勉強会の資料

1. 金大アルゴリズム勉強会
第2回 6/5
twitter : @algorithm_ku

2. 最初に
「AtCoderってなんのことですか？」という方は前回資料参照

3. 今日やること
• AtCoder Beginner Contest #003
• B - AtCoderトランプ
• C - AtCoderプログラミング講座

4. B問題 文字列の比較
• 2つの文字列が等しいかどうかを調べる
• 文字が「＠」だったら「a,t,c,o,d,e,r」のどれかに
変換可能

5. B問題の肝
• 一文字ずつ比較していく
• 単純に同じ文字だったらOK
• 片方が@のときにどのように処理するか？

6. C問題 最大値の調査
• N個の数字があり、K個選べる
• 選んだK個の値を１つずつ計算
• 次の値 = (現在の値 + 選んだ値) / 2
• 結果が最大になるパターンのときの値を調べる

7. C問題ついて

8. 全パターン調べてみた
public static double calcMax(int count,
ArrayList<Integer> remainder, double result) {
if (count == k) {
return result;
}
double maxResult = 0;
for (int i = 0; i < remainder.size(); i++) {
ArrayList<Integer> tmpRem = new ArrayList<>(remainder);
double tmpResult = ((tmpRem.get(i) + result) / 2.0);
tmpRem.remove(i);
maxResult = Math.max(maxResult,
calcMax(count + 1, tmpRem, tmpResult));
}
return maxResult;
}

9. 結果
• Javaで再帰処理を使ってK個選ぶ全パターンを計算
• N = 12, K = 12のとき
!
!
• 約34秒かかった

10. 時間制限
• 競技プログラミングでは大抵、時間制限がある
• 今回の問題では2秒以内
• それ以上かかると TLE で不正解
• 全パターンやると処理が間に合わない！

11. ちなみに
• N = 100, K = 100 のとき 100! パターン
• N = 12, K = 12 のとき約34秒
• 100! = 9.3 * 10^157, 12! = 4.8 * 10^8
• この場合にかかる時間は単純計算で…

12. 約 2.1 * 10^143 (年)

13. 処理を短く
• 処理をまとめたり、時間のかからない解き方にする
• 規則性を見つけて、特定のパターンだけ計算する
• コンパイラ言語を使う