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- 10. • 第三者がオープンデータに手を加えて
利用可能
• 使用の許可や手続きが不要
• 利用許可を情報の所有者が明示
• 機械判読=コンピュータのプログラム
で読み取れる状態
• ホームページで公開する資料の多くが
PDFやExcelで公開され、使えなかった
オープンデータとは
機械判読に適したデータ形式で、かつ、
二次利用が可能な利用ルールで
公開されたデータ
出典:総務省 オープンデータ戦略の推進
bit.ly/SugiU0712
Editor's Notes
- 発表時間は15~20分
※この資料はインターネットへの接続が必須
- <向先生への確認事項>
この資料をSlideshareで公開しようと思います。問題ないでしょうか。
- まず、本題に入る前に、日進市の紹介をさせてください。
- 冒頭
・発表者の紹介
・マスコットキャラクター「ニッシー」の紹介
・日進市シンボルマークの紹介
- アイスブレイク:日進市の特徴1
・貴学「日進キャンパス」のあの日進
・白地図でどこか当ててもらうかと想定中です。※雰囲気を見て決めたいです。
- アイスブレイク:日進市の特徴
・人口推移と人口ピラミッドをRESAS(人口マップ-人口構成のグラフ表示)で表現
・これだけで何が分かるか、学生さん(周囲の方)で会話する。30秒程度
特徴としては・・・
1.人口減少というニュースがある中、人口増加の一途を辿っているor今後も増加を見込んでいる
2.35~49歳のレンジが最も多い人口→若い印象を受ける。
3.高齢者よりも子どもの数が多い。→2と3から子育て世代が多い。
・時間があれば数名当ててみるのも検討する。
- 日進市の特徴
・にっしん夢まつり
・愛知牧場
・エコドーム
・市立図書館
・わいわいフェスティバル
(市民参加型)
以上が日進市の紹介となります。
- いよいよ本題です。
「日進市はオープンデータとしての取組みに積極的です。」
このことについて、ご説明をしたいと思います。
このスライドにある「オープンデータ」「住民参加」という重要なキーワードを出してみました。
この後の説明にこの2つのキーワードが出てきますので、その部分だけでも良く聞いてみてください。
- まずはじめに、本日の最重要キーワードのひとつ、「オープンデータ」です。
オープンデータとは、次の2点で説明ができます。
1.機械判読に適したデータ形式であること
2.二次利用が可能な利用ルールであること
例えば、行政のデータのうち、公開可能なデータはホームページに公開されていることが一般的となってきましたが、
ホームページでの公開だけでは、実は二次利用できないんです。
利用したいデータが公開されていたとしても、PDFファイルでの公開のため、コンピュータがデータの構造を理解できなかったり、ホームページ自体が無断で複製したり転用することができなくなっています。
何でオープンデータと呼ばれるデータ公開方法が始まっているのかというと、次の3点にまとめられると考えています。
1.「もの静か」な自治体・行政のお仕事をデータにすることで、透明性や信頼性の向上につながるため。
2.二次利用が誰でも(個人でもできる)ことで、皆さんをはじめとした全員が行政に加わっているという意識を高めたり、自治体との「協働(自治体とともに働く)」や「協創(自治体とともにつくる)」意欲の向上につながるため。
3.情報技術を通じて、市民でできることは市民で取組めるようになるため、新しいビジネスにつながるといった経済の活性化や行政の事務作業の効率化につながるため。
そういった世界や日本の流れを受けて、都道府県や市区町村がオープンデータとしてのデータ公開の取組みを推進しているところです。
- オープンデータは現在285の都道府県や市区町村で公開されているのですが、実は全国の自治体(都道府県は47。市区町村は1741。←余裕があれば聞いてみてもいいかもしれない)がそれぞれの特徴に応じてデータ公開をしているため、二次利用する際には注意が必要なのが現状です。
公開されたオープンデータの構造が統一されていなかったり、その自治体しか公開していないオープンデータで利用価値がすくなかったりする事例もあります。
そこで、日進市では「使えるオープンデータで公開すること」を目的に、近隣の自治体にも声掛けをして、6市1町で共通の項目でオープンデータを公開していこうとする取組みを進めています。
去年より始めて、まだ約9ヶ月の取組みですが、今月中には13項目のデータを共通のデータ構造で公開できる運びとなりました!
- そもそも、なぜオープンデータを推進しているのかというと、
次の2点が特徴となります。
1点目、ビジネスに大事な資源として「人・モノ・金」の3要素に加えて、「情報」というキーワードが出てきています。
ここでいう「情報」とはデータのことであり、データを活用して生産性の向上に繋げていくということで、3要素と同等の、
あるいは、それ以上の価値があるといわれるようになりました。
2点目はそのデータについてです。近年でインターネット上にあふれる情報量が飛躍的に増大しました。
例えば、SNSの盛り上がりです。スライド上にあるTwitterやFacebook、Instagramで個人が様々な情報を発信できるようになりました。
また、民間企業も「ビックデータ」と呼ばれる、個人を特定されない形でのデータ公開が進んでいます。国や地方公共団体はオープンデータの取組み、
一方では守るべきプライバシーとして挙げられる個人情報といった様々な情報が飛び交っています。
このような膨大な量を飛び交うデータが新たな価値を生むのではないかというお話でした。
- そういった膨大なデータが公開されること、そして、情報技術が高度化したことによるメリットが芽生え始めています。
その中の一つとして、最重要キーワードのひとつである「住民参加」と関連してきます。
膨大なデータを活用して、市民一人一人が自ら率先して身近な問題を解決するための様々なアイディアを出し合う場所が
注目されています。それは「シビックテック」と呼ばれる領域です。
シビックテックとは「シビック(市民)」と「テクノロジー(IT技術)」を掛け合わせた言葉で、いまの生活をちょっとでも
便利にしたいという思いがある市民がITを駆使していこうとする取り組みです。
画像はシビックテックによる身近な問題解決に取り組んでいる人、企業が一堂に会するイベントの様子です。
ちなみに、わたくしも参加していました。
- 新たな価値は様々な背景(得意分野)を持つ市民が集まることで生まれていると考えています。
そういう時は、オープンデータを活用してみてください。
オープンデータを使って、これまではPDFや紙でしか見られなかった自治体の取組みが見えるようになります。
このスライドでは、皆さんに新たな価値の一端をお見せしたいと思います。
こんなことができるようになります。(時間の都合にも因りますが)2点紹介します。
<土地スカウター(https://app.code4.nagoya/ls/)の事例>
皆さんに考えていただきたいことがあります。
それは、災害についてです。
災害とひとことで言っても、実際にはたくさんの種類があります。
災害はいつ来るか、知ってますか?当たり前かもしれませんが、災害はいつ来るか分かりません。
自宅にいるとき、この学校にいるとき、アルバイト中、移動中・・・
様々な土地で災害に出くわしたとき、その土地は災害に強いのか/強くないのか知っていたら・・・
もしかしたら、事前に災害発生時に備えて準備できるかもしれませんし、災害発生時の初動が変わるかもしれません。
そんな災害への耐性の一つを算出するWebアプリが「土地スカウター」です。
→実演して見せて紹介できればと思います。
<税金はどこへ行った?(名古屋市:http://nagoya.spending.jp/)>
皆さんは税金を納めています。分かりやすく言えば「消費税」です。
この消費税は、どこに流れているかというと、市町村に流れています。
細かい話はここでは割愛しますが、消費税は国の税金と地方の税金と分かれているんです。
この「地方」には、都道府県・市区町村の全てが対象なので、市町村に流れているとお話しました。
では、皆さんが納めた税金、どのように使われているかご存知ですか?
それを一目瞭然にしたWebサイトがあります。それが、「Where Does My Money Go?~税金はどこへ行った?~」です。
→実演して見せても良い。
- ここまでの説明で、オープンデータを使った様々なWebアプリやサービスが芽生え始めていることを実感できたのではないでしょうか。
ここからは未来の話をちょっとだけ話してみたいと思います。
- 情報技術が高度化してきたことは前のスライドでも紹介したところですが今後もますます高度化してくると思います。
AI、IoT、VRを使って、生活の質を向上させ、IT無しでは生活が成り立たないという時代が近いうちにやってくるかもしれません。
例えば、AIというと、最近中学生プロ棋士の連勝記録で盛り上がった将棋。電王戦というAIと人間の将棋の対決はご存知の方も多いと
思います。IoTについては、自動運転車が代表的なものになると思います。実は今月日進市の市道を利用して、公募で選ばれた市民が乗車して、自動運転車の走行試験が行われます。
したがって、文化情報学部に入学された皆さんは、とっても大きなチャンスが目の前にあるんです。
おそらく今後の学生生活の中で、自治体や民間企業が提供するオープンデータやビッグデータに対して、情報技術を使って、生活をより充実させたり、今の現状を実感できたりすることができるスキルを身につけることができるのではないかと思います。
それは、地域の中で活躍できる人になるというチャンスです。
- とはいえ、地域に根ざした活動をたった一人で進めていくのは不安がつきまといます。
そんな時に、同じ思いを持った集団があることをお伝えします。
それが「Code for XX」といった集団です。XXには、地域や都市名が入ります。
東海地方では、私が知っているだけでも岐阜・名古屋・三河(豊橋)・静岡・沼津と存在しています。
名古屋に関しては、私も自治体職員として地域の問題を提供したり、住民の方と一緒に悩み・考えています。
皆さんも学生として、固定観念に捉われず、研究をする立場から、様々な意見の中で取り組みをされてみてはどうでしょうか。
民間企業の人、起業した人、大学研究者、学生、自治体職員など、多くの職業の方がいますが、いち市民としては共通です。
そんな人々のうち、情報技術を使って地域の魅力をアップさせたいと思っている方々が集まっているのがCode forの組織です。
Code forに参加して、地域をもっと好きになってみませんか?
秋ごろには、日進市で活動ができる運びになっていますので、皆さんと一緒に共に考えられたらと思っています。
- 最後に日進市から先生も含めて皆さんにお知らせです。
- 日進市は観光にも力を入れているんです!
観光に力を入れるという印象なんてないという方は多いのではないでしょうか。
インターネットの普及に伴い、近年観光スタイルが変わってきています。
一昔前まで、バスツアーのような旅行会社が企画運営する観光から、個別のニーズを満たすような小規模な体験プログラムを地域住民が企画運営する観光に変わってきています。
それをいち早くキャッチして、日進市でも「いまあるもの」にスポットを当てて、市民のもつ個性を活かした小規模な体験プログラムを一同に介した「ぐるぐるにっしん(NISSIN)まちみる博」を実施します。
秋ごろにはCodeforNagoyaとのコラボレーションを企画していますので、そのときは皆さんも参加してみてください。
日進キャンパスに来るだけしかなかったかもしれない、日進市を知る・楽しむ絶好の機会ですし、同時に、文化情報学部の学生さんとしても今後の研究の一助となる機会ともなるでしょう。
詳しくはぐるぐるNISSINホームページかFacebookをご覧ください。
- ご清聴ありがとうございました。
それでは、先生にお返しします。