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  1. 1. 経験の諸理論からみた 現代社会で求められる“実践” 早稲田大学人間科学研究科博士課程 福山佑樹
  2. 2. 自己紹介 福山佑樹 (Yuki Fukuyama) 【所属とEN】 早稲田大学大学院博士課程1年 /東大中原研OB ・居候(オブザーバ) 【研究】 • ゲーム×学習に関する研究と実践 (環境学習ゲーム・組織市民行動ゲームの開発/デジタルゲー ムの教育効果の研究/WSの実施等) • 組織や職場に関する研究 (職場学習と組織市民行動の調査/対話システムの研究) 2
  3. 3. 実践と経験 • 何かを実践すること →誰かに“経験”を与えること • “経験”とはなんなのか、“経験”についてどん な議論がされてきたのかを知ること →自分の“実践”を見つめ直すことにつながる
  4. 4. 経験とは? • 有機体と自然環境および社会環境との相互 作用に関することがら(Dewey,1925) • 1次的経験 五感を駆使することによって環境を直接探索し、その 結果として獲得された経験 • 2次的経験 (他者によって)処理された情報(etc.TV/人との会話)に よって獲得された経験
  5. 5. ※デューイの経験の2つの原理 • 「経験の連続性」 すべての経験は過去の経験から何らかを受け取り、そ して未来の経験の質を、何らかの方法で変容させる • 「経験の相互作用」 すべての真正な経験は、その経験がなされる客観的 な条件をある程度変容させるという、積極的な側面を もっている
  6. 6. これまでの社会 “良い” くらし “良い” 会社 “良い” みんながイメージする 学校 “よい人生”の存在
  7. 7. 現在の社会 “良い”くらし? どうやって“良い”くらし にたどり着くのか? “良い”くらし? “良い”くらし? そもそもみんなが認める “良い”くらしなんてある だとしたら、自分のくらしに のか?? どんな意味があるのか?
  8. 8. これは… • 100年以上前に行われたプラグマティズムを めぐる“哲学”の議論の流れに似ている… • プラグマティズムとは… 知識や理論等の観念的なものは、生活上の実 践(経験)に即したところに意義があるという考え ⇒観念至上的で絶対的な哲学への批判
  9. 9. (超乱暴な)伝統的西洋哲学 不変で 絶対的な法則・原理 絶対的な 真理 真実の 世界 (内的世界) 観念・イデア 到達不可能 ・唯一の”正しい真理”が支配する世界 日常的経験 ・我々が経験するのは“心の内容” (外的世界) ・“確実性”の探求
  10. 10. プラグマティズムの世界 変更可能 な真理 真理は歴史的な文脈・経験/実 験の結果等によって修正される 真理は(経験を再解釈したり、まとめ たりする際に)“役に立つもの”である 経験/実験
  11. 11. この議論を踏まえると • 変化する現代社会では各々の“日常的な経験”を元 に自分の生活の意味を修正しながら作り上げていく ことが必要 しかし、現代社会の経験は… ・“分断化”されており ・“2次的経験”のみが支配的であり ⇒質の高い経験が得られず、そのような能力を獲得す ることが出来ていない
  12. 12. ※参照した4人のプラグマティスト • ウィリアム・ジェームズ(1842-1912) →根本経験論。経験の原点は直接経験であり、唯一の実在は 直接経験にある。 • ジョン・デューイ(1859-1952) →道具主義。真理の判断は人間には不可能であり、“有用か” という観点で判断される。保証された言明可能性としての真理 • リチャード・ローティ(1931-2007) →ネオ・プラグマティズム。適用範囲を言語使用者の認識に限 定。歴史主義/啓発的哲学/リベラルな連帯。 • エドワード・リード(1954-1997) →ギブソンの生態学を取り込んだ独自の経験理論。生きる力と しての“1次的経験を利用するための力”に着目。ローティ批判。
  13. 13. 経験を蝕んでいる原因の一つは分業である John Dewey,1929
  14. 14. 現代社会と経験 • 肉体労働と精神労働の分離 →機械的労働/労働者同士の分離 →管理と行動の分離/裁量権の低下 • TV/PCによる2次的経験の劇的増加 →直接経験する余暇の減少 • 学校教育は教科書による2次的経験が中心 →非公式・公式的な教育全てを“学校”に置き換えた ⇒“不確実性への恐怖”と“経験のバランスの崩壊”
  15. 15. 2次的経験 余暇 1次的経験 ・感受性の鈍化 ・型にはまった生活 仕事の 学校 ・経験の分断 断片化 ⇒このような“経験”は教育 的ではない (デューイ) • 環境を探索し意味を見つけ出す能力(アフォーダンス的な能力) / 経験を通して学ぶ能力を伸ばすことが出来ない(リード,1996) ⇒生物として基本的な能力の喪失
  16. 16. 2次的経験 余暇 1次的経験 ※共有された経験 協力的に共有可能な 過程であり、その過程 において意味の共有 や伝達を行えるような 仕事の 経験 学校 断片化 • 1次的経験と2次的経験を結びつけるような経験 • 他者と“共有された経験”を持つこと ⇒これらが現代社会において重要になる
  17. 17. 実践へのリンク(福山の場合) • 1次的・2次的経験を繋ぐ “ゲーム” →社会の全体像/経験不能な事柄を”経験”す ることが出来る • 現代社会の問題に対処するための”ゲーミ フィケーション” →”共有された経験”としての”ストーリー性”や “ソーシャル性”の要素など…
  18. 18. 問いかけ • あなたの実践は対象とする人にどんな経験を 与えているだろうか?? ⇒その経験は次のどんな経験を促進するのか?? (デューイ) ⇒経験は“1次的経験”を促進するようなものに なっているだろうか??(リード)
  19. 19. 我々の生活の意味は、自分でそれを探す努力 を払うときにのみ見いだされるであろう Edward S. Reed(1996)
  20. 20. 参考文献 • エドワード・S・リード(2010) 『経験のための戦い-情報の生 態学から社会哲学へ』 新曜社 • ジョン・デューイ(1925) 『Experience and Nature』 • ジョン・デューイ(1938) 『経験と教育』 • 柳沼良太(2002) 『プラグマティズムと教育-デューイから ローティーへ』 八千代出版 • 柳沼良太(2008) 『ローティの教育論』 八千代出版 • ウィリアム・ジェイムズ(1907) 『プラグマティズム』
  21. 21. 補足(アフォーダンス) • アフォーダンスとは、環境が動物に対して与 える「意味」のことで、それぞれの動物や個人 によって受け取るものは違う →紙は人間にとって「手でちぎれる」、「燃やせ る」、「上に何か書ける」などをアフォードする →個々人が環境からどんな意味を受けとるか は、知識や経験によって異なる

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