SlideShare uma empresa Scribd logo
1 de 214
最新のITトレンドとビジネス戦略
サービス&アプリケーション・先進技術編/人工知能とロボット
2021年3月版
ご案内
2
知識の定着は、ネットを眺め、資料を読むだけでは不十分です。実際に第三者
を相手に自分の言葉で説明してみるのが最も効果的です。
また、本プレゼンテーションは、ロイヤリティ・フリーです。ご自身の資料と
して、加工編集して頂いても構いません。
知識の確かな定着と仕事の生産性向上のために、ご活用下さい。
ネットコマース株式会社
斎藤昌義
http://libra.netcommerce.co.jp/
最新のアップデートは、「ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA」にて随時更新しております。
人間の頭脳を機械に置き換え
知的作業を機械にやらせる技術
 人間の仕事はなくなるの?
 人間は働かなくてもよくなるの?
 人間は機械に支配される時代が来るの?
AI(人工知能)
モノをインターネットにつなげる技術
 つなげてどうするの?
 つなげると何ができるようになるの?
 つなげると社会やビジネスはどう変わるの?
IoT( )
モノの
インターネット
IoTとAIの一般的理解と本当のところ
3
現実の出来事をデータで捉え
最適なやり方を見つけ出し
社会やビジネスを動かす仕組み
人間の新たな進化を後押しする
 自動化の範囲が広がり人間に新たな役割を担う機会を与える
 これまで人間には見えなかったことが見えるようになる
 人間の知的能力を劇的に拡張する
技術は使うが技術ではない!
本物の人工”知能”はない! コグニティブ
Cognitive
社会やビジネスに 新たな X 急激な 変革を促すちから
判断/決定
「情報」を意味する3つの英単語の違い
様々なデータ・ソースから生
成される数字や記号など
Dataを目的に応じて基
準を与え、分類・構造化
し、報告や検討しやすく
整理したもの
Informationに内在する
ルールや法則などの関係
を考察し、価値評価を加
えたもの
Intelligenceによって示
された価値評価に基づき
判断し意志決定を行なう
情 報
data information intelligence
素材 整理 価値
decision
データ・ソース 抽出・変換 分析・考察
BIとAI
BIとAI(人工知能)の関係
6
データ ビッグデータ
人間による推論・判断
人間の知的活動の生産性を高めるための手段
機械による推論・判断
人間の知的活動を拡張しその能力を高める手段
整理・見える化
BI(Business Intelligence) AI(Artificial Intelligence)
特徴の抽出
判断するための特徴パターンや推論するためのルールを生成
人間の学習と考察
コンピューター
アルゴリズム
機械学習
BIとAI(人工知能)の関係
7
人間による推論・判断 機械による推論・判断
BI(Business Intelligence) AI(Artificial Intelligence)
過去と現在を
整理・見える化
未来を
予測・見える化
人間による
規則・ルール・傾向の発見
機械による
規則・ルール・傾向の発見
統計分析 脳神経活動
の模倣
知的活動の支援
人間の知的能力は変わらないが生産性を高める
知的能力の拡張
人間の知的能力を機械によって増強する
 インターネット・クラウドの普及により、容易になったビッグデータの収集
 高性能・低価格した情報テクノロジーにより、強力なデータ処理能力を獲得
【弱いAI】
【強いAI】
BIとAIの関係
8
アナリティクス
Analytics
データの中に意味のあるパターンを見出し、見える化して伝えること
人工知能
Artificial
Intelligence
人間の”知能”を機械で人工的に
再現したもの
ビジネスインテリジェンス
Business Intelligence
ビジネス活動から生じるデータの中に意味のあるパターンを見出し
見える化して伝えること
機械学習
Machine Learning
人間が自然に行っている学習能力と同様の機能を
コンピュータで実現しようとする技術・手法
過去と現在を整理・見える化 未来を予測・見える化
知的活動の支援
人間の知的能力は変わらないが生産性を高める
知的能力の拡張
人間の知的能力を機械によって増強する
人工知能とは何か
人間と機械
Q1.穴掘りの生産性はどちらが高いだろう?
Q2.ショベル・カーが登場したことで、人間は不要になったのか?
Q3.ショベルカーの登場により、人間の役割はどう変わったのか?
VS
人間は何を作ってきたのか
11
鳥のように空を飛びたい
馬のように速く走りたい
魚のように海に潜りたい
人工知能の2つの方向性
視覚(See)
聴覚(Listen)
対話(Talk)
汎用型人工知能
AGI : Artificial General Intelligence
特化型人工知能
AI : Artificial Intelligence
特定の領域に特化した知的処理 汎用的で自律的に拡張する知的処理
何を知るべきを見つける
どうすればいいかを探す
 共通するのは何か?
 違うのは何か?
 足りないのは何か?
意識・意欲・興味・自己理解など
疑問や興味を持ち
目的やテーマを設定する能力
脳で行う
知的処理
人間の能力
を超えるものもある
仕組みが分からず
実現の見通しがない
AIとAGIの関係
汎用型人工知能
AGI : Artificial General Intelligence
特定の領域に特化した
知的処理
汎用的で自律的に拡張する
知的処理
特化型人工知能
AI : Artificial Intelligence
何を知るべきを見つける
どうすればいいかを探す
知能・身体・環境とAI
14
生物/生存と繁殖
自己概念 信念、欲求、感情、理性、自己意識
感覚器 運動器官
骨格、関節、筋肉、靭帯、腱
環境/ガイア仮説
身体
影響
受容
相互作用・適応
エネルギー循環
誕
生
死
滅
進化 遺伝・淘汰・絶滅
IoT ロボティクス
地球と生物が、相互に
関係し合い環境を作る
認識 判断 運動構成
AI/人工知能
繁
殖
長く生き延び
子孫を残す
内分泌系
人間の知能と機械の知能
15
人間は身体性を有す 機械は身体性がない
脳と全身はユニットとして機能し、感覚系や神経
系内分泌機能を介して全身と接続している
人工知能は、特定の知的処理に特化した機能を提
供し、身体を介した相互作用や適応はできない
生存と繁殖のための
進化と適応
収束的思考
数学計算、検索など
機械の知能
統計的/論理的な合理性のための
発展と適応
倫理的な制限
雇用・ジェンダー・人種など
拡散的思考
創造性、芸術性など
人間の知能
特化型と汎用型の違い
16
オープンな問い
 自分は何をすべきか?
 生きるとはどういうことか?
 世界はどうあるべきか?
クローズドな問い
 「これ」について教えて欲しい?
 「これ」でいいのだろうか?
 「これ」でうまくいくだろうか?
専門的 総合的
汎用型人工知能
 哲学や芸術
 発明や発見
 運動 など
特化型人工知能
 画像診断
 将棋や囲碁
 音声認識 など
人工知能とは?
17
人間を超越した知性や知能を実現するテク
ノロジー。人工知能は、やがて神のような
存在となり、人間を奴隷のように支配する
ようになる。
人間の知性や知能についての解釈は多様。脳の仕
組みも未だ十分には解明されていない。従って、
人間を超越する知能や知性をとせのように創れば
いいのか分からないので、実現不可能。
自然な会話や学習による知識の獲得、状況
に応じた判断などの知能を必要とする作業
を、コンピューター上に構築した人工的な
知能を用いて再現する仕組みや研究のこと
人工知能についての国際的な定義は存在しない。
但し、言語理解や論理的思考など、人間がこれま
で脳内で行ってきた知的作業を再現することがで
きるテクノロジーと研究分野を意味している。
人間の内に取り込む知能 人間と対立する知能
拡張知能
Extended Intelligence
Augmented Intelligence
コンピュータがコンピュータを作る時代
こんなコンピュータを作ろう!
もっといいやり方はないだろうか?
どこを改善すれば性能は向上するだろう?
この新技術は使えるかもしれないぞ?
設計・実験・製造データ作成など
コンピュータ/AIが 人間を支援
目的やテーマの設定
コンピュータ/AIが 自律的に全てを実行
汎用型人工知能
AGI
AIの役割と人間の関係
多様性の拡大
知的単純労働
からの解放
複雑な業務の
効率と品質の向上
自分とは異なる能力やスキルを
持つものとの協力で問題を解決する
ウエブ情報の収集
提携記事の作成
勤怠管理
書類作成
工事現場の進捗管理
施設の警備
防犯や防火
ケアプランの作成
財務情報の収集と分析
報告書の作成
治療方針の策定
カルテの作成
自分とは異なる視点や洞察を得て
イノベーションを生みだす
通訳や翻訳
判例検索
自動運転
機器制御
商品プランの提案
契約書作成
短期間での問題解決
試行錯誤の高速化
新たな関係や組合せの提示
専門的なアドバイス
質問応答
医療診断支援
AIは、
問題を解決する
人間は
問題を生みだす
統計と機械学習の違い
統計
Statics
機械学習
Machine Learning
記述統計
Descriptive Statistics
推測統計
Inferential Statistics
得られたデータの特徴や傾
向をわかりやすく表現する
一部のデータからそのデー
タを含む全体の特徴を推測
する
収集したデータの統計量
(平均や分散など)を計算
してデータの示す傾向や性
質を知る
採取したデータ(標本やサ
ンプルとも呼ぶ)から母集
団(全体のこと)の性質を
推測
人間が、データから規則・ルール・傾向を発見し、説明
することを支援する
予測
Prediction
分類・識別・判断
Classification/Identification/Decision
学習されたモデルから
将来を予測する
学習されたモデルから
分類・識別・判断を行う
学習のためのデータを計算
することで、予測のための
モデル(推論モデル)を生
成する
学習のためのデータを計算
することで、分類・識別・
判断のためのモデル(推論
モデル)を生成する
機械(ソフトウェア)が、データから規則・ルー
ル・傾向を発見し、予測と分類・識別・判断を自動化する
「人工知能」と言われるものの4つのレベル
21
単純制御:指示されたことをそまま行う
予め定められたルールに従い制御する(人工知能搭載○○)。
 気温が上がるとスイッチを切るエアコン
 洗濯物の重さで洗濯時間を自動的に変更する洗濯機
 ひげの伸び具合で剃り方を変える電気シェーバーなど
ルールベース:指示されたことを自ら考えて実行する
外の世界を観測することによって振る舞いを変える。
振る舞いの種類・パターンを増やすため、予め多数のルールを用意しておく。
 「駒がこの場所にあるときは、こう動かすのがいい」といった予め決められたルールに従って、
これからの打ち手を探索して打つことができる囲碁や将棋のシステム
 与えられた知識ベースに従って、検査の結果から診断内容や処方する薬を決めて出力する医療診断システム
機械学習:着眼点は人間が教え、対応パターンを自動的に学習する
人間があらかじめルールを細かく決めて組み込んでおかなくても、
大量のデータから対応パターンを自ら見つけ出す。
ただし学習のための着眼点(特徴量)は人間が設計。
 「駒がこの場所にあるときは、こう動かすのがいい」ということを設定しておかなくても、
対戦を繰り返すことでコンピュータ自身が自分で学習する将棋や囲碁のシステム
 診断データや生体データを多数読み込み、ある病気とある病気に相関があるということを自分で学ぶ医療診断システム
深層学習:着眼点を人間が教えずに、対応パターンを自動的に学習する
学習に使う変数(着眼点/特徴量)を自分で学習して見つけ、
対応のパターンを見つけ出す。
 一連の症状が患者の血糖異常を表していて、複数の病気の原因になっているようだ、
ということを自分で見つけ出すことができる医療診断システム
 状況に応じて、最適な判断をおこなう自動運転の自動車
レ
ベ
ル
1
レ
ベ
ル
2
レ
ベ
ル
3
レ
ベ
ル
4
各時代のAI(人工知能)と呼ばれるもの
ルールとゴールが決められているゲームの中
で、コンピュータがなるべくゴールにたどり
つけるように選択肢を選んでいくもの。
できること:
 パズルや迷路を解く
 数学の定理を証明する
 チェスを指す など
トイプロブレムから脱却し、現実の問題を解
くために専門家(エキスパート)の知識をコ
ンピュータに移植することで現実の複雑な問
題を解かせようとするもの。
できること:
 患者の症状から病名を特定する
 起こっている現象から、機械の故障を診断する
 患者の症状から、細菌感染の診断をする
人間がルールを与えるのではなく、データを
分析することで、そこに含まれるパターンを
見つけ出し、機械にルールを獲得させるもの。
できること:
 画像を認識して分類する
 自然な表現の文章に翻訳する
 CTやレントゲン写真から癌の病巣を発見する
推論と探索
ルールベースと
エキスパートシステム
ディープ・ラーニング
を含む統計的機械学習
第一次AIブーム
第二次AIブーム
第三次AIブーム
1960年代
1980年代
2010年代
帰納法:事実や事例(データ)から導き出される傾向から結論を導く方法
演繹法:人間の経験や観察による一般的かつ普遍的な事実から結論を導く方法
ルールとゴールが厳密に決まっ
ていることが前提。ルールが記
述しきれず、ルールやゴールが
曖昧である現実世界では役にた
たない(トイプロブレム/おも
ちゃの問題)。
ルールとして教え込まなければ
ならないし、互いに矛盾する
ルールも出てくると処理できな
い。また、教えていない例外的
な事例が出てくると対処できな
い。
画像処理、音声認識、証券取引
といった用途ごとに特化した技
術が現状。人間の知能のように
汎用的で、意識や心も宿すよう
な技術ではない。
AIマップ・AI研究は多様 フロンティアは広大
人工知能学会: https://www.ai-gakkai.or.jp/pdf/aimap/AIMap_JP_20200611.pdf#page=25
AIマップ・AI研究の現在
人工知能学会: https://www.ai-gakkai.or.jp/pdf/aimap/AIMap_JP_20200611.pdf#page=25
機械学習でできる3つのこと
25
可視化
分 類
予 測
大量のデータ項目の関連性を見つけ出し
その組合せを人間が感覚的に理解できるようにする
人間には判別できない類似傾向をを見つけ出し、
グループ化して区別する
過去のデータの傾向から、
将来どうなる可能性があるのかを予測する
例:地域や性別、年齢
などにより疾病がどの
ように分布するのかを
地図上に表示する。
例:店舗の監視カメラ
の映像から、顧客の購
買動向や趣味嗜好を分
類する。
例:日照量、気温、湿
度などの気象データか
ら、水、肥料などの量
やタイミングを教える。
モデル
入力をどう処理して
出力するかのルール
機械学習がやっていること
モデル
入力をどう処理して
出力するかのルール
入力 出力
人間の思考で
ルールを作る
実験・観察・思考
データ分析で
ルールを作る
機械学習
機械学習がやっていること
モデル
レントゲン写真から
「癌」の病巣を
識別するルール
入力 出力
癌
データ分析で
ルールを作る
機械学習 癌の病巣が写っている
大量のレントゲン写真
ある患者のレントゲン写真 「癌」の病巣を表示
レントゲン写真から
「癌」の病巣を見つける「モデル」
ルールを作るとはどういうことか
・・・・・
入力層 出力層
中間層(隠れ層)
入力と出力が一致するように
中間層の繋がりの重み付けを
調整してゆく。
・・・・・
入力層 出力層
中間層(隠れ層)
イヌ 32% ×
ネコ 96% ○
ウシ 18% ×
学 習
学習によって作られた
推論モデル
ネコであることを
識別し分類する
ルール 「ネコ」
である
教師データ
未知のデータ
教師データ
自動化ツール
Google Cloud AutoML
Microsoft Azure ML
AWS SageMaker など
AIと人間の役割分担
データを準備
意志決定
学習方式の選択
パラメーターの調整
可視化・分類・予測
問いを生みだす
解決したいこと・知りたいことを決める
膨大なデータの中から、人間
の経験に基づく先入観なしに
規則、相関、区分を見つける
新たな問いを生みだす
判断・制御
モデル
公式・ルール・関数など
ビジネス・プロセスのデジタル化
30
見える化
グラフ・モニター・イメージなど
データ化
ビジネス・プロセスのデジタル化
分析
統計・機械学習
機械 人間
高速に結果 考察して仮説
なぜ?
どうして?
こうしたい!
疑問・仮説
そして判断
IoT・Web・Mobileなど
一般的なプログラムと機械学習を使ったプログラム
31
達成目標
業務目的
処理プロセス
アルゴリズム
判断や分類
のルール
(一般的プログラムでは分岐条件) データによる
機械学習
人間の
経験や習慣
人間の
経験や習慣
一般的なプログラム 機械学習を使ったプログラム
AI導入/データの戦略的活用における3つの課題
32
事業価値向上
AI導入
データの戦略的活用
良質・大規模な
学習データの収集と整備
データ分析・AI活用に
精通した人材の確保
経営者や業務部門における
データ活用のリテラシーの向上
テクノロジーやツールの問題ではなく、人間の問題が大きい
人工知能の限界
33
データ化
できた事実
数学の言葉で
表現できる処理
(論理・確率・統計)
脳の仕組みを参考にした
数理モデル
人工知能/AI
Artificial Intelligence
森羅万象
全ての事実
人間の知性
知的処理
脳の仕組み
人間を
支配する?
シンギュラリティ
が到来する? 神になる?
意識・意味・常識
だから安心というわけではない!
AIは知性の一部を代替するだけ。
「東ロボくん」の実力と代替可能な職業
34
国公立大学 172校 内 23校 30学部 53学科 合否判定80%以上
私立大学 584校 内512校 1343学部 2993学科 合否判定80%以上
MARCH /関関同立の学科を含む
人間の知能そのものを持つ機械を作る
【図解】コレ1枚でわかる人工知能
人間にしかできなかったこと 人間にはできなかったこと
作業の効率化 能力の拡張
運転手
工場作業者
兵士
音声認識
文脈理解
検索代行
知識蓄積
関係付け・解釈
選択・判断
観察・監視
能力強化・補完
介助・補助
人工知能
Artificial Intelligence
汎用型人工知能
特化型人工知能
人間の新たな役割を生みだし進化を加速する
自律化 知的望遠鏡 知的介助
人間が知能を使って行うことを機械にさせる
人工知能の3つの役割と人間の進化
36
人間の新たな役割を生みだし進化を加速する
自律化 知的望遠鏡 知的介助
機械自らが手順や判断基
準を見つけ出し人間が介
在することなく実行する
これまで人間には見えな
かったことが見えるよう
になる
機械が人間に寄り添い、
利用者の裾野を拡大し、
新たな価値を生みだす
人工知能/Artificial Intelligence
人間の知的作業を自動化し知性を拡張する技術
自動車、システムや機器
の運用、土木工事など
医療診断、データサイエ
ンス、各種学問分野など
音声認識端末、対話応答
サービスなど
人間にしかできなかったこと 人間にはできなかったこと
作業の効率化 能力の拡張
コレ1枚でわかる人工知能とロボット
37
人に代わって作業を行う
コンピューター・プログラム
人に代わって作業を行う
機械的駆動装置
ハードウェア・ロボット
またはスマート・マシン
ソフトウエア・ロボット
またはボット
人間の知能そのものを持つ機械を作る
汎用型人工知能
特化型人工知能
人間が知能を使って行うことを機械にさせる
人工知能
Artificial Intelligence
自律化
「自動化」と「自律化」の違い
39
「触るとやけどをするから触らないように」
と指示され、その通りそれに従う
火を触るとどうなるかを自分で確かめ
やけどを負った後、二度と触らないとい
あるいは、どこまでなら近づけるか
といったルールを自分で作る
自動化
Automation
自律化
Autonomous
決められたやり方をその通りにこなす 自分で学習してルールを生成する
コレ一枚でわかるスマートマシン
スマートマシン(Smart Machine)
自動化
決められたやり方を
その通り確実にこなす
自律化
自分で学習し、独自にルールを生成し、
状況を自ら把握して、最適な選択や判断を行う
自律走行車
無人ヘリコプター
音声アシスタント
ロボット
専門家アドバイザー
クラウド ビッグデータ 人工知能
自動化と自律化
41
機械による
作業
プログラム
(人間による修正・最適化)
業務プロセスの設計
(経験や知見)
データの取得
(体験・実測)
事業課題の発見
仮説の設定
機械による
作業
プログラム
(機械学習による修正・最適化)
業務プロセスの設計
(機械学習やシミュレーション)
データの取得
(センサー)
事業課題の発見
仮説の設定
自律化された工程
自動化された工程
コンビニのレジは
”No Checkout”へ
手順が決まった仕事は機械に置き換わる
42
銀行の窓口業務は
ATMへ
駅の有人改札は
自動改札へ
単純
複雑
手順の決まった仕事は
機械に置き換わる
自動化と自律化の領域
43
繰り返し
給与計算・部品表展開などの単一作業/ルーチンワーク
ルール
生産管理・販売管理・工程管理などの連続する一連の作業
最適化
状況の変化をセンサーやログによって収集し
人間の与えた基準で最適条件を見つけて実行
判断
機械学習や認知機能によって未知の状況
にも対応し、自ら判断して実行する
発見
過去の事実と照らし合わせて
新たな事実を見つけ出す
自動化
Automation
自律化
Autonomy
発明
発見した事実を組合せ
過去になかった
創作物を創り出す
機械自らが手順や判断基準を見つけ出し、
人間が介在することなく実行する
人間の与えた手順や基準に従って、
人間が介在することなく実行する
自動化から自律化への進化
連続する作業の自動化
生産管理・販売管理・工程管理など
伝票や作業の流れなどのオンライン処理
最適対応が求められる作業の自動化
状況の変化をセンサーやログによって収集し
パターン化されたルールに基づき機器を制御
状況に応じて自ら判断する作業の自動化=自律化
未知の状況にも対応し、自ら判断して実行する
人
間
の
与
え
た
ル
ー
ル
や
判
断
基
準
に
従
っ
て
人
間
が
介
在
す
る
こ
と
な
く
実
行
す
る
。
機
械
が
自
ら
ル
ー
ル
や
判
断
基
準
を
生
成
し
人
間
が
介
在
す
る
こ
と
な
く
実
行
す
る
単一作業の自動化
給与計算・部品表展開など
のバッチ処理
知的望遠鏡
ディープラーニング/深層学習
人間が教えなくても森羅万象の中からパターンを見つけ出し世界を分類・整理する
これまで人間には見えなかったことが見えるようになり
人間の知見を広げ、知性を高めることに役立つ
自動車を
ガレージから出す
ピザを注文する
空調の温度を
調整する
配車サービスで
車を呼ぶ
預金残高を
確認する
人に寄り添うIT
クラウド・サービス
利用者の抵抗を無くす
自然な音声対話
日常生活に関わる
様々なデータを収拾
「自動化」から「自律化」への進化
47
データを蓄積
263
Kw
○×電力
経験や知見 ビッグデータ
アルゴリズム構築 データ分析 機械学習
確率・統計的アプローチ
脳科学的アプローチ
ロジック ロジック
ロジック
パターン
自動化(Automation) 自律化(Autonomous)
人間が体験から仮説を立て検証し、
ルールーを定義して実行させる仕組み
機械がデータから仮説を立て検証し、
ルールーを定義して実行させる仕組み
アプリケーション
サービスやロボットなど
自動化と自律化の目指す方向
48
全体最適
個別最適
抵効率 高効率
自律化
自動化
標準化により
全体最適を目指す
効率を高めつつ
個別最適を目指す
人間の介在をなくし
超効率化を目指す
スマートマシン
人工知能
Artificial Intelligence
ビッグ
データ
機械学習
機械的駆動装置
油圧・電磁アクチュエーター
モーター/エンジンなど
スマートマシーン
Smart Machine
セ
ン
サ
ー
通
信
機
能
応対・応答機能
スマートマシン
50
Movers (動く者)
自律運転車
Sages (賢者)
音声アシスタント
自律的に行動し、知能と自己学習機能を備え、
状況に応じて自らが判断して適応し、
これまで人間にしかできないと思われていた作業を実行する電子機械
Doers (行動する者)
人型介護ロボット
無人輸送ヘリ 工場作業ロボット
質疑応答システム
スマートマシンの3類型
スマートマシン(Smart Machine)
自律的に行動し、知能と自己学習機能を備え、
状況に応じて自らが判断して適応し、
これまで人間にしかできないと思われていた作業を実行する電子機械
音声アシスタント
自律運転車 工場作業ロボット
無人輸送ヘリ
無人攻撃機
医療診断支援
論文試験採点
災害救助ロボット
人型介護ロボット
Movers
(動く者)
Sages
(賢者)
Doers
(行動する者)
人工知能とロボットの必要性
52
少子高齢化
低い労働生産性
グローバル競争の激化
人工知能 ロボット
スマート・マシン
 少ない労働人口での社会・経済基盤の維持
 ワークライフバランスや賃金を犠牲にしない国際競争力の維持
 高い付加価値や差別化による産業競争力の向上
 過疎地での医療・福祉・生活支援などの社会課題を解決
 労働環境の改善と生活の質的向上 など
マン・マシン・インターフェイスとしてのスマートマシン
53
人がピックアップ 人が配送
自律走行車
工場内ロボット
クラウド
ビッグデータ
人工知能
ネ
ッ
ト
で
注
文
人工知能のロボットへの実装
54
反射的行動
行動の抽象化
理論化する
Input Output
 何かが来たらよける
 大きな音がしたら逃げだす
 段差があれば後退する など
 何かが近づいたら危険かどうかを判断する
 大きな音がしたら影響があるかを見極める
 段差があれば乗り越えられるかどうか判別する など
 どういう場所が危険かを理解する
 音の種類により危険かどうかを区別する
 段差の限界を把握する など
情
報
の
抽
象
化
行
動
の
生
成
サブサンプション・アーキテクチャ
Subsumption Architecture
専門家と人工知能
55
学習・考察
モデル
最適解
洞察
決定
機械学習
(ディープラーニング)
モデル
最適解
洞察
決定
BIG DATA
専門家によるアプローチ
人工知能によるアプローチ
知的望遠鏡
ディープラーニング/深層学習
人間が教えなくても森羅万象の中からパターンを見つけ出し世界を分類・整理する
これまで人間には見えなかったことが見えるようになり
人間の知見を広げ、知性を高めることに役立つ
Amazonの戦略と日本の現状
57
家電製品 オンライン通販 オンライン・サービス
メーカー 小売店 物流事業者
商品個別の情報を識別し、詳細な商品管理を実現
詳細なマーケティング分析
販促・宣伝
仕入れの最適化
商品開発
棚卸し作業の効率化
配送の追跡
レジ人員の削減
購入時の作業時間が圧倒的に短縮される利便性
家庭サービスのOS
IDによる一元化
コンビニ電子タグ
1000億枚宣言
経済産業省+コンビニ5社*
2025年までに全商品にRFID
(ICタグ)を付け、カゴに入
れた商品を一括で集計できる
セルフレジを実現。
*セブンイレブン、ファミマ、ローソン、ミニストップ、ニューデイズ(今後、増やしたい意向)
家庭サービスの全領域を
amazon IDで紐付けることで、
個人の生活全判に関わる行動
データを手に入れ、様々なビ
ジネス分野での「絶対的仲介
者」としての地位を得ようと
している。
小売店舗のOS
画像認識やディープラーニン
グ、センサー技術などを駆使
して実現(RFIDは使用せず)
音声というハードルの低いUIによる手軽さと操作の利便性
コンテキスト・テクノロジー
58
ビッグ・データ
行動パターン
生活習慣
興味・関心
好き嫌い
スケジュール
行先・訪問相手
アナリティクス(人工知能)
おすすめ情報
アドバイス
自動操作
自動設定
案内・予約
事前告知
進化したbot(ボット)
59
福岡行き
航空券を
予約して!
ご希望の
日時を
教えて
下さい!
来週金曜日
の午前中で
お願い!
メッセージ
アプリ
クラウド
次の日程
では
如何?
音声認識
テキスト認識
意味の解析
意図の解釈
クラウド
アプリケー
ション
アプリケー
ション
テキストや音声で
普通に会話をするように
操作や指示ができる
「難しい」を解消し
利用者の裾野を拡げ
利用頻度を増やす
スマート・スピーカー
60
天気予報
音楽配信
ニュース配信
検索
ゲーム
・・・
個別開発したサービス
アシスタント
サービス
音声対話によるサービスや機器の操作
 「苦手」や「難しい」というユーザーの取り込み
 ユーザー増大によるサービス収益源の拡大
 「標準」の地位を確保しユーザーの囲い込み
インターネット
→ クラウド
ITと人間との関係の変遷
61
インプランタブル
ウェアラブル
モバイル
デスクトップ
インターネット
& クラウド
メインフレーム
ホーム
ブレイン・マシン
インターフェイス
キーボード
タッチ
センサー
音声
生体器官
人工知能と人間の進化
操作の無意識化と利用者の拡大
63
学習
習熟
学習
習熟
学習
習熟
利用者の拡大
キーボード操作
タッチ操作
音声操作
操
作
の
無
意
識
化
自動化・自律化によってもたらされる進歩・進化
64
意識しなければ
できないこと
意識しなくても
できること
肉体労働
知識労働
意識する 意識しない
意識すべき新たな領域を拡大
自動化・自律化
人間独自の進歩・文明の進化
産業発展の歴史から見る人工知能の位置付け
65
人手による
家内制手工業
動力による
大量生産
データに基づく
科学的管理手法
データを活かした
知的処理能力の拡張
製作者の能力に
依存した
独自化
機械化と分業
による
専門化
プロセス分解
による
標準化
データ活用
による
個別化
製作者の能力 動力の進化
水力→蒸気力→電力
コンピュータ
+プログラム
人工知能
需要の充足 効率化の追求 効率化の加速 最適化の追求
生産性の飛躍的向上
生産性の停滞 生産性の最適化
生産性
〜18世紀半ば 1800年代〜 1900年代〜 2010年代〜
機械化 自動化 最適化
人工知能と機械学習
人工知能と機械学習
67
人工知能(Artificial Intelligence)
人間の”知能”を機械で
人工的に再現したもの
基礎的
応用的
知識表現
推論 探索
機械学習
自然言語理解
感性処理
画像認識
エキスパートシステム
データマイニング
情報検索
音声認識
ヒューマンインターフェース
遺伝アルゴリズム
マルチエージェント
ニューラルネット
ゲーム
プランニング
ロボット
人工知能の一研究分野
機械学習の仕組み
68
IoT Web
Mobile
データ
モデル
推論
機械学習
Machine Learning
識別
予測 判断
ゾウ or カバ? 正常 or 異常?
晴れ or 雨?
データ(学習データ)を分析して
特徴が共通するグループに分ける
ための基準/ルール(モデル)を作る
モデルを使ってグループ分けする
音声認識
顔認証
自動運転
創薬支援
天気予報 画像診断 人材採用
故障予測
機械翻訳 競技アドバイス
惑星探査 ヒビ割れ点検
製品品質検査
機械学習アプリケーション
推論モデル/学習モデルという
学習データという
モデルとは何か
69
動物
座標空間
実際には多次元の座標空間
特徴1
特徴2
特徴3
楽器
乗り物
モデル
特徴の組合せが
似通っているグループ
機械学習
データからモデルを
生成する仕組み
学習と推論
70
大量の学習データ
機械学習 学習済
推論モデル
アプリケーション
対象
データ
推論
エンジン
 CT画像データ
 通話音声データ
 LIDERデータ
など
推論
判別
 画像:癌病巣の発見
 音声:話者の特定
 センサ:障害物回避
など
GPUや専用LSIを使用
消費電力より並列処理性能を優先
FPGAやDSPなどを使用
高速処理と低消費電力を優先
GPU: 大規模並列処理可能なプロセッサ
FPGA:プログラミング可能なLSI
DSP:信号処理に特化したLSI
LIDAR:レーザーの反射光から周辺環境の3次元的な構造を読み取る装置
学習
Learning
推論
Inference
ルールベースと機械学習
71
人間の体験や伝聞によっ
て得られた知識
答えを出すための
ルールを人間が記述
If 〜 then 〜 else
データ
センサーや業務システム、Webサイトなどから
アルゴリズム
データにある関係性や規則性
を見つけ出し、ルールを作る
推論
ルールを使って矛盾のない答えを導き出す
ルールベース 機械学習
人間は自分が知っている以上のことを知っている。
意識していない経験や知識が判断に影響を与える。
人間が意識する/しないにかかわらずデータを分析
することで、そこに内在する規則性を見つけ出す。
ルールベースと機械学習の違い
このレントゲン写真に、肺ガンが
写っているかどうかを知りたい!
レントゲン写真に、
肺ガンが写ってい
るかどうかを見分
けるためのルー
ルーを学び・経験
を積んで会得する。
レントゲン写真に、このルールーを適用する
レントゲン写真に、肺ガンがうつっているかどうかを判定する
見分けるための特徴の組合せ
/目の付け所を人間が教える
特徴量
特徴量を人間が教えるのではなくデータを
分析して見つけ出してくれるのか深層学習
レントゲン写真に、
肺ガンが写ってい
るかどうかを見分
けるためのルー
ルーを記述する。
ルールベース
レントゲン写真に、
肺ガンが写ってい
るかどうかを見分
けるルールーを
データを分析して
生成する。
機械学習
これまでの機械学習とディープラーニング
73
特徴量の抽出
モデル
最適解
識別
分類
判断
特徴量の抽出
モデル
最適解
識別
分類
判断
BIG DATA
これまでの機械学習のアプローチ
ディープラーニングによるアプローチ
BIG DATA
これはイチゴです!
推論
推論モデル
イチゴの特徴の組合せを表現
ニューラル・ネットワーク
イチゴについての
ニューラル・ネットワーク
が未完成
イチゴの特徴
が分からない
イチゴについての
ニューラル・ネットワーク 推論モデル
機械学習
イチゴのデータ
を大量に入力
ニューラルネットワークの仕組み
イチゴは、こんな
特徴の組合せです
これはなに?
機械学習の仕組み/学習が不十分な状態
四角い 丸い 尖ってる 光沢
40% 60% 40% 60%
リンゴである確率
(40%+60%+40%+60%)/4
50%
四角い 丸い 尖ってる 光沢
40% 50% 50% 60%
イチゴである確率
(40%+50%+50%+60%)/4
50%
リンゴ or イチゴ?
<特徴量>
機械学習の仕組み/学習が十分な状態
四角い 丸い 尖ってる 光沢
10% 90% 20% 80%
リンゴである確率
(90%+80%)/4
85%
四角い 丸い 尖ってる 光沢
10% 70% 90% 30%
イチゴである確率
(70%+90%)/2
80%
リンゴ or イチゴ?
リンゴ イチゴ
<特徴量>
ルールベースと機械学習
77
答えを出すための
ルール(知識)を
人間が記述がして登録
If 〜 then 〜 else
推論
機械学習
Machine Learning
ビッグデータ
(学習データ)
インターネット
IoT
HPC (high-performance computing)
GPU、AI専用LSI、量子コンピュータなどを利用
INPUT
 レントゲン写真
 遺伝子データ
 電子メール
 外国語音声
 ・・・
OUTPUT
 癌病巣の発見
 病気の診断
 犯罪の証拠を発見
 翻訳
 ・・・
ルールベース
機械学習
ルールベースと機械学習
78
経験の蓄積 ルール設定
人間によるルール設定 推奨・回答
学習アルゴリズム
データ パターン/ルール
自動生成
推論
機
械
学
習
ル
ー
ル
ベ
ー
ス
機械によるルール(推論モデル)
生成
人間が特徴量を教えることで
データの中からパターンを見つ
け出し、分類・整理する
人間が教えなくても森羅万象の
中からパターンを見つけ出し
世界を分類・整理する
ディープラーニングが、なぜこれほど注目されるのか
機械学習
データを分析することで、そこに内在する規則性や関係性(パターン)を見つけ出す
従来型の機械学習
パターンを見つける時の着目点(特徴量)
を人間が指定する
深層学習(Deep Learning)
パターンを見つける時の着目点(特徴量)
をデータの中から見つけ出す
データ
データ
ルールベース
人間の経験や知見に基づいて、解釈のためのルールを作る
機械学習と推論(1)
80
機械学習
猫や犬のそれぞれの特徴を
最もよく示す特徴データの
組合せパターン(推論モデ
ル)を作成する
対象データ
推論
どちらの推論モデルと
最も一致しているか
の推論モデルに最も
一致しているので
これは「猫である」と
推論する
学習
Learning
推論
Inference
大量の学習データ
推論モデル
の推論
モデル
の推論
モデル
機械学習と推論(2)
81
耳
目
口
特徴量
猫と犬を識別・分類する
ために着目すべき特徴
人間が
観察と経験で
決める
機械学習
統計確率的
アプローチ
機械が
データ解析して
決める
機械学習
ディープラーニング
(深層学習)
「特徴量」ごとに
猫/犬の特徴を
最もよく表す値を
見つけ出す
学習
猫の特徴を最もよく表す
特徴量の組合せパターン
犬の特徴を最もよく表す
特徴量の組合せパターン
猫の推論モデル 犬の推論モデル
大量の学習データ 大量の学習データ
犬
dog
猫
cat
機械学習と推論(3)
82
特徴の抽出
推論モデルとのマッチング
猫 犬
推論モデル
推論モデル
「猫」の推論モデルに
98%の割合で一致している
推論結果
だから「この画像は猫である」
「特徴量」に着目して
それぞれの値を計算する
推論
特徴量
未知のデータ
耳
目
口
深層学習の学習と推論
83
・・・・・
入力層 出力層
中間層(隠れ層)
入力と出力ができるだけ一致
するように中間層の繋がりの
重み付けを調整してゆく。
・・・・・
入力層 出力層
中間層(隠れ層)
イヌ 32% ×
ネコ 96% ○
ウシ 18% ×
学習
推論
重み付けされた
「学習済の推論モデル」
「ネコ」
である
教師データ
未知のデータ
教師データ
一般的機械学習とディープラーニングとの違い
84
耳 27%
目 48%
口 12%
特徴量
「特徴量」とは、猫と犬を識別・分類するために着目すべき特徴
正しく認識 82%
誤った認識 18%
認識結果
耳 27%
目 48%
口 12%
特徴量
学習
ディープラーニング
学習
推論
ディープラーニング
推論
正しく認識 82%
誤った認識 18%
認識結果
人間が認識結果が
最適になる組合せを
見つける
機械が認識結果が
最適になる組合せを
見つける
学習データ
教師付きデータ 学習データの一部
評価データ
ニューラル・ネットワークの仕組み
長い尻尾 縞模様
しなやかな
四肢
尖った耳 ・・・
猫を認識
特徴量
猫の特徴を示す要素
特定の特徴量に
反応するニューロン
上位階層の特定・複数の
組合せが反応すると
反応するニューロン
上位階層の特定・複数の
組合せが反応すると
反応するニューロン
「猫」が入力されると
強く反応するニューロン
深層学習(ディープラーニング)以前の機械学習は、
人間が設定しなければならなかったが、
深層学習はこれを自分で見つけ出す。
ニューロンとは「神経細胞」。
その繋がりをニューラル・ネットワークという。
ルールベースと機械学習
86
Sheep Dog
を見分ける仕様
やルール
= if XX
Then XXX
else XXX
Mop
を見分ける仕様
やルール
= if XX
Then XXX
else XXX
Sheep Dog
を見分ける仕様
やルール
0101011101010
1110101001011
1110010101010
Mop
を見分ける仕様
やルール
0111100101010
1101010001010
1110100100101
人間が記述 データから生成
どんな計算をしているか
87
 大量のサンプル・データ(例えば、癌の病巣が写っているレントゲン写真)を特徴を独自に数字化する。これを
特徴量という。
 これを座標軸*として、空間(特徴空間)上にサンプル・データを配置した時、最もうまく分離する特徴量(座
標軸)の組合せを作る。これが最適化された「推論モデル」となる。
 深層学習(ディープラーニング)以前の機械学習は、この座標軸=特徴量の組合せを人間が設定しなければなら
なかったが、深層学習はこれをデータを分析することで、自分で見つけ出すことができる。
最適化された推論モデル
*イラストは表現上の制約から3つの座標軸で表しているが、実際の座標軸は数百を越える。
 大きさ
 直径
 重さ
 中空かどうか
 底のあるなし
 ・・・
 ・・・
 ・・・
 〇〇cm以上〜〇〇cm未満
 〇〇cm以上〜〇〇cm未満
 〇〇g 以上〜〇〇g 未満
 中空である
 底がある
 ・・・
 ・・・
 ・・・
人間が
観察と経験で
決める
機械が
データ解析して
決める
機械が
データ解析して
決める
機械が
データ解析して
決める
機械学習
統計確率的
アプローチ
機械学習
ディープラーニング
(深層学習)
統計確率的機械学習とディープラーニングの違い
特徴量
「コップであること」を決定
するための着眼点
最適値
「コップであること」を
決定するのに最適な値
推論モデルの生成
コップを識別するために最適な
特徴量の値とその組合せパターン(=推論モデル)を決定する
推論モデル保存
特徴抽出 推論モデル適用 推論結果
未知の
データ
推論
学習
学習
データ
機械学習の仕組み
89
大量の学習データ 未知のデータ
学習 推論
特徴抽出
人間による
特徴量の設定
機械による
特徴量の設定
特徴抽出
推論モデル生成
(ルールや特徴パターン)
推論モデル保存
推論モデル適用
(推論エンジン/特徴のマッチング)
推論結果
「コレはネコです」
ディープラーニング
分類に必要な特徴の設
定組合せは機械
従来の機械学習
分類に必要な特徴の設
定・組合せは職人技
うんコレ1枚でわかる画像認識
90
大量の学習データ
学習 推論
特徴抽出
人間による
特徴量の設定
機械による
特徴量の設定
特徴抽出
推論モデル生成
(特徴パターン)
推論モデル保存
推論モデル適用
(推論エンジン/特徴のマッチング)
推論結果
「コレはキツネのうんこです」
ディープラーニング
分類に必要な特徴の設
定組合せは機械
従来の機械学習
分類に必要な特徴の設
定・組合せは職人技
未知の画像
特徴抽出
機械学習の仕組み
91
推論モデル生成
(ルールや特徴パターン)
推論モデル保存
推論モデル適用
(推論エンジン/特徴のマッチング)
推論結果
大量の学習データ 未知のデータ
学習 推論
ウイルス検知・人物判別・異常/故障検知
人間による
特徴量の設定
機械による
特徴量の設定
特徴抽出
ディープラーニング
分類に必要な特徴の設
定組合せは機械
従来の機械学習
分類に必要な特徴の設
定・組合せは職人技
学習と推論の関係
学習
learning
 大規模な計算能力
 学習専用プロセッサー
 長時間演算
推論
inference
学習モデル 学習モデル
学習モデル 学習モデル
学習モデル
 比較的小規模な計算能力
 推論専用プロセッサー
 短時間演算
学習データ
学習と推論の役割分担
93
学習
推論
学習
推論
 大規模な計算能力
 専用プロセッサー
 長時間演算
 比較的小規模な計算能力
 専用プロセッサー・省電力
 短時間演算
学習モデル 学習モデル
学習
推論
学習モデル
学習モデル
クラウドでモデルを作り、
そのモデルをエッジのデバ
イスに送りリアルタイムの
現場のデータから予測や判
定を行う。
リアルタイム性が重要な処
理は、できるだけ現場に近
い場所で処理できたほうが
有利。また、機器の個体差
にも対処できる。
クラウドで完結するサービ
スに適用。
学習
推論
推論モデル(予測や分類などの
ルール)を大量のデータから作る
推論モデルを使って現場データ
から予測や分類、判断/判定を行う
AISing,HACURUS,
SOINN など
ARAYA,LEAPMIND,
IDENなど
ABEJA,Microsoft,Google,
Facebook,Amazon,
Preferred Networkなど
NVIDIA,Intelなど
デバイス側のAIチップ(エッジAIチップ)の必要性
電力消費量の増加
 世界の電力消費量は伸び続けており、環境問題
としても取り沙汰されている。
 デバイスが増加し、データのやり取りが増加す
るとさらに世界の電力消費量が大きくなる可能
性が高い。
リアルタイム性への対応
 データ転送などによる通信遅延の発生は,遠隔
医療や産業ロボット、自動運転では通信遅延は
命取りになる場合がある。
 自動運転で認識が遅れてブレーキが遅れるなど
即時応答が必要な分野は多い。
IoT メカトロニクス
知能・身体・外的環境とAI
95
認識 意志決定 運動構成
感覚器 運動器官
骨格、関節、筋肉、靭帯、腱
外的環境
身体
知能
影響
受容
AI(人工知能)
意識
脳の活動領域
機械と意識とAI
96
時間を計算する機械=時計
「意識」はあるのか? 「意識」はあるのか?
画像や音声を認識する機械=AI
ディープラーニングの画像認識能力
97
誤認識率:
4.94%,Feb.06,2015,Microsoft
4.82%,Feb.11,2015,Google
人間以上の認識率
http://sssslide.com/www.slideshare.net/NVIDIAJapan/gpu-51812232
ディープラーニングの音声認識能力
98
https://venturebeat.com/2017/05/17/googles-speech-recognition-technology-now-has-a-4-9-word-error-rate/
仮想パーソナルアシスタントやチャット
botのような人工知能(AI)や新興技術
が2024年までに、管理職の日常作業の
ほぼ69%を代替する。
管理職の役割は、今後4年間で一新され
る。管理職は現在、フォームの記入や情
報の更新、ワークフローの承認に時間を
費やしている場合が多い。AIを使ってこ
うした作業を自動化すれば、トランザク
ション管理に費やす時間を減らし、その
代わりに学習や業績管理、目標設定によ
り多くの時間をかけることができる。
https://www.gartner.com/en/newsroom/press-releases/2020-01-23-gartner-predicts-69--of-routine-work-currently-done-b
管理職の仕事の7割をAIが代替・Gartnerが2024年を予測
機械翻訳の現状とそのプロセス
100
音声認識
Speech
Recognition
機械翻訳
machine
translation
音声合成
Speech
synthesis
2016:人間並み 2018〜19:人間超え 2018〜19:人間との区別困難
プロの逐次翻訳に匹敵(状況による)
60
50
40
30
20
10
一般の人が翻訳した場合よりも高品質であることが多い
非常に高品質で適切かつ流暢な翻訳
高品質な翻訳
理解できる適度な品質の翻訳
主旨は明白だが文法上の重大なエラーがある
主旨を理解するのが困難
ほとんど役に立たない
BLEUスコア
19851990 1995 2000 2005 2010 2015 2020
統計的機械翻訳
SMT(Statically Machine Translation)
ニューラル機械翻訳
NMT(Nural Machine Translation)
BLEU: BiLingual Evaluation Understudy
機械翻訳の限界
101
トロフィーがスーツケースに収まらない。
なぜなら、それは大きすぎるからだ。
トロフィーがスーツケースに収まらない。
なぜなら、それは小さすぎるからだ。
「大きなものを小さなものに入れられない」という理解がないと翻訳できない
トロフィーが
大きすぎるから
スーツケースが
小さすぎるから
Googleが発表した自然言語処理モデル BERT
102
トロフィーが スーツケースに収まらない。なぜなら、それは 大きすぎるから だ。
トロフィーが スーツケースに収まらない。なぜなら、それは 小さすぎるから だ。
BERT:“Bidirectional Encoder Representations from Transformers”自然言語処理技術
(NLP: Natural Language Processing)人間が使う言語をコンピュータに理解させるための技術の一種
例えば、感情分析タスクであれば、与えられた文から感情を読み取って「肯定的」か「否定的」かのどちらで
あるかを判別。これを活かして、アルゴリズムが複数の映画レビューを参照し、その映画の平均的な評価を分
析するというタスクを高精度で実行
また、「文脈の理解」や「暗黙の了解」など、より深いレベルでの言語理解に役立つとコンタクトセンターで
活用されるなど。
人工知能と機械学習の関係
103
人工知能 Artificial Intelligence/AI
機械学習 Machine Learning
ニューラル・ネットワーク
Neural Network
深層学習
Deep Learning
人間の”知能”を機械で
人工的に再現したもの
強いAI:コンピュー
タに人間と同様の知
能を持たせた仕組み
弱いAI:コンピュー
タに人間と同様の知
的な振る舞い・処理
をさせる仕組み
データからグループ分
けのためのルール(モ
デル)を作る仕組み
脳の仕組みを参考に作
られた機械学習の手法
従来よりも精度の高いモ
デルを作ることができる
ニューラル・ネットワー
クの手法
遺伝アルゴリズム、エキスパートシステム、音声認識、画像認識、感性処理、機械学習、
ゲーム、自然言語処理、情報検索、推論、探索知識表現、データマイニング、ニューラル
ネット、ヒューマンインターフェース、プランニング、マルチエージェント、ロボット
データ
プログラム
モデル
人工知能・機械学習・ディープラーニングの関係
1950年代 1960年代 1970年代 1980年代 1990年代 2000年代 2010年代
人工知能
Artificial Intelligence
機械学習
Machine Learning
深層学習
Deep Learning
人間の”知能”を機械で
人工的に再現したもの
人工知能の研究分野のひとつで
データを解析し、その結果から
判断や予測を行うための規則性
やルールを見つけ出す手法
脳科学の研究成果を基盤にデー
タの分類や認識の基準を人間が
教えなくても、データを解析す
ることで、自ら見つけ出すこと
ができる機械学習の手法
データ
アルゴリズム
規則性やルール
遺伝アルゴリズム、エキスパートシステム、音声認識、画像認識、感性処理、機械学習、
ゲーム、自然言語処理、情報検索、推論、探索知識表現、データマイニング、ニューラル
ネット、ヒューマンインターフェース、プランニング、マルチエージェント、ロボット
なぜいま人工知能なのか
インターネット
アルゴリズム GPU(Graphics Processing Unit)
脳科学の研究成果を反映 高速・並列・大規模計算能力
人工知能(Artificial Intelligence)
ビッグデータ
IoT モバイル・ウェアラブル ソーシャル・メディア ウェブサイト
WWW
第3次AIブームの背景とこれから
106
1960 1970 1980 1990 2000 2010 2020 2030
第1次AIブーム
推論・探査など
ゲームや迷路などに
用途は限られ実用性は
無かった
第2次AIブーム
ルールベースなど
エキスバーとシステムと
して実用化されたが汎用
性が無かった
第3次AIブーム
機械学習(統計確率論や深層学習など)
汎用性、実用性が高まり、様々な分野の適用
が期待されている
大型コンピューター
メインフレーム
パーソナル・コンピューター
スマート
フォン
IoT
ビッグデータ時代の到来
ARPAnet 米国・インターネット
商用利用開始
日本・インターネット
商用利用開始(IIJ)
World Wide Web
が開発され公開
画像が扱えるWWWブラウザー
Mozaicが開発され公開
Windows95発売
IEが付属し、ブラウザーでの
インターネット利用者が拡大
ISLVRCにて
ディープラーニング圧勝
1969 1990 1993
1995
2012
Googleによる
猫認識
2011
Jeopardyにて
IBM Watson勝利
電脳将棋
竜王戦 開始
1997
チェス・チャンピオンに勝利
IBM Deep Blue
2007
iPhone
発売
1981
IBM PC 5150
発売
汎用人工知能
Artificial General Intelligence
登場の可能性
ムーアの法則/コンピュータ性能の加速度的向上
1965〜
ムーアの法則の限界/新たな選択肢の登場
GPGPU、ニューロモーフィング・チップ
量子コンピュータ等
IBM S/360
メインフレーム
1964
ニューラル
ネットワーク
考案
Intel 404
マイクロプロセッサ
1971
データ流通量
1957
1956
ダートマス
会議
1982
第5世代
コンピュータ
プロジェクト
人
工
知
能
の
冬
人
工
知
能
の
冬
1950 1960 1970 1980 1990 2000 2010
1958年 パーセプトロン
脳の神経活動を数式モデル化しコンピューターに処
理させる初歩的なニューラル・ネットワーク
1960年代 記号処理方式
記号処理のためのルールや数式をプログラム化し思
考や推論など人間が行う情報処理を行わせる
1980年代
専門家の知識やノウハウをルール化し、
コンピューターに処理を行わせる
ルールベース
アプローチ 2000年代
膨大なデータをベイズ理論に基づく統計的手法
で計算し自らルール生成し情報処理する
2006年 脳科学的アプローチ
脳科学の研究成果を取り入れより忠実に脳の神
経活動を再現
人工知能研究の歴史
インターネット登場
ハードウェア性能向上
ビッグデータ・IoT
PC登場
メインフレーム登場
知
的
活
動
を
再
現
脳
の
活
動
を
再
現
統計・確率論的
アプローチ
人工知能とは/弱いAIと強いAI
人工知能(AI : Artificial Intelligence)
人間のような知的処理をコンピューターで行う技術
弱いAI
Weak AI
強いAI
Strong AI
知能を使ってすることを機
械にさせようとす取り組み
知能そのものをもつ機械を
作る取り組み
人間のような知的処理の実現
人間の脳で行う処理のしくみにか
かわらず、結果として人間が行う
知的処理ができるようになること
を目指す。
人間と同等の知能の実現
脳科学や神経科学の研究成果を取
り入れながら、人間の脳機能と同
等の汎用的な知的処理ができるよ
うになることを目指す。
人工知能とは
109
推論
与えられた知
識をもとに新し
い結論を得る
こと
学習
情報から将来
使えそうな知
識を見つける
こと
人工知能(AI : Artificial Intelligence)
人間のような知的処理をコンピューターで行う技術
弱いAI
Weak AI
強いAI
Strong AI
知能を使ってすることを機
械にさせようとす取り組み
知能そのものをもつ機械を
作る取り組み
人工知能とは
ルールベース
アプローチ
人間によるルール設定
脳科学的
アプローチ
機械学習
統計確率的
アプローチ
弱いAI
Weak AI
強いAI
Strong AI
人工知能(AI : Artificial Intelligence)
人間のような知的処理をコンピューターで行う技術
ルールベース・アプローチ
専門家の知識やノウハウを人手に
よってルール化し、そのルールに
従ってデータを処理
エキスパート
システム
統計・確率論的アプローチ
データに内在する因果関係を確率
的に記述する統計手法(ベイジア
ン・ネットワーク)を使ってデー
タを処理
脳科学的アプローチ
脳科学の研究成果を取り入れ脳の
神経活動を再現する数学的モデル
(ディープ・ニューラル・ネット
ワーク等)を使ってデータを処理
人工知能の3つのアプローチ
if (条件)
then (処理1) else (処理2)
Aである確率: 90%
Bである確率: 20% → Aが妥当
推論処理
機械
ルール生成
人間が入力
推論処理
機械
ルール生成
機械
推論処理
機械
ルール生成
機械
現実世界を全てルール化すること
は不可能。微妙なニュアンスや関
係をルート化することも難しい。
データ量が増えるほどに処理の精
度が向上。ビッグデータが手に入
るようになり実用性も向上。
脳科学の知見を取り入れながら精
度向上中。但し画像や音声の認識
などの特定領域に限られている。
Expert System
BRMS
(Business Rule Management System)
「記号処理」から「パターン認識」へ
コンピューターの登場
数値計算だけではなく
記号処理への適用拡大
論理的思考の機械化
論理計算・記号処理
ルールベース
オントロジー
コンピューター性能の向上
大規模並列処理技術の向上
利用可能データの拡大
感覚的思考の機械化
パターン認識
確率・統計的アプローチ
脳科学的アプローチ
〜2000年 2000年〜
背
景
目
的
手
法
if (条件) then (処理1) else (処理2)
人間の知性の発達と人工知能研究の発展
113
if (条件) then (処理1) else (処理2)
論理的思考
感覚的思考
心身的反応
心による身体の制御
や身体の変化による
心の変化
パターンの認識や識
別、規則性やルール
の発見
感覚として得られた
ことについての論理
的な解釈
観察から意識
意欲から行動
特徴の抽出
概念の獲得
感覚についての
論理的理由付け
ルールベース
機械学習
???
人
工
知
能
研
究
の
発
展
人
間
の
知
性
の
発
達
ニューラル・ネットワークの原理(1)
故障
稼働期間
稼働出力
稼働感覚
設置場所・気温
設置場所・湿度
○○○
・・・
結果
特徴量
特徴量の設定と組合せを設計
人間の
職人技
機械による
自動化
従来型の
機械学習
深層学習
Deep Learning
ニューラル・ネットワークの原理(2)
多数のデータを入力することで
特徴量と故障との関係の強さが
明らかになる
故障
稼働期間
稼働出力
稼働感覚
設置場所・気温
設置場所・湿度
○○○
・・・
データ
スパース(少数)コーディング
無駄な記憶や処理を省き、記憶
や処理の効率を飛躍的に高める
ニューラル・ネットワークの原理(3)
116
故障
稼働期間
稼働出力
稼働感覚
設置場所・気温
設置場所・湿度
○○○
・・・
特徴量
推論:
このデータの組合せなら故
障が起きる確率は○○%
結果
機械学習の学習方法
117
機械学習
教師あり学習
教師なし学習
入力と正解例の関係を示した
学習データを入力し、その関
係を再現するように特徴を抽
出、推論モデルを生成。
説明のない学習データを入力
し、抽出した特徴パターンか
ら類似グループを見つけ、そ
れぞれの推論モデルを生成。
クラスタリング 次元圧縮
分類 回帰
=イヌ
強化学習 推論結果に対して評価(報
酬)を与えることで、どのよ
うな結果を出して欲しいかを
示し、その結果をもうまく再
現できる推論モデルを生成。
 得点が高ければ+評価
 得点が低ければ − 評価
得点が高くなるように推論モデ
ルを生成。
それぞれに固有の特徴パターン
を見つけ出し推論モデルを生成。
特徴パターンの違いを見つけ出
し、推論モデルを生成。
広告 自動運転
ゲーム
=ネコ
教師あり学習と教師なし学習
教
師
な
し
学
習
教
師
あ
り
学
習
これは “dog” です これは “cat” です これは “bird” です
概念
概念
概念
cat : 95%
dog :15%
bird : 2%
未知の画像
未知の画像
学習
推論
推論
学習
機械学習における3つの学習方法
119
機械学習
Machine Learning
教師あり学習
Supervised Learning
入力と正解例の関係を示したデータ
を学習データとして入力し、その関
係を再現するように特徴を抽出、モ
デルを生成する。
教師なし学習
Unsupervised Leaning
なんの説明もない学習データを入力
し、抽出した特徴のパターンから類
似したグループを見つけ出し、それ
ぞれのモデルを生成する。
強化学習
Reinforcement Learning
推論結果に対して評価(報酬)を与
えることで、どのような結果を出し
て欲しいかを示し、その結果をもう
まく再現できるモデルを生成する。
回帰
Regression
分類
Classification
クラスタリング
Clustering
バンディット
アルゴリズム
Bandit Algorism
Q学習
Q Learning
売上予測
人口予測
需要予測
不正検知
など
故障診断
画像分類
顧客維持
など
レコメンド
顧客セグメンテーション
ターゲットマーケティング
など
ゲーム
広告
自動運転
リアルタイム判断
など
決定木、ランダム
フォレスト、線形回
帰など
k平均法、kモード、
DBSCANなど
次元削減
Dimensionality
Reduction
SVM、ロジスティッ
ク回帰、ナイーブベ
イズなど
主成分分析、特異値
分解、潜在的ディレ
クトリ配分法など
新しい学習法
120
教師あり学習 教師なし学習
半教師あり学習
自己教師あり学習
強化学習
逆強化学習
模倣学習
メタ学習
少数の教師ありデータと大量の教
師なしデータを使って学習する手
法
人間のお手本データをもとに教師
あり学習をして行動計画などを立
てる手法
教師なしデータに対してAIが正解
メタデータをタグづけしそれを教
師ありデータとして学習する手法
学習の仕方を学習するとも呼ばれ
る、複数のタスクの学習結果を利
用して新しいタスクの学習効率を
上げる手法
人間のお手本データを分析し、強
化学習における「報酬」を分析す
る手法
表紙データを使って学習する手法 教師なしデータだけで学習する手
法
「報酬」が高くなるように学習す
る手法
 K-meansクラスタリング
 階層的クラスタリング
 Apriori
 One-class SVM など
データを探索してその内部に何らかの構
造を見つけ出すこと。
例えば、よく似た属性値(の組み合わ
せ)を持つ顧客のセグメントを特定すれ
ば、マーケティング・キャンペーンでそ
のセグメントに特化した活動を展開でき
る。また、顧客セグメントを区別する主
要な属性値(の組み合わせ)を明らかに
することもできる。
過去のデータから将来起こりそうな事象
を予測すること。
例えば、クレジットカード取引に不正の
疑いがあるケースや、保険金請求を行い
そうな保険契約者を特定することが可能
です。
教師あり学習と教師なし学習
教
師
な
し
学
習
教
師
あ
り
学
習
 線型モデル
 ロジスティック回帰
 判別分析
 k近傍法
 決定木
 サポートベクターマシン(SVM)
 ニューラルネットワーク
 ナイーブヘイズ
 ランダムフォレスト など
適 用 アルゴリズム
敵対的生成ネットワーク GANs: Generative Adversarial Networks
122
生成者
Generator
識別者
Discriminator
画像
画像
元データ
レプリカ
元データの特徴から
できるだけ本物に近い
レプリカを生成する
元データの特徴から
元データと同じかどう
かを識別しようとする
 「生成者」はレプリカをできるだけ元データに近づけようとし、「識別者」は確実に見分けられるように互いに競い合う。
 「識別者」の能力が次第に上がり元データとレプリカをうまく見分けられるようになり、「生成者」は更に本物に近いレプ
リカを造れるようになる。
 これを繰り返してゆくことで、「生成者」は元データと区別が付かないレプリカを造れるようになる。
認識や識別などの受動的機能
深層学習(ディープラーニング)
生成や復元などの能動的機能
敵対的生成ネットワーク(GANs)
深層強化学習 deep reinforcement learning
123
勝
勝
負
プラス評価
マイナス評価
プラス評価
ゲームを繰り返し、結果の勝(プラス評価)/負(マイナス評価)
から、結果に至るプロセスひとつひとつを評価し、勝(プラス評
価)になる一番効果的/効率的なプロセスの組合せを見つけてゆく
強化学習 reinforcement learning
ブロック崩しなどのゲーム 囲 碁
 ゲームに勝つために有効な特徴(量)を画像から直
接見つけ出すために深層学習(deep learning)のア
ルゴリズムであるCNN(convolutional neural
network)を使用する。
 複雑なゲームでも人間が何を基準に勝ち負けを評価
するかを教えなくても、自分で勝ちパターンを見つ
け出す。
 対戦ゲームの場合は、機械の中でお互いに対戦させ
て、学習の回数を増やし、勝ちターンを見つけ出し
て行く。
深層強化学習 deep reinforcement learning
Deep Mind社のDQN(Deep Q-Learning)など
 囲碁の世界チャンピオンに勝ったAlphaGo/Alpha Go Zeroが有名
ディープラーニングの2つの課題
124
ディープラーニングの課題
大量の学習データ
が必要
結果が
説明できない
精度を高める高めるためには
大量の学習データを
用意しなければならない。
なぜ、この結果になったのかを
説明できない。
学習データの
精度を上げる
学習データを
水増しする
転移学習
を行う
解決策
説明可能な
手法を使う
説明が必要な用途
には使わない
解決策
「機械学習」の課題
125
大量の学習データ
・・・
機械学習
少ない学習データ
・・・
機械学習
「機械学習」の大きな課題の1つは、
その性能を上げるために大量の学習データを必要とすること
・・・
機械学習
ルール
目標値
OR
解決策
移転学習 強化学習・GANs
転移学習 Transfer Learning
126
大量の学習データ
タンパク質の特徴を
整理したデータ
・・・
タンパク質の分類方法を学習した
ニューラル・ネットワーク
機械学習
少ない学習データ
敗血症患者の血液から
取得した
タンパク質の特徴データ
・・・
敗血症を判別する
ニューラル・ネットワーク
機械学習
「転移学習」とは、すでに学習したモデル(学習済ニューラル・ネットワーク)を
少ない学習データで別の領域に適応させる技術
深層学習が前提となったシステム構造
127
深層学習フレームワーク
学習処理実行基盤
画像解析
動画認識
音声認識
話者認識
言語理解
文章解析
機械翻訳 知識表現 検索
コールセンター
顧客応対
営業支援
提案活動支援
医療
診断支援
創薬支援 その他
その他
文献データ
社内業務
データ
概念体系
辞書
音響データ
言語データ
画像データ
動画データ
その他
アプリケーション
ソリューション
認識系
サービス
学習基盤
知識ベース
学習データ
A
I
プ
ラ
ッ
ト
フ
ォ
ー
ム
データサイエンス
データサイエンティストの定義
データサイエンス力、データエンジニアリング力をベースに
データから価値を創出し、ビジネス課題に答えを出すプロフェッショナル
データサイエンスの適用事例
データサイエンティスト業務を整理したタスクリスト
資料:データサイエンティスト協会スキル委員会討議
機械学習の活用プロセス
132
モデル運用
機械学習
モデル作成
学習データ
収集・加工
学習データ
定義
問題定義
 問題発見
 ゴール設定・KPI定義
 業務方針決定
 ノウハウの形式知化
 目的変数の決定
 説明変数決定
 データソース決定
 データ収集
 加工プログラム開発
 アルゴリズム選択
 コーディング
 パラメータチューニング
 環境構築
 コーディング
 デプロイ&テスト
 経営や業務  業務  IT
 計算科学
 統計学
 計算科学
 IT
 業務
プロセス
タスク
スキルや知識
データ・サイエンスの実践プロセス
課題定義 仮説設定 データ
収集・加工
データ探索
モデル運用
施策実施
評価・改善
業務担当者と分析担当者で
ビジネスの要件と課題を共有
ビジネスの要件と課題
を踏まえて仮説を設定
仮説を検証するためのデータ
を選定、収集、洗浄、加工
データを分析し統計的に有意な
データ項目を特定、仮説を検証
モデル構築
施策策定
施策の有効性を評価する
予測モデルを構築する
仮説検証の結果を踏まえ
ビジネス施策を策定
課題定義:「運送事業者に対する交通事故における保険金支払額を減らす」というビジネス要件を満たすために、「交通
事故の発生頻度を減らす」という課題を設定
仮説設定:事故の発生原因として、安全運転を徹底すれば、課題解決になるとの仮説を設定、合わせて何をもって安全運
転かどうかを評価する基準として、事故の発生頻度が、急加速・急減速の発生回数と、「急」の強さを設定
データ収集・加工:契約企業の車両に車両の動きを検知するセンサーを搭載し、丁寧な運転か、乱暴な運転、あるいは、
適切に休憩を取っているかなどを時間帯、運転手の性別、運転時間などとの関係とともにデータを収集、無関係と考えら
れるデータやノイズを除去、利用しやすいデータ形式に加工
データ探索:収集したデータを使って統計あるいは機械学習等の分析ツールを使用し、事故の発生頻度が、急加速・急減
速の発生回数と、「急」の強さが、統計的に有意であることを突き止め、仮説の有効性を検証
施策策定:急加速・急減速の発生回数と「急」の強さを検証する車載センサー開発、契約車両に設置、データ探索で明ら
かになった確率値を前提に「安全運転スコア」を計算、安全度が高い運転者の保険料率を引き下げることで、事業主に安
全運転励行のインセンティブを与える。
モデル構築:データ探索で明らかになった優位なデータ項目と確率分布に基づき「安全運転スコア」算出する。
評価・改善:施策実施の結果や「安全運転スコア」モデルの有効性をデータから評価し、改善のサイクルを回す。
データサイエンティストの業務
後藤真理絵/リクルートマーケティングパートナーズ Data Scientist、Quipper Data Scientist
人工知能の適用事例
人工知能の進化と適用領域の広がり
136
ハードウェア
性能向上
ネットワーク
低コスト・高速化
高度な専門的アドバイス
 膨大な文献や診断記録から病名や治療法を提示
 株式市場やSNSから投資判断
 規制や産業動向からM&A戦略を提案
 遺伝子や疾患データから新薬候補物質を探索
 論文の採点や校正
効率化・省力化
 自動運転自動車やドローン
 工作機械やロボット、搬送機械などの生産設備
 コールセンターや受付での接客・応対
 ニュース記事の執筆やテクニカルライティング
 プログラミングやシステム運用
利便性と安心安全
 ウイルスと振る舞いからワクチンを自動生成
 自動翻訳・通訳
 自然言語での検索や商品紹介・問合わせ対応
 気象やゲノム、マクロ経済の解析
 自然言語での対話型のデータ分析
機械 人間 交通 自動車 情報システム
医療
ビッグデータ
収集・蓄積
アルゴリズム
進化
実用への適用拡大
機械学習の仕組み
137
機械 人間 交通 自動車 情報システム
医療
 故障や異常の検知
 エネルギー効率を
最適化した制御
 最適計画に基づく
生産
 健康のためのアド
バイス
 予防診断・病気の
予測
 趣味嗜好にあわせ
情報提供
 最適な経路の案内
 渋滞を回避する道
路管制
 災害時の誘導・管
制
 自動運転
 診断支援
 新薬開発支援
 ゲノム解析
 運用管理
 プログラミング
 システム設計支援
パターン・規則・関係などの特徴を抽出
特徴をモデル化(多次元ベクトル)
高度な専門的アドバイス
 膨大な文献や診断記録から病名や治療法を提示
 株式市場やSNSから投資判断
 規制や産業動向からM&A戦略を提案
 遺伝子や疾患データから新薬候補物質を探索
 論文の採点や校正
効率化・省力化
 自動運転自動車やドローン
 工作機械やロボット、搬送機械などの生産設備
 コールセンターや受付での接客・応対
 ニュース記事の執筆やテクニカルライティング
 プログラミングやシステム運用
利便性と安心安全
 ウイルスと振る舞いからワクチンを自動生成
 自動翻訳・通訳
 自然言語での検索や商品紹介・問合わせ対応
 気象やゲノム、マクロ経済の解析
 自然言語での対話型のデータ分析
機械学習
機械学習(Machine Learning)
パターン・規則・関係などの特徴を抽出、ルールを生成
機械学習とは何か
138
機械 人間 交通 自動車 情報システム
医療
検索 分類 判別 検知 予測
推 論 判 断
最適化
意志決定 機器制御
アドバイス
人工知能の適用領域
139
人間の関与
自律的制御
状況を把握して自律的に判断し実行
自動運転自動車・株の自動取引など
推奨・判断
データを解析し最適解を見つけ出し推奨、判断
医療診断支援・商品レコメンドなど
知識の発見
データを解析し規則性やルールなどの知識を発見
故障診断や予知・創薬用新物質発見など
対話的操作
自然な対話で機器制御、サービスを利用
スマートアシスタント・サービスロボットなど
情報整理・提供
要求に従い大量の情報を整理し情報を探し出す
質問応答・判例検索など
知的作業の支援
知的能力の拡張
知的作業の自律化
人工知能の得意分野と不得意分野
140
自律的制御
状況を把握して自律的に判断し実行
自動運転自動車・株の自動取引など
推奨・判断
データを解析し最適解を見つけ出し推奨、判断
医療診断支援・商品レコメンドなど
知識の発見
データを解析し規則性やルールなどの知識を発見
故障診断や予知・創薬用新物質発見など
対話的操作
自然な対話で機器制御、サービスを利用
スマートアシスタント・サービスロボットなど
情報整理・提供
要求に従い大量の情報を整理し情報を探し出す
質問応答・判例検索など
静的・固定的なデータ 動的・解放的なデータ
全体が固定化し、ルールなどにより結果
の選択肢が限定されているデータ
静止画、ゲーム、試験問題など
得意な分野 不得意な分野
全体が動的に変化し、結果の選択肢が限定
できず完全な予測が困難なデータ
動画、一般的な常識を必要とする問
題や物理的な動作を伴う問題など
 手を放せばモノは下へ落ちる
 高速道路で走行中に手を出すと危険だ
 部屋でボールを投げても遠くには投げられない
など
不得意な分野も徐々に克服されつつはあるが、
「特化型人工知能」では限界もあり、「汎用
型人工知能」の成果をまたなければならない
領域でもある。
AIマップ・AI研究は多様 フロンティアは広大
人工知能学会: https://www.ai-gakkai.or.jp/pdf/aimap/AIMap_JP_20200611.pdf#page=25
AIマップ・AI研究の現在
人工知能学会: https://www.ai-gakkai.or.jp/pdf/aimap/AIMap_JP_20200611.pdf#page=25
人工知能の可能性と限界
Whyから始める
144
いかなる問題を解決するのか?
Purpose(目的/存在意義)を
明確にする
どのように問題を解決するのか?
構想や体制、開発や運用の
方針や計画を明確にする
何を使って問題を解決するのか?
技術や手法、製品やサービスなどの
手段を具体化する
WHY
HOW
What
人間と機械の役割分担
145
WHY
HOW
What テクノロジーにより
置き換えられる領域
AI、ロボット、クラウド、自動化など
人間でなければ
できない領域
なぜ、なんのために、何をしたいかなど
AIに出来ること、人間に求められる能力
146
自分で問いや問題を
作ることが出来ない
与えられた問いや問題には
人間よりも賢く答えられる
問いや問題を作る能力
人工知能を使いこなす能力
結果を解釈し活用する能力
人間に求められる能力
AI
多様性
性別・人種・ジャンル・地域・趣味嗜好など
創造力とは何か
創造力
コミュニケーション力
相手の意見を訊き
自分の意見を述べ共感を生む
アウトプット力
自分の意見や主張を伝わるように
表現し発信し続ける
デザイン力
要素分解と構成を繰り返し
カタチを生みだす
移動力
時間や場所を面倒がらず
様々な場所に行って過ごす
人脈力
多くの人に
知られる存在になる
ミッシング・ミドル(失われた中間領域)
148
主
導
共
感
創
造
判
断
訓
練
説
明
維
持
増
幅
相
互
作
用
具
現
化
ト
ラ
ン
ザ
ク
シ
ョ
ン
反
復
予
測
適
応
人間のみの活動
人間による
機械の補完
機械による
人間の能力の拡張
人間と機械の協働活動 機械のみの活動
「人間+マシン・AI時代の8つの融合スキルより(東洋経済社)/p.11」を参考に作成
学習データと結果の関係
149
宜しくお願い致します
汚い字の学習データ
きれいな字の学習データ
機械学習 生成される出力結果
機械学習は学習データの範囲でのみ結果を出すことができる。
言語生成
人工知能にできること、できないこと
150
これはネコである
認識
分類
人工知能に
できること
 株価が異常な値動きをしている
 機械の振動が正常時とは異なっている
 ここに癌の病変がある
データを分析する
私はネコを見たい
意志
問い
人工知能に
できないこと
 なぜそうなっているのか?どうすべきか?
 これは故障なのか?どのような対応が必要か?
 なぜ癌になったのか?どう伝えるべきか?
問いを発する
人間は「テーマ」を決め「問い」を発し、AIは「答え」を見つける
151
美味しいカレーを
食べたい!
この近くにある
カレー屋さんを教えて?
この新しい事業プランを
成功させたい!
成功事例や成功させるため
の要件を教えて?
AI
152
ある ない
ある ない
ある ない
ある
(少ない学習データ)
ある
(膨大な学習データ)
高い 低い
(ひとつの知的処理に特化)
高い 低い
低い 高い
人間は身体に備わる様々な感覚器からの情報も含め総合して知覚・認識
しているが、機械には身体がないのでそれができない。
自分が現在何をやっているか、今はどんな状況なのかなどが自分でわか
る心の働きである意識により、人間は様々な知的処理を同時に実行し、
それを統合・制御しているが、機械にはできない。
人間は、自分の考えや選択を決心し、実行する能力、あるいは、物事を
成し遂げようとする意志を持っているが、機械にはない。
人間は少ない学習データからでも効率よく学習できる能力をそなえてい
るが、機械は膨大な学習データとそれを処理できる膨大な計算能力(消
費エネルギー)を必要とする。
人間はひとつの脳で様々な種類の知的処理が可能だが、機械は特定の知
的処理に特化している。
人間は、神経の機能単位が消失しても、それを自律的に補填・回復させ
ることができるが、機械にはそれができない。
人間の場合、1千億個のニューロンによる超並列処理がおこなわれてい
るが、その数を増やすことはできない。しかし、機械のプロセッサーは
増やすことはできる。
人間の知性と機械の知性
意識
身体性
意志
学習能力
汎用性
可塑性
スケーラ
ビリティ
高い 低い
人間の脳の消費エネルギーは思考時で21ワット/時程度のエネルギーを
消費するが、機械の場合はその数千倍から数万倍を必要とする。例えば、
GoogleのAlphaGoの消費電力は25万ワット/時とされている。
エネルギー
効率
ある ある 共に記憶能力はあるが、人間の場合は、身体的な感覚を含む記憶が可能
であり、記憶内容やメカニズムは必ずしも同じではない。
記憶能力
機
能
的
特
徴
器
質
的
特
徴
人間の知性 機械の知性 補足説明
「AIカント君」の可能性について
153
AIカント君
イマヌエル・カント
Immanuel Kant
1724年4月22日〜1804年2月12日
プロイセン王国(ドイツ)の哲学者
カントの著作を
学習データとして入力し
彼のテーマや思考のパターンを
モデル化する
問い:
生きるとは何か?
答え:
生きるとは、
XXXXXである!
「AIカント君」には、
内発的な疑問を持つことはできないので、
このような問いを産み出すことはできない。
「わたしは何を知ることができるのだろうか」
「わたしは何をすべきなのであろうか」
「わたしは何を望むのがよいのだろうか」
「人間とは何だろうか」
カントの考え方を知る手助けにはなるかもしれない。しかし、
人間にしかできないこと・機械にもできること
帰還した爆撃機の被弾状況
 銃撃を受けても帰還できたのはなぜか?
 帰還した爆撃機の銃撃箇所の分布を調べてみた。
 この範囲への銃撃なら飛行は継続できる。
 これ以外に被弾したので撃墜されたのではないか?
意味を理解する
問いを作る
第二次世界大戦中、イギリスはドイツより多くの爆撃機を失っていた。 彼らは装甲を追加することに決めたが、相当の費
用がかかるので追加する場所を慎重に選択する必要があった。
撃墜された爆撃機の被弾状況(想定)
 帰還した爆撃機にはない銃撃箇所の分布を想定した。
 この範囲が銃撃されたら飛行は困難になる。
 ここへの銃撃を防ぐことはできない。
 墜落しやすい箇所の装甲を強化すれば墜落は防げる。
正解を見つける
結果を検証する
Abraham Wald
(ハンガリーの数学者)
が提示した解決策
人間とAIの役割分担
人間にしかできないこと AIに任せた方がいいこと
 疑問や興味を持つ
 課題を持ち解決したいと思う
 目的やテーマを設定する
 結果をイメージできる
 行動に意味を与える
 最適な結果を高速に見つける
 大規模データを高速に計算する
 試行錯誤を高速に繰り返す
 膨大な選択肢を絞り込む
 膨大な組合せを検証する
意欲や興味、想像、意味付け 高速・大量な論理演算、検索と比較
マシンは答えに特化し、人間はよりよい質問を長期的に
生みだすことに力を傾けるべきだ。
“これからインターネットに起こる『不可避な12の出来事』” ケビン・ケリー・2016
人工知能と機械学習
156
人工知能(Artificial Intelligence)
人間の”知能”を機械で
人工的に再現したもの
情報から知識を獲得する 知識から新たな結果を得る
学習(Learning) 推論(inference)
ルールベース :人間の持っている知識を機械に与える
機械学習 :機械自身がデータから知識を獲得する
知識:ルールや関係、記憶など
意識 意欲 感情
特化型人工知能
個別の領域において知的に振る舞う
汎用型人工知能
異なる領域で多様で複雑な問題を解決する
脳の全機能を
人工的に実現する
脳の特定の機能を
人工的に実現する
データに潜む関係や構造を機械に
自動的に発見してもらう仕組み
技術水準
157
顔認識
画像認識
音声認識
映像認識
言語翻訳
予測分析
質問応答
論理的対話
自由な対話
雑談
人間以上
人間同等
人間未満
実用レベル
人間未満
分野限定で
実用レベル
人間未満
実用レベル
には未達
汎用型人工知能の登場で
能力向上が期待される領域
デイープラーニングの進化で
能力向上が期待される領域
日経コンピュータ 2016.4.28 P22の資料を参考に作成
人工知能と付き合う3つの方法
158
ビッグデータ 263
Kw
○×電力
仮設設定
自然言語や動作
による指示・操作
自律動作・判断
規則性の発見
自然言語や
動作の理解
最適解の発見
コンピュータ
や機械
状況や変化
人間と機械との
「自然な関係」を築く
膨大なデータから
「仮設」を見つけ出す
状況や変化を読み取り
自律的に動作する
人工知能の4レベル
159
単純制御:指示されたことをそまま行う
予め定められたルールに従い制御する(人工知能搭載○○)。
 気温が上がるとスイッチを切るエアコン
 洗濯物の重さで洗濯時間を自動的に変更する洗濯機
 ひげの伸び具合で剃り方を変える電気シェーバーなど
ルールベース:指示されたことを自ら考えて実行する
外の世界を観測することによって振る舞いを変える。振る舞いのパターンを多くするために、予め用意された
ルールに従い学習・推論し実行する。
 「駒がこの場所にあるときは、こう動かすのがいい」といった予め決められたルールに従って、これからの打ち手を探索して打つ
ことができる囲碁や将棋のシステム
 与えられた知識ベースに従って、検査の結果から診断内容や処方する薬を決めて出力する医療診断システム
機械学習:学習の着眼点は人間が教えるが対応パターンを自動的に学習する
人間があらかじめルールを細かく決めて組み込んでおかなくても、コンピュータが自ら大量のデータを分析し
機械学習を活用し対応パターンを自ら見つけ出す。ただし学習のための着眼点(特徴量)は人間が設計。
 「駒がこの場所にあるときは、こう動かすのがいい」ということを設定しておかなくても、対戦を繰り返すことでコンピュータ自
身が自分で学習する将棋や囲碁のシステム
 診断データや生体データを多数読み込み、ある病気とある病気に相関があるということを自分で学ぶ医療診断システム
深層学習:学習の着眼点を人間が教えなくても対応パターンを自動的に学習する
学習に使う変数(着眼点/特徴量)を自分で学習して見つけ、対応のパターンを見つけ出す。
 1つの駒の位置だけではなく、複数の駒の関係性を見たほうがいいということを、自分で見つけ出す囲碁や将棋のシステム
 一連の症状が患者の血糖異常を表していて、複数の病気の原因になっているようだ、ということを自分で見つけ出すことができる
医療診断システム
レ
ベ
ル
1
レ
ベ
ル
2
レ
ベ
ル
3
レ
ベ
ル
4
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI
LiBRA 03.2021 / AI

Mais conteúdo relacionado

Mais procurados

LiBRA 04.2021 / DX_Fundamentals
LiBRA 04.2021 / DX_FundamentalsLiBRA 04.2021 / DX_Fundamentals
LiBRA 04.2021 / DX_FundamentalsMasanori Saito
 
211101_LiBRA_インフラ
211101_LiBRA_インフラ211101_LiBRA_インフラ
211101_LiBRA_インフラMasanori Saito
 
LiBRA 04.2021 / Sum_1/2
LiBRA 04.2021 / Sum_1/2LiBRA 04.2021 / Sum_1/2
LiBRA 04.2021 / Sum_1/2Masanori Saito
 
LiBRA 08.2021 / 開発と運用
LiBRA 08.2021 / 開発と運用LiBRA 08.2021 / 開発と運用
LiBRA 08.2021 / 開発と運用Masanori Saito
 
LiBRA 04.2021 / Strategy_DX
LiBRA 04.2021 / Strategy_DXLiBRA 04.2021 / Strategy_DX
LiBRA 04.2021 / Strategy_DXMasanori Saito
 
LiBRA 10.2021 / DXとこれからのビジネス
LiBRA 10.2021 / DXとこれからのビジネスLiBRA 10.2021 / DXとこれからのビジネス
LiBRA 10.2021 / DXとこれからのビジネスMasanori Saito
 
LiBRA 04.2021 / DevOps
LiBRA 04.2021 / DevOpsLiBRA 04.2021 / DevOps
LiBRA 04.2021 / DevOpsMasanori Saito
 
LiLz Boot Campのご紹介
LiLz Boot Campのご紹介LiLz Boot Campのご紹介
LiLz Boot Campのご紹介LiLz Inc.
 
LiBRA 08.2021 / Strategy DX以外
LiBRA 08.2021 / Strategy DX以外LiBRA 08.2021 / Strategy DX以外
LiBRA 08.2021 / Strategy DX以外Masanori Saito
 
LiBRA 08.2021 / 総集編#01
LiBRA 08.2021 / 総集編#01LiBRA 08.2021 / 総集編#01
LiBRA 08.2021 / 総集編#01Masanori Saito
 

Mais procurados (20)

LiBRA 04.2021 / DX_Fundamentals
LiBRA 04.2021 / DX_FundamentalsLiBRA 04.2021 / DX_Fundamentals
LiBRA 04.2021 / DX_Fundamentals
 
211101_LiBRA_インフラ
211101_LiBRA_インフラ211101_LiBRA_インフラ
211101_LiBRA_インフラ
 
LiBRA 04.2019 / AI
LiBRA 04.2019 / AILiBRA 04.2019 / AI
LiBRA 04.2019 / AI
 
LiBRA 07.2021 / AI
LiBRA 07.2021 / AILiBRA 07.2021 / AI
LiBRA 07.2021 / AI
 
LiBRA 04.2021 / Sum_1/2
LiBRA 04.2021 / Sum_1/2LiBRA 04.2021 / Sum_1/2
LiBRA 04.2021 / Sum_1/2
 
LiBRA 04.2021 / AI
LiBRA 04.2021 / AILiBRA 04.2021 / AI
LiBRA 04.2021 / AI
 
LiBRA 08.2021 / 開発と運用
LiBRA 08.2021 / 開発と運用LiBRA 08.2021 / 開発と運用
LiBRA 08.2021 / 開発と運用
 
LiBRA 09.2021 / AI
LiBRA 09.2021 / AILiBRA 09.2021 / AI
LiBRA 09.2021 / AI
 
LiBRA 10.2021 / DX
LiBRA 10.2021 / DXLiBRA 10.2021 / DX
LiBRA 10.2021 / DX
 
LiBRA 04.2021 / Strategy_DX
LiBRA 04.2021 / Strategy_DXLiBRA 04.2021 / Strategy_DX
LiBRA 04.2021 / Strategy_DX
 
LiBRA 10.2021 / DXとこれからのビジネス
LiBRA 10.2021 / DXとこれからのビジネスLiBRA 10.2021 / DXとこれからのビジネス
LiBRA 10.2021 / DXとこれからのビジネス
 
LiBRA 06.2021 / IoT
LiBRA 06.2021 / IoTLiBRA 06.2021 / IoT
LiBRA 06.2021 / IoT
 
LiBRA 09.2021 / DX
LiBRA 09.2021 / DXLiBRA 09.2021 / DX
LiBRA 09.2021 / DX
 
LiBRA 04.2021 / DevOps
LiBRA 04.2021 / DevOpsLiBRA 04.2021 / DevOps
LiBRA 04.2021 / DevOps
 
LiLz Boot Campのご紹介
LiLz Boot Campのご紹介LiLz Boot Campのご紹介
LiLz Boot Campのご紹介
 
LiBRA 06.2021 / AI
LiBRA 06.2021 / AILiBRA 06.2021 / AI
LiBRA 06.2021 / AI
 
LiBRA 08.2021 / Strategy DX以外
LiBRA 08.2021 / Strategy DX以外LiBRA 08.2021 / Strategy DX以外
LiBRA 08.2021 / Strategy DX以外
 
LiBRA 10.2021 / IoT
LiBRA 10.2021 / IoTLiBRA 10.2021 / IoT
LiBRA 10.2021 / IoT
 
LiBRA 07.2021 / IoT
LiBRA 07.2021 / IoTLiBRA 07.2021 / IoT
LiBRA 07.2021 / IoT
 
LiBRA 08.2021 / 総集編#01
LiBRA 08.2021 / 総集編#01LiBRA 08.2021 / 総集編#01
LiBRA 08.2021 / 総集編#01
 

Semelhante a LiBRA 03.2021 / AI

Semelhante a LiBRA 03.2021 / AI (20)

LiBRA_210201/AI
LiBRA_210201/AILiBRA_210201/AI
LiBRA_210201/AI
 
LiBRA 10.2021 / AI
LiBRA 10.2021 / AILiBRA 10.2021 / AI
LiBRA 10.2021 / AI
 
LiBRA 11.2020 / AI
LiBRA 11.2020 / AILiBRA 11.2020 / AI
LiBRA 11.2020 / AI
 
LiBRA 10.2020 / AI
LiBRA 10.2020 / AILiBRA 10.2020 / AI
LiBRA 10.2020 / AI
 
LiBRA 07.2020 / AI
LiBRA 07.2020 / AILiBRA 07.2020 / AI
LiBRA 07.2020 / AI
 
LiBRA 09.2020 / AI
LiBRA 09.2020 / AILiBRA 09.2020 / AI
LiBRA 09.2020 / AI
 
LiBRA 12.2020 / AI
LiBRA 12.2020 / AILiBRA 12.2020 / AI
LiBRA 12.2020 / AI
 
LiBRA 08.2020 / AI
LiBRA 08.2020 / AILiBRA 08.2020 / AI
LiBRA 08.2020 / AI
 
LiBRA 11.2018 / AI
LiBRA 11.2018 / AILiBRA 11.2018 / AI
LiBRA 11.2018 / AI
 
LiBRA 06.2021 / DX
LiBRA 06.2021 / DXLiBRA 06.2021 / DX
LiBRA 06.2021 / DX
 
LiBRA 03.2021 / IoT
LiBRA 03.2021 / IoTLiBRA 03.2021 / IoT
LiBRA 03.2021 / IoT
 
LiBRA 05.2021 / IoT
LiBRA 05.2021 / IoTLiBRA 05.2021 / IoT
LiBRA 05.2021 / IoT
 
LiBRA 07.2021 / DX
LiBRA 07.2021 / DXLiBRA 07.2021 / DX
LiBRA 07.2021 / DX
 
211001_LiBRA_IoT
211001_LiBRA_IoT211001_LiBRA_IoT
211001_LiBRA_IoT
 
LiBRA_210201/IoT
LiBRA_210201/IoTLiBRA_210201/IoT
LiBRA_210201/IoT
 
LiBRA 08.2021 / IoT
LiBRA 08.2021 / IoTLiBRA 08.2021 / IoT
LiBRA 08.2021 / IoT
 
LiBRA_210201/DX_Fundamentals
LiBRA_210201/DX_FundamentalsLiBRA_210201/DX_Fundamentals
LiBRA_210201/DX_Fundamentals
 
LiBRA 09.2021 / IoT
LiBRA 09.2021 / IoTLiBRA 09.2021 / IoT
LiBRA 09.2021 / IoT
 
LiBRA 03.2021 / DevOps
LiBRA 03.2021 / DevOpsLiBRA 03.2021 / DevOps
LiBRA 03.2021 / DevOps
 
LiBRA 03.2021 / DXの基本
LiBRA 03.2021 / DXの基本LiBRA 03.2021 / DXの基本
LiBRA 03.2021 / DXの基本
 

Mais de Masanori Saito

211101_最新トレンド_パッケージ
211101_最新トレンド_パッケージ211101_最新トレンド_パッケージ
211101_最新トレンド_パッケージMasanori Saito
 
211101_LiBRA_クラウド
211101_LiBRA_クラウド211101_LiBRA_クラウド
211101_LiBRA_クラウドMasanori Saito
 
LiBRA 10.2021 /クラウドコンピューティング
LiBRA 10.2021 /クラウドコンピューティングLiBRA 10.2021 /クラウドコンピューティング
LiBRA 10.2021 /クラウドコンピューティングMasanori Saito
 
LiBRA 10.2021 / インフラとプラットフォーム
LiBRA 10.2021 / インフラとプラットフォームLiBRA 10.2021 / インフラとプラットフォーム
LiBRA 10.2021 / インフラとプラットフォームMasanori Saito
 
LiBRA 10.2021 / 開発と運用
LiBRA 10.2021 / 開発と運用LiBRA 10.2021 / 開発と運用
LiBRA 10.2021 / 開発と運用Masanori Saito
 
LiBRA 10.2021 / DXの基本
LiBRA 10.2021 / DXの基本LiBRA 10.2021 / DXの基本
LiBRA 10.2021 / DXの基本Masanori Saito
 
LiBRA 10.2021 / 総集編#02
LiBRA 10.2021 / 総集編#02LiBRA 10.2021 / 総集編#02
LiBRA 10.2021 / 総集編#02Masanori Saito
 
LiBRA 10.2021 / 総集編#01
LiBRA 10.2021 / 総集編#01LiBRA 10.2021 / 総集編#01
LiBRA 10.2021 / 総集編#01Masanori Saito
 
LiBRA 09.2021 / 新入社員のための最新ITトレンド研修
LiBRA 09.2021 / 新入社員のための最新ITトレンド研修LiBRA 09.2021 / 新入社員のための最新ITトレンド研修
LiBRA 09.2021 / 新入社員のための最新ITトレンド研修Masanori Saito
 
LiBRA 09.2021 / DXの本質とビジネス戦略 SI事業者向け
LiBRA 09.2021 / DXの本質とビジネス戦略 SI事業者向けLiBRA 09.2021 / DXの本質とビジネス戦略 SI事業者向け
LiBRA 09.2021 / DXの本質とビジネス戦略 SI事業者向けMasanori Saito
 
LiBRA 09.2021 / 総集編 1/2
LiBRA 09.2021 / 総集編 1/2LiBRA 09.2021 / 総集編 1/2
LiBRA 09.2021 / 総集編 1/2Masanori Saito
 
LiBRA 09.2021 / 開発と運用
LiBRA 09.2021 / 開発と運用LiBRA 09.2021 / 開発と運用
LiBRA 09.2021 / 開発と運用Masanori Saito
 
LiBRA 09.2021 / 総集編 2/2
LiBRA 09.2021 / 総集編 2/2LiBRA 09.2021 / 総集編 2/2
LiBRA 09.2021 / 総集編 2/2Masanori Saito
 

Mais de Masanori Saito (20)

211101_DXの基礎
211101_DXの基礎211101_DXの基礎
211101_DXの基礎
 
211101_最新トレンド_パッケージ
211101_最新トレンド_パッケージ211101_最新トレンド_パッケージ
211101_最新トレンド_パッケージ
 
211101_DevOps
211101_DevOps211101_DevOps
211101_DevOps
 
211101_LiBRA_クラウド
211101_LiBRA_クラウド211101_LiBRA_クラウド
211101_LiBRA_クラウド
 
211101_LiBRA_ERP
211101_LiBRA_ERP211101_LiBRA_ERP
211101_LiBRA_ERP
 
211101_LiBRA_AI
211101_LiBRA_AI211101_LiBRA_AI
211101_LiBRA_AI
 
211101_LiBRA_DX以外
211101_LiBRA_DX以外211101_LiBRA_DX以外
211101_LiBRA_DX以外
 
LiBRA 10.2021 / ERP
LiBRA 10.2021 / ERPLiBRA 10.2021 / ERP
LiBRA 10.2021 / ERP
 
LiBRA 10.2021 /クラウドコンピューティング
LiBRA 10.2021 /クラウドコンピューティングLiBRA 10.2021 /クラウドコンピューティング
LiBRA 10.2021 /クラウドコンピューティング
 
LiBRA 10.2021 / インフラとプラットフォーム
LiBRA 10.2021 / インフラとプラットフォームLiBRA 10.2021 / インフラとプラットフォーム
LiBRA 10.2021 / インフラとプラットフォーム
 
LiBRA 10.2021 / 開発と運用
LiBRA 10.2021 / 開発と運用LiBRA 10.2021 / 開発と運用
LiBRA 10.2021 / 開発と運用
 
LiBRA 10.2021 / ERP
LiBRA 10.2021 / ERPLiBRA 10.2021 / ERP
LiBRA 10.2021 / ERP
 
LiBRA 10.2021 / DXの基本
LiBRA 10.2021 / DXの基本LiBRA 10.2021 / DXの基本
LiBRA 10.2021 / DXの基本
 
LiBRA 10.2021 / 総集編#02
LiBRA 10.2021 / 総集編#02LiBRA 10.2021 / 総集編#02
LiBRA 10.2021 / 総集編#02
 
LiBRA 10.2021 / 総集編#01
LiBRA 10.2021 / 総集編#01LiBRA 10.2021 / 総集編#01
LiBRA 10.2021 / 総集編#01
 
LiBRA 09.2021 / 新入社員のための最新ITトレンド研修
LiBRA 09.2021 / 新入社員のための最新ITトレンド研修LiBRA 09.2021 / 新入社員のための最新ITトレンド研修
LiBRA 09.2021 / 新入社員のための最新ITトレンド研修
 
LiBRA 09.2021 / DXの本質とビジネス戦略 SI事業者向け
LiBRA 09.2021 / DXの本質とビジネス戦略 SI事業者向けLiBRA 09.2021 / DXの本質とビジネス戦略 SI事業者向け
LiBRA 09.2021 / DXの本質とビジネス戦略 SI事業者向け
 
LiBRA 09.2021 / 総集編 1/2
LiBRA 09.2021 / 総集編 1/2LiBRA 09.2021 / 総集編 1/2
LiBRA 09.2021 / 総集編 1/2
 
LiBRA 09.2021 / 開発と運用
LiBRA 09.2021 / 開発と運用LiBRA 09.2021 / 開発と運用
LiBRA 09.2021 / 開発と運用
 
LiBRA 09.2021 / 総集編 2/2
LiBRA 09.2021 / 総集編 2/2LiBRA 09.2021 / 総集編 2/2
LiBRA 09.2021 / 総集編 2/2
 

Último

スマートフォンを用いた新生児あやし動作の教示システム
スマートフォンを用いた新生児あやし動作の教示システムスマートフォンを用いた新生児あやし動作の教示システム
スマートフォンを用いた新生児あやし動作の教示システムsugiuralab
 
PHP-Conference-Odawara-2024-04-000000000
PHP-Conference-Odawara-2024-04-000000000PHP-Conference-Odawara-2024-04-000000000
PHP-Conference-Odawara-2024-04-000000000Shota Ito
 
Amazon SES を勉強してみる その12024/04/12の勉強会で発表されたものです。
Amazon SES を勉強してみる その12024/04/12の勉強会で発表されたものです。Amazon SES を勉強してみる その12024/04/12の勉強会で発表されたものです。
Amazon SES を勉強してみる その12024/04/12の勉強会で発表されたものです。iPride Co., Ltd.
 
新人研修のまとめ 2024/04/12の勉強会で発表されたものです。
新人研修のまとめ       2024/04/12の勉強会で発表されたものです。新人研修のまとめ       2024/04/12の勉強会で発表されたものです。
新人研修のまとめ 2024/04/12の勉強会で発表されたものです。iPride Co., Ltd.
 
IoT in the era of generative AI, Thanks IoT ALGYAN.pptx
IoT in the era of generative AI, Thanks IoT ALGYAN.pptxIoT in the era of generative AI, Thanks IoT ALGYAN.pptx
IoT in the era of generative AI, Thanks IoT ALGYAN.pptxAtomu Hidaka
 
20240412_HCCJP での Windows Server 2025 Active Directory
20240412_HCCJP での Windows Server 2025 Active Directory20240412_HCCJP での Windows Server 2025 Active Directory
20240412_HCCJP での Windows Server 2025 Active Directoryosamut
 
UPWARD_share_company_information_20240415.pdf
UPWARD_share_company_information_20240415.pdfUPWARD_share_company_information_20240415.pdf
UPWARD_share_company_information_20240415.pdffurutsuka
 
Postman LT Fukuoka_Quick Prototype_By Daniel
Postman LT Fukuoka_Quick Prototype_By DanielPostman LT Fukuoka_Quick Prototype_By Daniel
Postman LT Fukuoka_Quick Prototype_By Danieldanielhu54
 
[DevOpsDays Tokyo 2024] 〜デジタルとアナログのはざまに〜 スマートビルディング爆速開発を支える 自動化テスト戦略
[DevOpsDays Tokyo 2024] 〜デジタルとアナログのはざまに〜 スマートビルディング爆速開発を支える 自動化テスト戦略[DevOpsDays Tokyo 2024] 〜デジタルとアナログのはざまに〜 スマートビルディング爆速開発を支える 自動化テスト戦略
[DevOpsDays Tokyo 2024] 〜デジタルとアナログのはざまに〜 スマートビルディング爆速開発を支える 自動化テスト戦略Ryo Sasaki
 

Último (9)

スマートフォンを用いた新生児あやし動作の教示システム
スマートフォンを用いた新生児あやし動作の教示システムスマートフォンを用いた新生児あやし動作の教示システム
スマートフォンを用いた新生児あやし動作の教示システム
 
PHP-Conference-Odawara-2024-04-000000000
PHP-Conference-Odawara-2024-04-000000000PHP-Conference-Odawara-2024-04-000000000
PHP-Conference-Odawara-2024-04-000000000
 
Amazon SES を勉強してみる その12024/04/12の勉強会で発表されたものです。
Amazon SES を勉強してみる その12024/04/12の勉強会で発表されたものです。Amazon SES を勉強してみる その12024/04/12の勉強会で発表されたものです。
Amazon SES を勉強してみる その12024/04/12の勉強会で発表されたものです。
 
新人研修のまとめ 2024/04/12の勉強会で発表されたものです。
新人研修のまとめ       2024/04/12の勉強会で発表されたものです。新人研修のまとめ       2024/04/12の勉強会で発表されたものです。
新人研修のまとめ 2024/04/12の勉強会で発表されたものです。
 
IoT in the era of generative AI, Thanks IoT ALGYAN.pptx
IoT in the era of generative AI, Thanks IoT ALGYAN.pptxIoT in the era of generative AI, Thanks IoT ALGYAN.pptx
IoT in the era of generative AI, Thanks IoT ALGYAN.pptx
 
20240412_HCCJP での Windows Server 2025 Active Directory
20240412_HCCJP での Windows Server 2025 Active Directory20240412_HCCJP での Windows Server 2025 Active Directory
20240412_HCCJP での Windows Server 2025 Active Directory
 
UPWARD_share_company_information_20240415.pdf
UPWARD_share_company_information_20240415.pdfUPWARD_share_company_information_20240415.pdf
UPWARD_share_company_information_20240415.pdf
 
Postman LT Fukuoka_Quick Prototype_By Daniel
Postman LT Fukuoka_Quick Prototype_By DanielPostman LT Fukuoka_Quick Prototype_By Daniel
Postman LT Fukuoka_Quick Prototype_By Daniel
 
[DevOpsDays Tokyo 2024] 〜デジタルとアナログのはざまに〜 スマートビルディング爆速開発を支える 自動化テスト戦略
[DevOpsDays Tokyo 2024] 〜デジタルとアナログのはざまに〜 スマートビルディング爆速開発を支える 自動化テスト戦略[DevOpsDays Tokyo 2024] 〜デジタルとアナログのはざまに〜 スマートビルディング爆速開発を支える 自動化テスト戦略
[DevOpsDays Tokyo 2024] 〜デジタルとアナログのはざまに〜 スマートビルディング爆速開発を支える 自動化テスト戦略
 

LiBRA 03.2021 / AI