SlideShare uma empresa Scribd logo
1 de 7
Baixar para ler offline
第三回 デジタルガジェット祭り!
音センサー編
2016年6月23日
先端IT活用推進コンソーシアム
クラウド・テクノロジー活用部会
リーダー 荒本道隆
音を使った機械学習の時代!
 様々な音声UIが出現
◦ AppleのSiri
◦ GoogleのGoogle Now
◦ MicrosoftのCortana
◦ AmazonのEcho
 画像やテキスト解析の次に来るのは音声
◦ http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1601/04/new
s024.html
 『ザッカーバーグCEOの2016年の目標は“ジャーヴィス”のような
ホームAIの構築』
 >今年の目標では、まず既存のAI技術を研究し、自分の声をホームAI
に覚えさせて、家の中のさまざまな操作──音楽の再生、電灯のオン
/オフ、室温調整など──を声で指示できるようにするところからス
タートするという。
2
 http://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-
07038/
◦ 690円
◦ コンデンサーマイクロホンとアンプを基板に取り付けて
モジュールとして取り扱いやすくしたものです。
◦ Arduinoへの接続が容易
3
void setup() {
Serial.begin(9600);
}
void loop() {
int max = 0;
unsigned long start = millis();
int count = 0;
while (millis() <= start + 100){ // 0.1秒間の最大値を取る
int value = analogRead(0); // A0
count++;
if (max < value){
max = value;
}
}
Serial.println(String(max) + " " + String(count));
delay(100);
}
サウンドセンサモジュール
A0 5V GND
MAX側に
限界まで
回す
Arduinoのコード例
ArduinoUNOでの測定精度
 1秒間のサンプリング回数
◦ 約6,500回/秒
 解像度
◦ 1024
 どちらもArduinoUNOのアナログ入力の制約
◦ アナログ入力の読み込みに、100マイクロ秒かかる
◦ アナログ入力値は、0~1023まで 4
void setup() {
Serial.begin(9600);
}
int b_time = 0;
long count = 0;
void loop() {
int val1 = analogRead(0);
count++; // 読んだ回数をカウント
long time = millis(); // スタートしてからの時間
if ((int)(time/1000) != b_time){
Serial.println (count);
count = 0;
b_time = (int)(time/1000);
}
}
ArduinoUNOで測定
 私の咳払いを測定し、Excelでグラフ化してみた
5
void setup() {
Serial.begin(9600);
}
void loop() {
int val1 = analogRead(0);
Serial.println (val1);
}
0
50
100
150
200
250
300
350
1
19
37
55
73
91
109
127
145
163
181
199
217
235
253
271
289
307
325
343
361
379
397
415
http://gigazine.net/news/20
150108-just-turn-up-the-
volume/
こんな絵にはならなかった
 環境音の測定
◦ 社内で動作させると、ほぼ0、たまに1、まれに2以上
 気になる程度の音があると「1」が出る
 近くで打ち合わせをしていると最大「4」が出た
 防犯目的であれば、「1」以上でカメラを動作させる、など
◦ 対象にかなり近づける必要がある
 距離で音の強さが大きく変わるので、距離の情報も重要
 周波数ごとに分解
◦ Arduino用のフーリエ変換ライブラリ
 FFT(Fast Fourier Transform)
 http://tetsuakibaba.jp/index.php?page=workshop/ArduinoFF
T/main
 注意:かなりメモリを食うので、他ライブラリとの併用は厳しい
 UNO(2KByte)よりメモリの多いArduinoを使用すること
6
使ってみた
 サンプリング回数や解像度は低いけど
◦ 画像を機械学習に入れる時には、解像度を下げる
◦ なので、音もこの解像度で十分かもしれない
 6,500回/秒、0~1023
 この音データを機械学習に入れてみよう
◦ 足音で、人を判定
◦ 叩いた音で、スイカの味を判定
◦ 音による認証
◦ e.t.c…
7
こんな事をやってみたい

Mais conteúdo relacionado

Mais de aitc_jp

ITフォーラム2024 AITCセッション(2)
ITフォーラム2024 AITCセッション(2)ITフォーラム2024 AITCセッション(2)
ITフォーラム2024 AITCセッション(2)aitc_jp
 
ITフォーラム2024 AITCセッション
ITフォーラム2024  AITCセッションITフォーラム2024  AITCセッション
ITフォーラム2024 AITCセッションaitc_jp
 
2)AIを活用したウェルビーイングを測定
2)AIを活用したウェルビーイングを測定2)AIを活用したウェルビーイングを測定
2)AIを活用したウェルビーイングを測定aitc_jp
 
TForum2023_AITC_2.pdf
TForum2023_AITC_2.pdfTForum2023_AITC_2.pdf
TForum2023_AITC_2.pdfaitc_jp
 
2)AIを活用したウェルビーイングを測定
2)AIを活用したウェルビーイングを測定2)AIを活用したウェルビーイングを測定
2)AIを活用したウェルビーイングを測定aitc_jp
 
5)パネルディスカッション:『空気を読む家』×ウェルビーイング/メタバース・Web3
5)パネルディスカッション:『空気を読む家』×ウェルビーイング/メタバース・Web35)パネルディスカッション:『空気を読む家』×ウェルビーイング/メタバース・Web3
5)パネルディスカッション:『空気を読む家』×ウェルビーイング/メタバース・Web3aitc_jp
 
4)技術視点でウェルビーイングを考える
4)技術視点でウェルビーイングを考える4)技術視点でウェルビーイングを考える
4)技術視点でウェルビーイングを考えるaitc_jp
 
3-2)『空気を読む家』とメタバース駆動開発構想
3-2)『空気を読む家』とメタバース駆動開発構想3-2)『空気を読む家』とメタバース駆動開発構想
3-2)『空気を読む家』とメタバース駆動開発構想aitc_jp
 
3-1)『空気を読む家』とメタバース駆動開発構想 空間OS モノと社会をつなげる
3-1)『空気を読む家』とメタバース駆動開発構想   空間OS モノと社会をつなげる3-1)『空気を読む家』とメタバース駆動開発構想   空間OS モノと社会をつなげる
3-1)『空気を読む家』とメタバース駆動開発構想 空間OS モノと社会をつなげるaitc_jp
 
1)空気を読む家』のこれまでの取り組み
1)空気を読む家』のこれまでの取り組み1)空気を読む家』のこれまでの取り組み
1)空気を読む家』のこれまでの取り組みaitc_jp
 
2022/07/22 AITC 第4回オープンラボ「メタバース応用編~空間OSのこれまでとこれから~」セッション2 「空間OSと空気を読む家の実証」
2022/07/22 AITC 第4回オープンラボ「メタバース応用編~空間OSのこれまでとこれから~」セッション2 「空間OSと空気を読む家の実証」2022/07/22 AITC 第4回オープンラボ「メタバース応用編~空間OSのこれまでとこれから~」セッション2 「空間OSと空気を読む家の実証」
2022/07/22 AITC 第4回オープンラボ「メタバース応用編~空間OSのこれまでとこれから~」セッション2 「空間OSと空気を読む家の実証」aitc_jp
 
2022/07/22 AITC 第4回オープンラボ「メタバース応用編~空間OSのこれまでとこれから~」セッション1 「空間OSとメタバース」
2022/07/22 AITC 第4回オープンラボ「メタバース応用編~空間OSのこれまでとこれから~」セッション1 「空間OSとメタバース」2022/07/22 AITC 第4回オープンラボ「メタバース応用編~空間OSのこれまでとこれから~」セッション1 「空間OSとメタバース」
2022/07/22 AITC 第4回オープンラボ「メタバース応用編~空間OSのこれまでとこれから~」セッション1 「空間OSとメタバース」aitc_jp
 
2022/04/20 AITCオープンラボ第2回「田園都市国家構想とデジタル政策について」
2022/04/20 AITCオープンラボ第2回「田園都市国家構想とデジタル政策について」2022/04/20 AITCオープンラボ第2回「田園都市国家構想とデジタル政策について」
2022/04/20 AITCオープンラボ第2回「田園都市国家構想とデジタル政策について」aitc_jp
 
2022/03/23 AITCオープンラボ第1回「メタ―バース入門」
2022/03/23 AITCオープンラボ第1回「メタ―バース入門」2022/03/23 AITCオープンラボ第1回「メタ―バース入門」
2022/03/23 AITCオープンラボ第1回「メタ―バース入門」aitc_jp
 
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(3-1)
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(3-1)ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(3-1)
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(3-1)aitc_jp
 
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(5-2)
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(5-2)ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(5-2)
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(5-2)aitc_jp
 
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(5-1)
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(5-1)ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(5-1)
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(5-1)aitc_jp
 
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(4-2)
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(4-2)ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(4-2)
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(4-2)aitc_jp
 
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(4-1)
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(4-1)ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(4-1)
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(4-1)aitc_jp
 
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(3-2)
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(3-2)ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(3-2)
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(3-2)aitc_jp
 

Mais de aitc_jp (20)

ITフォーラム2024 AITCセッション(2)
ITフォーラム2024 AITCセッション(2)ITフォーラム2024 AITCセッション(2)
ITフォーラム2024 AITCセッション(2)
 
ITフォーラム2024 AITCセッション
ITフォーラム2024  AITCセッションITフォーラム2024  AITCセッション
ITフォーラム2024 AITCセッション
 
2)AIを活用したウェルビーイングを測定
2)AIを活用したウェルビーイングを測定2)AIを活用したウェルビーイングを測定
2)AIを活用したウェルビーイングを測定
 
TForum2023_AITC_2.pdf
TForum2023_AITC_2.pdfTForum2023_AITC_2.pdf
TForum2023_AITC_2.pdf
 
2)AIを活用したウェルビーイングを測定
2)AIを活用したウェルビーイングを測定2)AIを活用したウェルビーイングを測定
2)AIを活用したウェルビーイングを測定
 
5)パネルディスカッション:『空気を読む家』×ウェルビーイング/メタバース・Web3
5)パネルディスカッション:『空気を読む家』×ウェルビーイング/メタバース・Web35)パネルディスカッション:『空気を読む家』×ウェルビーイング/メタバース・Web3
5)パネルディスカッション:『空気を読む家』×ウェルビーイング/メタバース・Web3
 
4)技術視点でウェルビーイングを考える
4)技術視点でウェルビーイングを考える4)技術視点でウェルビーイングを考える
4)技術視点でウェルビーイングを考える
 
3-2)『空気を読む家』とメタバース駆動開発構想
3-2)『空気を読む家』とメタバース駆動開発構想3-2)『空気を読む家』とメタバース駆動開発構想
3-2)『空気を読む家』とメタバース駆動開発構想
 
3-1)『空気を読む家』とメタバース駆動開発構想 空間OS モノと社会をつなげる
3-1)『空気を読む家』とメタバース駆動開発構想   空間OS モノと社会をつなげる3-1)『空気を読む家』とメタバース駆動開発構想   空間OS モノと社会をつなげる
3-1)『空気を読む家』とメタバース駆動開発構想 空間OS モノと社会をつなげる
 
1)空気を読む家』のこれまでの取り組み
1)空気を読む家』のこれまでの取り組み1)空気を読む家』のこれまでの取り組み
1)空気を読む家』のこれまでの取り組み
 
2022/07/22 AITC 第4回オープンラボ「メタバース応用編~空間OSのこれまでとこれから~」セッション2 「空間OSと空気を読む家の実証」
2022/07/22 AITC 第4回オープンラボ「メタバース応用編~空間OSのこれまでとこれから~」セッション2 「空間OSと空気を読む家の実証」2022/07/22 AITC 第4回オープンラボ「メタバース応用編~空間OSのこれまでとこれから~」セッション2 「空間OSと空気を読む家の実証」
2022/07/22 AITC 第4回オープンラボ「メタバース応用編~空間OSのこれまでとこれから~」セッション2 「空間OSと空気を読む家の実証」
 
2022/07/22 AITC 第4回オープンラボ「メタバース応用編~空間OSのこれまでとこれから~」セッション1 「空間OSとメタバース」
2022/07/22 AITC 第4回オープンラボ「メタバース応用編~空間OSのこれまでとこれから~」セッション1 「空間OSとメタバース」2022/07/22 AITC 第4回オープンラボ「メタバース応用編~空間OSのこれまでとこれから~」セッション1 「空間OSとメタバース」
2022/07/22 AITC 第4回オープンラボ「メタバース応用編~空間OSのこれまでとこれから~」セッション1 「空間OSとメタバース」
 
2022/04/20 AITCオープンラボ第2回「田園都市国家構想とデジタル政策について」
2022/04/20 AITCオープンラボ第2回「田園都市国家構想とデジタル政策について」2022/04/20 AITCオープンラボ第2回「田園都市国家構想とデジタル政策について」
2022/04/20 AITCオープンラボ第2回「田園都市国家構想とデジタル政策について」
 
2022/03/23 AITCオープンラボ第1回「メタ―バース入門」
2022/03/23 AITCオープンラボ第1回「メタ―バース入門」2022/03/23 AITCオープンラボ第1回「メタ―バース入門」
2022/03/23 AITCオープンラボ第1回「メタ―バース入門」
 
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(3-1)
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(3-1)ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(3-1)
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(3-1)
 
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(5-2)
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(5-2)ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(5-2)
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(5-2)
 
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(5-1)
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(5-1)ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(5-1)
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(5-1)
 
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(4-2)
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(4-2)ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(4-2)
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(4-2)
 
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(4-1)
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(4-1)ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(4-1)
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(4-1)
 
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(3-2)
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(3-2)ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(3-2)
ITフォーラム2022 先端IT活用推進コミュニティ(3-2)
 

2016年6月23日 デジタルガジェット祭り!「音センサー編」