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計画のトリセツ ①わからないところを深堀り
プロジェクトにはリスクやチャレンジが伴います。限られた時間の中で精度
の⾼い計画を⽴てるため、ポイントを絞って深堀りをします。
【計画作り、⾒直しのコツ】
・わからない箇所、経験のない箇所ほど深く分解しタスクの内訳や
作業内容を具体化する。
経験がある場合は分解のレベルが粗くても致命的な問題にはならない。
細かくしすぎず、管理しやすいレベルにとどめておく。
→この逆をやってしまうことが多い。
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計画のトリセツ ①わからないところを深堀り
そうは⾔っても、わからないところをどうやって深堀りするのか?
・わからないところは、前提を置いて考えてみる。
・イメージ図を書いてみる。
・わかっている数字はないかチェックする。
・⼀⼈で考えない。専⾨家や実⾏担当者からアイディアを引き出す。
・まったく分解できない場合は、調査や試作のタスクを追加
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計画のトリセツ ②保留事項と段階的詳細化のタイミング
保留事項と段階的詳細化のタイミングを定義
【計画作り、⾒直しのコツ】
・計画のどこが“保留中”なのかを表現する。
・保留中の事柄が、いつ決定状態になるのか、担当責任者、
マイルストーンを決めておく。
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計画のトリセツ ③理解しやすく、状態が把握しやすいレベル感
計画はプロジェクトマネージャ、実⾏担当者だけでなく、プロジェクトオー
ナや業務部⾨のリーダなど、多くのステークホルダー間のコミュニケーショ
ンのベースになります。理解しやすさ、わかりやすさを意識する。
【計画作り、⾒直しのコツ】
・全体が俯瞰でき、プロジェクトの構成要素が読み取れること
A3で1ページが⽬標
・作業分担、成果物との対応を明確にする。
・⾔葉の選択に気を使う。
・厳密な規則性より、わかりやすさ
・進⾏途中をイメージし、途中経過がわかりやすく⾒せられかも
考える。
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計画のトリセツ ④計画の範囲を⾒誤らない
計画を⽴てるときは、計画しないといけない範囲をちゃんと確かめます。
ITプロジェクトの失敗パターンで多いのは、作りたいシステムに着⽬し
すぎ、システムが動くのに必要な準備作業が漏れてしまうパターンです。
【計画作り、⾒直しのコツ】
・範囲のちょっと外側を意識すること
運⽤開始後の姿をターゲットにする。
時間軸に沿って、プロジェクトの状態やターゲットの姿を
イメージする。
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計画のトリセツ ⑤丸投げ禁⽌ 集めてコピペが楽だけど
実⾏担当者に担当分の計画を⽴案させ、それを寄せ集めれば全体の計画にな
るという訳ではありません。
担当間の整合性チェックは全体が⾒えているプロジェクトマネージャの責任
であることを忘れない。
【計画作り、⾒直しのコツ】
・実⾏担当者と⼀緒に、範囲の⾒落としがないか、依存関係の洗い出しが
できているかチェックすること
・成果物の内訳が全体を網羅できているか確認
・実⾏者に分解、⼯期、⼯数の⾒積を依頼した場合も、⾒積の構造、
裏付けを理解し、状況が変わった場合に、プロジェクトマネージャが
シミュレーションできるようにしておく。
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計画のトリセツ 番外 ツールを使ってみよう
ツールを使いこなせるようになる!
条件を変えて、依存関係の⽭盾や、リソースの負荷の偏りのチェック等は
ツールを使えば時間を短縮できます。
本当に考えなくてはならないことを考えるため、計画ツールの⼒を
活⽤しましょう。
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計画のトリセツ ⑥⾒直し、変更は必須
計画は関係者全員にとって頼りになる信頼できる情報源であり、地図ですが、
達成すべき⽬標ではありません。
⽬的地に到達できるルートが他にも存在しているかもしれませんし、
遠くからはわからなかった近道が⾒つかるかもしれません。
計画時点で⼊⼿できる情報には限界があり、変化が速いIT業界では、
⾒込みがはずれることもあります。
過度な罪悪感を持つのはやめ、前向きに、タイミングよく適切な打ち⼿を
繰り出せるスキルを磨くべき。
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最後に・・・計画変更の履歴はノウハウの宝庫
当初計画から、プロジェクト実⾏中の変更を経て、完了に⾄る計画の
履歴から得られるものはたくさんあります。
より安全で、より早く、より多くの投資効果を得られるアプローチは
ないか、⾃分なりに考えてみましょう。
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END
ご清聴ありがとうございました。
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