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アリゾナ州立大学Decision Center for a Desert City
(https://dcdc.asu.edu/)
地域主導研究者コミュニティ、レジデント型研究の進展
co-production of knowledge and action
水供給問題の大型調査、シミュレーションと教育、行政、住民との協
働
地域住民との定期的ワークショップ、情報収集、社会科学的手法を用
いた意思決定出典https://dcdc.asu.edu/watersim/watersim-v5-0/
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12. Case study 2:当事者研究の拡がり
当事者研究とは
精神障がいなどを抱えることから起きる固有の体験や生きづらさの
中に「研究テーマ」を見出し、自由に対話を重ねながら、起きてい
る出来事や経験をひとつの「現象」と捉え、その背景にある意味や
可能性、パターン等を見極め、その人に合った自助の手立てや
理解を見出すための研究活動
参考:当事者研究ネットワーク
http://toukennet.jp/?page_id=29c2
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14. 多くの人(定型発
達者)は顔を複数
のパーツの空間的
な配置の類似性に
よって判断してい
る
部分的なパーツの
類似性によって判
断する感覚の持ち
主には二つの写真
は「似て」見え
る
研究例2
熊谷晋一郎「当事者研究の可能性—聴覚過敏を例に—
『教育オーディオロジー研究』8, 1−1X, 2014より
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16. Case study 3:ユーザー参加型研究
ニコニコ学会βの取り組み
「やってみた」「つくってみた」は学術とどうつながるか?
「ニコニコ学会βはあなたの学会です」
「ニコニコ学会βは動画での発表を推奨します」
「ニコニコ学会βは研究の価値を多様化します」
(ニコニコ学会公式HPより
http://niconicogakkai.jp/info/about)
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18. Case study 4: Independent scholar/engineer
天文学ファンや歴史好きは昔から活躍してきたが、近年はこんな例も
DIYバイオ
自宅で生物学研究自宅で遺伝子検査
タンパク質構造解析ゲームをプレイ、等々
→大発見の例も
ハッカソン(Hackathon)
プログラマー達が技術とアイデアを競い合う開発イベント
「24時間でひとつのサービスを作り上げ、
壇上で聴衆にプレゼンする」
→ 「いいね!」ボタンの開発など有名
クマムシ博士(堀川大樹氏)
大学に雇用されていないフリーの研究者
オープンアクセスで研究成果を無料提供
メルマガ、グッズ販売で研究をマネタイズ
出典:http://biohacker.jp
出典:http://html5jcup.herokuapp.com/
出典:
https://twitter.com/ho
rikawad
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19. Case study 5:多様な人々の包摂
「包摂」事例1
ジェンダー/セクシュアル・マイノリティの専門
相談員を置いた相談窓口の設置
(ICUなど)
http://web.icu.ac.jp/cgs/c/08-1/
学生生活ハンドブック
*ユニバーサルトイレの案内
*学生定期健康診断の個別対応
*性別記載に対する申し立て案内
24時間電話相談窓口の設置
地域のレイプ・センターや大学のクリニックとの連携
(英国)
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20. 「包摂」事例2
身体障がい、精神障がいのある学生および研究支援と、
大学間ネットワーク形成の援助
例:障害学生修学支援ネットワーク
http://www.jasso.go.jp/tokubetsu_shien/shien_network/nw.html
例:広島大学アクセシビリティーセンター
http://www.achu.hiroshima-u.ac.jp
米国言語学会(LSA)のW. Stokoeファンド:会員
からの寄附により、手話通訳費用を捻出
(米国文化人類学会、米国障がい学会などでも事例有り)
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Notas do Editor Key ResultsはCase Studiesのあとで紹介しようと思っています 日本の専門家佐藤哲
http ://ilekcrp.org/
出典 https://dcdc.asu.edu/watersim/watersim-v5-0/ すでに国内外で行われていて、もっと全国に広げたい実践事例を1事例1スライドで入れてください。
また、この事例がどのKey Resultsとの関係し、何を変えることでもっと類似の実践事例を増やせるかをメモ程度で構いませんので入れてください(編集部参考のため)
事例取材等は必要な場合編集部がサポートし、動画やインタビューなどの形で集めますので、場合によってはタイトル、URL、リスト等、内容がわかる範囲でお願いします。
自閉症スペクトラム障がい
Figure.3 視覚情報のフォーカス
図左のような何気ない道端の枯葉を見て,綾屋は「気持ち悪い!」とパニックを起こすことがある.なぜ気持ち悪いかを他人に伝えようとして綾屋の撮影した枯葉の写真が図右である.
たんぱく質の構造を解析するゲーム「Foldit」で、研究者が10年以上わからなかったサルのAIDSウイルスであるM―PMVが作る分解酵素の構造を、プレーヤーが解いた
http://digital.asahi.com/articles/ASG7X72LCG7XUEHF01S.html 他に寄せられた事例(編集中)
ろう者
【困難】【要望】
手話通訳の配備が 必要で,そのための経済的・時間的負担等が本人だけに課せられる。研究会でも行こうと思うとかなり前から,主 催者側と交渉をし,出せる予算範囲を確認し,その範囲で御願いできる手段を探 さないとならない。
日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)というのがあ
り、各大学において聴覚障害をもつ学生を支援する団体同士による全国 的な団体です。
http://www.tsukuba-tech.ac.jp/ce/xoops/
これの教員ヴァージョンあるいは教員対応部門があって、学会や研究等におけるサポートがあればよい。
研究者を目指している障がいのある方々や研究機関に対して助言、相談、研修などを行う琴が出来る障がいのある研究者ネットワークを作ることが出来るとよい。
研究活動をサポートするきめ細かい仕組みはまだない。
差別事例が公にならないため、差別が繰り返され、障がい者が様々なポストに採用されない圧力となっていないかが懸念される。または何が差別であるかを健常者が認識できていない。
(たとえばある地方国立大学の選考委員会で聴覚障害のある者の応募に 対し、学内に障害のある教員を受け入れる態勢ができるまでは不採用 にしてはどうかということで採用されなかった事例がる。もう1つは、ある総合国立大学で障害学生支援室のスタッフとして 障害のある者を�E員採用する際に、障害学生支援室の運営に関わる 委員から「障害のある学生を支援する教職員は全員健常であるべき ではないのか」という発言が出された事例がある。)
・日本財団は電話リレーサービスのモデルプロジェクトをしています 。
http://trs-nippon.jp/
これをつかって、研究上のやり取りをすることが多いです( 史料所蔵者との交渉など)。
【事例】
手話で研究論文を書く試み ストックホルム大学で博士論文、イギリス ろう者学(Deaf Studies) 日本ではまだ
日本社会事業大学の「聴覚障害者大学教育支援プロジェクト」http://deafhohproject.com/
日本障害学会
どのような障害を持つ人たちについても年次大会の場でバリアを感じることのないよう,理事 会と実行委員会が共に責任を持って運営にあたっている。たとえば壇上発表 と総会には手話通訳とPC要約筆記を設置するほか,資料はすべてHPにアップして, 盲人など墨字アクセスに問題が� る人には事前にアップロードして ,スクリー ン・リーダーさえあれば読めるようにしている。 肢体不自由でページを めくるのにも障害のある人にもアクセスできる方法である。ただしそのために,報告者 には,発表予稿のみならず,発表原稿等も1ヵ月以上前に提出することを求めている。 ポスター発表にも手話通訳者が待機し,すぐに対応できるようにしている他, 夜の懇親会でも手話通訳者や難聴者のための筆記通訳設備の配備などをしている。大会会場には精神障害者のための休息室を設ける,会場は原則,段差がなく, 車椅子でアクセスできる部屋とし,トイレも車椅子対応の部屋が至近にあること を原則とするなどの配慮をしている。
米国言語学会 W. Stokoeファンド(手話言語学の父といわれる人のファンド)
丈治会員からの寄附を1ドル単位で募り、会費支払時に該当箇所をクリックして募金することで手話通訳費用を捻出
→米国障がい学会や米国文化人類学会でも同様の取り組み
米国言語学会は夏季講座で手話通訳の要望があったときは対応
手話通訳の配置がある学会
日本手話学会(会員100人超)…工学系の報告など必要がある際には,PC要約筆記も並置
国際開発学会…一部の分科会で学会負担の手話通訳
東京大学経済学部松井彰彦研究室が研究代表者となっている経済と障害の社会科学的研究(READ)プロジェクト,およびそれを引き継ぐ形で現在も行われて いる社会的障害の経済理論・実証研究(REASE),プロジェクトのセッション
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ジェンダー、セクシャリティ
研究者のための固有の取り組みよりそれ以前の基本的な取り組みが大事。
・研究棟のトイレや(研究上必要ならば)ロッカールーム、更衣室といったファシリティの面で、
ジェンダーの別なく生活上の必要や便宜を確保する
・構成員(大学教員、研究者など)に対する講習の実施
・事務書類や身分証明書等における性別記載要請の見直し
・研究環境および大学生活における人権侵害やハラスメントの防止
【事例】
ICUのCGS
http://web.icu.ac.jp/cgs/c/08-1/
*ジェンダー/セクシュアリティに関する専門の相談員をおいた相談窓口を設置する
*トランスジェンダー向けのハンドブックを作成する
・学内ユニバーサルトイレの案内
・学生定期 健康診断時の個別対応の要請
・学籍簿の性別記載に関する申し立てのプロセスなど
英国および米国の大学など
学生支援の一環として、国際交流窓口や学生相談室などの一般的な窓口と並んで
*ジェンダー/セクシュアル・マイノリティの学生のための相談窓口の開設 と学生生活ハンドブックの作成/配布(これは学生全員に配布されました)→ICUのパンフレットに近い
*ジェンダー/セクシュアル・マイノリティの学生のためのライフ・ラインの設置(大学支援のもとで地 域とも連携したボランティア体制。24時間の電話相談窓口など。全学生 に配布される学生生活ハンドブックに記載)
*性暴力被害に関する24時間の電話相談窓口の設置(地域のレイプ・センターや大学のクリニック等とも 連携)
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【当事者研究】
(編集中) 大学でもなく研究所でもなく、民間企業だけのためでもない
公民館のように地域に特化した活動でもなく、国籍を超えて、人々がつながり、知識や社会のための活動が出来る場所をつくる
それはふらっと入って、出て行ける、カフェのような感じかもしれないし、作業場かもしれない
更衣室や車いす対応のユニバーサルトイレを増やす(ジェンダー/セクシュアル・マイノリティにも対応)
事務書類や身分証明書等における性別記載要請の柔軟化なども
「ある少数者が問題化させられ、切り取られ、
現場から離れた場所で専門家のカウンセリングを受けるという方法では
社会生活における困りごとの解決には限界があると考えています。」
「社会性・コミュニケーションの障害がある人」を「発見」し、
問題を個人に押し付けて排除していくのではなく、
実際にその場で関わりを持っている人たち同士がみな
「困りごとを抱えた当事者」となって
現場のリアリティを共有しながら
両者の間に生じている
「問題」「すれ違い」「困難」の構造をわかちあうことが
喫緊の課題だと痛感しています。
綾屋紗月氏より