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DX in Education and Paradigm Shift
- 12. 11本日の内容
⚫ 大学の現況
◼ いろいろな「遠隔授業」
◼ 教職員の変化、学生の変化
⚫ 小学校の変化
◼ 昨年度までのICT活用
◼ GIGAスクール構想
⚫ 「教育」のパラダイムシフト(=考え方が変わる)が進行中
【お断り】
大学は、設置主体、目的、地域、規
模などによって、状況が異なります。
小学校も同様です。
例1)弊学では~
例2)教員養成系大学の多くは~
例3)一般的に小学校では~
提示資料には書き込んでいません
ので、お聴き取りください。
- 15. 14大学における「遠隔授業」(3)
⚫ さまざまな大学のさまざまな判断
◼ 授業の方法
• (A)リアルタイム(同期型)
–Teams, Zoom, Webex 等
–授業の様子がそのまま配信
• (B)オンデマンド(非同期型)
–Moodle, YouTube, 大学独自システム 等
–授業の様子が録画されたものを各自で視聴
–資料(文字、文字+解説音声=動画等)を各自でダウンロード
–出欠替わりの課題が付与。
時間割通りに授業、PC越しに出席確認
必ずしも時間割通りではない、課題提出=出席
- 17. 16畿央大学における「遠隔授業」(1)
⚫ 学生の状況
◼ Windows端末は貸与済
◼ ネットワーク環境の調査
• 自宅に回線がない、「パケ放題」契約ではない、実家は山間部…
⚫ 授業の方法
◼ オンデマンド(大学独自システム、のちにYouTube 等)
• 文字資料提示
• 映像(授業映像, 資料+読み上げ音声)提示←当初非推奨
◼ リアルタイム(Teams等)←大人数講義等では今でも非推奨
⚫ 授業開始時期
◼ 4月当初から
• 9月から実習を控えているため、後ろにずらせない
ネットワーク環境に配慮
- 19. 18畿央大学における「遠隔授業」(3)
⚫ 学生への対応
◼ 「ネット環境整備奨学金」3万円×約2200名
◼ 「特別奨学金」20万円×100名
◼ 所蔵図書資料の郵送による貸し出し
• 送料大学負担・返信自己負担
⚫ 段階的な「制限」の解除
◼ 当初、「授業支援システムを活用した文字資料のみ」が推奨
• 学生の環境が未整備
• 非常勤教員への対応
• PCを苦手とする教員のハードルを低く
◼ 6月後半からは、一定の配慮のもと、リアルタイムや映像を活用したオン
デマンドも行われるように。
• 「文字だけではわかりにくい」という学生の声
• 他大学の様子も聞いて…
- 20. 19受講生の意見(1)
⚫ 2年生「教育方法技術論」180人・教員免許必修
◼ 記名によるアンケート
◼ 5月実施(授業は3回終了)
いつ授業を受けている? 人数(人)
時間割通り 6
授業のある日の日が変わるまで 57
課題の締め切り間際 27
自分の予定次第で特に決まっていない 90
動画資料がいい? 人数(人)
たとえ通信料が増えても、動画を視聴す
る遠隔授業がよい
100
通信料が増えるなら、動画を視聴しない
現在の形の遠隔授業でよい
51
通信料に関係なく、動画を視聴しない現
在の形の遠隔授業でよい
29
リアルタイムがいい? 人数(人)
たとえ通信料が増えても、コミュニケーション
を取りながら進める遠隔授業がよい
60
通信料が増えるなら、コミュニケーションをと
らない現在の形の遠隔授業でよい
57
通信料に関係なく、コミュニケーションをとら
ない現在の形の遠隔授業でよい
63
・1か月で学生の生活が変わった。
・動画資料の希望者はほぼ半数だが、不要
と考える学生が一定数いる。
・リアルタイムについては考えが分かれる。
- 21. 20受講生の意見(2)
⚫ 困っていること上位3つ(選択肢・複数回答可)
◼ 先生に質問や相談ができない/しにくい
◼ 友達に相談できない/しにくい
◼ 集中できる環境がない
◼ その他…プリンタがない、ネットワークが弱い
⚫ よかったこと上位3つ(選択肢・複数回答可)
◼ 自分のペース(時間帯や場所)で、学習したいときに学習することができる
◼ 90分ずっとその場にいなくともよい。トイレに自由に立てたり、集中できなけ
ればやめることもできる
◼ 資料が残っているので、復習できる
◼ その他
• 人混みやコミュニケーションが苦手
• 黒板の字が読みにくい
• 黒板を写したり、考えたりするのに時間がかかる
遠隔の方がありがたい
大学に対応を要請
- 25. 24畿央大学の教職員の変化
⚫ 実技系の科目担当教員
◼ 実技系科目はできない→どうすればできる?という相談
◼ 何を教えるべきか→何を学生に身につけさせるべきか
• 音楽:鍵盤アプリでピアノを代用し、演奏の映像を提出
• 図工:作る過程の映像と作品の画像を提出
• 教育実習指導:模擬授業の映像を提出
⚫ 教員採用試験担当の職員
◼ 遠隔ではできない→やらないよりましかも?
◼ Teamsを利用し、面接対策→遠隔でも伝えられることがある
◼ 7月から一部対面も再開したが、コロナ禍もあり、学生の参加は多くはな
い。
パラダイムシフト : 思い込みからの脱却
- 38. 37奈良県の場合
⚫ ICT活用が非常に遅れていたが、数年前から積極的に
◼ 現職教員の研修制度の拡充(奈良エヴァンジェリスト講習)
◼ 小学校でのプログラミング教育支援
◼ Adobe Creative Cloudの包括契約
◼ M365およびGoogle for Educationアカウントの配付
◼ 校務(学校事務)支援システムの一斉導入
◼ GIGAスクールによる奈良県域での端末一括整備
• 小、中、高校、特別支援学校合わせて93,000台強
• Chromebook(96.3%), iPad(3.7%)
• 早いところは7月下旬、遅くとも11月末まで
http://www.e-net.nara.jp/kenkyo/index.cfm/27,2191,109,html