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January 27, 2022
名古屋大学 客員准教授
野辺 継男
CASE、MaaS (周辺含む)の
世界動向調査・分析
Agenda
1
1. 重要なポイント
2. 12-1月の海外動向 まとめ
2
重要ポイント
◼ 2022年欧米中では、数十車種の新規EVモデルが市場投入される、一方
国内で購入出来るEVは限られている
➢ 充電インフラ含め、国内EV市場のガラパゴス化が懸念される→国際競争力ある商品が作れなくなる
◼ 米国では2025年までに、13のバッテリーギガファクトリーが稼働
➢Ford/SK、GM/LG、Stellantis/Samsung、VW、トヨタ、
◼ 中国で2022年から全ての車種で、外国企業の投資規制が解除される
➢2018年EV、2020年商用車、2022年一般乗用車
◼ 11月、中国でプラグインカーの市場シェア19% (BEVだけで15%)
➢上位10社: SAIC、Tesla、BYD、Lynk & Co.、Great Wall、XPeng、NIO、Li Auto、WM Motors、Zeekr
◼ スマートEVを実現する半導体競争が激化・合従連衡
➢NVIDIA、Qualcomm、Intel/Mobileye、Huawai
◼ 中国のスマートEVのスペック高度化、市場導入(生産)速度は驚異
➢NIO/ET5、Geely/Zeekr、Huawei AITO M5
◼ 再エネの拡大に伴い、世界のエネルギー貯蔵設備ニーズ急拡大
Agenda
3
1. 重要なポイント
2. 12-1月の海外動向 まとめ
◼ JD Powerの関係会社、LMCの予測
4
世界の販売台数予測
5
世界の動向
◼ 米国
➢12月の米国のLight Vehicle販売台数は前年同月比26.4%減の120万台、年率販売台数は前回の
1,290万台/年から1,240万台/年に減速。
➢在庫が少ない状態が続いたため、12月の平均売買価格は$45,283となり、過去最高を更新した。
➢販売店が多額のインセンティブを提供する理由はほとんどなく、先月はわずか$1,516にとどまった。
➢2000年以来7回目となる1,500万台の大台割れとなる。
◼ 日本
➢日本市場は、世界的なサプライチェーンのボトルネックが生産に影響を与え続けていることから、残念な
結果で2021年を終えた。
➢12月の年率販売台数は、11月からほぼ横ばいの450万台/年で、物足りなさを感じた。
➢前年同月比では、12月の販売台数は6ヵ月連続で減少したが、減少率は9月および10月の30%超から
11%に縮小した。
➢2021年通年では、3年連続で前年比3%減の440万台となり、東日本大震災の2011年以来の低水準
となった。
6
世界の動向
◼ 欧州
➢西欧の販売台数は12月に改善し、年率換算1,300万台/年となった。
➢ロックダウンと世界的な供給危機が2021年の業界に大きな打撃を与え、年間販売台数はパンデミック
に見舞われた2020年の1,240万台とほぼ同水準となった。
◼ 中国
➢速報値では、中国市場は供給問題が引き続き緩和され、2021年を堅調に終えた。
➢12月の年率販売台数は11月から4%増の2,780万台/年に急増し、2021年に入って2番目の高水準
を記録した。
➢前年同月比では、12月の販売台数(卸売り)はわずかな減少(0.6%減)にとどまった。
➢2021年通年では、総販売台数は4.3%拡大して2,550万台となり、2019年よりわずかに下回った。
➢12月は、好調なNEV販売が引き続き市場を牽引し、前年同月比114%だった。
➢Teslaの卸売台数は、12月に過去最高の7万台を記録した。
➢速報では、安価なMini EVが牽引し、2021年通年のEV販売台数は260%増の290万台となっている。
➢半導体の供給不足が緩和され、2月の旧正月を前に販売は好調に推移すると思われる。しかし、オミク
ロンの急速な普及により、生産や販売が再び混乱する可能性もある。
◼ 中国の乗用車市場の10→11月の販売順位の変化
➢順位急上昇: Geely、Audi、堅調な上昇: NISSAN、Chery、Haval、Audi
➢順位急下降: Changan、BMW、Roewe、Tesla (Teslaは出荷周期による)
➢注目点: 全体的に販売台数が拡大している
7
中国の動向
8
米国の動向
◼ 2025年までに13のバッテリーギガファクトリーが米国で稼働 – 米国バッテ
リー生産の新時代に導く
➢米国でのEVの生産が増えるにつれ、バッテリーセルの生産も米国で行われることが重要。
✓ Teslaとパナソニックのギガファクトリーネバダは、Tesla Model 3とModel Yの生産にバッテリーセルを供給し
ているが、米国での他のバッテリーセル生産は大きくない
✓ Teslaはオースティンのギガファクトリーテキサスにバッテリーセルの生産能力を配備しつつあり、100 GWhを
超える計画容量を備え、世界最大のバッテリーセル工場の1つになる可能性がある。
65
9
中国の動向
◼ 2022年に向けた中国の予測
➢外国企業のための新しい章の始まり: 2022年に、中国はすべての海外乗用車メーカーが資本比率
100%で事業することを許可する。
✓ 2018年にNEVメーカー、2020年に商用車メーカーに対し外国企業所有制限を廃止
➢自動車の所有率は米国の1/4とまだ低く、急激に拡大しているため、2060年カーボンニュートラルを達
成のために、EVの普及が更に重要になる。
✓ 2021年の中国でのNEV販売台数は、2020年の2倍以上の約300万台に達すると予測されている。
✓ これらの車の約75%は個人消費者が購入し、2/3は登録時にEVへ優遇がない都市で販売されている。
✓ 2022年は、EVに対する政府の購入補助金が実施される最後の年になる予定。
▪ 2022年EVの納入台数は500万台、2030年までに2,000万台に達すると予想されている。(China EV 100)
▪ トヨタは、 2025年までに中国でのNEVの販売を50%増の270万台、30以上のモデルを投入する目標?
➢中国の自動車メーカーは、コバルトやリチウムなどの原材料だけでなく、自動車の熱管理システムで使用
される冷媒や、EVモーターに必要な耐摩耗性の高いベアリング鋼の輸入に依存してる。
✓ 2040年までに中国の道路で約3億台のNEVを見込むため、供給ラインを強化する多くの政策イニシアチブ
が期待される。
78
10
中国の動向
◼ 中国における2021年のEV出荷台数比較、トップ10
➢中国ではEVの販売と納入が引き続き好調で、EV化のイノベーションの主要な拠点となっている。
➢第一位から順番に、SAIC、Tesla、BYD、Lynk & Co.、Great Wall、XPeng、NIO、Li Auto、WM Motors、
Zeekr。
✓ Geelyは、タイプ別内訳を提供していないため、リストから除外
✓ 2021年のZeekr 001セダンの納入台数は約6000台(10月下旬に納入開始)で、Zeekrは2022年に7万台、
2025年に65万台を目指しており、注目の1社。
✓ WM Motor(Weltmeister)は、それよりも少し歴史が長いが、ここ最近大きく拡大している。2021年の納車台
数は44,000台強で、過去3年間の合計に迫る勢い。2021年は2020年に比べて200%増
✓ SAICは2021年564万台を生産し、そのうち73万台がNEV。
✓ Teslaは2021年少なくとも47万台を生産。
✓ BYDの2021年のBEV生産台数は32万台。
7, 24, 72
◼ 中国でプラグインカーの市場シェア19%
➢最近の中国ではプラグイン車が大流行しており、11
月の登録台数は前年比106%増の41.3万台。
✓ プラグイン車は19%の市場シェアを獲得した。
✓ BEVだけでも、市場シェア15%。
✓ 11月中国だけで世界のプラグイン登録の半分以上。
11
Teslaの動向
◼ 第4四半期305,000台を超える生産・出荷を記録し、2021年通年で
936,000台以上となった
➢第3四半期の生産が237,000台だったことを考えると、これは前四半期比で大幅な増加。
➢ベルリンのギガファクトリーやテキサスのギガファクトリーで生産を開始していないにもかかわらず、Tesla
の現在のランレートは年間120万台を超え、EV生産としては前代未聞の水準になった。
4, 54
◼ 中国で記録的な売上を達成、世界生産の約半分は上海工場製
➢中国乗用車協会(CPCA)はTeslaが12月に新記録となる70,847台の中国製車を販売したことを示した。
➢Teslaは昨年世界で936,000台を納入し、内、中国で生産された台数は473,078台。
✓ そのうち約16万台が輸出。
12
Teslaの動向
◼ 予定より遅れているベルリン工場で、生産テストを延長する
➢Teslaは当局に対し、これまでに行われたテストの結果が満足のいくものではなかったことを伝え、量産前
テストを延長する許可を得た。
✓ これを受け、ブランデンブルク州の環境局は10月に250台分のテストのために与えられた承認を、最大
2,000台まで拡大した。
✓ ドイツ経済省の試算では、Teslaは既にグリュンハイデに約$5.7B投資している。
▪ Teslaは、早ければ2021年7月に生産を開始できると期待していたが、建築申請の内容がバッテリー工場などにも
拡大され、承認プロセスが長引き、水の使用や野生動物を懸念する環境保護団体からの反発により、生産開始が
数ヶ月延期されている。
▪ ブランデンブルク州政府は12月下旬に、Teslaが最終承認手続きに必要な書類をすべて提出したと発表した。ブラ
ンデンブルク州のDietmar Woidke知事は、今年初めに決定が下されるかもしれないと述べている。
◼ ギガファクトリテキサスに$10B以上を投資し、20,000人雇用する
➢現在、Teslaは米国で製造されたすべての車を販売し、最も人気のある車のいくつかは1年近くの納期がある。
✓ 現在米国で販売されている全Tesla車は、年間約50万台生産可能なカリフォルニアフリーモント工場で製造
されている。テキサス工場が数年後に完全に立ち上がると、この生産量を2倍以上になることが期待される。
✓ CybertruckとTesla Semiの生産を工場に導入すると、投資は大幅に拡大すると予想される。
6, 91
13
Teslaの動向
◼ 米国に建設予定の新しい鉱山からニッケルを得る契約を結んだ
➢ブラジルの鉱山大手ValeはTeslaの主要なニッケルサプライヤーであり、同社は最近ニューカレドニアからの
ニッケル供給を確保するために大きな取引を行った。
✓ 北米のニッケル生産量は限られており、Teslaはこれまで米国で調達していなかった。
➢TeslaはTalon Metalsが、ミネソタ州中央部でのTamarack Nickel Projectから生産されると予測される金
属の一部の75,000トンのニッケル精鉱を購入することを確約。
✓ 同契約により、Teslaは75,000トン以上のニッケル精鉱の追加購入の交渉優権を有している。
✓ 生産は2026年に開始される。
✓ このプロジェクトで北米における持続可能なエネルギー製品の域内生産を加速させることが期待される。
➢ニッケル価格はここ数年で85%上昇した。
✓ 10年後までには、EV用ニッケル需要は、ニッケル供給全体の5%から59%に急増すると予想される。
◼ 更に、長期供給契約で、バッテリーの負極用グラファイトを確保
➢TeslaはSyrah Resourcesから、バッテリー生産用のグラファイト「Active Anode Material (AAM)」を確保。
✓ 4680型バッテリーセルの一部に採用する予定。
✓ Teslaは商業生産から始まる4年間、固定価格で引き取り、さらにTeslaは、SyrahがAAMの生産能力を年間10
トン以上に拡大することを条件に、追加量を引き取るオプションも有している。
10, 71
14
Teslaの動向
◼ TeslaのFull Self-Driving (beta)の‘assertive’モードでは滑空して止まる
事が可能 (通常Tesla車はワンペダル走行)
➢Teslaの完全自動運転(FSD)ベータ版では、道路上の状況に対してクルマがどのように反応するかを決
める「プロファイル」を3つから選ぶことができる。
✓ この機能は2021年10月のバージョン10.3アップデートに含まれていたが、信号機左折に関する問題のため、
ロールアウトを開始してから2日後に撤回された。
✓ リリースノートでは、“ローリングストップ、速度によって異なる車線変更、追従距離、黄信号に対する挙動制
御”として説明されている。
➢「Chill」、「Average」、「Assertive」と、積極性(と潜在的な安全性)が異なるモードがある。
✓ Assertiveモードでは、車両が “追従距離を短くし ”、 “より頻繁に車線変更を実行する ”、”追い越し車線か
ら出ない”、”ローリングストップを行うことがある“との説明がある。
✓ Chillモードでは、車両が車両は “より大きく追従距離をとり、車線変更は少ない"との説明がある。
➢こうしたモードにより、ドライバーとして、どこまで気を引き締めておくべきかが、自分で選べる点が重要
✓ 今後他社も同様な設定を用意する必要性が生まれる可能性がある。
14
15
Teslaの動向
◼ Plaid Track Modeをリリースし、サーキット走行性能を異次元に引き上げる
➢もともとModel 3パフォーマンス向けに、「Track Mode」をリリースしていた
✓ サーキット走行性能を向上させるためにダイナミック制御を微調整するもの
➢「Plaid Track Mode」は、スタビリティコントロール、ハンドリングバランス、回生ブレーキを個別に調整でき
るようにして、レーストラックでの車両制御の権限をドライバーに与える新たなソフトウェア。
✓ 3モータープラットフォームと1,000馬力以上のパワーを最大限に活用するために開発された
➢パワートレイン冷却の最適化
✓ サーキット走行では、バッテリー、モーター、ブレーキに膨大な熱が発生する。
✓ この熱を管理し、できるだけ低温に保つことで、サーキット走行の耐久性を最大限に高める
✓ 減速時のエネルギーをより多く回収し、摩擦ブレーキへの負荷を減らして熱管理を向上させる
➢ラテラルトルクベクタリング
✓ リアアクスルに加えられたトルクは、ノーズをコーナーに向けるのを助け、フロントアクスルに加えられたトルク
は、車をまっすぐに引っ張るために回転を抑える。これを利用して、横方向のトルクベクタリングを可能にする。
➢Plaid Track Modeでは、ビークル・ダイナミクス・コントローラー(VDC)がステアリング角、アクセル、ブレー
キペダルの入力を評価し、ドライバーが車をどこに置きたいかを判断し、タイヤの滑りを許容してトルク配
分を自動調整し、高速コーナリング時にドライバーにさらなる制御性能と俊敏性を提供。
✓ ハンドリングバランス、スタビリティアシスト、回生ブレーキは、ドライバーのスキルレベルや好みに応じて個別
に変更することができる。
25
16
Teslaの動向
◼ テキサスで巨大なメガパックバッテリープロジェクトを発表
➢テキサス州では、昨冬の悪天候により送電網に大きな負担がかかり、多くの地域で計画停電が発生し、
多くの人々がエネルギー事情を見直している。
✓ 家庭用蓄電システムが危機以降人気を博している
✓ また電力会社は大規模な蓄電システム導入のため、ヒューストン近郊に81台のTeslaメガパックが設置され
100MW/200MWhの容量を持つ大規模プロジェクトが進行中。
▪ Teslaのエネルギー貯蔵プロジェクトとしては世界最大級
▪ メガパックを製造する新メガファクトリーでは年間40GWhの生産を目指している
27
17
Teslaの動向
◼ AMDのCPUを導入、また12Vリチュウムイオン電池を2022年モデルのModel
3とModel Yに導入
61
➢Tesla体験の多くがセンターディスプレイを中心に構成されていること
を考えると、AMDへの変更は大きな違いをもたらすはず。
➢EVの多くは12V鉛蓄電池に関連す
るバッテリー故障に合う事があり、
Teslaがリチウムイオンバッテリーシス
テムに変更したことは画期的。
18
Teslaの動向
◼ Model YはIIHS安全評価で最高点を獲得
➢米国で自動車の衝突テストを行う主要な独立機関である
米国道路安全保険協会(IIHS)は、Tesla「Model Y」の最
新のテスト結果を発表し、最高の安全性評価を獲得した
ことを確認。
✓ Model 3も、NHTSA全項目で5つ星を獲得し、Euro
NCAPが5つ星を獲得し、「新しい安全技術のベンチ
マーク」と評価されており、Model Yは安全性評価にお
けるTeslaの連続した成功を継続している。
75
19
Teslaの動向
◼ Model 3とModel Sを約50万台リコール
➢1つ目のリコールには、119,000台のModel Sに影響し、フロントトランクのラッチが誤って組み立てられ
た可能性があり、運転中に開いてしまうことがある。
➢2つ目のリコールは、356,309台のModel 3に影響し、バックカメラのハーネスが正しく組み立てられてい
ない可能性があり、損傷して機能しなくなる可能性がある。
◼ テキサス州のスーパーチャージャーステーションに、CCSコネクターを設置
➢Teslaはこれまで、北米のスーパーチャージャーステーションで独自のコネクタしか使用していなかったため、
これはTeslaにとって重要な意味を持つ。
✓ Tesla社は4つの異なる新しいスーパーチャージングステーションに対して$375Kから$500Kの政府助成金を
申請している。
▪ 助成金を受けるステーションには、CHAdeMOとCCSのコネクターをそれぞれ少なくとも1つ以上設置することが求め
られている。
◼ Elon MuskはSpaceXで大気中CO2をロケット燃料にしたいと考えている
➢SpaceX社はテキサス州で天然ガス掘削を計画しており、そのガスを宇宙船やロケットの動力として使用
する可能性もある。
57, 70, 100
20
VWの動向
◼ 3.0 ID.ソフトウエアアップデートで急速充電を9分間早める
➢3.0ソフトウェアには、ナビゲーション、音声制御、および運転支援の改善も含まれ、また最大77kWhバッ
テリーでピーク充電速度を125kWから135kWに、10kW上げる。
✓ 10kWはわずかな改善(わずか8%)だが、5〜80%の充電時間を38分から29分に短縮する。
▪ バッテリーは通常、空に近いときに最も速く充電され、バッテリーがいっぱいになると充電を遅くする必要がある。
▪ これが、充電時間を100%ではなく5〜80%で見積もられる理由だ。最後の20%は、前の80%と同じくらい長くか
かる可能性がある。
89
21
VWの動向
◼ ヒッピー時代のミニバスのEVバージョンを3月に発表する
➢VWは、その象徴的なヒッピー時代のマイクロバスのEV版であるID. Buzzを3月9日発表する。
➢また、今後5年間で$100BをBEVとソフトウェア開発に割り当てることを先月確認し、今年末までに27車
種のBEVモデルを支える専用アーキテクチャを定義する。
18
22
Porscheの動向
◼ 2021年の売上を発表(北米)、Taycanは2倍以上を売り上げた
➢Porsche Cars North America(PCNA)は、2021年は史上最高の年となり、パンデミックに見舞われた
2020年から22%増加し、2019年の記録を14%上回った。
✓ Taycanの売り上げが2倍以上になり、2021年のPCNA全出荷台数の13.5%を占め、718
Boxster/CaymanとPanameraの合計を超えた。
35
23
Audiの動向
◼ Audiは320kWチャージャを持ち、2階に特別ラウン
ジのあるユニークな充電ハブコンセプトを公開
➢特に都市部で自宅で充電にアクセスできないドライバーを想定し、EV
インフラの拡大する需要に対する充電ソリューションを試験する目的。
✓ Audiはどこに住んでいても、車両を充電し続けることができるソリュー
ションを提供することを重視している。
➢戦略として、任意の敷地に合わせて簡単に組み立ておよび分解でき
るハブを形成するモジュラーコンテナキューブになっている。
✓ 200kWの電力接続が可能で、2.45MWhのストレージがある。
✓ 屋根に30 kWの太陽光発電もあり、ハブに継続的にエネルギー貯蔵。
81
24
Mercedes-Benzの動向
◼ Teslaとの戦いにF-1チームを投入しプロトタイプを作成
➢CES 2022で発表されたEQXXは、Mercedes-Benzの現在の主力EVであるEQSよりも体積が50%少な
く、30%軽いバッテリーパックで1,000km以上走行できる。
➢このセダンのバッテリー技術は、2024年から同社のコンパクトカーに搭載される予定。
◼ 走行距離620マイルを
超えるVISION EQXXプ
ロトタイプを公開、印象
的な空気抵抗とソー
ラールーフ
➢エネルギー効率– Mercedes-
Benzのエンジニアは、EQXXで
10kmあたり1kWh未満のエネル
ギー消費を実現。
➢抗力係数はわずか0.17cd
▪ サッカーボールよりも空力的に
優れている
50, 52
25
Mercedes-Benzの動向
◼ 2024年に発売されるMMAおよびMB.EAプラットフォームのドライブトレイン
全体を内製する
➢Mercedesは航続距離とパフォーマンスの競争力をさらに高めるための最良の方法は独自開発すること
にあると考えている。
✓ 燃焼エンジンと同じように、電気モーター、バッテリー、パワーエレクトロニクスのシステム全体を可能な限り
自社でコントロールしたいと考えている。
▪ EQSバッテリーはCATLと協力している一方、欧州でEV用バッテリーセルを製造するために、StellantisおよびTotal
Energiesと対等なパートナーとして、Automotive Cells Company (ACC) に協力する計画を発表している。
▪ EQCのモーターについてZFと協力し、EQSで使用されるより強力なモーターについては長年の電気モーターサプライ
ヤーであるValeo Siemensと協力した。
▪ HyundaiやStellantisの長年のパートナーであるFactorial EnergyとMercedes-Benzは独自セルを開発している。
1
26
BMWの動向
◼ 米国でBMWは3年連続でLexus、Mercedesの売上を超えた
➢BMWの出荷台数は昨年21%増の336,644台であった一方、Mercedesの販売台数の伸びは1%以下
だった。レクサスは、昨年売上高を11%伸ばした。
➢Audiは5%増の196,038台で、BEV e-tronの出荷は26%増加した。Porscheの売上は22%増加し、EV
Taycanの出荷は2倍以上になった。
16
27
BMWの動向
◼ クルマの色を変える印刷技術E-Inkを発表
➢E Inkを搭載したBMW iX Flowの表面コーティング
✓ マイクロカプセルが何百万個も含まれており、マイナスに帯電した白色顔料とプラスに帯電した黒色顔料が
含まれている。
✓ このマイクロカプセルを電界で刺激すると、白色または黒色の顔料がマイクロカプセルの表面に集まり、車の
ボディに希望の色合いを与える。
➢強い日差しや高い外気温による車両や客室の加熱は、外装を明るい色に変更することで軽減できる。
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28
BMWの動向
◼ 後部座席にエンターテイメントを提供する31インチの車内スクリーンを公開
➢BMWは、今年のCESで、後席を「プライベート・シネマ・ラウンジ」に変身させる「シアタースクリーン」と呼ぶ
31インチ、32:9の巨大なディスプレイと、Bowers & Wilkins製の30以上のスピーカーで構成されたシステ
ムを紹介。
✓ 解像度は約8000×2000の8Kで、アスペクト比が16:9、21:9、32:9のコンテンツを再生できるAmazonの
Fire OSを搭載したFire TVデバイス。最新のビデオストリーミングやその他のFire TVアプリにアクセスして、車
載5G回線でストリーミング再生することができる。
✓ 出荷時期、価格は未定
29
29
BMWの動向
◼ 走行範囲280マイルのデュアルモーターのパフォーマンスEV IX M60を発表
➢811lb-ftの瞬間的トルクを発揮し、0-60mph 3.6秒、ネット106.3kWhの大容量バッテリー、250kWの
DC急速充電器対応。
➢iX M60の2つのモーターにはレアアースを使用せず、「電流通電同期機」の原理で作動する。
✓ 最高速度である155mphまで、加速はほぼ一定に保たれる
➢BMWは、2030年までに販売台数の50%を達成する目標のため、今後数年間で数多くのEVを発表する。
✓ 今年末には、最大300マイルの航続距離を持つEVセダン「i4」を発売する予定で、また、5シリーズと7シリー
ズ、SUVのエントリーモデルであるX1のEV版も開発中。
▪ 米国で最も人気のあるBMWの3シリーズのBEVバージョンは、すでにテスト用のカモフラージュで目撃されている。
45
30
GMの動向
◼ 2021年第4四半期、Bolt 25台、Hummer 1台の出荷
➢米国EVで第二位をFordに受け渡した
✓ GMは2025年までに世界で30車種の新型EVを投入することを約束している
✓ 今後は、Cadillac LyriqやGMC HummerなどのGMブランドのEVや、新たに発表されたChevroletのSilverado、
Equinox、BlazerなどのEVモデルも加わる
▪ これまで、BoltのおかげでEV全体の販売台数は十分に確保できていた。
▪ しかし、最近のリコール問題により、今期はEVの生産がストップしており、GMは年末に向けて苦境に立たされてた。
✓ しかし、新しいEVを発表したからといって、生産規模を拡大しタイムリーな納入を実現できるわけではない。
26
◼ GMC Hummer EVの最初の出荷
➢12月17日、最初のGMC Hummer EVを生産(前に、オークションで$2.5mで落札されたVIN001がある)
✓ 今回のGMC Hummer EV初版は通常の$110,295で、最大1,000馬力と11,500lb-ftのトルク。
✓ Hummer EVの安価なバージョンは、今後2年間で徐々に発売される予定。
◼ FedExはGMのBrightDrop部門から配
送EVバン(EV600)最初の出荷を受領
(12月17日)
➢FedExが注文した500台の内の最初の5台。
✓ EV600は、Hummer EVなどのGMの他の今後のEV
にも電力を供給するGMのUltiumプラットフォームを
搭載している。
➢FedExは以前、グローバルなPick and Delivery(PUD)
フリートが2040年までに全EV化するという目標を発
表していた。
31
GMの動向
12, 86
◼ 漸く車の排出基準を設定するカリフォルニアの権限に跪いた (1月10日)
➢GMは、カリフォルニア州のEVサプライヤーになるために、大気浄化法の下で自動車の排出基準を設定す
るカリフォルニア州の権限を「認め」、同州のEVサプライヤーになることを提案した。
✓ カリフォルニア州は、フリート車購入の際に考慮すべき自動車メーカーのリストにGMを加えることに同意した。
32
GMの動向 (Cadillac)
◼ Cadillacのコンセプトは旅の体験にフォーカスしている
➢「これまではクルマをデザインしてきたが、今は体験をデザインしている」、
「テクノロジーのおかげで、顧客体験は基本的に楽なものになっている」
✓ 「InnerSpace」 : 2人乗りの自動運転EV高級コンセプトカー
▪ パノラミックガラスのルーフとボディサイドの一部からほぼ全体を見渡すこ
とができ、拡張現実のエンゲージメント、エンターテインメント、ウェルネス
リカバリーのための巨大なLEDディスプレイを備えている
✓ 「OpenSpace」: 旅行中に乗客が滞在できる場所を提供する
✓ 「PersonalSpace」: 垂直離着陸可能な1人乗り
✓ 「SocialSpace」: 最大6人の乗客が交流したりくつろいだりするための
自動走行車
➢Ultiumバッテリー技術とUltifiソフトウェアプラットフォームが、このコンセプトカーを支えている
23
33
GMの動向
◼ 400マイル走行のSilveradoでEVピックアップ市場に参戦
➢GMC Hummer EVに続く、GMにとって2車種目のEVトラック。最大350kWのDC高速充電に対応しており、
10分間の充電で約100マイルの走行が可能になる
✓ 「Silverado」は、GMが$35Bを投じて推進するEV事業のフラッ
グシップカーのひとつ
✓ 0から60マイルまで4.5秒以内で加速
➢2023年春の発売で、競合のFord F-150 Lightningに1年遅れ
となるが、GMは航続距離と牽引力がより大きくなるとしている。
✓ Fordは、既存のF-150トラックのフレームにバッテリーを組み
込んで、早く販売を開始した。
✓ GMはまずUltiumバッテリーパックを開発し、航続距離の長い車
を作った。
▪ Hummer EVピックアップと同じバッテリーパックとプラットフォーム
を使い、SilveradoはHummerよりも作業用トラックに修正
▪ RST (Rally Sport Truck)初代モデルは485kW(664馬力、希
望小売価格$105,000
▪ ワークトラックのベースモデルは$39,900からで、生産が本格化
した後は、$50,000~$80,000でさまざまなバージョンのトラッ
クが販売される予定。
31, 38
34
GMの動向
◼ シャープな外観を持ちゲームチェインジャーとなる
$30,000から始まるEquinox EVを公開
➢Equinoxは、Chevroletにとって2番目に売れているブランド。
✓ Blazer EVと伴に、2023年秋に2024年モデルとしてChevy EVのラ
インナップに追加される予定。
✓ Equinox EVは、フリートバージョンと小売バージョンの両方で発売。
➢Ulitumプラットフォームで駆動され、GMは古いプラットフォームで駆動
されているBolt EV/EUVをこの2車種が引き継ぐ予定。
34
35
GMの動向
◼ GMはQualcommの半導体が次世代のハンズフリードライブモードを実現する
と言う
➢2023年に発売される2024年モデルのCadillac Celestiq EVに搭載される予定のUltra Cruise System
は、Qualcommの新しいSnapdragon SA8540PとSA9000P人工知能アクセラレータを採用した最初の
先進運転支援システム(ADAS/レベル2)となる。
✓ Ultra Cruiseは、米国内の200万マイルの道路における運転シナリオの「95%」をカバーする
✓ 「ストップサイン、ストップライト、ターン、スプリット、マージ、フリーウェイ、サブディビジョン...それらすべての領
域をカバーする」 (GM)
30
➢16コアのCPUによる低レイテンシー制御機能と、カメラ、
レーダー、ライダなど20種以上のセンサー処理のための
300 TOPS(テラオペレーションズパーセカンド)以上の高
性能AIコンピュータ能力を実現する。
36
Fordの動向
◼ F-150 Lightningの大きな需要を利用し、$30,000もの追加支払いを求め
るディーラも出た
15, 55
➢米国のディーラー販売では異なる販売店間で同じ車両の価格が大きく
異なり、問題がある。(Teslaは直販なので、そうした問題はない)
◼ F-150 Lightningの市場導入を利ざや稼ぎに邪魔
されたくない
➢米国では自動車が入手困難な時、一部のディーラーでは、独自に購入
希望者から数万ドルの追加料金を請求することがある。
✓ FordのEVは、競争相手が少ないこともあり、来年いっぱいは需要が高
い状態が続く可能性がある。
▪ 今年のCESで発表されたGMのEV「Silverado」は、2023年春まで生産が
開始されない。
▪ 現在も予約注文を受け付けているRivianは、拡張バッテリーを搭載したモ
デルが2023年まで遅れることを最近発表
▪ TeslaのCybertruckはまだ発売日が確定していない
➢Fordはディーラーが自ら価格を上げようとしないよう警告している。
✓ ディーラーが顧客に余分な保証金や支払いを求めると、2022年に
Lightningを受け取れなくなる可能性があると警告している
37
Fordの動向 (ディーラーによる価格吊り上げの実態)
15, 55
38
Fordの動向
◼ F-150 Lightningは他のEVにL2で充電可能
➢Lightningの最大7.6kW(240Vで32A)のAC充電「出力」機能を公開
✓ HyundaiのIoniq 5も他を充電できるが、出力が2kWのL1。
➢自宅や職場に数日間電力を供給する機能も備えている。
77
39
Stellantisの動向
◼ AmazonとStellantisはソフトウエア開発とデリバリー車両で協力
➢StellantisはAmazonとデジタル技術(AWS)を利用し、Amazonは、2023年に発売予定の新型EV配送車
「Ram ProMaster」の最初の顧客となる。
✓ AmazonにEVを供給するRivianと競合する
▪ AmazonはすでにRivianのEVを10万台発注しており、最初の1万台は今年末までに、残りを2030年末までに納品
▪ この契約でAmazonは、RivianのEVバンを購入する義務はなく、他の自動車メーカーと協力することも可能
➢Stellantisは先月、10年後までに自動車のソフトウェアドリブンな機能から約€20B($23B)の追加収入
を得るという計画を発表している
✓ Stellantisは、EV化とソフトウェアのために、20年代半ばまでに全体で€30Bを費やす計画
▪ 3月1日に2030年までの戦略計画を発表する予定
✓ ナビゲーションシステムやメンテナンスなどのサービスのためのソフトウェアのダウンロードやアップデートによる
収益に焦点を当てる
✓ その実現のために、StellantisはすでにFoxconn、Waymo、BMW
との協力も発表しており、Amazonはそれに追加するもの。
▪ StellantisとAmazonは、バンの契約と同時に、2024年からSTLA
Smart Cockpitと呼ばれるデジタルキャビンプラットフォームのソフ
トウェアソリューションに取り組み、自動運転機能を備えたEVに追
加する予定
32
40
Stellantis (Chrysler)の動向
◼ Airflowコンセプトで全電気の将来をプレビュー
➢Stellantisが所有する米国の象徴的なブランドであるChryslerは、2028年
までにEVのみを販売する予定であるとCES 2022で発表。
✓ Chryslerは、最初のEVを2025年に生産開始すると述べたが、その時市場
はEVで溢れかえっている。
▪ Citroën Berlingo, Opel Combo Life, Peugeot Rifterも全てBEVになる
➢最新コンセプトとしてChrysler AirflowクロスオーバーSUVを発表。
✓ 各車軸に1つずつ2つの150kWモーターがあり全輪駆動
✓ バッテリーサイズやエネルギー容量の詳細を未公表だが、1回の充電で
350〜400マイルの範囲を推定
➢Stellantisの「STLA AutoDrive」先進運転支援システム(ADAS)が搭載され、
(何れ)レベル3の自動運転機能と無線ソフトウェアの更新が可能になる。
8, 40
◼ Citroën Berlingo, Peugeot Rifter, Opel
ComboをEVのみとし、ICEと決別
➢CESでChrysler新型EVクロスオーバー「Airflow Concept」
を公開し、2028年までに100%EVにすると約束。
✓ その数日後、Stellantisはその目標達成に向けて、欧州
モデルのCitroën Berlingo, Opel Combo Life, Peugeot
Rifterのエンジンモデルを止め、全てBEVとなると発表。
➢EVバンとして、「ë-Berlingo」は、ICEと同じ室内容積と人
荷役能力を備え、136psのEVモーターは「頭出しから使え
41
Stellantisの動向
るトルクのおかげでスムーズなスタートが可能」で、最高速度は130km/h。
✓ 50kWhのリチウムイオン電池を搭載し、航続距離は280km、100kWの充電器で30分以内に80%まで充電で
きるとしている。
◼ ソフトウエア人材を求め、シリコンバレーとの戦いに挑む
➢自動車メーカーは、半導体に直接アクセスして、顧客を魅了するクールな自動車機能のソフトウェアを開発
し、デジタルな混乱の中でもブランドを存続させたいと考えている。
➢ソフトウェアデイは、株価を上げるために投資家や記者を魅了するだけでなく、ソフトウェアエンジニアの採
用イベントとしても機能している。
50, 103
42
Rivianの動向
◼ Rivianの2021年の生産台数は1,000台強
➢9月に生産を開始して以来、R1T EVピックアップトラックを中心
に1,015台生産したと発表。納入は920台。
✓ 9月に生産を開始した後、2021年内に約1200台の生産を
計画していた。
✓ Amazon向けの何台かのEV配送バンと少数のR1S SUVもある
が、ほとんどはR1T EVピックアップトラックであると予想される。
◼ ジョージア州に新たに$5BのEV工場を建設
➢2022年夏に建設が開始され、2024年に新工場で生産を開
始する予定。
✓ 完成すると、年間最大40万台の車両を生産できるようになる。
✓ 最近承認された新しい623,000平方フィートのイリノイ州ノー
マル市への投資も継続する。
◼
2, 90
◼ RivianはAmazonの独占的EVバン納入者ではなかった
➢1月5日Amazonが、StellantisからEVバンを購入すると発表したことで、Rivianの株価は下落し、Stellantis
の株価は11%上昇した。
✓ Rivianは、今年末までに1万台、10年後までに10万台のバンをアマゾンに納入する義務を負っているが、投資
家が注目しているのは、Rivianが約束したバンを提供できるかどうかだ。
43
Apple Carの動向
◼ Apple Car要職者の退職が増えており、2022年は運命を左右する
➢Apple Carはリーダーチームのシャッフルの連続になっている。
✓ このプロジェクトは、元FordのエンジニアでiPhoneとiPodの幹部に転向したSteve Zadesky氏の指示で2014
年に開始された。
✓ その後、元ハードウェア部門の責任者であるDan Riccio氏、その後、昨年引退した前任者のBob Mansfield氏
の手に渡った。元Teslaの幹部であるDoug Field氏は、2018年から9月まで指揮を執っていた。
✓ Field氏が会社を辞め9月にFordに移り、プロジェクトはKevin Lynch氏の手に渡った。
▪ Appleのプロジェクトのためにハードウェアを運営していたMichael Schwekutsch氏がすぐに続いた。
▪ 辞任したのはトップマネージャーだけではない。最近、バッテリー技術、駆動列システム、自動運転センサーに取り組ん
だ少なくとも3人の主要なエンジニアが去った。
✓ Lynch氏以前の4人のリーダーとは異なり、Lynch氏はTeslaを運転するが、ハードウェアリーダーシップの専門知
識も自動車業界の歴史もなく、彼の経験はソフトウェアにとどまる。
▪ Lynch氏は、Apple Watchを明確な目的のない製品から、何千万人ものユーザーの通知とヘルスモニタリングに不可
欠なデバイスに変えた。
➢Apple Carにはビジョンはあるが、すべてを機能させるには、適切な人材を採用して維持する必要がある。
73
44
Volvoの動向
◼ ‘人の監視無し’での高速道路自動運転モード「Ride Pilot」(Level3)を発表
➢他社と異なり、Level3を目指しており、 LuminarとVolvoの子会社であるZenseactと協力してVolvo Carsの
エンジニアによって開発された。
✓ 車両はLumiarのIris LiDARを含み、24を超える包括的なセンサー群を持つ
▪ 他社の多くは、自動運転技術をオーナーカーでなく、ロボットタクシー (Level4) として導入することを計画している
➢Ride Pilotは、カリフォルニア州の顧客を対象に、サブスクリプションサービスとして提供される予定。
✓ 今年後半に発表される予定のVolvoのEV SUV(名称未定)は、Ride Pilotを搭載した最初の車両になる
▪ 昨年の夏に公開されたVolvoのConcept Rechargeは、Luminarのルーフライダが設定されていた
2021年夏に初公開されたVolvoのEV SUV「コンセプト・リチャージ」
38
NIOの動向
◼ NIO Day 2021: 1000kmの走行範囲を持つET5を蘇州で発表、同時に2025
年までに世界市場拡大も発表 (12月18日)
➢ET5は自動運転を念頭に置いて設計されており、NIO Autonomous Driving(NAD)、NIO Aquila Super
Sensing、NIO Adam Super Computingにより、高速道路、市街地、駐車場、バッテリー交換などのシナリオで
安全な自動運転を徐々に実現される。
✓ 自動運転機能は検証後に徐々に展開され、月額680人民元($107)のサブスクで追加できると述べた
➢ET5の抗力係数0.24、CLTC範囲で75kWh バッテリーで550+km、150kWhで1,000 km以上走行。4.3秒で
0から100 km/hまで加速し、33.9mで100km/hから完全停止。
✓ 内部には、NREALと開発したAR/VR技術を搭載したパノラマデジタルコックピットのPanoCinemaが付属
➢バッテリー交換バージョンで$41,000未満の価格設定で、Teslaの強力な競争相手となる可能性がある。
➢既に米サンノゼを拠点とするNIO USAのビジネスデベロップ、ユーザーインフラ系の求人が46件ある。
68, 80
45
Zeekr/Geelyの動向
◼ Zeekrは、2020年3月にGeelyが立ち上げた高級EV自動車ブランド
➢2020年秋、Geelyは、オープンソースのEVシャーシであるプラットフォーム 「Sustainable Experience
Architecture(SEA)」を発表
9, 51
46
✓ Lynk & CoやZeekrなど、Geely傘下のブランドの全てのEVは、
このシャーシベースに載ることになる
✓ ZEEKR 001は、2021年10月に中国で出荷を開始し、徐々
に生産を増し、ZeekrのWeiboによると、12月には生産が
3,697台に達した
▪ Zeekrは100kWhのCATLバッテリーパックを積み、航続距離
712km(440マイル強)、0-60mphのスプリントが4秒以下、
電子制御による最高速度200km/hを約束し、360kWで5分
で120kmの航続距離を確保することができる。
◼ 2025年までに7車種を販売し、年間約65万
台の販売、海外輸出を10万台を見込む。
➢2022年の納車目標は7万台で、以前発表した北米への参入
計画に加え、来年EUへの参入を計画している。
47
Huaweiの動向
◼ Huawei AITO M5の受注5日で6,000台超え
➢AITOは、HuaweiとSeres(Sokon)が共同で作成した高級自動車
ブランド
✓ 両社は2021年初めにパートナーシップを締結し、Huaweiは
HuaweiストアでSeresのSF5を販売していた。
✓ その後、両社は新ブランドとしてAITOを立ち上げ、今その最初
のクルマとしてAITO M5が生まれた。
▪ AITO M5は、2層の積層遮音ガラスと床のLASD液体音響減衰材
とサイレントタイヤを使用し、80 km/hの速度で約56.9dBに車内
騒音を制御する。
➢Huaweiの戦略は車両の脳と中枢神経系(HarmonyOSと
DriveOne)を構築し、Sokonのような自動車ベンダーが設計や機
構等の基本に集中できるようにする事
✓ Huaweiはこうした関係をBAICのArcfoxやXpeng、GACとも組ん
でいる。
➢Huawaiのジレンマは、HuaweiがEVメーカーへの技術サプライ
ヤーであり、自動車メーカーは、サプライヤーが競合他社になるこ
とを望んで居らず、Huaweiは自動車メーカーになりたくないとい
う主張を行っている(売れては困る)。
56
Hyundaiの動向
◼ EVに焦点を合せる中、40年間開発を続けてきたエンジン開発部門を閉鎖
➢Hyundaiには12,000人がエンジンに取り組んでいると伝えられているが、彼らは一部を残してEVパワートレ
イン開発に移されている。
✓ 今、EVに転換することは避けられない。我々のエンジン開発は素晴らしい成果を出してきたが、過去の素晴ら
しい資産を土台に、将来のイノベーションを生み出すためにシステムを変更する必要がある (Hyundai)
✓ エンジン設計ユニットの研究者は、既存のエンジンを変更するための一部の数人だけ残し、EV化開発・設計・
試験センターに移動。
➢Hyundaiはまだ水素燃料電池に多額の投資をしているが、Ioniq 5の発売により、BEVである程度の成功を
収め始めている。
63
48
Hyundaiの動向
◼ Nexoが水素(FCV)の極限耐久記録を更新
➢欧州としては、引き続き自動車だけでなく、スクーター、商用トラック、航空、鉄道など、さまざまな分野で水
素インフラの整備が検討されている。
➢Hyundaiは乗用車に関してはBEVへの賭けに切り替え、HFC Genesisの開発一時停止を発表したが、ほぼ
同時にこの更新記録の発表が行われた。
✓ 欧州における水素事業の将来性には引き続き大きな意味がある。
✓ 特に、フランスは水素に賭けている。
53
49
Kiaの動向
◼ Kia EV6は米国販売に先駆け走行範囲310マイルとEPAから認定された
➢この航続距離の数値は、EV6のモーター性能と空力性能の効率の良さを証明している。
✓ 77.4kWhのバッテリーパック搭載の後輪駆動バージョンは、1回の充電で310マイルのEPA航続距離を達成
✓ 四輪駆動モデルは、EPA認定の航続距離274マイル、58.0kWhのEV6 EXは航続距離232マイル
✓ 同じパワートレインを搭載したIoniq 5の航続距離は303マイルであり、Kia EV6のフォームファクターは、Ioniq 5
よりも少し効率的
➢EV6の最初のモデル(EX、EX+、GT-Line)は、2022年初頭に全米50州で販売を開始され、価格は近日
中に発表される予定。
93
50
51
VinFastの動向
◼ ベトナムのVinFastは既に発表した
VF e35とe36に加え3車種のEVを
CESで発表
➢5つの市場セグメントをカバーするEVの全ライン
アップを紹介
➢PininfarinaとTorino Designの協力でデザイン
✓ セグメントAでは、ミニコンパクトの「VF 5」、サブ
コンパクトの「VF 6」、コンパクトの「VF 7」
✓ 発表済みの「VF e35」、「e36」は、「VF 8」、
「VF 9」としてミッドサイズとフルサイズのセグメ
ントに対応。
➢VF 8とVF 9は、「Eco」と「Plus」にレベル2+の運
転支援機能、「Premium」にレベル3~4の自動運
転機能が標準装備される (ZFが提供)
➢2022年前半にVF8とVF9の受注を開始し、その
後北米と欧州の市場に参入すると発表
✓ ロサンゼルスに米国本社を開設し、2024年に
米国での生産を開始し、IPOの可能性も発表
28
52
トヨタの動向
◼ ToyotaはEVシフトを加速するために$35Bを費やす (12月14日)
➢トヨタはEV推進のために4兆円($35.2B)の投資を計画しており、2030年までに30車種のBEVを投入し、
年間350万台の販売を目標とする。
➢トヨタはHEVやFCVへの投資にさらに4兆円を投じ、電動化への投資総額は8兆円になる。
✓ 所得が高く、充電インフラが整備されていて、再生可能エネルギー由来の電力でバッテリーを製造・充電できる
一部の国には、EVが適していると賭けている。それ以外の地域では、HEVが今後数十年の間に交通機関の脱
炭素化に重要な役割を果たすだろう (トヨタ)
➢Lexusについては、2035年までに世界中でBEVにすることを計画している。
99
53
ホンダの動向
◼ ホンダは東風ホンダとのJVでEV工場を作る
➢ホンダの新工場は、中国湖北省の武漢経済開発区にある63万平方メートルの土地をカバーし、年間12万
台のEVを生産する計画。
✓ ホンダはそこで何を作るのかを明確に述べていないが、10月に報道されたコンセプトカーの「e:Nシリーズ」(下
の写真)のおかげで、ホンダがそこで何を作るのかについてはすでに2つのことがわかる
➢工場は主に組立分野で業界をリードするレベルの自動化を達成する。
✓ 「最初から最後まで」のEV生産が可能な、高効率の「スマート」プラントとして設計されている
▪ スタンピングや溶接から、塗装、組み立て、車両検査まで、すべてを意味する
▪ 「カーボンニュートラルの実現に向けた太陽光発電などの再生可能エネルギーの利用、リサイクル水の使用…そして
VOC排出量の削減を含む持続可能性イニシアチブを積極的に追求する」 (ホンダ)
21
54
Sonyの動向
◼ モビリティとEVに焦点を当てた“Sony Mobility”設立とSUVを発表
➢VISION-Sコンセプトの「商用リリースを検討している」と明確に述べた
✓ 元のセダンコンセプトをVISION-S01と呼び、新しいSUVコンセプトはVISION-S02と呼ぶ
➢両車両とも自動運転と駐車タスクのために、カメラ、レーダー、超音波、LIDARの40個のセンサーを含む
✓ 400kW(536hp)デュアルモーター四輪駆動、0-100km/h 4.8秒、最高速度は240km/h。
✓ 出荷時期、価格、バッテリーサイズに関する情報はまだない。
42
Magnaの動向
◼ ピックアップトラックメーカーが簡単に(既存車両を)EV化する方法を提供
➢MagnaはEtelligentForceパワートレインシステムを2025年に北米市場に展開することを目指す。
✓ ピックアップトラック開発者が、既存のサスペンションやブレーキシステムを利用してラインナップをEV化する際、
コストがかかるプラットフォームの再設計を回避するのに役立つ
13
55
56
Lee Automotiveの動向
◼ 世界最大級の配送会社の仕様に基づいて設計された全く新しいEVプラット
フォーム「P7」の実証実験を開始
➢370マイルの走行範囲をターゲットにしたP7プラットフォームを匿名の配送会社向けに導入
✓ 最高速度80マイルで高速道路にも対応し、約8,800ポンドの積載量が目標
✓ 同等の商用車に比べて最大35%多くの荷物を運ぶことができ、約30人の乗客を運ぶのに相当
➢2021年には、Magnaや日野との協業を発表した他、日立アメリカとの協業も発表
✓ DaaS (Data-as-a-Service)およびAaaS (Analytical-as-a-Service)プラットフォームソリューションをフ
リート向けに提供し、フリートオーナーにオペレーションの完全な可視性を提供し、市場投入までの時間を短縮
し、総所有コストを削減し、ライフサイクルサービスを提供する
✓ BaaS (Battery-as-a-Service)、REEcornerの高速スワップも活用。
「P1」「P2」「P4」
「P7」
37
大型EVトラックの動向 (Kenworth/Paccar)
◼ CESで670馬力のKenworth T680E EVセミ(K Whopper)が走行範囲150マ
イルでデビュー
➢標準的Kenworth T680には、ターボ付き直列6気筒ディーゼルエンジンが搭載されており、ピーク時には
405馬力を発揮するが、T680Eは265馬力高い。
➢既存の(ICEの)アクスルマウントを利用することで、電動化することを容易にしている。
✓ このパワーとトルクは、モーターとアクスルを一体化したMeritorの14Xe "epowertrain "によって得られる
✓ https://youtu.be/GvImwPIsGUM
57
19
EVトラクターの動向
◼ John DeereはラインアップをEV化する為にKreisel Electricを買収
➢12月15日、John DeereはKreiselの株式の過半数を取得したことを発表した。
➢Kreisel Electricは、高密度・高耐久性のEVバッテリーモジュールおよびパックを開発しており、同社の特許
取得済みバッテリー技術を使用した充電インフラ・プラットフォーム(CHIMERO)を開発している
✓ オーストリアを拠点とする新興企業で、55kWhのバッテリーパックを搭載したVW e-Golf、$1Mのクラシックポル
シェ910、Arnold Schwarzeneggerのために製作したEV(Mercedes GクラスとHammerのカスタムEV化)など、
印象的なEVの改造で知られている。
58
97
➢John Deereが今後のEVをサポートするために、
充電インフラにも参入することを検討している。
✓ EV化は、自動化を実現する重要な要素
✓ お客様が定置式と移動式の両方の急速充電
ソリューションを必要とすると認識している
✓ 今後3年から5年の間に、バッテリーの価格が
低下し、充電ステーションが充実することで、
EVの利便性が向上することもわかっている
✓ 電池式車両のコストが下がれば、当社のお客
様はますます電池式マシンを求めるようにな
ると考えている
EV全般の動向
◼ 2022年に出荷が最も期待されるEV (日本で購入可能なEVは限定的)
➢2022年には主要な自動車メーカーから新しいEVモデルが続々と登場し、EVの普及が進むと考えられる。
✓ Cadillac Lyric、Ford F-150 Lightning、GMC Hummer EV、Mercedes Benz EQE、NIO ET5、日産 Ariya、
Rivian R1S、Tesla Cybertruck、トヨタ bZ4X、VW ID.5、XPeng G9など。
11
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BMW iX xDrive50 Cadillac Lyric Ford F-150 Lightning
Genesis GV60
GMC Hummer EV Pickup
Hyundai Ioniq5 Mercedes-Benz EQE NIO ET5
日産 Ariya Rivian R1S スバル Solterra Tesla Cybertruck トヨタ bZ4X
VW ID.5
XPeng G9
60
自動運転の動向 (Tier-IV)
◼ Foxconnオープンソースプラットフォーム「Mobility in Harmony」(MIH) で、
自動運転EVの為にAutoware Open AD Kitを提供
➢現状、EVの購入者はプレミアムカー購入者であることが多く、ある程度の自動走行機能を期待する。
✓ これまでは、MIHはEVスケートボードのシャーシを提供していただけだった。
✓ Autowareも、それ自身がオープンソースのプラットフォーム
▪ Autowareとは、東京大学/名古屋大学の加藤慎平氏によって開発されたオープンソースAIプラットフォームで、最大
級の自動走行オープンソースコミュニティに支えられており、GitHubでは2,300のスター、Slackでは500以上のアカ
ウント(主張)が存在する。
➢Autoware Open AD Kitは、商用の自律走行ソリューションにおけるSoftware Defined Vehicle(SDV)開
発のためのリファレンスフレームワークを提供している
✓ AutowareはMIH Open EV PlatformのAD/ADASに統合される。
▪ LG、トヨタ(自律走行の研究グループであるTRI-ADを通じて)、Tata、TomTom、ARM、Apex.ai、米国運輸省などが
Autowareを利用している。
➢CESで開催された2回目のIndy Autonomous Challengeでも、ラスベガスモータースピードウェイで幾つか
のチームがAutowareを使い、AIの高速性能が観客を驚かせた
✓ https://youtu.be/ws1lxTBb13o
5
61
自動運転の動向
◼ Waymoの自動運転EVはライドヘイリング用のカスタムメイドとなりハンドルは
なくなる
➢Waymoは12月28日、Geelyとのコラボレーションとともに、米国でハンドル・アクセル・ブレーキのないライド
ヘイリングサービス向けに利用する将来のEVを発表。
✓ 前面にタッチスクリーンが中央に配置されている
✓ 完全自動ライドヘイリング用にスウェーデンで設計されたZeekr車両(BEV)にWaymo Driverを統合する。
✓ Chrysler PacificaやJaguar I-Paceのように乗用車ではなく、サービスとしての輸送(TaaS)用に最適化。
▪ Bピラーレス設計、低いステップイン、ゆったりとした頭と足元のスペース、完全に調整可能なシートのおかげで、よりア
クセスしやすい入口、簡単な出入りのための平らな床を備えている
➢「数年後」に米国で利用可能になる (Waymo)
58
62
自動運転の動向
◼ TuSimple (本社米国) は人間が全く介在しない、80マイルの完全自動運
転(Lv4)の大型トラック(クラス8)の公道テストを12月22日成功裏に行った
➢アリゾナ州ツーソンからフェニックス都市圏の配送センターまで、一般道と高速道路を80マイル以上走行。
✓ 車内に安全管理ドライバーが居ないだけでなく、遠隔監視もしていない。
▪ 走行中に信号、ランプのオン/オフ、緊急車線、高速道路の車線変更などを、道路上の他の車両と自然にやり取りし
ながらうまく走行している
✓ その走行開始から終了までを映す1時間20分の動画を公開した。
➢ただし、この試験走行はアリゾナ州運輸局や地元警察と密接に連携して行われ、先行車が5マイル先を、
警察が半マイル後を走行した。
➢2022年、さらに大規模な試験を行う予定という。
58
63
自動運転の動向
◼ 事故のあと、カリフォルニア州でのPony.aiドライバレスカーのテスト認可は停
止された
➢Ponyは、安全運転者がハンドルを握って車両をテストする権限を有しており、カリフォルニアでHyundai
Konaを10台登録していた。
✓ Pony.aiは、昨年トヨタから$400Mの投資を受け、$3Bの評価を受けた。同社は、2018年後半から北京と広
州のほか、カリフォルニア州のフレモントとアーバインで自動走行車のテストを行っている
➢カリフォルニアDMVは「公共の安全に不合理なリスクが生じた場合、DMVは直ちに許可を停止または取り
消すことができ」、Ponyの自動運転車は中央分離帯に「接触」したことでテスト認可を停止した。
✓ DMVは、WaymoやCruiseといった大手事業者を含む他の7社にしか許可を出していない
101
64
EV充電の動向
◼ Volvo, Daimler, Traton (VW)は共同で欧州でのEVトラック用高性能充電
ネットワーク設置・運用に€500Mを投資
➢5年以内に高速道路や重要拠点の近くに少なくともブランドにとらわれない1,700箇所の充電ポイントを
設置し運用する計画で、€500M(約$593M)を投資する。
✓ 2050年までにカーボンニュートラルな貨物輸送をゴールとするEUのグリーンディールの目標を達成することを目
的としている。
94
65
バッテリーの動向
◼ パナソニックはTeslaギガネバダに供給するリサイクルバッテリー素材(銅箔)
をRedwood Materialsから購入
➢最近、米国に100GWhのバッテリー材料工場を建設し、正極と負極の生産にも乗り出すと発表している。
✓ Redwood Materialsは、ネバダ州に拠点を置き、EV用バッテリーに焦点を当てた材料リサイクルの新しいプロセ
スを開発する企業。
✓ 正極、負極の生産開始により、フルサイクルの電池材料メーカーになりつつある。
➢Redwood Materialsは最近、計画を加速させるために$775Mを調達し、さらにFordと提携し同社のバッテ
リーサプライチェーンを支援する。
43
66
バッテリーの動向
◼ Northvoltはスウェーデンのギガファクトリーで、バッテリーセルの生産を開始と
発表 (12月28日)
➢Northvoltは、VWがをはじめとする欧州の自動車メーカーにとって、電池の長期供給を確保するための重要
なパートナーになりつつある。
✓ VWは、今年初めに$14B相当のバッテリーをNorthvoltに発注しており、この長期的な供給が同社のEVへの移
行を可能にする
✓ Volvo CarsとNorthvoltは、欧州でのEV用バッテリー製造に向けて、$3.3Bの投資を進めている。
➢最初の商用納入は来年からの予定で、この工場はすでに300億円以上の契約を結んでおり、BMW、
Fluence、Scania、VW、Volvo Cars、Polestar にセルを供給する。
✓ 最初の商用顧客納入は2022年
✓ 目標60GWh/年
60, 104
67
バッテリーの動向
◼ 米国エネルギー省とStanford大学の研究者が’死んだ’リチュウムイオンバッ
テリーを蘇生する
➢電池に蓄えられたエネルギーを高速で放出することで、リチウムイオンを再び動かせる事を発見。
✓ “孤立した”リチウムと負極を電気的に再活性化する
▪ リチウムイオンが、電池の正極と負極の間を行き来することで、電流が流れる。
▪ 時間が経つと、これらリチウムイオンの一部が失われ、陽極を離れ、陰極に戻らず、途中で浮遊している様な、電気化
学的に不活性な状態になる。
✓ 電池に蓄えられたエネルギーを高速で放出することで、リチウムイオンを再び動かせる
▪ 電池の充電直後に高速・高電流放電を行い、孤立したリチウムを陽極に再コネクトするのに十分な距離を移動させた
36
➢この研究の結果は、複数の試験電池とコン
ピューターシミュレーションによって検証された。
➢充電方法を変えることで、電池の寿命を最大
30%延ばすことができる可能性があることも
実証した。
68
バッテリーの動向
◼ 需要が急拡大し、コバルト獲得競争は2022年も続く
➢丸紅によると、EVの二次電池を作るために不可欠な金属への需要が高まっており、コバルトは今年価格が
2倍になった後、2022年には利益を拡大する可能性がある。
➢BloombergNEFによると、短期的な見通しでは、乗用車EVの販売台数は2025年に4倍以上の1,400万台
と見込まれ、世界市場の16%に相当する。
◼ 2022年以降、グラファイトも不足する
➢2022年以降、2030年まで電池分野の需要が毎年30%ずつ増加し、世界的に黒鉛が不足すると予想。
➢世界の供給量の84%を中国が占めている。
✓ 米国には、自動車用のグラファイトを大規模に供給できる製造工場がない
✓ 黒鉛の鉱床は、アジア、アフリカ、北米などに偏在するが、現時点で中国以外で黒鉛を加工する能力がない
◼ 世界はより多くのリチュウムを必要としているが、新規鉱山開拓には地元の反対がある
➢リチウムの価格は、今年に入ってから過去最高を記録したが、鉱山建設には反対運動が起こり、鉱山を建
設することは以前よりも難しくなり、有望な候補地の多くは手つかずの状態。
✓ 歴史的に見ても、鉱山は貧しい地域に雇用と経済発展をもたらし、税金やロイヤルティが政府の財源となって
きたが、多くの場合、周辺住民は環境悪化や時には大惨事の代償を払うことになった。
✓ 2020年代に建設され、何十年も存続する鉱山は、50年前、あるいは20年前に建設されたものとは全く異な
るものになるというメッセージを地元住民に伝える必要がある。
69, 79
69
バッテリーの動向
◼ 世に知られていないEVサプライヤーが市場価値200%増でTeslaに勝つ
➢EVバッテリー金属や特殊化学品の生産者は、供給の逼迫とゼロエミッション車の普及により主要商品の価
格が上昇しており、株式市場ではTeslaなどのセクターリーダーを上回っている。
✓ 電池の生産能力は、サプライチェーンの成長を上回る速さで追加されており、一部の部品や銅箔などの素材の
深刻な不足を招いている。
✓ 金属価格の高騰は、L&Fのような企業にとっても問題であり、使用済みパックから原材料を回収するバッテ
リーリサイクルへの取り組みに拍車をかけている
▪ L&Fは10月、Redwood Materialsとパートナーシップを結び、欧州と米国で協力することを決定
88
L&Fの韓国・大邱に新設された工場
70
バッテリーの動向
◼ Li-CycleはEV急増により、米国バッテリーリサイクル工場を拡大する計画
➢Li-Cycleは、リチウムイオン電池の資源リサイクルで北米のリーダー。
✓ 使用済み電池や電池製造スクラップを取り込み、ニッケル、コバルト、リチウムのようなレアメタルを豊富に含む
中間製品である「ブラックマス」を製造している。
➢ハブの入力処理能力を40%以上増加させ年間25,000トンから35,000トンの「ブラックマス」(年間約
90,000トンのリチウムバッテリー相当)にする。
✓ この容量拡大で、ハブは年間約225,000台のEVに相当するバッテリー材料を処理できるようになる。
➢Li-CycleはLG ChemとLG Energy Solutions (LGES)の両方と拘束力のない同意書を締結
✓ Li-Cycleは、ニッケルが豊富なバッテリースクラップやその他のリチウムイオンバッテリー材料を米国でリサイク
ルし、LGESとの閉ループエコシステムを構築
✓ Li-Cycleは、2023年から始まる10年間でロチェスターハブを通じて処理された20,000トンのニッケルをLG
ESとLG Chemの両方に供給。
✓ 引き換えに、LG ChemとLG ESは合わせて$50MのLi-Cycleに対する資本投資契約を2022年3月までに完了
させる。
95
➢Li-Cycleは、米国のバッテリー事業からのスクラップをリサイクルして、
製造業者の採掘材料依存を削減し、循環型エコシステムを作成できるよ
うにすることを計画している
71
半導体の動向
◼ 昨年12月の半導体の納期は、前月に比べて6日長くなり、約26週間となり
2022年も続く可能性がある
◼ Roland Bergerによれば自動車メーカーは今後数年に渡り半導体危機と戦う
24, 96
➢Roland Bergerによると、世界的な半導体不足が来年以
降も続くことに備え、ハイテク部品の必要性が少なくなる
ように自動車を再設計する必要がある。
➢「最も重要なことは、自動車メーカーは集中型電子アー
キテクチャへの移行をスピードアップし、それによって先進
的で最先端のノードに移行すること」
72
半導体の動向
◼ GeelyとFoxconnが半導体製造の合弁会社を設立
➢合弁の事業範囲は、インテリジェント車両機器および必須機器、インテリジェント制御システム、パワーエレ
クトロニクス部品、集積回路チップ、および製品などの製造を含む。
◼ 今回のGeelyとFoxconnの協力は、半導体のレベルにまで上昇した。
➢Geelyは昨年10月に事業範囲にパワーエレクトロニクス部品、バッテリー、自動車部品、集積回路チップ、
その他の製品を追加した。
48
➢Foxconnは最近自動車に夢中になっている
✓ 2021年、Foxtronを立ち上げ、その目標は
2025年から2027年の間にEV市場の
10%のシェアを獲得することであると述べ
た。
✓ B2Bサービスモデル: 100%モデルは、
Foxconnが車全体を製造する。80%モデ
ルは、顧客が独自の設計と車のSWを開発
し、Foxconnが製造を担当する。50%モデ
ルは、Foxconnがライセンスを行い、MIHプ
ラットフォームをEVスタートアップに販売する。
CES 2022で発表された半導体アライアンス
◼ Mobileye/Intel、Qualcomm、Nvidiaの半導体代表三者が自動運転に頭脳を
提供する提携を発表
➢自動車メーカーは、EV化に加えて、基本的に自動運転機能を強化したコンピューターをも設計している
✓ 自動車メーカーが将来自動車のソフトウェアとサービスから利益を得る大きな機会を意味するが、それは、
TeslaやAppleのように、顧客との関係とデータを自分たちで保持できる場合に限られる
▪ カメラが歩行者を認識するのに役立つコンピュータービジョンアルゴリズム、世界の道路の広大な高解像度マップ、予
期しない状況に直面したときに車がどのように動作するか、ミリ秒単位で決定する「ドライブポリシー」ソフトウェア等を
開発
✓ 自動車メーカーはこれまで、燃焼エンジンを制御するより単純な半導体を3つの主要サプライヤー、Infineon、
Renesas、NXPに依存していた (HIS Markit)
➢しかし、半導体企業は、技術の重要な部分をコントロールすることに自動車メーカーの同意を得なければな
らない
73
22
74
NVIDIAの動向
◼ Nvidiaは既にMercedes、Hyundai、Volvo、Audiなどの他の自動車メーカー
と協力しているが、今回、いくつかの中国のEVスタートアップと契約を発表
➢先駆者でなかった自動車メーカーが、ようやくやり方を変えなければ、塵に埋もれてしまうことに気づいた
(NVIDIA)
✓ 人間が脳でやっていること: カメラが歩行者を認識するのに役立つコンピュータービジョンアルゴリズム、世界
の道路の広大な高解像度マップ、予期しない状況に直面したときに車がどのように動作するかミリ秒単位で
決定する「ドライブポリシー」のソフトウェア等が含まれる
➢DRIVE Hyperion 8を発表
✓ DRIVE Hyperion 8は冗長化されたNVIDIA DRIVE Orinシステムオンチップ、カメラ12個、レーダー9個、超音
波12個、前方ライダー1個の、室内カメラ3個など、多くの新機能を搭載している。
✓ このシステムは、1つのコンピュータやセンサーが故障しても、バックアップが用意されているため、機能的に
安全な設計となっている。
✓ OEM: Volvo/Polestar、NIO、Xpeng、Li Auto、R Auto、IM Motor等
✓ Robotaxi パートナー: Cruise、Zoox、DiDi
✓ トラック: Volvo、TuSimple、Navistar、Plus
https://www.zdnet.com/article/at-ces-nvidia-sets-the-stage-for-ai-everywhere/
22
75
NVIDIAの動向
22
76
NVIDIAの動向
22
77
Qualcommの動向
◼ Volvo、ホンダ、Renaultと新規契約でオートモーティブプラットホームを拡大
➢昨年、自動運転半導体を構築するためのソフトウェアを完成させるため、$4.5BでVeoneerを買収
➢現在Qualcommは、Qualcomm Digital Chassisと総称される自動車プラットフォームの完全なスイートを
持ち、既にBMW、GM、Hyundaiなどの他の主要な自動車メーカーと取引を行っている。
✓ スイートには、「ドライバー支援と自動運転技術を提供するSnapdragon Ride
✓ 複数のディスプレイやオーディオ/ビデオ/マルチメディアを駆動するSnapdragon Cockpit
✓ LTE・5G・Wi-Fi・GPSソリューションを提供し、自動車をインターネット、クラウド、およびその他の車両に接続
するSnapdragon Auto Connectivity
✓ 車両とユーザーの分析に加えて、セキュリティ機能と無線アップデートと有料サービスを追加するためのプラッ
トフォームを提供し、自動車メーカーがより多くの車両を収益化できるようにするSnapdragon Car-to-Cloud
Services」が含まれる。
➢技術の選択は、顧客(自動車メーカー)側にある。
✓ 例えば、今回GMとの大きな自動運転半導体契約を獲得したものの、
GMは独自のソフトウエアを持っているため、Qualcommのソフトウェア資
産は含まれない
✓ しかし、あらゆる自動車メーカーに対してQualcommは自動運転システ
ムのすべての部品を準備する必要がある (Qualcomm)
▪ さまざまな自動車メーカーが、さまざまなレベルの準備段階にいることに気
づきはじめている
22, 46
78
Mobileye/Intelの動向
◼ 運転支援アプリケーションでVW、Ford、Geelyとの提携を公表
➢VWグループと、地図データを次期モデルで使用する契約を締結。
➢Fordは、MobileyeのRoad Experience Management (REM)技術を、Ford独自のソリューションに統合し、
事前に地図化された特定の高速道路でハンズフリー運転を可能にする運転支援システム「BlueCruise」
に採用する予定。
✓ Mobileyeは、カメラ、半導体、自動運転ソフトウェアをオールインワン製品として提供しているが、Mobileyeは
システムの機能の一部を分離し、Fordがそれらの上に独自のテクノロジーを構築できるようにする。
➢Geely傘下のZeekrは、2024年に中国デビュー予定でGeelyのSustainable Experience Architectureに
基づいて構築されるレベル4自動運転EVにMobileyeのセンシングとマッピング技術を使用し、世界展開
する予定。
22, 49
79
ZFの動向
◼ ZFは、センサーの入力を合成する中央ユニットだけでなく、カメラ、レーダー、
ライダー、更にはパワー半導体も供給する
➢世界をリードする車用前方カメラとして量産型単レンズ100度広視野カメラであるS-Cam4.8がある
✓ 急カーブや交差点などで、より多くの車両を認識することができ、歩行者や自転車などをより早く発見できる
➢次世代レーダーとして、ミッドレンジとフルレンジ・レーダーを含み、検知範囲と分解能が向上したレーダー
で提供し、360度のセンシングが可能
➢Ibeoと協力して、2022年からソリッドステートIbeoNEXT LiDARの導入を支援し、優れた性能と手頃なコ
ストのバランスが取れた将来のLiDAR開発を進めている
➢中国東風汽車のL2+システムであるcoASSISTや、他社と提携したcoDRIVEなどを提供可能
➢今回、新たにVinFastに、L3機能を自動駐車のためのL4に拡張可能なcoPILOTシステムを提供
➢ZFはまた、新しいインバーター設計、改良されたパワー半導体と高度なソフトウェアアルゴリズムを含む
EV駆動アーキテクチャを発表も発表
✓ ZFは、新しいインバーターは2025年までに生産の準備ができると述べた
Mid-Range Radar, Full Range Radar, Solid State Lidar with partner Ibeo, S-Cam 4.8 100degree Field-of-
View camera and surround view camera heads for a comprehensive 360-degree view of the environment
22, 47
80
再生可能エネルギーの動向
◼ 2020年にクリーンエネルギーが米国で第二位の電力源となった
➢クリーンエネルギー源(風力、水力、太陽光、バイオマス、地熱が含まれる)が記録的な834B kWhの電力
を生成したと発表した。これは、2020年に米国で生成された全電力の約21%に相当。
✓ 天然ガスだけが1,617B kWhで、クリーンエネルギーよりも多くの電力を生産した。
◼ 2020年に米国では記録的な風力タービン発電の設置を見た
➢米国の風力タービンの年間容量追加は2020年に記録を打ち立て、合計14.2GWで、2012年に追加され
た以前の記録である13.2 GWを上回った。
✓ 2020年の記録的な追加で、米国の風力タービンの合計容量は現在118GW。
✓ 2020年12月の時点で30.2GWを設置したテキサスがどの州よりも多くの電力を生成および消費しており、風
力はテキサスの発電構成の20%弱。
59, 67
81
再生可能エネルギーの動向
◼ 2021年ドイツではエネルギーの46%をクリーンエネルギーで生成
➢Fraunhoferによると、クリーンエネルギーは2021年のドイツの正味公共発電量(ネット)の46%を占め、
2020年の50%から減少。
✓ 2021年にクリーンエネルギーの電力シェアが低下した理由は、風力エネルギーの生産量が2020年と比較し
て16.1TWh減少したため。
✓ 但し、風力は113.5TWhであり、2021年の公共電力供給全体で依然として最大のシェアを占めている。
44
82
再生可能エネルギーの動向
◼ 中国最大の洋上風力発電が今グリッドとフル結合
➢802MWの江蘇啓東洋上風力発電所は、江蘇省の東部沖にあり、オフショアブースターステーションがある。
(中国では現在、合計10〜12GWの洋上風力発電容量がある)
✓ それは114.5km2の面積をカバーし、134個の風力タービンで構成され、それは4つの中国のメーカーからの7
つのモデルを含むタービンの混合で構成されている。
✓ 江蘇啓東は、年間約2.2B kWhの電力を送電網に供給し、約90万世帯に電力を供給できる。
66
➢国際エネルギー機関(IEA)から今週発表され
た新しいレポートによると、中国は2026年まで
に合計1,200GWの風力および太陽光発電容
量を設置する予定。
✓ 国の目標である2030年よりも4年早い
▪ IEAによると、これは「長期契約の利用可能
性、グリッド統合の改善、および多くの州で
の石炭発電と比較した陸上風力および太
陽光発電のコスト競争力」の結果
83
再生可能エネルギーの動向
◼ 世界最大の風力発電が2021年末までに稼働
➢2022年に完成すると世界最大規模(1.38GW)となる英国の洋上風力発電所「Hornsea Two」が、2021
年12月31日までに最初の発電を行う。
✓ 165基のSiemens Gamesa製8.4MW風力タービンのうち139基が設置され、風力発電所のアレイ間ケーブル
もすべて整備された。
✓ 2026年に完成するイギリス・ヨークシャー沖Dogger Bankは4.8GWとなる。
66
Hornsea Two 変電所 Photo: Ørsted社
84
再生可能エネルギーの動向
◼ IEAは2022年に石炭産出は過去最高レベルに達するという
➢国際エネルギー機関(IEA)の最新の年次市場報告書によると、石炭の生産量は2022年に史上最高を記
録し、その後2、3年後には需要が横ばいになると予測される。
✓ この急増は、パンデミックからの2021年の経済回復により、電力需要が自然エネルギーでは追いつかないほ
ど高まっている中、天然ガスの価格が高くなったことで石炭のコスト競争力が高まった事による。
87
85
再生可能エネルギーの動向
◼ バッテリーでノーベル化学賞を受賞した吉野彰氏がEVがグリッドに電力を提
供することでグリーンになると指摘
➢動作していないときのEVを電力貯蔵システムとして利用できる。
✓ バッテリー駆動の輸送の増加と、車両とグリッド(V2G)を繋ぐシステムのさらなる開発(双方向の電力の流れを
可能にする)は、高価な専用バッテリー設備を構築するよりも再生可能エネルギーを貯蔵する潜在的に優れた
オプションを提供する可能性がある。
➢BloombergNEFによると、乗用車と商用EVの世界のフリート規模は昨年1,000万台を超え、2040年までに
少なくとも5.5億台になる。
✓ 日本のEVフリート規模が500万台に達したとき、日本では意味のある量の電力貯蔵容量を利用可能となるは
ずだ。(吉野彰氏)
✓ BNEFは、2021年6月の見通しで、日本のEV採用は他の国に対して遅れをとっており、年間売上高は2025年
までに20万台を超えないと予測。
102
86
再生可能エネルギーの動向
◼ 世界的なエネルギー貯蔵設備は、2030年までにTWh規模に達する
➢バッテリーコストの低下と再生可能エネルギー普及の急増により、多くの電力システムで電力貯蔵はこれま
でに無い速度で加速している。
✓ BloombergNEF(BNEF)の最新の予測によると、世界中のエネルギー貯蔵設備は、2021年から2030年の間
に345GW/999GWhの新しいエネルギー貯蔵容量が世界的に追加さ、2030年末までに累積358GW/
1,028GWhに達し、2020年末の17GW/34GWhの20倍以上になる。
▪ アジア太平洋(APAC)が2030年までにMWベースでストレージ構築を主導するが、米国のストレージプラントは通常より
長い蓄積時間、利用するため、南北米国ではMWhベースで主導する
✓ 中国は、厳格な再生可能エネルギー統合ルールにより、2025年までに累計30GW分を設置目標とする
105
➢バッテリー技術が電力貯蔵市場を牽引
✓ 報告書では、2021年には、リン酸鉄リ
チウム(LFP)が、ニッケル-マンガン-コ
バルト(NMC)よりも多く採用された
✓ LFPは、少なくとも2030年まで、エネル
ギー貯蔵部門における主要なリチウム
イオン電池化学の選択肢となる。
✓ BNEFはまた、2030年までに、ナトリウ
ムイオン電池が意味のある役割を果た
す可能性が出ると見通しを更新。
87
FCVの動向
◼ 南フランスのモンペリエ市は、BEVバスの方が安価で効率的であるとし、50
台の水素燃料電池(FCV)バスの注文をキャンセルした
➢水素バスは電気バスよりも運用コストが6倍高くなると予想していると述べた。主に、水素の生産、貯蔵、
配電のコストによる。
✓ 市は運用費を、バッテリーバスが$0.17/km、FCVバスが$1.08/kmと見積もっている。
3
CES 2022でのその他のEV系技術
◼ INDI
➢INDIは、助手席の友人の車の中で、ゲームやストリーミング、あるいはビデオの編集など、フル・コンピュー
ティング・パワーのコンピュータを使いたいと考えている。
✓ 彼らは、注意散漫な運転による事故を招かないように、ドライバーにプライバシースクリーンを提供することを
検討していると言う
88
20
CES 2022でのその他のEV系技術
◼ Fisker
➢Fiskerは、SUV「Ocean」で市場に参入する。
✓ Fiskereはこれまで懐疑的な目で見られてきた。
✓ 今回は、しっかりとしたサプライヤーがついたので、よく売れるだろうと予想される
89
20
CES 2022でのその他のEV系技術
◼ Edison Future
➢CanooとRivianをミックスしたようなデザインで、虫の甲羅のようなソーラーパネルが付いている
90
20
CES 2022でのその他のEV系技術
◼ TuSimple
➢最近、ドライバーレスの自動テスト走行に成功し、ニュースになった
➢彼らの進化したAIシステムは、最終的には「バーチャルドライバー」を作り出すことを目指している
✓ TuSimpleは長い間、実際のセミトラックの走行に取り組み、実際のトラック運転手や荷主からデータやニーズを
収集してきた
91
20
CES 2022でのその他のEV系技術
◼ John Deere
➢John Deereは、今回は自動走行トラクターの技術を披露した。
✓ 同社のトラクターは、高トルクで72時間連続稼働するように作られており、バッテリー駆動には向かない?
92
20
CES 2022でのその他のEV系技術
◼ Elms
➢ELMSは、EV配送トラックを市場に送り出した最初の企業だ
✓ 一般に購入可能なものとしては初めて
▪ Rivianはしばらく前からAmazon向けにEV配送車を作っていましたが、それはAmazonへのパートナーシップのため
93
20
CES 2022でのその他のEV系技術
◼ Splitvolt
➢家庭用ドライヤーのプラグを使って、安全かつ簡単にEVを充電することができる
✓ 家や車の損傷を防ぐための安全装置だけでなく、充電機能を許可するための簡単なスイッチも入っている
94
20
CES 2022でのその他のEV系技術
◼ Togg
➢トルコのEVメーカーだ。ユーザーエクスペリエンスに重点を置き、コンセプトカーを公開して盛り上げている。
今後はSUVの開発も予定されており、まずはトルコで販売を開始し、その後EUにも展開していく予定
✓ Mercedesが支援しているFarasisがトルコ政府からバッテリー工場設立のインセンティブを獲得
▪ トルコ政府はFarasisとトルコの自動車メーカーTOGGを含む傘下企業であるSiro社が計画している$1.8Bの工場投資
に対し、税金の控除と直接支援を行うと発表。
▪ 合弁会社は15GWhのバッテリー生産能力を目指し、TOGG社が進めるトルコ初の国産車プロジェクト(2022年の第一
号車の生産開始後、 SUVを含む5つのモデルの生産し、年間175,000台の生産を目標)の重要な一部となる。
95
20, 82
CES 2022でのその他のEV系技術
◼ Wallbox
➢欧州市場向けの製品を多数展示していたが、注目は双方向充電器「Quasar 2」
✓ 見た目は普通の家庭用充電器だが、車を早く充電できるだけでなく、停電時にはEVのバッテリーを使って家庭
をバックアップすることができる。
▪ 将来的にはこの機能を持つ車両も出るが、現時点で利用できるのはWallboxだ。
96
20
CES 2022でのその他のEV系技術
◼ Hesai Lidar
➢長距離を認識する新しい高度な車上センサー・スイートを展示
✓ 彼らは、Lyftなどのいくつかの企業と提携し、システムの能力を高めている。
✓ Elon Musk氏はかつて「LiDARは愚かな行為だ」とコメントしたが、Hesaiは、彼らのシステムは非常に大きな安
全性をもたらし、Musk氏のコメントはずいぶん前のことだと主張している。
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