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とあるチームの
⼆代⽬プロダクトマネージャーが
ぶち当たった 壁
GMO Pepabo, Inc. Yamarin Akane
pmjp.slack.comオフ会 #18
プロダクトマネージャーとして
あるプロジェクトに途中参加したことによって
経験した「壁にぶち当たった話」をします。
⼭林 茜
Ya mar in Aka ne
GMOペパボ株式会社
EC事業部 カラーミーショップグループ
プロダクトチーム
サブマネージャー / シニアデザイナー
2歳の息⼦と来年4⽉に2⼈⽬出産予定
@getsukikyu
サードパーティと協⼒しショップの
成⻑を⽀えるプラットフォーム
https://app.shop-pro.jp/
2019年5⽉にリリース
育休復帰後(2018年10⽉〜)からPdMを引き継いだ
アプリストア PdMの歴史
開発スタート
PdM交代
(2018年10⽉)
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• 都度出てくる課題を整理し、仕様を再検討
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それでは良いプロダクトは作れないし、わからない状態は楽しくない。
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チーム
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プロジェクトの規模感から途中でチームを増員(5名→最⼤14名)
都度⼈が増え、スケジュールもタイトなためチームビルディングを怠った
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ギクシャクしてフラストレーションが溜まる⼀⽅…
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第⼆の壁 チーム
• とにかくコミュニケーション
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• すぐに相談したり、発⾔しやすい空気ができた
どう乗り越えたか
第⼆の壁 チーム
気付いたこと
チームビルディングは⼤事
第⼆の壁 チーム
チームコミュニケーションを円滑にして⼼理的安全性を⾼める
⾃分以外のチームメンバーの得意なこともわからないと仕事は進めづらい
業務委託、リモートワークのメンバーもいたのでなおさら⼤事だと実感した
第三の壁
情報の共有
何が起こったか
チームが拡⼤した際、プロジェクトの全貌を説明できる⼈がいなかった
(PdMなのに恥!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
プロジェクト参加タイミングがメンバーによって異なり、それぞれが持つ情
報にバラツキがあった
あと⼈数が多すぎて共有が⼤変だった(最⼤14名)
第三の壁 情報の共有
「まあ誰かに聞いたらわかるんじゃない?」
誰もわかりません
第三の壁 情報の共有
• チーム全員「⾃分のプロダクト化」
• そもそも再検討が必要なので、不明瞭だったり納
得がいかないところはみんなで考えよう
• とにかく⾃分(PdM)は全情報を把握する
• わからなければわかるまで聞く
• そしてあらゆるものを可視化
• 共有資料、ガントチャート、ロードマップ等
どう乗り越えたか
第三の壁 情報の共有
気付いたこと
情報の「⾒える化」は⼤事
第三の壁 情報の共有
プロダクトのビジョンや、⾃分たちが進む⽅向が明確になってないと迷う
それはプロダクトマネージャーが⽰すべき
(⼈数が多すぎたらチーム内でさらにチームを分けた⽅が効率が良い)
まとめ
これまで当たり前にやってたことが、プロジェクトに途中参加した
ことで「遠慮」や「⼈任せ」が⽣まれ、できていなかった
• 熱意を持ってプロダクトをマネジメントする
• そのプロダクトを⾃分事として語れるようにならなければならない
• チームビルディングは時間がなくても必ずやる
• メンバーが安⼼してチームで活躍できるようにサポートする
• プロダクトのビジョンや⽅向を明確にしチームに⽰す
• みんなにわかりやすいように⼯夫し伝え続ける
• ⾃分⾃⾝が楽しくないと意味がない
• もちろんチームメンバー全員が楽しく仕事をすることが⼤切
いろんな壁にぶつかったけど…
無事にプロダクトを世に出すことができ、PdMとしてとても良い経験になった。
引き続き開発は続いているけど、今後を安⼼して任せられるチームに成⻑した。
産休に⼊るの寂しい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
⼀緒に全国のショップを⽀えてくれるデベロッパー⼤募集中!
アプリを作ってみたい、販売してみたい⽅よろしくお願いします
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楽しいプロダクトマネージャー
ライフを送りましょう!

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