2020年11月20日 RPA勉強会 Automation Anywhere Talk 支部 vol.2 の資料です。

1. 80社の事例分析からわかった!
スケールするRPAプロジェクトの勘所
2020/11/20
オートメーション・エニウェア・ジャパン株式会社
マーケティング本部 シニアマネージャー
米田 真一 With たまいさん、あさりさん✨

2. 自己紹介
2019年8月よりオートメーション・エニウェア・ジャパンでマーケティン
グに従事、主なRPA製品の特長や活用方法についての情報発信、チャネル
やソリューションの開拓を行っています。前職では約20年にわたりクラウ
ド製品の企画、開発、マーケティング、チャネル開拓に早くから取り組み、
働き方改革のソリューションをお客様にご提案してきました。
こめだ しんいち
米田 真一
オートメーション・エニウェア・ジャパン株式会社
パートナーマーケティング シニアマネージャー

3. 本日のお題
メーカートーク 製品の話?
事例複数の 分析

4. なぜ今回の企画をやろうと思ったか？
• RPA事例は個別の記事は多いが、比較ができない
• 定性的な説明が多い。定量的な比較は！？
• 『年間XXXX時間削減、ロボットをYYYY個作成』というのが
いいのかどうかわからない！
• RPAの開始からの経過時間、組織の大きさは考慮してるの！？
• スケールする要因は何なのか！？

5. 5
分析した事例のデータソース
Confidential – Do Not Distribute
• 公開されているRPA大手ベンダー各社の主な事例
• 雑誌やメディア等の特集
• 合計約80社分
前提
• 全社展開を目指しているものが中心
• 数字情報が公開されている事例
• 公開事例になって数字も公開されているということは、それぞれ
自信があるケース、効果も出ているものが揃っているはず
• 業種、企業サイズは偏りがない

6. 6
分析項目
Confidential – Do Not Distribute
• 作成したロボット数
• 年間削減時間
• RPA開始からの経過月数との関係
• 従業員規模との関係 (従業員あたりの『効率化割合』)
• 業種との関係

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分かったこと: その1
作成されたロボット数と年間削減時間の間にあまり強い相関はなさそう
ロボット数<=120までは削減時間とロボット数の間に正の相関があるようにもみえるが例外もある
⇒ロボットはたくさん作ればいいというものでもない
Confidential – Do Not Distribute

8. 8
分かったこと: その2
ロボット当たりの削減時間はバラバラ ⇒ 業種、適用業務による
1ロボットで1,000時間以上削減しているケースは保険、電力、銀行のみ
Confidential – Do Not Distribute

9. 9
分かったこと: その3 – 年間削減時間
全体の8割の事例は年間50,000時間未満の削減時間、6割の事例は年間3万時間未満
Confidential – Do Not Distribute
⇒ ただし、これは開始からの月数や企業規模が考慮されていない

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ではどうするか？
経過月数で広げてみる
Confidential – Do Not Distribute

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従業員あたりの効率化で見てみる
『効率化割合』=『年間削減時間』の従業員数換算 ÷ 従業員数 (連結)
Confidential – Do Not Distribute
⇒ 正の相関関係
⇒ “離陸” していない!?

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効率化はRPAプロジェクトの時間経過とともにだいたい “リニア”に進む
フェーズが変わると “グン”と増えることもある
Confidential – Do Not Distribute
時間
年間削減時間
おためしフェーズ 本格運用フェーズ 他業務への展開など
⇒ “1年あたりの効率化割合” で見れば、
フェアなベンチマークが可能

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“1年あたりの効率化割合” で見る
成果のベンチマークができる
Confidential – Do Not Distribute

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特記事項 (仮説)
Confidential – Do Not Distribute
• 保険、銀行、電力など、スケールしやすい業務があるとけた違い
に効率があがる
• 従業員規模1,000人未満の会社はスピードが速い
(社内調整が少ない？)
• 従業員雇用形態 (正社員に比べ派遣社員が極端に多いなど) により
差異がありそう

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RPAのKPIについてのメモ
“1年あたりの効率化割合”
0.04%以上くらいが “いいかんじ” な部類
0.1%行っていればかなり優秀
0.5～0.6%を達成している “特殊” 事例もある
Confidential – Do Not Distribute
⇒ しかし、年間削減時間のみで
測るのは、やはり適切ではな
さそう

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オートメーション・エニウェアの成功事例についてのさらなる分析
Confidential – Do Not Distribute
• すべての事例で「内製化」が成功している
• トップダウンとボトムアップは両方行っている
• BPRをやるかどうかは考え方による
• Excel業務、業務システム入出力、Q&Aチャットボットなどが多い
• 効果には「単純ミス削減」「業務スピードアップ」「今までできなかった頻度
で業務ができるようになった」なども挙げられている
• COEチームは中心メンバー3～5人と部門別/子会社別COE、現場メンバーとの
連携による「ハイブリッド運用」が多い
• RPAとの連携はAI-OCRが約半数、プロセスマイニング、VM等も。