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第1回python勉強会
- 1. 第1回 python勉強会 株式会社MNU 下村 佳生
- 2. 自己紹介 • 下村 佳生 1984/03/07 • 株式会社MNU 取締役（4月で3年目 • 使ったことがある言語 python / js / c# / php / c / c++ • 大学ではCPUシミュレータ弄ってました
- 3. 勉強会目標（仮） • python(django)でwebアプリケーション作成 • pythonの使い方をパラパラめくっても 楽しくない • 目標がないと分かった気になって終わる 勉強会での課題募集中
- 4. pythonお試し環境 • ブラウザ上で色々な言語を実行できるサイト • http://ideone.com/ • https://paiza.io/
- 5. 今日の内容 • python紹介 • 基本的なデータ構造 • コードの書き方基礎 • パッケージとモジュール • クラスの記述 • 特殊な記述 • ライブラリを使おう
- 6. python紹介
- 7. 外見の特徴 • 中括弧 { , } ではなくインデントで構造を表す • 関数や制御文の後はインデントを1つ下げる • 中身を省略したい場合は「pass」と書く • タブではなくスペース4つでインデント • 1行は80文字（100文字）以内 • → 誰が書いても似たような見た目になる
- 8. 中身の特徴 • データも関数も全てオブジェクト • 1 → 数字型のオブジェクト • 引数に関数を渡すことが可能 • 関数に属性を追加できる
- 9. 組み込み定数 • 真偽値 • True / False • null値 • None
- 10. 基本的なデータ構造
- 11. 基本的なデータ構造 • リスト（配列のようなもの） • タプル（変更できないリスト） • 辞書（ハッシュ，連想配列のようなもの） • セット（集合，順序のないリスト）
- 12. リスト(list) • 大括弧で宣言 • a = [1, 2, 3] • リストの追加はappendメソッドを使用 • a.append(4) • 連結はextend もしくは + • extendは元の配列に追加, + は新しい配列の作成 • a[0], a[1]のように参照可能
- 13. タプル(tuple) • 編集できないリスト • 括弧で宣言 • x = (1, 2, 3) • appendやextendはない • + 演算子は使用可能 （新しいタプルができる） • 要素一個のタプルを作る場合は後ろに , をつける • x[0] x[1]のように参照可能
- 14. 辞書(dict) • 中括弧で宣言, key: valueのペアを , で繋げる • d = {1: 2, 2: 4, a : b } • key で参照可能 • 存在しないかもしれないkeyの取得はgetを使う
- 15. 辞書オブジェクトの関数色々 • d.get(key, default) • d[key]の取得．なかったらdefaultを返す • key in d • keyがdにあればTrue, なければFalseを返す • d.setdefault(key, value) • d[key]がなければvalueをセット，あれば何もしない • d.update(dict) • 辞書を新しい辞書で上書き • d.items() • keyとvalueのタプルのリストを返す [(key, value), (key, value), …]
- 16. 集合(set) • 順序のないリスト • 中括弧で宣言 • {1, 2, 3, 4} • ユニークな値の抽出や重複のチェックなどに便利 {1} {4}{2, 3}
- 17. コードの書き方基礎
- 18. pythonファイルを作ろう • 拡張子は .py • コメントは先頭に # • 文字列は か で囲む • 日本語がある場合は uをつけて囲む u こんな感じ • python2系統で日本語を使う場合は ファイル1行目に以下を記述
- 19. 記述方法 • スペースや改行，カンマの位置などは以下を推奨 • PEP8本家 http://legacy.python.org/dev/peps/pep-0008/ • PEP8(日本語訳) http://pep8-ja.readthedocs.org/ja/latest/
- 20. 繰り返し文 • 構文は以下のとおり for 代入する変数名 in イテレータ: • 辞書は keys(), values(), items()で keyだけ，値だけ， (key, value) が取れる
- 21. 繰り返し文補足 • 辞書のfor文は以下のように書くことが多い ※タプルは a, b = (1, 2) のように代入できる
- 22. if文 • 構文は以下の通り if 条件: • 複数条件がある場合は and や or を使う
- 23. 関数の記述 • def の後ろに関数名 • カッコの中に引数を定義 • = を付けることでデフォルト値を設定可能 • * , ** と記述することで可変引数の取得が可能 • 最後に :
- 24. 関数の呼び出し方 • = を付けることで特定の引数のみ渡せる • リスト（タプル）に * を付けると一気に渡せる • 辞書に ** を付けると名前付きで一気に渡せる
- 25. 関数の戻り値 • return a b のように書くことで複数個返せる • 呼び出し元はタプルで受け取る • タプル，リストは a, b = arr で代入可能
- 26. • スコープ外で定義されたObjectの参照も可能 • スコープ内で宣言前に参照するとエラーになる • 以下の順序で適用 • 関数 • クラス • ファイル • グローバル スコープ OK NG
- 27. パッケージとモジュール
- 28. モジュール • 「.pyファイル」がモジュールとなる • 中身は関数やクラス，変数の集まり • __name__でモジュール名が取得できる • 一番最初に実行されるモジュール名は__main__ 直接読み込んだ場合に定義した関数を実行する例
- 29. パッケージ • モジュールをまとめたもの • ディレクトリの中に__init__.pyを用意する • 中身は空でよい SoftLayerパッケージの中身
- 30. モジュール/パッケージの読込 • import [パッケージ/モジュール名] • from [パッケージ名] import [モジュール名] • 後ろに as を付けると別名にできる
- 31. クラスの記述
- 32. クラスの記述 • class 名前(継承元): の形で記述 • 継承元がない場合は object を書く • メソッドの第1引数は全てselfを取る • クラスメソッドの場合も同様（こっちはclsにする）
- 33. クラス記述例
- 34. コンストラクタとデストラクタ • __init__メソッドがコンストラクタに相当 • __del__メソッドがコンストラクタに相当 • __(アンダーバーを2つ)を前後に挟んだメソッドは 大体特殊な用途のメソッド
- 35. 特殊メソッド • 演算子オーバーロード • オブジェクトに定義することで動作を追加，変更 表記 意味 使用例等 __str__ 簡易文字表現 printなど __repr__ 詳細文字表現 logなど __eq__ 比較演算子(=) insA == insB __getitem__ 辞書表現 ins[key] __call__ 関数化 ins() 特殊メソッドの例
- 37. 特殊メソッド色々 • python2 • http://docs.python.jp/2/reference/ datamodel.html#specialnames • python3 • http://docs.python.jp/3/reference/ datamodel.html#specialnames
- 38. 特殊な記法
- 39. 特殊な記法 • リスト内包表記 • http://docs.python.jp/2/tutorial/datastructures.html#id6 • デコレータ • http://docs.python.jp/2/glossary.html#term-decorator • with • http://docs.python.jp/2/reference/ datamodel.html#context-managers
- 40. リスト内包表記 • [作成する要素 for x in list 判定式] • {}で囲むと辞書，()で囲むとジェネレータになる 0から9までの偶数を10倍したリストを作るコードの比較
- 41. デコレータ • 関数をラップして関数を返す関数 • 引数や戻り値のチェックや変換が可能 • 認証処理やProxyなど，共通ロジックで使用 • 関数やメソッドの前の行に @ をつけて指定する • 入れ子も可能（下から順番に適用される）
- 46. with構文 • 明確なタイミングで終了処理をしたい時に利用 • fileのopen, closeなど • javaなどのtry-catch-finallyに相当 • __enter__，__exit__メソッドを実装することで 自作可能
- 47. htmlタグを出力するwith
- 48. ライブラリを使おう
- 49. ライブラリを使おう • python standard library • 標準でついてくるライブラリ • http://docs.python.jp/2/library/ • http://docs.python.jp/3/library/ • pip • サードパーティ製の便利コード色々 • https://pypi.python.org/pypi/pip
- 50. カレンダー操作 • calendar.Calendar • 様々なiteratorを返すカレンダークラス • 各メソッドに年月を渡す 引数はスタートの曜日 0:月曜 ∼ 6:日曜
- 52. 日付型と操作 (1/2) • datetime.date 日付を表すクラス • datetime.timedelta 日付や時間の差分 日付同士は引き算可能 結果はtimedelta型
- 54. 日付計算 • 単純に一ヶ月を足すと… • 5/31 → 6/31 でエラー • 12/1 → 13/1 でエラー →月の最大日数を考慮しよう from calendar import monthrange →12月の場合は翌年の１月に設定
- 55. 日付計算 実装例
- 56. もっと簡単な日付操作 • python-dateutilライブラリ（pipでinstall） • dateutil.relativedelta.relativedelta • より詳細な日付操作が可能 http://dateutil.readthedocs.org/en/latest/relativedelta.html 2月31日(3月3日)ではなく2月28日になる monthではなくmonthsなのに注意
- 59. 日付操作おまけ