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名古屋市中区の三浦内科の逆流性食道炎と食道がんのセミナー資料

  1. 逆流性食道炎と食道癌 むねやけ、げっぷ、胸のつまり、 あるいは喉や口の中の、酸味や苦い感じで、 お困りではありませんか。
  2. こんな患者さんがいました。 70代の男性。 症状:①胃のあたりにむかむかした不快感 ②胸のあたりに焼けるような感じ。 特に夕食後から夜にかけて辛い。 経過:2ヶ月前に胃のバリウム検査を受けて 正常といわれた。 この時の胃のカメラの写真を見てください。 診断の正確さ:胃カメラ > バリウム
  3. その後の経過。 PPIという薬を飲んでいるときは 次の写真のように潰瘍が消えて つるっとした粘膜になります。 調子が良いのでPPIを中止して、 H2ブロッカーという薬に変えるとまた胸焼 けの症状が出てその次の写真のようになり ます。
  4. この患者さんは調子の悪いときには、ほかにも 色々な症状を訴えました。 1.朝の5時ごろ、胃液が上がってきて何とも言えない 胸の不快感で目が覚める。 ⇒ひどくなると不眠症の原因になります。 2.庭の草むしりをしていたら、強い胸焼け(胸痛)が 起こって、倒れそうになった。 ⇒狭心症と間違えられるかもしれません。 3.症状が良くなると来なくなるため、この病気と うまく付き合えるようになるのに5年もかかり、 その間ずいぶんうっとうしい生活になっていたよ うです。
  5. 逆流性食道炎の症状  胸焼け、呑酸、胸痛、嚥下困難、食道異物感 、 胃部不快感、嗄声、喘息症状、肺炎など、 一部で食道癌の症状と重なる。
  6. バレット食道のこと 逆流性食道炎 ⇒ バレット食道 ⇒ 腺癌  うっとうしくて生活の質が悪くなるだけでな く、 腺癌ができやすくなると言われています。 次の2枚は食道炎とその後のバレット食道で す。
  7. 声帯の肉芽腫  胃液が逆流して声帯を刺激すると、 声帯にポリープができることがあります。 声がかすれたり、出にくくなって 困ることがあります。 次の写真は喉頭の肉芽腫ですが、 声帯ポリープも同じような形のことがあり ます。癌との区別が難しいこともあります。 胃酸の逆流による病変のときは治療で消え ます。
  8. 治療の対象となる人  もちろん症状のある人です。 次の写真の程度の逆流性食道炎なら、 症状がなければ治療しません。 また食道炎による傷がなくても、 症状のある人は治療します。 傷が大きければ症状がなくても治療します 。 全体像を示すと、次の図のようになります 。
  9. PPIとH2ブロッカー PPI:パリエット、タケプロン、オメプラール、 オメプラゾン、ネキシウムカプセル H2ブロッカー:タガメット、ザンタック、ア シノン、 アルタット、ガスター、プ ロテカジン 酸を抑える力は、PPIの方が、H2ブロッカー よりはるかに強力。よくなってからなら、 H2ブロッカーで間に合うこともある。
  10. 薬はいつまで続けるか  8週間が目安です。その後、 軽症 ⇒ 中止。 中等度 ⇒ 少量を維持療法として続ける。 症状のない状態が数ヶ月 続けば 中止して症状だけ出る時 だけ 使うのもよい。
  11. 胃酸が逆流し易い体型と姿勢  体型:太った人、腰が曲がっている人、妊 娠中 姿勢:前かがみ(庭仕事、床掃除) 生活習慣から来る逆流も多い → 次のスライ ド
  12. 食べ物に注意 症状を起こし易い食べ物のリストです。 自分に当てはまるものがあれば 摂り過ぎに注意しましょう。 例①高脂肪:フライ、バター、ケーキ、てんぷら 例②高浸透圧:ケーキ、ココア、チョコレート、あんこ 菓子 例③酸性:オレンジ、みかん 例④野菜・果物:トマト、ケチャップ、玉ねぎ、ねぎ、 マスタード 例⑤香辛料:唐辛子、ワサビ、胡椒、マスタード、ミン ト
  13. こんな症状の方がいました。 年齢は80代。 少し背の曲がった女性。 慢性胃炎のため、毎年胃カメラを受けて いて問題なかったが、ある年胃が痛いと きに検査すると、次の写真にみるように、 細長い傷が食道にできていた。
  14. 治療開始後3ヶ月の写真を次におみせします。 前よりも傷は大きくなっています。 組織を取ってみると癌も否定できない。 名古屋大学に紹介し、 経過を追ってもらいました。
  15. 大学での胃カメラ 1ヵ月後:傷は小さくなり バイオプレシーの組織は正常。 4ヵ月後:傷は瘢痕化し治っている。 10ヵ月後:傷は小さく落ち着いているが、 バイオプレシーすると癌が強く 疑われた。 11ヵ月後:その部分を内視鏡的に切除すると、 ごく初期の癌であった。
  16. 逆流性食道炎と初期の食道がん  どちらか区別がつきにくいことがある。 次の例は今のところ癌ではないと 考えられています。 見た目では、前の症例と区別がつかない。
  17. こんな患者さんがいました。 48歳男性。 2週間前から朝食の時、 ものが胸につかえる感じする。 昼食や夕食は普通に食べられる。 年齢からも当然、逆流性食道炎と考えま した。 次はその方の胃カメラ時の写真です。
  18. 次の2人の方は無症状ですが、慢性胃炎で 年1回の検査を受けておられた方です。 共に初期の食道癌で 内視鏡的に切除されています。 特殊な光で病変を見ると、 癌が発見しやすくなっていま す。 このように熟練した医者が見ると、 癌の診断は小さなものでも可
  19. 診断の正確さ 胃カメラ > バリ ウム
  20. 診断が大事  治療は、どの内科医がしてもほぼ同じですが、 その前に癌ではないかを確認しておきま しょう。 当グループには当科のほかにも 診断の得意な先生がそろっています。 4階:セントラル内科 加藤義昭 先生 5階:おおの内科 大野秀樹 先生 6階:はやし消化器内科クリニック 林勝男 先 生
  21. 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は 名古屋大学消化器内科 後藤香実教授の グループにお願いしています。
  22.  ご清聴ありがとうございまし た。