SlideShare a Scribd company logo
1 of 19
Download to read offline
E須 磨の景観をこれ以上変えないで]
戦後 まもな く京都か ら焼け跡にバ ラックの神戸 に来て、初めての夏のことです。
離宮前のお友達の家を訪ねたときの事です。あの離宮前の三又路 に立って驚きまし
た。(今 あんな所 に立っていた ら車 にひかれるのがオチですが。)逢 か正面に真っ青
な海が空 と 1つ になって広が り、足元か らは、なだ らかなアスファル トの道が真っ
直 ぐに海の方へ伸びて、不思議な ことにその途中か ら海が浮かんだように見えるの
です。そ して、道の両側の松 と広大な屋敷 との見事な調和 と静けさ.ど れほどの時
間見ていた事か。これが須磨なんだ !と 感動 した事で した。そ して私は須磨が大好
きにな り、神戸が好きにな りました。
夢のあの離宮道 に戻すのは夢の又夢。せめて今の状態の須磨 を保つ ことが出来た
らと願っています。 これ以上、変わ らないように。
Yさ ん
E景 観破壊は許せないコ
「初空や帯のごとくに離宮道」これは離宮道の側 に長年住む俳人、五十嵐播水の
句で須磨離官公園内に句碑 となって建て られてお ります。もとの武庫離宮か ら帯
のように海へ向かって山崩れている離宮道は両側 に松が植え られ、神戸市公園緑
地課が管理 してお ります。公園が宮内庁か ら神戸市 に払い下げ られた当時は、こ
の道 に面 した家は、玄関先をちょっと改築するにも市の許可が要ったほど景観が
大切にされていました.付近には、松風村雨堂、須磨寺等の史蹟 もあ り、行幸町、
行平町、衣掛町、松風町、村雨町等の名が示す故事 もあ ります。
今回、神戸市が計画 しています須磨多聞線は、この美 しい帯状の離宮道 を高架
で跨ぎ、東側の桜本町を離宮道 に平行 して、高架のまま離宮公園前まで続 く.(し
か も六車線が ここに集中す る)と いうのまさに、景観破壊 もはなはだ しい無謀極
まる計画であ ります.神戸市の大切な財産 を神戸市 自身が破壊 して いいもので
しょうか。絶対許せない事だ と思 います。大気汚染な どの問題 も、多々あ ります
が、私は敢えて景観破壊の点に絞って、訴え、お力をお借 りした く、お願 い申し
上げます。
離宮前町 五十嵐桜
[自 動車よし′七住みよいまちをコ
・神戸市は税金を払っている住民の為の施策は二の次で自動車の為の対策を優
先している。特に歴史的な街、風光明媚な住宅を道路で分断し、住宅を道路に
する事は絶対に反対です.
0も うこれ以上、広い道路は要 りません。現状でも広い道路は自動車の騒音、排
気ガス、震動、違法駐車、空き缶のポイ捨てが多い。先ずこれ らを是正するこ
とが先決でどうしても拡張が必要ならば国道 2号線等既成の道路か らはじめる
べきと思う。
0住 民の住み良い町づくりを最重点に考えて下さい。
天神町 岩岸浩子
E住 民あつての行政コ
景観が損なわれる。離宮道の景観が台無 しになる。今で もシーパルが嫌なのに !!昔
か らの別荘地 を何 と思 っているんだろう。開発の犠牲になる !ニ ュータウンを開発する
時に道路の事 を考 えて こなかつたつけを私達が何故払わなければいけないのか。わか ら
ない。
住民の声を聞き入れないで行政をつかさどるのはおか しい !!住民の命を大切にする
政治、住民がいなければ貴方達の仕事は無い。地球汚染を阻止す る行政をしないと世界
か ら見放される。川崎市は大気汚染、交通事故の事 を考え、殆 ど出来ていた駅前のスー
パーの中止をした。 このように住民中心の川崎市を見習って ください。
住民あつての行政ではないか ?住民の事 を考えないで政治 を我が物顔 にす るのは恥ず
か しくないのか ?自 分たちの決定 している事が どの様な事態 をひき起 こしているか、考
えた ことがあるのだろうか。
天神町 奥田光子
[ゼ ネコンや関連会社の為の計画では]
この度の工事 については、全 く住民の生活を無視 したものであ り、到底納得できる
ものではない。た とえ道路が完成 した としても、やは り各所で渋滞ができると思 うむ
例えば、離宮公園正面までは月見山よ リスムーズに走れた としても、神明道路の幅は
同じだか らここで必ず渋滞ができるはずである。千守の交差点 も同 じ。合流す る道路
が同じだか ら、いくら新 しい道路 をいくら造って も、以前よ り混雑が予想される。
それよ りも今度の工事 は、長年の懸念の工事の完成 0・
在職中の満足感、ゼネコン
や関連会社の突き上げ緩和、ひいては選挙献金 にと尾を引いているような気が してな
らない。
絶対反対 !!
須磨本町 谷嘉子
E株式会社神戸市は七つたくさん]
昭和 43年 に計画決定 していた須磨多聞線 を、震災の混乱に乗 じて事業化決定す ると
は、住民無視 も甚だ しく、笹山市政には失望 した。昨年、住民集会の場 (天 理教)で市
は須磨多聞線 をはじめ、道路計画は住民の為 と説明 していたが、多聞線の計画は我々住
民には町を分断された上に、騒音 と排気ガスに悩 まされ、生活環境が著 しく破壊 される
だけの、単なる通過道路にしかす ぎず、道路ネッ トワークのためのアクセス道路に 30
年 も前の計画が利用されたのでは我慢できる訳がない。市長は じめ関係者は国道 43号
線訴訟の最高裁判決 を知 らぬ とは言えないだろうか ら、須磨多聞線 をは じめ、中央幹
線、千森線拡大の 30年前の計画は直ちに撤回すべきで、同時に環境アセスメン トを実
施 して交通量、生活公害健康障害等の住民への影響 を調査すべきである。その調査結果
を住民によく説明 し、住民 と話 し合って理解 を求めるのが、市が掲げている住みよい町
づ くりの市政ではないのか。
市長、議員 を選出 した我々にも責任はあるとはいえ、独断専行の市政、株式会社神戸
市の市政はもうた くさんである。
桜本町 西多正子
E世界の流れに逆行す3行政のあι′方]
今や地球汚染をいかに防く
゛
か ということが、世界的な大問題 として真剣に取 り組まれている。
そのためには増え続ける車 を規制 し、車 による地球汚染、温暖化防止 を進めなければと策 を
練っているのは世界的な趨勢である。
ドイツのフライブルグをはじめ、多 くの都市では街にはいる車を規制 し、路面電車 を整備 し
つつある。今年度末に京都で開かれる地球温暖化防止のための世界会議を控えて、京都市でも
路面電車の復活案が浮上 している。
しかるに神戸市は、震災で家が壊れたのをよいことに、音の線引きを固定 し、計画道路をご
り押 ししようとしている。旧態依然 も甚だ しい !
新 しい町づ くりは 10年、20年先のことを考えて、世界の人々と手を携えて守ろうとして
いる地球環境 に貢献できるような、空気 を汚 さない、住民の為の住みよい町づ くりを考えてい
くべきだ。
神戸市の過去の開発一本槍の行政が どんな結果を生んでいるか、ここらで しっか りと考え、
将来を見極めねばなるまい。
住民は開発だけを望んでいるのではない !全世界の人々とともに、地球 にやさしく、自分達
の環境 を守 り、いかに生 くべきか、住み続けるべきかを考えている。神戸市政はそ うした世界
の流れに背を向け、住民に背を向けていることに気付 くべきである。
歴史ある風光明媚な静かな西須磨の町を壊 さないでほ しい !
天神町 三好美奈子
[子 ど七達から健康で教育を受け3人権を奪わないで欲 しいコ
「つゆ空や帯の町ぞ い排気ガス」
今 にもむせかえ りそ うな嫌な俳句ですね.こ んな下手な、こんなに気分の悪 い句は
俳句で も川柳でもあ りません。道 を歩 いているとき、排気ガスに虐、がつまって「ウッ」
となった時、思わずつぶや いた独 り言なのです。計画されている多聞線ができ上がれ
ば、この状態が解消されるどころか今 とは比べものにな らないような車種や通過車数
は、まさに住民にとっては地獄ですね。そ して この道路を使わないと通学できない学
童生徒達の健康面が大変心配です。登 り坂は深呼吸 しなが ら歩きますね。昔は最高の
健康法であつたのが、吸い込む空気が最悪 になれば通学の子供達はどうなるか、考え
るのも恐ろしい様な事ですが、避けることの出来ない現実で しょう。
このような環境無視、住んでいる、生きている、ましてや健康で教育 を受けるとい
う人権 まで も無視 した幹線道路は作つてもらっては困 ります。
「初空や帯のごとくに離宮道」
播水先生の句か ら感 じられるような、天か ら与え られた澄んだ空気 を子供達か ら取
り上げてはいけないのです。
離宮西町 天野宏子
[子 どもの生活環境を公害にごらごないでほしい]
私は、この西須磨の地域が大好きです。小学生、幼稚園 と子供がお りますが、歩 いて
海に行 く事が出来、す ぐそばに山の緑が見え、最高の環境です゛都会の中で、このよう
な自然があるという、この地域は今の時代、非常に貴重で誇 りをもって、親か ら受け継
いだ土地で子供も育てています。そんな所に必要もない道路を街を分断 して通す ことは
絶対に許されません。しか も、今 まで静かだつた街 を空気の汚染 と騒音まみれにす るの
です !!
この街 には、日本で も大切な離官公園があります。その小高い公園か らは、海に続 く
松の生えた離宮道があるのに、その道の真上に産業道路 を作るとは、神戸市は 日本の文
化遺産 をどのように考 えるのか.須磨多聞線は、絶対に作つてはいけません.
市政に、また国政にたずさわっている方々がもしここに住んでいらした ら、この道路
の不必要さ、また してはいけないことをしようとして ことに対する慣 りを覚えるに違い
あ りません.
全壊 した家 を必死に建て直 して住み続けている住民を無視 しないで下さい。お願いし
ます。
天神町 妹尾 美加
E子 どもの環境教育と矛盾す3計画コ
朝夕の離宮道の排ガスの くさい臭いを知っていますかの子 ども達は小、中学校へ毎朝の通学
路 として使っています。その上、離宮道 と隣 り合せ になるように、須磨多聞線ができると聞い
ています。今、子 ども達へ も環境問題 を大きく取 り上げ られて、環境汚染 しないように教育さ
れています。その市の機関が、どうして公害につながる道 を北須磨小学校校区のどまん中に造
るので しょうか。友達の家にも安心 して遊びに行かされません。離宮公園にも多 くの小、中学
生が遠足 に月見山駅か ら歩 いていきます。観光の町、須磨の名が泣きますよ。是非、別のルー
トで新 しい道 を考えて下さい。
子どもたちが毎日排気ガスを吸つて登下校することは認められません。
わたしたちにはよい教育環境を与え3義務があるのです。
[子 どもの環境 を考えて]
私 は こども文庫 、おや こ劇場 の活動 を約 15年続 けて います。そ の中で、子供た ちの環境が
神戸市 にお いて決 して充分で はな い ことを危惧 して います.
以前、東京 中野区 に居 りま した折 り、近 くに 2つ の児童館 が あ り、(小 学校 区 に 1児 童館)敷
地 内の広 場で外遊び を した り、室 内では指導員の方 々にいろんな ことを教 えて もらって幼児期
を過 ごしま した。
神戸市で は、1中 学校 区 に 1児童館 とい うことで、この須磨 の一 の谷か ら月見 山町 の間に児
童館 がな いのです.又 、地域福祉セ ンターは、老 人い こいの家か ら移行 した為か、子供た ちが
自由に利用 しに くくな って います。
その上、この地域 に大 きな道路が出来れ ば、子供た ちがのびのび過 ごせ る場所が ます ます少
な くな って しまいます.こ の様 な ことも一因 とな り、子供た ちの心 がす さんで、異常な ことが
起 きるよ うに思われ ます.老 人福祉セ ンタ ーが進み、嬉 しいのです が、それ に もま して、これ
か らの社会 を作 つて い く子供た ちに児童福祉 の充実 を切 に望 み ますご
天神町 吉 田節子
ポ
桜本町 小学生の子 どもを持つ主婦 Rさ ん
母 親 の 訴 え ∼ 61人 の 母 親 の 1通 の 手 紙 ∼
わたしたちの住んでいる、この静かな住宅の上を須磨多聞線という大型 トラック主体の道
路が造 られようとしてお ります。
計画が実現されると夜は振動と騒音で安眠が妨げられ、毎 日排気ガスの攻撃で地獄のよう
な生活が始まることは間違いありません。
わたしたちの大切な子ども達はどの道を通つてどのようにして通学するので しょうかЭ現
在でも通学路は排気ガスに悩まされている状況です。もうこれ以上の車の危険性 と環境の悪
化は許す ことができません。
子どもを守る母として、須磨多聞線の計画に反対いたします。
柳美代子
森山薫
長谷川敬子
尾崎祐子
阿部美也子
是川美幸
荒井君恵
関紀香
大嶋明子
味元久視子
横山節子
柴田早苗
田中薫
美濃岡淳子
中澤由起子
中谷範子
谷垣悦子
小西亜由美
沖野晶子
渡邊紀子
萩原邦子
篠原宏子
生駒澄江
田中裕子
野 口明子
勝 田隆子
溝上操
砂川真智子
善光恵子
橋本文代
横山茂子
須磨区離宮前町
須磨区離宮前町
須磨区関守町
須磨区須磨寺町
須磨区須磨寺町
須磨区桜本町
須磨区桜本町
須磨区桜本町
須磨区離宮前町
須磨区桜本町
須磨区桜本町
須磨区桜本町
須磨区桜本町
須磨区須磨寺町
須磨区離宮前町
須磨区月見山町
須磨区須磨寺町
須磨区須磨寺町
須磨区須磨寺町
須磨区離宮西町
須磨区離宮西町
須磨区須磨寺町
須磨区須磨寺町
須磨区月見山町
須磨区高倉町
須磨区離宮前町
須磨区月見山町
須磨区水野町
須磨区高尾台
須磨区桜本町
須磨区桜本町
松恵美
新井聖美
荘田明美
小松智恵
平野美代子
宇都宮和子
山下静子
笠井ゆか り
下田純子
井上恵子
鶴 田富美子
泊知江美
春江 いつ子
中山恵美子
馬場了子
赤坂美智子
岩下かほる
佐々本真須美
小西洋子
近野 しな子
赤松洋子
吉元美幸
治千明
井上恵美
藤 田徳子
山下多恵子
粟屋寿美子
逢坂敬子
大谷俊子
小林美和子
須磨区桜本町
須磨区桜本町
須磨区桜本町
須磨区桜本町
須磨区桜本町
須磨区桜本町
須磨区桜本町
須磨区須磨寺町
須磨区須磨寺町
須磨区須磨寺町
須磨区桜本町
須磨区桜本町
須磨区離宮前町
須磨区行幸町
須磨区桜本町
須磨区桜本町
須磨区桜本町
須磨区離宮前町
須磨区桜本町
須磨区桜本町
須磨区桜本町
須磨区桜本町
須磨区桜本町
須磨区桜本町
須磨区桜本町
須磨区桜本町
須磨区須磨寺町
須磨区須磨寺町
須磨区須磨本町
須磨区須磨寺町
西 須 磨 を 大 切 に 想 う住 民 の 訴 え ∼ 64人 の 1通 の 手 紙 ∼
中央幹線、須磨多聞線 についてのわた したちの考 え
この度の中央幹線、須磨多聞線の 2道路計画については、公害により自分や家族の健康
や 日常生活が脅かされること、須磨の景観やたたずまいが高架によって破壊されること、
また地域住民の交流が跡絶え、商店街などへの影響など、まちが寂れて しまう危険性があ
ります。
わたしたちはこれまでの西須磨での生活を大切に守り、住み続けていきたいと願ってお
り、住民参加の上で、道路計画の西須磨地域の環境への影響を明らかにし、全面的な見直
しをしてほしいと強く要望 します。
奥田修身
奥田敏満
矢野常雄
矢野秀子
矢野浩志
矢野吉彦
矢野テル ヨ
小野正江
内田米子
佐伯幸枝
松山栄弼
松山順子
松山茂敏
松山美佐子
松山弘司
松山文次
松山八枝子
灘濱國廣
灘濱登美子
灘濱将雄
灘濱恵子
望月聡
望月君予
望月優佳
望月梨恵
石井賢一
石井玲子
伊藤時義
伊藤喜代子
山本蕃
山本牧恵
高鶴茂
須磨区天神町
須磨区天神町
垂水区美山台
垂水区美山台
垂水区美山台
垂水区美山台
垂水区美山台
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区離宮前町
高鶴和子
橋本君子
橋本和徳
橋本優美子
米村正範
米村範子
積光俊子
積光政雄
積光郁雄
谷 口明彦
谷 口営子
前田康弘
前田夏美
堂本勝司
堂本澄子
堂本達也
堂本尚子
山根健二
山根則子
小島輝夫
小島喜代子
小島真紀
尾城栄子
尾城義久
谷 口哲也
谷 口佐和子
谷 口麻衣子
谷 国大和
谷 口陽祐
本谷笑子
井上実治
池坂勝
須磨区離宮前町
須磨区行幸町
須磨区行幸町
須磨区行幸町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区須磨本町
須磨区須磨本町
須磨区須磨本町
須磨区横尾
須磨区横尾
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区須磨寺町
須磨区須磨寺町
須磨区須磨寺町
須磨区須磨本町
須磨区須磨本町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区天神町
須磨区桜本町
須磨区天神町
須磨区須磨寺町
22
第 2部・ 都市計画道路 の概要 とわ た したちの疑 間、不安
わた したちは、計画道路が どのようなルー トで、どんな幅や高架の高さなのか勉強
し、わた したちの生活への影響の大きさを予想 し、不安 を抱いてきました。また、そ
のような計画が戦後か ら震災後 にかけて どのような手続きで決定 されてきたかを知る
ほど、そのや り方に疑間を抱かざるをえませんで した.
第 2部 の内容は、こうしたわた したちの活動や第 1部 のわた したちの訴えの源 と
なっているものです。まず都市計画道路の概要として計画の経緯、内容、道路構造に
ついてまとめてありますの次に、これを把握 した上で予想されるわたしたちの生活ヘ
の影響 と道路計画に対する不安、疑間についてまとめて載せてあります。
朧
このように山陽電車を越え3高 架が通3こ とになしノます。
2-1 神 戸 市 西 須 磨 地 区 が 抱 え る都 市 計 画 道 路 の概 要
1・ 道路計画の経緯 と事業内容
①道路計画の経緯
中央幹線、千森線は、 1946(昭和21)年 に戦災復興事業の一部として、須磨多聞線は、
1968(昭 和 43)年 に南北交通網の整備のため、計画決定されたものです。
神戸市は、 1989(平 成元)年、都市計画道路 の整備 を含めた西須磨地区整備計画に着手 し
ました。神戸市では 1981(昭 和 56)年 に「まちづ くり条例」が制定 され、住民 らで構成す
る 「まちづ くり協議会」 と協調 して、各種の事業を推進することになっていま した。そのため、
この事業で も、 1991(平 成 3)年 に西須磨地区まちづ くり懇談会が発足 し、住民参加のもと
で地区整備 に取 り組む姿勢が見 られま した。この時点での事業手法は土地区画整理事業によるも
ので した。
ところが、1994(平 成 6)年 に市が 「まちづ くり条例」にもとづ く 「まちづ くり協議会」
への移行 を「西須磨まちづ くり懇談会」に働きかけると、同懇談会が住民の意志を代表 していな
い、との異議申し立てが地域の住民か ら出されま した。その結果、「まちづ くり協議会」の結成は
失敗 し、神戸市は「計画については住民と協議 して決定する」という内容のビラを住民に配布 し
ました。土地区画性事業による中央幹線、千森線、須磨多聞線建設の展望は事実上失われま したc
しか しその時、大震災が起 りました。神戸市は事業手法 を土地区画整理事業か ら用地買収方式
に切 り替え、中央幹線、千森線、須磨多聞線の 3線 は、西須磨地区の唯一の復興事業 として、 1
995(平 成 7)年 3月 に事業認可されました。
事業決定後 も地域住民か ら、計画の見直 しや環境アセスメン トの実施が要求 されてきました。
また 1996(平 成 8)年 12月 には神戸弁護士会か らも、住民参加の上での環境アセスメン ト
の実施が要望されています。しか し神戸市は、道路計画の内容変更は行わず、道路計画に反映さ
せるための環境調査についても行 う意志が無いことを明らかにしています。また 1997(平成
9)年 5月 には、買収された道路用地の一部を暫定整備する意向を示 しています。
②道路計画の内容
これまでに地域で行われてきた説明会などにおいて、神戸市はこれ らの都市計画道路 の目的 と
して、「広域的な交通ネ ッ トワークの確立 と、それによる現在の渋滞の解消」をあげています。つ
ま り西須磨地域に集 中 している、神戸市都心部 と垂水区方面を結ぶ東西道路、および須磨区北部
のニュータウンと南部の旧市街を結ぶ南北道路の混雑を都市高速道路 2号線や大阪湾岸道路など
の高速道路網 と中央幹線、千森線、須磨多聞線な どの一般道のネッ トワークを整備する ことによ
り解消 しようとするものです。特 に須磨多聞線は旧市街地 とニュータウンだけでな く、西神 自動
車道 と大阪湾岸線、第二神明道路 を接続する垂水ジャンクションや前田ジャンクションを結ぶ道
路です。
神戸市は これ らの道路が建設された場合に予想 される交通量について明 らかにしていません。
しか し 1995(平 成 7)年 7月 に行われた地元説明会で、須磨多聞線 については平 日昼間で約
2万 6000台 としています。
一 
一
N
u
・〇
〇
〇
日
=
H
=
F
H
=
H
I I
=
=
=
=
H
=
L
H
=
=
=
H
I
I
I
道路計画図 (広域)地震後事業認可された中央幹線、須磨多聞線、千森豫。濃い部分は高架。
2・ 道路の構造
①道路の設計上の構造
■須 磨 多聞線
高架を含む全幅員 00036m(6車 線)
車道
高架部・・・ 16m(4車 線)
倶1道 00005m(高 架の両外側にそれぞれ片側 1車線)
歩道・ 005m(両 車線の外側)
高架高さ 0000∼ 8.3m程 度
道路の厚み、壁面な どを含めると、さらに 1∼ 2m高 くなると考え られます。
■ 中央幹 線
月見山のさくら銀行∼天神町の西須磨 ラン ドまでの幅員 (高 架を含む)
。・ 036m
天神町の西須磨 ラン ド∼国道 2号線合流地点 までの幅員・ 0027m
車道 00約 17m
歩道 005m(車 道の両外側)
②車の流れ
多聞線の側道が山陽電車 によって分断されるため、車の流れは以下のようにな ります。
■多聞線 と 中央幹 線
多聞線 と中央幹線は高架によってのみ連結 します。
■桜 木 町側 の 多聞線 の側道
山陽電車 に踏切は設置されません。
山陽電車の手前で高架下を潜ってループを描きます。
(地 域外 に出るには既存の離宮道な どを通過する ことにな ります)
■天神 町側 の 多聞線 の側 道
天神町側 には多聞線の側道はあ りません。高架の周囲は空地 にな ります。
③構造上不明な点
■地 域 の既 存 の道路 との 交差 点 の処 理
信号、横断歩道、陸橋の設置
高架の高さについての詳細設計
10D― 高6″
‐
200 5`=デ
千
……………三
再
二_………再
三二―――――――――――――――二ETニ
ユニ
」 ll■ 卜 “
道路計画図 (西 須磨内) ①と②は次ページのシミュレーションの位置を示す
須磨 多間線 ・・ 036m
① 次ベージの位置①
(山 陽電車との交差点に向かって)
② 次ページの位置②
(山 陽電車との交差点に向かって)
③ 撮影位置 (10∼ 11ページ)
3・ 道 路 の シ ミ ュ レー シ ョ ン 図
計画道路の須磨多聞線の一部は高架道路とな り、詳細設計は未だ不明ですが、景観が変化するこ
とがわかっています。ここでは前ページの①② の場所か ら見た景観がどのように変化するのか、シ
ミュレーションした図を掲載しました。上か ら現況図、ほぼ同じ角度、距離、規模のイメージ写真、
道路建設後のシミュレーション図です。
①天神町 5丁 目の旧国道から高架道路と山陽電車との交差点に向かって
西須磨 ラ ン ドか ら高架道路 と山陽電車の交差点 に向か つて
TTギ ー ■i ミぜ モ:_Ⅲ …._1ギ :f … ■1.「
訂Tiゞ■●Tヽ
2-2 道路 によって予想 され る影 響 とわ た したちの不安
中央幹線、須磨多聞線の両幹線道路はまちの将来像 にどのように影響するので しようか。道路
計画が実現 した場合に、現時点で予想 される影響 とわた したちの不安な点をまとめま した。
1・ わた したちの生活や まちの様子 の変化 と不安な点
「弓轟選石蔑J「 影暮
― ――――――一一―――――一――-1
<ま ち に住 む 人 、建物 の変 化 >
道路用地にかかる家や、そ こで暮 らしていた住民が立ち退 くことにな ります。また用途
地域の変更 によって、道路周辺に建て られる建物の高 さや種類が変わるため、高いビルや
マ ンションが多 くな りまち並の変化や新たな転入者が増えることが予想 されます。
<住 民の生活の変化>
幹線道路を中心に車の交通量が増える他、地域の中でも車を利用する人が増えるなど、
生活スタイルの変化 も挙げられます。歩行者にとっては、買い物先や駅への道、通学路な
どの変化が考えられます。その他、高架の建設によって離宮道等の景観が分断されると
いった変化があ ります。
わ た した ちの不安 な 点
[安 全性 の喪失・・ 特 に子 ど も、高 齢者 な ど]
□車の交通量増加のため、交通事故多発が考え られます。
□子供の通学路が どうなるか不安 。・・子供の交通事故が′心配です。
□老人の歩行は特 に危険がいっぱいです。
[商 店 街 の経 営状 態 の悪 化 ]
□既に道路が建設 された ところでは商売が難 しくなってお り、商店街がさびれます。
□主婦の買い物が不便 にな ります。
[治 安 、衛 生 面の悪 化 ]
□高架道路な どで死角が発生 し、プライバ シーの侵害、治安の悪化が′い配です。
□沿道のごみが増えます。
[景 観 、文 化 の破 壊 ]
□高架や道路周辺のビルやマンションの乱立によって離宮道やまちの景観が破壊されます。
□旧街道沿い等のまちの歴史や文化を伝えるものがな くな ります。
□街路での立ち話や子 どもの遊びなど、まちの中での住民のコミュニケーションの場が奪
われるc
2・ わた したちの体への影響 と不安な点
「
…… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … ¬
予想 される変化、影響
<大気 汚 染 >
車か らの排気ガス中には、窒素酸化物 (NOx)、 硫黄酸化物 (SOx)、 浮遊粒子状物質 (SPM)
な どが含まれてお り、呼吸器への刺激物 として、人間の健康 に悪影響 を与えることが分かっ
ています。交通量が多ければ これ らの有害物質が多 く浮遊する ことにな ります。また影響の
範囲が広範囲で、未然に防 く
゛
ことは困難です。
<騒音 、振 動 >
道路ができると騒音が大きくなることが予想 されます。騒音についての環境基準では、西
須磨地域は住居地域でそのなかで も基準 の厳 しい数値が指定 されていますが、道路 の建設に
よって適用 される数値が変わるため、環境基準値 も緩やかなものにな ります。例えば以前よ
り騒音がひどくなっても、「環境基準 を満た している」ということになる場合 もあるのです。
振動についての環境基準は設定 されていませんが、震災後、国道 43号線沿いの振動がひど
くなった ということが問題 となっています。
わ た した ちの不安 な 点 ∼わ た した ちの 家族 の健 康 が奪わ れ る∼
[呼 吸器 系 の病 気 を誘 発 ]
大気汚染によ りぜん息、アレルギー (花粉症等)、 肺ガ ン等の呼吸器系の病気 をもつ人が多
くな ります。特 に西須磨は高齢化が進んでいる地域で、他の病気を誘発するなど、多 くの高
齢者の方々の健康が奪われる危険性があ ります。北須磨小学校は、須磨多聞線の延長上の交
通量の多い道路に面 していますが、現在で もぜん息の子 どもが多 く、この状況が悪化する心
配があります。
*西須磨西部 自治会、東部 自治会、月見山連合 自治会が共同で行 っている、二酸化窒素濃度
測定の結果では、現在で も既に、多聞線の予想交通量 と同 じ交通量がある離宮南側な どで環
境基準値を上回る結果が出ています。
[ス トレスの増加 ]
振動、騒音によ り安眠を妨げられてス トレスの原因となる他、話が しづ らいなどの生活面
への影響 も懸念 されます。
」
2-3 神 戸 市 が 進 め る道 路 計 画 に対 す る わ た した ち の 疑 問
1・ 計画の目的、位置づけについての疑間
[道 路 計 画 だ けを復 興 策 と して事 業 化 す る理 由がわ か りませ ん ]
□住民が必要 とする復興支援は行わず、道路計画のみが着手され ます。
□計画線上の住民の私権制限 (土地家屋の売買禁止)や 増改築禁止のため、被災 した家の
修理ができない現状で、被災 した住民を離散 させる原因となっています。
□地震で高架道路 の危険性が明 らかになったにも拘わ らず、地震前の公共工事がそのまま
適用 されます。
□高架道路な どは当地住民は容易に出入できない設計であ り、神戸市のうたっている防災
道路 としての機能は果たせません。
[産 業道 路 を住 宅地 のな か に通 す理 由がわ か りませ ん]
□特 に須磨多聞線は、大阪湾岸線、本州四国連絡道路、第二神明道路などの高速道路 (広
域幹線道路)神戸 の中心部 をつな ぐ都市圏内幹線道路 として、大型車 (ト ラック等)の
通行が多い産業用道路 となる ことが予想されます。
[具 体 的な 車社 会 の見 直 しを しな い理 由がわ か りません ]
□現在、世界各国で始 まっている環境問題 に対する取 り組みや、公共事業の削減が必要 と
されてきているといった流れに反 しています。
□神戸市も車社会 を見直す必要性 を認識 しています (資料 を参照)。
97年 3月 、神戸市の計画局の課長が交通手段の転換 という論文を発表 しました。その │
内容は、神戸市内のニユータウンでは環境問題への配慮からパークアンドライドシステ
ムを導入して、ニユータウンから者「心部へのマイカー交通量を削減す3試みをしておしノ、
今後も都市部におけ3渋滞の解消にはこのようなVフ ト面での施策が重要である、とい
うものです。
このように神戸市の職員t環境問題を認識 しているのです。わたしたちは、こうした
柔軟な対策も含めて住民と一緒に計画の見直 しをしてほしいと思います。
17二 交 通 手 段 の 転 換 に つ い て ☆
―
一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 ― 一 ―
、
1
︲
し
、
*パークアンドライ ドシステムつて?
パークアン ドライ ドシステムとは、環境問題への対応や車社会の見直 しの具体
的な施策の一例で、マイカーの替わしノに電車、バスなどの公共交通機関を利用 し
やすくする方法です。行政が駅やバスターこナルなどに公的補助 (低 料金によ3
利用など)に よ3駐車場を設置 し、付近の住民が朝夕の通勤などでその駐車場を
利用 し、者「心へは電車やバスで移動 します。この方法は ドイ`ンをはじめとする各
││
││
コで採用されておしノ、日本はまだまだ立ち遅れてい3状況です。 ノ
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
//
国で採用されておしノ、日本はまだまだ立ち遅れてい3状況です。国 で 採 用 ご れ て 両 しノ、 日不 ぼ び Eび 厄 工 57E了こ(い 5状況 CD。
______― ― 一 イリ
ノ
2・ 道 路 の構 造 につ いて の疑 問
[な ぜ住 宅地 の真 ん 中 に高架道 路 を通 す のかわ か りませ ん ]
□第一種住宅地の上 (3階 以上)を 急勾配、急カ ーブで通 り、構造上危険な道路ですc
□地域の住民にとって、高架道路は利用が容易でなく、利便性が低 い道路です。
□離宮道な どの須磨の景観 を著 しく損ね ます。
[な ぜ既 存 の道路 を無 視 した線 形な のかわ か りませ ん]
□計画道路は現在の道路の線形を無視 してお り、住区が斜めに分断され、三角洲のように
取 り残 される部分がでますc
[車 が 西須 磨 に滞 留 す るだ けで 、渋滞 が解 消 され るの か さえわ か りませ ん ]
□中央幹線 と接続する国道 2号線は、須磨浦一の谷付近 (塩屋付近)で は海 と山が迫 り、
片側 2車線が限度で これ以上の拡張はできません。また中央幹線 を建設 して も国道 2
号線 との交差点での渋滞がひどくなる可能性があ ります。
□須磨多聞線 も同様、西須磨 と山を挟んだ北須磨 とを結ぶ道路が変わ らない限 り、いくら
西須磨に新 しく道路 を建設 して も、離宮前の交差点で渋滞する ことが予想 されます。
3・ 行 政 の計 画 手 続 き 上 の疑 間
[な ぜ 住 民 の声 を無 視 す るのかわ か りませ ん ]
□神戸市は地震前の区画整理事業の際には、住民に 「道路整備 についてはなにも決 まって
いない」「住民 と協議 して決めていく」と明言 しま した。 (資料を参照)
□地震後、交通機関が機能 しせず、混乱の中で住民の計画の縦覧は事実上不可能で した。
□住民の求める 「代替案の検討」については行 う意志のないことを明 らかにし、神戸市の
謳 う 「住民参加のまちづ くり」や 「住民参加の震災復興」を保障 しません。
[な ぜ 計画 につ いて の情 報 公 開 を しな いのか わ か りませ ん ]
□神戸市は、住民が計画 について評価するために必要な、計画道路の予想交通量な どの基
本的なデータや、計画決定か ら震災後の事業化決定までの経緯 についての情報 を公開 して
いません。
[な ぜ 道路 を計 画 す るの に必要 な調 査 を行 わ な いの かわ か りませ ん ]
□神戸市は、環境影響評価 に則 した調査は行 うものの、道路計画に反映させる意志のない
ことを明 らかにしています。また国道 43号線の最高裁判決の基準 を守る保障はないとい
う態度 をとっています。

More Related Content

Viewers also liked

чорна металургія україни. ковалик а. 10 а.
чорна металургія україни. ковалик а. 10 а.чорна металургія україни. ковалик а. 10 а.
чорна металургія україни. ковалик а. 10 а.
Nastia83Kovalik
 
Úspora energie v místnostech domu 3
Úspora energie v místnostech domu 3Úspora energie v místnostech domu 3
Úspora energie v místnostech domu 3
bohape
 
Narek
NarekNarek
Narek
nelaT
 
21st Century Education Sis Bfe Mena 2011
21st Century Education Sis Bfe Mena 201121st Century Education Sis Bfe Mena 2011
21st Century Education Sis Bfe Mena 2011
espie77
 
淘宝卖家成长资源
淘宝卖家成长资源淘宝卖家成长资源
淘宝卖家成长资源
LIU hongmin
 

Viewers also liked (15)

Angelika lewandowska recenzja
Angelika lewandowska recenzjaAngelika lewandowska recenzja
Angelika lewandowska recenzja
 
20160901褒揚臺灣傑出京劇家故顧正秋女士案
20160901褒揚臺灣傑出京劇家故顧正秋女士案20160901褒揚臺灣傑出京劇家故顧正秋女士案
20160901褒揚臺灣傑出京劇家故顧正秋女士案
 
чорна металургія україни. ковалик а. 10 а.
чорна металургія україни. ковалик а. 10 а.чорна металургія україни. ковалик а. 10 а.
чорна металургія україни. ковалик а. 10 а.
 
Slide share
Slide shareSlide share
Slide share
 
Úspora energie v místnostech domu 3
Úspora energie v místnostech domu 3Úspora energie v místnostech domu 3
Úspora energie v místnostech domu 3
 
蒙古帝國
蒙古帝國蒙古帝國
蒙古帝國
 
Presentation1
Presentation1Presentation1
Presentation1
 
Narek
NarekNarek
Narek
 
Pay mortgage early
Pay mortgage earlyPay mortgage early
Pay mortgage early
 
21st Century Education Sis Bfe Mena 2011
21st Century Education Sis Bfe Mena 201121st Century Education Sis Bfe Mena 2011
21st Century Education Sis Bfe Mena 2011
 
редакция 66.ru
редакция 66.ruредакция 66.ru
редакция 66.ru
 
Unit 2 question formation
Unit 2 question formationUnit 2 question formation
Unit 2 question formation
 
UN medal
UN medalUN medal
UN medal
 
Mobile internet in Russia 2011 by Google and J'son & Partners
Mobile internet in Russia 2011 by Google and J'son & PartnersMobile internet in Russia 2011 by Google and J'son & Partners
Mobile internet in Russia 2011 by Google and J'son & Partners
 
淘宝卖家成长资源
淘宝卖家成长资源淘宝卖家成长资源
淘宝卖家成长资源
 

Similar to 神戸市の道路計画に対する西須磨主婦の会の意見書1997年 2/3

ゆいまつり全体説明資料
ゆいまつり全体説明資料ゆいまつり全体説明資料
ゆいまつり全体説明資料
Funayama Hiroki
 
台風19号災害復興要求者組合機関紙「結」#3
台風19号災害復興要求者組合機関紙「結」#3台風19号災害復興要求者組合機関紙「結」#3
台風19号災害復興要求者組合機関紙「結」#3
長野市議会議員小泉一真
 
町内会通信9月号
町内会通信9月号町内会通信9月号
町内会通信9月号
hongochonaikai
 
杉並のまつりを創る
杉並のまつりを創る杉並のまつりを創る
杉並のまつりを創る
Nobuhiro Hirata
 

Similar to 神戸市の道路計画に対する西須磨主婦の会の意見書1997年 2/3 (14)

神戸市の道路計画に対する西須磨主婦の会の意見書1997年 1/3
神戸市の道路計画に対する西須磨主婦の会の意見書1997年 1/3神戸市の道路計画に対する西須磨主婦の会の意見書1997年 1/3
神戸市の道路計画に対する西須磨主婦の会の意見書1997年 1/3
 
こちカフェ隊について
こちカフェ隊についてこちカフェ隊について
こちカフェ隊について
 
神戸市の道路計画に対する西須磨主婦の会の意見書1997年 3/3
神戸市の道路計画に対する西須磨主婦の会の意見書1997年 3/3神戸市の道路計画に対する西須磨主婦の会の意見書1997年 3/3
神戸市の道路計画に対する西須磨主婦の会の意見書1997年 3/3
 
ゆいまつり全体説明資料
ゆいまつり全体説明資料ゆいまつり全体説明資料
ゆいまつり全体説明資料
 
地域公共交通の活性化及び再生に向けた国土交通省の取組
地域公共交通の活性化及び再生に向けた国土交通省の取組地域公共交通の活性化及び再生に向けた国土交通省の取組
地域公共交通の活性化及び再生に向けた国土交通省の取組
 
台風19号災害復興要求者組合機関紙「結」#3
台風19号災害復興要求者組合機関紙「結」#3台風19号災害復興要求者組合機関紙「結」#3
台風19号災害復興要求者組合機関紙「結」#3
 
C班プレゼン_小田原シャレットWS
C班プレゼン_小田原シャレットWSC班プレゼン_小田原シャレットWS
C班プレゼン_小田原シャレットWS
 
町内会通信9月号
町内会通信9月号町内会通信9月号
町内会通信9月号
 
40【北海道】yofukashiYOICHI -よふかしよいち-.pdf
40【北海道】yofukashiYOICHI -よふかしよいち-.pdf40【北海道】yofukashiYOICHI -よふかしよいち-.pdf
40【北海道】yofukashiYOICHI -よふかしよいち-.pdf
 
東京の若者はなぜ利賀村を訪れるのか
東京の若者はなぜ利賀村を訪れるのか東京の若者はなぜ利賀村を訪れるのか
東京の若者はなぜ利賀村を訪れるのか
 
杉並のまつりを創る
杉並のまつりを創る杉並のまつりを創る
杉並のまつりを創る
 
20120220 共生協働講演
20120220 共生協働講演20120220 共生協働講演
20120220 共生協働講演
 
Il satoh laboratory di Tokyo
Il satoh laboratory di TokyoIl satoh laboratory di Tokyo
Il satoh laboratory di Tokyo
 
政策2011
政策2011政策2011
政策2011
 

More from hinger35

More from hinger35 (11)

桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 141 151 第3部 私たちの桜木町
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 141 151 第3部 私たちの桜木町桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 141 151 第3部 私たちの桜木町
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 141 151 第3部 私たちの桜木町
 
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 120 140 第2部 第7回住民集会~第9回住民集会
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 120 140 第2部 第7回住民集会~第9回住民集会桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 120 140 第2部 第7回住民集会~第9回住民集会
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 120 140 第2部 第7回住民集会~第9回住民集会
 
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 101 119 第2部 第6回住民集会その2~
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 101 119 第2部 第6回住民集会その2~桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 101 119 第2部 第6回住民集会その2~
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 101 119 第2部 第6回住民集会その2~
 
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 084 100 第2部 第4回住民集会~第6回その1
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 084 100 第2部 第4回住民集会~第6回その1桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 084 100 第2部 第4回住民集会~第6回その1
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 084 100 第2部 第4回住民集会~第6回その1
 
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 064 083 第2部 第1回住民集会~第3回住民集会
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 064 083 第2部 第1回住民集会~第3回住民集会桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 064 083 第2部 第1回住民集会~第3回住民集会
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 064 083 第2部 第1回住民集会~第3回住民集会
 
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 059 063 第2部 私たちの取り組み
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 059 063 第2部 私たちの取り組み桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 059 063 第2部 私たちの取り組み
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 059 063 第2部 私たちの取り組み
 
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 038 058 第1部 震災の記憶・私たちの想い
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 038 058 第1部 震災の記憶・私たちの想い桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 038 058 第1部 震災の記憶・私たちの想い
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 038 058 第1部 震災の記憶・私たちの想い
 
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 029 037 第1部第8章~第11章
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 029 037 第1部第8章~第11章桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 029 037 第1部第8章~第11章
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 029 037 第1部第8章~第11章
 
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 019 028 第1部第4章~第7章
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 019 028 第1部第4章~第7章桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 019 028 第1部第4章~第7章
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 019 028 第1部第4章~第7章
 
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 007 018 第1部第1章~第3章
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 007 018 第1部第1章~第3章桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 007 018 第1部第1章~第3章
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 007 018 第1部第1章~第3章
 
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 000+2 扉ページ
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 000+2 扉ページ桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 000+2 扉ページ
桜木町意見書~市長への手紙~震災と住民不在の須磨多聞線 000+2 扉ページ
 

神戸市の道路計画に対する西須磨主婦の会の意見書1997年 2/3

  • 1. E須 磨の景観をこれ以上変えないで] 戦後 まもな く京都か ら焼け跡にバ ラックの神戸 に来て、初めての夏のことです。 離宮前のお友達の家を訪ねたときの事です。あの離宮前の三又路 に立って驚きまし た。(今 あんな所 に立っていた ら車 にひかれるのがオチですが。)逢 か正面に真っ青 な海が空 と 1つ になって広が り、足元か らは、なだ らかなアスファル トの道が真っ 直 ぐに海の方へ伸びて、不思議な ことにその途中か ら海が浮かんだように見えるの です。そ して、道の両側の松 と広大な屋敷 との見事な調和 と静けさ.ど れほどの時 間見ていた事か。これが須磨なんだ !と 感動 した事で した。そ して私は須磨が大好 きにな り、神戸が好きにな りました。 夢のあの離宮道 に戻すのは夢の又夢。せめて今の状態の須磨 を保つ ことが出来た らと願っています。 これ以上、変わ らないように。 Yさ ん E景 観破壊は許せないコ 「初空や帯のごとくに離宮道」これは離宮道の側 に長年住む俳人、五十嵐播水の 句で須磨離官公園内に句碑 となって建て られてお ります。もとの武庫離宮か ら帯 のように海へ向かって山崩れている離宮道は両側 に松が植え られ、神戸市公園緑 地課が管理 してお ります。公園が宮内庁か ら神戸市 に払い下げ られた当時は、こ の道 に面 した家は、玄関先をちょっと改築するにも市の許可が要ったほど景観が 大切にされていました.付近には、松風村雨堂、須磨寺等の史蹟 もあ り、行幸町、 行平町、衣掛町、松風町、村雨町等の名が示す故事 もあ ります。 今回、神戸市が計画 しています須磨多聞線は、この美 しい帯状の離宮道 を高架 で跨ぎ、東側の桜本町を離宮道 に平行 して、高架のまま離宮公園前まで続 く.(し か も六車線が ここに集中す る)と いうのまさに、景観破壊 もはなはだ しい無謀極 まる計画であ ります.神戸市の大切な財産 を神戸市 自身が破壊 して いいもので しょうか。絶対許せない事だ と思 います。大気汚染な どの問題 も、多々あ ります が、私は敢えて景観破壊の点に絞って、訴え、お力をお借 りした く、お願 い申し 上げます。 離宮前町 五十嵐桜
  • 2. [自 動車よし′七住みよいまちをコ ・神戸市は税金を払っている住民の為の施策は二の次で自動車の為の対策を優 先している。特に歴史的な街、風光明媚な住宅を道路で分断し、住宅を道路に する事は絶対に反対です. 0も うこれ以上、広い道路は要 りません。現状でも広い道路は自動車の騒音、排 気ガス、震動、違法駐車、空き缶のポイ捨てが多い。先ずこれ らを是正するこ とが先決でどうしても拡張が必要ならば国道 2号線等既成の道路か らはじめる べきと思う。 0住 民の住み良い町づくりを最重点に考えて下さい。 天神町 岩岸浩子 E住 民あつての行政コ 景観が損なわれる。離宮道の景観が台無 しになる。今で もシーパルが嫌なのに !!昔 か らの別荘地 を何 と思 っているんだろう。開発の犠牲になる !ニ ュータウンを開発する 時に道路の事 を考 えて こなかつたつけを私達が何故払わなければいけないのか。わか ら ない。 住民の声を聞き入れないで行政をつかさどるのはおか しい !!住民の命を大切にする 政治、住民がいなければ貴方達の仕事は無い。地球汚染を阻止す る行政をしないと世界 か ら見放される。川崎市は大気汚染、交通事故の事 を考え、殆 ど出来ていた駅前のスー パーの中止をした。 このように住民中心の川崎市を見習って ください。 住民あつての行政ではないか ?住民の事 を考えないで政治 を我が物顔 にす るのは恥ず か しくないのか ?自 分たちの決定 している事が どの様な事態 をひき起 こしているか、考 えた ことがあるのだろうか。 天神町 奥田光子 [ゼ ネコンや関連会社の為の計画では] この度の工事 については、全 く住民の生活を無視 したものであ り、到底納得できる ものではない。た とえ道路が完成 した としても、やは り各所で渋滞ができると思 うむ 例えば、離宮公園正面までは月見山よ リスムーズに走れた としても、神明道路の幅は 同じだか らここで必ず渋滞ができるはずである。千守の交差点 も同 じ。合流す る道路 が同じだか ら、いくら新 しい道路 をいくら造って も、以前よ り混雑が予想される。 それよ りも今度の工事 は、長年の懸念の工事の完成 0・ 在職中の満足感、ゼネコン や関連会社の突き上げ緩和、ひいては選挙献金 にと尾を引いているような気が してな らない。 絶対反対 !! 須磨本町 谷嘉子
  • 3. E株式会社神戸市は七つたくさん] 昭和 43年 に計画決定 していた須磨多聞線 を、震災の混乱に乗 じて事業化決定す ると は、住民無視 も甚だ しく、笹山市政には失望 した。昨年、住民集会の場 (天 理教)で市 は須磨多聞線 をはじめ、道路計画は住民の為 と説明 していたが、多聞線の計画は我々住 民には町を分断された上に、騒音 と排気ガスに悩 まされ、生活環境が著 しく破壊 される だけの、単なる通過道路にしかす ぎず、道路ネッ トワークのためのアクセス道路に 30 年 も前の計画が利用されたのでは我慢できる訳がない。市長は じめ関係者は国道 43号 線訴訟の最高裁判決 を知 らぬ とは言えないだろうか ら、須磨多聞線 をは じめ、中央幹 線、千森線拡大の 30年前の計画は直ちに撤回すべきで、同時に環境アセスメン トを実 施 して交通量、生活公害健康障害等の住民への影響 を調査すべきである。その調査結果 を住民によく説明 し、住民 と話 し合って理解 を求めるのが、市が掲げている住みよい町 づ くりの市政ではないのか。 市長、議員 を選出 した我々にも責任はあるとはいえ、独断専行の市政、株式会社神戸 市の市政はもうた くさんである。 桜本町 西多正子 E世界の流れに逆行す3行政のあι′方] 今や地球汚染をいかに防く ゛ か ということが、世界的な大問題 として真剣に取 り組まれている。 そのためには増え続ける車 を規制 し、車 による地球汚染、温暖化防止 を進めなければと策 を 練っているのは世界的な趨勢である。 ドイツのフライブルグをはじめ、多 くの都市では街にはいる車を規制 し、路面電車 を整備 し つつある。今年度末に京都で開かれる地球温暖化防止のための世界会議を控えて、京都市でも 路面電車の復活案が浮上 している。 しかるに神戸市は、震災で家が壊れたのをよいことに、音の線引きを固定 し、計画道路をご り押 ししようとしている。旧態依然 も甚だ しい ! 新 しい町づ くりは 10年、20年先のことを考えて、世界の人々と手を携えて守ろうとして いる地球環境 に貢献できるような、空気 を汚 さない、住民の為の住みよい町づ くりを考えてい くべきだ。 神戸市の過去の開発一本槍の行政が どんな結果を生んでいるか、ここらで しっか りと考え、 将来を見極めねばなるまい。 住民は開発だけを望んでいるのではない !全世界の人々とともに、地球 にやさしく、自分達 の環境 を守 り、いかに生 くべきか、住み続けるべきかを考えている。神戸市政はそ うした世界 の流れに背を向け、住民に背を向けていることに気付 くべきである。 歴史ある風光明媚な静かな西須磨の町を壊 さないでほ しい ! 天神町 三好美奈子
  • 4. [子 ど七達から健康で教育を受け3人権を奪わないで欲 しいコ 「つゆ空や帯の町ぞ い排気ガス」 今 にもむせかえ りそ うな嫌な俳句ですね.こ んな下手な、こんなに気分の悪 い句は 俳句で も川柳でもあ りません。道 を歩 いているとき、排気ガスに虐、がつまって「ウッ」 となった時、思わずつぶや いた独 り言なのです。計画されている多聞線ができ上がれ ば、この状態が解消されるどころか今 とは比べものにな らないような車種や通過車数 は、まさに住民にとっては地獄ですね。そ して この道路を使わないと通学できない学 童生徒達の健康面が大変心配です。登 り坂は深呼吸 しなが ら歩きますね。昔は最高の 健康法であつたのが、吸い込む空気が最悪 になれば通学の子供達はどうなるか、考え るのも恐ろしい様な事ですが、避けることの出来ない現実で しょう。 このような環境無視、住んでいる、生きている、ましてや健康で教育 を受けるとい う人権 まで も無視 した幹線道路は作つてもらっては困 ります。 「初空や帯のごとくに離宮道」 播水先生の句か ら感 じられるような、天か ら与え られた澄んだ空気 を子供達か ら取 り上げてはいけないのです。 離宮西町 天野宏子 [子 どもの生活環境を公害にごらごないでほしい] 私は、この西須磨の地域が大好きです。小学生、幼稚園 と子供がお りますが、歩 いて 海に行 く事が出来、す ぐそばに山の緑が見え、最高の環境です゛都会の中で、このよう な自然があるという、この地域は今の時代、非常に貴重で誇 りをもって、親か ら受け継 いだ土地で子供も育てています。そんな所に必要もない道路を街を分断 して通す ことは 絶対に許されません。しか も、今 まで静かだつた街 を空気の汚染 と騒音まみれにす るの です !! この街 には、日本で も大切な離官公園があります。その小高い公園か らは、海に続 く 松の生えた離宮道があるのに、その道の真上に産業道路 を作るとは、神戸市は 日本の文 化遺産 をどのように考 えるのか.須磨多聞線は、絶対に作つてはいけません. 市政に、また国政にたずさわっている方々がもしここに住んでいらした ら、この道路 の不必要さ、また してはいけないことをしようとして ことに対する慣 りを覚えるに違い あ りません. 全壊 した家 を必死に建て直 して住み続けている住民を無視 しないで下さい。お願いし ます。 天神町 妹尾 美加
  • 5. E子 どもの環境教育と矛盾す3計画コ 朝夕の離宮道の排ガスの くさい臭いを知っていますかの子 ども達は小、中学校へ毎朝の通学 路 として使っています。その上、離宮道 と隣 り合せ になるように、須磨多聞線ができると聞い ています。今、子 ども達へ も環境問題 を大きく取 り上げ られて、環境汚染 しないように教育さ れています。その市の機関が、どうして公害につながる道 を北須磨小学校校区のどまん中に造 るので しょうか。友達の家にも安心 して遊びに行かされません。離宮公園にも多 くの小、中学 生が遠足 に月見山駅か ら歩 いていきます。観光の町、須磨の名が泣きますよ。是非、別のルー トで新 しい道 を考えて下さい。 子どもたちが毎日排気ガスを吸つて登下校することは認められません。 わたしたちにはよい教育環境を与え3義務があるのです。 [子 どもの環境 を考えて] 私 は こども文庫 、おや こ劇場 の活動 を約 15年続 けて います。そ の中で、子供た ちの環境が 神戸市 にお いて決 して充分で はな い ことを危惧 して います. 以前、東京 中野区 に居 りま した折 り、近 くに 2つ の児童館 が あ り、(小 学校 区 に 1児 童館)敷 地 内の広 場で外遊び を した り、室 内では指導員の方 々にいろんな ことを教 えて もらって幼児期 を過 ごしま した。 神戸市で は、1中 学校 区 に 1児童館 とい うことで、この須磨 の一 の谷か ら月見 山町 の間に児 童館 がな いのです.又 、地域福祉セ ンターは、老 人い こいの家か ら移行 した為か、子供た ちが 自由に利用 しに くくな って います。 その上、この地域 に大 きな道路が出来れ ば、子供た ちがのびのび過 ごせ る場所が ます ます少 な くな って しまいます.こ の様 な ことも一因 とな り、子供た ちの心 がす さんで、異常な ことが 起 きるよ うに思われ ます.老 人福祉セ ンタ ーが進み、嬉 しいのです が、それ に もま して、これ か らの社会 を作 つて い く子供た ちに児童福祉 の充実 を切 に望 み ますご 天神町 吉 田節子 ポ 桜本町 小学生の子 どもを持つ主婦 Rさ ん
  • 6. 母 親 の 訴 え ∼ 61人 の 母 親 の 1通 の 手 紙 ∼ わたしたちの住んでいる、この静かな住宅の上を須磨多聞線という大型 トラック主体の道 路が造 られようとしてお ります。 計画が実現されると夜は振動と騒音で安眠が妨げられ、毎 日排気ガスの攻撃で地獄のよう な生活が始まることは間違いありません。 わたしたちの大切な子ども達はどの道を通つてどのようにして通学するので しょうかЭ現 在でも通学路は排気ガスに悩まされている状況です。もうこれ以上の車の危険性 と環境の悪 化は許す ことができません。 子どもを守る母として、須磨多聞線の計画に反対いたします。 柳美代子 森山薫 長谷川敬子 尾崎祐子 阿部美也子 是川美幸 荒井君恵 関紀香 大嶋明子 味元久視子 横山節子 柴田早苗 田中薫 美濃岡淳子 中澤由起子 中谷範子 谷垣悦子 小西亜由美 沖野晶子 渡邊紀子 萩原邦子 篠原宏子 生駒澄江 田中裕子 野 口明子 勝 田隆子 溝上操 砂川真智子 善光恵子 橋本文代 横山茂子 須磨区離宮前町 須磨区離宮前町 須磨区関守町 須磨区須磨寺町 須磨区須磨寺町 須磨区桜本町 須磨区桜本町 須磨区桜本町 須磨区離宮前町 須磨区桜本町 須磨区桜本町 須磨区桜本町 須磨区桜本町 須磨区須磨寺町 須磨区離宮前町 須磨区月見山町 須磨区須磨寺町 須磨区須磨寺町 須磨区須磨寺町 須磨区離宮西町 須磨区離宮西町 須磨区須磨寺町 須磨区須磨寺町 須磨区月見山町 須磨区高倉町 須磨区離宮前町 須磨区月見山町 須磨区水野町 須磨区高尾台 須磨区桜本町 須磨区桜本町 松恵美 新井聖美 荘田明美 小松智恵 平野美代子 宇都宮和子 山下静子 笠井ゆか り 下田純子 井上恵子 鶴 田富美子 泊知江美 春江 いつ子 中山恵美子 馬場了子 赤坂美智子 岩下かほる 佐々本真須美 小西洋子 近野 しな子 赤松洋子 吉元美幸 治千明 井上恵美 藤 田徳子 山下多恵子 粟屋寿美子 逢坂敬子 大谷俊子 小林美和子 須磨区桜本町 須磨区桜本町 須磨区桜本町 須磨区桜本町 須磨区桜本町 須磨区桜本町 須磨区桜本町 須磨区須磨寺町 須磨区須磨寺町 須磨区須磨寺町 須磨区桜本町 須磨区桜本町 須磨区離宮前町 須磨区行幸町 須磨区桜本町 須磨区桜本町 須磨区桜本町 須磨区離宮前町 須磨区桜本町 須磨区桜本町 須磨区桜本町 須磨区桜本町 須磨区桜本町 須磨区桜本町 須磨区桜本町 須磨区桜本町 須磨区須磨寺町 須磨区須磨寺町 須磨区須磨本町 須磨区須磨寺町
  • 7. 西 須 磨 を 大 切 に 想 う住 民 の 訴 え ∼ 64人 の 1通 の 手 紙 ∼ 中央幹線、須磨多聞線 についてのわた したちの考 え この度の中央幹線、須磨多聞線の 2道路計画については、公害により自分や家族の健康 や 日常生活が脅かされること、須磨の景観やたたずまいが高架によって破壊されること、 また地域住民の交流が跡絶え、商店街などへの影響など、まちが寂れて しまう危険性があ ります。 わたしたちはこれまでの西須磨での生活を大切に守り、住み続けていきたいと願ってお り、住民参加の上で、道路計画の西須磨地域の環境への影響を明らかにし、全面的な見直 しをしてほしいと強く要望 します。 奥田修身 奥田敏満 矢野常雄 矢野秀子 矢野浩志 矢野吉彦 矢野テル ヨ 小野正江 内田米子 佐伯幸枝 松山栄弼 松山順子 松山茂敏 松山美佐子 松山弘司 松山文次 松山八枝子 灘濱國廣 灘濱登美子 灘濱将雄 灘濱恵子 望月聡 望月君予 望月優佳 望月梨恵 石井賢一 石井玲子 伊藤時義 伊藤喜代子 山本蕃 山本牧恵 高鶴茂 須磨区天神町 須磨区天神町 垂水区美山台 垂水区美山台 垂水区美山台 垂水区美山台 垂水区美山台 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区離宮前町 高鶴和子 橋本君子 橋本和徳 橋本優美子 米村正範 米村範子 積光俊子 積光政雄 積光郁雄 谷 口明彦 谷 口営子 前田康弘 前田夏美 堂本勝司 堂本澄子 堂本達也 堂本尚子 山根健二 山根則子 小島輝夫 小島喜代子 小島真紀 尾城栄子 尾城義久 谷 口哲也 谷 口佐和子 谷 口麻衣子 谷 国大和 谷 口陽祐 本谷笑子 井上実治 池坂勝 須磨区離宮前町 須磨区行幸町 須磨区行幸町 須磨区行幸町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区須磨本町 須磨区須磨本町 須磨区須磨本町 須磨区横尾 須磨区横尾 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区須磨寺町 須磨区須磨寺町 須磨区須磨寺町 須磨区須磨本町 須磨区須磨本町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区天神町 須磨区桜本町 須磨区天神町 須磨区須磨寺町
  • 8. 22
  • 9. 第 2部・ 都市計画道路 の概要 とわ た したちの疑 間、不安 わた したちは、計画道路が どのようなルー トで、どんな幅や高架の高さなのか勉強 し、わた したちの生活への影響の大きさを予想 し、不安 を抱いてきました。また、そ のような計画が戦後か ら震災後 にかけて どのような手続きで決定 されてきたかを知る ほど、そのや り方に疑間を抱かざるをえませんで した. 第 2部 の内容は、こうしたわた したちの活動や第 1部 のわた したちの訴えの源 と なっているものです。まず都市計画道路の概要として計画の経緯、内容、道路構造に ついてまとめてありますの次に、これを把握 した上で予想されるわたしたちの生活ヘ の影響 と道路計画に対する不安、疑間についてまとめて載せてあります。 朧 このように山陽電車を越え3高 架が通3こ とになしノます。
  • 10. 2-1 神 戸 市 西 須 磨 地 区 が 抱 え る都 市 計 画 道 路 の概 要 1・ 道路計画の経緯 と事業内容 ①道路計画の経緯 中央幹線、千森線は、 1946(昭和21)年 に戦災復興事業の一部として、須磨多聞線は、 1968(昭 和 43)年 に南北交通網の整備のため、計画決定されたものです。 神戸市は、 1989(平 成元)年、都市計画道路 の整備 を含めた西須磨地区整備計画に着手 し ました。神戸市では 1981(昭 和 56)年 に「まちづ くり条例」が制定 され、住民 らで構成す る 「まちづ くり協議会」 と協調 して、各種の事業を推進することになっていま した。そのため、 この事業で も、 1991(平 成 3)年 に西須磨地区まちづ くり懇談会が発足 し、住民参加のもと で地区整備 に取 り組む姿勢が見 られま した。この時点での事業手法は土地区画整理事業によるも ので した。 ところが、1994(平 成 6)年 に市が 「まちづ くり条例」にもとづ く 「まちづ くり協議会」 への移行 を「西須磨まちづ くり懇談会」に働きかけると、同懇談会が住民の意志を代表 していな い、との異議申し立てが地域の住民か ら出されま した。その結果、「まちづ くり協議会」の結成は 失敗 し、神戸市は「計画については住民と協議 して決定する」という内容のビラを住民に配布 し ました。土地区画性事業による中央幹線、千森線、須磨多聞線建設の展望は事実上失われま したc しか しその時、大震災が起 りました。神戸市は事業手法 を土地区画整理事業か ら用地買収方式 に切 り替え、中央幹線、千森線、須磨多聞線の 3線 は、西須磨地区の唯一の復興事業 として、 1 995(平 成 7)年 3月 に事業認可されました。 事業決定後 も地域住民か ら、計画の見直 しや環境アセスメン トの実施が要求 されてきました。 また 1996(平 成 8)年 12月 には神戸弁護士会か らも、住民参加の上での環境アセスメン ト の実施が要望されています。しか し神戸市は、道路計画の内容変更は行わず、道路計画に反映さ せるための環境調査についても行 う意志が無いことを明らかにしています。また 1997(平成 9)年 5月 には、買収された道路用地の一部を暫定整備する意向を示 しています。 ②道路計画の内容 これまでに地域で行われてきた説明会などにおいて、神戸市はこれ らの都市計画道路 の目的 と して、「広域的な交通ネ ッ トワークの確立 と、それによる現在の渋滞の解消」をあげています。つ ま り西須磨地域に集 中 している、神戸市都心部 と垂水区方面を結ぶ東西道路、および須磨区北部 のニュータウンと南部の旧市街を結ぶ南北道路の混雑を都市高速道路 2号線や大阪湾岸道路など の高速道路網 と中央幹線、千森線、須磨多聞線な どの一般道のネッ トワークを整備する ことによ り解消 しようとするものです。特 に須磨多聞線は旧市街地 とニュータウンだけでな く、西神 自動 車道 と大阪湾岸線、第二神明道路 を接続する垂水ジャンクションや前田ジャンクションを結ぶ道 路です。 神戸市は これ らの道路が建設された場合に予想 される交通量について明 らかにしていません。 しか し 1995(平 成 7)年 7月 に行われた地元説明会で、須磨多聞線 については平 日昼間で約 2万 6000台 としています。
  • 12. 2・ 道路の構造 ①道路の設計上の構造 ■須 磨 多聞線 高架を含む全幅員 00036m(6車 線) 車道 高架部・・・ 16m(4車 線) 倶1道 00005m(高 架の両外側にそれぞれ片側 1車線) 歩道・ 005m(両 車線の外側) 高架高さ 0000∼ 8.3m程 度 道路の厚み、壁面な どを含めると、さらに 1∼ 2m高 くなると考え られます。 ■ 中央幹 線 月見山のさくら銀行∼天神町の西須磨 ラン ドまでの幅員 (高 架を含む) 。・ 036m 天神町の西須磨 ラン ド∼国道 2号線合流地点 までの幅員・ 0027m 車道 00約 17m 歩道 005m(車 道の両外側) ②車の流れ 多聞線の側道が山陽電車 によって分断されるため、車の流れは以下のようにな ります。 ■多聞線 と 中央幹 線 多聞線 と中央幹線は高架によってのみ連結 します。 ■桜 木 町側 の 多聞線 の側道 山陽電車 に踏切は設置されません。 山陽電車の手前で高架下を潜ってループを描きます。 (地 域外 に出るには既存の離宮道な どを通過する ことにな ります) ■天神 町側 の 多聞線 の側 道 天神町側 には多聞線の側道はあ りません。高架の周囲は空地 にな ります。 ③構造上不明な点 ■地 域 の既 存 の道路 との 交差 点 の処 理 信号、横断歩道、陸橋の設置 高架の高さについての詳細設計
  • 13. 10D― 高6″ ‐ 200 5`=デ 千 ……………三 再 二_………再 三二―――――――――――――――二ETニ ユニ 」 ll■ 卜 “ 道路計画図 (西 須磨内) ①と②は次ページのシミュレーションの位置を示す 須磨 多間線 ・・ 036m ① 次ベージの位置① (山 陽電車との交差点に向かって) ② 次ページの位置② (山 陽電車との交差点に向かって) ③ 撮影位置 (10∼ 11ページ)
  • 14. 3・ 道 路 の シ ミ ュ レー シ ョ ン 図 計画道路の須磨多聞線の一部は高架道路とな り、詳細設計は未だ不明ですが、景観が変化するこ とがわかっています。ここでは前ページの①② の場所か ら見た景観がどのように変化するのか、シ ミュレーションした図を掲載しました。上か ら現況図、ほぼ同じ角度、距離、規模のイメージ写真、 道路建設後のシミュレーション図です。 ①天神町 5丁 目の旧国道から高架道路と山陽電車との交差点に向かって
  • 15. 西須磨 ラ ン ドか ら高架道路 と山陽電車の交差点 に向か つて TTギ ー ■i ミぜ モ:_Ⅲ …._1ギ :f … ■1.「 訂Tiゞ■●Tヽ
  • 16. 2-2 道路 によって予想 され る影 響 とわ た したちの不安 中央幹線、須磨多聞線の両幹線道路はまちの将来像 にどのように影響するので しようか。道路 計画が実現 した場合に、現時点で予想 される影響 とわた したちの不安な点をまとめま した。 1・ わた したちの生活や まちの様子 の変化 と不安な点 「弓轟選石蔑J「 影暮 ― ――――――一一―――――一――-1 <ま ち に住 む 人 、建物 の変 化 > 道路用地にかかる家や、そ こで暮 らしていた住民が立ち退 くことにな ります。また用途 地域の変更 によって、道路周辺に建て られる建物の高 さや種類が変わるため、高いビルや マ ンションが多 くな りまち並の変化や新たな転入者が増えることが予想 されます。 <住 民の生活の変化> 幹線道路を中心に車の交通量が増える他、地域の中でも車を利用する人が増えるなど、 生活スタイルの変化 も挙げられます。歩行者にとっては、買い物先や駅への道、通学路な どの変化が考えられます。その他、高架の建設によって離宮道等の景観が分断されると いった変化があ ります。 わ た した ちの不安 な 点 [安 全性 の喪失・・ 特 に子 ど も、高 齢者 な ど] □車の交通量増加のため、交通事故多発が考え られます。 □子供の通学路が どうなるか不安 。・・子供の交通事故が′心配です。 □老人の歩行は特 に危険がいっぱいです。 [商 店 街 の経 営状 態 の悪 化 ] □既に道路が建設 された ところでは商売が難 しくなってお り、商店街がさびれます。 □主婦の買い物が不便 にな ります。 [治 安 、衛 生 面の悪 化 ] □高架道路な どで死角が発生 し、プライバ シーの侵害、治安の悪化が′い配です。 □沿道のごみが増えます。 [景 観 、文 化 の破 壊 ] □高架や道路周辺のビルやマンションの乱立によって離宮道やまちの景観が破壊されます。 □旧街道沿い等のまちの歴史や文化を伝えるものがな くな ります。 □街路での立ち話や子 どもの遊びなど、まちの中での住民のコミュニケーションの場が奪 われるc
  • 17. 2・ わた したちの体への影響 と不安な点 「 …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … …… … ¬ 予想 される変化、影響 <大気 汚 染 > 車か らの排気ガス中には、窒素酸化物 (NOx)、 硫黄酸化物 (SOx)、 浮遊粒子状物質 (SPM) な どが含まれてお り、呼吸器への刺激物 として、人間の健康 に悪影響 を与えることが分かっ ています。交通量が多ければ これ らの有害物質が多 く浮遊する ことにな ります。また影響の 範囲が広範囲で、未然に防 く ゛ ことは困難です。 <騒音 、振 動 > 道路ができると騒音が大きくなることが予想 されます。騒音についての環境基準では、西 須磨地域は住居地域でそのなかで も基準 の厳 しい数値が指定 されていますが、道路 の建設に よって適用 される数値が変わるため、環境基準値 も緩やかなものにな ります。例えば以前よ り騒音がひどくなっても、「環境基準 を満た している」ということになる場合 もあるのです。 振動についての環境基準は設定 されていませんが、震災後、国道 43号線沿いの振動がひど くなった ということが問題 となっています。 わ た した ちの不安 な 点 ∼わ た した ちの 家族 の健 康 が奪わ れ る∼ [呼 吸器 系 の病 気 を誘 発 ] 大気汚染によ りぜん息、アレルギー (花粉症等)、 肺ガ ン等の呼吸器系の病気 をもつ人が多 くな ります。特 に西須磨は高齢化が進んでいる地域で、他の病気を誘発するなど、多 くの高 齢者の方々の健康が奪われる危険性があ ります。北須磨小学校は、須磨多聞線の延長上の交 通量の多い道路に面 していますが、現在で もぜん息の子 どもが多 く、この状況が悪化する心 配があります。 *西須磨西部 自治会、東部 自治会、月見山連合 自治会が共同で行 っている、二酸化窒素濃度 測定の結果では、現在で も既に、多聞線の予想交通量 と同 じ交通量がある離宮南側な どで環 境基準値を上回る結果が出ています。 [ス トレスの増加 ] 振動、騒音によ り安眠を妨げられてス トレスの原因となる他、話が しづ らいなどの生活面 への影響 も懸念 されます。 」
  • 18. 2-3 神 戸 市 が 進 め る道 路 計 画 に対 す る わ た した ち の 疑 問 1・ 計画の目的、位置づけについての疑間 [道 路 計 画 だ けを復 興 策 と して事 業 化 す る理 由がわ か りませ ん ] □住民が必要 とする復興支援は行わず、道路計画のみが着手され ます。 □計画線上の住民の私権制限 (土地家屋の売買禁止)や 増改築禁止のため、被災 した家の 修理ができない現状で、被災 した住民を離散 させる原因となっています。 □地震で高架道路 の危険性が明 らかになったにも拘わ らず、地震前の公共工事がそのまま 適用 されます。 □高架道路な どは当地住民は容易に出入できない設計であ り、神戸市のうたっている防災 道路 としての機能は果たせません。 [産 業道 路 を住 宅地 のな か に通 す理 由がわ か りませ ん] □特 に須磨多聞線は、大阪湾岸線、本州四国連絡道路、第二神明道路などの高速道路 (広 域幹線道路)神戸 の中心部 をつな ぐ都市圏内幹線道路 として、大型車 (ト ラック等)の 通行が多い産業用道路 となる ことが予想されます。 [具 体 的な 車社 会 の見 直 しを しな い理 由がわ か りません ] □現在、世界各国で始 まっている環境問題 に対する取 り組みや、公共事業の削減が必要 と されてきているといった流れに反 しています。 □神戸市も車社会 を見直す必要性 を認識 しています (資料 を参照)。 97年 3月 、神戸市の計画局の課長が交通手段の転換 という論文を発表 しました。その │ 内容は、神戸市内のニユータウンでは環境問題への配慮からパークアンドライドシステ ムを導入して、ニユータウンから者「心部へのマイカー交通量を削減す3試みをしておしノ、 今後も都市部におけ3渋滞の解消にはこのようなVフ ト面での施策が重要である、とい うものです。 このように神戸市の職員t環境問題を認識 しているのです。わたしたちは、こうした 柔軟な対策も含めて住民と一緒に計画の見直 しをしてほしいと思います。 17二 交 通 手 段 の 転 換 に つ い て ☆ ― 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 ― 一 ― 、 1 ︲ し 、 *パークアンドライ ドシステムつて? パークアン ドライ ドシステムとは、環境問題への対応や車社会の見直 しの具体 的な施策の一例で、マイカーの替わしノに電車、バスなどの公共交通機関を利用 し やすくする方法です。行政が駅やバスターこナルなどに公的補助 (低 料金によ3 利用など)に よ3駐車場を設置 し、付近の住民が朝夕の通勤などでその駐車場を 利用 し、者「心へは電車やバスで移動 します。この方法は ドイ`ンをはじめとする各 ││ ││ コで採用されておしノ、日本はまだまだ立ち遅れてい3状況です。 ノ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー // 国で採用されておしノ、日本はまだまだ立ち遅れてい3状況です。国 で 採 用 ご れ て 両 しノ、 日不 ぼ び Eび 厄 工 57E了こ(い 5状況 CD。 ______― ― 一 イリ ノ
  • 19. 2・ 道 路 の構 造 につ いて の疑 問 [な ぜ住 宅地 の真 ん 中 に高架道 路 を通 す のかわ か りませ ん ] □第一種住宅地の上 (3階 以上)を 急勾配、急カ ーブで通 り、構造上危険な道路ですc □地域の住民にとって、高架道路は利用が容易でなく、利便性が低 い道路です。 □離宮道な どの須磨の景観 を著 しく損ね ます。 [な ぜ既 存 の道路 を無 視 した線 形な のかわ か りませ ん] □計画道路は現在の道路の線形を無視 してお り、住区が斜めに分断され、三角洲のように 取 り残 される部分がでますc [車 が 西須 磨 に滞 留 す るだ けで 、渋滞 が解 消 され るの か さえわ か りませ ん ] □中央幹線 と接続する国道 2号線は、須磨浦一の谷付近 (塩屋付近)で は海 と山が迫 り、 片側 2車線が限度で これ以上の拡張はできません。また中央幹線 を建設 して も国道 2 号線 との交差点での渋滞がひどくなる可能性があ ります。 □須磨多聞線 も同様、西須磨 と山を挟んだ北須磨 とを結ぶ道路が変わ らない限 り、いくら 西須磨に新 しく道路 を建設 して も、離宮前の交差点で渋滞する ことが予想 されます。 3・ 行 政 の計 画 手 続 き 上 の疑 間 [な ぜ 住 民 の声 を無 視 す るのかわ か りませ ん ] □神戸市は地震前の区画整理事業の際には、住民に 「道路整備 についてはなにも決 まって いない」「住民 と協議 して決めていく」と明言 しま した。 (資料を参照) □地震後、交通機関が機能 しせず、混乱の中で住民の計画の縦覧は事実上不可能で した。 □住民の求める 「代替案の検討」については行 う意志のないことを明 らかにし、神戸市の 謳 う 「住民参加のまちづ くり」や 「住民参加の震災復興」を保障 しません。 [な ぜ 計画 につ いて の情 報 公 開 を しな いのか わ か りませ ん ] □神戸市は、住民が計画 について評価するために必要な、計画道路の予想交通量な どの基 本的なデータや、計画決定か ら震災後の事業化決定までの経緯 についての情報 を公開 して いません。 [な ぜ 道路 を計 画 す るの に必要 な調 査 を行 わ な いの かわ か りませ ん ] □神戸市は、環境影響評価 に則 した調査は行 うものの、道路計画に反映させる意志のない ことを明 らかにしています。また国道 43号線の最高裁判決の基準 を守る保障はないとい う態度 をとっています。