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精神症状の理解とアセスメント⑥
- 4. 覚醒度
意識混濁 意識が清明でない状態
清明 • すっきり覚醒している
昏蒙 • 無関心で自発性に乏しく注意散漫、了解不良
傾眠 • 刺激(声かけ)で反応する
嗜眠 • 強い刺激(体を揺り動かす)で反応する
昏眠 • 痛み刺激で反応する
昏睡 • 刺激には無反応
- 5. JCSによる意識障害の分類
Ⅰ 刺激しない
でも 覚醒し
ている状態
1.意識清明とはいえない (1)
2.見当識障害がある (2)
3.自分の名前・生年月日が言えない (3)
Ⅱ 刺激すると
覚醒状態
刺激をやめる
と眠り込む
1.呼びかけで容易に開眼する (10)
運動が出来、言葉も発するが間違いが多い
2.簡単な命令に応じる (20)
3.呼びかけを繰り返すとかろうじて開眼する (30)
Ⅲ 刺激をして
も覚醒しな
い状態
1.痛み刺激に対し払いのけるような動作をする (100)
2.痛み刺激に対し少し手を動かしたり顔をしかめる (200)
3.痛み刺激に反応しない (300)
- 15. せん妄/認知症/うつ病
せん妄 認知症 うつ病
発生の様式 急激に発症 徐々に発症 比較的急性的に
発 症
初発症状 記憶障害 意識障害
注意集中困難
睡眠障害
抑うつ 妄想
症状の持続 進行性で緩徐
(年単位)
動揺性で急激
(数時間~数週間)
やや長い経過
日内変動 夕方から夜間に
かけてが多い
変動なし 朝方に症状が強い
覚醒水準 変動する 正 常 正 常
睡眠・覚醒リズム 日中傾眠
夜間不眠
アルツハイマー
:障害されにくい
血管性
:睡眠の分断
早朝覚醒
中途覚醒
入眠困難
回 復 可逆性 不可逆性 治療で改善するが
遷延化しやすい