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Quest QoreStor と Veeam の
最強タッグで
データ保護を加速
ESG 技術評価
2019 年 7 月
株式会社クライム
ESG Technical Review Enterpirse Strategy Group
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目 次
概要....................................................................................................... 3
課題....................................................................................................... 3
ソリューション: データ保護環境に Quest QoreStor ソフトウェア定義型ストレージ ............ 4
ESG ラボでの検証 ...................................................................................... 5
管理と統合の機能性 ................................................................................................5
高速 CIFS パフォーマンスの有効性 .................................................................................8
大局的に見た SDS の真価 .......................................................................... 11
付表..................................................................................................... 12
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概要
当 ESG レポートは、Quest QoreStor (コアストア)のソフトウェア定義型ストレージ(SDS)がデータ保護環境に
もたらすソリューション アーキテクチャの検証とパフォーマンスの監査を記録したものです。同アーキテクチャの効率性、
利便性、データ保護パフォーマンスの向上とその機能性が、今日のデータ保護ワークロードの課題の克服にどのように
活用されるかに焦点を当てています。
課題
データ保護環境を日々管理する IT 担当者は、難しい状況に直面しています。バックアップとリカバリのサービスレベル
の向上、特にリカバリポイント目標(RPO)とリカバリ時間目標(RTO)の短縮は、もっとも頻繁に議題に上る課
題です。さらに、コスト管理や、パブリッククラウドによるデータ保護サービスの利用も IT 部門が直面する課題として常
に上位に挙げられます(図 1)。根本的に言えることは、エンタープライズ システムにおいて、最優先されるべきはビ
ジネスだということです。つまり、業務をサポートし、それに不可欠なアプリケーションとデータを常に稼働させることが何
より大切になります。
図 1. IT 部門リーダーが考えるデータ保護の必須課題トップ 5(320 社により回答、一人 3 回答まで)
データとアプリケーションの SLA、RPO、RTO の向上
セキュリティとコンプライアンスの向上
コスト削減
パブリッククラウドによるデータ保護サービスの利用
データ保護ツールやベンダーの統合
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ソリューション: データ保護環境に Quest QoreStor ソフトウェ
ア定義型ストレージ
Quest QoreStor は万能型のソフトウェア定義型ストレージ プラットフォームです。スケーラブルな二次ストレージと
して効率的に機能するように最適化されており、中小企業から大企業まで、エンタープライズ システムのバックアップと
長期データ保存のニーズに対応します。下図 2 に示される通り、ベアメタルサーバーにも、パブリッククラウド(AWS、
Azure、OracleCloud など)上のコンピュート インスタンスを含め、仮想マシン(vSphere、Hyper-V、KVM)
にもインストールでき、ブロックベースのストレージ技術を活用することができます。Quest QoreStor はディプロイメン
トが簡略化されており、Azure Marketplace からも入手可能で、10 分で実装できます。コンテンツ アウェアのフィ
ンガープリンティング技術にもとづくグローバル変数のセグメント重複排除は、QoreStor の独自開発による実証済み
の技術を基盤としており、最適な重複排除率やデータ取得率と効率的なネットワーク データ トランスファーを確保し
ます。
QoreStor は、Veeam Backup & Replication をはじめとして、大概のベンダーのバックアップ製品と連携するこ
とができます。多様なプロトコルをサポートするので、既存の環境にシームレスに統合可能です。Veeam Backup
& Replication は、仮想、物理、クラウドベースのワークロードを単一コンソールから管理・保護するデータ保護アプ
リケーションです。Veeam と QoreStor の組み合わせによるデータ保護ソリューションは、拡張性に優れたバックアッ
プ リポジトリの実現と重複排除機能の強化をもたらします。
図 2. ソリューションの概観
Quest QoreStor の主な特長は以下の通りです。
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プラットフォーム非依存:あらゆるサーバー/ストレージのハードウェア、バックアップ ソフトウェア、仮想プラットフォーム、
クラウドプロバイダに対応するディプロイメントが可能なため、コスト削減と IT 環境の単純化を実現し、最大限の投
資収益率を引き出します。
次世代型の重複排除機能:エンタープライズ クラスの変数ブロック式重複排除を実現し、そのためのバックアップ ス
トレージ要件も限定的です。独自のプロトコルによるアクセラレータが、最適化されたクライアント サイドの重複排除
機能を用いて書き込み作業を高速化し、バックアップ ウィンドウの短縮とデータ取得の効率化が図られます。この基
盤となるアクセラレータ技術は固有のデータビットのみ、リモートサイトにレプリケーションを実行し、ネットワーク帯域幅
の要件を下げ、レプリケーションの効率化を可能にしています。
アジャイルなデータ保護ワークロード管理:メディアサーバーを省略し、保存先のストレージ デバイスに直接バックア
ップします。ソース側の重複排除で変更部分のみが転送され、バックアップが WAN を通じ、まるで LAN のようなスピ
ードでクラウドに直接保存されます。それにより、WAN 経由にもかかわらず、オンプレミス内と同様のリカバリポイント
目標が達成できます。
データセキュリティ:保存データの暗号化(Encryption at rest)機能内蔵で、FIPS 140-2 に準拠しており、
セキュリティの高い要件に応えます。Encryption at rest は業界標準の AES(Advanced Encryption
Standard)キーを用い、ワンタイムの、または一定間隔の暗号化キー発行が可能です。
ESG ラボでの検証
ESG では、Quest QoreStor ソリューションの検証を、米国マサチューセッツ州ミルフォードにある同社オフィスにて
Quest デモとテスト環境の複数リモートサイトを用いて実施しました。プラットフォーム アーキテクチャの効率性を確認
し、管理用インターフェースを実際に操作してみると同時に、パフォーマンス テスト結果のモニタリングが行われました。
管理と統合の機能性
検証は、QoreStor インスタンスにログインし、管理用インターフェースを操作してみることから開始されました。下図
3 の左上に示される通り、まずはダッシュボード画面にアクセスしてみました。ダッシュボード画面のいちばん上には、シ
ステムステータスの概要がテキスト表示され、ホスト名、オペレーティングシステム、バージョン、ライセンス情報などが確
認できます。システム概要欄の下には、詳細情報がタイル表示されます。そこでは、ストレージ利用状況やスループッ
ト、CPU、メモリー、ネットワークの利用状況、ディスクの統計などがグラフで図解されます。ダッシュボードには、エンター
プライズ クラス アプリケーションに通常含まれる類の情報はすべて網羅されており、日付や時間間隔を選択して見た
い情報を簡単にフィルターすることができます。システム管理者は、この QoreStor 管理用インターフェースを通じて、
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システム コンフィギュレーション、ユーザーアカウント設定、モニタリング、アラート設定、診断など、すべてのシステム管
理タスクを完了することができます。
下図 3 の右下に示されるのは、Quest のグローバルビュークラウド(Global View Cloud)です。グローバルビュー
クラウドはクラウドで稼働するサービスで、ユーザーはどこにいても、ウェブブラウザにログインすれば QoreStor インスタ
ンスにアクセスし、管理することができます。グローバルビュークラウドへのログインは https://QuestQoreStor.com
から行います。
図 3. QoreStor 管理用インターフェース
図 3 からもわかるように、グローバルビュークラウドは、QoreStor の複数のインスタンスを、どこに配備されていても管
理できるように設計されています。ESG では、テスト環境に登録された 2 件の QoreStor インスタンスを
Organizations タブを使用して確認しました。また、グローバルビュークラウドは Quest のサポートチームとの連絡に
も役立ちます。システム管理者は、サポートチームに臨時のアクセスを許可することが簡単にでき、診断を実行させる
ことができます。臨時の管理アクセスは、QoreStor インスタンスに変更が必要な場合にも便利です。なお、ESG は
技術評価プロセスにおいて、QoreStor のまもなくリリース予定の更新済みグローバルビュークラウド UI にプレビューア
クセスしました。その新鮮なデザインに加え、エコシステム全体の健康状態がひと目でわかるダッシュボードの表示は、
ユーザーの期待に充分応えるものと ESG は評価しました。
次に、下図 4 に示される通り、ESG は Storage Groups タブを用いて、バックアップ アプリケーションに対するストレ
ージ許容量のコンフィギュレーション プロセスを試しました。Storage Groups では、QoreStor のデプロイメントを
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異なるテナントに分割することができます。QoreStor グループの例としては、完全に異なる会社や、組織内の部門
ごとに分けることもでき、また、ESG のデモ環境においては 4 つの異なるバックアップ アプリケーションを使用しました。
ESG が使用したのは、Veeam、Commvault、NetBackup、BackupExec の、すべて単一の QoreStor シス
テムにストレージが設定されたバックアップ アプリケーションです。まず、Storage Groups 画面からコンテナがコンフィ
ギュレーションできます。コンテナには実際のバックアップデータかイメージが保存されます。コンテナはグループごとに作ら
れ、RDS、OST、NAS、VTL など、個々に異なるトランスポート プロトコルをサポートします。図 4 に表示されるよう
に、ESG のデモ環境は Veeam アプリケーションに対して 2 つのコンテナを使用しました。iSCSI VTL と RDCIFS
のコンテナで、このあとのパフォーマンス検証で使用するコンテナに類似しています。
図 4. QoreStor UI でのバックアップ リソース作成
違いを生む理由
新しい技術を既存のインフラストラクチャに統合させるのは、往々にして煩雑で、時間と費用のかかる作業です。その
ため、多くの企業の IT 部門は、たとえ既存のソリューションでビジネスニーズに対応する困難が徐々に増幅しても、
新しい技術を導入して、インフラストラクチャを進化させることに後手を踏む傾向にあります。
QoreStor はバックアップ ソフトウェアに精通したストレージ サービスでもあるので、コンフィギュレーションが迅速・簡単
で、現在稼働中のシステム運用を遮ることもありません。また、QoreStor は、業務上すでに定着しているコンピュー
ト/ストレージ プロットフォーム上へのデプロイメントが可能です。このような特性により、QoreStor は、わずか数時
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間でディプロイメントが完了し、実用体制に入ります。他の多くの新システム導入が運用開始まで通常、数日、数週
間かかるのとは大きく異なります。
高速 CIFS パフォーマンスの有効性
最後に、ESG は広範にわたるパフォーマンス テストの結果を監査しました。Veeam サーバー上のローカル バックアッ
プ リポジトリをデータ保護ストレージの保存先としたケースと、高速 CIFS プロトコルを用いた QoreStor を主要
Veeam リポジトリとしたケースを比較しました(付表 1 参照)。Quest のコンフィギュレーションは高速 CIFS
(Common Internet File System)を活用し、ソース側で重複排除を行うことにより、ネットワークが大量デー
タで渋滞するのを防ぎます。同時に、QoreStor ソリューションでは Direct to Target 機能が適用され、すべての
バックアップ データが Veeam サーバーを通さずに直接 QoreStor に送られます。それにより、Veeam と
QoreStor を組み合わせたソリューションの拡張性が高まります。EGS のテスト環境は、Quest のベストプラクティス
と Veeam とのコンサルティングにもとづいて設定されました。仮想インフラストラクチャには、保護対象となる 50 の仮
想マシン(VM)が含まれ(付表 1 参照)、仮想環境がテスト中にボトルネックを作らないように、ローカルのデータ
は SSD に保存されました。そして、VM が 5 件ずつグループ分けされて 10 件の ESXi ホストに配備され、10GbE
ネットワークを通じて Veeam バックアップサーバーと QoreStor バックアップ ターゲットに接続されています。
QoreStor のコンフィギュレーションでは、Veeam バックアップ プロキシが 10 件の ESXi ホストに個々に配備され、
高速 CIFS プロトコルをサポートします。2 週間のテスト期間にわたって、各環境にバックアップ ジョブが、最初の完全
バックアップから永久増分バックアップへと引き続いて複数回実行されました。増分バックアップと次の増分バックアップ
が行われる間には、データ生成ツールを用いて 25GB のデータが各 VM に追加されました。これは、高いデータ変更
率におけるパフォーマンスを維持して、処理能力を証明するためです。ローカル リポジトリを用いた高速 CIFS コンフィ
ギュレーションのパフォーマンスがいかに優れているかは、テスト期間中の最初の 1 週間で下図 5 のように確認できま
した。図 5 は、最初に実行された完全バックアップとそれに続く 4 回の増分バックアップの結果を表しています。
図 5. バックアップの効率性
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数値の読み方
• Veeam ソリューションと QoreStor 高速 CIFS の組み合わせは、完全バックアップのウィンドウをローカル リポジ
トリに比べて約 50%短縮しました。これは、リカバリポイント目標(RPO)を最初の完全バックアップで 2 倍向
上させ、完全バックアップをより早く終わらせてネットワークへのデータ負荷を軽くしたことを意味します。
• Veeam ソリューションと QoreStor 高速 CIFS の組み合わせは、増分バックアップのウィンドウをローカル リポジ
トリに比べて約 55%短縮しました。これは、増分バックアップのリカバリポイント目標(RPO)を 2.2 倍向上さ
せたことになります。データ転送の効率が最初の完全バックアップよりもさらに向上し、高速 CIFS ソリューションが
新しいバックアップが実行されるたびにその効率性を継続していることを意味します。
次に、ESG は、全般的なデータ保護ソリューションの効率性を測るのに重要なその他の指標を検証しました。それに
は、データストレージの費用効果を高めるバックアップ リポジトリの重複排除と圧縮、実際のリカバリが必要になったと
きにバックアップ リポジトリの IOPS(毎秒入出力)要件を満たす対応力が含まれます。下図 6 の左側は、データ
保護パフォーマンス テスト終了後に、各ソリューションで消費されたスペース量を表したものです。水色の棒グラフはバ
ックアップ リポジトリの総許容量を表し、紺色の棒グラフは、各ソリューションで重複排除と圧縮の効率に応じて保存
すべきデータの量を表しています。図 6 の右側は、ストレージのバックアップ イメージから直接のライブリカバリにおいて
発揮される IOPS を表したものです。グラフは、データ保護ストレージのバックアップ イメージから直接起動された 10
件の VM に対するランダムおよびシーケンシャルの IOPS を表しています。表示された数値は、ブロックレベルのストレ
ージ インフラストラクチャを有効利用する QoreStor の機能によりもたらされた結果です。重複排除機能を SSD の
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ような高速ストレージ技術と併用することにより、個々のコピーがただちに起動可能となります。ランディングゾーンの最
終コピーはランサムウェアなどで破損されている場合もあり、最終コピーだけでなく、個々のコピーが起動可能となること
はとても有効な特性です。
図 6. 総体的ソリューションの効率性
数値の読み方
• Veeam ソリューションを QoreStor SDS(ソフトウェア定義型ストレージ)と組み合わせると、データ保護のた
めに仕分けなければならないデータ量が、Veeam のみのソリューションに比べ約 80%削減されます。
• Veeam ソリューションと QoreStor SDS リポジトリの組み合わせは高密度で圧縮され、重複排除されていま
すが、それでもライブリカバリにおいて、ローカル リポジトリと比べてもほぼ変わらない IOPS(毎秒入出力)を発
揮します。ランダム IOPS では、Veeam のみのソリューションがわずかに勝っていますが、シーケンシャル IOPS で
はほとんど変わりありません。
違いを生む理由
バックアップのパフォーマンスはなぜそこまで重要なのでしょうか?バックアップ ウィンドウが長過ぎると業務システムのリソ
ースに予定外の負担がかかります。それにより、システムとビジネスの生産性が低下します。もっとも深刻なのは、バッ
クアップ ウィンドウを丸ごと飛ばすことになって、災害時にデータを復旧できない危険が生じることです。
Quest の QoreStor では、単一サーバーの Veeam バックアップ環境が、保護対象の業務環境と同様に拡張可
能になることが、ESG によって検証されました。高速 CIFS プロトコルがバックアップ時に転送されるデータ量を抑え、
データ転送パフォーマンスの向上にともなって QoreStor インスタンスを追加することができます。
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大局的に見た SDS の真価
ビジネスに不可欠なデータの急増にどのように対処し、管理するかは、企業が直面している課題です。モノのインター
ネット(IoT)、ビッグデータ、各種規制要件、モバイル アプリケーションなど、諸々の新しい取り組みがビジネスの成
功と成長のカギを握っています。このような技術革新によって IT 部門に極度の負担がかかり、それにともなう各種デ
ータをどのように保存、管理、保護するのかが大きな課題となっています。ビジネスにおいては、すべてのデータが同等
に扱われるべきとは限らず、すべてが常に利用可能な、高速、高価格のストレージ インフラストラクチャに置かれるべ
きとは限りません。二次ストレージが IT インフラストラクチャに有効とされる所以です。そして、Quest の QoreStor
ソフトウェア定義型ストレージはこの要件に最適なアプリケーションです。現在普及している二次ストレージ ソリューシ
ョンは、知的所有権をともなうハードウェア アプライアンスに縛られ、コンピュート/ストレージの統合キャパシティーにコ
ンフィギュレーションが固定され、サポートされるインターフェースやプロトコルも限定されています。このような制約が、既
存の環境への物理アプライアンスの統合を難しくしています。同時に、パブリック クラウド リソースの有効なビジネス利
用を阻み、本来にそれが適した用途にさえも活用が制限されています。
QoreStor は必要なところに簡単なデプロイメントが可能なソフトウェア定義型ソリューションなので、現行の要件に
沿ったコンピュート/ストレージ リソースをそのまま活用でき、必要に応じて拡張できます。そのため、煩雑なコントロー
ラの交換やファームウェアのアップグレードをせず、単純なソフトウェアのアップグレードだけで IT チームが簡単にデプロイ
メントを完了できます。QoreStor のようなソフトウェア定義型のプラットフォームは、特定のハードウェア要件に制約さ
れず、製品のライフサイクルを通して改善を繰り返し、進化し続けることができます。
QoreStor はスタートアップのソリューションではなく、エンタープライズ クラスの実用テスト済みテクノロジーです。その
有効性は ESG により数年に渡って繰り返し検証されています。ESG が同ソリューションの検証を開始したのは、
2010 年の Dell による Ocarina Networks の吸収合併時に遡ります。そして、Dell の DR シリーズの進化ととも
に検証を続け、現在は、SDS の段階に入っています。Quest は、同ソリューションを QoreStor として、技術的な
進化における次世代の論理的なステップにまで発展させたと ESG は考えます。さらに、Quest QoreStor と
Veeam は密に連携して、技術的進化をさらに次のステップへと推進しています。それは、高速データアクセス
(RDA)プロトコルの活用と、その独自サポートを QoreStor に組み込み、全体的な機能性を高めることにより実
現しました。
QoreStor は今や、コンピュート リソース(VM)とブロック ストレージによって、パブリッククラウドへのデプロイメントが
可能になっています。パブリッククラウドのオブジェクト ストレージもすぐに活用できるようになり、クラウドにおける二次ス
トレージの費用はさらなる削減が期待されます。QoreStor の効率的な変数セグメント重複排除技術は、クラウド
に対するデータコピーの効率を著しく向上させます。クラウドのエグレスにかかる費用は膨大なので、この機能の重要
性は言うまでもありません。Veeam と QoreStor を併用すれば、煩雑なアップグレードなしで、SDS の機能性を必
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要なとき必要な場所にシームレスに適用できるので、バックアップ環境のパフォーマンスを効率よく拡張できます。
QoreStor と Veeam の連携に関するさらに詳しい情報は https://www.climb.co.jp/soft/qorestor/ を
参照してください。
付表
表 1. 技術評価テストベッド
バックアップ ハードウェア コンフィギュレーション
Quest QoreStor
モデル: Dell R730
メモリ: 128GB RAM
CPU: 28 コア
(8) ドライブ: 1.8 TB SATA SSD
Veeam サーバー
モデル: Dell R730
メモリ: 128GB RAM
CPU: 28 コア
(12) ドライブ: 8TB Enterprise SAS
仮想環境コンフィギュレーション
仮想マシン
CPU: 4 CPU
メモリ: 8GB RAM
(1) 80 GB SSD ドライブおよび 32GB OS
(1) 1 TB SSD ドライブおよび 500GB データ
データ保護設定
Veeam
重複排除と圧縮: 最適
バックアップ方式: 増分
Quest QoreStor
重複排除: 有効
ローカル設定: 大ブロック
圧縮: 重複排除と連携
バックアップ方式: 増分
株式会社クライム
〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町 1-36-7 蛎殻町千葉ビル4F
TEL: 03-3660-9336 / 06-6147-8201
www.climb.co.jp soft@climb.co.jp

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Quest QoreStorとVeeamの 最強タッグで データ保護を加速

  • 1. Quest QoreStor と Veeam の 最強タッグで データ保護を加速 ESG 技術評価 2019 年 7 月 株式会社クライム
  • 2. ESG Technical Review Enterpirse Strategy Group Page 2 Copyright(C) 2019 Climb Inc. All Rights Reserved. 目 次 概要....................................................................................................... 3 課題....................................................................................................... 3 ソリューション: データ保護環境に Quest QoreStor ソフトウェア定義型ストレージ ............ 4 ESG ラボでの検証 ...................................................................................... 5 管理と統合の機能性 ................................................................................................5 高速 CIFS パフォーマンスの有効性 .................................................................................8 大局的に見た SDS の真価 .......................................................................... 11 付表..................................................................................................... 12
  • 3. ESG Technical Review Enterpirse Strategy Group Page 3 Copyright(C) 2019 Climb Inc. All Rights Reserved. 概要 当 ESG レポートは、Quest QoreStor (コアストア)のソフトウェア定義型ストレージ(SDS)がデータ保護環境に もたらすソリューション アーキテクチャの検証とパフォーマンスの監査を記録したものです。同アーキテクチャの効率性、 利便性、データ保護パフォーマンスの向上とその機能性が、今日のデータ保護ワークロードの課題の克服にどのように 活用されるかに焦点を当てています。 課題 データ保護環境を日々管理する IT 担当者は、難しい状況に直面しています。バックアップとリカバリのサービスレベル の向上、特にリカバリポイント目標(RPO)とリカバリ時間目標(RTO)の短縮は、もっとも頻繁に議題に上る課 題です。さらに、コスト管理や、パブリッククラウドによるデータ保護サービスの利用も IT 部門が直面する課題として常 に上位に挙げられます(図 1)。根本的に言えることは、エンタープライズ システムにおいて、最優先されるべきはビ ジネスだということです。つまり、業務をサポートし、それに不可欠なアプリケーションとデータを常に稼働させることが何 より大切になります。 図 1. IT 部門リーダーが考えるデータ保護の必須課題トップ 5(320 社により回答、一人 3 回答まで) データとアプリケーションの SLA、RPO、RTO の向上 セキュリティとコンプライアンスの向上 コスト削減 パブリッククラウドによるデータ保護サービスの利用 データ保護ツールやベンダーの統合
  • 4. ESG Technical Review Enterpirse Strategy Group Page 4 Copyright(C) 2019 Climb Inc. All Rights Reserved. ソリューション: データ保護環境に Quest QoreStor ソフトウェ ア定義型ストレージ Quest QoreStor は万能型のソフトウェア定義型ストレージ プラットフォームです。スケーラブルな二次ストレージと して効率的に機能するように最適化されており、中小企業から大企業まで、エンタープライズ システムのバックアップと 長期データ保存のニーズに対応します。下図 2 に示される通り、ベアメタルサーバーにも、パブリッククラウド(AWS、 Azure、OracleCloud など)上のコンピュート インスタンスを含め、仮想マシン(vSphere、Hyper-V、KVM) にもインストールでき、ブロックベースのストレージ技術を活用することができます。Quest QoreStor はディプロイメン トが簡略化されており、Azure Marketplace からも入手可能で、10 分で実装できます。コンテンツ アウェアのフィ ンガープリンティング技術にもとづくグローバル変数のセグメント重複排除は、QoreStor の独自開発による実証済み の技術を基盤としており、最適な重複排除率やデータ取得率と効率的なネットワーク データ トランスファーを確保し ます。 QoreStor は、Veeam Backup & Replication をはじめとして、大概のベンダーのバックアップ製品と連携するこ とができます。多様なプロトコルをサポートするので、既存の環境にシームレスに統合可能です。Veeam Backup & Replication は、仮想、物理、クラウドベースのワークロードを単一コンソールから管理・保護するデータ保護アプ リケーションです。Veeam と QoreStor の組み合わせによるデータ保護ソリューションは、拡張性に優れたバックアッ プ リポジトリの実現と重複排除機能の強化をもたらします。 図 2. ソリューションの概観 Quest QoreStor の主な特長は以下の通りです。
  • 5. ESG Technical Review Enterpirse Strategy Group Page 5 Copyright(C) 2019 Climb Inc. All Rights Reserved. プラットフォーム非依存:あらゆるサーバー/ストレージのハードウェア、バックアップ ソフトウェア、仮想プラットフォーム、 クラウドプロバイダに対応するディプロイメントが可能なため、コスト削減と IT 環境の単純化を実現し、最大限の投 資収益率を引き出します。 次世代型の重複排除機能:エンタープライズ クラスの変数ブロック式重複排除を実現し、そのためのバックアップ ス トレージ要件も限定的です。独自のプロトコルによるアクセラレータが、最適化されたクライアント サイドの重複排除 機能を用いて書き込み作業を高速化し、バックアップ ウィンドウの短縮とデータ取得の効率化が図られます。この基 盤となるアクセラレータ技術は固有のデータビットのみ、リモートサイトにレプリケーションを実行し、ネットワーク帯域幅 の要件を下げ、レプリケーションの効率化を可能にしています。 アジャイルなデータ保護ワークロード管理:メディアサーバーを省略し、保存先のストレージ デバイスに直接バックア ップします。ソース側の重複排除で変更部分のみが転送され、バックアップが WAN を通じ、まるで LAN のようなスピ ードでクラウドに直接保存されます。それにより、WAN 経由にもかかわらず、オンプレミス内と同様のリカバリポイント 目標が達成できます。 データセキュリティ:保存データの暗号化(Encryption at rest)機能内蔵で、FIPS 140-2 に準拠しており、 セキュリティの高い要件に応えます。Encryption at rest は業界標準の AES(Advanced Encryption Standard)キーを用い、ワンタイムの、または一定間隔の暗号化キー発行が可能です。 ESG ラボでの検証 ESG では、Quest QoreStor ソリューションの検証を、米国マサチューセッツ州ミルフォードにある同社オフィスにて Quest デモとテスト環境の複数リモートサイトを用いて実施しました。プラットフォーム アーキテクチャの効率性を確認 し、管理用インターフェースを実際に操作してみると同時に、パフォーマンス テスト結果のモニタリングが行われました。 管理と統合の機能性 検証は、QoreStor インスタンスにログインし、管理用インターフェースを操作してみることから開始されました。下図 3 の左上に示される通り、まずはダッシュボード画面にアクセスしてみました。ダッシュボード画面のいちばん上には、シ ステムステータスの概要がテキスト表示され、ホスト名、オペレーティングシステム、バージョン、ライセンス情報などが確 認できます。システム概要欄の下には、詳細情報がタイル表示されます。そこでは、ストレージ利用状況やスループッ ト、CPU、メモリー、ネットワークの利用状況、ディスクの統計などがグラフで図解されます。ダッシュボードには、エンター プライズ クラス アプリケーションに通常含まれる類の情報はすべて網羅されており、日付や時間間隔を選択して見た い情報を簡単にフィルターすることができます。システム管理者は、この QoreStor 管理用インターフェースを通じて、
  • 6. ESG Technical Review Enterpirse Strategy Group Page 6 Copyright(C) 2019 Climb Inc. All Rights Reserved. システム コンフィギュレーション、ユーザーアカウント設定、モニタリング、アラート設定、診断など、すべてのシステム管 理タスクを完了することができます。 下図 3 の右下に示されるのは、Quest のグローバルビュークラウド(Global View Cloud)です。グローバルビュー クラウドはクラウドで稼働するサービスで、ユーザーはどこにいても、ウェブブラウザにログインすれば QoreStor インスタ ンスにアクセスし、管理することができます。グローバルビュークラウドへのログインは https://QuestQoreStor.com から行います。 図 3. QoreStor 管理用インターフェース 図 3 からもわかるように、グローバルビュークラウドは、QoreStor の複数のインスタンスを、どこに配備されていても管 理できるように設計されています。ESG では、テスト環境に登録された 2 件の QoreStor インスタンスを Organizations タブを使用して確認しました。また、グローバルビュークラウドは Quest のサポートチームとの連絡に も役立ちます。システム管理者は、サポートチームに臨時のアクセスを許可することが簡単にでき、診断を実行させる ことができます。臨時の管理アクセスは、QoreStor インスタンスに変更が必要な場合にも便利です。なお、ESG は 技術評価プロセスにおいて、QoreStor のまもなくリリース予定の更新済みグローバルビュークラウド UI にプレビューア クセスしました。その新鮮なデザインに加え、エコシステム全体の健康状態がひと目でわかるダッシュボードの表示は、 ユーザーの期待に充分応えるものと ESG は評価しました。 次に、下図 4 に示される通り、ESG は Storage Groups タブを用いて、バックアップ アプリケーションに対するストレ ージ許容量のコンフィギュレーション プロセスを試しました。Storage Groups では、QoreStor のデプロイメントを
  • 7. ESG Technical Review Enterpirse Strategy Group Page 7 Copyright(C) 2019 Climb Inc. All Rights Reserved. 異なるテナントに分割することができます。QoreStor グループの例としては、完全に異なる会社や、組織内の部門 ごとに分けることもでき、また、ESG のデモ環境においては 4 つの異なるバックアップ アプリケーションを使用しました。 ESG が使用したのは、Veeam、Commvault、NetBackup、BackupExec の、すべて単一の QoreStor シス テムにストレージが設定されたバックアップ アプリケーションです。まず、Storage Groups 画面からコンテナがコンフィ ギュレーションできます。コンテナには実際のバックアップデータかイメージが保存されます。コンテナはグループごとに作ら れ、RDS、OST、NAS、VTL など、個々に異なるトランスポート プロトコルをサポートします。図 4 に表示されるよう に、ESG のデモ環境は Veeam アプリケーションに対して 2 つのコンテナを使用しました。iSCSI VTL と RDCIFS のコンテナで、このあとのパフォーマンス検証で使用するコンテナに類似しています。 図 4. QoreStor UI でのバックアップ リソース作成 違いを生む理由 新しい技術を既存のインフラストラクチャに統合させるのは、往々にして煩雑で、時間と費用のかかる作業です。その ため、多くの企業の IT 部門は、たとえ既存のソリューションでビジネスニーズに対応する困難が徐々に増幅しても、 新しい技術を導入して、インフラストラクチャを進化させることに後手を踏む傾向にあります。 QoreStor はバックアップ ソフトウェアに精通したストレージ サービスでもあるので、コンフィギュレーションが迅速・簡単 で、現在稼働中のシステム運用を遮ることもありません。また、QoreStor は、業務上すでに定着しているコンピュー ト/ストレージ プロットフォーム上へのデプロイメントが可能です。このような特性により、QoreStor は、わずか数時
  • 8. ESG Technical Review Enterpirse Strategy Group Page 8 Copyright(C) 2019 Climb Inc. All Rights Reserved. 間でディプロイメントが完了し、実用体制に入ります。他の多くの新システム導入が運用開始まで通常、数日、数週 間かかるのとは大きく異なります。 高速 CIFS パフォーマンスの有効性 最後に、ESG は広範にわたるパフォーマンス テストの結果を監査しました。Veeam サーバー上のローカル バックアッ プ リポジトリをデータ保護ストレージの保存先としたケースと、高速 CIFS プロトコルを用いた QoreStor を主要 Veeam リポジトリとしたケースを比較しました(付表 1 参照)。Quest のコンフィギュレーションは高速 CIFS (Common Internet File System)を活用し、ソース側で重複排除を行うことにより、ネットワークが大量デー タで渋滞するのを防ぎます。同時に、QoreStor ソリューションでは Direct to Target 機能が適用され、すべての バックアップ データが Veeam サーバーを通さずに直接 QoreStor に送られます。それにより、Veeam と QoreStor を組み合わせたソリューションの拡張性が高まります。EGS のテスト環境は、Quest のベストプラクティス と Veeam とのコンサルティングにもとづいて設定されました。仮想インフラストラクチャには、保護対象となる 50 の仮 想マシン(VM)が含まれ(付表 1 参照)、仮想環境がテスト中にボトルネックを作らないように、ローカルのデータ は SSD に保存されました。そして、VM が 5 件ずつグループ分けされて 10 件の ESXi ホストに配備され、10GbE ネットワークを通じて Veeam バックアップサーバーと QoreStor バックアップ ターゲットに接続されています。 QoreStor のコンフィギュレーションでは、Veeam バックアップ プロキシが 10 件の ESXi ホストに個々に配備され、 高速 CIFS プロトコルをサポートします。2 週間のテスト期間にわたって、各環境にバックアップ ジョブが、最初の完全 バックアップから永久増分バックアップへと引き続いて複数回実行されました。増分バックアップと次の増分バックアップ が行われる間には、データ生成ツールを用いて 25GB のデータが各 VM に追加されました。これは、高いデータ変更 率におけるパフォーマンスを維持して、処理能力を証明するためです。ローカル リポジトリを用いた高速 CIFS コンフィ ギュレーションのパフォーマンスがいかに優れているかは、テスト期間中の最初の 1 週間で下図 5 のように確認できま した。図 5 は、最初に実行された完全バックアップとそれに続く 4 回の増分バックアップの結果を表しています。 図 5. バックアップの効率性
  • 9. ESG Technical Review Enterpirse Strategy Group Page 9 Copyright(C) 2019 Climb Inc. All Rights Reserved. 数値の読み方 • Veeam ソリューションと QoreStor 高速 CIFS の組み合わせは、完全バックアップのウィンドウをローカル リポジ トリに比べて約 50%短縮しました。これは、リカバリポイント目標(RPO)を最初の完全バックアップで 2 倍向 上させ、完全バックアップをより早く終わらせてネットワークへのデータ負荷を軽くしたことを意味します。 • Veeam ソリューションと QoreStor 高速 CIFS の組み合わせは、増分バックアップのウィンドウをローカル リポジ トリに比べて約 55%短縮しました。これは、増分バックアップのリカバリポイント目標(RPO)を 2.2 倍向上さ せたことになります。データ転送の効率が最初の完全バックアップよりもさらに向上し、高速 CIFS ソリューションが 新しいバックアップが実行されるたびにその効率性を継続していることを意味します。 次に、ESG は、全般的なデータ保護ソリューションの効率性を測るのに重要なその他の指標を検証しました。それに は、データストレージの費用効果を高めるバックアップ リポジトリの重複排除と圧縮、実際のリカバリが必要になったと きにバックアップ リポジトリの IOPS(毎秒入出力)要件を満たす対応力が含まれます。下図 6 の左側は、データ 保護パフォーマンス テスト終了後に、各ソリューションで消費されたスペース量を表したものです。水色の棒グラフはバ ックアップ リポジトリの総許容量を表し、紺色の棒グラフは、各ソリューションで重複排除と圧縮の効率に応じて保存 すべきデータの量を表しています。図 6 の右側は、ストレージのバックアップ イメージから直接のライブリカバリにおいて 発揮される IOPS を表したものです。グラフは、データ保護ストレージのバックアップ イメージから直接起動された 10 件の VM に対するランダムおよびシーケンシャルの IOPS を表しています。表示された数値は、ブロックレベルのストレ ージ インフラストラクチャを有効利用する QoreStor の機能によりもたらされた結果です。重複排除機能を SSD の
  • 10. ESG Technical Review Enterpirse Strategy Group Page 10 Copyright(C) 2019 Climb Inc. All Rights Reserved. ような高速ストレージ技術と併用することにより、個々のコピーがただちに起動可能となります。ランディングゾーンの最 終コピーはランサムウェアなどで破損されている場合もあり、最終コピーだけでなく、個々のコピーが起動可能となること はとても有効な特性です。 図 6. 総体的ソリューションの効率性 数値の読み方 • Veeam ソリューションを QoreStor SDS(ソフトウェア定義型ストレージ)と組み合わせると、データ保護のた めに仕分けなければならないデータ量が、Veeam のみのソリューションに比べ約 80%削減されます。 • Veeam ソリューションと QoreStor SDS リポジトリの組み合わせは高密度で圧縮され、重複排除されていま すが、それでもライブリカバリにおいて、ローカル リポジトリと比べてもほぼ変わらない IOPS(毎秒入出力)を発 揮します。ランダム IOPS では、Veeam のみのソリューションがわずかに勝っていますが、シーケンシャル IOPS で はほとんど変わりありません。 違いを生む理由 バックアップのパフォーマンスはなぜそこまで重要なのでしょうか?バックアップ ウィンドウが長過ぎると業務システムのリソ ースに予定外の負担がかかります。それにより、システムとビジネスの生産性が低下します。もっとも深刻なのは、バッ クアップ ウィンドウを丸ごと飛ばすことになって、災害時にデータを復旧できない危険が生じることです。 Quest の QoreStor では、単一サーバーの Veeam バックアップ環境が、保護対象の業務環境と同様に拡張可 能になることが、ESG によって検証されました。高速 CIFS プロトコルがバックアップ時に転送されるデータ量を抑え、 データ転送パフォーマンスの向上にともなって QoreStor インスタンスを追加することができます。
  • 11. ESG Technical Review Enterpirse Strategy Group Page 11 Copyright(C) 2019 Climb Inc. All Rights Reserved. 大局的に見た SDS の真価 ビジネスに不可欠なデータの急増にどのように対処し、管理するかは、企業が直面している課題です。モノのインター ネット(IoT)、ビッグデータ、各種規制要件、モバイル アプリケーションなど、諸々の新しい取り組みがビジネスの成 功と成長のカギを握っています。このような技術革新によって IT 部門に極度の負担がかかり、それにともなう各種デ ータをどのように保存、管理、保護するのかが大きな課題となっています。ビジネスにおいては、すべてのデータが同等 に扱われるべきとは限らず、すべてが常に利用可能な、高速、高価格のストレージ インフラストラクチャに置かれるべ きとは限りません。二次ストレージが IT インフラストラクチャに有効とされる所以です。そして、Quest の QoreStor ソフトウェア定義型ストレージはこの要件に最適なアプリケーションです。現在普及している二次ストレージ ソリューシ ョンは、知的所有権をともなうハードウェア アプライアンスに縛られ、コンピュート/ストレージの統合キャパシティーにコ ンフィギュレーションが固定され、サポートされるインターフェースやプロトコルも限定されています。このような制約が、既 存の環境への物理アプライアンスの統合を難しくしています。同時に、パブリック クラウド リソースの有効なビジネス利 用を阻み、本来にそれが適した用途にさえも活用が制限されています。 QoreStor は必要なところに簡単なデプロイメントが可能なソフトウェア定義型ソリューションなので、現行の要件に 沿ったコンピュート/ストレージ リソースをそのまま活用でき、必要に応じて拡張できます。そのため、煩雑なコントロー ラの交換やファームウェアのアップグレードをせず、単純なソフトウェアのアップグレードだけで IT チームが簡単にデプロイ メントを完了できます。QoreStor のようなソフトウェア定義型のプラットフォームは、特定のハードウェア要件に制約さ れず、製品のライフサイクルを通して改善を繰り返し、進化し続けることができます。 QoreStor はスタートアップのソリューションではなく、エンタープライズ クラスの実用テスト済みテクノロジーです。その 有効性は ESG により数年に渡って繰り返し検証されています。ESG が同ソリューションの検証を開始したのは、 2010 年の Dell による Ocarina Networks の吸収合併時に遡ります。そして、Dell の DR シリーズの進化ととも に検証を続け、現在は、SDS の段階に入っています。Quest は、同ソリューションを QoreStor として、技術的な 進化における次世代の論理的なステップにまで発展させたと ESG は考えます。さらに、Quest QoreStor と Veeam は密に連携して、技術的進化をさらに次のステップへと推進しています。それは、高速データアクセス (RDA)プロトコルの活用と、その独自サポートを QoreStor に組み込み、全体的な機能性を高めることにより実 現しました。 QoreStor は今や、コンピュート リソース(VM)とブロック ストレージによって、パブリッククラウドへのデプロイメントが 可能になっています。パブリッククラウドのオブジェクト ストレージもすぐに活用できるようになり、クラウドにおける二次ス トレージの費用はさらなる削減が期待されます。QoreStor の効率的な変数セグメント重複排除技術は、クラウド に対するデータコピーの効率を著しく向上させます。クラウドのエグレスにかかる費用は膨大なので、この機能の重要 性は言うまでもありません。Veeam と QoreStor を併用すれば、煩雑なアップグレードなしで、SDS の機能性を必
  • 12. ESG Technical Review Enterpirse Strategy Group Page 12 Copyright(C) 2019 Climb Inc. All Rights Reserved. 要なとき必要な場所にシームレスに適用できるので、バックアップ環境のパフォーマンスを効率よく拡張できます。 QoreStor と Veeam の連携に関するさらに詳しい情報は https://www.climb.co.jp/soft/qorestor/ を 参照してください。 付表 表 1. 技術評価テストベッド バックアップ ハードウェア コンフィギュレーション Quest QoreStor モデル: Dell R730 メモリ: 128GB RAM CPU: 28 コア (8) ドライブ: 1.8 TB SATA SSD Veeam サーバー モデル: Dell R730 メモリ: 128GB RAM CPU: 28 コア (12) ドライブ: 8TB Enterprise SAS 仮想環境コンフィギュレーション 仮想マシン CPU: 4 CPU メモリ: 8GB RAM (1) 80 GB SSD ドライブおよび 32GB OS (1) 1 TB SSD ドライブおよび 500GB データ データ保護設定 Veeam 重複排除と圧縮: 最適 バックアップ方式: 増分 Quest QoreStor 重複排除: 有効 ローカル設定: 大ブロック 圧縮: 重複排除と連携 バックアップ方式: 増分 株式会社クライム 〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町 1-36-7 蛎殻町千葉ビル4F TEL: 03-3660-9336 / 06-6147-8201 www.climb.co.jp soft@climb.co.jp