More Related Content
Similar to 情報システム部門の組織開発 (20)
More from Kazutaka Sankai (6)
情報システム部門の組織開発
- 2. Agenda
0. 自己紹介
1. ホワイトカラーの労働生産性
2. 2つの仮説
3. IT部門への期待の変化
4. IT部門の抱える課題
5. 人材白書2015から
6. 組織文化を変える!
7. 事例:あの手この手の組織文化改革
1. スタッフ部門主体のIT開発
2. 「アジャイル改善塾」のご紹介と事例
8. まとめ
Copyright © 2015 OGIS-RI Co., Ltd. All Rights Reserved.c 2
- 3. 自己紹介
• 山海 一剛(さんかい かずたか)
• オージス総研 ビジネスイノベーションセンター
– 大阪出身&在住
– オージス総研「改善塾」 塾長&社内講師
– スクラムコーチ
– 認定スクラムマスタ&プロダクトオーナ
– ITアーキテクト
– OCP ITアーキテクト部門審査員
– UMTP L4モデラー
- 18. Copyright © 2015 OGIS-RI Co., Ltd. All Rights Reserved. 18
異なる価値観の必要性
機動力 > QCD
チャレンジ > 安全
仮説 > 計画
トライ > 慎重
臨機応変 > スケジュール
作りながら考える > 投資対効果
リリースはスタート > リリースがゴール
デジタルビジネスへのフラストレーション
- 24. Copyright © 2015 OGIS-RI Co., Ltd. All Rights Reserved. 24
生産性
リードタイム
品質
の漸進的低下
複数アプリを管理
異なる言語・
ミドルウェア
属人化
ローテーション
できない
モラル低下
不具合の誘発
マネジメント困難 ローテ強行
理解不足
経験不足
リードタイム伸
改善要望
積み残し像
長期改修案件
- 27. IT部門に担当して欲しい役割
Copyright © 2015 OGIS-RI Co., Ltd. All Rights Reserved. 27
• 「社外向けWebシステムの構築運用」、「社内業務プロセス設計」、「データ
分析などの高度化による情報活用」等は、思ったよりも少ない
ITに関する業務の担当部門
- 35. 新たな価値観を醸成しない限り、何も出来ない
機動力 < QCD
チャレンジ < 安全
仮説 < 計画
トライ < 慎重
臨機応変 < スケジュール
作りながら考える < 投資対効果
リリースはスタート < リリースがゴール
組織文化の問題なのではないか?
Copyright © 2015 OGIS-RI Co., Ltd. All Rights Reserved. 35
組織文化を変える!
新たな価値観を醸成しない限り、何も出来ない
機動力 > QCD
チャレンジ > 安全
仮説 > 計画
トライ > 慎重
臨機応変 > スケジュール
作りながら考える > 投資対効果
リリースはスタート > リリースがゴール
- 40. 人事チームの思いや悩み
• もっと社員のケアを
– 直接の上司との人間関係こそ重要
– 管理者が労働時間を簡単に、こまめに把握できる仕組みが欲しい!
• 特に社外常駐
– お客様のコンプライアンス/セキュリティの強化
– デジタル機器の持ち込み禁止
• 早期発見
– 早く見つけて早くアクション
– 人事からフォロー依頼メールを出すものの
– 勤務時間がリアルタイムに入力されないと効果がない
Copyright © 2015 OGIS-RI Co., Ltd. All Rights Reserved. 40
http://industries-systemengineers.com/systemengineertoiu-gyousyu/kyakusaki-joutyuu/
- 45. 参考:開発の進め方(環境)
クラウドとアナログの融合
• クラウド:環境は全てクラウドを利用
– 早い: 5分ほどで使い始められる
– 安い: 無償ライセンスの範囲でも十分
• アナログ:要件はキャビネットに付箋
45
開発環境
掲示板
ToDo
カレンダ
構成管理リポジトリ
マスタ
試行/運用環境
APサーバDB
見える化
ストーリーマップ
開発者
リポジトリ
アナログ
大部屋
クラウド
ゴール
マイルストーン
Copyright © 2015 OGIS-RI Co., Ltd. All Rights Reserved.
- 49. 開発(気づき)
• 人事チームより
– ビジョンが大きく成長!
– 業務効率化 から「上司と部下が気遣いあえる会社作り」へ
– 開発者側からのアイデア/提案
– 楽しさ、わくわく感
• 開発サイドから
– スタッフ部門の思いや悩みを理解できた
– 「ITを使った改善活動」の姿が見えてきた
– 楽しさ、わくわく感
Copyright © 2015 OGIS-RI Co., Ltd. All Rights Reserved. 49
- 50. 本当の狙い
• 紺屋の白袴を返上したい
– 「IT企業なのだから、自分たちの改善にITを使うのはむしろフツー」
という発想を根付かせたい
– 同じような改善活動を社内に増やしたい
• 開発部門を焦らせたい
– スタッフ部門が主導で、クラウドを積極活用して本格的なアジャイル
開発を行う
– これまの開発スタイルを見直す良い刺激にしたい
• 育成の場を作りたい
– 意欲的なメンバ-の空き時間を有効活用することで、最新の手法・
ツール・サービスを習得する機会を提供したい
• スタッフ部門にも考えてほしい
– 今後の会社の方向性を考える立場として、技術の変化を実感して
ほしい
Copyright © 2015 OGIS-RI Co., Ltd. All Rights Reserved. 50
- 52. 52 52
なぜ、何のために を考える文化が弱い
お客様視点が乏しい
積極的な提案が出来ない
守りの姿勢(確実にできることだけコミット)
デキる人ばかりがいつも忙しい
開発技術を習得出来ていない
思ったほど業務知識を蓄積できていない
属人化を解消したい
※2012年夏に実施した社内ディスカッションより
導入の経緯
- 54. 活動期間 6ヶ月間 半日/週 × 20週
対象
・5~10名程度のメンバを率いる立場
・業務内容は不問
目安
・ランク : シニア1以上(役職者も可)
・その他 : 役職者候補
1週目 2~10週目
・オリエン
・講義 ワークショップ
・現場巡回
中間発表
11~20週目
・講義 ワークショップ
・現場巡回
最終発表
スケジュール
期間と体制
STEP1 STEP2
業務目標に向かう
5454Copyright © 2014 OGIS-RI Co., Ltd. All Rights Reserved.
チームビルディング
(基礎体力を養う)
アジャイル改善塾の枠組み
- 55. アジャイル改善塾
• サイクル
「塾⇔現場」1週間の短いサイクルで反復
1. 塾: 新しい知識を講義やワークショップ形式で塾生が講師から学ぶ
2. 現場: 現場でメンバーを巻き込んで実践する
3. 巡回: 塾生同志で状況を確認することで、刺激しあう&助言しあう
塾
講義・ワークショップ
講師→塾生
現場
巻き込み&実践
塾生→メンバー
巡回
相互刺激、助言
塾生←→塾生
Copyright © 2014 OGIS-RI Co., Ltd. All Rights Reserved. 5555
コンセプトは、
モノ作りの知恵をホワイトカラーの現場に!
- 68. 三方良しの改善活動
Copyright © 2015 OGIS-RI Co., Ltd. All Rights Reserved. 68
お客様
社員経営者
労働時間削減
割り込みが削減される
ことにより作業効率アップ
利益率向上
低利益率の問合せ・作業依頼を
高利益率作業へシフト
コスト削減
不要な問合せ・作業依頼が削減
情報化予算の有効活用