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「発達障害者」にも
  死ぬ権利を!
発達障害とは?
脳の機能が一部鈍い人で、
アスペルガー症候群   ADHD   自閉症




などに分けられる。
発達障害とは?
脳の機能が一部鈍い人。



脳の中の、特に前頭葉の働きが鈍い。
大まかな特徴として、

人とのコミュニケーションが取れない

頭の回転が鈍い、機転が効かない

体がうまく動かせない

言葉を額面通り受け取り、冗談も通じな
い

手先が不器用
発達障害と言っても程度はさまざま。


症状が軽い人ならば、社会に大した問
題なくとけこんでいることもあり、
一概に不幸というわけではない。
とはいえ、苦しんでいる人は大変に多
い。


本スライドでは苦しんでいる人の実態
を紹介する。
誤解その①:
「発達障害は大人になれば治
る」

 多くの人が大人に
 なっても治りません。
 多動など一部の症状が治まるだけ!
二次障害について
   先に二次障害について知っていただきたい。
多くの発達障碍者は常に一般人とは比べ物にならない過
       酷な環境で生きているため、
子供の間だけのことならだれも思い悩
むことはないでしょうが・・・

むしろ劣等感や不安
はどんどん蓄積され
ていきます(後述)
社会に出るまでも地獄、出てからはさらに
        地獄
誤解その②:
「発達障害者は特殊な才能があ
る」

 ほとんどの人は関係
 がありません。
 はっきり言って当事者にとっては迷
        惑!
発達障害の本にはよく、
「エジソンやアインシュタインも発達
障害だった!」などと書いてあります。

しかし、大半の発達障害者は何も特別
な才能はありません。



   慰めにもなってない!
偉人で「もしかして発達障害かも
しれない」とされている人がいま
すが、
根拠は特にない。天才過ぎて周り
から浮くことがあった程度かもし
れない。



  慰めにもなってない!
「相撲取りは太っている。
しかし、太っている人が強いとい
うわけではない。」
というのと同じくらい、当たり前
の話。




  慰めにもなってない!
誤解その③:
「発達障害者は犯罪を犯しやす
い」

 発達障害そのものは
 犯罪とは関係ない
しかし、間接的に犯罪を呼ぶこともあ
        る
一例をあげると、
以前アスペルガー症候群の若者がバス
ジャックなどの事件を起こしたことが
あった。
彼はアスペルガー症候群のため、コミュニ
ケーション能力が劣り、酷い”いじめ”を受
けていた。
そして、それを殺傷事件という最悪な形で
発散させてしまった。




   苦労を理解してほしい
「アスペルガー症候群の人間がどれほど辛
い思いをしているか」ということ”だけ”は
理解してほしい。




   苦労を理解してほしい
想像してください。


何をやっても失敗し、誰
からも好かれない人生を。
あなたにも友達や仲間は
いるでしょう?

発達障害の人は常に孤独
です。
普通にしているだけで、
孤独になり、迫害されて
いると想像してください。

発達障害、特にアスペルガーの人に
は常にそういう世界に身を置いてい
る人が大勢います。
これから、一人の人の例
を紹介したい。
以前作ったスライドでは、
個人の例を挙げるより、
症状を一覧にした方がいいので
は?という意見をいただいた。
しかし、このスライドでも個人の
例という形式をとる。
発達障害に限ってはその形式の方
がわかりやすいからです。
この体験談は、某掲示板でとある
発達障害者(アスペルガー)の方か
ら紹介していただいた。
A氏の例
幼少期
物心ついたときから集団行動がと
れず、一人でどうでもいい遊びを
し、
担任や親からいつも叱られていた。
小学生
運動や算数が他の生徒と比べては
るかに劣っていた。
小学生
一般的な子供が好きなもの(スポー
ツなど)に興味が持てず、
また頻繁にイジメのターゲットに
される。
中学生

しばしば暴力を振るわれる。
親しい友人はほとんどできず。
高校生
ここでもやはり陰湿なイジメの
ターゲットとなる。
友人もできず。
高校生
飲食店のバイトを始めるも、
毎回最低限の仕事しかできず、
毎日叱責を受け続ける。
高卒後
飲食店や工場などを転々とするが、
どこでもあっという間に解雇され、
叱責や罵倒を繰り返されることで
鬱病(二次障害という)をわずらってい
く。
専門学校
WEBデザイナーをめざし専門学
校に入学。放課後も居残りをする
などして努力を重ねるも、
センスは壊滅的に無かった。
専門学校
後輩からも作品が失笑を買う始末。
その上、レベルを少しでも上げら
れると
たちまちに置いてけぼりにされて
しまう。
結局WEBデザイナーとしての就
職は断念。
免許

免許合格まで17回オーバー、七
か月を費やしてしまう。
免許

免許合格まで17回オーバー、七
か月を費やしてしまう。
参考文献
・梅永 雄二 (監修), 佐々木 正美 (監修) (2008) 『大人のアスペルガー症候群』 講談社(こころライブラリー
イラスト版)

・佐々木 正美 (監修) (2008) 『思春期のアスペルガー症候群』 講談社(こころライブラリー イラスト版)

・岡田 尊司 (2009) 『アスペルガー症候群』 幻冬舎(幻冬舎新書)

・上野 一彦(2010) 『図解 よくわかる 大人の アスペルガー症候群』 ナツメ社

・田中 康雄 (監修) (2009) 『大人のAD/HD』 講談社こころライブラリー イラスト版)

・星野仁彦 (2010) 『発達障害に気づかない大人たち』祥伝社

・池上正樹(2010) 『ドキュメントひきこもり 「長期化」と「高年齢化」の実態』宝島社(宝島社新書)

・飯島 裕子 (著), ビッグイシュー基金 (著) (2011)『ルポ 若者ホームレス』筑摩書房(ちくま新書)

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