近年,家庭への灯油配送においてリモートセンシング化が進んでおり,灯油タンク内の残量計測が可能な通信型レーザセンサの開発が進んでいる.しかし,屋外にある灯油タンクにセンサを設置するため計測環境が不安定で,コスト面から導入可能なデバイスの性能にも制約があるため,センサの故障や異常値の計測が多く発生する.このような背景を踏まえて,本論文では,センサを管理・運用するための運用手法の確立を目的として,2つの異常検知手法と1つの残量推定手法を提案し,実データを用いた有効性の検証を行う.