2019年10月24日(木)にトレノケート主催特別セミナー「IT人材育成会議　～DXに対応する人づくり～」　トレノケート　横山のプレゼンテーション資料

1. DXを実装するために必要な要素技術と人材
トレノケート株式会社
横山 哲也

2. 横山 哲也 (トレノケート株式会社)
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◼ 担当
⚫ 1994年～ Windows Server研修
⚫ 2011年～ クラウド基礎研修
⚫ 2014年～ Azure研修
◼ 主な資格
◼ 最近の著書(いずれも日経BP)
◼ ブログ： ヨコヤマ企画 http://yp.g20k.jp/

3. アジェンダ
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◼ DXとは何か
◼ DX後のIT
◼ 特殊から一般へ
◼ 外注から内製へ
◼ 品質最重視から速度最重視へ
◼ 会社から社会へ
◼ まとめ: 要素技術と人材

4. DXとは何か
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◼ 2004年ウメオ大学(スウェーデン)の
エリック・ストルターマン教授が提唱
⚫ 技術を批判的に調べることができる研究の出発点
◼ 各社がさまざまな定義
◼ ITエンジニアの多くは言葉の意味を理解していない
DX : Digital Transformation = 劇的な変化
◼ DXは技術が社会に与える自然な影響
◼ わざわざ言わなくても当然の現象

5. DXとは何か: 2025年の崖
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◼ DXとセットで語られる「2025年の崖」
⚫ 例: 経産省DXレポート
～ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開～
◼ 谷…飛び越えれば同じ道、飛び越えるのは一瞬
◼ 崖…崖の下/上には違う道があり、それがずっと続く
◼ 崖の向こうの道は、舗装の種類が違う(舗装道路?)
⚫ 舗装道路に登山靴は非効率(足かせになる)
⚫ 道路のことを気にせず、ビジネスに注力できる
- より速く走れる靴があればなお良い
Transform
Transform
舗装道路

6. DX後のIT
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◼ 特殊から一般へ
◼ 外注から内製へ
◼ 品質から速度へ
◼ 会社から社会へ

7. ◼ コスト削減ツールからビジネスそのものに変化
◼ 全社員がITを活用する必要性
◼ 一般社員のツール
⚫ わざわざ勉強するイメージではなく(BASICではなく)
⚫ ツールの使い勝手が向上し自然に使われる(VBAより楽)
◼ IT専門分野も残る
特殊から一般へ
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COBOL Java
専門的 一般的
ExcelExcel VBAVisual BASIC
適用範囲の拡大
従来のIT
ホスト型 クライアントサーバー型
クラウド型
(セルフサービス)

8. 特殊から一般へ: 全員がプログラマーになるわけではないが
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◼ 重要な製品やサービスの理解
⚫ AWS 認定クラウドプラクティショナー
⚫ AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals
◼ プログラミングの素養は身に付けたい
◼ ビジネスの素養はもちろん重要
経営者
リーダー
スペシャリスト
資格を取る(知識を得る)
コードを書く(体験する)
IT
ビジネス

9. 外注から内製へ
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◼ 内製比率は高まるが、ケースバイケース
⚫ クラウドの基本はオンデマンドセルフサービス
⚫ コアビジネスを人に任せるのは効率が悪い
⚫ すべてを内製するのもコストが大きい
⚫ 海外では内製化比率が昔から高い…日本では?
◼ かなり特殊な例
⚫ 宮崎県の統計システムの公募がすごい。
https://togetter.com/li/1370419
⚫ 職員が作ったプロトタイプがGitHubで
提示される
https://github.com/mtoukei/statbox2
⚫ 現在、宮崎県の公募ページそのものは
リンク切れ
Map data © OpenStreetMap contributors

10. 外注から内製へ: 最新技術の利用例
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◼ ビッグデータ
⚫ 目的: 金融デリバティブのリスク指標管理
⚫ 構築: ITベンダーと連携
⚫ https://special.nikkeibp.co.jp/atclh/ONB/19/microsoft0405/vol1/
◼ 人工知能 & 機械学習
⚫ 第1次ブーム(1960～)…コンピューターの能力不足
⚫ 第2次ブーム(1980～)…自動学習が困難
⚫ 第3次ブーム(2010～)…記号処理とパターン認識の融合
- 潤沢なコンピューターリソース
- 自動学習の発展
- アプリケーションフレームワークの発達
コンピューターが「ツール」になった(やっと)

11. 品質から速度へ
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◼ 競争力は速度(アジリティ:俊敏性)
◼ 品質は目的次第
⚫ 証券取引所の基幹システムが30分停止したら?
⚫ Eコマースの公開Webサイトが30分停止したら?
⚫ 旅費精算システムが30分停止したら?
◼ 圧倒的な速度を実現するには
⚫ 品質の最適化(低下ではない)
⚫ ウォーターフォール型開発の適用は難しい
⚫ 密接な組織間コミュニケーション
⚫ まず試す
⚫ 技術研修(時間をお金で買う)
クラウドを利用して素早く実証実験

12. 品質から速度へ: 素早く実証実験をするには
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◼ まず試すには全部知る: コードを書く
⚫ IaaS = OS + Network + Development(スクリプト)
⚫ PaaS = Development(アプリケーション) + Network
⚫ SaaS = Development (API利用) + Network
◼ ベンダーの動き
⚫ Cisco: DevNet = Develop + Network
⚫ マイクロソフト: DevOps = Develop + Operate
No code, No IT
Biz
DevOps
ビジネスニーズ
システム開発システム運用

13. 会社から社会へ
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◼ 古い組織論
⚫ コミュニケーションコストを高く見積もりすぎている
◼ 社内コミュニケーション
⚫ エンタープライズソーシャル
⚫ 例: Slack、Microsoft Teams
◼ 社外コミュニケーション
⚫ 勉強会
- https://connpass.com/
- https://www.doorkeeper.jp/
⚫ ブログ
⚫ 各種掲示板
社外との結びつきが強くなって転職するリスク
社内しか知らない人が社内にいるリスク

14. 会社から社会へ: 実際にあった例
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◼ mixiがはまったmemcached(or libevent?)の
問題を調べる人たち
⚫ https://togetter.com/li/41702
⚫ ビジネス面ではライバルであっても、
こういうときには助け合うべきと判断した
- はてな執行役員CTO田中慎司(日経コンピュータ2010/9/15)
◼ 情報を出す
⚫ ブログを書く + Twitter
⚫ 勉強会で発表 + Twitter
◼ 余談
⚫ SNSの情報はストックしない
⚫ Facebookは輪が広がらない(グループはマシ)
⚫ Twitterは炎上しやすい

15. まとめ: 要素技術と人材
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◼ DXは当たり前の変化で、後戻りできない
◼ 要素技術
⚫ クラウド(できないことを探さない)
⚫ 各種のフレームワーク(できないことを探さない)
⚫ たとえば…AI + 機械学習(応用範囲が拡大中)
◼ 人材
⚫ 資格を取る
⚫ コードを書く(プログラミング)
⚫ 社会とつながる
◼ (今日の主題ではないけど)ビジネスの理解
⚫ ロウソクも電灯も照明工学の一部
⚫ 馬車も自動車も交通機関の一種

16. これからAWSやAzureを学ぶには
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◼ 学習ガイド
◼ 勉強会
⚫ トレノケ雲の会
⚫ https://kumonokai.connpass.com/

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