Mais conteúdo relacionado Mais de Kazuhiro Suga (20) 【材料力学】静的釣合い方程式 (I-01-3 2020)2. 「静的釣合い方程式」
力を全て足すと0 ΣFi, d
=
i
0
( 方向成分: d = x, y, z , 番目: i, j = 1, … )
モーメントを全て足すと0 ΣMj, d =
j
0
静止した物体の状態が変化しないための条件式
F1, x F2, x
F1, x+ F2, x = 0−
向きが異なる → 異符号
移動しない
x
y
M1, z M2, z
M1, z− + M2, z = 0 回転しない
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Notas do Editor 静的釣合い方程式
この項目では,次の3つの目標を設定しています.
一つ目は,「静的釣合い方程式」を説明できるようになることです.
二つ目は,静的釣合い方程式を記述できるようになることです.
三つ目は,反力と反モーメントを求めることができるようになることです.
静的釣合い方程式
について説明します.
静的釣り合い方程式とは,静止した物体の状態が変化しないために満足すべき条件式です.
静的とは,静止している状態と考えてください.
式で書くと,
力を成分ごとに足し合わせたものが0になるという式と
モーメントを成分ごとに足し合わせたものが0になるという式です.
両方の式が成立して,静的釣り合い条件が達成されます.
力の式中のFd,iは,d番目の力のi方向成分を表します.
モーメントの式中のMd,j番目のモーメントの,d方向成分を表します.
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力の釣り合いについて,具体例を見てみましょう.
棒に,2つのx方向の力F,1,xとF2,xが作用している場合を考えます.
このとき,力の釣り合い方程式は, 「マイナスF,1,x,プラス F,2,x イコール 0」となります.
F,1,xとF,2,xは,同じx成分なので,足し合わせることができます.
また,F,1,xとF,2,xは,力の向きが異なるので,異符号で足し合わされることに注意しましょう.
力の釣り合い式が満足されている場合には,棒は,右にも左にも移動しません.
この例では,力がx方向成分しか持たない場合を扱いました.
力が,yやz方向成分を持つ場合には,y成分,z成分についても足し合わせてイコール0の式をつくる必要があります.
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次に,モーメントの釣り合いについて,具体例を見てみましょう.
棒に,左下の点に回転中心があり,2つのz方向のモーメントM,1,zとM,2,zが作用している場合を考えます.
このとき,モーメントの釣り合い方程式は, 「マイナスM,1,z,プラス M,2,z イコール 0」となります.
M1,zとM2,zは,同じz成分なので,足し合わせることができます.
また,M,1,zとM,2,zは,力の向きが異なるので,異符号で足し合わされることに注意しましょう.
モーメントの釣り合い式が満足されている場合には,棒は,時計回りにも,反時計回りにも回転しません.
力の釣り合い式と同様に,
モーメントが,xやy方向成分を持つ場合には,x成分,y成分についても足し合わせてイコール0の式をつくる必要があります. 静的釣合い方程式を記述する手順
について説明します.
①支点に作用する反力と反モーメントを図示します.
このときは,支点の支持条件に注意します.
②物体に作用する外力と外力によるモーメントを図示します.
このときは,外力のモーメントの回転中心がどこにあるのかに注意します.
③力とモーメントを足し合わせて,=0となる式を作成します.
このときは,成分ごとに足し合わせること,力の方向に注意します.
左の図に示すように,上に人が載っている飛び込み台に対する,静的釣り合い方程式を記述することを考えてみましょう.
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まず①です.
この飛び込み台は,左端が固定支持され,垂直,水平,回転移動が拘束されます.
したがって,左の下の図に示すように,垂直R,水平反力Nと,反モーメントMが左端支持点に生じます.
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次に②です.
人が載っているため,飛び込み台の右端に外力Wが生じます.
この外力Wは,「外力によるモーメント」を発生させます.
回転中心を左端の支持点すると,大きさはlWになります.
Wが下向きに設定されているので,モーメントの向きは,時計回りとなる矢印で図示しています.
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最後に③です.
力の垂直方向,水平方向,モーメントをそれぞれ足し合わせて釣り合い方程式を完成させます.
垂直方向には,反力Rと外力Wが作用しています.
反力Rは外力Wと矢印が反対向きなので,符号を変えて足し合わせます.
水平方向には,反力Nのみ作用するので,N=0となります.
モーメントは,反モーメントMと外力によるモーメントlWが作用しています.
いずれも,時計回り矢印なので,同符号で足し合わせます.
以上から,この飛び込み台に対する,釣り合い方程式が右下のように求まります.
未知反力と未知反モーメントの決定
について説明します.
これまで,支点に設定していた,反力RとNや反モーメントMは,未知数でした.
これらの未知数は,先ほど求めた釣り合い方程式を解くことで決定されます.
釣り合い方程式を解くと,左下のように,反力と反モーメントが決定できます.
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ここで,反力Rは,正の符号をとっています.
このことは,実際に生じる反力Rの向きが,仮定した矢印の向きと同じであることを意味しています.
一方,反モーメントMは,負の符号をとっています.
このことは,実際に生じる反モーメントMの向きが,仮定した矢印の向きと反対であることを意味しています.
静的釣合い方程式
のまとめです.
静的釣り合い方程式とは,「静止した物体の状態が変化しないための条件式」です.
釣り合い方程式は,物体に作用する力とモーメントを各成分ごとに足し合わせて=0とした式です.
静的釣り合い方程式の記述は,①支点反力と反モーメントを図示,②外力と外モーメントを図示,③足し合わせて=0の式を作成するの手順で進めます.
未知反力と未知反モーメントの決定するためには,釣り合い方程式を解くことが必要です.