CircleCI コミュニティイベントの登壇資料です。

1. 【小技集】
CircleCIで最近困ったこと
とその対策あれこれ
嵯峨毅郎（ソフトバンク）

2. 自己紹介
限界ミュージシャン 時々エンジニア

3. 目次
• 弊チームのCircleCIの用途
• これまで困ったことと対策

6. クラウド事業をスケールさせるために
• ブランド力向上（知ってもらって案件を増やす）
✓認定取得（本題からそれるので省略）
• 業務をスケールさせる（増えた案件をさばく）
✓人力な作業を自動化・機械化
• 作業品質の向上
✓人力な作業を極力減らす
Infrastructure As Code(IaC)の導入

7. 7
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Azure環境
SB Azure運用基盤 用サブスクリプション
Azure環境
ユーザセルフ用サブスクリプション
マネージド（管理）用サブスクリプション
ITSMC Azure Monitor Azure Service Health
Log Analytics/OMS
MSPプロバイダ
(SB)
お客様
顧客環境
踏み
台
CMP用Azure運用基盤
顧客テナント
Partner Center
コスト情報取得
通知
監視
監視
通知
EAA
connecte
r
マネージド（サービス）用サブスクリプション ・・
・
・・
・
・・
・
・・
・
HCP
IaCの１コンポーネントとしてのCircleCI

8. ちゃっかり特許を取りました
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/p0200
(57)【要約】 （修正有）
【課題】クラウドサービスのシステム要件及びアプリケーション要件が記載された
オーダーシートのコードへの変換、リソースのデプロイ及びリソースのテストを自動
化することにより、クラウドサービスを使用するまでに必要な時間を短縮化すること
ができる情報処理システム、プログラム及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】情報処理システム１００は、オーダーシートをコンピュータによって解
釈可能なコードに変換する変換部と、コードを格納部に格納する格納制御部と、コー
ドに基づいてクラウド上にリソースをデプロイさせ、リソースに対するテストを実行
させて、リソースの使用可否を判定するよう制御する判定制御部とを備える。
【選択図】図２

9. お待たせしましたが、ようやく
これまで困ったことと対策
• テスト／ビルド結果通知をしたい
Slack通知（Incoming Webhookサポート終了）
• ダブルチェックはしたい
• Executorに内包されたパッケージのバージョン
がある日突然変わって大事故
• GitHubとの疎通がたまに失敗する
• ビルドの実行権限管理
• コードが増えすぎた（対処中）

10. テスト／ビルド結果通知
• SlackのOrbを使っています
ビルド開始
ビルド成功
ビルド失敗

11. 顧客環境へのデプロイ前の
ダブルチェックはしたい
SlackのOrbを使って承認依頼を飛ばしてます

12. Incoming WebhookはSlackにおいて
非推奨になりました
• Google Chatに逃げます。大体同じことができます。
ビルド結果通知（失敗）
ビルド結果通知（成功）

13. Incoming WebhookはSlackにおいて
非推奨になりました
• Google Chatに逃げます。大体同じことができます。
承認依頼

14. Executor内のパッケージのバージョンが
ある日突然変わって大事故
• CircleCIが準備しているWindowsのExecutorを利
用して商用サービスを展開していたが、突如全
サービスのビルドがほぼ動作しなくなった
• 調査した結果、Executor内にデフォルトでイン
ストールされていたパッケージのバージョンが
変わって実行するコードが動作しなくなったこ
とが判明
対策
・自分たちで作ったコンテナを利用する
・Executorを利用する場合は①既存のパッケージの
アンインストールをした後、②バージョンを指定して
パッケージをインストールする

15. GitHubとの疎通がたまに失敗して
ビルドエラーが発生する
• 顧客のインフラ情報を格納したGitHubリポジト
リはいくつかの共通機能を格納したGit Module
が接続されており、それらの最新化ビルドが
時々失敗する。
• 調査した結果、CircleCI(AWS)とGitHubリポジト
リの間の疎通がたまに不安定になっている「ぽ
い」ことが分かった。
対策
・Gitmoduleの最新化ビルドに複数回のリトライを入れること
で対処している。（CircleCIのインフラとGitHubの連携は
DirectConnectとかでやっているのでしょうか。内部の仕組み
が気になる。。）

16. ビルドの実行権限管理
• 顧客へのデプロイを承認できる人間を限定し、しか
るべき責任を持つものにクリックをさせる仕組みに
したい。
対策
・本番環境へアクセス可能
なシークレット情報などを
格納したContextにGitHub側
でで作成したグループを紐
づけることができる。
・シークレットにアクセス
できない人間が承認すると
Contextにアクセスできずビ
ルドが失敗する
グループ名はナイショ

17. コードが増えすぎた（対処中）
• ファイルを分割しているがそれでも行数が多い
対策
・Private Orbを使ってCommand内をすべてOrbに移行する
10月末からPrivate Orbを無限に作成できるようになりました
→本当にありがとうございます！！

18. 最後に：CircleCIの良いところ
• 問い合わせのレスポンスが早いし丁寧
• Orbが便利
• ユーザの要望を積極的に取り入れてくれている
2020年8月に依頼したPrivateOrbが無限に使えるようになって
最高です。引き続きよろしくお願いいたします。