マーケティング担当者が知っておいて損は無い、ブランド論の概念とマーケティングとの違いについてのメモ
- 7. ブランド・アイデンティティ
青木幸弘 ブランド戦略全書 第1章 ブランド論の過去・現在・未来(P6)
ブランド・アイデンティティとは、ブランド戦略を策定する際
の長期的ビジョンの核となるべきものである。そして、それは
戦略立案者が創造し、維持しようと意図する「ブランド連想
のユニークな集合」(a unique set of brand association)であり、
ブランドに一体性を与え、マーケティング・ミックスの方向性
と内容を規定するものである。(Aaker [1996] )
ブランド・アイデンティティは、ブランド戦略策定者が創造し
たり維持したいと思うブランド連想のユニークな集合である。
この連想はブランドが何を表しているかを示し、また組織の
構成員が顧客に与える約束を意味する。
デービッド・A・アーカー ブランド優位の戦略 (P86)
- 10. ブランディングとマーケティング
ブランディング マーケティング
目的 理由づくり 市場づくり
目標 オンリーワン ナンバーワン
視点
・理想顧客志向
・長期志向
・ターゲット顧客志向
・短期志向
関わる企業内
関係者
・企業:全社員
・事業:関連部門全員
・商品・サービス:部局全員
・企業:TOP・経企
・事業:関連部門全員
・商品・サービス:部局全員
※企業経営における「ブランド」の用語定義と、ブランド・アイデンティティの概念理解が前提
(出所) 植村 智幸
- 12. 「価値提供」から「価値共創」へ
• マーケティング上の課題が、「make and sell」(作っ
て売る)から「sense and respond」(感じ取って対応
する)、そして「co-creation」(共創)への大きく変化
するなか、新たなブランド観に基づく枠組みの確立
が求められている。
まだまだ変化は続く
(出所)青木幸弘 ブランド戦略全書 第1章 ブランド論の過去・現在・未来(P17)