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Mais de Makoto SAKAI (20)
うまくいくチケット駆動開発 - リーンとリファクタリング -
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うまくいくチケット駆動開発 - リーンとリファクタリング -
株式会社 SRA 阪井誠 (@sakaba37)
0.はじめに
チケット駆動開発はとても便利な開発法です。チームでの情報共有が可能で、
これからの課題や現在の進捗、過去の経緯などをITS(課題管理システム)/ BTS
(障害管理システム)で共有することができます。ソフトウェア開発はチームに
よる協調作業なので、情報共有が容易になることでコミュニケーションが活発に
なり、知恵を出し合い、協力して開発することが可能です。
開発に関わる多くの人がその効果を実感している反面、管理的な目的で導入さ
れるとうまくいかないという声も聞きます。そのような不幸が起きるのは、プロ
セスを変更する際に必要な基本的な考慮が欠けているからです。本稿ではリーン
ソフトウェア開発(以下リーン)とリファクタリングを参考に、チケット駆動開
発をうまく導入するにはどうすれば良いかを解説します。
1.チケット駆動開発がうまくいかない理由
チケット駆動開発でうまくいかない典型的な例は、手段が目的化した場合です。
チケット駆動開発は導入できたものの、義務的な作業の負担が増えただけで改善
になっていないからです。
チケット駆動開発を導入すると様々な情報が電子化されますので、検索が容
易になるはずです。しかし、検索が容易になるようなデータ構造やクエリが用意
されていないと、負担が増えるだけでチケット駆動開発の効果は得られません。
このような問題は、必ずしも負担を増やそうとして失敗したのではなく、「よか
れ」と思ってチケット駆動開発が導入された場合もありますので注意が必要です。
負担が増えた理由を考えると、無駄な作業があること、チケット駆動開発の導
入で結果的に効率的でない作業を増やしてしまうこと、無駄ではないけれどもま
だ必要でないタイミングで 作業 してしまうこと、で生じます。説明するプロセ
スの構築法は、このような失敗をなくすことができます。