SlideShare a Scribd company logo
1 of 80
Download to read offline
OSSを利用した
プロジェクト管理
OCC Corporation
Miyazato
2
株式会社オーシーシー
自治体システム開発本部 イノベーション推進部
基盤グループ課長 兼 プロダクツグループ課長
宮里 匡
 1999年 株式会社オーシーシー入社
 1999年 ~ 2012年 Webグループウェア WebMagic 開発
 2009年 ~ APITT PMコース 6期生、その後は講師を担当
 2012年 Agile Japan 2012 沖縄サテライトで Redmine
導入設計についての経験を発表
自己紹介自己紹介
3
オープンソース
ソフトウェアとは
オープンソース
ソフトウェアとは
4
 プログラムのソースコードを公開したソフトウェアの
ことで、Open Source Initiative(OSI)という団体が要
件を定めています。
● 自由な再頒布ができる事
● ソースコードを入手できること
● 派生物が存在でき、派生物に同じライセンスを適用できる
こと
オープンソース・ソフトウェアとはオープンソース・ソフトウェアとは
5
● 差分情報の配布を認める場合には、同一性の保持を要求して
もかまわない
● 個人やグループを差別しないこと
● 適用領域に基づいた差別をしないこと
● 再配布において追加ライセンスを必要としないこと
● 同じ媒体で配布される他のソフトウェアを制限しないこと
● 技術的な中立をたもっていること
オープンソース・ソフトウェアとはオープンソース・ソフトウェアとは
6
業務で使用している
主な OSS
業務で使用している
主な OSS
7
 工程・タスク管理
● Redmine
 構成管理
● Apache Subversion
● Git (GitHub)
 コミュニケーション
● IRC (IRCD-Hybrid 等)
● BOT (hubot 等)
● SNS (OpenPNE、Yammer)
● グループウェア
業務で使用している OSS業務で使用している OSS
8
プロジェクト全体の工程とその作業タスクを管理
することは、プロジェクト運営していく上で重要
な事です。
OSS では Trac や Redmine というソフトウェア
が有名どころです。
工程・タスク管理工程・タスク管理
9
 オープンソースのプロジェクト管理ツールです。
 プロジェクトのタスク管理、進捗管理、情報共有が行えます。
Subversion や Git などのバージョン管理システムとの連携
機能も備えており、ソフトウェア開発や Web サイト制作な
どの IT プロジェクトで特に威力を発揮します。
※Redmine.JP より引用
http://redmine.jp/overview/
Redmine とはRedmine とは
10
構成管理ではソースコードや設定ファイル、生成されるドキュ
メント類の一貫性を保証することが重要です。
構成管理で使用されるバージョン管理ツールは CVS や
Subversion 等の集中管理型が主流でしたが、近年では分散管
理型の Git や Mercurial、特に GitHub というサービスの出現
で Git の人気が高まっています。
構成管理構成管理
11
構成管理例構成管理例
library pdf.lib
csv.lib
log.lib
最新版を取得
pdf.lib
log.lib
以前のファイルを取得
csv.lib
◯ 以前の情報を取得する事ができます
12
構成管理例構成管理例
library pdf.lib
csv.lib
log.lib
pdf.lib
log.lib
以前のファイルと比較
csv.lib
◯ 以前の情報と比較(diff)する事ができます
13
 オープンソースの構成(バージョン)管理ソフト
ウェアです。
 CVSの置き換えを狙って開発された集中型(クラ
イアント・サーバー型)のソフトウェアです。そ
の為、CVSからの移行が容易です。
Apache Subversion とはApache Subversion とは
14
 オープンソースの構成(バージョン)管理ソフト
ウェアです。
 分散型のソフトウェアです。
 GitHub社が運用する GitHub という共有ウェブ
サービスがあり、OSS 界隈で流行っています。
Git とはGit とは
15
コミュニケーションはプロジェクトを遂行する上
で重要なファクターとなり、プロジェクト失敗の
原因としてもよく挙がります。
コミュニケーションを促すツールとして IRC や
SNS、グループウェアなどを使いコミュニケー
ションロスを減らします。
コミュニケーションコミュニケーション
16
 Internet Relay Chat の略で、ネットワーク上で
リアルタイムにテキストデータをやり取りするシ
ステムです。
 いわゆるチャットと呼ばれるシステムで、DCC
(Direct Client-to-Client)を使うことでファイル
のやり取りも可能です。
IRCとはIRCとは
17
 ロボットの略で、人間に変わって自動実行するプ
ログラムのこと。
 Twitter や IRC などで特定のワードに反応するな
どに使われる。
 GitHub 社が開発した hubot が有名。
BOTとはBOTとは
18
 Social Networking Service の略で、コミュニケーション
の補助・促進を促すツールの事。
 Public なサービスとしては Facebook や mixi 等が有名。
 コミュニケーションの促進だけではなく、業務上誰に聞い
ていいか判らないことでも誰かが答えてくれるなどのコ
ミュニティを形成することが可能。
SNSとはSNSとは
19
 情報共有やコミュニケーションの効率を図るツール
で、「掲示板」「電子メール」「ディスカッション
(電子会議室)」「スケジュール」「ワークフロー」
などの機能を備えるのが一般的。
 社内業務を円滑にすすめるために古くから使われて
おり、Notes や Exchange、サイボウズなどが有名
。
グループウェアとはグループウェアとは
20
OSS サービス設計OSS サービス設計
21
タスク
タスク
タスク 仕事はチケット駆動で
ソースコード
ドキュメント
成果物はバージョン管理へ
連携
得られた知識は形式化する
Wiki or チケット
RedmineとSubversionRedmineとSubversion
22
コミュニケーションを取るだけではなく、アイディアの共有や
経験等の暗黙知継承の場にもなる
SNSSNS
日記 解決できない悩み
閲覧回答閲覧閲覧 コミュニティ投稿日記投稿
23
IRC で離れたメンバーと情報共有を行います。
メールや IP メッセンジャーと違い、リアルタイムのやり取りを
多人数で確認することで情報共有が行えます。
IRCIRC
別会社
3F
2F
1F
24
グループウェアグループウェア
 公式な掲示物
 会議室や備品(プロジェクタ等)の予約
 外出予定等のスケジュール
25
Redmine と設定例Redmine と設定例
26
本講義での設定本講義での設定
 プロジェクトは保守/開発 PJ を想定しています
システム開発プロジェクト
トラッカー
課題
追加
変更
バグ/不具合
マニュアル/ドキュメント
保守作業
メーカー問い合わせ
構築/導入
業務依頼
支援業務
Corp.自治体システム部-システム
モジュール
チケットトラッキング
時間トラッキング
Wiki
リポジトリ
ガントチャート
27
モジュールとはモジュールとは
チケットトラッキング チケットを登録し追跡できる機能で、Redmine で要の機能
時間トラッキング チケットやプロジェクトに時間を登録することができる機能
ニュース プロジェクトからのリリース情報等、周知するための機能
文書 Word や Excel など、ソフトウェアで作成されたファイルの配布時に使われる機能
ファイル ソフトウェアのバイナリや tarball 等、成果物を配布することを想定した機能
Wiki 独自の記法で文章を作成することでハイパーテキスト形式としてブラウザ上で表示できる機能
リポジトリ CVS や Subversion 等のバージョン管理ソフトウェアと連携できる機能
フォーラム 議論などを行える電子会議室機能
カレンダー チケットの開始日と期日をカレンダー表示する機能
ガントチャート チケットの開始日と期日をガントチャートで表示する機能
28
トラッカーとはトラッカーとは
 トラッカー
仕事を割り振る単位となります。
プロジェクトのタイプによって変わってきます。
● 保守・運用
例:追加、変更、バグ・不具合、マニュアル、保守作業、
メーカー問い合わせ、構築・導入
● アジャイル開発
例:追加、変更、バグ・不具合、マニュアル、リリース
● ウォーターフォール開発
例:営業支援、プロジェクト計画、要件定義、開発準備、基本設計、
詳細設計、プログラミング、単体テスト、結合テスト、総合テスト、
受入テスト、マニュアル、操作指導、リリース、プロジェクト完了
29
トラッカーとはトラッカーとは
 トラッカー
仕事を割り振る単位となります。
プロジェクトのタイプによって変わってきます。
●
保守・運用
例:追加、変更、バグ・不具合、マニュアル、保守作業、
メーカー問い合わせ、構築・導入
●
アジャイル開発
例:追加、変更、バグ・不具合、マニュアル、リリース
●
ウォーターフォール開発
例:営業支援、プロジェクト計画、要件定義、開発準備、基本設計、
詳細設計、プログラミング、単体テスト、結合テスト、総合テスト、
受入テスト、マニュアル、操作指導、リリース、プロジェクト完了
30
トラッカーの例トラッカーの例
課題
開発プロジェクトでは要件に、保守プロジェクトでは課題となります。
このトラッカーに実作業のチケットをぶら下げます。
追加 機能を追加する時に使用します。
変更 仕様変更をする時に使用します。
バグ/不具合 バグ/不具合に対応する時に使用します。
マニュアル/ドキュメント 運用マニュアルや操作マニュアル、その他ドキュメントを作成する時に使用します。
保守作業 ネットワーク機器の設定や不整合データーの修正等、保守作業を行う時に使用します。
メーカー問合せ 課題を解決するためにメーカーに問い合わせる時に使用します。
構築/導入 サーバーやクライアントの構築、機器の導入などを行う時に使用します。
業務依頼 他部署やグループ会社に業務を依頼する時に使用します。
支援業務 他部署の支援や営業支援を行う時に使用します。
31
ロールとはロールとは
 ロール
役割のことで、例えば「課長」や「SE」などが考えられます。プ
ロジェクトや各モジュールへのアクセス権の設定、トラッカーの承
認経路設定など、権限に係る設定に使われます。
●
プロジェクトごとに役割を変えられます
●
トラッカーごとに承認経路(ステータスの変更権限)を設定できます
グループウェア
開発 PJ
役割:SE
財務会計開発 PJ
役割:PG
機能追加
新規 着手 完了 承認 or 否認
役割:SE 役割:SE役割:PG 役割:PG
32
ロールの例ロールの例
マネージャー PM やライン管理職などのマネージャーを想定します。
開発者 システムエンジニアやプログラマを想定します。
協力会社 協力会社社員を想定します。
readonly
Redmine では属していないプロジェクトはマイプロジェクトに表示されませんので、見た目のツリー
構造を維持するために使います。
非メンバー 公開プロジェクトでメンバーでないユーザー。
匿名ユーザー ログインしていないユーザー。
※非メンバーと匿名ユーザーは Redmine のシステムロールとして用意されています。
33
グループとはグループとは
 グループ
ユーザーをグルーピングする時に使います。組織やプロジェクトグ
ループ、役職などで分けられます。
●
役割と組み合わせてプロジェクトに紐付けます
財務開発 PJ プログラムセンター財務グループ
役割:SE 役割:PG
34
グループの例グループの例
Corp.部名 組織図に沿った部のメンバーを集めたグループ
Corp.部名-課名 組織図に沿った課のメンバーを集めたグループ
Group.部名.ライン管理職 ライン管理職のグループ
Partner.部名 部で契約している協力会社
Project.プロジェクト名 プロジェクト組織
35
ステータスとはステータスとは
 ステータス
チケットの進捗を表すだけではなく、ロールによって切り替えられ
るステータスを設定することでワークフロー機能を実装しています。
ステータスは進捗率と同期することができます。
36
ステータスの例ステータスの例
●
進捗率をそのままステータスとして設定する
0% :0%
50% :50%
100%:100%
●
ステータスと進捗率を定義する
新規:なし
着手:50%
完了:100%
承認:100%
●
進捗率とステータスを同期しない
37
作業分類とは作業分類とは
 作業分類
作業時間を記録する時、「どの作業」にかかった時間なのかを分類
する時使われるカテゴリのことです。
時間記録を行う事で「このチケットで何時間かかったか」が判りま
すが、作業分類を記録することでどの作業に時間がかかったのかが
判るようになります。
●
トラッカーが大まかに設計されていて、且つ細かい作業実績を取りたい時
例. 営業支援、見積、要件定義、スケジューリング、設計、開発、
結合テスト、総合テスト、出荷・リリース、文書・ドキュメント、
会議・打合せ、構築・メンテナンス、保守
●
トラッカーが詳細に設計されている
例. 時間記録
38
Redmine を使った
プロジェクト管理
~仕事の流れ~
Redmine を使った
プロジェクト管理
~仕事の流れ~
39
業務の流れ業務の流れ
1. 仕事の名前と期間を確認する
2. 要件や課題を洗い出す
3. 課題を解決するためのタスクを洗い出す
4. 共有する
5. 状況に応じてリソースの割り当てを行う
6. 割り当てられたタスクの進捗を確認(報告)する
7. タスクを承認する
40
仕事の名前と期間を確認する仕事の名前と期間を確認する
仕事は複数のタスクとアクティビティで構成され
ます。Redmine ではタスクやアクティビティを
「チケット」で、そのチケットをまとめるために
「バージョン」という機能を使用します。
41
仕事の名前と期間を確認する仕事の名前と期間を確認する
プロジェクトで「設定」→「バージョン」→ 「新しいバージョン」と遷
移して、新しいバージョンを作成します。
42
要件や課題を洗い出す要件や課題を洗い出す
Redmine ではタスクやアクティビティを「チ
ケット」として作成します。今回の例では要件や
課題を「課題」というトラッカーで作成します。
作成するチケットには、先に作成したバージョン
を設定します。
43
要件や課題を洗い出す要件や課題を洗い出す
プロジェクトで「新しいチケット」を押下して、新しいチケットを作成
していきます。
44
解決するためのタスクを洗い出す解決するためのタスクを洗い出す
先に作った課題に対して、解決するためのタスクを検討していきます。
タスクは課題の子チケットとして作成していきます。
45
解決するためのタスクを洗い出す解決するためのタスクを洗い出す
チケット一覧から課題チケットのタイトルを押下し、子チケット欄の右
側にある「追加」を押下して、子チケットの作成を行います。
46
共有するため、作成したチケットを探しやすくす
るために「クエリー」という機能を使います。
クエリーを使うと、条件によりチケットの絞込み
や一覧で表示する列を選ぶことが可能です。
共有する共有する
47
共有する共有する
通常、チケットは次の図のように通常は作成順で並びます。クエリーを
使い、これをケースバイケースで見やすいようにしていきます。
48
共有する共有する
一覧画面でチケットのフィルタを使って絞込みを行い、オプションで表
示列を決めた後、一度「適用」を押下し、その後「保存」を押下するこ
とでクエリ作成画面へ遷移します。
49
共有する共有する
各項目の設定が終わったら「保存」ボタンを押下してクエリを保存しま
す。
一覧で表示する項目(列)
公開にチェックをつけることで
全員が使えるクエリになります。
作成したバージョンを使うことで
楽に絞り込むことができます
50
共有する共有する
チケットの一覧画面右の「カスタムクエリ」に先程作成したクエリが表
示されます。一覧の表示も設定した通りに表示されているのが判るかと
思います。
51
共有する共有する
開始日と期日を設定していると、ガントチャートで表示することも可能
です。
52
リソースの割り当てを行うリソースの割り当てを行う
タスクを洗い出し、チケットに起こし終えたら、
次に担当者を割り当てていきます。
担当者の割り当ては 1 チケットづつ行うことも、
一覧画面からまとめて行うことも可能です。
53
リソースの割り当てを行うリソースの割り当てを行う
チケットの一覧画面で、題名等のハイパーリングが貼られている部分以
外をクリックすると行を選択することができます。Ctrl キーを押しなが
ら行うと、複数行選択することが可能です。
選択された行を右クリックすることでメニューが開きますので、担当者
の欄から選択したい担当者を選びます。
54
このフェーズは PM や管理職だけではなく、プロ
ジェクトメンバー全員のフェーズです。
進捗はステータスと進捗率の 2 つで表す事ができ
ますが、ステータスのみで進捗を表すか、どちら
も使用するかは Redmine の設定によります。
タスク進捗の報告タスク進捗の報告
55
タスク進捗の報告タスク進捗の報告
チケットの題名をクリックし、「更新」ボタンを押下して編集画面へ遷
移して「ステータス」の変更や「注記」を追加して報告します。
56
作業が完了したチケットを PM や管理職は承認し
ます。
業務を知っているのなら PM 自身で内容を確認し
て承認することも可能でしょうが、そうでないこ
とも多いと思いますので、他の SE にレビューを
してもらい、レビュー済みかどうかを確認して承
認します。
タスクを承認するタスクを承認する
57
タスクを承認するタスクを承認する
チケットの一覧画面のオプションで「レビュー済み」を追加します。
ステータスが「完了」で、他 SE のレビューが済んでいるタスクのス
テータスを「承認」に変えていきます。
58
Redmine を使った
プロジェクト管理
~ポイント~
Redmine を使った
プロジェクト管理
~ポイント~
59
Redmine を使った仕事ではRedmine を使った仕事では
 チケット駆動で行う
 担当者を明確にする
 担当者とウォッチャーを使う
60
ホーム画面ホーム画面
 ホーム画面によくアクセスする機能へのショートカット
を作成します。
61
プロジェクトプロジェクト
 纏めるために作られたプロジェクトにもユーザーを設定
することで、マイプロジェクトのツリー構造をあらわし
ます。
プロジェクト例
自治体システム部のユーザ設定
システム開発Gのユーザ設定
マイプロジェクト例
62
グループグループ
 ユーザーは必ずグループに属させ、プロジェクトへの設
定はユーザー単位ではなく、グループを設定するように
する。
ユーザーの追加や異動に耐えられるように設計することが重要です。
63
チケットトラッキングチケットトラッキング
 「異なるプロジェクトのチケット間で関係の設定を許
可」にチェックを入れましょう。
これにより、別プロジェクトのチケットと関連付けが可能になります。
 「現在の日付を新しいチケットの開始日とする」の
チェックを外しましょう。
チケットを連続作成する時に邪魔になります。
64
マイページマイページ
 マイページはパーソナライズできます。
●
選択できるパーツ
「担当しているチケット」「ウォッチしているチケット」
「報告したチケット」「最新ニュース」「カレンダー」
「文書」「作業時間の記録」
65
全体からのクエリ全体からのクエリ
 Redmine 全体から検索するクエリは作成できませんが
、検索結果をブラウザのお気に入りにショートカットと
して作成する事で実現できます。
マイページの「担当しているチケット」の下部にある「すべてのチケット
を見る」をクリックすると全体から検索する画面へ遷移します。
検索画面でフィルタとオプションを設定し、適用ボタン押した後の URL
をお気に入りに入れると完成です。
66
個人設定個人設定
 個人設定で「自分自身による変更の通知は不要」の
チェックを入れることでメールを必要十分に抑制する事
が可能です。
 「コメントの表示順」を新しい順にすることで、コメン
トが多くなった時に最新のコメントを表示するのが楽に
なります。
67
ニュースニュース
 フレームワークやパッケージ開発の時にはニュースを使
うと効果的に情報を発信する事が可能です。
68
Redmine 導入してみた!Redmine 導入してみた!
69
 導入のきっかけ
◦ 別の部署が既に Redmine を使っていた
◦ 一緒に使わせてもらった
 導入した業務
◦ 新規開発
◦ 保守案件
◦ 問い合わせ対応
◦ etc..
プロジェクト、タス
ク管理は微妙。
ナレッジベースとし
ては成功。
最初の導入(2008年)最初の導入(2008年)
70
 Redmine の仕様を理解できていなかった
◦ プロジェクト、トラッカー、チケット、時間記録
◦ トラッカーとワークフローにロール
 業務全てを Redmine で行おうとした
◦ 業務フローに設定をあてはめる想像力が足りなかった
 管理者が多くいて、各々好きに設定してた
◦ 変更管理等の規約もなく設定のカオス化
 当時の Redmine の機能では限界があった
なぜ微妙だったか?なぜ微妙だったか?
71
 導入のきっかけ
◦ 社内で仮想化が進んで、独自にサーバーを立てることが容
易になった
◦ 管理者多数の全社共有で使っている Redmine では運用に
限界を感じ、再構築を検討
◦ 部署に対してインシデント発行・管理の周知徹底があり、
メールでの管理は無理と感じていたので Redmine を使っ
たインシデント管理(課題管理)を提案
2度目の導入(2011年)2度目の導入(2011年)
72
 部門で Redmine を適用した業務
◦ インシデント管理
◦ 問い合わせ情報
◦ 課題管理
◦ 時間外勤務申請管理
◦ 電子媒体管理
◦ 保守プロジェクト
◦ 開発プロジェクト
◦ 各業務のドキュメント類 ※一部
導入から1年経って(2012年)導入から1年経って(2012年)
73
 全社的に発展している業務
◦ インシデント管理
◦ 問い合わせ管理
◦ 課題管理
 課題の見える化
◦ 時間外勤務申請管理 (システム部門)
 実作業のチケットと関連付けられる
ナレッジ化
導入から1年経って(2012年)導入から1年経って(2012年)
74
 保守・開発業務で使用している部課が一部にとど
まっている
 メンバー全員の使い方が統一されてるとは言いが
たい
 営業等の他部門への周知が十分ではない
現在の課題現在の課題
75
 Redmine の仕様を理解する
 業務を絞って導入し、徐々に広げていく
 業務を分析する
 最小設計、最小導入を心掛ける
設計時に注意すること設計時に注意すること
76
 先に実績を作ってアピール
 メリットに気付いてもらう
 判りやすいキャッチコピー大事
 スモールスタート大事
 面倒でも小まめな勉強会やフォローを行う
広めるこつ広めるこつ
77
Redmine 設計例Redmine 設計例
78
1. ターゲットにする業務を選ぶ
2. 業務で必要な役割を洗い出す
3. 業務で必要なタスクを洗い出す
4. 役割をロールとして登録
◦ アクセス権の設定
5. タスクをトラッカーとして登録
6. トラッカーにワークフローを設定
7. 所属等をグループとして登録
8. ユーザーをメンバーとして登録
◦ グループに紐づける
9. プロジェクトを作成
◦ モジュール、トラッカー、グループ(メンバー)、作業分類を設定
設計例設計例
79
参考・関連サイト参考・関連サイト
80
参考・関連サイト参考・関連サイト
 Redmine
http://www.redmine.org/
 Redmine 日本語情報 (unofficial)
http://redmine.jp/
 Redmine.JP Blog
http://blog.redmine.jp/
 MyRedmine Redmine ホスティングサービス
http://hosting.redmine.jp/

More Related Content

What's hot

What's hot (20)

それはYAGNIか? それとも思考停止か?
それはYAGNIか? それとも思考停止か?それはYAGNIか? それとも思考停止か?
それはYAGNIか? それとも思考停止か?
 
マイクロサービスアーキテクチャの設計 - JUG2015
マイクロサービスアーキテクチャの設計 - JUG2015マイクロサービスアーキテクチャの設計 - JUG2015
マイクロサービスアーキテクチャの設計 - JUG2015
 
挫折しないRedmine
挫折しないRedmine挫折しないRedmine
挫折しないRedmine
 
Python 3.9からの新定番zoneinfoを使いこなそう
Python 3.9からの新定番zoneinfoを使いこなそうPython 3.9からの新定番zoneinfoを使いこなそう
Python 3.9からの新定番zoneinfoを使いこなそう
 
PlaySQLAlchemy: SQLAlchemy入門
PlaySQLAlchemy: SQLAlchemy入門PlaySQLAlchemy: SQLAlchemy入門
PlaySQLAlchemy: SQLAlchemy入門
 
マイクロにしすぎた結果がこれだよ!
マイクロにしすぎた結果がこれだよ!マイクロにしすぎた結果がこれだよ!
マイクロにしすぎた結果がこれだよ!
 
シリコンバレーの「何が」凄いのか
シリコンバレーの「何が」凄いのかシリコンバレーの「何が」凄いのか
シリコンバレーの「何が」凄いのか
 
今からでも遅くないDBマイグレーション - Flyway と SchemaSpy の紹介 -
今からでも遅くないDBマイグレーション - Flyway と SchemaSpy の紹介 -今からでも遅くないDBマイグレーション - Flyway と SchemaSpy の紹介 -
今からでも遅くないDBマイグレーション - Flyway と SchemaSpy の紹介 -
 
DBスキーマもバージョン管理したい!
DBスキーマもバージョン管理したい!DBスキーマもバージョン管理したい!
DBスキーマもバージョン管理したい!
 
Rest ful api設計入門
Rest ful api設計入門Rest ful api設計入門
Rest ful api設計入門
 
イミュータブルデータモデル(世代編)
イミュータブルデータモデル(世代編)イミュータブルデータモデル(世代編)
イミュータブルデータモデル(世代編)
 
エンジニアから飛んでくるマサカリを受け止める心得
エンジニアから飛んでくるマサカリを受け止める心得エンジニアから飛んでくるマサカリを受け止める心得
エンジニアから飛んでくるマサカリを受け止める心得
 
組織にテストを書く文化を根付かせる戦略と戦術
組織にテストを書く文化を根付かせる戦略と戦術組織にテストを書く文化を根付かせる戦略と戦術
組織にテストを書く文化を根付かせる戦略と戦術
 
こわくない Git
こわくない Gitこわくない Git
こわくない Git
 
目grep入門 +解説
目grep入門 +解説目grep入門 +解説
目grep入門 +解説
 
MongoDBが遅いときの切り分け方法
MongoDBが遅いときの切り分け方法MongoDBが遅いときの切り分け方法
MongoDBが遅いときの切り分け方法
 
講演資料: コスト最適なプライベートCDNを「NGINX」で実現するWeb最適化セミナー
講演資料: コスト最適なプライベートCDNを「NGINX」で実現するWeb最適化セミナー講演資料: コスト最適なプライベートCDNを「NGINX」で実現するWeb最適化セミナー
講演資料: コスト最適なプライベートCDNを「NGINX」で実現するWeb最適化セミナー
 
DockerとPodmanの比較
DockerとPodmanの比較DockerとPodmanの比較
DockerとPodmanの比較
 
nginxの紹介
nginxの紹介nginxの紹介
nginxの紹介
 
例外設計における大罪
例外設計における大罪例外設計における大罪
例外設計における大罪
 

Similar to OSSを利用したプロジェクト管理

Osc2009tokyofall xoops groupware
Osc2009tokyofall xoops groupwareOsc2009tokyofall xoops groupware
Osc2009tokyofall xoops groupware
Yoshi Sakai
 
Efsta cod2012 master_for_slideshare
Efsta cod2012 master_for_slideshareEfsta cod2012 master_for_slideshare
Efsta cod2012 master_for_slideshare
Takahito Sugishita
 
成長できるエンタープライズシステムを目指して-OSGiによるモジュール型アーキテクチャの実現-
成長できるエンタープライズシステムを目指して-OSGiによるモジュール型アーキテクチャの実現-成長できるエンタープライズシステムを目指して-OSGiによるモジュール型アーキテクチャの実現-
成長できるエンタープライズシステムを目指して-OSGiによるモジュール型アーキテクチャの実現-
Hiroki Kondo
 
Intalio japan special cloud workshop
Intalio japan special cloud workshopIntalio japan special cloud workshop
Intalio japan special cloud workshop
Daisuke Sugai
 

Similar to OSSを利用したプロジェクト管理 (20)

OSC2018 hiroshima session slide by OSSC
OSC2018 hiroshima session slide by OSSCOSC2018 hiroshima session slide by OSSC
OSC2018 hiroshima session slide by OSSC
 
『これからの.NETアプリケーション開発』セミナー .NET用アプリケーション フレームワーク Open 棟梁 概説
『これからの.NETアプリケーション開発』セミナー .NET用アプリケーション フレームワーク Open 棟梁 概説『これからの.NETアプリケーション開発』セミナー .NET用アプリケーション フレームワーク Open 棟梁 概説
『これからの.NETアプリケーション開発』セミナー .NET用アプリケーション フレームワーク Open 棟梁 概説
 
Osc2009tokyofall xoops groupware
Osc2009tokyofall xoops groupwareOsc2009tokyofall xoops groupware
Osc2009tokyofall xoops groupware
 
Java-minishift-20191123
Java-minishift-20191123Java-minishift-20191123
Java-minishift-20191123
 
アイデアを形にする ③3時間でアプリ公開!ゼロからのプログラミング講座
アイデアを形にする  ③3時間でアプリ公開!ゼロからのプログラミング講座アイデアを形にする  ③3時間でアプリ公開!ゼロからのプログラミング講座
アイデアを形にする ③3時間でアプリ公開!ゼロからのプログラミング講座
 
クロスプラットフォーム開発入門
クロスプラットフォーム開発入門クロスプラットフォーム開発入門
クロスプラットフォーム開発入門
 
Azure DevOps - ALGYAN Oct 2022.pdf
Azure DevOps - ALGYAN Oct 2022.pdfAzure DevOps - ALGYAN Oct 2022.pdf
Azure DevOps - ALGYAN Oct 2022.pdf
 
iQONの開発手法 at iQONエンジニアセミナー
iQONの開発手法 at iQONエンジニアセミナーiQONの開発手法 at iQONエンジニアセミナー
iQONの開発手法 at iQONエンジニアセミナー
 
Azure DevOps 関西 2019 - Overview
Azure DevOps 関西 2019 - OverviewAzure DevOps 関西 2019 - Overview
Azure DevOps 関西 2019 - Overview
 
Odl intro20141029
Odl intro20141029Odl intro20141029
Odl intro20141029
 
Efsta cod2012 master_for_slideshare
Efsta cod2012 master_for_slideshareEfsta cod2012 master_for_slideshare
Efsta cod2012 master_for_slideshare
 
Metroアプリケーションのwin8/wp7の効率的ソース運用を考える
Metroアプリケーションのwin8/wp7の効率的ソース運用を考えるMetroアプリケーションのwin8/wp7の効率的ソース運用を考える
Metroアプリケーションのwin8/wp7の効率的ソース運用を考える
 
Visual Studio 2019 GA ! ~ 最新情報 & これからの開発スタイル
Visual Studio 2019 GA ! ~ 最新情報 & これからの開発スタイルVisual Studio 2019 GA ! ~ 最新情報 & これからの開発スタイル
Visual Studio 2019 GA ! ~ 最新情報 & これからの開発スタイル
 
成長できるエンタープライズシステムを目指して-OSGiによるモジュール型アーキテクチャの実現-
成長できるエンタープライズシステムを目指して-OSGiによるモジュール型アーキテクチャの実現-成長できるエンタープライズシステムを目指して-OSGiによるモジュール型アーキテクチャの実現-
成長できるエンタープライズシステムを目指して-OSGiによるモジュール型アーキテクチャの実現-
 
技術選択とアーキテクトの役割
技術選択とアーキテクトの役割技術選択とアーキテクトの役割
技術選択とアーキテクトの役割
 
Oprol_Engine_pitch_v1_final
Oprol_Engine_pitch_v1_finalOprol_Engine_pitch_v1_final
Oprol_Engine_pitch_v1_final
 
Azure serverless!! azure functionsでサーバーを意識しない開発
Azure serverless!! azure functionsでサーバーを意識しない開発Azure serverless!! azure functionsでサーバーを意識しない開発
Azure serverless!! azure functionsでサーバーを意識しない開発
 
[Japan Tech summit 2017] APP 001
[Japan Tech summit 2017] APP 001[Japan Tech summit 2017] APP 001
[Japan Tech summit 2017] APP 001
 
Intalio japan special cloud workshop
Intalio japan special cloud workshopIntalio japan special cloud workshop
Intalio japan special cloud workshop
 
Agileツール適合化分科会(変更管理・バージョン管理)
Agileツール適合化分科会(変更管理・バージョン管理)Agileツール適合化分科会(変更管理・バージョン管理)
Agileツール適合化分科会(変更管理・バージョン管理)
 

OSSを利用したプロジェクト管理