挫折だらけのプログラマー人生を振り返ってみました。

1. プログラマ３５歳定年説
 Wikipedia （プログラマ#プログラマ定年説）
“プログラミング技術は進歩が激しく、技術の陳腐化
も著しいため、常に新しい技術に目を向け習得して
いくバイタリティや、場合によっては永年の努力に
よって培ってきた技術を捨て去る柔軟性が必要であ
る。また、年功序列的賃金体系のもとでは、高年齢
のプログラマはコストが高すぎると考える企業があ
る（特にプログラミングを単純作業と考える企業に
多い）。俗にIT土方とも呼ばれデスマーチとなった
場合は徹夜が続いたり体力が必要となってくる。そ
のため、プログラマとしての限界は30～35歳前後で
あるという説が存在した。これは「プログラマ35
（30）歳定年説」と呼ばれる。”

2. プログラマ人生論
山本泰宇 (@ymmt2005)

3. 子供時代
 「プログラム」を初めて見たのは小学校低学年
 マイコンのBASICで PRINT するもの
10 INPUT “1+3=?“; A$
20 IF A$=“4” THEN 50
30 PRINT A$, “WRONG!”
40 GOTO 10
50 PRINT A$, “CORRECT!”
60 GOTO 10
 一目ぼれ（笑）
 PRINT は「ぴーあーるいんてじゃー」と読んでました
 MSX2 を５年生のころ手に入れる
 ゲームを作ろうとして絵心がなく挫折

4. 中高時代
 遊びすぎて、親に MSX2 を捨てられる

5. 大学時代
• Pascal でマージソートを書こうとして挫折する
１年目
• 情報科学科で、周囲とのレベル差に心が折れる
２年目
• 授業で C++ を一日で覚えたことにされて挫折する
３年目 • オープンソースソフトウェアをビルドしまくる
• 研究室まわりで、スレッド作ってと言われて挫折する
４年目 • Scheme は実用に向かないと思い知る

6. 大学院時代
• 分散 GC の研究で１カ月デバグしても動かなくて挫折する
１年目 • 結局まるまる作り直して動いた
• C/C++, 各種アセンブリ, Java 等を覚える
２年目
• あれこれやるも、研究としては成果が出ず
３,４年目
• 挫折してサイボウズに入社
５年目

7. 社会人時代（その１）
• 独自組み込みDBを常駐型に変える初仕事に挫折
• 大規模版グループウェアの管理システムを作る
１年目
• 製品基盤の刷新プロジェクトに異動
• MySQL の OEM 契約を MySQL AB とする
２年目 • 外国人との交渉に四苦八苦したが、無事締結
• 刷新はほぼ終わる
• Garoon2 プロジェクトマネージャーに抜擢＆異動
３年目
• Garoon2 進めている最中に開発部長に抜擢
• もはやコードを書く時間などなくなる
４年目

8. 開発部長の頃の私

9. 社会人時代（その２）
• 開発本部長になるが、限界を感じて挫折、降格
５,６年目 • 開発の主流から外れて社内ニート
• CTOとしてオンプレミス向けの新基盤開発を進める
７年目 • 一方でクラウド化を提案して自分の首を絞める
• cybozu.com の全体設計とプロジェクト管理を務める
８,９年目 • インフラの開発もこなし、無事去年リリース
• CTOを返上してただのプログラマになる
ナウ

10. プログラマー人生のまとめ
振り返ると挫折と失敗ばかり
• まだできないことにチャレンジしてきた証
• 最初からいいものなんか作れないよ！
３５歳まで
• 部長とかCTOとかの肩書インフレ
• 経験不足がたたって成果は出なかった
• 社内ニートしている間に技術的な見識は深まった
３５歳～
• 思うように成果が出せるようになりました 

11. 最近のお仕事紹介
ストレージシステム
• 高可用、高機能
• バックアップと遠隔データセンターへのレプリケーションも
社内勉強会
• モダン C++ プログラミング
• Linux システムプログラミング
• マルチスレッドプログラミング
• ネットワークプログラミング
PKIを利用した二要素認証
• CAの自動管理
• Windows XP や iPhone/iPad 対応が肝

12. 勉強会の内容紹介
マルチスレッドプログラミン
モダン C++ プログラミング グ
 モダンの定義  スレッドプログラミングとは
 コーディングスタイル  スレッドとその実装
 const , explicit はきちんとつける  解決可能な問題の種類
 初期化・初期化子・定義  共有メモリモデル
 デストラクタと継承  いつマルチスレッドプログラミングをするべきか
 名前空間を適切に使う  メモリを同期するということ
 コピーと参照を使い分ける  メモリ階層
 文字列  リオーダーとメモリバリア
 std::string のススメ  メモリモデル
 cybozu::String  アトミック操作
 例外  キャッシュラインとフォールスシェアリング
 例外クラス  マルチスレッドプログラムの落とし穴
 例外の投げ方・受け取り方  レース
 例外指定は使わないこと  デッドロック
 例外安全  スタベーション
 RAII  同期プリミティブ
 コピー制御  ブロックするもの
 スマートポインタの使い方  ブロックしないもの
 STLコンテナの使い方  Tips
 テンプレートとの正しいつきあい方  volatile の正しい理解
 モダン C++ ライブラリ  キャンセル
 sleep, fork とスレッド
 C++11 について

13. 結論
プログラマ３５
歳定年説はやは
り間違い
新人の皆さん サイボウズで
が勉強する機 は３５歳以上
会が沢山あり のプログラマ
ます も大活躍！