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Copyright © 2020 by Future Corporation
フューチャー株式会社
Chief AI Officer 貞光九月
Deep Learning Digital Conference
COVID19ワクチン開発に向けた、AIの挑戦
~深層学習が導く、新領域との接点~
Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan
2
はじめに
本資料は講演資料から
一部抜粋した内容となります
Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan
3
• 貞光 九月(さだみつ くがつ)
• 経歴:
– 2009 筑波大学大学院 博士課程(工学)修了
– 2009-2017 NTT研究所
• 人工知能学会現場イノベーション賞 「しゃべってコンシェルにおける日本語質問応答技術の実用化」
– 2017.7- フューチャー株式会社
• Strategic AI Group 共同立ち上げ
• 外部活動:
自己紹介
情報処理学会、人工知能学会、言語処理学会各委員
AAAI, ACL, EMNLP Program Committee等(-2020)
AI
16年
1
8
年
Copyright © 2007-2020 All Rights Reserved by Gijutsu-Hyohron Co., Ltd.
Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan
2020/4/30 プレスリリース
Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan
2020/4/30 プレスリリース
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2020/4/30 プレスリリース
抗体誘導ペプチド推定AI?
WHY FUTURE?
Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan
抗体誘導ペプチド推定AIのマイルストン
2018年8月 大阪大学との共同研究開始
2019年夏 初期実験での効果を確認
2019年12月 論文発表&受賞(IPSJ)
2020年4月 COVID19向け共同研究発表
【NEW!】
2020年7月 kaggleでの研究用データセット無償公開
bioRxivでの英語論文公開
7月29日公開
で検索
kaggle future corporation
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kaggle dataset
Dataset
学術領域で蓄積された学習データ
+COVID19の予測用データ
Task/Kernel
Task 1: SARS prediction (正解データ有)
Task2: COVID19 prediction (正解データ無)
で検索
kaggle future corporation 今日の話を聞いて
イイね!と思ったら是非up voteをお願いします!
(※要アカウント)
Copyright © 2020 by Future Corporation
そもそもワクチンとは?
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抗ウイルス薬とワクチン
◼抗ウイルス薬:
病気を快復させるもの。
アビガン、レムデシビル
◼ワクチン:
病原体から作り、人体に接種して、
体内に免疫を生じさせるもの。
Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan
これはCOVID19ワクチンに関する数字です。
何の数字でしょうか?
Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan
これはCOVID19ワクチンに関する数字です。
何の数字でしょうか?
Phase1(第I相) :数十人 Phase2(第II相) :数百人 Phase3(第III相) :数千人 の被験者を要する。
特にP3で莫大な時間とコストが必要。
→審査・認可(米国FDA,日本厚労省)
Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan
COVID19 ワクチン開発に取り組む組織
(WHO資料より)
https://www.who.int/publications/m/
item/draft-landscape-of-covid-19-
candidate-vaccines
ワクチン種別数:
7/24 (compared to 7/15)
Inactivated:5 (4)
Non-replicating
viral vector: 3 (2)
Protein subunit: 6 (2)
RNA: 6 (4)
DNA:4 (2)
VLP:1 (1)
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B細胞
部分配列=「ペプチド」
抗原=COVID19
(SARS-CoV-2)等
抗体誘導ペプチド推定AIの概要
B細胞が「抗体」を「誘導」するための「ペプチド」を「推定」する「AI」
⇒「抗体誘導ペプチド推定AI」
ペプチドを推定するAI
(①②を両方考慮しつつ)
②抗体(抗原を攻撃する物質)を、B細胞が産出
①B細胞が、ワクチンと反応
免疫反応を簡略化した図。
本来は樹状細胞、
MHCI/II、T細胞等も考慮する
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深層学習の接点
アナロジー
自然言語処理や音声処理と類似!
アナロジー
SNSネットワーク等のNW構造と
類似!
各データの情報量=少
データ量=多
各データの情報量=多
データ量=少
シーケンス構造としてのタンパク質 立体構造としてのタンパク質
深層学習的に見ると、他分野とのアナロジーが見つかる
Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan
深層学習の接点
アナロジー
自然言語処理や音声処理と類似!
アナロジー
SNSネットワーク等のNW構造と
類似!
各データの情報量=少
データ量=多
各データの情報量=多
データ量=少
シーケンス構造としてのタンパク質 立体構造としてのタンパク質
深層学習的に見ると、他分野とのアナロジーが見つかる
Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan
シーケンス構造としてのタスク設定
◼正例・負例が付与された過去の学習データが多く存在
(例:SARSの学習データがあるが、COVID19の学習データはない)
MTSKLAVALLAAFLISAALCEGAVLPRSAKELRCQCIKTYSKPFHPKFIKELRVIEQRVVEKRAETSKLAVALLAAFLISAALCEEKRKMNGNSQRV………………. PKFIK
抗体誘導活性をもたないペプチド
陰性(ラベル:負)
抗体誘導活性をもつペプチド
陽性(ラベル:正)
抗原タンパク質全体のアミノ酸配列
(数百~数千アミノ酸)
貞光はDLDCでワクチン開発について話している。
自然言語処理 (固有表現抽出)
人名 イベント名 負例
(一般名詞)
負例
(一般名詞)
貞光は人名か地名
→「話す」とあるから人名のはず!
DLDCは場所名かイベント名
→ネットで検索すると
同名イベントがあった!
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提案法
【1】
【2】 【3】
自然言語処理で用いられる手法を応用
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評価結果
あるタンパク質中の全ペプチドに対する予測結果
赤(答え=positive)が上、青(答え=negative)が下に来ると嬉しい
従来法 提案法
精度比較:値が高い方が嬉しい
自然言語処理の技術を用いることで、大幅に精度改善
手法 精度(Accuracy)
BepiPred-2.0 0.489
提案法 0.673
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深層学習の接点
アナロジー
自然言語処理や音声処理と類似!
アナロジー
SNSネットワーク等のNW構造と
類似!
各データの情報量=少
データ量=多
各データの情報量=多
データ量=少
シーケンス構造としてのタンパク質 立体構造としてのタンパク質
深層学習的に見ると、他分野とのアナロジーが見つかる
Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan
ネットワーク構造=隣接行列
Table1 Table2 Table3 Table4
func1 Create
func2 Read
func3 Read Read
func4 Create
func5 Delete
John Taro Shelly Miyo
John - Follow
Taro Follow - Follow
Shelly Follow -
Miyo Follow Follow -
A B C D
A - 3.5 2.3 1.3
B - 4.2 5.6
C - 7.8
D -
物理上の距離(無向グラフ) Follow関係(有向グラフ) CRUD関係(二部グラフ)
隣
接
行
列
タンパク質立体構造 ソーシャルネットワーク構造 システム構造
(四角が機能、ドラムがテーブル)
ネットワーク構造は、隣接行列に変換可能
(貞光JSAI2018)
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ニューラルネットワークとの接点
グラフニューラルネットワーク:
・Graph Convolutional Neural Network (GCN)
(Kipf+ ICLR2017)
グラフスペクトル(グラフ周波数)フィルタリングを用いる手法
・Diffusion-Convolutional Neural Network (DCNN)
(Atwood+ NIPS2016)
頂点領域フィルタリングを用いる手法
ノードの
素性行列
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⇒前ページの
何に対しても使える!
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深層学習的に見ると、他分野とのアナロジーが見つかる
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  • 1. Copyright © 2020 by Future Corporation フューチャー株式会社 Chief AI Officer 貞光九月 Deep Learning Digital Conference COVID19ワクチン開発に向けた、AIの挑戦 ~深層学習が導く、新領域との接点~
  • 2. Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan 2 はじめに 本資料は講演資料から 一部抜粋した内容となります
  • 3. Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan 3 • 貞光 九月(さだみつ くがつ) • 経歴: – 2009 筑波大学大学院 博士課程(工学)修了 – 2009-2017 NTT研究所 • 人工知能学会現場イノベーション賞 「しゃべってコンシェルにおける日本語質問応答技術の実用化」 – 2017.7- フューチャー株式会社 • Strategic AI Group 共同立ち上げ • 外部活動: 自己紹介 情報処理学会、人工知能学会、言語処理学会各委員 AAAI, ACL, EMNLP Program Committee等(-2020) AI 16年 1 8 年 Copyright © 2007-2020 All Rights Reserved by Gijutsu-Hyohron Co., Ltd.
  • 4.
  • 5. Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan 2020/4/30 プレスリリース
  • 6. Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan 2020/4/30 プレスリリース
  • 7. Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan 2020/4/30 プレスリリース 抗体誘導ペプチド推定AI? WHY FUTURE?
  • 8. Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan 抗体誘導ペプチド推定AIのマイルストン 2018年8月 大阪大学との共同研究開始 2019年夏 初期実験での効果を確認 2019年12月 論文発表&受賞(IPSJ) 2020年4月 COVID19向け共同研究発表 【NEW!】 2020年7月 kaggleでの研究用データセット無償公開 bioRxivでの英語論文公開 7月29日公開 で検索 kaggle future corporation
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  • 12. Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan これはCOVID19ワクチンに関する数字です。 何の数字でしょうか?
  • 13. Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan これはCOVID19ワクチンに関する数字です。 何の数字でしょうか? Phase1(第I相) :数十人 Phase2(第II相) :数百人 Phase3(第III相) :数千人 の被験者を要する。 特にP3で莫大な時間とコストが必要。 →審査・認可(米国FDA,日本厚労省)
  • 14. Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan COVID19 ワクチン開発に取り組む組織 (WHO資料より) https://www.who.int/publications/m/ item/draft-landscape-of-covid-19- candidate-vaccines ワクチン種別数: 7/24 (compared to 7/15) Inactivated:5 (4) Non-replicating viral vector: 3 (2) Protein subunit: 6 (2) RNA: 6 (4) DNA:4 (2) VLP:1 (1)
  • 15. Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan B細胞 部分配列=「ペプチド」 抗原=COVID19 (SARS-CoV-2)等 抗体誘導ペプチド推定AIの概要 B細胞が「抗体」を「誘導」するための「ペプチド」を「推定」する「AI」 ⇒「抗体誘導ペプチド推定AI」 ペプチドを推定するAI (①②を両方考慮しつつ) ②抗体(抗原を攻撃する物質)を、B細胞が産出 ①B細胞が、ワクチンと反応 免疫反応を簡略化した図。 本来は樹状細胞、 MHCI/II、T細胞等も考慮する
  • 16. Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan 深層学習の接点 アナロジー 自然言語処理や音声処理と類似! アナロジー SNSネットワーク等のNW構造と 類似! 各データの情報量=少 データ量=多 各データの情報量=多 データ量=少 シーケンス構造としてのタンパク質 立体構造としてのタンパク質 深層学習的に見ると、他分野とのアナロジーが見つかる
  • 17. Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan 深層学習の接点 アナロジー 自然言語処理や音声処理と類似! アナロジー SNSネットワーク等のNW構造と 類似! 各データの情報量=少 データ量=多 各データの情報量=多 データ量=少 シーケンス構造としてのタンパク質 立体構造としてのタンパク質 深層学習的に見ると、他分野とのアナロジーが見つかる
  • 18. Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan シーケンス構造としてのタスク設定 ◼正例・負例が付与された過去の学習データが多く存在 (例:SARSの学習データがあるが、COVID19の学習データはない) MTSKLAVALLAAFLISAALCEGAVLPRSAKELRCQCIKTYSKPFHPKFIKELRVIEQRVVEKRAETSKLAVALLAAFLISAALCEEKRKMNGNSQRV………………. PKFIK 抗体誘導活性をもたないペプチド 陰性(ラベル:負) 抗体誘導活性をもつペプチド 陽性(ラベル:正) 抗原タンパク質全体のアミノ酸配列 (数百~数千アミノ酸) 貞光はDLDCでワクチン開発について話している。 自然言語処理 (固有表現抽出) 人名 イベント名 負例 (一般名詞) 負例 (一般名詞) 貞光は人名か地名 →「話す」とあるから人名のはず! DLDCは場所名かイベント名 →ネットで検索すると 同名イベントがあった!
  • 19. Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan 提案法 【1】 【2】 【3】 自然言語処理で用いられる手法を応用
  • 20. Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan 評価結果 あるタンパク質中の全ペプチドに対する予測結果 赤(答え=positive)が上、青(答え=negative)が下に来ると嬉しい 従来法 提案法 精度比較:値が高い方が嬉しい 自然言語処理の技術を用いることで、大幅に精度改善 手法 精度(Accuracy) BepiPred-2.0 0.489 提案法 0.673
  • 21. Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan 深層学習の接点 アナロジー 自然言語処理や音声処理と類似! アナロジー SNSネットワーク等のNW構造と 類似! 各データの情報量=少 データ量=多 各データの情報量=多 データ量=少 シーケンス構造としてのタンパク質 立体構造としてのタンパク質 深層学習的に見ると、他分野とのアナロジーが見つかる
  • 22. Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan ネットワーク構造=隣接行列 Table1 Table2 Table3 Table4 func1 Create func2 Read func3 Read Read func4 Create func5 Delete John Taro Shelly Miyo John - Follow Taro Follow - Follow Shelly Follow - Miyo Follow Follow - A B C D A - 3.5 2.3 1.3 B - 4.2 5.6 C - 7.8 D - 物理上の距離(無向グラフ) Follow関係(有向グラフ) CRUD関係(二部グラフ) 隣 接 行 列 タンパク質立体構造 ソーシャルネットワーク構造 システム構造 (四角が機能、ドラムがテーブル) ネットワーク構造は、隣接行列に変換可能 (貞光JSAI2018)
  • 23. Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan ニューラルネットワークとの接点 グラフニューラルネットワーク: ・Graph Convolutional Neural Network (GCN) (Kipf+ ICLR2017) グラフスペクトル(グラフ周波数)フィルタリングを用いる手法 ・Diffusion-Convolutional Neural Network (DCNN) (Atwood+ NIPS2016) 頂点領域フィルタリングを用いる手法 ノードの 素性行列 推測ラベル DCNNの模式図 ここが隣接行列 ⇒前ページの 何に対しても使える!
  • 24. Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan 深層学習の接点 アナロジー 自然言語処理や音声処理と類似! アナロジー SNSネットワーク等のNW構造と 類似! 各データの情報量=少 データ量=多 各データの情報量=多 データ量=少 シーケンス構造としてのタンパク質 立体構造としてのタンパク質 深層学習的に見ると、他分野とのアナロジーが見つかる
  • 25. Copyright ©2020 by Future Corporation. Japan 25 QRコード 個人ページ (FB/Linkedin/eight) AIビジネス 事例紹介 AIエンジニア/コンサルタント リクルートページ