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Universal Analyticsについて

株式会社バイタリフィ
Universal Analytics とは
Googleより昨年リリースされた、
Google アナリティクスの新たな運用基準・新しい計測技術です。

従来型の Google アナリティクスからアップグレードすることで、
新たな収集手法やレポート ツールを利用することができるようになりま
す。
※現在、Universal Analytics はベータ版です。
今後、すべてのアカウントでUniversal Analyticsの利用が必須となるとのことですが、
2013年11月現在、ベータ版として提供されているため、今後、機能の一部が変更される可能性がありま
す。
※直近での移行は必要ありませんが、
Universal Analytics は、最終的には Google アナリティクスの新たな運用基準となり、
従来型の Google アナリティクスのデータ収集手法(ga.js JavaScript ライブラリなど)はサポートが終
了します。
そのため、Universal Analytics がベータ版から正式版に移行され、従来型のサポートが終了するまで
に、
従来のトラッキングコードから新しいトラッキングコードに変更する必要があります。
Universal Analytics アップグレード
以下のようにプロパティにアップグレードメニューが出ている場合、移行開始が可能です。
Universal Analytics へアップグレードするメリッ
ト(1)
現在のGoogle アナリティクスよりも機能が増え、
分析をさらに詳細に行うことができます。
Universal Analyticsには以下の3種類の新しいトラッキングコードが用意されます。
ニーズに応じて「ウェブサイト向け」「モバイル アプリ向け」「その他のデジタルデバイス向
け」の
トラッキングコードの選択ができ、あらゆるデジタル デバイスからデータを収集できるように
なります。
・ウェブサイト向けの analytics.js JavaScript ライブラリ
・モバイル アプリ向けの Google アナリティクス SDK(v2.x 以降)
・その他のデジタル デバイス(ゲームや情報端末など)向けの Measurement Protocol
特に、複数のウェブサイトを対象とするクロスドメイン トラッキングでは、測定の精度が劇的
に向上するとのことです。
また、以前のトラッキング コード(ga.js JavaScript ライブラリなど)と比較し、新しいト
ラッキング コードは、どれもプログラム開発に配慮して作られているため、 Google アナリ
ティクスのプロパティや、トラッキング コードの設定とカスタマイズがより簡単になります。
Universal Analytics へアップグレードするメリッ
ト(2)
データを収集、集計する手法を変更する機能ができました。
この機能を使用すると、次のような設定オプションが増え、ユーザーの反応をさらに詳しく把
握できます。
・オーガニック検索のソース
・セッションとキャンペーンのタイムアウトのハンドリング
・参照の除外
・検索語句の除外
また、カスタムしたディメンションや指標を独自に作成し、データを収集できるようになりま
す。
これらを使用すると、現在のGoogle アナリティクスで自動的にはトラッキングされないデータ
を収集できるようになります。
Universal Analytics のしくみ

analytics.js でのデータ取得の場合、
analytics.js によりCookie がローカルに保存され、データが収集されます。
ブラウザの Cookie が消去または削除された場合、それ以降のウェブサイトへの訪問はアナリ
ティクスでは新しい訪問として見なされるようになります。

Universal Analytics はブラウザの Cookie を使わないデータ収集も対応しています。
データ収集方法(analytics.js および Measurement Protocol)は、
Cookie を使わずにユーザーの利用状況データ収集に利用することができます。
そのため、Cookie を削除しても、無効にしていても機能します。
Universal Analytics へアップグレードする際の注
意点
■非対応の機能について
2013年11月現在のベータ版Universal Analytics は JavaScript ライブラリ dc.js に対応していません。
次の関連機能との統合が必要な場合は、その機能が対応するまでお待ちいただく必要があります。
Googleからの続報をお待ちください。
・リマーケティング
・Google ディスプレイ ネットワーク インプレッション レポート
・DoubleClick Campaign Manager レポート
・Google アナリティクスのユーザー属性およびインタレスト レポート
・AdSense
・ウェブテスト
■参照方法の変更
参照は以前のバージョンの Google アナリティクスとは異なる方法で処理されます。
Universal Analytics のデフォルトでは、すべての参照に対して新しいセッションが開始されます。
たとえば、ユーザーがサイトにアクセスして離脱した後すぐに戻ってきた場合、そのユーザーに対して 2 回
のセッションが記録されます。
ただし、トラッキング コードを編集し、参照除外設定を使用することで、
特定のドメインからのトラフィックを参照トラフィックとして除外することもできます。
アップグレードに必要なこと
今後数ヶ月後に行われる予定の自動移行の場合もUniversal Analytics トラッキング コードの設定が必要です。
なお、自動移行を開始するにあたってユーザーへの通知は行われません。
現在、アップグレードには、以下の2つのステップが必要です。
ステップ 1:
プロパティを Universal Analytics のデータ処理テクノロジーへと移行
プロパティ移行を開始するには数分しかかかりませんが、
Google アナリティクス側での移行処理は完了まで24~48 時間かかります。
このステップは今後数ヶ月後に行われる予定の自動移行まで待つのも手です。
ステップ 2:
ステップ1完了後にUniversal Analytics の新しいトラッキング コードを取得し、
現在のトラッキングコードと併用、もしくは差し替えを行い、導入します。
トラッキング コードを導入するのにかかる時間は、開発環境などによって異なります。
なお、単一のページ上で、現在標準となっている Google アナリティクス(ga.js)の JavaScript ライブラリと
Universal Analytics(analytics.js)の JavaScript ライブラリの両方を使用することも可能です。
アカウントで Universal Analytics へのプロパティの移行を開始するには、編集権限が必要ですので、
新しいトラッキング コードの導入は、デベロッパーか技術的な知識のあるメンバーが行うことをおすすめします。
Google アナリティクスではデータの収集と処理をプロパティ単位で行っているため、各プロパティは個別にアップグレードす
る必要があります。
Google アナリティクス アカウントに多数のプロパティがある場合も、それぞれについてアップグレード プロセスを実施する
必要があります。
アップグレードを行わなかった場合は?
今後のサービス アップデートは、Universal Analyticsでのみ行われるため、
従来のトラッキング コード(ga.js JavaScript ライブラリなど)を使用している場合は、
今後追加される新機能は利用できません。
ステップ 1 は将来的に Universal Analytics へと自動移行される予定のため、急いで対応する必要はあり
ませんが、
ステップ 2 を完了しなかった場合は、Universal Analytics のものでないデータ収集手法を介して Google
アナリティクスにデータを送ることになります。
データの処理は、Universal Analytics が新しい運用基準となってから最大 2 年後までは続行されますが、
その後は Universal Analytics 以外のデータ収集手法はサポートが終了し、機能しなくなります。
サポートの終了したデータ収集手法を使用していた場合、送信したデータが処理されなくなります。

直近での緊急対応は必要ありませんが、ステップ 1の自動移行完了後をめどに、
新しいトラッキング コード(ウェブサイト向けの analytics.js、Android/iOS 向けの最新 SDK、
その他のデバイス向けの Measurement Protocol)を導入することをおすすめします。

ご不明な点がある場合はお気軽にお問い合わせください。
参考

ユニバーサル アナリティクスについて - アナリティクス ヘルプ
https://support.google.com/analytics/answer/2790010?hl=ja
Universal Analytics アップグレード センター - Google アナリティクス- Google Developers
https://developers.google.com/analytics/devguides/collection/upgrade/?hl=ja#overview
アナリティクス 日本版 公式ブログ
http://analytics-ja.blogspot.jp/

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  • 2. Universal Analytics とは Googleより昨年リリースされた、 Google アナリティクスの新たな運用基準・新しい計測技術です。 従来型の Google アナリティクスからアップグレードすることで、 新たな収集手法やレポート ツールを利用することができるようになりま す。 ※現在、Universal Analytics はベータ版です。 今後、すべてのアカウントでUniversal Analyticsの利用が必須となるとのことですが、 2013年11月現在、ベータ版として提供されているため、今後、機能の一部が変更される可能性がありま す。 ※直近での移行は必要ありませんが、 Universal Analytics は、最終的には Google アナリティクスの新たな運用基準となり、 従来型の Google アナリティクスのデータ収集手法(ga.js JavaScript ライブラリなど)はサポートが終 了します。 そのため、Universal Analytics がベータ版から正式版に移行され、従来型のサポートが終了するまで に、 従来のトラッキングコードから新しいトラッキングコードに変更する必要があります。
  • 4. Universal Analytics へアップグレードするメリッ ト(1) 現在のGoogle アナリティクスよりも機能が増え、 分析をさらに詳細に行うことができます。 Universal Analyticsには以下の3種類の新しいトラッキングコードが用意されます。 ニーズに応じて「ウェブサイト向け」「モバイル アプリ向け」「その他のデジタルデバイス向 け」の トラッキングコードの選択ができ、あらゆるデジタル デバイスからデータを収集できるように なります。 ・ウェブサイト向けの analytics.js JavaScript ライブラリ ・モバイル アプリ向けの Google アナリティクス SDK(v2.x 以降) ・その他のデジタル デバイス(ゲームや情報端末など)向けの Measurement Protocol 特に、複数のウェブサイトを対象とするクロスドメイン トラッキングでは、測定の精度が劇的 に向上するとのことです。 また、以前のトラッキング コード(ga.js JavaScript ライブラリなど)と比較し、新しいト ラッキング コードは、どれもプログラム開発に配慮して作られているため、 Google アナリ ティクスのプロパティや、トラッキング コードの設定とカスタマイズがより簡単になります。
  • 6. Universal Analytics のしくみ analytics.js でのデータ取得の場合、 analytics.js によりCookie がローカルに保存され、データが収集されます。 ブラウザの Cookie が消去または削除された場合、それ以降のウェブサイトへの訪問はアナリ ティクスでは新しい訪問として見なされるようになります。 Universal Analytics はブラウザの Cookie を使わないデータ収集も対応しています。 データ収集方法(analytics.js および Measurement Protocol)は、 Cookie を使わずにユーザーの利用状況データ収集に利用することができます。 そのため、Cookie を削除しても、無効にしていても機能します。
  • 7. Universal Analytics へアップグレードする際の注 意点 ■非対応の機能について 2013年11月現在のベータ版Universal Analytics は JavaScript ライブラリ dc.js に対応していません。 次の関連機能との統合が必要な場合は、その機能が対応するまでお待ちいただく必要があります。 Googleからの続報をお待ちください。 ・リマーケティング ・Google ディスプレイ ネットワーク インプレッション レポート ・DoubleClick Campaign Manager レポート ・Google アナリティクスのユーザー属性およびインタレスト レポート ・AdSense ・ウェブテスト ■参照方法の変更 参照は以前のバージョンの Google アナリティクスとは異なる方法で処理されます。 Universal Analytics のデフォルトでは、すべての参照に対して新しいセッションが開始されます。 たとえば、ユーザーがサイトにアクセスして離脱した後すぐに戻ってきた場合、そのユーザーに対して 2 回 のセッションが記録されます。 ただし、トラッキング コードを編集し、参照除外設定を使用することで、 特定のドメインからのトラフィックを参照トラフィックとして除外することもできます。
  • 8. アップグレードに必要なこと 今後数ヶ月後に行われる予定の自動移行の場合もUniversal Analytics トラッキング コードの設定が必要です。 なお、自動移行を開始するにあたってユーザーへの通知は行われません。 現在、アップグレードには、以下の2つのステップが必要です。 ステップ 1: プロパティを Universal Analytics のデータ処理テクノロジーへと移行 プロパティ移行を開始するには数分しかかかりませんが、 Google アナリティクス側での移行処理は完了まで24~48 時間かかります。 このステップは今後数ヶ月後に行われる予定の自動移行まで待つのも手です。 ステップ 2: ステップ1完了後にUniversal Analytics の新しいトラッキング コードを取得し、 現在のトラッキングコードと併用、もしくは差し替えを行い、導入します。 トラッキング コードを導入するのにかかる時間は、開発環境などによって異なります。 なお、単一のページ上で、現在標準となっている Google アナリティクス(ga.js)の JavaScript ライブラリと Universal Analytics(analytics.js)の JavaScript ライブラリの両方を使用することも可能です。 アカウントで Universal Analytics へのプロパティの移行を開始するには、編集権限が必要ですので、 新しいトラッキング コードの導入は、デベロッパーか技術的な知識のあるメンバーが行うことをおすすめします。 Google アナリティクスではデータの収集と処理をプロパティ単位で行っているため、各プロパティは個別にアップグレードす る必要があります。 Google アナリティクス アカウントに多数のプロパティがある場合も、それぞれについてアップグレード プロセスを実施する 必要があります。
  • 9. アップグレードを行わなかった場合は? 今後のサービス アップデートは、Universal Analyticsでのみ行われるため、 従来のトラッキング コード(ga.js JavaScript ライブラリなど)を使用している場合は、 今後追加される新機能は利用できません。 ステップ 1 は将来的に Universal Analytics へと自動移行される予定のため、急いで対応する必要はあり ませんが、 ステップ 2 を完了しなかった場合は、Universal Analytics のものでないデータ収集手法を介して Google アナリティクスにデータを送ることになります。 データの処理は、Universal Analytics が新しい運用基準となってから最大 2 年後までは続行されますが、 その後は Universal Analytics 以外のデータ収集手法はサポートが終了し、機能しなくなります。 サポートの終了したデータ収集手法を使用していた場合、送信したデータが処理されなくなります。 直近での緊急対応は必要ありませんが、ステップ 1の自動移行完了後をめどに、 新しいトラッキング コード(ウェブサイト向けの analytics.js、Android/iOS 向けの最新 SDK、 その他のデバイス向けの Measurement Protocol)を導入することをおすすめします。 ご不明な点がある場合はお気軽にお問い合わせください。
  • 10. 参考 ユニバーサル アナリティクスについて - アナリティクス ヘルプ https://support.google.com/analytics/answer/2790010?hl=ja Universal Analytics アップグレード センター - Google アナリティクス- Google Developers https://developers.google.com/analytics/devguides/collection/upgrade/?hl=ja#overview アナリティクス 日本版 公式ブログ http://analytics-ja.blogspot.jp/