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テクノロジーとビジネスの未来をデザインする。
SAGA Innovation & Creative Lab.
いろいろTV出演資料
2023年5月24日 佐賀県産業労働部 産業DX・スタートアップ総括監 北村和人
北村 和人
KITAMURA Kazuhito
所 属 ・ 職
佐賀県産業労働部 産業DX・スタートアップ総括監
こ れ ま で
新採で入庁した水産局でノリ養殖業の協業化を立ち上げ。以来、救急医療・災害医療の体制整備や学力調査を
活用した学力向上・学校組織マネジメント、ふるさと納税など各分野で新たな取組。
産業労働部ではIT産業の振興や起業・創業支援、産業人材の育成・確保に取り組み、2020年度、新たに創設さ
れたDX・スタートアップ推進室(現産業DX・スタートアップ推進グループ)に。
で き る こ と
大和総研への派遣研修を契機にマクロ経済学や計量経済学を足場の一つに。
またこれを契機に統計分析やデータサイエンス、機械学習などもたしなむ程度には習得。
コ ン タ ク ト
個人:kitamura-kazuhito@pref.saga.lg.jp DXSTグループ:innovation@pref.saga.lg.jp
Facebook
(個人)
Facebook
(DXST室)
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Exploratory
ダッシュボード
Kindle
2
産業DX・スタートアップ推進グループって
どんなところか想像つきますか?
3
毎日、ワクワクしてる?
じゃあ、モヤモヤは?
産業DX・スタートアップ推進グループとは
そのモヤモヤを、明日のワクワクに。
していくところ
7
Mission
Vision DXとスタートアップをテーマにイノベーションにチャレンジできる地域へ
Goals
Objectives
①-1 県内企業のデジタル利活用の裾野の拡大
①-2 DXの担い手となるDX人材の育成・確保
②-1 多様な起業家の掘り起しとビジネス創出
②-2 資金調達等を通じたビジネスの拡大支援
Values
、このために…
ア)個にフォーカスして時間をかけて育て上げる (手数や面倒を乗り越える)
イ)多様性のあるコミュニティを形成する (居心地の悪さを乗り越える)
ウ)オープンイノベーションを重視する (地域や分野などの垣根を乗り越える)
8
Goals ①デジタルをビジネスの常識に ②世界を目指せる起業の聖地へ (参考①)
新聞等の
メディア
掲載件数
モニタリング
指標
(参考②)
外部からの
講演等
依頼件数
モニタリング
指標
Objectives
①-1
利活用拡大
①-2
DX人材育成
②-1
ビジネス創出
②-2
事業拡大
KPIs
県内企業の
デジタル
技術導入数
スマート化
センター
延利用者数
DX人材講座
受講者数
企業や起業家の
県外での
受賞件数
(DX含む)
個別指導
プログラム
採択数
県が支援する
起業家による
資金調達件数
R2
(30)
71
(1,500)
2,551
(100)
応募717⇒100
(2)
1
(10)
応募16⇒12
(16)
22
30 14
R3
(30)
86
(2,000)
3,148
(200)
応募862⇒200
(2)
5
(15)
応募27⇒15
(20)
32
61 15
R4
(30)
86
(2,700)
3,755
(200)
応募970⇒200
(2)
11
(18)
応募34⇒17
(30)
29
126 21
R5
(100) (3,200) (200) (3) (21) (30)
出所
毎年度末の
協力企業
アンケート
スマート化
センター調べ
Samurai
及びNinja
受託者集計
当室調べ 当室調べ 当室調べ 当室調べ 当室調べ
( )は目標
9
継続的な
学びや刺激
ビジネス
人材 DX人材
拡大推進事業
ITでビジネスの
変革・創出に挑む企業
相談助言
マッチング
1000社目標に訪問・普及啓発
DXコミュニケータ
20社対象に数ヶ月単位の伴走支援
DXアクセラレータ
エンジニアの創業・副業を支援
Smart Terakoya
エンジニアの交流・研鑽を促進
Smart Community
オープンイノベーションのハブ
産業スマート化センター
産業DX
啓発推進事業
AI等の開発人材を育てる講座
Smart Samurai
社内DXリーダーを育てる講座
Smart Ninja
県内企業が産業DXの潮流をリードする存在となれるよう、産業スマート化センターを核に
デジタル技術の利活用を促すとともに、その担い手となるDX人材の育成・確保に取り組む。
継続的な
学びや刺激
ITでビジネスの
変革・創出に挑む企業
相談助言
マッチング
1000社目標に訪問・普及啓発
DXコミュニケータ
20社対象に数ヶ月単位の伴走支援
DXアクセラレータ
エンジニアの創業・副業を支援
Smart Terakoya
エンジニアの交流・研鑽を促進
Smart Community
オープンイノベーションのハブ
産業スマート化センター
AI等の開発人材を育てる講座
Smart Samurai
社内DXリーダーを育てる講座
Smart Ninja
10
Point ② 毎年200名の大量養成
Point ① 2018年、全国で初開設
Point ③ やるならとことん、矢継ぎ早に
2018~
2023~
2022~
2022~
2022~
2021~
2020~
11
起業家の発掘から育成、事業規模の拡大まで一貫した支援の仕組みを創設することにより、
「佐賀から全国や世界をねらう企業」を輩出する「起業の聖地」を目指す。
ビジネス創出個別指導
Startup Gateway
ビジネスマッチング個別指導
Startup Connect
コンテスト
さがラボチャレンジカップ
スタートアップ
コンシェルジュの配置
資金調達個別指導
Startup Boost
佐賀県版マ●ーの虎
Startup Launch補助
チーム形成など個別指導
Startup Assign
ふるさと納税を活用した
起業家の資金調達支援
協定によるVC投資や融資
クラウドファンディング支援
プロモーション個別指導
Startup Promote
聖
資
ビ
聖
聖
聖
聖
資
ビ
ビ
新ビジネスで
世界をねらう起業家
優れたシードを継続的に輩出しうる
仕組みや仕掛けを設けて「聖地」へ
掘り起こし
育成
資金調達
事業拡大
成果発信イベント
DX/Startup Fes
ビ …ビジネス確立支援事業
聖 …Startupの聖地SAGA事業
資 …資金調達支援事業
12
ビジネス創出個別指導
Startup Gateway
ビジネスマッチング個別指導
Startup Connect
コンテスト
さがラボチャレンジカップ
スタートアップ
コンシェルジュの配置
資金調達個別指導
Startup Boost
佐賀県版マ●ーの虎
Startup Launch補助
チーム形成など個別指導
Startup Assign
ふるさと納税を活用した
起業家の資金調達支援
協定によるVC投資や融資
クラウドファンディング支援
プロモーション個別指導
Startup Promote
聖
資
ビ
聖
聖
聖
聖
資
ビ
ビ
新ビジネスで
世界をねらう起業家
優れたシードを継続的に輩出しうる
仕組みや仕掛けを設けて「聖地」へ
掘り起こし
育成
資金調達
事業拡大
成果発信イベント
DX/Startup Fes
Point ① 多段階の個別指導で
じっくり育てる
Point ③ 金(補助金)は簡単に出さない
(ビジネスが依存に陥って腐りかねないので)
Point ② ダイレクト&リアルタイムな
起業家とのやりとり
2023~
2018~
2021~
2020~
2019~
2016~
2015~
2021~
2023~
2023~
2021~
13
様々な業種・業態の企業が
デジタル利活用にチャレンジ!
県外でアワードを受賞する
起業家がにわかに増加!
サガ・コア&カッター工業(建設業)
セイブ(製造業)
ゴール九州工場(製造業)
中野建設(建設業)
帳票を全てデジタル化、経理や労務でクラウド活用
⇒ 毎日8時間かかった作業がたった30分に
画像認識で検品自動化、IoTで工場のデータを共有
⇒ 検品時間が半分、社員がIT活用を提案する組織に
製品検査に用いる重量チェッカーのIoT化
⇒作業時間データを収集・人員配置最適化
測量・設計・施工管理・検査のデジタル化、RPA活用
⇒現場からも「便利」との声、請求業務の9割を自動化
Retocos…完全オーガニックのコスメ原料で離島再生
Dessun
…中小企業とNPOをSDGsでTIE UP PROMOTION
すみなす
…生きづらさを面白さに、障害者をアーティストに
Noutje
…“枯れない花”で空間に彩を
J300アワード全国大会大賞(2021)
J-Startup KYUSHU(2022)
Beauty and Fashion Tech Awards特別賞(2022)
九州山口ベンチャーマーケット優秀賞(2021)
J-Startup KYUSHU(2022)
Hyphenation in NOBEOKA採択(2022)
J-Startup KYUSHU(2023)
AMEX Rise with SHOP SMALL B賞(2022)
14
 イノベーションには「あきらめの悪さ」が不可欠
「仕方ない」「こんなもの」とあきらめたら何も始まらないから
 なので、DX・スタートアップ推進グループでは、
• 皆さん誰にでもある「あきらめないココロ」をくすぐり
• あきらめずにチャレンジする人達に光を当て、機会を提供します
 そんな人達が佐賀に集い、互いに刺激し合うことで、
きっと世界を牽引するイノベーションの苗床になっていくはず
つまるところ、佐賀を
を抱えた人達の
にしていくことかなと思ってて…
都会とか元気な地域なんてもともとそんなものだったはずだし、
地方が都市に付き従う時代はとうの昔に終わったはずですから。
参考:これまでの経緯
新産業・基礎科学課 産業企画課 産業政策課 DX・スタートアップ推進室
H25~27 H28~29 H30 R1 R2 R3 R4
経営革新
地域産業支援センター指定管理・運営費補助
創業等支援拠点活動促進事業(支援C補助)
ネクストスタートアップ創出事業(ベンチャー交流ネット
とチャレンジカップを継承、新たにコンシェルジュ配置)
Startup Gateway(起業・事業創出コアプログラム)
Startup Boost(資金調達集中指導プログラム)
クラウドファンディング協定・VC協定
トライアル発注
トライアル発注首都圏商談会
Startup Connect(マッチング支援個別指導プログラム)
Startup Launch事業化補助事業
やわらかBiz創出事業
データ&デザイン新市場創出事業
産業DX啓発推進事業(スマート化センター等)
AI・IoT活用可能性実証事業⇒DXマインド創出実現事業
DXコミュニケータ & DXアクセラレータ
SAGA Smart Samurai & SAGA Smart Community
SAGA Smart Ninja
(経営担当へ)
(企画担当へ)
(廃止・下記事業へ)
(VC協定追加)
(to B版追加)
(廃止)
(廃止)
(廃止)
(廃止)
(Community追加)
APPENDIX ①
佐賀県の産業・経済と産業DX及びスタートアップについて
1
7
0
0.5
1
1.5
農林水産
機械工業
金属・化学
製造その他
建設
卸・小売・
飲食・宿泊
金融保険・
不動産
運輸・通信
専門・学術
保健衛生
その他
産業別特化係数(実質GDP 2018年)
佐賀県 長崎県 福岡県 東京都
18
データの出所)各県及び内閣府「都道府県民経済計算」
0% 20% 40% 60% 80% 100%
2006
2009
2012
2015
2018
2019
佐賀県:産業別構成比(実質GDP)
農林水産 機械工業
金属・化学 製造その他
建設 卸・小売・飲食・宿泊
金融保険・不動産 運輸・通信
リーマンショック後は機械工業の構成比が上昇、
商業・飲食や金融保険不動産が低下
全国や他県と比して製造業の割合が高く、
サービス産業の割合が低い
0.00
0.50
1.00
1.50
農
林
水
産
機
械
工
業
金
属
・
化
学
製
造
そ
の
他
建
設
卸
・
小
売
・
飲
食
・
宿
泊
金
融
保
険
・
不
動
産
運
輸
・
通
信
専
門
・
学
術
生
活
関
連
サ
ー
ビ
ス
保
健
衛
生
そ
の
他
産業別労働生産性
(全国同産業の労働生産性を1.0とした指数:2016年)
佐賀県 長崎県 福岡県 東京都
19
データの出所)総務省「経済センサス活動調査」
一次産業や製造業は低くはないが、サービス産業は生活関連サービスや保健衛生を除いて総じて低い
(2001)
y = -0.3003x + 0.1609
R² = 0.3202
(2018)
y = -0.1837x + 0.1724
R² = 0.1174
5%
10%
15%
20%
25%
30%
35%
40%
-40% -20% 0% 20% 40%
公的部門の移転所得/県民所得
移出超過/名目GDP
移出超過と移転所得
2001
2018
佐賀
(2001)
y = -0.4772x + 0.1667
R² = 0.3622
(2018)
y = -0.6125x + 0.1949
R² = 0.4597
0%
5%
10%
15%
20%
25%
30%
35%
40%
45%
50%
-40% -20% 0% 20% 40%
就職に伴う県外流出率
移出超過/名目GDP
各県の移出超過と県外流出率
2001
2018
佐賀
70% 75% 80% 85%
奈良県
島根県
和歌山県
佐賀県
香川県
茨城県
鳥取県
進学に伴う県外流出率
20% 25% 30% 35% 40%
青森県
鹿児島県
宮崎県
熊本県
佐賀県
奈良県
高知県
就職に伴う県外流出率
20
高校卒業後の人材流出率は
全国的に見ても高い
データの出所)文科省「学校基本調査」、各県及び内閣府「都道府県民経済計算」
人は稼げないところから
稼げるところへ
以前は赤字の地域は公的部門の
所得移転で補填されていた
21
カネ
ヒト
地方 都市
生産要素:ヒト=余剰労働力、カネ=家計の貯蓄超過
成長の果実の再分配
(都市の供給過剰に対する)移出先市場の提供
重点投入で
効率的に成長
(工業化社会の論理)
かつての地銀の
最重要の
ミッション
かつては
規格化されたルーティンワーカーの大量供給
これからは
 自ら問題を発見・定義し価値を生み出す
 加えてできれば地域の成長・発展に
かつては
間接金融を通じた都市への成長資金の供給
これからは
 地域の余剰資金は地域に再投資
 さらに域外からの資金供給チャネルも
古くは集団就職から
東京一極集中以降の
都市部への人口流入
22
人材流出
||
地域社会の持続可能性にかかわる重要な問題に
相対的に低い賃金 就業機会の多様性の欠如
誰もが工場で働きたいわけではない…
働くのであれば、賃金は高い方が望ましい!
生産性の向上 多様な産業の発展
○○○ DX ○○○ IT産業 ○○○ スタートアップ ○○○
そのうえで、東京や福岡とは違った方法やアプローチで
||
人や企業の関係性の「量」ではなく「質」を生かして…
顔の見えるコミュニケーション、個にフォーカスした支援、長期的なフォローアップなど
都市と地方との間での(都市への生産
要素の)集中と(地方への成長の果実
の)再分配という時代の終焉によって
APPENDIX ②
デジタルやスタートアップへの地方からのアプローチ
2
3
24
民主化・
コモディティ化
リープフロッグ データ資本主義
格差を生み出すのは単に
 知っているかどうか
 行動したかどうか
 積み上げる必要はない
 最先端の安くて便利な
ツールをまずは入口に
 手間なく取得する
 何であれまずは溜める
 何かあれば試してみる
SaaS
No-Code
Cloud
Subscription
Freemium
あんなツールが
月数千円で
開発も簡単
自分でできる
なまじきちっとした
ものがあると
かえって足かせに…
むしろ
何もない方が
しがらみもない
イマドキのAI=
パターン認識技術の
価値の源泉はデータ
多種多様なデータ
があるのは現場
実は地方って、案外、捨てたものじゃないのかも?
25
都市 地方
優れたビジネス環境
 協業先・商談先が見つけやすい
 専門性が高い支援者・協力者も
 資金調達の機会や選択肢も多い
 困ったら“ライス”ワークも様々
 得意なことを生かし
 気が利いたプロダクトを作って
 評価に満足出来たら売却して次へ
とかならたぶん、都合がいい
ビジネス環境ではかないませんが…
 仕事も生活も時間を安く買える
 起業家が少ない
=いろんな人々が関わってくれる
 現場もデータもイシューも多々
時間や現場や理解者があることで
 「自分の問題」に向き合い
 「みんなの問題」に昇華させ
 世の中を変えていく(かも?)
果たしてどちらがスタートアップ的だろうか?
26
数が多くとも、同質的な小集団に
分断されたら面白くないかも?
数が少ないがゆえに、嫌が応にも
異質な人々と組まざるを得ないかも?
“自分の問題”を“みんなの問題”にしていくには多様性に富んだ居心地の悪さも大事
27
母数が多ければ
競わせて選りすぐるのは一つの策
母数が少なければ
育てて成功確率を高めることが必要?
競争・選抜
競争・選抜
成功確率を高めるために
継続的かつ直接的に関わる
同じやり方をしても
“そして誰も居なくなった”
になるのがオチ?
本物志向の課題について異質な人々との継続的な関わりの中で育っていく…
28
支援対象
支援者
県内
県内
県外
県外
一般的な自治体の
ターゲットレンジ
私たちはここも
ターゲットレンジ
(支援側=県内企業の
ビジネス振興)
私たちはここも
ターゲットレンジ
(支援対象側=県内企業の
ビジネス振興)
例)スマート化センターに来た県外企業に
県内IT企業がソリューションを提供
例)県内の起業家を県外のシードアクセラレータが支援
APPENDIX ③
講演資料等からの抜粋(産業DX)
継続的な
学びや刺激
ビジネス
人材 DX人材
拡大推進事業
ITでビジネスの
変革・創出に挑む企業
相談助言
マッチング
1000社目標に訪問・普及啓発
DXコミュニケータ
20社対象に数ヶ月単位の伴走支援
DXアクセラレータ
エンジニアの創業・副業を支援
Smart Terakoya
エンジニアの交流・研鑽を促進
Smart Community
オープンイノベーションのハブ
産業スマート化センター
産業DX
啓発推進事業
AI等の開発人材を育てる講座
Smart Samurai
社内DXリーダーを育てる講座
Smart Ninja
Point ①
Point ②
Point ③
スマート化センターは2018年開設、同種施設は全国初、未だ視察等多数
毎年200名(Samurai・Ninja各100名)規模での人材育成は自治体では希少
この数年で、ハブ施設開設→人材育成講座→企業訪問・伴走支援と矢継ぎ早に展開
30
PHOTO
31
サガ・コア&カッター工業
(建設業・白石町)
セイブ
(製造業・有田町)
KITSライン
(運輸業・吉野ヶ里町)
紙の帳票を全てデジタル化
経理や労務管理でクラウド活用
画像認識AIで製品検査を自動化
IoTで工場のデータを取得・共有
ボイスピッキングやハンディー
ターミナルで倉庫管理をペーパレス化
勘と経験と度胸(KKD)に
頼るものづくりを変えたい
紙の帳票だらけの現場を
すっきりできないものか
前田本部長
煩雑な事務作業を効率化して
育児と両立したい
重松さん 秋山社長
属人化した作業が誰でも
できるように 残業も削減
製品検査の時間が半分に
社員がIT活用を提案する組織に
8時間かかった作業が
たった30分に
32
ゴール九州工場
(製造業・吉野ヶ里町)
光武酒造場
(製造業・鹿島市)
中野建設
(建設業・佐賀市)
製品検査に用いる
重量チェッカーの自動化・IoT化
IoTによる温度管理の自動化
デジタルマーケティングの導入
測量・設計・施工管理・検査にIT導入
事務部門でRPAを活用
製造・営業・業務の3部門を
一気にDXしたい
人材確保や人手不足解消へ
働き方改革が不可欠
野口さん
設備更新や工場新設を機に
デジタル技術で効率化したい
高野さん 光武社長
現場からも「便利」との声
請求業務の9割を自動化
データに基づく品質管理が可能に
顧客との接触機会が多様化
作業時間データを収集
統計モデルで人員配置最適化
 利用者数:延3,755名(R4)
延2,148名(R3)
 相談件数: 164件(R4)
33
目的
テクノロジーを活用した県内産業の
生産性向上及びビジネス創出の支援
受託者 EWM、佐賀銀行、佐賀電算センター
所在地 工業技術センター生産技術棟内
開館時間 平日午前9時から午後5時まで
提供する
機能
 個別相談(オンライン可)
 DXリサーチ(簡易診断)
 アプリやデバイスの体験
 セミナー・イベント
 マッチング支援
URL https://www.saga-smart.jp
運営状況
外観 サイト
ショールーム セミナー風景
ITフェア(イベント) 交流会(イベント)
平均して
300名/月
平成30年10月に開設、当時、同種の施設は全国初。最近、他県でも類似施設を開設する例も。
34
(53)
(88)
(139)
(179) (228)
(277)
0
100
200
300
1,488 1,548
2,551
3,148
3,755
0
1,000
2,000
3,000
4,000
開設時 H30 R1 R2 R3 R4
延利用者数
協力企業数
利用者数は
協力企業数は
5.2倍に
利活用の
個別相談
&マッチング
アプリや
デバイスの
体験
セミナーや
イベントへの
参加
ソリューション
や事例の検索
(R2~)
コミュニティ
活動の支援
(R3~)
オンライン相談対応
サイトで事前予約を
協力企業が提供
自由に体験が可能
月1~2回程度開催
サイトでも一部公開
センターのサイトに
各種情報を掲載
コミュニティの可視
化と活動支援
35
■ データ活用人材育成研修
(R4.11~12の8回)
■「判断軸」作成ワークショッ
プ
(R4.9.9)
■クラウド利活用体感セミナー
(R4.8.2)
■何から始めるDX~自社の現状
を把握しよう~
(R4.7.20)
■スマート化センター交流会
(R4.3.18、5.25)
■マイクロソフト流データサイ
エンスの極意
(R4.2.16)
■SNSを活用した広報戦略
(R4.1.26)
■県内企業の事例から学ぶDXセ
ミナー
(R4.1.19)
令和2年度 令和3年度 令和4年度
応募 受講 修了 応募 受講 修了 応募 受講
Smart
Samurai
在職者 373 49 46 469 104 85 331 46
求職・転職志望 219 42 24 231 73 57 212 41
学生など 125 9 5 162 23 16 84 13
合計 717 100 75 862 200 158 627 100
Smart
Ninja
合計(在職者) 343 108
36
Smart Samurai
Smart Ninja
Smart Community
 Pythonを中心とした4ヶ月程度のオンライン講座
 採用側企業との交流・コミュニティ形成
 SaaSやノーコードなどの4ヶ月程度の講座
 受講者の所属企業での実践・課題解決もフォロー
 エンジニアやDX関係者による自主的な活動を促進
 イベントやセミナー等を公募、広報や経費を支援
37
時間の流れ
技術の発達
ユーザーニーズ
地場ITベンダー
地元養成校など
以前、主流だった技術で雇った
エンジニアも食べさせて
いかないと…
技術は数年、数ヶ月単位で
変化していくけど、
教員はそうはいかないから…
満たされない
大量の潜在的ニーズ
それでも都市部であれば
民間参入があり得るが、
地方はマーケットスケールの関係で
ペイしづらく参入を躊躇しがち
38
ITとかDX
ちゅーても
よーわからん
せっかくやけん
もっとDXしたかと
ばってん
今度、
センターに
行きませんか?
わかりました
ではご支援
しましょう!
スマート化
センター
DX
コミュニケータ
DX
アクセラレータ
DXにチャレンジ
相談・助言 マッチングなど
 簡易な相談対応とセンター
の紹介・誘導
 年間1,000件を目標に訪問
 導入の支援や成果の発揚へ
向けた伴走支援
 年間20社を目標に支援
39
センターサイトではインタビュー形式で事例紹介
(www.saga-smart.jp/column) 県サイトには実証事業のレポート掲載
(www.pref.saga.lg.jp/kiji00381619)
WebメディアEditorsSAGAでも展開
(editors-saga.jp/editors/sagadx)
APPENDIX ④
講演資料等からの抜粋(スタートアップ)
40
ビジネス創出個別指導
Startup Gateway
ビジネスマッチング個別指導
Startup Connect
コンテスト
さがラボチャレンジカップ
スタートアップ
コンシェルジュの配置
資金調達個別指導
Startup Boost
佐賀県版マ●ーの虎
Startup Launch補助
チーム形成など個別指導
Startup Assign
ふるさと納税を活用した
起業家の資金調達支援
協定によるVC投資や融資
クラウドファンディング支援
プロモーション個別指導
Startup Promote
聖
資
ビ
聖
聖
聖
聖
資
ビ
ビ
新ビジネスで
世界をねらう起業家
優れたシードを継続的に輩出しうる
仕組みや仕掛けを設けて「聖地」へ
掘り起こし
育成
資金調達
事業拡大
成果発信イベント
DX/Startup Fes
ビ …ビジネス確立支援事業
聖 …Startupの聖地SAGA事業
資 …資金調達支援事業
Point ①
Point ②
Point ③
起業家等のフェーズや課題に応じた5段階の個別指導でじっくり育てる
安易に補助等するのではなく、先々の民間資金の調達を意識した機会を提供
起業家と県職員や事業受託者とのダイレクト&リアルタイムなコミュニケーション
41
42
J-Startup KYUSHU
選定
キャンパスベンチャー
グランプリ経産大臣賞
2020.2
2022.5
山城機巧
Dessun
ものづくりを
こよなく愛する学生起業家
中小企業とNPOとをつなぐ
TIEUPPROMOTION
J-Startup KYUSHU
選定
ForbsSMALLGIANTS
AWARDグランプリ
2020.1
2022.5
川口スチール工業
Retocos
アフリカの子どもたちに
灯りと希望を
コスメで離島の
自然と共生する経済を再生
アイスタイル・WWD共催
BeautyandFashionTech
Awards2022 特別賞
毎日みらい創造ラボ
DEMODAY 特別賞
2021.12
2022.12
フレル
Retocos
コスメで離島の
自然と共生する経済を再生
“考えることは楽しい”
知育あそびの世界展開
延岡市空き家利活用事業
HyphenationinNOBEOKA
採択
九州山口ベンチャー
マーケット優秀賞
2021.10
2022.9
Dessun
すみなす
中小企業とNPOとをつなぐ
TIEUPPROMOTION
生きづらさを面白さに
アートという道を開く
AMEX
Rise with SHOP SMALL
プログラムB賞
J300アワード全国大会
大賞
2021.12
2022.11
Retocos
Noutje
コスメで離島の
自然と共生する経済を再生
“枯れない花”で
人々のくらしに潤いを
日本サービス大賞
地方創生大臣賞
九州ニュービジネス大賞
優秀賞
2022.5
KM Tec
徳永陶磁器
照明から蓄電池まで
電気のスペシャリスト
革新的なアイディアで
製造業をサービス業に
2022.12
43
<R3.10~R4.3 えびすFMリレー出演> <R4.4~ 佐賀新聞「さがスタートアップの現場から」>
10月19日 フレル
7月27日 すみなす
4月26日 WIDE
8月25日 ハードコア
5月26日 Dessun
1月26日 NEXS
9月27日 Notuje
6月29日 LightGear
3月9日 Retocos
44
磨
みがく
始
はじめる
繋
つなぐ
フェーズに応じた5本の各数ヶ月に渡る個別指導プログラム
アイデアをビジネスプランへ
Startup
Gateway 全国各地でスタートアップ支援を手掛ける
監査法人のトーマツが受託
R1~:26件採択
資金調達に向け現役投資家が磨き上げ
Startup
Boost オプト創業者メンバーの海老根智仁氏などが
創設したベンチャーキャピタルが受託
R2~:21件採択
商談先やパートナーを紹介・斡旋
Startup
Connect ブロードバンドタワー創業者の藤原洋氏などが
創設したスタートアップ育成の専門機関が受託
R3~:16件採択
広
ひろげる
組
くむ
Startup
Promote
Startup
Assign
プロモーション等支援 チーム形成・人材確保
2023~
45
Gateway/Boost/Connect
DEMODAY(2022.3.23)
事業創出セミナー
(2022.7.29/8.9)
Gatewayコミュニティイベント
(2022.10-2023.2まで月1回)
学生対象ワークショップ
(2022.7.19/8.17)
Gateway/Launch/やわらかBiz交流会
(2022.9.2)
Connect みらいラボDEMODAY
(2023.2.2)
Boostリアル合宿・個別メンタリング
(2022.11.2)
Boostファイナルピッチ
(2023.1.20)
46
令和2年度の
全国知事会先進政策バンクで
商工労働部門1位を受賞
公的な財政支援から民間からの資金調達が可能なビジネスへ
アイデア期
ふるさと納税を
活用した起業家支援
県主催ビジネスプランコンテスト
さがラボチャレンジカップ受賞特典
さらに県費上乗せ(30万円)
ふるさと納税を募って助成
H30~ 8件 合計1,000万円
(1件あたり 60~250万円)
事業化期
Startup Launch
事業化補助事業
“佐賀型”個別支援採択企業が対象の
佐賀県版“マ○ーの虎”
R3~ 6件 合計3,000万円
要件を満たす約15社対象に公募
選ばれた3社に上限500万円で
事業実現への資金を助成
事業拡大期
CFやVC投資、融資での
資金調達を支援
28社と協定締結
6年間で 71件 合計 1億1,600万円
さらに事業拡大を目指す企業へ
民間からの調達機会を提供
調達を支援する企業と協定締結
調達成功の際には
調達額の10~20%を県が支給
民間資金の調達を視野に入れた支援スキーム
47
各プログラムの採択シードとは日頃からコミュニケーション可能な場を設置
コンシェルジュ
& 当室スタッフ
Gateway
受託者
Boost
受託者
Connect
受託者
プログラムの採択シードやコミュニティの参加者など
その都度ごとに改めて連絡をとる等ではなく、
SNSやメッセージングアプリであらかじめ連絡チャネルを設け、
必要な際は互いにそこに放り込む
48
SNSやメッセージングアプリ、
Web会議などを多用
 起業家とは主にメッセンジャーで
 DX関係者とは主にSlackで
ノーコードで
CRM/SFA的なツールを自作・活用
 さらにTeamsやチャットワークも活用
 KPIなどをまとめたダッシュボード
 応対歴の可視化・共有・蓄積
49
高速・高頻度な
フィードバックループ
 企業や起業家等とは常時、
つながっている状態
 打ち手への反応をもとに、
不断に見直し・改善
事業受託者相互で
共創のみでなく競争も
 一本にまとめる等せず、あ
えて各々で公募・選考
 相互に競わせる構図も設け
ることで「いい仕事」に
Startup
Connect
SAGA
DX
Accelerator
DX
Communicator
「Why?」の共有と
共通理解の形成
 組織内・外で情報をできる
だけオープンに
 理由や背景への理解が動機
付けや応用につながる
?
!
50
【通説】組織構造に基づいてチャネルやツールを選択すべき
【仮説】チャネルやツールを変えれば組織構造如何を問わず組織も変わる?
階層型の組織
 稟議
 決裁 etc.
 上意下達
 非対称的
フラットな組織
 チャット
 合議 etc.
 自律的
 イーブン
階層型の組織
?
APPENDIX ⑤
当グループの仕事の流儀
51
52
 裾野拡大への実効性ある仕掛けや仕組み
• DXコミュニケータの改善
• 商工団体や金融機関の活用
 育成したDX人材の活動促進
• Smart Communityの推進
• Terakoyaの展開やコミュニティ形成
 スマート化センターの場所や施設等検討
 事業拡大への新たな機会提供
• プロモーション支援⇒プレゼンス確立
• 人材確保、組織形成⇒起業家から企業へ
 資金調達の仕組みや環境づくり
• エクイティファイナンスの事例創出
• ファンドレーザー協定への融資の追加
• 産業振興機構など関係機関の活用
 民間ベースの起業支援活動の推進
• ベンチャー交流ネットワークの見直し
• 九 州 NBC や EO 九 州 、 和 多 屋 OIC 、
SAGAMONDなどとの適切な関係形成
 起業家等の活動拠点についての検討
そのうえで、最終的には年度末、300人規模のイベントを開催(できるかどうか?)
 ハンズオン支援の手法確立と事例創出
• DXアクセラレータの受託者多様化
• スマート化センターによるビジネス創出
53
北村
議会や講演・寄稿などから、個別メンタリングやコンサル、データ分析、DTPなどその他なんでも…
産業DXチーム スタートアップチーム
秋吉
稲田
佐藤
村川
西本
 ビジネス創出支援
例)Startup Gateway、コンシェルジュ、
チャレンジカップ・GCF
 事業拡大支援
例)Startup Promote、Startup Assign
ファンドレーザー協定、アワード支
援、
KVM、起業家の活動拠点の在り方
 事業確立支援
例)Startup Boost、Startup Connect、
Startup Launch、トライアル発注、
DXST Fes(ST側及び全体)
 非定型タスク、突発案件、難航案件
 パブリシティ、プロモーション
 チームマネジメント、進行管理
 ステークホルダーマネジメント(メッセ
ンジャー等への対応の最終管理を含む)
村上
山下
松雪
井原
 県内企業のDX支援
例)スマート化C・Smart Community 、
DXST Fes(DX側)、
DXアクセラレータ(主:半数~6割)
 DX人材の育成・確保
例)Smart Samurai &Ninja、Terakoya
DXコミュニケータ
DXアクセラレータ(副:数件程度)
 非定型タスク、突発案件、難航案件
 ITフェアやMAICなど関係機関連携
 スマート化センターの在り方
 DXアクセラレータ(副:数件程度)
 チームマネジメント、進行管理
 ステークホルダーマネジメント(Slack
等への対応の最終管理を含む)
めまぐるしいフィールドなので当然、日々、進化・深化します。なので「書かれていることさえやればいい」ではなく、「各々のテー
マ全体を所管するポジションとして、書かれていないことも含めて『何を』『なぜ』やるべきか?」を常に考えてください。
54
 上司や関係者の「言葉尻」を追わないよ
うに努めてください。
 「決まっている」で思考停止せず、年度
途中でも大胆に見直すことを推奨します。
 「データ資本主義」と言わるほど、デー
タは重要な経営資源であり、それを扱う
ためのリテラシーを備えるのは、ナレッ
ジワーカーとして、もはやマストです。
 でも「なぜその数字なのか?」を察する
力がなければ、データもそれを扱うスキ
ルも宝の持ち腐れになってしまいます。
データについて学ぶとともに
数字の背後にある
構図や力学を想像する力を
「何を ?」ではなく
「なぜ ?」をこそ
大事にしましょう
言われたか
するべきか等
そう言われたか
それをやるのか等
 他課室のように「何でもまずは担当者か
ら積み上げ」ではなく、「難易度や繁閑
に応じてタスクを分担、各々が担う」と
いうスタイルです。
 役職層も事務仕事含めて担う場面があり
ますし、担当も「わからない」「できな
い」と言わず挑戦しなきゃいけない場面
があります。
一人一人が
プレイングマネージャーの
意識を持ちましょう
 わからないことは聞いていいが、調べれ
ばわかるものは聞かずにまず自分で調べ
るクセを。
 変わることを怖れないよう。居心地が悪
い場にこそ成長の機会があります。
 上の仕事を「とる」「奪う」意識と行動
を推奨します。
めまぐるしいフィールド故に
不断に学び、成長し続ける
ことが求められます
 決裁は必要最小限、日々の軽易な意思決
定等はメールや口頭で十分です。
 情報共有はメールのCCやデスクネッツ、
Messengerを用いて時間の節約を。
 報告のための会議や打ち合わせは不要。
階層的な
情報伝達や意思形成は
極力、排除します
55
1. メールは、不要or機密でない限りCC or BCCにinnovation@pref.saga.lg.jpを設定ください。当然、氾濫します
が、個々のメールの要否は受取側が取捨選択します。個別にリマインドを要する場合は該当者に口頭で補足を。
2. 行事予定・行動予定は原則、Outlookに登録ください。総括監以外の場合は所属の、総括監を含む場合は部の予定
に登録のうえ、参加者に出席依頼を。また、総括監に出席を求める場合は、kazuhitokitamura@gmail.comにも。
3. 外部(庁内他部署含む)とのやりとりはデスクネッツに登録ください。登録時のメールをもって報告・情報共有
に代えます。うちの役所には記録の習慣がなく、時間が「積み重ならない(何度もゼロから話し合う)」場面が
多々ありますが、日々の業務の建設的遂行から引継ぎの際の企業等の情報の効率的な引き渡しにも寄与します。
4. 主なステークホルダー(企業、起業家、事業受託者等)とは、何らかのコミュニケーションツール(Messenger、
Slack、Teams、Chatwork等)でスレッドやチャネルをあらかじめ設定することを推奨します。高速・高頻度な
フィードバックループで打ち手を不断に改善し、仕事の質を向上させるのは当グループのスタイルの一つです。
5. 限られたマンパワーで成果を達成するため、様々な事務事業をアウトソースしていますが、受託者とは協働・共
創とともに「競争」も意識してください。受託を通じた情報の非対称性でいつの間にか足元を見られないよう、
あるいは異なった事務事業はできるだけ別の受託者に委ねて相互の競争と適度な緊張感が保たれるよう、など。
6. 他部署のように「なんでもまずは担当者」ではなく、タスクの難易度や個々の繁閑に応じて役職層含めて分担し
て処理します。例えば、議会答弁は専ら窓際対応ですし(聴取の同席は希望があれば係長以下も可)、講義・講
演や寄稿の類は専ら本人が資料作成含めて行います。総括監等が雑務的な照会に対応する場面も割とあります。
7. 係長は、担当者の時間を本業に集中させるため、周辺タスクや非定型タスクを引き取ることを意識してください。
副課長は、事務事業の質を担保するため、出口チェックやステークホルダーマネジメントを意識してください(な
ので例えば室内メール、これまで全部、私がフィードバックしてましたが、今後はまずは副課長から返信を)。
そのうえで、担当者はそうして生み出された時間を使って「一歩先」の仕事をする(先回りして手を打つ、老婆
心に思えてもやってみる等)を意識してください。
56
1. 今回、副課長2人制とした意図は、これまで主に「1(総括監)対 7(参事以下)」の関係性でやってきたものの、業務量やス
テークホルダーの増で対応が困難になってきたことが一因です。よって両副課長におかれては、各チーム(産業DX、スタート
アップ)をまずは各々が率いるという自覚と責任をもって臨んでください。
2. 1との兼ね合いで、各チームにマネジメントは2名もいらないでしょうから、両係長は割と実務を担うことになります。より具体
的には、産業DXの方ではコンサル部分を一部分担したり、関係先の交通整理をやったり、少し息の長いテーマを担う、他方、ス
タートアップの方では西本さんが新採ですので、当面の間、基本的には係長との二人三脚でといったようなところでしょう。当グ
ループの場合、総括監も含めて各々に難易度等に応じて手作業その他を担うことが多いので、そこからしたら違和感はないものの、
他課室から来た方からすれば係長の在り方も若干、異なると思うので、念頭においておいてください。
3. 産業DXとスタートアップでのステークホルダーマネジメント上の大きな違いは、前者が基本的には(DXアクセラレータを除い
て)事業受託者とのやりとりが中心となることに対し、後者は受託者はもとより、その先の起業家等ともまた、直接的なやりとり
が発生することが多い点です。今回、この点からくる日々の事務雑務のボリュームの違いもあって、スタートアップには担当者を
1名増員しますが、そのことで起業家等との関わりの密度が薄くなると仕事の質も低下しますから、勘違いしないように。
4. 担当者5名中、西本さん以外の4名は、自らの政策テーマ(事業やタスクではありません。テーマや領域として振っています。こ
こも勘違いしないよう)について、各副課長のマネジメントの下、主体的かつ自律的に取り組んでいくことがまずは基本です。
5. 限られた人数でそれなりの仕事をするために多方面にアウトソースしてますが、原則論として以下、留意を。
 「まとめてどっかに一括」が楽ですが、そうしていません。仮に丸投げすると、受託者との情報の非対称性がいずれ、受託者優
位の構図を生んで仕事がマンネリ化しうること、複数の受託者を相互に競わせてこそ健全な緊張感を保てること等からです。
 他課室のように「受託者にお任せ・丸投げ」にしません。諸々の実務・雑務や定型業務は受託者に任せて構いませんが、さり
とて丸投げになるとつまらない仕事に終わりますので。
 イベント等では受託者や支援対象、ゲストだけでなく、私達自身もそれぞれが出番をもって登壇等します。事業主体はあくま
で私達であり、プレゼンス確立のために必要なことで、「県の顔」が見えないのは私もですが、それ以上に知事も嫌います。
APPENDIX ⑥
私について
57
佐賀大学大学院キャリアデザイン特論
“自分の問題”の見つけ方・付き合い方
Prev.
Next
R² = 0.5104
0%
10%
20%
30%
40%
-30% -20% -10% 0% 10% 20%
高校生県外就職率
移出超過・不突合/名目GDP
各県の移出超過と高校生の県外就職率( 1999年)
出所)「県民経済計算」「学校基本調査」
佐賀県
人は稼げないところから稼げるところへ
地方は都市に、一方的に“依存”してきた?
58
R² = 0.4124
5%
10%
15%
20%
25%
-30% -20% -10% 0% 10% 20%
一般政府経常移転/可処分所得
(
公的所得移転によるいわば「補填」)
移出超過・不突合/名目GDP
( いわば民間取引における「収支尻」)
各県の移出超過と移転所得( 1999年)
出所)内閣府「県民経済計算」
佐賀県
稼げないところには財政移転で補填
地方 都市
生産要素:ヒト=余剰労働力、カネ=家計の資金余剰
成長の果実の再分配
(都市の供給過剰に対する)移出先市場の提供
重点投入で
効率的に成長
(工業化社会の論理)
佐賀大学大学院キャリアデザイン特論
“自分の問題”の見つけ方・付き合い方
Prev.
Next
なぜ、アメリカは世界の“市場”&“警察官”に?
59
-2.0%
-1.5%
-1.0%
-0.5%
0.0%
0.5%
1.0%
1.5%
80 85 90 95 00 05 10 15
各国・経済圏の経常収支(名目:USドル、GDPの世界計に対する比)
日本 アメリカ ユーロ圏 OECD(他を除く) 中国 BRICs&G20 NIEs&ASEAN OPEC その他
出所)IMF「World Economic Outlook」
アメリカが 市場を提供しながら…
米ドルの外貨準備に伴う米国債需要を背景に
y = 0.3364x + 8.773
R² = 0.7503
12.2
12.4
12.6
12.8
13.0
13.2
13.4
10.0 10.5 11.0 11.5 12.0 12.5 13.0 13.5
ln(アメリカの国防支出)
ln(日本・NIES・ASEAN・中国の経常収支)
アジアの経常収支とアメリカの国防支出
(ドルベース:対数変換値)
83~90年
91~00年
01~12年
出所)IMF「World Economic Outlook」(Apr.2014)、OECD「OECDstat.」(2014)
※ なお、名目値のため規模の問題があることから、双方を対数変換している
日本
アジアNIEs ASEAN
中国
その“見返り”に
米の財政支出や
経常赤字を
ファイナンス?
米の赤字縮小
ユーロ圏の
黒字転換
佐賀大学大学院キャリアデザイン特論
“自分の問題”の見つけ方・付き合い方
Prev.
Next
がんばった者“さえ”報われればいい?
60
古典派
経済学
ケインズ
経済学
新古典派
経済学 ?
市場の失敗
大恐慌など
政府の失敗
スタグフレーション
主流派経済学の世界観 でも、現実の経済は…
最適化行動の下、均衡した
ミクロの相似拡大がマクロ
不均衡なミクロが相殺され、
バランスするのがマクロ
⇒ だから自己責任!
 市場は万能
 貨幣は単なるヴェール
 専ら“産めや増やせや”
⇒ むしろ相互依存?
 市場は万能でない
 貨幣も実体経済に影響
 需給の乖離や相互作用
1930~:
ケインズ的
福祉国家
1970~:
サッチャー
レーガン
小泉・竹中
佐賀大学大学院キャリアデザイン特論
“自分の問題”の見つけ方・付き合い方
Prev.
Next
まさに“情けは人の為ならず”
61
貿易黒字が増えて喜んでるけど、赤字の国ってずっと買い続けられるの?
すごいヒット商品作っても、周りが貧しくなったら誰が買ってくれるの?
コストカットで儲かったって、下請けが立ち行かなくなったら自社もまた…
銀行って立場が強そうだけど、地域の産業が停滞したら商売できないよね…
役人って偉そうだけど、仕事も給料も皆の税金で賄われてるんだからさあ…
持続可能性って、
キレイゴトやヒトゴトではなく… 自分自身のため
 市場経済の下では、つまるところ、「一人勝ち」を続けることはできない
 強者と弱者、勝者と敗者、負者と貧者等々は、結局、同じコインの表と裏 etc.
佐賀県育英会(松濤学舎舎友会)社会勉強会
地方創生を「仕事」にするということ
地方創生という名のレントシーキング
62
ここ数年
地方創生の名の下
財政移転が再拡大
都市部の大手等が
 省庁にアイディアを売る
 省庁がアイディアを求める
自治体には
宛先だけ変えた
テンプレの「ご提案」
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・栃木県では実
は・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
こういうのって…
 教科書や成功例の横展開なんで、地域差おかま
いなしでうまくいきません
 結果にはコミットしませんし、結果如何を問わ
ず都会の単価でフィーはもらっていきます
(そういう都会の企業の「生産性」にいつも疑問符)
こんな誤植も日常茶飯事
まるで地方はそーせいと言わんばかり・・・
佐賀県育英会(松濤学舎舎友会)社会勉強会
地方創生を「仕事」にするということ
破壊的イノベーションは、実は誰にでも起こせる!
63
4K・8Kテレビと回転寿司の違い、なんだか分かりますか?
企業の
目線
お客の
目線
機能
価格
時間
いいモノなのに
なぜ売れないの?
回転寿司/カメラ付き携帯/
LCC/携帯音楽プレイヤー/
ファミレス/PB商品/
ファストファッション・・・
今まで届かなかった人達
に届ける(民主化)
 これまでより圧倒的に
安く簡単に提供する
 新しい仕組み・仕掛け
(マーケット)を作る
佐賀県育英会(松濤学舎舎友会)社会勉強会
地方創生を「仕事」にするということ
イマドキのAIには、「データ」と「現場」が必須!
64
Q)この人は、次にどんな商品をほしがるだろうか?
かつてのAI イマドキのAI
 必要な変数は人
が判断する
 人が作ったアル
ゴリズムやデー
タベースで処理
 必要な変数は機
械が見出す
 “脳”や“森”など
を模した学習器
をデータで訓練
 論理や仕組みが未知でも、データさえあれば学習可能
 メカニズムが説明不可能なので、検証を通じて頑健性を担保
佐賀県育英会(松濤学舎舎友会)社会勉強会
地方創生を「仕事」にするということ
蓄積は時として仇となる
65
技術やビジネスの変化が
目まぐるしい
これまでの諸々が
“足かせ”になりやすい
=
リープ
フロッグ
eコマース
モバイル
シェアエコ
送金・決済
2000年代後半頃から中国でEC
市場が爆発的に成長
消費市場の拡大の一方、も
ともと商業流通が未成熟
2000年代後半から、インドなど
で携帯電話が爆発的に普及
価格低下の一方、もともと
固定通信回線網が不十分
ここ数年、東南アジアなどでラ
イドシェア等が普及
ビジネス確立の一方、車両
保有や公共交通が未普及
PayPalなど国際送金や最近のモ
バイル決済等は後発国ほど普及
そもそも金融機関や送金・
決済が整備されていない
佐賀大学大学院キャリアデザイン特論
“自分の問題”の見つけ方・付き合い方
Prev.
Next
知識社会化と教育
66
例)とにかく
作れば売れる時代
工業化社会 知識社会
社会の成熟 市場の融合
ITなどの発達
例)何を作るべきかすら
わからない時代
問題を解決する力 問題を発見・定義する力
規格化された
ルーティンワーカーの
大量養成
自ら考え、行動する
素養や姿勢を備えた
人材の育成
佐賀大学大学院キャリアデザイン特論
“自分の問題”の見つけ方・付き合い方
Prev.
Next
観察、そして気づき
67
指導要領も教科書も変わり、学力調査も入ったものの、考えてみれば、
ナショナルミニマムの大義の下、「現場の箸の上げ下ろし」まで口を挟む
やり方は何一つ、変わっていないし…
最初は教育現場の教師及び大学との授業開発に着手したものの…
真面目で熱心、
だが非自発的…
“正解”を求めて
“権威”に頼る
“無謬性”故に
“他責”に走りがち
「そうか、児童生徒の問題は、教師の問題の写し鏡?」
(「従順なお利口さん」を欲する財界の要請から「組合対策」に至るまで多様な動機?)
佐賀大学大学院キャリアデザイン特論
“自分の問題”の見つけ方・付き合い方
Prev.
Next
今さらですが…
ここまでの話だと、最初から問題意識をもって意識高く自覚的に生
きて、働いてきたように見えますが、実はそうじゃなくて…
高校 大学
役所
同級生曰く、
経済が一番潰
し効くから!
理由もなくど
こでもいいか
ら横浜に行き
たかった…
水産局
大和
総研
保健
医療
教育 税 産業
友人につられ
て手厳しい地
域経済ゼミに
父から、今度
から東京でも
採用試験ある
から、と
よせばいいのに採
用面接で苦し紛れ
に「近所のノリ漁
家が各戸数千万の
機械ってもったい
ない!」と…
68
「給料2倍出す
から残らな
い?」と言わ
れ、都会ではそ
んなにもらうん
だと理不尽を感
じ…
なるほど、あの頃感じ
た理不尽さにはこんな
仕組みが、と気づき…
そういうのがこの国の
停滞の根っこじゃね?
と思って…
成り行き任せ・外発的動機 問題自体への関心や動機
佐賀大学大学院キャリアデザイン特論
“自分の問題”の見つけ方・付き合い方
Prev.
Next
自分の場合③:ある種の“まっとうさ”を保つため
69
税・財政
(税務課 :4年)
教育
(教育庁KKG:3年)
(教育政策課:1年)
産業・経済
(新産業課 :3年)
(産業人材課:2年)
(産業企画課:1年)
人事異動は
不可抗力
知識社会化の中での
教育内容や教育行政
財政移転先細りの中
での税制等の活用
人材の定着・還流や
その受け皿となる
地域産業の多角化
「なぜ?」「何のため?」
働くかは自分次第
今の財政構造で
大丈夫と言う
視野の狭い人達に
学力調査を基に
現場や教委の
教育職とともに
工場さえ誘致
すれば人は残る
と思っている
昔気質な人達に
世界観は各人多様
共通言語が必要
教育行政の在り方
に批判的な
現場の教育職
IT企業や
ベンチャー企業
など県内企業
組織の外の足場で
組織を相対化
“不器用”で
“手間もかかる”が
自分に“正直”に
佐賀大学大学院キャリアデザイン特論
“自分の問題”の見つけ方・付き合い方
Prev.
Next
自分の場合④:“安住の地”には成長もない
70
大学時代
水産局
土木部
大和総研
健康福祉部
教育庁
総務部
産業労働部
地域経済 産業組織論
プロジェクトマネジメント
対人折衝
計量経済
ステークホルダーマネジメント
組織マネジメント
地方財政
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20230524いろいろTV出演資料

Notas do Editor

  1. 二つ、例をあげたい。一つはわが国の都市と地方。地方交付税や法人税の分配などを巡って東京都などから「地方は依存している」という議論がしばしばあるが、本当にそうだろうか。 このグラフ、点は各都道府県、左のグラフの横軸は移出超過、つまり、県を国と見立てればいわば貿易収支、縦軸は高校生の県外就職率。他方、右のグラフの横軸は左と同じ移出超過、縦軸は政府部門の財政移転で要は補助金や交付税。なお、1999年と古いデータだが、なぜなのかはまた後で。 ご覧のように双方とも負の相関があるが、左は「稼げないところから稼げるところに人が出ていく」といった関係を、右は「よそから稼げないところには稼げるところから財政移転で補填する」、つまり、民の取引の収支尻を財政で補填している関係を示す。これらを見ると確かに、依存と言いたくなるのも分かる。 だが、実はこれには高度成長期以来のわが国の成長モデルが関係している。つまり、ヒトやカネといった生産要素を都市部に集め、重点的に投資することで高成長を実現する、という、まさに工業化社会らしい発想。だから、その成長の果実を地方に再分配し、そのことで都市の供給過剰への市場を提供するとともに生産要素の再生産・再供給にもつなげる、そういう枠組み。 こう考えると、地方だけが都市に一方的に依存しているとは言えない面も。
  2. 二つ目は国際経済。このグラフは各国・地域の経常収支を世界のGDP合計に対する割合で示したもの。80年代以降、アメリカは毎年、赤字だが、これは同国が基軸通貨国だから。つまり、貿易決済に必要な外貨準備を多くの国では米ドルで保有しているため、その運用に米国債を購入する。よってアメリカは、「いつも諸外国からお金を貸してもらえる」立場にあり、その結果、「稼ぐ以上に費やす」ことが可能。 そのうえでグラフの上半分の黒字の側をみると、80年代半ば頃からはわが国、次いでNIEsなどアジア新興国、それから90年代にはいると同じアジアでもASEANなど後発国、さらに最近では中国が一定以上の黒字を記録。ちょうどこれは、これらの国の経済成長の時期と符合する。つまり、アメリカの経常収支赤字がこれらの成長のための輸出先市場を提供してきたわけだ。もっとも、最近ではこうしたやり方が金融危機を契機に見直しを迫られつつあり、アメリカの赤字幅が縮小するにつれ、アジアの黒字幅も縮小、これが相互依存という側面の一つ。 また、アメリカも単に気前よくマーケットを提供しているわけではなくて…右のグラフの横軸はわが国や中国、アジア各国などの経常収支黒字、縦軸はアメリカの国防支出。ご覧になってわかるように結構強い正の相関。つまりアメリカも漫然と市場を開放してアジアの成長を促してきたのではなく、そうやってアジア諸国が稼いだ黒字で国防支出をはじめ経常赤字をファイナンスさせてきたわけだ。
  3. わが国ではここ30年ほど、自己責任とか、「がんばった者が報われる社会」とか、ともすれば「がんばった者『さえ』報われればいい」といった論調も。ただ、ここまでの議論を踏まえるとそれがホントに正しいのかは疑問。 自己責任論的なものが台頭してきた背景には、経済学の歴史が深く関係。経済の畑でない人でもアダムスミスの「神の見えざる手」という言葉は知っていると思うが、あれが18世紀。ところが20世紀に入って大恐慌が起こり、世界が戦争に向かっていく一方、経済学の世界でも市場に任せるだけでは失業や貧困は解決しないという、いわゆるケインズ経済学が台頭。それらは1950~60年代の「福祉国家」に行きつくが、その後、オイルショックなども契機に物価と失業率という、ケインズ経済学の下ではキャンセルアウトし得るはずのマクロ指標が双方ともに上昇するというスタグフレーションが慢性化。そこで出てきたのが「やっぱり、市場に任せるべきだ」といういわゆる新古典派経済学。もっとも、これらも例えば「現実的ではない」とか「経済主体はそこまで合理的ではない」とかいろんな異論を呈されてはきたものの、主流派の地位に居続けたわけだけど、10年ほど前にサブプライムローン問題やリーマンショック、ギリシャ危機やユーロ危機といった金融危機へと至り、今、再考を迫られている。 この主流派経済学的な世界観を図で示すとこう。彼らのモデルでは経済主体の最適化行動の下、需要と供給が均衡し、いわゆるパレート最適の意味で効率的な資源配分が実現されるミクロの市場メカニズムをそのままマクロに拡大して捉える。市場に任せておけばなんでもうまくいくので、格差や貧困も自己責任だし、そこから抜け出したければ「生めや増やせや」的に専ら供給側でシャカリキに頑張るしかない、といった立場。 ただ、これまで見た二つの例からしても、均衡・最適化したミクロの市場メカニズムがマクロの隅々まで行き渡っているというのは、あまりにも「ファンタジー」にすぎるんじゃないだろうか。国際経済にしろ、地域経済にしろ、むしろミクロの不均衡がマクロで相殺されると捉えた方が現実の経済は理解しやすい。すると彼らが思うほど市場は万能ではないし、また先ほどの都市と地方の件でも、アメリカとアジアの件でも、実体経済だけでなくお金の動きもまた、実体経済に影響を与えていると考えるのが普通だ。すると経済主体や経済単位の間の関係は、主流派が言うように個々独立したものではなく、むしろ相互依存的なものと捉えるべきだし、このシステムの持続可能性はまさにそうしたプラグマティックな視点を伴ってこそ、見えてくると思う。 ※ 現実の経済は(少なくとも短期では)価格調整ではなく数量調整。なぜなら価格には一定の粘着性があるから。開放経済では数量調整の「バッファー」として海外部門が機能。結果、域内需給は均衡しないのが普通。加えて、経済の金融化に伴って、こうした実体経済における需給の不均衡を清算、さらには助長・固定化させる方向に資本フロー(資産取引)が機能する。結果、現象理解にしろ、政策分析にしろ、世の関心は「いかに均衡に導くか」や「いかなる均衡から他のいかなる均衡に転移するか」ではなく、「いかなる不均衡から他のいかなる不均衡に転移するか」であるのが現実。
  4. そのような視点から自分と社会や世界を捉えなおすと、「がんばった者が報われればいい」のではなく、むしろ「情けは人の為ならず」の方がフィットする。いくつか例を挙げると、例えばこういったこと。国や地域といった大きな部分から、自分の会社とか、果ては職業とかに至るまで、「儲かった」と喜んでいるが、その分、他者が割を食っていたら、いずれ自分の首を絞めることにもなるし、ビジネスにしろ何にしろ、そうした視点なくば持続可能な絵は描けない。 市場経済の下では一人勝ちを続けることはできないし、赤字と黒字とか強者と弱者ってのは同じコインの表と裏。だからこそ、「自分だけ」ではなく、「社会や地域、世界」を考えるということが、キレイゴトとかヒトゴトではなくて、自分自身にとっての足場であり、働き、生活していく基盤を維持するためのものという視点が見えてくる。つまり、持続可能性なり、SDGsというテーマは、まさに自分のためにこそ、考える必要がある問題である。
  5. 教育に携わったのは十年ほど前、当時、教育界ではPISAショックがバズワードだった。国際学力調査でわが国があまりいい成績をとれなかったという話だが、背景にあるのは工業化社会から知識社会への変化。 工業化社会とは、たとえて言うと「とにかく作れば売れる」時代。だから問題を解決する力が大事。だがその後、社会の成熟化や飽和、グローバルな市場の統合、ITなどの発達を経て「何を作るべきかすらわからない」時代に。すると問題の解決以前に発見・定義する力が大事、となる。 このような中、昔は先ほどの都市の地方とのかつての成長モデルの中、教育も規格化されたルーティンワーカーの大量養成が大事だったが、今はそれではいけないのではないか、というのが当時の最大のテーマ。
  6. ということで、ご多分に漏れず、現場の教師や大学などと、こうした時代の変化を踏まえた授業開発に取り組んだわけだが…メンバーである現場の教師を観察していて、不思議なことに気づいた。例えば「熱心なのは事実だが、自ら手をあげようとはしない」「何かと言えば教育委員会をはじめ、『権威』や『正解』を求める」「“先生”は間違えることができない=間違っているのは他人で、自分は間違っていない」など。 そんな風景やその背景を考えながら思い至ったのが、「なるほど、児童生徒の問題は、そもそも教師や教育現場自身の問題でもあるんだ」ということ。確かに考えてみれば、教科書や指導要領はPISAショックを経て変わったが、「ナショナルミニマム」という言葉を隠れ蓑に、文科省や教育委員会が学校の箸の上げ下ろしまで口を挟む仕組みや体質は何一つ変わっていない、だったら、そういう中で自発的に考え、行動するということは教師にとって徒労に終わりがちだし、教師がそうなら、児童生徒もまた同様になりかねないよな、と。
  7. 役所に限らず、民間でもある程度の規模になれば「組織の常識は世間の非常識」ということは多々あるし、昨今の企業不祥事などでも明らか。ただ、その組織の中だけを見てみると往々にしてそうなりがちで、すると組織の外にも足場を持つことが重要。 私の場合は恵まれていたんだと思うけど、例えば教育委員会の頃は上意下達的な教育行政に割と批判的な教育職もいたし、あるいは産業セクションではITやベンチャーなど、これまでの産業振興にいわばアンチテーゼを感じている層もいた。組織の中だけを見て絶対視するのではなく、組織の外からも組織を見るということは、自分が「まっとう」であるためには大事で、これは冒頭の持続可能性やSDGsなどにも通じることの一つ。
  8. 「未経験のことにも臆せず向き合う」「居心地のいい場所ではなく、悪い場所にあえて出向く」というのは成長のために大事なこと。 自分の場合、大学時代は地域経済や産業論などをやっていたが、役所に入ったからとてそういう部署にいくわけではない。ただ、これだけ多くの部署に異動すると、それらそれぞれのドメイン知識はもちろん、仕事を通じてある種の汎用的・普遍的なスキルや知識も身につく。 ざっと例示すると例えばその時々ごとにこういうことがあげられるが、それが結果、自分の今のコアスキルを形作っているのも確か。