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Semelhante a 冗長変換とその画像復元応用 (20)
冗長変換とその画像復元応用
- 2. 村松 正吾(むらまつ しょうご)
画像・映像信号処理の教育研究に従事
電子情報通信学会(IEICE):基礎・境界,情報・システム
映像情報メディア学会(ITE)
IEEE:SP, CAS, COMP
著書
「マルチメディア技術の基礎DCT入門」
(CQ出版社, 1997年)
「MATLABによる画像&映像信号処理 」
(CQ出版社, 2007年)
日本画像学会 第26回 フリートーキング 22015/1/30
- 13. 画像と変換係数の関係
要素画像の線形結合
1/2 1/2
1/2 1/2
0 2
4 6
-1/2 1/2
-1/2 1/2
-1/2 -1/2
1/2 1/2
1/2 -1/2
-1/2 1/2
=
6 × 2×
4× 0×
変換係数
要素画像(アトム)
2015/1/30 日本画像学会 第26回 フリートーキング 13
U
+
++
- 15. 画像変換の変遷
2015/1/30 日本画像学会 第26回 フリートーキング 15
【80年代以前】 ブロック直交変換
アダマール変換,DCT
【80~90年代】 重複変換、ウェーブレット変換
LOT,LBT,5/3 DWT,9/7 DWT
【90~00年代】 指向性変換,冗長変換
X-let系(Contourlet等),DT-ℂWT,混成DirLOT
【00年代以降】 学習ベース辞書(冗長変換)
MOD, K-SVD, 非分離冗長重複変換(NSOLT)
- 16. 画像の列ベクトル表現の導入
2015/1/30 日本画像学会 第26回 フリートーキング 16
0
4
2
6
⋮
6
4
0
2
⋮
0 2
4 6
列ベクトル化
𝐱 ∈ ℝ 𝑁 𝐲 ∈ ℝ 𝑀
=
1/2 -1/2 0 0 -1/2 1/2 0 ⋯
1/2 1/2 0 0 -1/2 -1/2 0 ⋯
0 0 0 0 0 0 0 ⋯
0 0 0 0 0 0 0 ⋯
1/2 -1/2 0 0 1/2 -1/2 0 ⋯
1/2 1/2 0 0 1/2 1/2 0 ⋯
0 0 0 0
⋮ ⋮ ⋮ ⋮ ⋮ ⋮ ⋮ ⋮
配列化
画像配列
係数画像
𝐗 ∈ ℝ 𝑁0×𝑁1
𝐃 ∈ ℝ 𝑁×𝑀
逆変換行列
(辞書)
アトム 𝐝 𝑚∈ ℝ 𝑁
- 21. 係数選択の一例:最小二乗解
画像𝐱,辞書𝐃 に対し無数の係数候補
適切な変換係数 𝐲 を選択する問題
2(標準)-ノルム最小化問題として解く
2015/1/30 日本画像学会 第26回 フリートーキング 21
𝐲 = arg min 𝐲 𝐲 2
2
subject to 𝐱 = 𝐃𝐲
無数に存在する係数𝐲の候補の中から
エネルギー 𝐲 2
2
が最小のものを探す
𝐲 = 𝐃 𝑇 𝐃𝐃 𝑇 −1 𝐱 = 𝐃+ 𝐱 ムーア・ペンローズ
一般逆行列
- 23. 非線形近似
= …𝐱
近似画像
+ +
|𝑦 𝑚0 | |𝑦 𝑚1 | ⋯ |𝑦 𝑚 𝐾−1 |
+
𝐝 𝑚0 𝐝 𝑚1
𝐝 𝑚 𝐾−1
一部(𝐾個)の係数のみで表現
(誤差が生じる)
もし, 𝐱 = 𝐱
⇒ 𝐱は𝐾-スパース
・ ・ ・
2015/1/30 日本画像学会 第26回 フリートーキング 23
𝐝 𝑚 𝐾
…
- 27. ソフト縮退ノイズ除去
もし,𝐃が正規直交ならば
‖𝐃 𝑇
𝐱‖2
2
= ‖𝐱 ‖2
2
, 𝐓𝐃 = 𝐃 𝑇
𝐃 = 𝐈より
2015/1/30 日本画像学会 第26回 フリートーキング 27
分析
𝐓 = 𝐃 𝑇
合成
𝐃: :
入力 出力
𝜆
−𝜆
࣮𝜆 𝑣 𝑚
Donoho, Johnstoneらの
ソフト縮退処理
- 30. スパース表現の画像処理応用
画像の劣化/復元モデル
2015/1/30 日本画像学会 第26回 フリートーキング 30
𝐱
観測
画像
𝐮
未知の
原画像
𝐏 +
𝐰
観測過程
(既知)
AWGN
𝐃
𝐲
𝐃
𝐲
辞書(既知)
スパース表現
𝐮
復元
画像
復元
𝐱 = 𝐏𝐮 + 𝐰
𝐮 = 𝐃𝐲
𝐲 はスパース
仮定
𝐲 = argmin 𝐲
1
2
𝐱 − 𝐏𝐃𝐲 2
2
+ 𝜆𝜌 𝐲
𝐮 = 𝐃 𝐲 正則化項(スパース性)
問題
設定
- 32. 画像復元問題の解法例 ー ISTA
(繰返し縮退/閾値アルゴリズム)
正則化項(スパース性):𝜌 𝐲 = 𝐲 1
係数 𝐲 の厳密解が得られる
ソフト縮退処理の一般化と見なせる
2015/1/30 日本画像学会 第26回 フリートーキング 32
࣮𝜆
𝐿
⋅
𝐱
観測
画像
𝐏 𝑇
𝐃 𝑇
𝐏 𝐃 𝐲(𝑖−1)
+ + 𝐃
𝐲(𝑖)
𝐮(𝑖)
復元
画像
− 1/𝐿
𝐮(𝑖−1)
- 35. 学習ベース辞書
問題設定の典型例
𝐃, 𝐲𝑖 = argmin 𝐃,𝐲
𝒊
𝐱 𝑖 − 𝐃𝐲𝑖 2
2
s. t. 𝐲𝑖 0 ≤ 𝐾
スパース符号化
𝐲𝑖 = argmin 𝐲 𝐱 𝑖 − 𝐃𝐲𝑖 2
2
s. t. 𝐲𝑖 0 ≤ 𝐾
辞書更新
𝐃 = argmin 𝐃
𝒊
𝐱 − 𝐃 𝐲𝑖 2
2
日本画像学会 第26回 フリートーキング 352015/1/30
スパース符号化
辞書更新
収束
true
false
𝐱 𝑖
𝐃
事例画像群
設計辞書
- 38. 関連技術
2015/1/30 日本画像学会 第26回 フリートーキング 38
𝐲 = argmin 𝐲
1
2
𝐱 − 𝐏𝐃𝐲 2
2
+ 𝜆 𝐲 1
係数毎の設定・適応化:𝝀 𝑇
𝐲
BayesShrink, MSIST など
正則化項の変更
pノルム 𝑝 < 1
全変動(TV)など
𝑝 𝐲 𝐱 ∝ 𝑝 𝐱 𝐲 𝑝 𝐲 ∝ 𝑒
−
𝐰 2
2
2𝜎 𝑤
2
⋅ 𝑒
−
𝐲 1
𝜙 𝑦
𝜆 =
𝜎 𝑤
2
𝜙 𝑦最大事後確率
(MAP)推定
ノイズ~正規分布
𝑤[𝑛]~𝒩 0, σw
2
係数~ラプラス分布
𝑦[𝑚]~ℒ 0, 𝜙 𝑦
等価:
-2.5 -2 -1.5 -1 -0.5 0 0.5 1 1.5 2
0
0.2
0.4
0.6
0.8
1
x
-4 -3 -2 -1 0 1 2 3 4
0
0.1
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
0.7
0.8
0.9
1
x
辞書𝐃の設計
Contourlet, DT-ℂWTなど
辞書𝐃の学習
MOD, K-SVDなど
局所的画像パッチを利用
BM3Dなど
非線形モデルへ拡張
カーネル回帰法など
分布を仮定しない
SURE-LETなど
分散
最適化
- 41. 非冗長系-基底
アトムの数が信号次元と等しい場合
アトム集合 𝐝 𝑚 を基底とよぶ.𝐓は唯一.
双直交基底(例:9/7DWT)
正規直交基底(例:DCT)
2015/1/30 日本画像学会 第26回 フリートーキング 41
𝐓 = 𝐃−1
(≠ 𝐃 𝑇
)
𝐓 = 𝐃−1 = 𝐃 𝑇
𝐱 2
2
= 𝐲 2
2
が成り立つ
ℝ2
ℝ2
𝐝0
𝐝1
𝐝0𝐝1
パーセバル
の等式
- 45. 基底追跡法(BP)
最短経路となるようアトムを選択
2015/1/30 日本画像学会 第26回 フリートーキング 45
𝐝0
𝐝1
𝐝2
𝐱
𝑦[0]𝐝0
𝑦[1]𝐝1
𝐲 = arg min 𝐲 𝐲 1 subject to 𝐱 = 𝐃𝐲
𝐳 = arg min 𝐳 𝟏 𝑇 𝐳
subject to 𝐱 = 𝐃 − 𝐃 𝐳 and 𝐳 ≥ 𝟎
線形計画法に帰着
𝐳 =
𝐲+
𝐲−
∈ ℝ2𝑁
𝐲 = 𝐲+ − 𝐲− ∈ ℝ 𝑁
𝐲 1 = 𝟏 𝑇(𝐲+ + 𝐲−)
𝐱 = 𝐃𝐲 = 𝐃 (𝐲+ − 𝐲−)