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【Azure DevOps で作る】
Microsoft HoloLens アプリ CI 環境
(Microsoft-Hosted Agent編)
株式会社ネクストスケープ 酒井辰也
Tokyo HoloLens ミートアップ vol.15
自己紹介
酒井 辰也(@saka_it)
株式会社ネクストスケープ
• 2015/07~ ネクストスケープ入社
• Web系システムをメインにやっていました
• 2017/05~ xRアプリ開発をやってます
• HoloLensとARアプリ開発をやっています
• Azure もくもく会@新宿 開催しています
• 次回は06月20日(木)19:00~
• HoloLens 2 体験完了
Azure DevOps とは?
• 以前は Visual Studio Team Services と
呼ばれていたもの
• アプリ開発に必要な様々なサービスを
統合したサービス
• Azure Boards
• Azure Pipelines
• Azure Repos
• 等々
• これらの一部を使うこともできる
Azure Pipeline とは?
• あらゆる言語に対応した CI/CD 機能
• ソースファイルは DevOps 外でも OK
• GitHub や Bitbucket とも連携可能
• デプロイ先も幅広く対応
• その名の通り、Azure に特に強い
• コンテナなどにも、もちろん対応
• 各種テンプレートや
GUIによる支援ツールも充実
2種類の Agents
• Microsoft-hosted agents
• 予め用意されているビルドマシンを利用する
• ビルド実行環境も自動で作成してくれる
• ビルド環境のカスタマイズができない代わり、簡単に利用可能
• Self-hosted agents
• 自前で用意したビルドマシンを利用する(オンプレ・クラウドどちらもOK)
• 自由にカスタマイズしたビルド環境を使用することができる
• ビルド環境の運用コスト + Agent 単位の課金(無料枠有)で利用できる
• 環境構築が必要だが、カスタマイズしたビルド環境を利用可能
Agents 比較表
Microsoft-hosted Self-hosted
ビルドマシン 不要 必要
対応OS Ubuntu,Windows(+
VS),MacOSなど
Linux,Windows,MacOS,Do
cker
カスタマイズ × 〇
環境の保持 ワンタイム 実行後も維持
並列実行 〇 〇
コスト 並列ジョブ数
(無料枠有)
Agent 数+ビルドマシン
運用コスト
(Agentの無料枠有)
Microsoft-hosted agents の制約
• Unity Plus/Pro のライセンスが必要
• また、DevOps に Unity ライセンス情報の保存を行います
• Unity がインストールされた環境が用意されていない
• ビルド都度、インストール作業を行う分、ビルド時間が余分にかかります
• 現状(2019/06/14時点)は、MRTKv2のビルドができません
• インストールされているWindows SDKのバージョンの都合
作成の流れ
• 「Unity Tools for Azure DevOps」をインストールする
• Pipeline を作成する
• YAML ファイルでビルドステップを構築していく
• Unity をインストールする
• Unity のライセンスを設定する
• Unity でビルドする
• MSBuild でビルドする
• 詳細はブログ記事を参照
でも、お高いんでしょう?
※ プロジェクトの規模等により、有料となる場合があります
でも、お高いんでしょう?
• Public Project なら10並行ジョブまで無制限!
• Private Project の場合はビルド時間 1800分まで無料!
• 足りない場合も1並列ジョブ当たり、たったの4,480円/月!
• Azure DevOps のその他機能も、もちろん0円~
• Private Project の場合は、5名まで無料
• MSDN利用者は無料など各種割引制度あり!
• 詳しくは、Azure DevOpsのサイトへ今すぐ!
まとめ
• Azure Pipelines で HoloLens アプリのビルド環境を作れる
• Microsoft-hosted agents ならビルド用マシンの用意も不要
• ただし、要 Unity Plus/Proやビルド速度など、制限事項もあり
• 制限が厳しい場合は、Self-hosted agents をご検討ください
• 料金は無料から始められます
• チームメンバー5名まで無料!
• ビルドも1,800分まで無料!
• Azure Repos や Board なども追加料金なしで使えます!
良い CI ライフを!
AzureDevOpsで作るHoloLensアプリCI環境(MS-Hosted-CI編)

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  • 2. 自己紹介 酒井 辰也(@saka_it) 株式会社ネクストスケープ • 2015/07~ ネクストスケープ入社 • Web系システムをメインにやっていました • 2017/05~ xRアプリ開発をやってます • HoloLensとARアプリ開発をやっています • Azure もくもく会@新宿 開催しています • 次回は06月20日(木)19:00~ • HoloLens 2 体験完了
  • 3. Azure DevOps とは? • 以前は Visual Studio Team Services と 呼ばれていたもの • アプリ開発に必要な様々なサービスを 統合したサービス • Azure Boards • Azure Pipelines • Azure Repos • 等々 • これらの一部を使うこともできる
  • 4. Azure Pipeline とは? • あらゆる言語に対応した CI/CD 機能 • ソースファイルは DevOps 外でも OK • GitHub や Bitbucket とも連携可能 • デプロイ先も幅広く対応 • その名の通り、Azure に特に強い • コンテナなどにも、もちろん対応 • 各種テンプレートや GUIによる支援ツールも充実
  • 5. 2種類の Agents • Microsoft-hosted agents • 予め用意されているビルドマシンを利用する • ビルド実行環境も自動で作成してくれる • ビルド環境のカスタマイズができない代わり、簡単に利用可能 • Self-hosted agents • 自前で用意したビルドマシンを利用する(オンプレ・クラウドどちらもOK) • 自由にカスタマイズしたビルド環境を使用することができる • ビルド環境の運用コスト + Agent 単位の課金(無料枠有)で利用できる • 環境構築が必要だが、カスタマイズしたビルド環境を利用可能
  • 6. Agents 比較表 Microsoft-hosted Self-hosted ビルドマシン 不要 必要 対応OS Ubuntu,Windows(+ VS),MacOSなど Linux,Windows,MacOS,Do cker カスタマイズ × 〇 環境の保持 ワンタイム 実行後も維持 並列実行 〇 〇 コスト 並列ジョブ数 (無料枠有) Agent 数+ビルドマシン 運用コスト (Agentの無料枠有)
  • 7. Microsoft-hosted agents の制約 • Unity Plus/Pro のライセンスが必要 • また、DevOps に Unity ライセンス情報の保存を行います • Unity がインストールされた環境が用意されていない • ビルド都度、インストール作業を行う分、ビルド時間が余分にかかります • 現状(2019/06/14時点)は、MRTKv2のビルドができません • インストールされているWindows SDKのバージョンの都合
  • 8. 作成の流れ • 「Unity Tools for Azure DevOps」をインストールする • Pipeline を作成する • YAML ファイルでビルドステップを構築していく • Unity をインストールする • Unity のライセンスを設定する • Unity でビルドする • MSBuild でビルドする • 詳細はブログ記事を参照
  • 10. でも、お高いんでしょう? • Public Project なら10並行ジョブまで無制限! • Private Project の場合はビルド時間 1800分まで無料! • 足りない場合も1並列ジョブ当たり、たったの4,480円/月! • Azure DevOps のその他機能も、もちろん0円~ • Private Project の場合は、5名まで無料 • MSDN利用者は無料など各種割引制度あり! • 詳しくは、Azure DevOpsのサイトへ今すぐ!
  • 11. まとめ • Azure Pipelines で HoloLens アプリのビルド環境を作れる • Microsoft-hosted agents ならビルド用マシンの用意も不要 • ただし、要 Unity Plus/Proやビルド速度など、制限事項もあり • 制限が厳しい場合は、Self-hosted agents をご検討ください • 料金は無料から始められます • チームメンバー5名まで無料! • ビルドも1,800分まで無料! • Azure Repos や Board なども追加料金なしで使えます!