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⚫ 「チーム」というものを、精神論や経験則ではなく、理論的か
つ体系的な法則で科学的に解き明かしている本
⚫ 法則は5つ存在し、各法則について、4つの章で構成され
ている
THE TEAM 5つの法則 ~全体概要
偉大なチームには法則が存在し、法則に則ったチームはメンバー全員を幸せにすることが出来る
Author information
麻野 耕司(あさのこうじ)
リンクアンドモチベーション取締役。慶應義塾大学法学部卒業後、同
社に入社。コンサルティング事業部、人事部などを経て、中小ベン
チャー企業向けコンサルティング事業の執行役員に当時史上最年少
で着任。成長ベンチャー企業向け投資事業や、組織改善クラウド「モ
チベーションクラウド」立ち上げ。2018年、株式会社リンクアンドモチ
ベーション取締役就任。
SummaryReview
Before
After
Notice
To-Do
⚫ 過去、良いチームと悪いチームを両方経
験したが、何が違ったのかを明確に言語
化出来ない
⚫ 偉大なチームには5つの法則が存在する
⚫ 現場で働く社員ひとりひとりが自らのチー
ムを変えていく努力をすることで、豊かな
人間関係を生む事ができる
⚫ お客様の組織課題や、自チームの課題
を考えるときは、5つの法則のどれが出来
ていて、どれが出来ていないのかを見つけ
出す
Aim
(目標設定)
の法則
Boarding
(人員選定)
の法則
Communication
(意思疎通)
の法則
Decision
(意思決定)
の法則
Engagement
(共感創造)
の法則
×
Method
(法則)
Episode
(具体的事例)
Action
checklist
(チェックリスト)
Theory
(学術的背景)
2
実現すべき
目的や意義
創出すべき成果 実績
新規契約1,000万円
新規契約900万円
達成率90.0%
重点商品A 販売3社
重点商品販売 2社
達成率66.7%
+重点商品の販売手法設計
+重点商品の事例資料作成
THE TEAM 5つの法則 ~1.目標設定の法則
ビジネス環境の変化スピードに対応するためには、意義目標を設定し、メンバー自らが生むべき成果や取
るべき行動について意思を持つ必要がある
行動目標
(振り返り評価)
成果目標
(MBO)
意義目標
(OKR)
目標の種類 時代背景
• 高度経済成長期の日本においては、各企
業におけるビジネスの勝ちパターンは一定
• 多くの企業の勝ちパターンが「安くて良いもの
を早くつくって届ける」であるため、「予め定め
られた行動をしっかりと遂行するチーム」をつく
ることが大切
• 1990年代以降、ビジネス環境の変化スピー
ドが速くなる中で、行動目標に基づく評価だ
けではパフォーマンスが上がりにくい
• 成果を創出するために必要な行動をメンバー
自らが考えることにより、ビジネス環境の変化
にも対応できるチームを作る必要がある
• ビジネス環境の変化スピードはさらに速くなり、
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一年の中で効果的でなくなることもあり得る
• 各チームが意義や目的に立ち返り、時に成
果目標の観点や水準を見直す必要がある
具体例
重点商品を通じた
事業構造の改革
アクションの
分かりやすさ
ブレイクスルーの
起きやすさ
振り返り
◯
△
◯
☓
目標
ミスなく業務に取り組んでいる
上司に適切に報告できている
計画的に仕事が進められている
チームワークを大切に行動出来ている
実績
新規契約900万円
達成率90.0%
重点商品販売 2社
達成率66.7%
新規契約1,000万円
重点商品A 販売3社
目標
目的や意義から逆算した
行動や成果を促進する
3
THE TEAM 5つの法則 ~2.人員選定の法則
自分達のチームに必要なメンバーの指針を持っているチームだけが、メンバー集めを成功させられる
チームの4タイプ
柔道団体戦型
ex.)生命保険の
営業チーム
サッカー型
ex.)スマホアプリの
開発チーム
野球型
ex.)飲食店の
店舗スタッフチーム
駅伝型
ex.)メーカーの工場の
生産チーム
環境の
変化度合い
人材の
連携度合い
大
小
大小
各チームの特徴
柔道
団体戦型
駅伝型
サッカー型
野球型
チームタイプ
• 出口にこだわる(誰を入れ
替えるか)
➢ 流動的
流動性と固定性
• 入口にこだわる(誰を加え
るか)
➢ 固定的
• 出口にこだわる(誰を入れ
替えるか)
➢ 流動的
• 入口にこだわる(誰を加え
るか)
➢ 固定的
• 似たタイプを揃える
➢ 均質性が高い
均質性と多様性
• 似たタイプを揃える
➢ 均質性が高い
• 異なるタイプを揃える
➢ 多様性が高い
• 異なるタイプを揃える
➢ 多様性が高い
4
THE TEAM 5つの法則 ~3.意思疎通の法則
適切なルールとコミュニケーションの効率化を戦略的に設計し、相互理解と心理的安全性を高める活動に
投資することによって、効果的な連携を手に入れる事ができる
ルールの4W1H※
柔道団体戦型
①設定粒度:粗い
②権限規定:メンバー
③責任範囲:中間
④評価対象:成果
⑤確認頻度:中間
サッカー型
①設定粒度:中間
②権限規定:中間
③責任範囲:チーム
④評価対象:中間
⑤確認頻度:多い
野球型
①設定粒度:細い
②権限規定:リーダー
③責任範囲:中間
④評価対象:プロセス
⑤確認頻度:中間
駅伝型
①設定粒度:中間
②権限規定:中間
③責任範囲:個人
④評価対象:中間
⑤確認頻度:少ない
環境の
変化度合い
人材の
連携度合い
大
小
大小
相互理解と心理的安全性の担保
※What(設定粒度)、Who(権限規定)、Where(責任範囲)、How(評価対象)、When(確認頻度)
相互理解
心理的
安全性の
担保
アタックタイプ
(達成支配型)
レシーブタイプ
(貢献調停型)
シンキングタイプ
(論理探求型)
レシーブタイプ
(審美創造型)
モチベーションタイプ(志向)
抱きやすい
不安
無知だと
思われる
無能だと
思われる
邪魔だと
思われる
批判的だと
思われる
使うべきでは
ない言葉
「こんなことも知
らないのか」
「こんなことも出
来ないのか」
「今の言う意味
あった?」
「それは絶対違
うでしょ」
つくり出すべき
機会
率直質問
失敗共有
発言促進
反対意見
生まれる
心理
聞いてもいい
んだ
間違ってもい
いんだ
言ってもいい
んだ
人と違ってい
いんだ
5
THE TEAM 5つの法則 ~4.意思決定の法則
意思決定に対する適切な方法を選択し、チームメンバー全員で共有することにより、意思決定の精度は
飛躍的に向上する
合議
意思決定方法
多数決
独裁
メンバーの納得感 所要時間 成功確率を高める要素
• KT法※に則った意思決定
1. 選択基準をあげる
2. 優先順位を付ける
3. 選択肢を出す
• 影響力の源泉保持者による意思決定
1. 専門性:「すごい」と思われる技術や知識
2. 返報性:「ありがたい」と思われる支援や関与
3. 魅力性:「すてき」と思われる外/内面的魅力
4. 厳格性:「こわい」を思われる規律や威厳
5. 一貫性:「ぶれない」と思われる指針や態度
高い
低い
長い
短い
※Kepner Tregoe Ratinal Process法。成功した経営者や管理者の思考プロセスを調査し、そこから帰納的に導き出された手法。
状況分析(SA)、問題分析(PA)、決定分析(DA)、潜在的問題分析(PPA)の4つの思考プロセスから構成されている
6
THE TEAM 5つの法則 ~5.共感創造の法則
チームの一番の魅力を定め、共感創造の高める方程式をチームに組み込むことによって、メンバーに感情
報酬を与えることが重要である
Philosophy
(理念・方針)
チームの魅力
(共感創造の4P)
Profession
(活動・成長)
People
(人材・風土)
Privilege
(待遇・特権)
共感創造の方程式
Will
(報酬・目標の魅力)
Can
(達成可能性)
Must
(危機感)
×
×
具体的事例
• ディズニー(感情報酬:Philosophy型)
➢ Will:ハピネスを日本中の人々に提供する
➢ Can:来客目標数をプロセスに分ける
➢ Must:貢献が少なければ組織に所属できなくなる
• マッキンゼー(感情報酬:Profession型)
➢ Will:企業を変革するプロジェクトを実現する
➢ Can:プロジェクト内の役割を分ける
➢ Must:貢献が出来ないと役割が制限される
• リクルート(感情報酬:People型)
➢ Will:一体感のある組織を作る
➢ Can:職場内の役割を分ける
➢ Must:貢献が出来ないと職場で賞賛される機会がなくなる
• プルデンシャル(感情報酬:Pribilege型)
➢ Will:年収1500万円になる
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➢ Must:貢献が少なければ昇給や賞与が少なくなる

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Five rules of the team

  • 1. 1 ⚫ 「チーム」というものを、精神論や経験則ではなく、理論的か つ体系的な法則で科学的に解き明かしている本 ⚫ 法則は5つ存在し、各法則について、4つの章で構成され ている THE TEAM 5つの法則 ~全体概要 偉大なチームには法則が存在し、法則に則ったチームはメンバー全員を幸せにすることが出来る Author information 麻野 耕司(あさのこうじ) リンクアンドモチベーション取締役。慶應義塾大学法学部卒業後、同 社に入社。コンサルティング事業部、人事部などを経て、中小ベン チャー企業向けコンサルティング事業の執行役員に当時史上最年少 で着任。成長ベンチャー企業向け投資事業や、組織改善クラウド「モ チベーションクラウド」立ち上げ。2018年、株式会社リンクアンドモチ ベーション取締役就任。 SummaryReview Before After Notice To-Do ⚫ 過去、良いチームと悪いチームを両方経 験したが、何が違ったのかを明確に言語 化出来ない ⚫ 偉大なチームには5つの法則が存在する ⚫ 現場で働く社員ひとりひとりが自らのチー ムを変えていく努力をすることで、豊かな 人間関係を生む事ができる ⚫ お客様の組織課題や、自チームの課題 を考えるときは、5つの法則のどれが出来 ていて、どれが出来ていないのかを見つけ 出す Aim (目標設定) の法則 Boarding (人員選定) の法則 Communication (意思疎通) の法則 Decision (意思決定) の法則 Engagement (共感創造) の法則 × Method (法則) Episode (具体的事例) Action checklist (チェックリスト) Theory (学術的背景)
  • 2. 2 実現すべき 目的や意義 創出すべき成果 実績 新規契約1,000万円 新規契約900万円 達成率90.0% 重点商品A 販売3社 重点商品販売 2社 達成率66.7% +重点商品の販売手法設計 +重点商品の事例資料作成 THE TEAM 5つの法則 ~1.目標設定の法則 ビジネス環境の変化スピードに対応するためには、意義目標を設定し、メンバー自らが生むべき成果や取 るべき行動について意思を持つ必要がある 行動目標 (振り返り評価) 成果目標 (MBO) 意義目標 (OKR) 目標の種類 時代背景 • 高度経済成長期の日本においては、各企 業におけるビジネスの勝ちパターンは一定 • 多くの企業の勝ちパターンが「安くて良いもの を早くつくって届ける」であるため、「予め定め られた行動をしっかりと遂行するチーム」をつく ることが大切 • 1990年代以降、ビジネス環境の変化スピー ドが速くなる中で、行動目標に基づく評価だ けではパフォーマンスが上がりにくい • 成果を創出するために必要な行動をメンバー 自らが考えることにより、ビジネス環境の変化 にも対応できるチームを作る必要がある • ビジネス環境の変化スピードはさらに速くなり、 チームで設定していた成果目標が、半年や 一年の中で効果的でなくなることもあり得る • 各チームが意義や目的に立ち返り、時に成 果目標の観点や水準を見直す必要がある 具体例 重点商品を通じた 事業構造の改革 アクションの 分かりやすさ ブレイクスルーの 起きやすさ 振り返り ◯ △ ◯ ☓ 目標 ミスなく業務に取り組んでいる 上司に適切に報告できている 計画的に仕事が進められている チームワークを大切に行動出来ている 実績 新規契約900万円 達成率90.0% 重点商品販売 2社 達成率66.7% 新規契約1,000万円 重点商品A 販売3社 目標 目的や意義から逆算した 行動や成果を促進する
  • 3. 3 THE TEAM 5つの法則 ~2.人員選定の法則 自分達のチームに必要なメンバーの指針を持っているチームだけが、メンバー集めを成功させられる チームの4タイプ 柔道団体戦型 ex.)生命保険の 営業チーム サッカー型 ex.)スマホアプリの 開発チーム 野球型 ex.)飲食店の 店舗スタッフチーム 駅伝型 ex.)メーカーの工場の 生産チーム 環境の 変化度合い 人材の 連携度合い 大 小 大小 各チームの特徴 柔道 団体戦型 駅伝型 サッカー型 野球型 チームタイプ • 出口にこだわる(誰を入れ 替えるか) ➢ 流動的 流動性と固定性 • 入口にこだわる(誰を加え るか) ➢ 固定的 • 出口にこだわる(誰を入れ 替えるか) ➢ 流動的 • 入口にこだわる(誰を加え るか) ➢ 固定的 • 似たタイプを揃える ➢ 均質性が高い 均質性と多様性 • 似たタイプを揃える ➢ 均質性が高い • 異なるタイプを揃える ➢ 多様性が高い • 異なるタイプを揃える ➢ 多様性が高い
  • 4. 4 THE TEAM 5つの法則 ~3.意思疎通の法則 適切なルールとコミュニケーションの効率化を戦略的に設計し、相互理解と心理的安全性を高める活動に 投資することによって、効果的な連携を手に入れる事ができる ルールの4W1H※ 柔道団体戦型 ①設定粒度:粗い ②権限規定:メンバー ③責任範囲:中間 ④評価対象:成果 ⑤確認頻度:中間 サッカー型 ①設定粒度:中間 ②権限規定:中間 ③責任範囲:チーム ④評価対象:中間 ⑤確認頻度:多い 野球型 ①設定粒度:細い ②権限規定:リーダー ③責任範囲:中間 ④評価対象:プロセス ⑤確認頻度:中間 駅伝型 ①設定粒度:中間 ②権限規定:中間 ③責任範囲:個人 ④評価対象:中間 ⑤確認頻度:少ない 環境の 変化度合い 人材の 連携度合い 大 小 大小 相互理解と心理的安全性の担保 ※What(設定粒度)、Who(権限規定)、Where(責任範囲)、How(評価対象)、When(確認頻度) 相互理解 心理的 安全性の 担保 アタックタイプ (達成支配型) レシーブタイプ (貢献調停型) シンキングタイプ (論理探求型) レシーブタイプ (審美創造型) モチベーションタイプ(志向) 抱きやすい 不安 無知だと 思われる 無能だと 思われる 邪魔だと 思われる 批判的だと 思われる 使うべきでは ない言葉 「こんなことも知 らないのか」 「こんなことも出 来ないのか」 「今の言う意味 あった?」 「それは絶対違 うでしょ」 つくり出すべき 機会 率直質問 失敗共有 発言促進 反対意見 生まれる 心理 聞いてもいい んだ 間違ってもい いんだ 言ってもいい んだ 人と違ってい いんだ
  • 5. 5 THE TEAM 5つの法則 ~4.意思決定の法則 意思決定に対する適切な方法を選択し、チームメンバー全員で共有することにより、意思決定の精度は 飛躍的に向上する 合議 意思決定方法 多数決 独裁 メンバーの納得感 所要時間 成功確率を高める要素 • KT法※に則った意思決定 1. 選択基準をあげる 2. 優先順位を付ける 3. 選択肢を出す • 影響力の源泉保持者による意思決定 1. 専門性:「すごい」と思われる技術や知識 2. 返報性:「ありがたい」と思われる支援や関与 3. 魅力性:「すてき」と思われる外/内面的魅力 4. 厳格性:「こわい」を思われる規律や威厳 5. 一貫性:「ぶれない」と思われる指針や態度 高い 低い 長い 短い ※Kepner Tregoe Ratinal Process法。成功した経営者や管理者の思考プロセスを調査し、そこから帰納的に導き出された手法。 状況分析(SA)、問題分析(PA)、決定分析(DA)、潜在的問題分析(PPA)の4つの思考プロセスから構成されている
  • 6. 6 THE TEAM 5つの法則 ~5.共感創造の法則 チームの一番の魅力を定め、共感創造の高める方程式をチームに組み込むことによって、メンバーに感情 報酬を与えることが重要である Philosophy (理念・方針) チームの魅力 (共感創造の4P) Profession (活動・成長) People (人材・風土) Privilege (待遇・特権) 共感創造の方程式 Will (報酬・目標の魅力) Can (達成可能性) Must (危機感) × × 具体的事例 • ディズニー(感情報酬:Philosophy型) ➢ Will:ハピネスを日本中の人々に提供する ➢ Can:来客目標数をプロセスに分ける ➢ Must:貢献が少なければ組織に所属できなくなる • マッキンゼー(感情報酬:Profession型) ➢ Will:企業を変革するプロジェクトを実現する ➢ Can:プロジェクト内の役割を分ける ➢ Must:貢献が出来ないと役割が制限される • リクルート(感情報酬:People型) ➢ Will:一体感のある組織を作る ➢ Can:職場内の役割を分ける ➢ Must:貢献が出来ないと職場で賞賛される機会がなくなる • プルデンシャル(感情報酬:Pribilege型) ➢ Will:年収1500万円になる ➢ Can:給与ステップを分ける ➢ Must:貢献が少なければ昇給や賞与が少なくなる