1.
平成25年度
統合医療支援セミナー
第１回 統合医療の理念
平成25年6月28日
Friday, June 28, 13

2.
統合医療とは何か
What is Integrative medicine
Friday, June 28, 13

3.
統合医療とは何か
What is Integrative medicine
西洋医学
補完医療 代替医療
together with in place of
Friday, June 28, 13

4.
統合医療とは何か
西洋医学補完医療 代替医療
together with
in place of
統合医療
combine with
NCCAM
有効性
安全性
What is Integrative medicine
Friday, June 28, 13

5.
統合医療とは何か
1. QOLの向上を目指し、患者一人ひとりに焦点をあてた患者中心の医療
2. 近代西洋医学及び伝統医学や相補・代替医療従事者による共同医療（真のチーム医療）
3. 身体、精神のみならず、人間を包括的に診る全人的な医療
4. 治療だけでなく、疾病の予防や健康増進に寄与する医療
5. 生まれてから死ぬまで一生をケアする包括的な医療
6. 「尊厳ある死（Death with Dignity）」と、患者だけでなく残された遺族も満足できる
「良質な最期のとき（QOD：Quality of Dying and Death）」を迎えるための医療
日本統合医療学会
What is Integrative medicine
Friday, June 28, 13

6.
統合医療とは何か
1. QOLの向上を目指し、患者一人ひとりに焦点をあてた患者中心の医療
2. 近代西洋医学及び伝統医学や相補・代替医療従事者による共同医療（真のチーム医療）
3. 身体、精神のみならず、人間を包括的に診る全人的な医療
4. 治療だけでなく、疾病の予防や健康増進に寄与する医療
5. 生まれてから死ぬまで一生をケアする包括的な医療
6. 「尊厳ある死（Death with Dignity）」と、患者だけでなく残された遺族も満足できる
「良質な最期のとき（QOD：Quality of Dying and Death）」を迎えるための医療
患者中心
共同医療
全人的医療
健康増進
包括的医療
QOD
日本統合医療学会
What is Integrative medicine
Friday, June 28, 13

7.
統合医療とは何か
The Center defines integrative medicine (IM) as
healing-oriented medicine that takes account of the
whole person (body, mind, and spirit), including all
aspects of lifestyle. It emphasizes the therapeutic
relationship and makes use of all appropriate
therapies, both conventional and alternative.
What is Integrative medicine
Arizona Center for Integrative Medicine
Friday, June 28, 13

8.
統合医療とは何か
統合医療とは、生活様式のあらゆる側面
から人間全体(身体,心,霊性)を考慮した、
癒しを目的とした医療である。
治療上の人間関係を重視し、西洋医学と
代替医療の双方からあらゆる適切な治療
を用いる。
What is Integrative medicine
Arizona Center for Integrative Medicine
Friday, June 28, 13

9.
統合医療とは何か
What is Integrative medicine
臨床でどのように実践
Friday, June 28, 13

10.
統合医療とは何か
What is Integrative medicine
いつも高血圧で通院している患者さんが
腰痛を訴えた。
ちょうど予約時間に余裕があったので
医師が診療中に鍼をした
Friday, June 28, 13

11.
統合医療とは何か
アクセシビリティ と アベイラビリティ
accessibility availability
What is Integrative medicine
コーディネート と マネージメント
coordination manageme
ネットワーク と プロトコル
network protocol
Friday, June 28, 13

12.
統合医療
Integrative Medicine
Friday, June 28, 13

13.
統合医療とは
GATE
BRIDGE
門
橋
Friday, June 28, 13

14.
西洋医学
補完
代替
医療
Friday, June 28, 13

15.
西洋医学
補完
代替
医療
Friday, June 28, 13

16.
coordinationコーディネート
Friday, June 28, 13

17.
対
Conventional Medicine Complimentary and Alternative Medic
西洋医学 補完代替医療
Friday, June 28, 13

18.
Conventional Medicine Complimentary and Alternative Medic
西洋医学 補完代替医療
対立・排除
Friday, June 28, 13

19.
Conventional Medicine Complimentary and Alternative Medic
西洋医学 補完代替医療
統合医療から医療へ
Friday, June 28, 13

20.
統合医療とは
その１
どの治療法を選択するかという
多面的コーディネート
をする医療
Friday, June 28, 13

21.
補完代替医療の問題点
（自由診療のクリニックも）
Friday, June 28, 13

22.
読売新聞 2010年7月31日 朝日新聞本社朝刊Be
Friday, June 28, 13

23.
なにが問題
Friday, June 28, 13

24.
西洋医学的待機の不在
西洋医学的待機のできない医師も
Friday, June 28, 13

25.
閉鎖性
孤立性
狂信性
Friday, June 28, 13

26.
統合医療とは
その２
西洋医学的待機による
継続的マネージメント
をする医療
Friday, June 28, 13

27.
コーディネート と マネージメントcoordination manageme
統合医療には
が必須
Friday, June 28, 13

28.
コーディネート と マネージメント
coordination manageme
エビデンス
CAMの
利用環境
患者
背景
価値観
現在の病状
新しい方法論
アクセシビリティ
アベイラビリティ
教育
情報整備
西洋医学的
マネージメント
コーディネート
Friday, June 28, 13

29.
西洋医学的
マネージメント
エビデンス
CAMの
利用環境
患者
背景
価値観
現在の病状
新しい方法論
アクセシビリティ
アベイラビリティ
教育
情報整備
時間軸
最も適切な方法を
患者さんと
選んでいく
Friday, June 28, 13

30.
コーディネート
Friday, June 28, 13

31.
コーディネート
Friday, June 28, 13

32.
どうコーディネートするの
Friday, June 28, 13

33.
コーディネート と マネージメント
coordination manageme
エビデンス
CAMの
利用環境
患者
背景
価値観
現在の病状
新しい方法論
アクセシビリティ
アベイラビリティ
教育
情報整備
西洋医学的
マネージメント
コーディネート
Friday, June 28, 13

34.
すべての選択肢は
適正な評価を伴って
提示されるべき
Friday, June 28, 13

35.
適正な評価 ≠ エビデンスの有無≠
患者の価値観
とっても重要な
単なる参考資料
Friday, June 28, 13

36.
エビデンスとは
エビデンスとEBM
Evidence Based Medicine
Friday, June 28, 13

37.
EBM
Evidenced Based Medicine
Friday, June 28, 13

38.
STEP1
疑問の定式化
STEP2
情報収集
STEP3
情報の批判的吟味
STEP4
情報の患者への適用
STEP5
STEP1 4のフィードバック
エビデンス 患者の意向・価値観
医療者の経験 環境
EBMの４つの要素EBMの５つのSTEP
Friday, June 28, 13

39.
STEP1
疑問の定式化
STEP2
情報収集
STEP3
情報の批判的吟味
STEP4
情報の患者への適用
STEP5
STEP1 4のフィードバック
エビデンス
価値観
生死観
生活環境
宗教的背景
経済的背景
社会的背景患者の背景
患者の意向
医療機関
補完代替医療の施設紹介
生活指導
治療法の選択
医療者の経験
再診
統合医療におけるEBM
Friday, June 28, 13

40.
STEP1
疑問の定式化
STEP2
情報収集
STEP3
情報の批判的吟味
STEP4
情報の患者への適用
STEP5
STEP1 4のフィードバック
エビデンス
価値観
生死観
生活環境
宗教的背景
経済的背景
社会的背景患者の背景
患者の意向
医療機関
補完代替医療の施設紹介
生活指導
治療法の選択
医療者の経験
再診
コーディネート
統合医療におけるEBM
Friday, June 28, 13

41.
エビデンス＝統計的知識
「不確かな知識」＋「不確かさの度合いについての知識」
＝「利用できる知識」
＝ エビデンス
≠「確かな知識」
とっても重要な
単なる参考資料
Friday, June 28, 13

42.
多体問題とは
Friday, June 28, 13

43.
惑星運行の問題
太陽と地球のような二体問題は厳密に解ける
三体以上では解析的に解くことはできない
Friday, June 28, 13

44.
a b c
d e f
g h i
x
y
z
X
Y
Z
= =
ax+by+cz
dx+ey+fz
gx+hy+iz
三体問題
x
y
z
Friday, June 28, 13

45.
a b c
d e f
g h i
x
y
z
=
n 秒後
n
X
Y
Z
n
n
n
三体問題
Friday, June 28, 13

46.
a b c
d e f
g h i
n
≠
a b c
d e f
g h i
n n n
n n n
n n n
a 0 0
0 e 0
0 0 i
n
=
a 0 0
0 e 0
0 0 i
n
n
n
a b c
d e f
g h i
x
y
z
X
Y
Z
= =
ax+by+cz
dx+ey+fz
gx+hy+iz
三体問題
Friday, June 28, 13

47.
a b c
d e f
g h i
肝
心
腎
=
n 秒後
n
肝
心
腎
n
n
n
三体問題
Friday, June 28, 13

48.
エビデンス＝特定の条件下
多くの要素をゼロに近似
≠正しい知識
＝利用できる知識 ＝ ツール
Friday, June 28, 13

49.
コーディネート と マネージメント
coordination manageme
エビデンス
CAMの
利用環境
患者
背景
価値観
現在の病状
新しい方法論
アクセシビリティ
アベイラビリティ
教育
情報整備
西洋医学的
マネージメント
コーディネート
Friday, June 28, 13

50.
CAMの利用環境
選択肢の候補をどう並べる？
並べられるものは全て並べる
Friday, June 28, 13

51.
アクセシビリティ と アベイラビリティ
accessibility availability
Friday, June 28, 13

52.
アクセシビリティ と アベイラビリティ
accessibility availability
現実的継続的に利用できるのか
環境整備
コスト
Friday, June 28, 13

53.
アクセシビリティ と アベイラビリティ
accessibility availability
いま現在の環境で容易に利用可能なサービスを
最大限に利用する
アベイラビリティ と アクセシビリティ
Availability Accessibility
Friday, June 28, 13

54.
統合医療とは
その３
いま現在の環境で容易に利用可能なサービスを
最大限に利用する医療
Friday, June 28, 13

55.
コーディネート と マネージメント
coordination manageme
エビデンス
CAMの
利用環境
患者
背景
価値観
現在の病状
新しい方法論
アクセシビリティ
アベイラビリティ
教育
情報整備
西洋医学的
マネージメント
コーディネート
Friday, June 28, 13

56.
コンコーダンス
concordance
Friday, June 28, 13

57.
コンプライアンス compliance：命令に従う
アドヒアランス adherence：決まり事を守る
コンコーダンス concordance：意見の一致、調和
Friday, June 28, 13

58.
コンコーダンスの３要素
1. 明確な意見の一致
医療専門職と患者との間で、両者間で明確な意見を一致を含む。
2. 相互の意見の尊重
患者も医療専門職も、それぞれが異なった意見を持つことについての権利を尊重し、反対意見を受け入れるなど、
コンコーダンスは相互に相手の意見を尊重することを基盤としている。
3. 患者の決定権
コンコーダンスでは、患者に決定権を与える。患者が医療専門家に決定を委ねたいと思うならそれもよい。
「お互いの視点が異なっている」ことをお互いに認識すること自体が、
「お互いに一致（コンコーダンス）」している
Friday, June 28, 13

59.
あらゆる適切な方法を用いるために
様々な側面を勘案し
コンコーダンスに基づいた
診療方針決定をするための
診療理念
統合医療とは
多面的コーディネート
その１
Friday, June 28, 13

60.
誰がコーディネートするの
Friday, June 28, 13

61.
チーム統合医療
医師
施術師
看護師
薬剤師
栄養士
コメディカル
Friday, June 28, 13

62.
チーム統合医療
チーム結成のためには
Friday, June 28, 13

63.
臨床能力で勝負
他の業界を排他しない
批判的寛容
公平な実力勝負
自由競争の時代
Friday, June 28, 13

64.
すべての医療はステージ上に
Friday, June 28, 13

65.
可視化
医師と連携するためには
何をしているのか解らないのが最も危険
Friday, June 28, 13

66.
記録
連携
医師とだけではない
電子カルテの時代
Friday, June 28, 13

67.
西洋医学的待機による
継続的マネージメント
コンコーダンスに基づいた
多面的コーディネート
いま現在の環境で
容易に利用可能なサービスを
最大限に利用
統合医療とはまとめると
Friday, June 28, 13

68.
医師と鍼灸師の連携
鍼灸師に求められること
治療室の閉じた世界は許されなくなる
客観的評価を受けると同時に、批判を受ける可能性
他のCAMと自由競争となりうる
医師とのコミュニケーションのために
最低限の病態知識が必要
患者には正しい言葉遣い（医学用語）が必要
他のCAMに批判的寛容である必要
Friday, June 28, 13

69.
統合医療の成熟課程
Friday, June 28, 13

70.
統合医療の成熟課程
Four degrees of Integrative medicine
限界を知る
他の医療を探す
オプション・手技
の収集家
体験の自然科学的
証明を試みる
エビデンス至高主義
教条主義的 多元主義的折衷主義的
医療のすばらしい体験
ある医療に傾倒
ある医療に
とことん惚れる
熱狂的排外主義
Friday, June 28, 13

71.
教条主義的統合医療
dogmatic integrative medicine
他の軽視、敵対視
傾注、熱狂
独自の価値観、理論 難解で衒学的
空理空論
一元的信念
『我々の治療法こそ統合医療である』
混同
Friday, June 28, 13

72.
統合医療 ≠ 補完代替医療
統合医療 ≠ 西洋医学
統合医療 ≒ 補完代替医療
＋
西洋医学
＋有効性＋安全性？？
Friday, June 28, 13

73.
折衷主義的統合医療
eclectic integrative medicine
他に寛容
限界を知っている
選択肢が多く魅力的 場当たり的
選択肢が多く魅力的理論、信念がない
『方針がコロコロ変わり、患者には迷惑』
Friday, June 28, 13

74.
情報を全体から捉える能力
Friday, June 28, 13

75.
多元主義的統合医療
pluralistic integrative medicine
取捨選択比較的吟味
単なる組み合わせ
エビデンス至高主義
要素還元主義
それぞれを別個に捉える
『選択において、コーディネートが欠落』
Friday, June 28, 13

76.
統合医療発展の戦略
development strate
Friday, June 28, 13

77.
西洋医学
漢方
鍼灸
マッサージ
アロマテラピー
ホメオパシー
気功
...
Friday, June 28, 13

78.
西洋医学
漢方
鍼灸
マッサージ
アロマテラピー
ホメオパシー
気功
...
西洋医学
漢方
鍼灸
マッサージ
アロマテラピー
ホメオパシー
気功
...
西洋医学
漢方
鍼灸
マッサージ
アロマテラピー
ホメオパシー
気功
...
西洋医学
漢方
鍼灸
マッサージ
アロマテラピー
ホメオパシー
気功
...
Friday, June 28, 13

79.
統合医療とはいえない
なぜ
Friday, June 28, 13

80.
統合医療センター構想
西洋医学
漢方
鍼灸
マッサージ
アロマテラピー
ホメオパシー
気功
...
必要
Friday, June 28, 13

81.
Top to Down から Bottom up
Friday, June 28, 13

82.
基幹病院
医院 医院 医院
CAM CAM CAM CAM CAM
統合医療的地域連携
Friday, June 28, 13

83.
ネットワーク と プロトコル
network protocol
Friday, June 28, 13

84.
ネットワーク と プロトコル
network protocol
CAMを包括した
地域連携
ツールとしての
電子カルテ
通信端末
医師と施術者の
共通言語
いつ紹介すべきなのか
Friday, June 28, 13

85.
② CAMの信頼性の向上
医師主導の不在
医師へのCAM教育不足
情報の非対称性
治療機会の奪取
施術内容の不透明性
CAMへの医療行政の不介入
① 既存の医療との協調
CAMに否定的な医師でも納得
CAMの施術者が納得
医療財政に利（厚労省・医師会）
実現への課題
Friday, June 28, 13

86.
2010年5月7日 日本医師会の提言 於 日本記者クラブ
統合医療検討の問題点
日本医師会は、政府が統合医療の検討を進めていることに関し、以下の理由により反対する。
日本医師会の見解
1) 厚生労働省の検討会で示された定義は、厚生労働省が関連学会の資料から独自にまとめた定義であり、国民
に理解されていないことはもちろん、医療関係者にも浸透していない。特に厚生労働省が、統合医療でなけ
れば「患者中心の医療」でないかのような整理をしている点は問題が大きい。統合医療の定義について、ま
ず医療界で議論することが必要である。統合医療推進ありきで、検討を進めるべきではない。
2) 鳩山首相は、医療費削減を期待しているかのようであるが、医療費増大を約束した民主党マニフェストと相
反する。日本医師会は、医療費削減に断固反対である。
3) 日本では、エビデンスの下で有効性、安全性が確認された医療は公的保険に採り入れられている。漢方もし
かりである。今、あえて科学的根拠が確立していない統合医療が推進されている背景には、これをきっかけ
に混合診療を解禁し、市場原理主義に立ち返ろうという狙いがあるのではないかとの疑念を抱かざるを得な
い。日本医師会はこのような流れに強く反対する。
①既存の医療との協調
Friday, June 28, 13

87.
採用へ保険適応
Evidence
遺伝子多型解析など新技術
拾い上げ
統合医療による
保険診療肥大化
の懸念
先端医学
西洋医学（保険診療）
補完代替医療
①既存の医療との協調
Friday, June 28, 13

88.
統合医療の目的
1)西洋医学的空白を作らない目的
一貫した補完代替医療に精通した医師のマネージメント
2)あらゆる適切な治療法を用いる目的
医師による様々な補完代替医療と西洋医学のコーディネート
Friday, June 28, 13

89.
"Live as if you were to die tomorrow.
Learn as if you were to live forever."
Gandhi
"Live as if you were to die tomorrow.
Live as if you were to live forever."
Carl Simonton
Friday, June 28, 13