TPM 設備保全の概要 | 機械保全 | TPMとは?
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1.TPM概念
1.1 TPMの定義 ·········P2
1.2 TPMの哲学 ·········P3
1.3 TPMの本質 ·········P4
1.4 真の利益につながる改善 ·········P5
1.5 仕事量が少ない場合 ·········P6
1.6 TPM組織 ·········P7
1.7 TPM歴史 ·········P8
1.8 TQCとTPMの比較 ·········P9
1.9 TPM展開プログラムの12ステップ·······P10
1.10 TPMの8本柱 ·········P11
1.11 全員参加活動 ·········P12
1.12 TPM推進組織 ·········P13
1.13 TPM推進組織の事例 ·········P14
1.14 TPM基本方針と目標の事例 ·········P15
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1.1 TPMの定義
TPMとは(Total Productive Maintenance 総合 生産的な保全 )
1.設備効率を最高にすること(総合的効率化)を目標にして
2.設備の一生涯を対象としたPM(Preventive Maintenace 予防保全)
のトータル・システムを確立し
3.設備の計画部門・使用部門・保全部門などのあらゆる部門にわたって
4.トップから第一線作業員にいたるまで全員が参加し
5.動機づけ管理,すなわち小集団活動によりPMを推進することをいう。
全部門が協力して生産効率を上げることを目標に予防保全を行う
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1.7 TPMの歴史
• 1950年代から60年代にかけて米国から導入したPM(予防保全)をもと
にして日本独特のTPMを作り上げた。
TPMの特色 米国流PM
1.TPMは生産システム効率化の総合的な 1.設備の専門家中心のPMであるため、設備
極限追求を目標とする。 の作り方、保全の仕方の改善による設備効率
*設備の作り方、使い方、保全の仕方を の極限追求をしても、設備の使い方まで踏み込んだ
改善することにより、生産効率を極限まで 生産効率の総合的な極限追求はなされていない。
高める。
2.TPMの特色は”オペレータの自主保全” 2.米国PMではオペレーターは生産(運転)に専念し
つまり、自分の設備は自分で守る。 日常保全、検査、修理などの保全の仕事はすべて
*日常保全(清掃、給油、増締め、点検など) 保全マンが担当する。
はオペレーターが担当し設備の検査(診断)
や修理は専門の保全マンが担当する。
3.TPMは全員参加の小集団活動 3.米国流PMでは全員参加の小集団活動は行って
*職制と一体の小集団活動でトップ層、ミドル層 いない。
第一線まで全員が参加し、これを”重複小集団
活動”と呼んでいる。
あなたつくる人、私直す人からの脱却→全員参加の保全
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1.8 TQCとTPMの比較
区 分 TQC TPM
品 質 設 備
(アウトブット側,結果) (インブット側,原因)
管理の体係化 現場現物の
(システム化・標準化) あるべき姿の実現
一ソフト指向- -ハード指向-
管理技術中心 固有技術中心
(QC手法) (設備技術,保全技能)
自主的なサークル活動 職制活動と
小集団活動の一体化
ロス・ムダの徹底排除
(ゼロ指向)
目的
企業の体質改善
(業績向上・明るい職場づくり)
管理の対象
PPMオーダーの品質
目的達成手段
人づくり
小集団活動
目標
TPMはINPUT型 発生原因を現場にて究明し、発生しない
よう な保全活動を行う。
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区分 ステップ 要点
1.トップのTPM導入決意宣言 TPM社内講習会での宣言
社内報の掲載
2.TPM導入教育とキャンペーン 幹部:階層別合宿研修
一般:スライド映写会
3.TMP推進組織と職制モデルづくり 委員会専門分科会事務局
職制モデル
4.TMPの基本方針と目標の設定 ベンチマークと目標
効果予測
5.TMP展開マスタープラン作成 導入準備から受審まで
6.TPMキックオフ 納入先、関係会社招待
7.生産部門効率化の体制づくり 生産部門効率化の極限追求
7.1 個別改善 プロジェクト・チーム活動と職場小集団活動
7.2 自主保全 ステップ方式、診断と合格証
7.3 計画保全 改良保全、定期保全、予知保全
7.4 運転・保全のスキルアップ訓練 リーダーの集合教育とメンバーへの伝達教育
8.新製品、新設備の初期管理体制づくり 作りやすい製品開発と使いやすい設備づくり
9.品質保全体制づくり 不良のでない条件設定とその維持管理
10.管理間接部門の効率化体制づくり 生産支援、自部門の効率化、設備の効率化
11.安全・衛生と環境の管理体制づくり 災害ゼロ、公害ゼロの体制づくり
12.TPM完全実施とレベルアップ PM賞受審
定着段階 より高い目標に挑戦
TPM展開プログラムの12ステップ
導
入
準
備
開
始
導入開始
導
入
実
施
段
階
1.9 TPM展開プログラムの12ステップ