Mais conteúdo relacionado Semelhante a デジタルサービス化への旅 Ⅶ.pdf (20) Mais de Hiroshi Takahashi (19) デジタルサービス化への旅 Ⅶ.pdf2. 自己紹介 - B-frontier研究所代表 高橋浩
著書:
「デジタル融合市場」
ダイヤモンド社(2000),等
• 略歴:
• 元富士通
• 元宮城大学教授
• 元北陸先端科学技術大学院大学
非常勤講師
• 資格:博士(学術)(経営工学)
• 趣味/関心:
• 温泉巡り
• 英語論文の翻訳
• それらに考察を加えて情報公開
• 主旨:“ビジネス(B)の未開拓地を研究する”
• SNS:
hiroshi.takahashi.9693(facebook)
@httakaha(Twitter)
14. 戦略的能力を更新するための製造企業の再構築能力(詳細版)
戦略的能力を更新するダイナ
ミックケーパビリティ
新しい(デジタル)機能の構築:
• 新たなデジタル環境を構築するための
体制(例:分離したデジタル組織)
の確立
• 新しい幹部(CDO/CIOなど)や専
門家(ソフトウェア開発者/データアナ
リスト/営業担当者など)を採用し訓
練するためのプロセスとルーチン
• 新しい知識を創造し、吸収するための
組織のプロセスとルーチン
既存機能を新しい (スマート) 製
品に活用:
• 新製品開発体制の確立(クロスファン
クショナル開発チームなど)
• 新しい機会を感知し捕捉するためのプ
ロセスとルーチン
• 知識を新しい用途に活用するための組
織のプロセスとルーチン
外部企業の (ソフトウェア) 機能
へのアクセス:
• 外部リソースの管理体制の確立
(例:スタートアップ企業との連携を
担当する役員会メンバーの任命)
• 外部パートナーと関わるためのプロセ
スとルーチン(ハッカソンなど)
• ソリューションの共同開発に向けた組
織のプロセスとルーチン
既存の (衰退) 機能の解放:
• 能力を解放する管理体制
• 機会費用を評価し、リソースの再配
分を決定し、学びを捨てるためのプロ
セスとルーチン
伝統的製造企業の戦略的能力
とプロセス
商品販売力
• 機器やプロジェクトを販売するためのプロ
セスとルーチン
• 人間関係の「一夜限りアプローチ」
自動化開発力
• 閉鎖的な環境でシステムを開発するため
のプロセスとルーチン
• モノのイントラネット型開発アプローチ
(システム未接続)
フリート管理機能
• フリートを効果的に整備するためのプロセ
スとルーチン
• サービスに対する「直します」アプローチ
新商品開発力
• 新製品を開発するためのプロセスとルーチン
• 革新への効果的な自社開発アプローチ
• 開発における「良い計画は半ば実行済」ア
プローチ
取得能力
• (生産およびサービス)企業を買収および
管理するためのプロセスとルーチン
• 統合への「連邦主義的」アプローチ
サプライヤーネットワーク管理能力
• サプライヤーネットワークを効果的に管理す
るためのプロセスとルーチン
• 調達は腕の長さ(Arm’s length)アプ
ローチ(一発利益)
研究開発と製造能力
• 製品を効果的に設計および製造するための
プロセスとルーチン
• 設計と製造の一体化
スマートソリューションプロバイダーの
戦略的能力とプロセス
バリュー販売力
• 顧客に価値と生産性を売り込むためのプロセスと
ルーチン
• 人間関係の「結婚アプローチ」
つながるシステム開発力
• オープンな環境でシステムを開発するためのプロ
セスとルーチン
• モノのインターネット型開発アプローチ(システム
がつながる)
スマートフリート管理機能
• フリートデータを分析して理解するためのプロセス
とルーチン
• 「データで語る」サービスへのアプローチ
新しいスマート ソリューション開発力
• 新しいスマートソリューションを開発するためのプ
ロセスとルーチン
• 革新への相互発展アプローチ(オープンイノベー
ション)
• 開発への「スケールファスト」または「失敗ファスト」
アプローチ
KIBS(知識集約型ビジネスサービス)取得能
力
• KIBS企業を買収するプロセスとルーチン
• 統合への「非連邦主義的」アプローチ
オーケストレーション能力
• エコシステム内のさまざまなプレーヤーを調整す
るためのプロセスとルーチン
• 調達のための価値ベースのアプローチ(例:
TCO、継続的なメリット)
①
②
③
④
17. 戦略的能力を再構築する能力(2)
• 戦略的適合性あるいは拡張性の欠如
• 戦略的伸縮性の欠如
• 結果、規模(適合性を伴う)あるいは範囲(拡張性を伴う)の際、
ジレンマに遭遇の懸念
障害:
• 顧客財布シェア拡大の期待(トータルソリューション提供で)
• 顧客向け収益性拡大の期待
• 学習/開発サイクルの高速化
動機:
• 両利きの経営(深化と探索のバランス)
• 新しい機能や技術追加による改造の試み
• パイロットケースの価値を素早く確保しフィードバックと顧客体
験ベースによる調整
対応策:
17
既存機能を新しい(スマート)製品に活用
②
18. 戦略的能力を再構築する能力(3)
• 統合時(特に買収)、文化的不適合の懸念
• 共通言語の欠如
• 補完的能力に関する経営陣の認識不足の懸念
障害:
• 既存情報の集積や一定のインストールベースの存在
• 顧客との確立された関係に基づくアクセス
• 幅広い顧客向けソリューションの提供
補完的内部能力の必要性:
• 外部リソースの買収あるいは提携
• 外部パートナーと展開および管理する能力の向上
• 新興企業とのコラボレーション(例:ハッカソンなども)
• 大学など研究機関との連携
対応策:
18
外部企業の (ソフトウェア) 機能へのアクセス
③
30. 30
意図的物語の構図
• より広い範囲の提供の重要性
• ソリューション統合戦略
• 持続可能なソリューションへの移行
• リモート診断と予防保守
• スマート分析の最適化
• 新しい能力の開発
• 顧客価値重視の強化
• エコシステムを形成するプロセス
の重視
システム供給から統合
ライフサイクルソリュー
ションへと進化する
意図的物語
リモート診断から真
のデジタルソリュー
ションへと進化する
意図的物語
個別の製品とサービス
機能をエンドツーエン
ドの運用に展開する
意図的物語
テクノロジー重視から
顧客価値重視へと進化
し、さらにエコシステ
ムを形作る
意図的物語
デジタルサービ
ス化に向けた
意図的物語
意図的物語の構造の図解
意図的物語例 主なストーリー データサービス化への旅の4つの層
戦略と提供絡みの変革
サービスサービス技術
絡みの変革
新たな能力の変革
エコシステムの変革
①
②
③
④
35. 意図的物語のまとめ
35
変革軌道 意図的物語 デジタルサービス化への移行
戦略と提供
システム供給から統合ライフサイク
ル ソリューションへと進化する意図
的物語
スマートソリューションの提供に向けた
企業戦略の変革を起動
サービス技術
リモート診断から真のデジタル ソ
リューションへと進化する意図的物
語
新しいデジタル技術を適応させてデジタ
ルサービス化を実現
個別の実践とプロセ
ス
個別の製品とサービスの機能をエン
ドツーエンドの運用に展開する意図
的物語
組織をマトリックス形式から分散型の起
業家的形式、さらにはエンドツーエンド
の運用に移行するための実践
エコシステムの形成
テクノロジー重視から顧客価値重視
へと進化し、更にエコシステムを形
作る意図的物語
エコシステム形成に向けたより広範な変
化を促進する必要性を伝達
①
②
③
④
39. 文献
• Part 1は、主として、Tuomas Huikkola et al., “Becoming a smart
solution provider: Reconfiguring a product manufacturer’s strategic
capabilities and processes to facilitate business model innovation”,
Technovation 118 (2022) 102498. を参考にして作成した。
• Part 2は、主として、Marko Kohtamaki et al., “Unfolding the digital
servitization path from products to product-service-software
systems: Practicing change through intentional narratives”, Journal of
Business Research 137 (2021) 379–392. を参考にして作成した。
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