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公共交通のデジタル情報基盤を考える:MaaSの実現から災害からの復旧支援まで
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大学院工学研究科 助教 em Masaki Ito
26 de Jun de 2019
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公共交通のデジタル情報基盤を考える:MaaSの実現から災害からの復旧支援まで
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2019年6月26日開催「慶應SDM開設10年記念シンポジウム「未来のコミュニティとモビリティをつくる II」」における講演資料です。
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公共交通のデジタル情報基盤を考える: MaaSの実現から災害からの復旧支援まで 東京大学 生産技術研究所 伊藤昌毅 慶應SDM開設10年記念シンポジウム「未来のコミュニティとモビリティをつくる II」 2019年
6月26日 慶應義塾大学日吉キャンパス 来往舎
2.
伊藤 昌毅 (Twitter
@niyalist) • 東京大学 生産技術研究所 特任講師 – ユビキタスコンピューティング – 地理情報システム技術 – ヒューマン・コンピュータ・インタラクション • 経歴 – 静岡県掛川市出身 – 2008-2010 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特別研究助教 – 2010-2013 鳥取大学 大学院工学研究科 助教 – 2013-2019 東京大学 生産技術研究所 助教 – 2019- 現職 • 委員など – くらしの足をみんなで考える全国フォーラム 実行委員 – 国土交通省 バス情報の効率的な収集・共有に向けた検討会 座長 – 国土交通省 公共交通分野におけるオープンデータ推進に関 する検討会 委員 – 経済産業省 官民データの相互運用性実現に向けた検討会 座長
3.
3 • なぜ使えなかった?雪の日の交 通アプリ – アプリに騙されてバス3回も逃した –
乗る予定のバスがアプリから消えた – タクシーアプリでずっと探してたけど全 然駄目 • →平常時に使えるだけでなく、 緊急時にも使えて当然という利 用者意識 – 悪天候なら乱れて当然、で思考停止しな い 交通行動におけるスマホの役割の拡大 NHK NEWS Web 2016年1月19日
4.
• インターネットならば – かつては、新聞、テレビ、電話などのメディアと並んでインターネットがあった –
今は全てがインターネットを前提に、そのインフラを用いて構築されている • 交通ならば、かつては – 交通事業者が、その業務を効率化、円滑にするためにITを利用 – 交通事業者の業務に合わせカスタマイズしたITソリューション • 交通ならば、これからは – インターネット、スマホが利用者、事業者に浸透したことを前提にサービス開発 – UI/UXへの配慮 – シェアリング・マッチング(乗合の概念を現代風に)の可能性の増大 • 所有から利用へ ITインフラの上に交通が築かれる時代
5.
• 多くの人の要求をマッチングして限られたリソースを有効に活用す るのは、シェアリングエコノミーと同じ • ITを使えばもっとうまく出来るはず 公共交通=シェアリング
今風で最先端 出典: i-SUSTAIN http://i-sustain.com/30-2/
6.
Mobility as a
Service (MaaS) • 移動の「所有から利用へ」を突き詰めた究極のサービス • ひとつのインタフェースから様々な交通手段を一貫して利用可能に – 「検索」「選択」「予約」「支払い」「チケット」などを総合的に扱うプラットフォーム – 統一的で利用しやすい料金制度 • 出発地から目的地まで、交通サービスを一人一人の利用者のために仕立て て提供 – 一人の快適だけでなく都市の渋滞解消なども視野に入れたサービス提供 徒歩 鉄道 カーシェアリング バス タクシー シェアサイクル
7.
Whim by MaaS
Global • ヘルシンキ(フィンランド)でMaaSを実現 • Whim というアプリを通して鉄道、バス、タ クシー、自転車などの組み合わせ検索や予約決 済を実現 https://time-space.kddi.com/digicul-column/world/20161209/1772
8.
• 牧村和彦氏(計量計画研究所) による現地レポート • 米国にて、車社会から新しいモ ビリティサービスによるまちづ くりが始まっていることを報告 変身するLA
マイカーなしでも移動に不自由なし モビリティー革命進行する米国 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33296960T20C18A7000000/
10.
「全ての交通サービスが自分の ポケットの中にある」 という、 今までに感じたことのない 異次元の感覚
11.
• MaaSをテーマにした懇親会 • 委員 –
石田東生 筑波大学特命教授 (座長) – 伊藤昌毅 東京大学生産技術研究所助教 – 鎌田実 東京大学大学院新領域創成科学研究科教授 – 川端由美 自動車ジャーナリスト、株式会社ローラン ド・ベルガー – 須田義大 東京大学生産技術研究所教授 – 高原勇 筑波大学未来社会工学開発研究センター長 – 森本章倫 早稲田大学社会環境工学科教授 – 矢野裕児 流通経済大学流通情報学部教授 – 吉田樹 福島大学経済経営学類准教授 • 2019年3月に中間とりまとめ公表 国交省 都市と地方の新たなモビリティサービス懇談会 http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/transport/sosei_transport_tk_000089.html
12.
• 事務局 – 総合政策局公共交通政策部交通計画課 –
都市局都市計画課都市計画調査室 – 道路局企画課評価室 • 参加者 – 総合政策局 • 公共交通政策部 – 交通計画課 • 物流政策課 • 情報政策課 • 技術政策課 • 環境政策課 – 都市局 • 都市計画課 • 街路交通施設課 – 道路局 • 企画課 • 道路交通管理課 – 鉄道局 • 総務課 • 都市鉄道政策課 • 鉄道事業課 • 技術企画課 – 自動車局 • 総務課 • 旅客課 • 技術政策課 • 貨物課 • 安全政策課 – 大臣官房 • 技術調査課 – 国土交通政策研究所 国交省を挙げた体制(旧運輸省+旧建設省)
13.
• 【第1回】2018年10月17日 – 新たなモビリティを巡る現状と懇談会の方向性 •
【第2回】2018年11月6日 – 臨時委員からのプレゼンテーション • 藤垣洋平氏(日本学術振興会特別研究員) – データ・システム連携のあり方について • 【第3回】2018年11月19日 – 臨時委員からのプレゼンテーション • 牧村和彦氏(一般財団法人計量計画研究所理事) – 運賃・料金施策について • 【第4回】2018年12月7日 – 臨時委員からのプレゼンテーション • 伊藤慎介氏( KPMGモビリティ研究所アドバイ ザー ) – まちづくり・インフラ整備の課題 • 【第5回】2018年12月13日 – 公共交通に係る競争政策に関する最近の動き – 中間整理及び今後の検討課題について • 【第6回】2019年1月17日 – 自動運転・グリーンスローモビリティについて – 地域別モデルの検討について • 【第7回】2019年2月19日 – 中間とりまとめ(素案)について – 関連事業予算について • 【第8回】2019年3月14日 – 中間とりまとめ(案)について – 新モビリティサービス推進事業の進め方 日程など
14.
• 2019年3月14日公表 都市と地方の新たなモビリティサービス懇談会 中間とりまとめ
15.
• MaaS – ドア・ツー・ドアの移動に対し、様々な移動手法・サービスを組み合わせて1つの移動サー ビスとして捉え、ワンストップでシームレスな移動 –
サービス自体と価格を統合して一つのサービスとしてプライシングし「統合一貫サービス」 • 価格面の利便性向上で移動需要や交通流のマネジメント、供給の効率化 – 小売・飲食等の商業、宿泊・観光、物流などとの連携や、医療、福祉、教育、一般行政サー ビスとの連携で、移動の高付加価値化や需要の拡大 • 新型輸送サービス(MaaSのコンテンツ) – 効率的かつ利便性の高い移動手段 – 自動運転の実現で飛躍的な利便性や効率性が向上し一層のインパクト – 担い手不足に悩む地方部で高齢者の有効な移動手段や物流手段 – 例 • シェアリングサービス(カーシェアやシェアサイクル) • AIによるオンデマンド交通 • 超小型モビリティ • グリーンスローモビリティ スコープとする「新たなモビリティサービス」
16.
• 選択肢の拡大や、ワンストップでシームレスなサービスにより、 利用者の利便性の向上 • 移動の効率化や運転者不足解消で、持続的・安定的な交通・物 流手段の確保 •
混雑緩和や空間利用の効率化 • 都市・地域の課題解決を目指すスマートシティの実現 – 移動データからニーズに対応した路線への再構築 – 移動データとAI、IoTの活用による都市内の移動の全体最適化 • 自家用車から公共交通へのシフトによる環境負荷の低減 日本が新たなモビリティサービスに取り組む意義
17.
• 中長期ビジョンの不断の見直し – 絶えず変化が生じるため、不断の見直し •
地域の交通施策・まちづくり施策との整合 – 導入自体を目的としない – 地域が抱える課題を明確に設定し、課題への対応として新たなモビリティサービスを検 討するべき – 地方部では、地域の鉄道、バス、タクシー、旅客船等の従来の交通モードに加えて、新 型輸送サービスを含めて、地域生活を豊かにする交通のあり方やまちのあり方を検討す ることが必要 – 地域公共交通網形成計画の策定や見直しなど、地方自治体が持続可能な地域交通のあり 方を検討し支援することが必要 – 詳細の議論は「地域交通フォローアップ・イノベーション検討会」に委ねる 留意点
18.
• 地域公共交通活性化再生法(2007年 制定)により、行政が主導して地域 公共交通を計画、実現する枠組みが 明確化。 • 特徴(伊藤の理解) –
地域のことは地域(事業者、住民、行政な ど)で – 全体をネットワークで考える – やる気のある地域を金や制度でサポート – まちづくりとの連携 日本の事情: 民間主導から 行政主導へ
19.
• 市町村が主体となり、地域の交通事業者や利用者などを集めた 協議会を開催できる 地域公共交通会議など 出展: 中部運輸局愛知運輸支局 「地域公共交通会議等運営マニュアル」
20.
• ああ
21.
• 日本の特徴 – 交通サービスの多くが公的主体ではなく民間により提供されている –
関係者の多く調整の必要 • 日本版MaaS – MaaS相互の連携によるユニバーサル化 • 地域、対象者などで複数のMaaSが登場することを想定し、その連携を目指す – 移動の高付加価値化 • 移動円滑化や外出機会の創出 – まちづくりとの連携 • 交通結節点の整備など 目指すべき「日本版MaaS」
22.
• 形式やAPIの標準化の推進 • 協調領域(オープン化)と競争領域の明確化 •
MaaSの構築の容易化 • MaaS間の連携(ローミング)の実現 方向性1: データ連携のポイント
23.
• 2018年現在、紙が前提 運輸局への届出
24.
データフォーマット標準化の成功事例: 標準的なバス情報フォーマット • 世界で広く使われるGTFS形式を拡張して制定 • 乗換案内に必要な情報(バス停・駅+路線+時刻表+運賃)をまとめて格納 したファイル形式 バス停/駅+路線
時刻 運賃
25.
どこが 協調領域? • 現在は全てが競争・囲い込みの領域 議論: 協調領域と競争領域の線引き 統合された交通データベース データ統合・標準化 エラーチェック 正規化・表現修正 データ統合・標準化 エラーチェック 正規化・表現修正 データ統合・標準化 エラーチェック 正規化・表現修正 データ統合・標準化 エラーチェック 正規化・表現修正 経路検索ロジック Web
アプリ アプリ どこまでが 交通事業者? どこが 競争領域? チケットや予約 の議論はまだ タクシーは今は 囲い込みか?
26.
• 事前確定運賃、サブスクリプション、ダイナミックプライシン グの重要性への認識 – ワンストップの統合サービスとしての意味 –
都市内の移動の最適化の意味 • 法制上の整理(旅行業法の適用等) – 制度のあり方の検討の必要性 • キャッシュレス決済の必要性と課題認識 – ICカードの車載器などの投資コストとQRコードなど低コストな技術への期待 方向性2: 運賃・料金の柔軟化のポイント
27.
料金システムによって交通行動を誘導
28.
Whimのプラン
29.
• 都市と交通の相互作用を前提に、都市のハードウェア整備と都市交 通の変容を考慮したまちづくり • 都市・交通政策との整合化 –
立地適正化計画や地域公共交通網形成計画との整合性 • 多様なモード間の交通結節点の整備(拠点形成) – フィジカル空間での交通モード間のシームレス化 • 新型輸送サービスに対応した走行空間の整備(ネットワーク形成) – 道の駅を拠点とした自動運転サービスのような、道路空間の整備 • まちづくり計画への移動データの活用 – データに基づくスマートプランニング 方向性3: まちづくりとの連携のポイント
30.
• 富山ライトレールからフィー ダーバスへの乗り継ぎを容易に 岩瀬浜駅@富山市
31.
• 国内で検討されている上記のようなモビリティを推進し、地域の モビリティ確保などを実現 • 欧米で研究開発されているデマンド交通は俎上に上がらず? 方向性4:
新型輸送サービスの推進のポイント
32.
十分に議論出来ていない点 経産省資料より
33.
• 乗換案内プアプリ→需要と供給のギャップを埋めるバス運行を 計画 • →バスとして守るべき制度とやりたいことの間に壁がある –
決められた路線を定時運行する必要 • デマンドは刻々と変わるのに! • 新しいデマンド型交通”Smart Ride”を開始(イマココ) – バスのように複数の乗客を運ぶ – タクシーのように予約式で座れる – 地下鉄のようにエリアをカバー CityMapperがバス運行を計画→紆余曲折
34.
• デマンド交通向けプラットフォーム – 配車アルゴリズム、アプリ、事業者向けコン ソール •
シュトゥットガルトで実験中 Moovel on-demand
35.
Uber Pool • 空港などで、同じ方向に向かう客が相乗りでダウ ンタウンなどに向かう –
一人で利用するUber Xよりはるかに安価 – 走行経路は最短経路とは限らない • アプリを通して同じ方向に向かう客同士をマッチ ング https://newsroom.uber.com/canada/uberpoolto/
36.
• 競争政策の見直し • 人材育成 •
国際協調 – 「我が国が主導的立場を果たしていくことが望ましい」 方向性5: その他のポイント
39.
本年度の 国交省事業
40.
スマートモビリティチャレンジ(経産省・国交省)
41.
スマートモビリティチャレンジ推進会議
43.
なぜMaaSは繋がらないのか?
44.
• 日本版MaaSのポイント – ユニバーサルなMaaS(MaaS相互の連 携によるユニバーサル化) –
高付加価値なMaaS(移動と多様なサー ビスの連携による高付加価値化) – 交通結節点の整備などまちづくりと連 携したMaaS • 交通系ICカードは地域ごとに独 自のICカードが生まれました。 システムが異なるため相互連携 にかなりの労力を要し、いまだ に相互連携できていないICカー ドもあり、利用者の利便性にも 影響がでてしまっています。 ICカードは他山の石 https://response.jp/article/2019/04/11/321236.html
45.
• 例:国交省 第1回国土交通技術行政の基本政策懇談会
石田東生座長の資料 – 国交省事業が始まる前の発言である点には留意 MaaS: 日本では実現が難しいという声が大きい (大きかった?) http://www.mlit.go.jp/common/001239122.pdf
46.
• 変化への恐れ – 特に都市の交通事業者は現在のビジネスでうまく出来ている •
囲い込み – 顧客を自社のサービス内に留まらせようという動き – 特定の私鉄沿線だけで使えるMaaSになってしまうかもしれない • 自前主義 – 全ての技術を自社で調達しようという考え – 独自技術にこだわり、連携が困難 • 覇権争い – 下請けにならずにブランドを持ちたい – 通信業界における「土管」になりたくない MaaS: なぜ実現が難しいのか?
47.
事業者、システムを越えて公共交通が繋がっ た事例: 西日本豪雨災害下の呉・広島間
48.
• a 西日本豪雨 2018年7月6日前後に西日本各地に大きな被害 Source: https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/322119.pdf
49.
• aa aa Source: https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/322119.pdf
50.
2018年7月11日の鉄道不通区間 https://roote.ekispert.net/ja/traininfo_map 2018年7月11日の鉄道不通区間 広島 呉
51.
• 道路の復旧が急がれ、その上にバスはすぐにも走り始める • 鉄道の復旧がそれに続くが、時間がかかる •
供給側を調べた文献や研究は多いが、利用者側の記録は少ない – 平常時と全く違う状況で、どのような需要があったか – どの点で不満を感じたか 被災地において交通手段の復旧は重要であり 様々な手を尽くして実現される
52.
• 鉄道: 発生から1年以上経過しても復旧見込み立たず •
道路: 地震発生直後より速やかに復旧 • 路線バス: 比較的早期に運行を再開、特に地震発生直後には貴 重な公共交通手段 – 利用者のニーズに合わせて運行内容を柔軟に変更できるバスの特性を活かした対 応 – 発災当日も一部は運行を継続 – 営業所や駅で車両を帰宅困難者の一時避難場所や臨時避難場所として使用 – 主要都市や空港などと被災地域を結ぶ高速・長距離バスの運行の再開が優先 – 避難所や仮設住宅のある地区をカバーする路線を臨時に運行 – 鉄道の復旧やガソリンの供給安定の後はバス利用離れ 東日本大震災の場合 福本雅之, 加藤博和, 星野雄二, "東日本大震災直後における路線バス事業者の対応に関する 調査研究", 第45回土木計画学研究発表会(春大会), 2012年.
53.
• aa 熊本地震の場合 地域公共交通のあり方を考えるシンポジウム2016 in九州
~熊本 の復興に向け、地域公共交通が果たす役割~ 発表資料より http://wwwtb.mlit.go.jp/kyushu/gyoumu/kikaku/file26-6.html 九州産交バス 河合氏の発表資料から
54.
7月31日・8月1日時点での 広島・呉間の公共交通の状況 JR呉線・広島呉道路の不通が続く中で
55.
選択肢1: JR呉線代行バス
56.
• ああ JR駅に設置された代行バス乗り場 広島駅(7月31日) 呉駅(7月31日) 撮影は広島発の代行バスが走っていた時点。8月1日からは坂までJRの運転が再開され、広島駅からはバスが出ていない
57.
https://twitter.com/sei_triangle/status/1026045590885425152 全国から観光バスを集めて運行(GPSの話題の際に参照)
58.
• クレアライン線 • 豪雨を受けて7月17日より「災害臨時輸送」に 選択肢2:
広島バスセンター→呉駅 災害臨時輸送 通常(2017年12月1日〜) 2018年7月28日ダイヤ 本数(平日) 68往復 37(広島行)/36(呉行) 運行事業者 広電: 47本 中国JRバス: 21本 広電: 27本 中国JRバス: 9本 所要時間(広島→ 呉) 44分程度 1時間20分~2時間10分 (ダイヤ上) 停車バス停 広島市内・呉市内で複数バス 停に停車 広島市内・呉市内での停 車バス停は限定的 区間 一部が阿賀駅、広駅まで 全てが広島バスセン ター・呉駅間 経由 広島呉道路を利用 一部国道31号を利用
59.
• ああ 選択肢3: フェリー・スーパージェット
60.
• JRによる呉港←→広島港間の輸送船 • 8月5日時点での検索では、実施、終了それぞれの情報がほとん ど見つからず 選択肢4:
呉線災害時緊急輸送船(8/1運行終了)
61.
情報提供はどうなっていたか?
62.
張り紙だらけ@広島駅 2018年7月31日・8月1日調査
63.
• ああ 張り紙で閉ざされた改札口@呉駅 2018年7月31日調査
64.
バス停における案内: 張り紙で最新情報を上書き 呉駅前(7月31日) 広島バスセンター(8月1日)
65.
• JR代行バス、クレアライン(災害臨時輸送)の全体像は掴みに くく、呉市役所(バイタルリード)制作の案内が役に立つ バイタルリードによるチラシ
66.
公共交通事業者のWebによる情報発信 JR西日本 駅張り出しの情報の多くは PDFでも配布しているよう 広島電鉄 一覧ページから、クレアライン 線や路線バスのダイヤ等を閲覧 中国JRバス フローなのかストックなのか 判別が付かず 瀬戸内海汽船 豪雨については直接触れず JR、クレアライン線へのリンク あり
67.
• 広電のWebに て公開 – いつまで有効と はアナウンス出 来ず Web上の案内 http://www.hiroden.co.jp/information/201807disaster/pdf/hiroshima-kure_20180728-all.pdf
68.
• 所要時間実績 • 空席情報 •
呉高専の指導 で広電バスが 定期的に更新 広島バスセンター→呉駅 所要時間実績の公開
69.
公共交通に関する情報発信(行政) 呉市 最新情報をキャッシュ・発信 全体概要は掴みにくい 広島県 簡潔な一覧 バスは事業者ページへのリンクなし 国交省 時系列でニュースを並べるも、他の ニュースに紛れる
70.
BUSit: 代行バスは載らず・臨時便には機能せず
71.
乗換案内サービスでは? NAVITIME 駅すぱあと 駅探 乗換案内
ジョルダン 乗換案内 Yahoo!乗換案内 Google Maps Apple Maps
72.
路線バスは全社が通常時刻で検索 運行情報がないため、正常に運転しているように見える 検索結果を混乱させる要因にも 駅すぱあと Yahoo! NAVITIME
ジョルダン Google Apple
73.
Google Maps JRの通常ダイヤ+運行情報 駅探 Apple 運行情報の出典はレスキューナウか
74.
JRの不通区間のみ対応した検索 (代行バスやクレアライン線の状況などは反映せず) クレアラインの経路が 変わっているため実際 には乗換出来ない。 バスセンターに行くの が正解。 駅すぱあとYahoo! ジョルダン 乗換案内
75.
• 広島=海田市区間は時刻付きで検索出来る(ダイヤは頻繁に変わるが対応の 遅れも) JR臨時ダイヤの取り込み(Yahoo!・駅すぱあと)
76.
通常ダイヤ+運行情報+迂回機能 ナビタイム クレアラインの経路が 変わっているため実際 には乗換出来ない。 バスセンターに行くの が正解。
77.
被災地の公共交通のために ITは何が出来るか?
78.
国土交通省による検討の痕跡・・・ • 2006年~2008年「災害時における公共交 通情報システムのあり方に関する検討委員 会」開催 – 総合政策局
情報管理部 情報企画課 – 運行(運航)データを国交省が集約し、マスメディア、 民間コンテンツプロバイダ、一般利用者に提供 • 実証実験の課題 – 情報のリアルタイム性の改善 – 復旧・遅延解消の予定時刻の提供 – 表現の統一・情報提供フォーマット改善(報道機関) – 正確性や詳しさより速報性(CP) • その後について – 実証実験を続けるという文面はあるが・・・ – なぜかセキュリティに関する議論が活発に http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/jouhouka/saigaiji.html→後日談の情報求む
79.
• 災害時は公共交通が乱れるが、その様子はスマホでは確認でき ない – 特にバスはかなり柔軟に路線・ダイヤが変わる •
→スマートフォンに向けた公共交通情報発信プロジェクト 災害時公共交通情報提供プロジェクト
80.
• 交通事業者の現場は混乱気味でデータ準備がままならない – ダイヤ作成システムが導入されていても、緊急時はExcelなどで応急的にダイヤ 作成 –
いつ路線が復旧し、ダイヤ改正を行うか直前にならないと分からない • 乗換検索にデータ投入から検索可能になるまで時間がかかる – 会社によるが、即座に反映されるわけではない – 日々ダイヤが更新される状況に対応出来ない – 「代行バス」のような新規路線の設定は大変 諦め: 最新のダイヤでの検索
81.
ヴァル研究所 駅探 Google
ジョルダン ナビタイム ジャパン 初回掲載 1か月 提供順に対応 - 2か月 1-3か月 ダイヤ改正 3日 1週間程度 - 3週間 10営業日 GTFSリアルタイム (バスロケ) 非対応 非対応 対応 実績あり 2019年度中 対応 GTFSリアルタイム (運行情報) 非対応 非対応 対応 非対応 2019年度中 対応 乗換案内サービスの現状 国土交通省「経路検索事業者等へのデータ提供の手引き」より (2019年3月27日) http://www.mlit.go.jp/common/001283241.pdf • 新規路線の掲載には各社相応の時間がかかる – 代行バスを登録しようにもすぐには不可能
82.
• 交通事業者が発信する情報にたどり着けない • いつものアプリから最新情報へリンク –
普及している乗換案内アプリからリンクを張る • 各交通事業者の実情に合わせた情報提供 – リアルタイムまで可能か、時刻表までか、路線図や警告までか 実現1:情報アクセスの導線づくり
83.
乗換案内からリンク (駅すぱあとの例) バス協会による総合案内ページ (JR西・広電バス・フェリー) 呉市交通政策課サイト経由で JR西日本の時刻表など 広電バスの時刻表・ 所用時分実績情報 JR代行輸送バスの 走行位置情報
84.
• 広島県バス協会のWebサイトに構築 • エリアの公共交通網を図示 地域の全体像を掴むための総合案内ページ http://www.bus-kyo.or.jp/saigai201807/hiroshima_kure
85.
Yahoo!・Navitimeでの対応
86.
呉高専による頻繁なWebアップデート
87.
0 200 400 600 800 1000 1200 1400 1600 1800 グラフ タイトル アクセス件数
88.
• 代行バスはダイヤも一部しか公表されず利 用しづらい • 複数のバス事業者が運行するため、統一的 な仕組みを導入しづらい •
可搬の機材を持ち込むだけで実現出来る簡 易バスロケを開発、現場でのオペレーショ ンも実現 実現2:JR代行バスのための簡易バスロケ
89.
体制 バス 事業者 呉高専 バイタ ル リード ヴァル 研究所 • GPS取得用機器の提供 (位置情報の取得・提供) • 位置情報の加工 •
WEBサービスの提供 • 関係者との調整 • 現地サポート • バスの運行
90.
• サービス提供期間 – 8/20(月)~9/7(金) •
対象便 – 始発便~8:30までの出発便 (呉駅:5:35頃発~、坂駅:6:25頃発~) • サービス内容 – バスの車両位置をWEBページで表示 (方面別にバスを色分け) サービスの概要
92.
元となったサービス提供モデル(中津川市) 恵那バッテリー電装 MOQUL(モークル) 位置情報 中津川市 GTFS-JP+仕業データ 基礎データ動的データ サイネージ画面 GTFS realtime 坂下地区コミュニティバス
93.
今回のサービス提供モデル 基礎データ (GTFS-JP) 位置情報 バイタルリード 位置情報の取得 呉高専 現地サポート GPS機器の提供 機器設置など ヴァル研究所 Web画面 GTFS realtime サイネージ 画面 技術的には 提供可能だった情報
94.
• 短期間でのサービス実現 ・7/29(日) 伊藤からの声がけ ・8/7(火)
サービス提供と体制の決定 ・8/10(金) プロトタイプの完成 ・8/16(木) サービス準備完了 ・8/20(月) サービスイン – TV会議等を利用した効率的な連絡体制 – 必要最低限の情報提供に留めた • 外部からの資金提供無く実現 – 各社持ち出し – 使えるリソース(人と金)が厳しい状況 • 各々の長所と余力を組み合わせた体制構築 • 関係者の意識統一 – 利用者優先 ポイント 停留所位置の確認・修正指示
95.
• 情報整備の役割分担の明確化 – リンクを貼るのは乗換案内CP –
リンク先のWebは事業者 • 疎結合で整備した情報同士の依存性を低くする – 事業者と CPとの間での情報共有が不十分でもなんとか動く • 情報レベルは事業者次第 – 復旧状況やダイヤは必須 – リアルタイム情報なども柔軟に対応 情報提供の方針: 平常時の集中管理から自律分散へ
96.
• 災害時公共交通情報提供研究会 – 広島大学
大学院国際協力研究科 教授 藤原 章正 – 呉工業高等専門学校 教授 神田 佑亮 – 東京大学 生産技術研究所 助教 伊藤 昌毅 – 公益社団法人 広島県バス協会 – 株式会社 ヴァル研究所 – 株式会社 トラフィックブレイン – 西日本旅客鉄道株式会社 広島支社 – 株式会社 バイタルリード – 広島電鉄 株式会社 – 株式会社 ファイコム – 広島県 – 呉市 本プロジェクトは多くの方の協力・連携で実現 しました。ありがとうございました http://www.bus-kyo.or.jp/saigai201807/information
97.
感謝状を頂きました • 中国新聞 2月1日
98.
どのように実現したのか?
99.
• 西日本豪雨の被災直後から 広島・呉間の交通の復旧に 尽力(2018年7月6日前後) • ハード対策からソフト対策 に移るタイミングで伊藤ら に声掛け –
7月27日-28日の日本モビリティマ ネジメント会議の会場にて • 「スマホで検索出来るよう にしたい」 今回のきっかけ: 神田佑亮教授(呉高専)のお誘い https://www.ykandalab.net/2018-07-15-dis-tempo-brt/
100.
• ああ 伊藤からIT×交通で繋がる友人に協力を依頼 伊藤 昌毅 •
東京大学生産技術研究所助教 • 公共交通オープンデータ推進 などで乗換案内企業などに広 いネットワークを持つ 諸星 賢治 • (株)ヴァル研究所 公共交通 企画担当 • 公共交通データの取り扱い経 験が長く、交通事業者に広い ネットワークを持つ 太田 恒平 • (株)トラフィックブレイン 社長 • ITを武器に交通の古い組織や 制度を「世直し」中。突破力 に定評がある
101.
• 7月31日: 呉訪問。代行バスなどの状況確認 •
8月1日: 広島市内でミーティング – 神田先生 – 広島県庁 – 広島電鉄 • オンラインで状況共有 – TV会議を接続( appear.in ) – Google Docsでリアルタイム議事録 7月31日〜8月1日 伊藤による呉・広島調査
102.
提案資料作成 by 伊藤
103.
• 神田先生、藤原先生が上京 • プロジェクトの方針を確認 –
以降、事業者、バス協会、乗換案内事業者 などと調整、調整、調整 8月6日 緊急ミーティング@東大駒場+オンライン会議 オンライン参加
104.
リアルタイム議事録
105.
• 予定の合間をぬってMTGや作業を行う体制 – 7/27-28@JCOMM2018
森山さん(バイタルリード)・神田先生より相談 – 7/29 諸星さん(VAL研究所)・太田さん(トラフィックブレイン)にメール – 7/31-8/1 広島視察 • 呉訪問、神田先生、広島県庁、広電訪問 – 8/6 キックオフミーティング@東大 • 神田先生、藤原先生、VAL研究所他 – 8/8 諸星さんMTG@岐阜 • 岐阜県庁訪問に合わせて – 8/9 諸星さん広島訪問 – 8/10 VAL研究所訪問・Webページ素案作成 – 8/16 オンラインミーティング – 8/17 ナビタイムジャパン訪問 – 8/20 バスロケサービス開始 タイムライン
106.
• 神田先生担当だった が踏み込む – いちから考えるより、 出来の悪いものを直し た方が速い! •
一通り作ると理解が 深まる 8月10日 Webページコンテンツ素案作り@VAL研究所
107.
• 被災地に神田先生、広島大 藤原先生 •
伊藤+太田+諸星でバスデータの標準化、オープン化に奔走 中 – JCOMMでは「バスロケ世直し隊」イベントを開催 • 太田は広島に土地勘と人脈あり – 広島県 山田課長、中国運輸局 丹呉課長 • 広島県バス協会の理解と柔軟な対応 • 広電バスのIT親和性 今回は奇跡的に人材・タイミングが揃った
108.
• こういうのは普通にあります。なんなら、自分も言ってるかも – ○○とは一緒に仕事をしたくない –
自分は聞いていない – 上の理解が得られないから・・・ – ○○なリスクがあるのではないか? • 幸い、アラートを上げて頂ける人間関係があった – ○○さんが××と言ってるよ、ということが伝わる • 丁寧に関係性を理解し、キーパーソンを説得することと、スピード 感とをどのように同居できるか – とにかく行く、会う、電話する – 諦める、妥協する、深追いしない – 面子を立てる、前に出ない、感謝 実際には、とても泥臭い調整に走り回ることになる
109.
土壌として: 公共交通オープン データの推進による人的ネット ワーク形成と技術的蓄積
110.
「交通ジオメディアサミット 〜 IT×公共交通 2020年とその先の未来を考える〜」
開催 • 2016年2月12日開催(東大駒場第2キャンパス コンベンションホール) 195人来場 • 産(現場寄り): JR東日本、バイタルリード(出雲市の交通コンサルタント) • 産(IT寄り): ジョルダン、ナビタイム、ヴァル研究所(駅すぱあと) • 官: 国土交通省、学: 東京大学(私) • コミュニティ: Code for Japan、 路線図ドットコムなど
111.
• 1. ユーザ視点の先輩はWeb系 •
2. ソフトウェア技術の挑戦は交通 分野にこそあり • 3. データや専門ソフトが使えるよ うになり参入障壁が低くなった • 4. 人と社会に貢献できる • 5. 地方再生の要はITと交通との融 合にあり Web系エンジニアこそ交通分野を目指すべき 5つの理由 http://niyalist.hatenablog.com/entry/2016/01/27/165504
112.
地域の公共交通は乗換案内に出てこない
113.
地域の公共交通は乗換案内に出てこない データ整備にはコストが掛かるため 利用者数が少ない地域のバスにまで 手が回らない 交通事業者が自ら 標準形式のオープンデータを用意して 乗換案内に提供する
114.
海外の事例: 交通事業者がオープンデータを提供 • 路線図、時刻表、リアルタイム車両位置情報などのデータの利用を開放 •
自由に使ってもらうことで、アプリの作成や工夫を凝らした印刷物などの情 報提供を促進 • アメリカ、ヨーロッパでは当たり前になりつつある
115.
GTFS形式 • 世界で広く使われる形式 • 乗換案内に必要な情報(バス停・駅+路線+時刻表+運賃)をまとめて格納 したファイル形式 バス停/駅+路線
時刻 運賃
116.
• 大企業、ベンチャー−企業、個人がアプリ開発 オープンデータから様々なアプリが開発される
117.
バス情報の効率的な収集・共有に向けた 検討会(2016年12月〜2017年3月) • 事務局: 総合政策局公共交通政策部交通計画課 •
外部委員 – 伊藤昌毅 東京大学生産技術研究所(座長) – ー川雄一 株式会社構造計画研究所 – 伊藤浩之 公共交通利用促進ネットワーク – 井上佳国 ジョルダン株式会社 – 遠藤治男 日本バス協会 – 櫻井浩司 株式会社駅探 – 篠原雄大 株式会社ナビタイムジャパン – 丹賀浩太郎 株式会社工房 – 別所正博 公共交通オープンデータ協議会 – 山本直樹 株式会社ヴァル研究所
118.
各社のエンジニアが集まった ワーキンググループを開催 • 東大生産技術研究所に 各コンテンツプロバイ ダのエンジニアなどが 集まり、バスデータの フォーマットについて 集中討議 • データ項目のひとつひ とつを徹底議論
119.
2017年3月31日 「標準的なバス情報フォーマット」公開
120.
• Webページからデータを誰でもダウンロード出来るように オープンデータとして公開
121.
2018年3月:7事業者 石川県能美市「のみバス」 2017年1月からGTFS形式でオープン データ公開。Google Mapsから検索 も可能に。 福岡県新宮町 2016年末からGTFS形式でバス、 渡船のデータ整備。Google Mapsから検索を可能に。 山梨県 主要2事業者(山梨交通、富 士急行)及び一部のコミュニ ティバスデータを2017年2月 よりGTFS形式で公開。 静岡県島田市・焼津市 OpenTrans.itによって2016年から GTFS形式でデータ公開。Google Mapsから検索も可能に。 宇野バス(岡山) フリーのダイヤ編成システム「その筋屋」を 利用し、GTFSデータとGTFS Realtimeデータ を公開。Google
Mapsからリアルタイム位 置を加味した検索が可能に。 北海道室蘭市 独自形式で公開していたオープンデー タをCode forがGTFS化、公式にも反映。
122.
2018年7月:23事業者
123.
2018年11月:30事業者
124.
2019年2月:90事業者
126.
• 時刻表だけでなくバスロケまで オープンデータに • 7月14日:
全国から111名を集 めた「公共交通オープンデータ 最先端都市フォーラム」開催 岡山: 民間バス事業者のオープンデータ競争 バス事業者 バスロケ 時刻表 オープン化 バスロケ オープン化 宇野バス バスまだ? /その筋屋 済 済 下電バス 済 両備グループ (岡電・両備) リオス (両備G) 済 済 中鉄バス 済(β版) 八晃運輸(めぐりん) - ? ?
127.
宇野バス –バスIT化のリーディングカンパニー – •
ダイヤ編成支援システム「その筋 屋」とのコラボレーションにより、 GTFS、GTFS Realtimeによるオー プンデータ提供を実現 • 自前のWebに表示するだけでなく、 Google Mapsの検索結果に遅れが 反映される https://twitter.com/Sujiya_System/status/855220939637665794/photo/1https://twitter.com/sujiya_system/status/670240735615041537
128.
• あ 両備バス・岡電バスもオープンデータ化
129.
• 2018年11月号 Wedge記事掲載
130.
公共交通オープンデータが なぜこれだけの ムーブメントになったのか?
131.
• GoogleはGTFS形式によるオープン データを推奨 – ほぼ選り好みせずデータを掲載 –
検索の統計情報も公開 • 乗換案内に掲載されていない自治 体やバス事業者が利用促進のため にデータ整備 • 訪日外国人が利用するのはGoogle Maps Google Mapsに載るから
132.
国内の乗換案内事業者もデータを採用 • オープンデータ化されたバスデータを経路探索に採用 https://ekiworld.net/personal/app/spec/info.html?style=pc
133.
• ツールの開発が進む • 各地で勉強会を実施 •
運輸局が独自にマニュアル作成 自分でも出来そうだから
134.
• 佐賀、富山、群馬、沖縄 • その他にも続々と・・・ 県が推進するから
135.
呉=広島での取り組みを1回限りで 終わらせないために
136.
• 今回の技術の標準化と普及 – いざという時に情報を繋げられる仕組みを交通事業者や乗換案内に •
組織・体制・人材作り – 普段から交通事業者が情報提供をしていないと、いざという時に動けない – Webやオープンデータで発信する体制作り • 全国ネットワーク作り – ノウハウを持つ者が各地域にいるのは現実的ではない – オンラインミーティングの設備と文化の導入 • 今後に向けた技術開発 – 日常からデータを活用したバス事業へ – 災害時こそ「検索出来る」を目指して 今後の課題
137.
• 2018年度国交省事業(座 長:伊藤・事務局:太田) • 「標準的なバス情報フォー マット」に動的データを追 加 •
災害時のバスロケが検討課 題に • バスロケメーカーも参加 – NECネクサソリューソンズ – 国際興業 – ユニトランド 国交省「バス情報の静的・動的データ利活用検討会」 で技術を標準化
139.
1. ルート更新情報(Trip Update) –
遅延、到着時刻予測、中止、ルートの変更 など 2. 車両の現在地(Vehicle Position) – 現在地、渋滞の度合い、混雑状況など車両に関する情報 3. 運行情報(Alert) – 停車地の変更や、駅、ルート、または路線網全体に関係する不測の事態 GTFSリアルタイムを日本における標準仕様に採用
140.
• Vehicle Positionで位置情報を発信 –
通常のGTFSリアルタイム(バスロケ)は時刻表が前提 • 計画ダイヤと実際と両方を提供する • ダイヤが頻繁に変わる災害状況下では十分機能しない • →計画ダイヤに紐付かないバスの位置や通過情報の提供手法が今後の検討課題 • Alertで乗換情報に注釈やリンクを実現 – 鉄道においては、すでに運行情報を乗換案内に提供 – GTFSリアルタイムの一機能として、路線、便、時刻などに紐付いた情報提供が可能 • URL(リンク)も可能 • 国交省が集約するのではなく、標準仕様を定めて情報流通を促進 – 今後交通事業者、乗換案内サービス事業者の対応が必要 災害用に必要な機能
141.
Google Mapsにおける Alert表示例
143.
• 今回の技術の標準化と普及 – いざという時に情報を繋げられる仕組みを交通事業者や乗換案内に •
組織・体制・人材作り – 普段から交通事業者が情報提供をしていないと、いざという時に動けない – Webやオープンデータで発信する体制作り • 全国ネットワーク作り – ノウハウを持つ者が各地域にいるのは現実的ではない – オンラインミーティングの設備と文化の導入 • 今後に向けた技術開発 – 日常からデータを活用したバス事業へ – 災害時こそ「検索出来る」を目指して 今後の課題
144.
• 何が起こるか事前に予測し対応するのは不可能 – 想定やマニュアルは必要だがそこで思考停止しない •
いざと言うときに動ける人・組織とのコネクション – 日頃から関係を作る必要性 – テレビ会議(行政では不可能なことが多い)、クラウドツールによる情報共 有など、新しい技術によるリモートワークへの親和性が必要 • 技術を持つ人材の拡大とネットワーク化 – IT DART(情報支援レスキュー隊)などとの連携も 目指すべき方向性
145.
• a 市民発のアプリ・ノウハウも登場 GTFSリアルタイム表示 開発ノウハウ提供 https://qiita.com/hiroshi_toyoshima/items/ecac6d074390544b6e9ehttp://gtfs.boo.jp/
146.
• 概要: – 2018年10月13日(土)、岡山市にて、参加者約20名 •
実習内容: – アプリ開発(講師: 伊藤昌毅) Node.jsでWebアプリ – データ分析(講師: 太田恒平) QGISで路線図作成 公共交通オープンデータ技術実習 〜はじめよう!GTFSを使ったアプリ開発とデータ分析〜
147.
• 国交省若手職員を対象にしたIT研 修を自主企画 • API、クラウドコンピューティング、 オープンデータなどを手を動かし て実感することを意図 •
ちょっと難しかったかも。。。 ファイルからデータへ: 国土交通IT実践 ワークショップ
148.
• 今回の技術の標準化と普及 – いざという時に情報を繋げられる仕組みを交通事業者や乗換案内に •
組織・体制・人材作り – 普段から交通事業者が情報提供をしていないと、いざという時に動けない – Webやオープンデータで発信する体制作り • 全国ネットワーク作り – ノウハウを持つ者が各地域にいるのは現実的ではない – オンラインミーティングの設備と文化の導入 • 今後に向けた技術開発 – 日常からデータを活用したバス事業へ – 災害時こそ「検索出来る」を目指して 今後の課題
149.
ワンソース・マルチユース • データを使った様々なアプリ開発や 交通分析が実現 • データ分析やアプリ開発によって公 共交通の利便性が向上 公共交通 オープンデータ 乗り換え案内
マイ路線図・マイ時刻表 交通分析 service_id 平日 route_name 250号線 [3102](片上→岡山駅) 行ラベル 計画 最小 中央値最大 06:52 83 92 102 106 08:40 78 78 83 90 10:35 76 76 80 84 15:11 75 79 81 88 17:05 85 87 98 111 総計 79.4 82 89 96 0 20 40 60 80 100 120 06:52 08:40 10:35 15:11 17:05 計画 最小 中央値 最大
150.
• デジタルサイネージへの採用が具体的に進行中 データ: 整備から活用へ
152.
• 現在は時刻表ベースの乗換案内 乗換案内: リアルタイム交通メディアへ
153.
• a 市民発のアプリ・ノウハウも登場 GTFSリアルタイム表示 開発ノウハウ提供 https://qiita.com/hiroshi_toyoshima/items/ecac6d074390544b6e9ehttp://gtfs.boo.jp/
154.
• 概要: – 2018年10月13日(土)、岡山市にて、参加者約20名 •
実習内容: – アプリ開発(講師: 伊藤昌毅) Node.jsでWebアプリ – データ分析(講師: 太田恒平) QGISで路線図作成 公共交通オープンデータ技術実習 〜はじめよう!GTFSを使ったアプリ開発とデータ分析〜
155.
• 業務そのものをデジタル化し て楽に – ダイヤ改正、仕業編成、バス停向け 時刻表作成、運賃改正、届出書類作 成・・・・・・ –
ダイヤデータ、営業データ、車両 データ、労務データなどを一元管理 • 結果的に最新のデータが常に 作成出来る体制 バス事業者: 業務のデジタル化で継続的データ整備
156.
• 2019年現在、交通事業者と国交省(運輸局)とのやり取りは 紙とハンコ • ファイルされた紙は死蔵され政策立案に活かせず •
交通事業者にデジタル化のインセンティブ無し 交通行政: 届出のデジタル化と活用へ
158.
• 数多くの交通事業者ごとにITシス テムをカスタマイズしている現状 • アーキテクチャやインタフェース の標準化で –
開発・導入コストを削減 – 新機能の追加を容易に – 複数ベンダーのシステムの協調を容易に • 交通事業者にメリットがある話だ が、誰も音頭を取れない状況 交通ITベンダー: 囲い込みから相互運用性へ
159.
• 第1弾: バスロケ運行データとAIを用いた自動ダイヤ改正 –
2018年4月発表 バス事業改善プロジェクト@両備グループ
160.
180 倉敷市の会議での両備バスによる問題提起 倉敷市地域公共交通会議資料より
161.
181 倉敷市に乗り入れる下電バスも対策 今まで50分で一定だった所要時間が 時間帯により所要時間が50~60分に
162.
• 形式やAPIの標準化の推進 • 協調領域(オープン化)と競争領域の明確化 •
MaaSの構築の容易化 • MaaS間の連携(ローミング)の実現 データ連携に魂を入れるために
163.
地域公共交通をデータ・ITを軸に 再編することが MaaSの実現のみならず持続的な 地域交通作りに貢献する 是非ともに力を合わせましょう