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読解・作文の技法公開用3(大学生活)
- 3. 全体の目次
2016/3/8Hajime Oda3
読解の技法
社会科学における読書とは
記述された因果関係の理解
専門用語の調べ方
読書メモの作り方
本の選び方,読書習慣の作り方
外形的特徴からの推論
本のコンテクスト(目的,対象)
本の入手の仕方
学問分野について
経済学・心理学・社会学の違い
因果関係の推測方法
経験科学としての社会科学
帰納法 一致法・差異法
演繹法
作文の技法
文の技法
修飾する側と修飾される側
修飾の順序
テンの打ち方
そもそも文を短くする
文と文をつなぐ
要注意の接続詞「が」「そして」
対比を明確にする
文章の構造をつくる
“逆茂木型”の文章を避ける
議論の目的を考える
非公開
- 4. 全体の目次(続き)
2016/3/8Hajime Oda4
読図と作図の技法
Excelの使い方を自習する方法
機能を一通り知る
やりたいことから検索
効率的な方法を覚える
グラフの選び方の基本
基本類型 分布,推移,比較,構成比,
相関
良い例から学ぶ
悪い例を覚えてまねしない
内容とグラフ
グラフは作るだけでなく解釈が重要
レポートの本文でグラフを説明する
大学生活の技法
授業料のコスト構造
学生の立場から:1回いくら?
大学の立場から:採算ラインは?
教員の立場から:1回に何人まで教え
られる?
マッチングは大事,教員を動かすのも
大事
授業以外の大学設備
授業の情報量と独学の情報量の比較
その他の大学の機能
ネットワーキング
親の消費としての大学生
授業では読まないブックリスト
- 10. 教員もいろいろ,学生もいろいろ
2016/3/8Hajime Oda10
教員の指導スタイルもいろいろ
フレンドリーorそうではない
説明のわかりやすさ,頭が整理されているかどうか
熱意,エネルギー
準備の労力のかけ方
成績評価に対する考え方(厳格,適当)
自分にとって相性の良い教員を見つけるプロセス
マッチングチャンスは3度
①読解・作文の技法
②研究・発表の技法
③3年(演習)→4年は継続が前提
大教室授業における教員は参考になる部分とならない部分がある
大教室は得意だがゼミは苦手とか,逆もある
実際に話してみるといい人,など
授業後にコミュニケーションをとってみる,質問をしてみるのもマッチングには有効
- 13. 大学のその他の機能
教育経済学の知見をまとめると・・
2016/3/8Hajime Oda13
投資としての大学生活
人的資本の蓄積(簡単に言うと,勉強して賢くなること)
公式ルート(授業,ゼミ)
非公式ルート(図書館の活用)
人的ネットワークの獲得
友人関係,同窓会など
シグナリング機能
全然知らない人が「あの大学の学生だったら,きっとこういう学力・性格だろう」と推測
してもらうためのラベル
消費としての大学生活
親の消費としての「大学生の子ども」
自分自身の消費としての大学生活
部活動,恋愛など
オプション価値(職業選択の先送り機能)としての大学生活
- 14. 大学のその他の機能
簡単にコメント
2016/3/8Hajime Oda14
人的ネットワークの獲得
遊び友達,恋愛相談のできる友人は大事だが,将来についてのま
じめな話を腹を割ってできる友人はかなり希少。そのような話は
恥ずかしいし青臭いものだが,成長過程として必要。まじめな話
ができる場としてのゼミを活用できるように,雰囲気作りをする
必要がある。
大学生活は“親の消費行動”でもある
親から資源を引き出すのは,教員から労力を引き出すのと同様,
学生の工夫次第であり,攻略目標であると理解すべき
入学当初の価値の大半はオプション価値(4年間という時間稼
ぎ)である。実質的な価値に変えられるかどうかは自分次第
- 16. 授業では読まないがおもしろい本
①新書(本講の内容に関連して)
2016/3/8Hajime Oda16
菅谷明子(2000)『メディア・リテラシー―世界の現場から (岩波新書) 』
人生の大半をメディアとともに過ごすとされる現代生活。報道の客観性や公正さ、暴力表現の影響な
どが議論になっている今、メディアのあり方を具体的に解読していくことの意味とその可能性とは何
か。各国で広がっている実践を丹念に取材し、教育現場での工夫や反応、メディアを監視する市民団
体の活動などを報告、情報社会の今後を考える。
本講と関連して。メディア・リテラシーの教科書ではなく,メディア・リテラシーの教育現場のルポ
ライティングである。
中野円佳(2014)『「育休世代」のジレンマ 女性活用はなぜ失敗するのか? (光文社新書) 』
昔に比べれば、産休・育休や育児支援の制度が整ったかに見える今、それでも総合職に就職した女性
の多くが、出産もしくは育休後の復帰を経て、会社を辞めている。男性と肩を並べて受験や就職活動
にも勝ち抜き、出産後の就業継続の意欲もあった女性たちでさえ、そのような選択に至るのはなぜな
のか、また会社に残ったとしても、意欲が低下したように捉えられてしまうのはなぜなのか。この本
では、実質的に制度が整った二〇〇〇年代に総合職として入社し、その後出産をした一五人の女性(=
「育休世代」と呼ぶ)に綿密なインタビューを実施。それぞれの環境やライフヒストリーの分析と、選
択結果との関連を見ていく中で、予測外の展開にさまざまな思いを抱えて悩む女性たちの姿と、その
至らしめた社会の構造を明らかにする。
本講と関連するものとして。あまり本としての完成度は高くないが,元々修士論文の研究を新書化し
たようだ。
- 17. 授業では読まないがおもしろい本
②経営学系(新書以外含む)
2016/3/8Hajime Oda17
沼上幹(2003)『組織戦略の考え方―企業経営の健全性のために (ちくま新書)』
バブル期には絶賛された日本的経営も、いまや全否定の対象とすらなる。だが大切なのは、日
本型組織の本質を維持しつつ、腐った組織に堕さないよう、自ら主体的に思考し実践していく
ことだ。本書は、流行りのカタカナ組織論とは一線を画し、至極常識的な論理をひとつずつ積
み上げて、組織設計をめぐる多くの誤解を解き明かす。また、決断できるトップの不在・「キ
ツネ」の跋扈・ルールの複雑怪奇化等の問題を切り口に、組織の腐り方を分析し対処する指針
を示す。自ら考え、自ら担うための組織戦略入門。
三枝 匡(2013)『増補改訂版 V字回復の経営―2年で会社を変えられますか』日本経
済新聞出版社。
実在リーダー同士による熱き対談を増補!日本的改革の要諦を説く名著。組織を「戦う構造」
に変え、骨太の「戦略ストーリー」を作り、一気呵成に逆転する方法を伝授。
安部修仁・伊藤元重(2002)『吉野家の経済学 (日経ビジネス人文庫)』
「並盛280円のドラマ」「定食と牛丼とご飯の関係」「盛りつけの秘技」「倒産からの再生
劇」「ファストフードのブランド戦略」―。日本を代表する経済学者と外食産業のリーダーが
バラエティ豊かに繰り広げる牛丼談義。身近な話題に経済・経営の真理を満載。
- 18. 授業では読まないがおもしろい本
③良い新書(古典)
2016/3/8Hajime Oda18
服部 正也(1972;2009)『ルワンダ中央銀行総裁日記 (中公新
書) 』
一九六五年、経済的に繁栄する日本からアフリカ中央の一小国ル
ワンダの中央銀行総裁として着任した著者を待つものは、財政と
国際収支の恒常的赤字であった―。本書は物理的条件の不利に屈
せず、様々の驚きや発見の連続のなかで、あくまで民情に即した
経済改革を遂行した日本人総裁の記録である。今回、九四年のル
ワンダ動乱をめぐる一文を増補し、著者の業績をその後のアフリ
カ経済の推移のなかに位置づける。
宮崎市定(1963) 『科挙―中国の試験地獄 (中公新書 (15))』
二万人を収容する南京の貢院に各地の秀才が官吏登用を夢みて集
まってくる。老人も少なくない―。完備しきった制度の裏の悲し
みと喜びを描きながら、凄惨な試験地獄を生み出す社会の本質を
さぐる名著。
- 19. 授業では読まないがおもしろい本
④良い新書(最近の物)
2016/3/8Hajime Oda19
磯田道史(2003)『武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)』
「金沢藩士猪山家文書」という武家文書に、精巧な「家計簿」が例を見ない完全な姿で遺され
ていた。国史研究史上、初めての発見と言ってよい。タイム・カプセルの蓋を開けてみれば、
金融破綻、地価下落、リストラ、教育問題…など、猪山家は現代の我々が直面する問題を全て
経験ずみだった!活き活きと復元された武士の暮らしを通じて、江戸時代に対する通念が覆さ
れ、全く違った「日本の近代」が見えてくる。
学術研究が映画化まで至った稀な例。映画もよいが新書もよい。
平山昇(2012)『鉄道が変えた社寺参詣―初詣は鉄道とともに生まれ育った (交通新
聞社新書) 』
日本人にとって最もメジャーかつ“伝統的”な年中行事「初詣」は、意外にも新しい行事だった
…?!そしてその誕生の裏には、近代化のなかで変化する人々の生活スタイルと、鉄道の開業・
発展、そして熾烈な集客競争があった―“社寺参詣のために敷設された鉄道は多い”という語り
方で語られてきた「鉄道と社寺参詣」の関係に一石を投じ、綿密な史料調査をもとに通時的に
解き明かす、鉄道史・民俗学を結ぶ画期的な一冊。
- 20. 授業では読まないがおもしろい本
⑤新書以外での良作
2016/3/8Hajime Oda20
渡辺 靖(2004)『アフター・アメリカ―ボストニアンの軌跡と<文化の政治
学> 』慶應義塾大学出版会。
「保守」と「リベラル」を超えて。アメリカ最古で最上の名門家族である「ボス
トンのバラモン」。アメリカン・ドリームを体現したアイルランド系移民家族の
「ボストン・アイリッシュ」。2つの世界を通してアメリカ市民社会の最深部を浮
き彫りにした新進気鋭の文化人類学者による画期的論考。
森本あんり(2015)『反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体―(新
潮選書)』
アメリカでは、なぜ反インテリの風潮が強いのか。なぜキリスト教が異様に盛ん
なのか。なぜビジネスマンが自己啓発に熱心なのか。なぜ政治が極端な道徳主義
に走るのか。そのすべての謎を解く鍵は、米国のキリスト教が育んだ「反知性主
義」にある。反知性主義の歴史を辿りながら、その恐るべきパワーと意外な効用
を描く。