20160201千葉大

1. 地域包括ケアシステム構築に向けた
自律分散系システムの理解と
ソフトシステムズアプローチについて
平成28年2月1日
株式会社デンタルサポート 新規事業担当
柳本友幸

2. 参考図書
・気仙地域における地域医療
主人公である山村友幸が岩手県気仙地域で地域医療に関わった
経緯を示したケース文書
・平成24年度報告書
平成23年8月〜平成24年3月にかけて現地調査を行い地域の医
療・介護・保健・福祉の課題を整理し対策案を作成した報告書
事前課題
Q1: この地域で地域包括ケアシステムを導入するためのキーマン
は誰だと考えますか。そう考えた理由はどのようなものですか
Q2: この地域の医療において最大の問題は何だと考えますか。そう
考えた理由はどのようなものですか
Q3: ご自身がこの地域に地域包括ケアシステムの導入に向けて介
入しなければならない場合、どのような立場で関わりますか。その
際に最初に取り組む課題は何ですか

3. 演者略歴
1977年 ：大阪府生まれ
1995年 ：私立灘高校卒業
2002年 ：東京大学法学部卒
2002〜06年 ：外資系経営コンサルティング会社にて勤務
2006〜10年 ：投資ファンドにて企業再生業務に従事
2010〜11年 ：エグゼクティブコーチ
2011〜14年 ：気仙広域環境未来都市 医療分野コーディネータ
2015〜 ：株式会社デンタルサポート新規事業担当
（その他個人にてコンサルティング・経営支援等を実施）

5. 千葉大学の知的財産活用チームの特任教授でもあります
代表者の内田は再生医療にも取り組んでいます

8. そもそも課題とゴール設定が難しい
医療資源が不足しておりマイナスサムなので改善の施策が出にくい

9. ハードアプローチ：
目的が決まっていて、その実現のためにどうするかを決
める手法。客観的なデータを科学的に分析して最善の
Howを決める。
ソフトアプローチ：
目的が定かでないときに、目的を検討するための手法。
Whatを決める。
SSM：
関係者間で目的を共有するために、認識の違いを明確
にし、合意（折り合いとも呼ばれる）を取るための方法論。
ソフトアプローチの1つ。
出所：「柔らかなシステム思考のすすめ」（2004 安田早苗、豆蔵） h7p://www.itmedia.co.jp/im/arBcles/0404/16/news083.html

10. SoF Systems Approaches
The methodology was developed from earlier systems
engineering approaches, primarily by Peter Checkland and
colleagues such as Brian Wilson .
The primary use of SSM is in the analysis of complex
situaBons where there are divergent views about the
definiBon of the problem
— "soF problems”
e.g.
How to improve health services delivery
How to manage disaster planning
What to do about homelessness amongst young people

12. 1. ワーキンググループの設置
① 医師の誘致・定着・育成について検討するWG
② 看護師の誘致・定着・育成について検討するWG
③ 介護職の誘致・定着・育成について検討するWG
④ 地域医療情報ネットワークの構築について検討するWG
⑤ 在宅復帰可能な住宅のあり方について検討するWG
⑥ 住田町の診療体制について検討するWG（住田町主催のWGに参加）
2. 事務局によるリサーチ
① 地域の心のケアガイドラインについて
② レセプトデータ・DPCデータの分析について
3. 現時点での具体的な規制緩和の活用案について
① 圏内の臨床検査室・臨床検査技師の活用
② 保育所入所要件の緩和
③ 研修医募集の締め切りの緩和
④ 市役所の臨時職員等の雇用規制の緩和
今後の進め方について
2
平成24年度事業
終了時資料

13. 1. ワーキンググループの設置
① 医師の誘致・定着・育成について検討するWG
② 看護師の誘致・定着・育成について検討するWG
③ 介護職の誘致・定着・育成について検討するWG
④ 地域医療情報ネットワークの構築について検討するWG
⑤ 在宅復帰可能な住宅のあり方について検討するWG
⑥ 住田町の診療体制について検討するWG（住田町主催のWGに参加）
2. 事務局によるリサーチ
① 地域の心のケアガイドラインについて
② レセプトデータ・DPCデータの分析について
3. 現時点での具体的な規制緩和の活用案について
① 圏内の臨床検査室・臨床検査技師の活用
② 保育所入所要件の緩和
③ 研修医募集の締め切りの緩和
④ 市役所の臨時職員等の雇用規制の緩和
今後の進め方について
2
平成24年度事業
終了時資料

15. 自分がやろうとしたこと

26. Q&A

27. おまけ

28. 小規模施設を軸にした
地域医療・福祉・介護のあり方（討議用資料）
地域密着型
居宅介護事業所
（９名ステイ＋
１５名デイケア）
グループホーム
（９名居住）
訪問介護
ステーション
開業医
自宅
ミニ特養
（２９床以下）
ユニット型特養
（３０床以上）
老人保健施設
（１００床前後）
小規模多機能
有床診療所
（１９床以下）
県立総合病院
訪問看護
ステーション
一次医療拠点
訪問拠点
救急拠点
在宅支援施設
居住施設
訪問リハ
ステーション
歯科？
ケアマネ？

29. 救急拠点
救命救急
周産期医療
開放型病院（登録
医制） 教育・研修
一次医療拠点
日常的急性期対応
トリアージ機能
訪問診療機能
在宅看取り機能
リハ機能
回復期対応
かかりつけ医機能
トリアージ機能
訪問診療機能
リハ機能
登録医
救急医療トリアージ
登録医の活用
電話相談機能
（外来機能を持つかど
うか？地理的要因・・・）
消防署・救急隊
歯科診療
訪問機能
口腔ケア
ケアマネジメント・介護予防
総合相談・権利擁護
訪問看護ステーション
訪問リハステーション
ケアマネジメント
キュアマネジメント
訪問薬剤指導
訪問栄養指導
２４時間対応機能
在宅看取り機能
小規模多機能有床
診療所（１９床）
２４時間巡回型訪問介護
地域ケア
マネジメント
老人保健施設（１００床前後）
医療機能・リハ機能
ケアマネジメント 教育・研修
地域密着型（小規模多機能）
居宅介護事業所
（９名ステイ＋１５名デイケア）
居住施設 ユニット型特養
（３０床以上）
ミニ特養
（２９床以下）
グループホーム
（９名居住）
開業医
歯科診療所
県立総合病院
在宅支援施設
ケアマネジメント
南三陸地域の医療提供と地域包括ケア
トリアージ拠点
夜間・休日輪番制？
トリアージ機能
救急隊との連携
地域包括支援センター
居宅介護支援事業所
訪問事業
多職種訪問事業所 訪問介護事業所
医療圏域、介護・
福祉圏域の構築
三陸道による
釜石市、気仙沼市・・・
県立大東病院
クラウド
コンピューター
共通番号制
個人情報の管理
セキュリティ対策
自宅

31. 本日の学習内容
ü 地域包括ケアシステムは自律分散系システムであ
ることを理解する
ü 地域包括ケアシステム構築に向けた問題解決手法
としてソフトアプローチがあることを理解する
ü 自身が地域包括ケアシステムに関わるときの具体
的なアプローチについてシミュレーションする