ボリビア・ティンクで考えるコミュニケーション

ボリビアの祭、ティンクで
考える
コミュニケーション
@TMYSYSKW

仕事の場で
「コミュニケーションが大切」
というお話はよく聞きますし、
同意もするのですが
・・・

ビジネス本や啓発本の
コミュニケーション・スキル
情報を不足無く、誤解なく
円滑にやりとりする「テクニック」

果たして、そのようなテクニック
を身に着けることで
「コミュニケーション能力が上がった！」
と言えるのだろうか？

では「コミュニケーション」
に必要な能力とはなんだろう？

ボリビア
南アメリカのほぼ中央に位置する内陸国
面積：平方km(日本の約3倍)
人口：約1000万人(先住民約4割)

「ティンク(Tinku)」
はボリビアのマチャ地方
の伝統的な祭り

の意味は？

の意味は？
ケチュア語で
「出会い」

「出会って」
なにをするのか？

殴り合いのケンカ
「出会って」
なにをするのか？

用語
アイユ先住民社会の特徴的な血縁・地縁組織のこと。スペ
イン征服以前はアイユにより組織内の生産物を、全
員に分配を行いっていた。
チチャトウモロコシから作ったドブロク(酒)
チャランゴボリビアオリジナルのウクレレ風の弦楽器
パチャママアイマラ族が信仰している大地神
モンテラ牛の皮でできた兜

前夜、十字架を掲げた男を先導に輪になって
踊り、楽器を演奏し、踊る

羽飾りをつけたモンテラ（兜）をかぶり
男とたちは踊る

マチャの街の中心の広場を行進する
踊っては飲み、飲んでは踊る

アイユは広場のそこかしこで踊りを始める
女性が中、男性が外の輪を形成
ティンクが求婚儀式であることの暗示

アイユとアイユが出会うと喧嘩が始まる。
警官がレフェリーとなり、一対一で殴り合う

集団で殴り合いが始まり警官が制御できなくなると
催涙ガスが使われる

「ティンク」まとめ
☯ボリビアのポトシ県北部のケンカ祭り
☯乾季の始まり(収穫後)に数日間、行われる
☯流血は当然
☯流れた血、倒れた人間はパチャママへの供物

「ティンク」の意味
☯限定的な暴力による社会関係の軋轢をチャラに
☯家畜の盗難、アイユ間の水源争いetc
☯集団内で大人と認知されるための通過儀礼
☯アイユ間の女性交換
☯結婚相手を得るには、娘の父親を倒さねばならない
☯戦争に対する備え(戦闘訓練)

ケンカ祭り「ティンク」
で行われる殴り合いは
コミュニケーションと呼べるか？

「今はただ飯食うだけの夫婦なり」
三遊亭圓生（六代目）

ここには通信（情報のやりとり）は無い
が、コミュニケーションは存在している
「今はただ飯食うだけの夫婦なり」
三遊亭圓生（六代目）

ビジネス本や啓発本の
コミュニケーション・スキル
必要な情報を相手から引き出す・提供する
情報を不足無く、誤解なく
円滑にやりとりする「テクニック」

コミュニケーションは
ただの「情報のやりとり」なのかもしれない
が、そうだとしても
それを乗せる基礎があるはず

考え方の異なる人達との間に・・・
「コミュニケーションを通じさせる
橋をかけること」
「基礎を確認すること」
これをコミュニケーション能力と呼びたい

コミュニケーションの
本質は「暴力」なのかもしれない

ご清聴
ありがとうございました

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