1.
ADX2
インタラクティブミュージック
勉強会
田中孝 2012-05-27

2.
レジュメ
• ADX2について
過去、現在、未来
• デモ
基本編 機能紹介（リズム、ハーモニー、スケール）
応用編（クロスフェード、カットチェンジ、ダッキング、ブロック再生）
実践編（Logicから波形切り出し、音響エフェクトによる変化）
• インタラクティブに向けて
技術的な提案（反応速度、圧縮、フォーマットとツール）
• 一般的なオーディオ処理でよくある問題
（音途切れ、メモリ、遅延、音割れ）

3.
ADX2の歴史
過去、現在、未来

4.
ADX2の始まり
FM-Towns/セガサターンCD
低速なCDメディアからのストリーミング再生技術
※ADX
アーケード用（NAOMI/DC）
独自OSとハードウェア（音源）メモリ再生
※サウンドファクトリー

5.
ADX2現在
多様なプラットフォーム
PC、各種ゲーム機（PS3、Xbox360、Wii、3DS、PSP、VITA）iOS、
Android、7号、アーケード機、組み込み機器（レコーダ、カメラ、教材）
コーデック、ファイルシステム、オーディオエフェクト、
データ管理ツール、デバッグ支援
とにかくいろいろな環境、ゲームタイトルで使われる、音声の多いタイトル、
携帯機スマートフォン等
軽いタイトル、新規ハードのローンチタイトル等
動画との連動など、エフェクト、コーデックのみの一部採用（ゲームエンジン等）

6.
ADX2未来
各種次世代ゲーム機（ WiiUとか）、Unity（学生、個人、インディー向け対応）、
ネットワーク技術
（ネットワークからのストリーミング、インストール、キャッシュ）
音声合成、高品位のエフェクト、音響解析
DCCツール連携、ワークフロー改善、音検索
他にもいろいろ

7.
デモ

8.
インタラクティブミュージック
基本編
• ツールの画面構成、基本機能紹介
• リズム
• ハーモニー
• スケール（メロディー）

9.
リズム
• 1Shot音を並べて鳴らす
• 2トラック目に裏拍で配置
• MuteのON/OFFでリズムチェンジ
• AISAC（任意コントロールカーブ）
を作成「フェード効果用」と設定
• AISACでリズムチェンジ

10.
リズム

11.
ハーモニー
• Loop音(または長い音)を鳴らす
• 2番トラックに3度の音
• 3番トラックに5度の音
• AISACで2番トラックの3度の音を変化
調性変化
• AISACで3番トラックの音を7度の音に変化
機能変化

12.
ハーモニー

13.
スケール
• 1Shot音を鳴らす
• AISACを階段上に組む（スケール）
• AISACタイプをランダムに設定
• Loopの音に変えてAISACをモジュレーション
• AISACのランダムよりはプログラムで指定するのが良いかも。
（安易なランダムは意図が分かりにくくなりやすい。）

14.
スケール

15.
インタラクティブミュージック
応用編
• 複数トラックのクロスフェード
• 楽曲遷移（カットチェンジ）
• ダッキング効果
• ビートに合わせた遷移
• 音響エフェクトによる変化

16.
複数トラックのクロスフェード
• ループ素材
4トラック
「フルート」「ホルンパート」
「トライアングル」「リズム」
• 18トラック
短いループ波形を沢山用意して
フェードカーブをデザイン

17.
複数トラックのクロスフェード

18.
複数トラックのクロスフェード

19.
楽曲遷移（カットチェンジ）
• ２つの曲（キュー）を用意
• 同じカテゴリ「MonoSONG」に設定
• カテゴリ再生数を1に
• フェード具合の調整
エンベロープのリリースを少し調整
• (実際、フェード調整はプログラム側の制御が多いのでAPIがあります)

20.
楽曲遷移（カットチェンジ）

21.
ダッキング効果
• 曲と台詞を用意
• カテゴリをそれぞれ BGMとSerifに 設定
• REACTで
Serif再生時にBGMをどれだけ、「どのように下げ」
「どのように戻るか」といったリアクションを設定
• （実際、プログラムにフェード処理を組み込んでもらうのが大変なので、
データ側で自明なものは制御してしまうという事）

22.
ダッキング効果

23.
ブロック再生のデモ
切り替わりタイミングに合わせた遷移
• イントロ付きループ音
• イントロ、ループ、End1、End2 （展開２つ）
• 切り替わり時のみ再生する特別なトラック
• マルチトラックでループシーケンサ風

24.
イントロ付きループ音
イントロ、ループ、End1、End2 （展開２つ）

25.
切り替わり時のみ再生する特別なトラック

26.
マルチトラックでループシーケンサ風

27.
実践編 波形切り出し
• Logicで打ち込み、どこを切り出すか考えながら
• イントロループブロック、メインループ
• アレンジ（つなぎ音「きっかけ音」のドラムフィル）
• アレンジ2（インパクト音）
• アレンジ3（わかりやすい展開）例：「イントロ」「ループ」
• Solo、範囲選択を使って部分バウンス
• CRI Atom Craftに波形取り込み

28.
実践編 波形切り出し

29.
ブロック再生
楽曲切り替わりタイミングに合わせた遷移
• ブロック（楽章、楽節、フレーズ）に分けた素材を用意
• 一つ登録しブロック化
• さらに曲を追加してブロックを追加
• ブロックに繰り返し設定
• ブロックにジャンプ分割数設定
• 遷移時に鳴る「つなぎ音、フィル音」トラック作成
• 遷移初回時に鳴る「頭シンバル」トラック作成

30.
ブロック再生
楽曲切り替わりタイミングに合わせた遷移

31.
音響エフェクトによる変化
• ４つ打トラック用意
• パッド系トラック用意
• ４つ打トラックのセンド先を変更し、振幅検出器をセット
• パッド系トラックのセンド先を変更し、コンプレッサーエ
フェクトを追加し、先ほどの振幅器の結果を反映させる。（サ
イドチェーンさせる）

32.
音響エフェクトによる変化