AI・IoTサービスの展開を意識した知財戦略のあり方とその実例_GVA法律事務所
- 6. AI・IoT知財の概要
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IoTに関連する知財(権利別)
特許権
• 技術に関する知的財産権
– 汎用性の可能性がある技術ほど要保護性高
著作権
• 著作物に対する知的財産権
– プログラムの保護、コンテンツの保護
ノウハウ
• 営業秘密に関する知的財産権
– ロジックの保護、非公開になじむ性質の情報
意匠権
• 意匠(デザイン)に関する知的財産権
– 工業上利用可能なデザイン、物品ごとに権利化が必要、GUIの保護
商標権
• ブランドに関する知的財産権
– 自社サービスのブランド維持、商品・サービスごとに権利化が必要
- 8. AI・IoT知財の概要
IoTに関連する知財(プレイヤー別)
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ハード
• 最もユーザの身近に存在するIoT構成
要素
• IoTの「T(Things)」に相当する
• センサ(情報取得のカギとなる)の構
成などが権利化のカギなるか
• ハードの表示画面(GUI)に特徴があ
る場合には、その部分を意匠権によっ
て保護することも検討できる
• Internetに繋がることによって新たな
価値創造に寄与することができる場合
が多く、ハード単独で独自の知財を構
成するケースはあまり多くないので
は・・・
- 9. AI・IoT知財の概要
IoTに関連する知財(プレイヤー別)
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ソフト(アプリケーション)
• IoTの機能を特徴付ける技術(ビジネ
スモデルの中核部分)
• (a)ユーザーが利用するアプリ(端末に
組み込まれるもの)に技術的特徴があ
る場合のほか、(b)クラウド上で情報処
理を行うサーバ側に技術的特徴がある
場合があり、それぞれに権利化の要否
が観念できる
• 他者サービスの特徴を把握することで
外形上権利の抵触を把握するのは比較
的容易(特に(a))
• クラウド上の処理(b)については、捕捉
可能性の観点からノウハウ化すること
を検討する
(b)
(a)
- 10. AI・IoT知財の概要
IoTに関連する知財(プレイヤー別)
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ハード+ソフト(システム)
• IoTのサービスそのもの
• 複数の事業者間のアライアンスに基づ
くIoTサービスの場合に共同出願によ
り採用される傾向がある
• 複数のプレイヤーにまたがる技術的特
徴を全て網羅することで初めて権利侵
害が認められるため、権利範囲として
は限定的になりがち
• 権利の実効性を担保するうえでは、
「ハード」「ソフト」「ネットワー
ク」単独で権利化が図れないかを検討
する必要がある
- 11. AI・IoT知財の概要
IoTに関連する知財(プレイヤー別)
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通信(ネットワーク)
• 大量のハードとクラウドサーバとの情
報の送受信を円滑かつ容易に行うため
に、極めて重要な技術分野
• 通信時におけるセキュリティの確保と
工夫が
• ArduinoやRaspberry Piなどの安価な
ハードウェアとの組み合わせがカギ
• 標準必須特許のプールを構成する可能
性があり、自社の影響力確保に大きく
寄与する場合も
- 14. 先行プレイヤーの知財事例
IoT特許の具体例
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登録されたIoT特許(1)
特許第5777122号/特許第5780568号
発明の名称:ジェスチャ入力装置/ジェスチャ入力データ検出方法
出願日:2014.02.27/2014.10.07
権利者:株式会社ログバー
• 指輪型のウェアラブルデバイス「Zero」を展開
• 特許技術は、各種センサが指輪形状に同心状に嵌合されている点
• ジャイロセンサや加速度センサを用いて取得した情報に重みづけを行い
情報を処理
• 操作対象となる装置の限定は特になし
- 16. 先行プレイヤーの知財事例
IoT特許の具体例
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登録されたIoT特許(2)
特許第6054905号
発明の名称:経路形状判定装置、運動支
援システム及びプログラム
出願日:2014.04.03
権利者:ソフトバンク株式会社
• 靴に装着された各種センサから得た
情報に基づいて足の軌跡や設置角度
を取得して走行した経路の形状を判
定する装置。
• ユーザーの登録体重と上記の各情報
を使って消費カロリーを推定するシ
ステム。
- 17. 先行プレイヤーの知財事例
AI特許の具体例
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特許第4951752号
発明の名称:易動度の正規化装置、正規化方法、正規化プログラムおよび
自己組織化マップ、並びに、物質の検出方法、検出プログラ
ム、検出ルール生成方法およびデータ構造
出願日:2005.11.17 登録日:2012.03.23
権利者:国立大学法人高知大学
【請求項19】
教師データを用いた学習によって求められ、物質の検出ルールとして使用さ
れる決定木のデータ構造であって、
前記決定木が、
複数の検体の易動度の測定データを、請求項6~11の何れかの項に記載の
易動度正規化方法を用いて補正することによって得られた正規化データと、前
記測定データに対応した、所定の物質の有無を表す情報を含む前記教師データ
とを用いた学習によって求められる決定木であることを特徴とする、決定木の
データ構造。
- 19. 事務所名 GVA法律事務所
URL http://gvalaw.jp/
設立年月日 2012年1月4日
代表弁護士 弁護士山本俊
所属弁護士
弁護士藤江大輔 弁護士森田芳玄 弁護士鈴木景 弁護士戸田一成 弁護士恩田俊明 弁護士本間由美
子 弁護士重松大介 弁護士渡邉寛人 弁護士小名木俊太郎 弁護士飛岡依織 弁護士金子知史 弁護
士康潤碩(カンユンソ) 弁護士大橋乃梨子 弁護士森田大夢 弁護士仲沢勇人
電話番号 03-6712-7525
E-mail info@gvalaw.jp
所在地 東京都渋谷区恵比寿西一丁目7番7号 EBSビル3階
メンバー
弁護士(海外常駐、弁理士資格・社労士資格保有者含む) 16名
マレーシア弁護士有資格者 1名 司法書士 1名 事務局・パラリーガル 11名
業務内容
ベンチャー企業に対する法的支援
IT企業に対する法的支援
アジア進出企業に対する法的支援
上場企業/ベンチャーキャピタル/その他企業に対しての法的支援全般
拠点概要
【自社拠点】
シンガポール、タイ
【提携先】
マレーシア、インドネシア、ベトナム、中国、アメリカ等
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