COET Record Meetingのローンチまでの開発秘話

ローンチまでの開発秘話
@VoiceWorldZVol.6 (2019/10/04)
小西啓介
所属：TIS株式会社
AI&ロボティクスビジネスユニット
™ ™

@Voice World Z meetup Vol.6 (10/4)
自己紹介
• エンジニア小西啓介 (39)
• 新卒から10年金融系の炎上PJの放火と消火に従事
• ここ2-3年、FinTech分野でOpenAPI普及を推進
• 直近で Voice Banking For Alexa の開発PJに従事
• 現在は、チャット対話、音声対話など
• Alexa Skill Award 2018 ファイナリスト
• 業務外で「API Meetup」のコミュニティを運営
⇒ APIファーストで行きましょう！

Alexa スキルアワード 2018
ファイナルステージ
{スロット}テスト
小西啓介
(所属：TIS株式会社)

ほんとは、仕事でスキルが作りたかった(´；ω；｀)
• スマートスピーカーの日本ローンチ合わせ、
銀行のVoice Bankingアプリの構築PJを主導しました。
• これを契機に、金融分野を離れて、音声分野に飛び込みました。
• 既存のお客さんにスマートスピーカーと音声アプリ市場の急成長を
紹介し「音声アプリ作りませんか」と訪問しまくりました。
• 結果⇒「大変勉強になりました」と
褒めて頂きました。。。。

Record Meeting を7月に正式リリース！

Record Meeting 紹介動画

Record Meeting の特徴
会議を音声とテキストで自動記録する便利なサービス
必要なのは専用スマートスピーカーと付属の小型画面だけ！
ユーザー様自身で簡単にセットアップして利用開始可能
面倒なインストールや、参加者毎のマイク準備は不要
Easy －導入も利用も簡単
会議の発話者・発言毎のテキストと音声が、
リアルタイムに、ブラウザ上での参照・編集が可能
Useful －情報が即時反映で便利
自動記録された、テキストと音声は会議の参加者のみが
知りうるURLで、セキュアに情報共有する仕組みを実現
Secure －安全な情報共有スキーム
特許出願中

COET
Record Meeting
Service
QRからURLを
取得
音声・対話処理
リアルタイム
データ連携
Record Meeting は、クラウド上で提供されるサービス(SaaS)です
スマートスピーカーの端末管理と、会議で収集したデータを安全に運用するしくみを実現
管理画面課金・端末管理
特許出願中
オンラインアップデート(OTA)
Record Meetingの構成

[宣伝] Record Meetingのサービス価格
今なら、キャンペーンで
2020年3月まで毎月
10時間分を無料で付与

Smart Speakerデバイスの特徴
• Wi-Fiインターネットアクセス
• デバイス単体でのデータ処理
• 16ch MEMSマイクによる全方位の3D音源定位
• 発話区間検出・雑音抑制・エコーキャンセル
• 高音質の1ch無指向性スピーカー
• 18ch フルカラーLEDによる表示機能
• USBデバイス(内蔵 x1,外部 x1)による機能拡張

サービス開発の経緯
• 会社の経緯
• 豊富な音声技術を持つベンチャー企業への出資
• ホワイトラベル提供のB2B Smart Speaker
• 自社でのSDK(Python Developer Kit)の作成
• 様々なお客様とのPOCの実施
• カスタムしたSmart Speakerの製造
• 私の参入の経緯
• ボイスアプリ開発ビジネスの厳しい状況
• お客様のSmart Speaker活用案件の中止

サービス対象を「会議」にした理由
• デバイスの特性活かせる
• １度単位に発話方向を区別出来る(3D音源定位)
• 複数話者同時認識ができる
• 会議音声の文字起こしは、高価なものと安価なものの両極端
• 高価なシステム：ピンマイク等を使い高機能
• 安価なシステム：スマートフォン・PCヘッドセットを使いシンプル
• その間を埋めるサービスに需要が有るのでは？
• プラットフォーマーとの競合回避
• お客様毎のカスタムコンテンツ開発等が不要

サービス立ち上げに必要と考えた要素(1)
• 端末(Smart Speaker)
• 出荷キッティング手法
• ディスプレイ装置(Smart Viewer)の追加
• アプリケーション配布手法 ⇒コンテナ技術活用
• オンラインアップデートの実現(Smart Speaker,Smart Viewer)
• Wi-Fiネットワークの接続設定手法
• 安定稼働
• セキュリティx3

• クラウド
• 音声アプリ及びVoiceUIの実現手法
• 端末状態管理（課金情報、バージョン情報、更新管理等）
• 認識テキストのリアルタイム配信 ⇒MQTT利用
• 音声認識とは別に音声配信の実現 ⇒HLS:HttpLiveStreaming
• 安価で高スケールなアーキテクチャ ⇒サーバレスアーキテクチャ

• アプリケーション
• 誰でも簡単にすぐに使えること
• ブラウザアプリケーション ⇒HTML5活用
• テキスト・音声のクラウド保存 ⇒Google Drive,One Drive
• QRコードによる認可方式 ⇒ユーザ登録不要
• VUIによる話者登録

サービス開発の苦労
• 「IoTはテクノロジーの総合格闘技」(by ソラコム玉川さん)
• 技術要素の多さ
• 言語：C++,Python,Node,Vue.js …
• デバイス、クラウド、ネットワーク
• テストの難しさ
• デバイス、環境、ネットワークの違いによる動作の違い
• 音声認識、VUIでの自然言語処理の揺れ

AI・人工知能 EXPO出展
• 2019/4/3からの「AI・人工知能EXPO」に出展
• 前日まで徹夜でwebデザインの取り込み
• 疑似会議室を作り、体験環境を利用
• テーマを「きのこvs たけのこ」
• ⇒ロボスタさんの記事でバズる
• 奇跡的に？全く不具合が発生しない
• 有線LAN接続のおかげ？

ベータテストと正式リリース
• カスタムデバイスの量産
• ベータトライアルを６０社以上で実施
• 提供中は、ひたすらセキュリティ強化と
問題点の改修
• Bay FMにラジオ出演
• ⇒A LABO INDEX
• その他沢山の取材して頂きました。
• 正式提供の発表では、記者発表も。
ロボスタさんの記事が
一番わかりやすい！！

サービスの今後
• オンラインアップデート機能で１ヶ月単位に大幅機能追加
• VUIによる話者登録は、評判が良くない
• クイック・スタート機能の実装
• ウェイクアップワード？
• 声紋認証？
• 会議分析機能？
Record Meeting を使えば、
記録も含めてストレスフリーな
会議の実現を目指していきます。

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