SlideShare uma empresa Scribd logo
1 de 8
認知症アクションガイドブックから
「つながるアクション」の作り方
黒川容輔:臨床福祉専門学校
岡田誠:認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ
角野孝一:認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ
- PART-3 -
アクションガイドブック作成後の活動と今後
1. 本人の声を中心におくワークショップの実施(DFJS, 川崎市)
2. 川崎市キャラバンメイト年次総会でのアンケート結果
3. 本人にとっての価値の4象限:2017年度厚労省老健事業
4. タイプの異なる3つの市の比較:町田市・横須賀市・川崎市
5. 今後について
PART 3のアウトライン
1. 本人の声を中心におくワークショップの実施
 フィッシュボールとは
 サークル型に座席を配置し、中央の3-5人が、周囲を気にせず自由に対話
をするワークショップの手法の一つ
 2018年9月に川崎市で2回実施
 認知症フレンドリージャパン・サミット 2018 (DFJS 2018)
 町田市・多摩市・新宿区から3名の方に90分間お話いただく
 川崎市認知症キャラバン・メイト連絡協議会 平成30年度総会
 基調講演「認知症当事者の方々の思いと取組み」で90分、町田市・多摩市の
方に途中休憩をはさんで90分間お話いただく
フィッシュボール形式で、本人の声を丁寧に聞いてみる
http://www.dementia-friendly-japan.jp/認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ(DFJI)
2. 川崎市キャラバンメイト年次総会でのアンケート結果
 参加者の声
 当事者目線の重要性を改めて
認識しました。
 視野が広がり、心あらたに。
 お二人とも認知症を受け入れる
だけでなく、知ってもらおうと活
動されていて尊敬します。
 当事者の方から直接話を伺うこ
とができ、私自身が認知症の方
に偏見を持っていたと感じた。
 前向きな言葉の力…伝えていき
たい。
 多くのキャラバンメイトの方や認
知症サポーターの方々にも聞
いて欲しい内容でした。
伝える人にも、十分に本人の声は届いていないかもしれない
川崎市認知症キャラバンメイト総会
基調講演アンケート集計結果
https://www.facebook.com/notes/975887629265369/
3. 本人にとっての価値の4象限
領域Aの広がりによって、他の領域にも質的な変化が生まれる
領域 B 領域 A
領域 C 領域 D
社会への貢献
社会からの支援
認知症で
あるなしに
関わらず
認知症で
あるからこそ
本人
領
域
社会との関係 認知症の有無 領域としてのアクション
のイメージ
社会との関わり
の
傾向
構成比のイメージと
相互の関係
A 社会への貢献 認知症で
あるからこそ
Dementia Activistとしての
講演・執筆・提案・研究活動を
介した社会への能動的な働きかけ
社会への参画
社会への参加
B 社会への貢献 認知症であるなしに
かかわらず
洗車、農業、木工作業所での作
業・運営企画・営業活動など、仕事
を介した社会参画・社会参加
C 社会からの支援 認知症であるなしに
かかわらず
コーラス・卓球・旅行などの活動を
介した社会との関わり
D 社会からの支援 認知症で
あるからこそ
フォーマル・インフォーマル
サービスの利用による
社会からの支援
1
10
100
Roll-
down
Roll-
up
可
能
性
の
共
有
動
機
の
変
化
http://www.glocom.ac.jp/news/3468平成29年度老健事業
4. 活動のタイプが異なる3つの市の比較 (I)
それぞれの市の段階に応じて、活動の中身は異なっている
町田市 横須賀市 川崎市
領域Aの進展
◎世界的にみてもユニークな動
きが進展(本人会議/女子会/
DAYS BLG!/企業連携)
○本人の声を活動に生かし始
めている (認知症フレンドリー
三浦半島ベースキャンプ)
△本人の声から出発する活動の
萌芽が生まれている(仲間の
会)
面としての広がり
◎市内の点を市内の面に変える
試み(町田Dサミット)
○近隣地域へはそれぞれが点で
応援
○市内の点が集まり始めてい
る(RUN伴ほか)
◎横須賀に閉じずに近隣全体
を意識
○市民側の点としてのユニーク
な活動は豊富
○点を面に変える試みの萌芽が
行政側に生まれている
市民と行政の関わり
◎市民と行政が協調。
◎行政は積極的に市民の活動を
支援している
○点を中心とする草の根的広
がり
△行政はまだフォローにみえ
る
○市民と行政のそれぞれが活動
◎行政としてユニークな活動
(認知症アクションガイドブッ
ク/ブランドムービー)
町田Dカフェ
認知症フレンドリー
三浦半島
ベースキャンプ
Colors
麻生区ガイドマップ
4. 活動のタイプが異なる3つの市の比較 (II)
特長と目標は市によって異なるため、それぞれの観点で指標化する
http://www.glocom.ac.jp/project/dementia/320平成27年度老健事業
基準
評価・アンカーポイント
1 2 3 4 5
○○○○○○
1 ○○○○○
- ○○○○
- ○○○○
- ○○○○
○○○○○○○○
○○○○○○○○
○○○○
○○○○○○○○
○○○○○○○○
○○○○
○○○○○○○○
○○○○○○○○
○○○○
○○○○○○○○
○○○○○○○○
○○○○
○○○○○○○○
○○○○○○○○
○○○○
2 ○○○○○
- ○○○○
- ○○○○
○○○○○○○○
○○○○○○○○
○○○○
○○○○○○○○
○○○○○○○○
○○○○
○○○○○○○○
○○○○○○○○
○○○
○○○○○○○○
○○○○○○○○
○○○○
3
4
○○○○○○
1 ○○○○○
- ○○○○
- ○○○○
○○○○○○
「まちの人の参加度」等、認知症にやさしいという
ことに関する取り組みをカテゴライズしていく
「当事者の声をきいているか」等、様々な
項目があるはず
「自治会」「商店街」「学校」等のサブ
カテゴリーを記述していく
具体的なアクションのレベルを記
述していく
まちによって特色は違う。そのま
ちの特色を高めるための設計を
支援するツール
5. 今後について
領域Aのために、知恵を寄せる活動をさらに進めていきたい
 認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ(DFJI)として
 「認知症アクションガイドブックプロジェクト」 は「旅のことばプロジェク
ト」 「図書館プロジェクト」 「交通プロジェクト」と同様、領域Aに向けた仕
掛け。今後も、新たなチャレンジを生み出すこれまでにないプロジェクトを。
 「認知症フレンドリージャパン・サミット」(DFJS)はそのための知恵を寄せる
インキュベーター(保育器)。知恵を寄せる仕掛けはもっと必要。
DFJS 2019
京都橘大にて 8月30日~9月1日
Making an Impact Together
(日本語版)

Mais conteúdo relacionado

Semelhante a 認知症ケア学会:認知症アクションガイドブックに関する発表資料 (part.3部分)

지식과학의지식창조빌딩
지식과학의지식창조빌딩지식과학의지식창조빌딩
지식과학의지식창조빌딩licoris
 
「多世代コミュニティを誘発する社会のデザイン」 ピープルデザイン@川崎
「多世代コミュニティを誘発する社会のデザイン」 ピープルデザイン@川崎「多世代コミュニティを誘発する社会のデザイン」 ピープルデザイン@川崎
「多世代コミュニティを誘発する社会のデザイン」 ピープルデザイン@川崎Dementia Friendly Japan Initiative
 
第二回キャンパス「福井さん講演」資料
第二回キャンパス「福井さん講演」資料第二回キャンパス「福井さん講演」資料
第二回キャンパス「福井さん講演」資料networkwan
 
第二回キャンパス「福井さん講演」資料
第二回キャンパス「福井さん講演」資料第二回キャンパス「福井さん講演」資料
第二回キャンパス「福井さん講演」資料networkwan
 
第二回キャンパス「福井さん講演」資料
第二回キャンパス「福井さん講演」資料第二回キャンパス「福井さん講演」資料
第二回キャンパス「福井さん講演」資料networkwan
 
第二回キャンパス「福井さん講演」資料
第二回キャンパス「福井さん講演」資料第二回キャンパス「福井さん講演」資料
第二回キャンパス「福井さん講演」資料networkwan
 
第二回キャンパス「福井さん講演」資料
第二回キャンパス「福井さん講演」資料第二回キャンパス「福井さん講演」資料
第二回キャンパス「福井さん講演」資料networkwan
 
生涯を生き抜くための医療者教育・訓練
生涯を生き抜くための医療者教育・訓練生涯を生き抜くための医療者教育・訓練
生涯を生き抜くための医療者教育・訓練Takahiro Matsumoto
 
シミュレーション教育の原点と問題点、解決策をIDの視点から読み解く
シミュレーション教育の原点と問題点、解決策をIDの視点から読み解くシミュレーション教育の原点と問題点、解決策をIDの視点から読み解く
シミュレーション教育の原点と問題点、解決策をIDの視点から読み解くOkamotoHanae
 
120107 ファンタジアプレゼンWS
120107 ファンタジアプレゼンWS120107 ファンタジアプレゼンWS
120107 ファンタジアプレゼンWSTakashi Kondo
 
2010 10 02_mahara_openforum_report
2010 10 02_mahara_openforum_report2010 10 02_mahara_openforum_report
2010 10 02_mahara_openforum_reportTom Hayakawa
 
200829 40010innovator vol.2
200829 40010innovator vol.2200829 40010innovator vol.2
200829 40010innovator vol.2jun_suto
 
「キャリアデザインフォーラム・プロジェクト」実践報告
「キャリアデザインフォーラム・プロジェクト」実践報告「キャリアデザインフォーラム・プロジェクト」実践報告
「キャリアデザインフォーラム・プロジェクト」実践報告由季 上岡
 
マルチモーダル情報による自動ソーシャルスキルトレーナの開発
マルチモーダル情報による自動ソーシャルスキルトレーナの開発マルチモーダル情報による自動ソーシャルスキルトレーナの開発
マルチモーダル情報による自動ソーシャルスキルトレーナの開発奈良先端大 情報科学研究科
 
どんな仕事もこわくない? チームの底力を見える化する 多能工訓練計画表ワークショップ
どんな仕事もこわくない?チームの底力を見える化する多能工訓練計画表ワークショップどんな仕事もこわくない?チームの底力を見える化する多能工訓練計画表ワークショップ
どんな仕事もこわくない? チームの底力を見える化する 多能工訓練計画表ワークショップYou&I
 
反転授業におけるワークシートの利用が対面授業時のグループディスカッションの発話内容に与える影響
反転授業におけるワークシートの利用が対面授業時のグループディスカッションの発話内容に与える影響反転授業におけるワークシートの利用が対面授業時のグループディスカッションの発話内容に与える影響
反転授業におけるワークシートの利用が対面授業時のグループディスカッションの発話内容に与える影響Sachika Shibukawa
 
社会創発塾第5期‗説明資料
社会創発塾第5期‗説明資料社会創発塾第5期‗説明資料
社会創発塾第5期‗説明資料Gen Nakagawa
 
埼玉工業大学 2011年秋学期 ボランティアの研究 第8回 コーチングインタビュー
埼玉工業大学 2011年秋学期 ボランティアの研究 第8回 コーチングインタビュー埼玉工業大学 2011年秋学期 ボランティアの研究 第8回 コーチングインタビュー
埼玉工業大学 2011年秋学期 ボランティアの研究 第8回 コーチングインタビューYoshihiko Suko (Ph.D) / BADO! Inc. of CEO
 

Semelhante a 認知症ケア学会:認知症アクションガイドブックに関する発表資料 (part.3部分) (20)

지식과학의지식창조빌딩
지식과학의지식창조빌딩지식과학의지식창조빌딩
지식과학의지식창조빌딩
 
「多世代コミュニティを誘発する社会のデザイン」 ピープルデザイン@川崎
「多世代コミュニティを誘発する社会のデザイン」 ピープルデザイン@川崎「多世代コミュニティを誘発する社会のデザイン」 ピープルデザイン@川崎
「多世代コミュニティを誘発する社会のデザイン」 ピープルデザイン@川崎
 
第二回キャンパス「福井さん講演」資料
第二回キャンパス「福井さん講演」資料第二回キャンパス「福井さん講演」資料
第二回キャンパス「福井さん講演」資料
 
第二回キャンパス「福井さん講演」資料
第二回キャンパス「福井さん講演」資料第二回キャンパス「福井さん講演」資料
第二回キャンパス「福井さん講演」資料
 
第二回キャンパス「福井さん講演」資料
第二回キャンパス「福井さん講演」資料第二回キャンパス「福井さん講演」資料
第二回キャンパス「福井さん講演」資料
 
第二回キャンパス「福井さん講演」資料
第二回キャンパス「福井さん講演」資料第二回キャンパス「福井さん講演」資料
第二回キャンパス「福井さん講演」資料
 
第二回キャンパス「福井さん講演」資料
第二回キャンパス「福井さん講演」資料第二回キャンパス「福井さん講演」資料
第二回キャンパス「福井さん講演」資料
 
生涯を生き抜くための医療者教育・訓練
生涯を生き抜くための医療者教育・訓練生涯を生き抜くための医療者教育・訓練
生涯を生き抜くための医療者教育・訓練
 
シミュレーション教育の原点と問題点、解決策をIDの視点から読み解く
シミュレーション教育の原点と問題点、解決策をIDの視点から読み解くシミュレーション教育の原点と問題点、解決策をIDの視点から読み解く
シミュレーション教育の原点と問題点、解決策をIDの視点から読み解く
 
20171130 DC研究会 招待講演
20171130 DC研究会 招待講演20171130 DC研究会 招待講演
20171130 DC研究会 招待講演
 
120107 ファンタジアプレゼンWS
120107 ファンタジアプレゼンWS120107 ファンタジアプレゼンWS
120107 ファンタジアプレゼンWS
 
2010 10 02_mahara_openforum_report
2010 10 02_mahara_openforum_report2010 10 02_mahara_openforum_report
2010 10 02_mahara_openforum_report
 
参加者の相互支援ネットワーク構築のためのワークショップデザイン
参加者の相互支援ネットワーク構築のためのワークショップデザイン参加者の相互支援ネットワーク構築のためのワークショップデザイン
参加者の相互支援ネットワーク構築のためのワークショップデザイン
 
200829 40010innovator vol.2
200829 40010innovator vol.2200829 40010innovator vol.2
200829 40010innovator vol.2
 
「キャリアデザインフォーラム・プロジェクト」実践報告
「キャリアデザインフォーラム・プロジェクト」実践報告「キャリアデザインフォーラム・プロジェクト」実践報告
「キャリアデザインフォーラム・プロジェクト」実践報告
 
マルチモーダル情報による自動ソーシャルスキルトレーナの開発
マルチモーダル情報による自動ソーシャルスキルトレーナの開発マルチモーダル情報による自動ソーシャルスキルトレーナの開発
マルチモーダル情報による自動ソーシャルスキルトレーナの開発
 
どんな仕事もこわくない? チームの底力を見える化する 多能工訓練計画表ワークショップ
どんな仕事もこわくない?チームの底力を見える化する多能工訓練計画表ワークショップどんな仕事もこわくない?チームの底力を見える化する多能工訓練計画表ワークショップ
どんな仕事もこわくない? チームの底力を見える化する 多能工訓練計画表ワークショップ
 
反転授業におけるワークシートの利用が対面授業時のグループディスカッションの発話内容に与える影響
反転授業におけるワークシートの利用が対面授業時のグループディスカッションの発話内容に与える影響反転授業におけるワークシートの利用が対面授業時のグループディスカッションの発話内容に与える影響
反転授業におけるワークシートの利用が対面授業時のグループディスカッションの発話内容に与える影響
 
社会創発塾第5期‗説明資料
社会創発塾第5期‗説明資料社会創発塾第5期‗説明資料
社会創発塾第5期‗説明資料
 
埼玉工業大学 2011年秋学期 ボランティアの研究 第8回 コーチングインタビュー
埼玉工業大学 2011年秋学期 ボランティアの研究 第8回 コーチングインタビュー埼玉工業大学 2011年秋学期 ボランティアの研究 第8回 コーチングインタビュー
埼玉工業大学 2011年秋学期 ボランティアの研究 第8回 コーチングインタビュー
 

Mais de Dementia Friendly Japan Initiative

『"旅のことば"の周辺』(シンポジウム「共創するケア」にて)
『"旅のことば"の周辺』(シンポジウム「共創するケア」にて)『"旅のことば"の周辺』(シンポジウム「共創するケア」にて)
『"旅のことば"の周辺』(シンポジウム「共創するケア」にて)Dementia Friendly Japan Initiative
 
「旅のことば」を使ったワークショップ (天王寺:午後)
「旅のことば」を使ったワークショップ (天王寺:午後)「旅のことば」を使ったワークショップ (天王寺:午後)
「旅のことば」を使ったワークショップ (天王寺:午後)Dementia Friendly Japan Initiative
 
The Dementia Project: Innovation Driven by Social Challenges - As a example ...
The Dementia Project:  Innovation Driven by Social Challenges - As a example ...The Dementia Project:  Innovation Driven by Social Challenges - As a example ...
The Dementia Project: Innovation Driven by Social Challenges - As a example ...Dementia Friendly Japan Initiative
 
セクターを越えたつながりを創る ~ 富士宮プロジェクト、旅のことば、 アクションガイドブック ~
セクターを越えたつながりを創る ~ 富士宮プロジェクト、旅のことば、 アクションガイドブック ~セクターを越えたつながりを創る ~ 富士宮プロジェクト、旅のことば、 アクションガイドブック ~
セクターを越えたつながりを創る ~ 富士宮プロジェクト、旅のことば、 アクションガイドブック ~Dementia Friendly Japan Initiative
 
The Dementia Project: Innovation Driven by Social Challenges - As a example ...
The Dementia Project:  Innovation Driven by Social Challenges - As a example ...The Dementia Project:  Innovation Driven by Social Challenges - As a example ...
The Dementia Project: Innovation Driven by Social Challenges - As a example ...Dementia Friendly Japan Initiative
 
認知症にやさしいまちづくり ~セクターを越えたつながり~
認知症にやさしいまちづくり ~セクターを越えたつながり~認知症にやさしいまちづくり ~セクターを越えたつながり~
認知症にやさしいまちづくり ~セクターを越えたつながり~Dementia Friendly Japan Initiative
 
セクターを越えたつながり~ DFJIの取り組み~
セクターを越えたつながり~ DFJIの取り組み~セクターを越えたつながり~ DFJIの取り組み~
セクターを越えたつながり~ DFJIの取り組み~Dementia Friendly Japan Initiative
 

Mais de Dementia Friendly Japan Initiative (20)

『"旅のことば"の周辺』(シンポジウム「共創するケア」にて)
『"旅のことば"の周辺』(シンポジウム「共創するケア」にて)『"旅のことば"の周辺』(シンポジウム「共創するケア」にて)
『"旅のことば"の周辺』(シンポジウム「共創するケア」にて)
 
超福祉展クロージングセッション 第一部
超福祉展クロージングセッション 第一部超福祉展クロージングセッション 第一部
超福祉展クロージングセッション 第一部
 
Zoomを使おう!(初級編)
Zoomを使おう!(初級編)Zoomを使おう!(初級編)
Zoomを使おう!(初級編)
 
Workshop for occupational science Seminar
Workshop for occupational science SeminarWorkshop for occupational science Seminar
Workshop for occupational science Seminar
 
The Dementia Project: Innovation Driven by Social Challenges
The Dementia Project:  Innovation Driven by Social ChallengesThe Dementia Project:  Innovation Driven by Social Challenges
The Dementia Project: Innovation Driven by Social Challenges
 
ICT for what
ICT for whatICT for what
ICT for what
 
マルチステークホルダープロセス
マルチステークホルダープロセスマルチステークホルダープロセス
マルチステークホルダープロセス
 
高齢社会デザイン論
高齢社会デザイン論高齢社会デザイン論
高齢社会デザイン論
 
Words for a journey workshop in yufu 08
Words for a journey workshop in yufu 08Words for a journey workshop in yufu 08
Words for a journey workshop in yufu 08
 
Chance to Shine
Chance to ShineChance to Shine
Chance to Shine
 
「旅のことば」を使ったワークショップ (天王寺:午後)
「旅のことば」を使ったワークショップ (天王寺:午後)「旅のことば」を使ったワークショップ (天王寺:午後)
「旅のことば」を使ったワークショップ (天王寺:午後)
 
The Dementia Project: Innovation Driven by Social Challenges - As a example ...
The Dementia Project:  Innovation Driven by Social Challenges - As a example ...The Dementia Project:  Innovation Driven by Social Challenges - As a example ...
The Dementia Project: Innovation Driven by Social Challenges - As a example ...
 
DFJI-OT Vol.05
DFJI-OT Vol.05DFJI-OT Vol.05
DFJI-OT Vol.05
 
旅のことばを使ったワークショップ (山鹿市)
旅のことばを使ったワークショップ (山鹿市)旅のことばを使ったワークショップ (山鹿市)
旅のことばを使ったワークショップ (山鹿市)
 
「旅のことば」活用に関するご紹介
「旅のことば」活用に関するご紹介「旅のことば」活用に関するご紹介
「旅のことば」活用に関するご紹介
 
セクターを越えたつながりを創る ~ 富士宮プロジェクト、旅のことば、 アクションガイドブック ~
セクターを越えたつながりを創る ~ 富士宮プロジェクト、旅のことば、 アクションガイドブック ~セクターを越えたつながりを創る ~ 富士宮プロジェクト、旅のことば、 アクションガイドブック ~
セクターを越えたつながりを創る ~ 富士宮プロジェクト、旅のことば、 アクションガイドブック ~
 
RUN TOMORROW Leaflet
RUN TOMORROW LeafletRUN TOMORROW Leaflet
RUN TOMORROW Leaflet
 
The Dementia Project: Innovation Driven by Social Challenges - As a example ...
The Dementia Project:  Innovation Driven by Social Challenges - As a example ...The Dementia Project:  Innovation Driven by Social Challenges - As a example ...
The Dementia Project: Innovation Driven by Social Challenges - As a example ...
 
認知症にやさしいまちづくり ~セクターを越えたつながり~
認知症にやさしいまちづくり ~セクターを越えたつながり~認知症にやさしいまちづくり ~セクターを越えたつながり~
認知症にやさしいまちづくり ~セクターを越えたつながり~
 
セクターを越えたつながり~ DFJIの取り組み~
セクターを越えたつながり~ DFJIの取り組み~セクターを越えたつながり~ DFJIの取り組み~
セクターを越えたつながり~ DFJIの取り組み~
 

認知症ケア学会:認知症アクションガイドブックに関する発表資料 (part.3部分)

  • 2. アクションガイドブック作成後の活動と今後 1. 本人の声を中心におくワークショップの実施(DFJS, 川崎市) 2. 川崎市キャラバンメイト年次総会でのアンケート結果 3. 本人にとっての価値の4象限:2017年度厚労省老健事業 4. タイプの異なる3つの市の比較:町田市・横須賀市・川崎市 5. 今後について PART 3のアウトライン
  • 3. 1. 本人の声を中心におくワークショップの実施  フィッシュボールとは  サークル型に座席を配置し、中央の3-5人が、周囲を気にせず自由に対話 をするワークショップの手法の一つ  2018年9月に川崎市で2回実施  認知症フレンドリージャパン・サミット 2018 (DFJS 2018)  町田市・多摩市・新宿区から3名の方に90分間お話いただく  川崎市認知症キャラバン・メイト連絡協議会 平成30年度総会  基調講演「認知症当事者の方々の思いと取組み」で90分、町田市・多摩市の 方に途中休憩をはさんで90分間お話いただく フィッシュボール形式で、本人の声を丁寧に聞いてみる http://www.dementia-friendly-japan.jp/認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ(DFJI)
  • 4. 2. 川崎市キャラバンメイト年次総会でのアンケート結果  参加者の声  当事者目線の重要性を改めて 認識しました。  視野が広がり、心あらたに。  お二人とも認知症を受け入れる だけでなく、知ってもらおうと活 動されていて尊敬します。  当事者の方から直接話を伺うこ とができ、私自身が認知症の方 に偏見を持っていたと感じた。  前向きな言葉の力…伝えていき たい。  多くのキャラバンメイトの方や認 知症サポーターの方々にも聞 いて欲しい内容でした。 伝える人にも、十分に本人の声は届いていないかもしれない 川崎市認知症キャラバンメイト総会 基調講演アンケート集計結果 https://www.facebook.com/notes/975887629265369/
  • 5. 3. 本人にとっての価値の4象限 領域Aの広がりによって、他の領域にも質的な変化が生まれる 領域 B 領域 A 領域 C 領域 D 社会への貢献 社会からの支援 認知症で あるなしに 関わらず 認知症で あるからこそ 本人 領 域 社会との関係 認知症の有無 領域としてのアクション のイメージ 社会との関わり の 傾向 構成比のイメージと 相互の関係 A 社会への貢献 認知症で あるからこそ Dementia Activistとしての 講演・執筆・提案・研究活動を 介した社会への能動的な働きかけ 社会への参画 社会への参加 B 社会への貢献 認知症であるなしに かかわらず 洗車、農業、木工作業所での作 業・運営企画・営業活動など、仕事 を介した社会参画・社会参加 C 社会からの支援 認知症であるなしに かかわらず コーラス・卓球・旅行などの活動を 介した社会との関わり D 社会からの支援 認知症で あるからこそ フォーマル・インフォーマル サービスの利用による 社会からの支援 1 10 100 Roll- down Roll- up 可 能 性 の 共 有 動 機 の 変 化 http://www.glocom.ac.jp/news/3468平成29年度老健事業
  • 6. 4. 活動のタイプが異なる3つの市の比較 (I) それぞれの市の段階に応じて、活動の中身は異なっている 町田市 横須賀市 川崎市 領域Aの進展 ◎世界的にみてもユニークな動 きが進展(本人会議/女子会/ DAYS BLG!/企業連携) ○本人の声を活動に生かし始 めている (認知症フレンドリー 三浦半島ベースキャンプ) △本人の声から出発する活動の 萌芽が生まれている(仲間の 会) 面としての広がり ◎市内の点を市内の面に変える 試み(町田Dサミット) ○近隣地域へはそれぞれが点で 応援 ○市内の点が集まり始めてい る(RUN伴ほか) ◎横須賀に閉じずに近隣全体 を意識 ○市民側の点としてのユニーク な活動は豊富 ○点を面に変える試みの萌芽が 行政側に生まれている 市民と行政の関わり ◎市民と行政が協調。 ◎行政は積極的に市民の活動を 支援している ○点を中心とする草の根的広 がり △行政はまだフォローにみえ る ○市民と行政のそれぞれが活動 ◎行政としてユニークな活動 (認知症アクションガイドブッ ク/ブランドムービー) 町田Dカフェ 認知症フレンドリー 三浦半島 ベースキャンプ Colors 麻生区ガイドマップ
  • 7. 4. 活動のタイプが異なる3つの市の比較 (II) 特長と目標は市によって異なるため、それぞれの観点で指標化する http://www.glocom.ac.jp/project/dementia/320平成27年度老健事業 基準 評価・アンカーポイント 1 2 3 4 5 ○○○○○○ 1 ○○○○○ - ○○○○ - ○○○○ - ○○○○ ○○○○○○○○ ○○○○○○○○ ○○○○ ○○○○○○○○ ○○○○○○○○ ○○○○ ○○○○○○○○ ○○○○○○○○ ○○○○ ○○○○○○○○ ○○○○○○○○ ○○○○ ○○○○○○○○ ○○○○○○○○ ○○○○ 2 ○○○○○ - ○○○○ - ○○○○ ○○○○○○○○ ○○○○○○○○ ○○○○ ○○○○○○○○ ○○○○○○○○ ○○○○ ○○○○○○○○ ○○○○○○○○ ○○○ ○○○○○○○○ ○○○○○○○○ ○○○○ 3 4 ○○○○○○ 1 ○○○○○ - ○○○○ - ○○○○ ○○○○○○ 「まちの人の参加度」等、認知症にやさしいという ことに関する取り組みをカテゴライズしていく 「当事者の声をきいているか」等、様々な 項目があるはず 「自治会」「商店街」「学校」等のサブ カテゴリーを記述していく 具体的なアクションのレベルを記 述していく まちによって特色は違う。そのま ちの特色を高めるための設計を 支援するツール
  • 8. 5. 今後について 領域Aのために、知恵を寄せる活動をさらに進めていきたい  認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ(DFJI)として  「認知症アクションガイドブックプロジェクト」 は「旅のことばプロジェク ト」 「図書館プロジェクト」 「交通プロジェクト」と同様、領域Aに向けた仕 掛け。今後も、新たなチャレンジを生み出すこれまでにないプロジェクトを。  「認知症フレンドリージャパン・サミット」(DFJS)はそのための知恵を寄せる インキュベーター(保育器)。知恵を寄せる仕掛けはもっと必要。 DFJS 2019 京都橘大にて 8月30日~9月1日 Making an Impact Together (日本語版)