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情報共有から始めるチーム開発とキャリア戦略
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Takuya Oikawa
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CodeIQ感謝祭(2016/03/05)の基調講演スライド。 情報共有×ITの歴史、情報共有で変わる組織、そして情報共有から考えるキャリアについて。
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かんたん・気軽に書ける、 チームを強くする為の社内向け情報共有サービス 導入企業一覧
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11.
情報共有
12.
今日話すこと ● 情報共有×ITの歴史 ● 情報共有により変わる組織 ●
情報共有から考えるキャリア
13.
情報共有×ITの歴史
14.
1980年代後半 時代はOA(オフィスオートメーション)花盛り OAとは、 「従来、紙の上で手作業で行っていた事務作業を、コンピュータ技 術を利用して電子化するとともに一部の定型的作業を自動化する ことにより効率化することである」 (Wikipediaより)
15.
私(及川)と言えば… DEC(Digital Equipment Corporation)という当時世 界2位のコンピュータ企業に入社。オフィス情報シス テム(要はOA製品)の販売担当に。 Computer
History Museum所蔵 http://archive.computerhistory.org/resources/text/DEC/dec.digital_(DEC)_timeline_1957- 1997.102630354/photos/all-in-1.jpg
16.
当時のオフィス向け情報システムとは https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/62/Allin1-title.png ほかにもIBM PROFS, DISOS, OfficeVisionなど
17.
オフィス=組織の情報処理 情報/データ作成 ワードプロセッサー、表計算 情報/データ共有 電子掲示板 共有フォルダ/共有ファイルキャビネット コミュニケーション
電子メール こんなのがやっと導入されつつあ る時代でした
18.
作業効率から知識共有&協調作業へ
19.
作業効率から知識共有&協調作業へ
20.
作業効率から知識共有&協調作業へ
21.
情報 OR 知識? 情報の由来
情状の報知(軍事用語) 知識 ● 「信念」や「コミットメント」に密接にかかわり、ある特 定の立場、見方、あるいは意図を反映している。 ● 目的を持った「行為」にかかわっている。知識は、 つねにある目的のために存在する。 (「知識創造企業」ISBN-13: 978-4492520819、1996年)
22.
データと情報と知識と知恵 データ 情報 知識 知恵
23.
情報共有から知識共有 共有フォルダだけでは何も変わらなかった。 入れ物の問題ではなく、何を入れるかの問題
24.
情報共有から知識共有 あれ? すでに「情報共有」という言葉は根付いているが、知識を共有する 必要があることを忘れずに。
25.
知識管理(Knowledge Management) Knowledge Management登場 暗黙知
形式知 主観的な知(個人知) 客観的な知(組織知) 経験値(身体) 理性知(精神) 同時的な知(今ここにある知) 順序的な知(過去の知) アナログ的な知(実務) デジタル的な知(理論) http://amzn.to/1oXd0a2
26.
SECIモデル(4つの知識変換モード) 共同化 Socialization 表出化 Externalization 内面化 Internalization 連結化 Combination 暗黙知 形式知 暗黙知 暗黙知 形式知 形式知形式知 暗黙知 (「知識創造企業」ISBN-13:
978-4492520819、1996年)
27.
Knowledge Management System 提供されたシステムは多く、導入企業も増えたが、果たして、本当に知識共有はされたのか?
28.
作業効率から知識共有&協調作業へ
29.
CSCW
30.
CSCWとグループウェア グループウェアはテクノロジある いは製品志向の名称であるのに 対し、CSCWは協調作業に焦点を 当てた名前である。 (「CSCWとグループウェア 協創メディアとしてのコンピュータ」 ISBN-13: 978-4274077876、1994年)
31.
32.
© Sam FurukawaMIT
Media Lab. 石井副所長
33.
CSCW ● 1章 CSCWの概念とインパクト ●
2章 グループウェアとその歴史 ● 3章 コンピュータを持ち込んだ電子会講室システム ● 4章 映像と音声で遠隔地を結ぶビデオ会議システム ● 5章 ワークステーションをベースとしたマルチメディア会 議システム ● 6章 シームレスな協同描画メディア―ClearBoard ● 7章 コンピュータの中の情報の協同操作のためにリアル タイムグループウェア ● 8章 非同期型グループウェア ● 9章 グループウェアの基盤技術と社会的課題 ● 10章 ヒューマンコミュニケーションとCSCW
34.
CSCW ● 1章 CSCWの概念とインパクト ●
2章 グループウェアとその歴史 ● 3章 コンピュータを持ち込んだ電子会講室システム ● 4章 映像と音声で遠隔地を結ぶビデオ会議システム ● 5章 ワークステーションをベースとしたマルチメディア会 議システム ● 6章 シームレスな協同描画メディア―ClearBoard ● 7章 コンピュータの中の情報の協同操作のためにリアル タイムグループウェア ● 8章 非同期型グループウェア ● 9章 グループウェアの基盤技術と社会的課題 ● 10章 ヒューマンコミュニケーションとCSCW
35.
ClearBoard
36.
CSCWの例 The Coordinator (Action
Technology) 電子メールでのワークフロー処理を支援。ユーザーへの強制が強いとして、批判も多かった。
37.
CSCWからグループウェアへ
38.
ACM CSCW Conference
39.
現在の情報共有 電子メールや共有フォルダなど ほかにもさまざまなシステムが… ● Wiki ● エンタープライズサーチ ●
エンタープライズソーシャル ● チャット
40.
脱線しますが… 野中郁次郎氏とアジャイル 「スクラム」の名前の由来は野中郁次郎氏のハーバードビジネ スレビューへの論文”The New New
Product Development Game”。 https://hbr.org/1986/01/the-new-new-product-development-game
41.
情報共有により変わる組織 アジャイル開発でのツールを活用
42.
現在の情報共有 電子メールや共有フォルダなど ほかにもさまざまなシステムが… ● Wiki ● エンタープライズサーチ ●
エンタープライズソーシャル ● チャット
43.
現在の情報共有 では、情報共有が進んでいるか???
44.
共有を阻害するもの 情報漏洩リスクへの不安 共有することへの理解/ 共感不足
45.
共有を阻害するもの 情報漏洩リスクへの不安 共有することへの理解/ 共感不足 システム ルール
文化
46.
システム/ルールだけで解決しようとすると
47.
文化醸成 Google “Share Everything You
Can” ● Google Resume ● Weekly Snippets ● Codebase (Repository)
48.
最近の情報共有ツール * Slack以外のChatWorkでもHipChatでもほぼ同じですが、ここでは例としてSlackをあげています。
49.
空間・時間特性による分類と応用例 リアルタイム(即時)型 蓄積・非同期型 対面型 電子会議室システム 分散型 グループエディタ 共用ウィンドウ/共用画面 在席マルチメディア会議システム テレビ会議システム コンピュータ会議 タスクコーディネーション 協同文書作成、レビュー 情報フィルタリング オフィスプロシジャ制御 プロジェクト管理 空間 時間 (「CSCWとグループウェア 協創メディアとしてのコンピュータ」ISBN-13:
978-4274077876、1994年)
50.
空間・時間特性による分類と応用例 リアルタイム(即時)型 蓄積・非同期型 対面型 電子会議室システム 分散型 グループエディタ 共用ウィンドウ/共用画面 在席マルチメディア会議システム テレビ会議システム コンピュータ会議 タスクコーディネーション 協同文書作成、レビュー 情報フィルタリング オフィスプロシジャ制御 プロジェクト管理 空間 時間 (「CSCWとグループウェア 協創メディアとしてのコンピュータ」ISBN-13:
978-4274077876、1994年) 同期かつフ ロー=リアル タイム(即時) 型 非同期かつス トック=蓄積・ 非同期型
51.
空間・時間特性による分類と応用例 リアルタイム(即時)型 蓄積・非同期型 対面型 電子会議室システム 分散型 グループエディタ 共用ウィンドウ/共用画面 在席マルチメディア会議システム テレビ会議システム コンピュータ会議 タスクコーディネーション 協同文書作成、レビュー 情報フィルタリング オフィスプロシジャ制御 プロジェクト管理 空間 時間 (「CSCWとグループウェア 協創メディアとしてのコンピュータ」ISBN-13:
978-4274077876、1994年) 対面型と分散 型の違いは同 じ空気感(五 感を通じて得 られるもの)を 持てるか
52.
ヒューマンコミュニケーションの氷山モデル
53.
Slack ● パーマリンク ● チャンネル ●
DM ● リアクション(Reaction) ● 検索機能
54.
空間・時間特性による分類と応用例 リアルタイム(即時)型 蓄積・非同期型 対面型 電子会議室システム 分散型 グループエディタ 共用ウィンドウ/共用画面 在席マルチメディア会議システム テレビ会議システム コンピュータ会議 タスクコーディネーション 協同文書作成、レビュー 情報フィルタリング オフィスプロシジャ制御 プロジェクト管理 空間 時間 (「CSCWとグループウェア 協創メディアとしてのコンピュータ」ISBN-13:
978-4274077876、1994年)
55.
最近のチーム開発におけるSECI 共同化 Socialization 表出化 Externalization 内面化 Internalization 連結化 Combination 暗黙知 形式知 暗黙知 暗黙知 形式知 形式知形式知 暗黙知
56.
最近のチーム開発におけるSECI 共同化 Socialization 表出化 Externalization 内面化 Internalization 連結化 Combination 暗黙知 形式知 暗黙知 暗黙知 形式知 形式知形式知 暗黙知
57.
システム/ツールの使い分け 昨年末のCodeIQ感謝祭での講演スライド フロー情報 ストック情報
58.
システム/ツールの使い分け 昨年末のCodeIQ感謝祭での講演スライド 必ずしもこうでない
59.
システム/ツールの使い分け 人はツールを自分の好きなように使う
60.
システム/ツールの使い分け
61.
Slackも万能じゃない 「メール洪水から逃 れたと思ったら、 Slackも同じ状況 に」 https://medium.com/better-people/slack-i-m-breaking-up-with-you-54600ace03ea#.bh137pkko
62.
Botの可能性
63.
WebRTC Conference &
人間機械未来系・惑星直列水瓶座・前陣速攻討論会
64.
リモートワーク
65.
リモートワーク リアルタイム(即時)型 蓄積・非同期型 対面型 電子会議室システム 分散型 グループエディタ 共用ウィンドウ/共用画面 在席マルチメディア会議システム テレビ会議システム コンピュータ会議 タスクコーディネーション 協同文書作成、レビュー 情報フィルタリング オフィスプロシジャ制御 プロジェクト管理 空間 時間 (「CSCWとグループウェア 協創メディアとしてのコンピュータ」ISBN-13:
978-4274077876、1994年)
66.
メンタルモデル メインオフィス
67.
情報共有が組織を変える 情報共有 システム ルール 文化
68.
情報共有から考えるキャリア
69.
昨年末のCodeIQ感謝祭でも 前回もタイトルに入 れていながら、「学び 方」の話、しなかっ た!! 今回も時間ありませ ん m(_ _)m
70.
中から外へ
71.
Google “Share Everything You
Can” 社内だけでなく、社外へも ー Open Source
72.
アウトプットから考えよう 禅の呼吸 アウトプットから考えよう https://flic.kr/p/qCFDB3
73.
マズローの欲求5段階説 自己実現の欲求 (Self-actualization) 承認(尊重)の欲求 (Esteem) 社会的欲求
/ 所属と愛の欲求 (Social needs / Love and belonging) 安全の欲求 (Safety needs) 生理的欲求 (Physiological needs) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%B7%B1%E5%AE%9F%E7%8F%BE%E7%90%86%E8%AB% 96#/media/File:Maslow%27s_hierarchy_of_needs.png
74.
マズローの欲求5段階説+自己超越 自己実現の欲求 (Self-actualization) 承認(尊重)の欲求 (Esteem) 社会的欲求
/ 所属と愛の欲求 (Social needs / Love and belonging) 安全の欲求 (Safety needs) 生理的欲求 (Physiological needs) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%B7%B1%E5%AE%9F%E7%8F%BE%E7%90%86%E8%AB% 96#/media/File:Maslow%27s_hierarchy_of_needs.png Self-transcendence自己超越 (Self-transcendence)
75.
中から外へ&外から中へ
76.
個人とチーム チームとともに成長 成長の場は中と外 成長は仲間とともに
77.
まとめ 情報だけでなく知識を。 変わりゆく同期/非同期、リアルタイムの考えの中 で、SocializeとExtractionを意識。 アウトプットから考える。 仲間とともに成長を。
78.
One More 「自分の思いをコミットせずに、もらっ た仕様書だけを見て仕事をしている 限りは、単なる情報処理者 (Information Processor)です。わ れわれは知の創造者(Knowledge Creator)であって単なる情報処理者 ではないんだ」