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20180523 討論会用参考資料

石川和男様、伊藤敏憲様、安田陽先生とのネット討論会
(集録:5/23)にて、私から事前に皆様と共有頂いた資料です。一部を討論会中でも引用しながら議論いたしました。
(お約束ですが、これは私見です!)

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20180523 討論会用参考資料

  1. 1. 1 お題:「極端は損、慌てず急げ」 前編:再エネ利用のポイント (後編予告:日本の再エネ、ここが変?) 産業技術総合研究所 太陽光発電研究センター 主任研究員 櫻井啓一郎 v1.0: 2018.5.23 注:本スライドには、櫻井の私見が 含まれてます。 思いっきり
  2. 2. 2 言いたいこと 皆様、太陽光ばかり好きすぎます バランス良く使って下さい おねがいします orz
  3. 3. 3 どんな「バランス」? ・お金 電気料金、輸出入、産業… ・環境 安全性、CO2、森林、景観、光、音… ・セットで使う 省エネ、再エネ同士、原発、CCS…
  4. 4. 4 IRENA, Renewable Power Generation Costs in 2017 より 世界の再エネのコスト バイオマス 地熱 水力 太陽光 太陽熱 洋上風力 陸上風力発電コスト (LCOE) 化石燃料の 発電コスト 太陽光も安くなって、化石燃料と同等に (今時は、安くないと話にならない)
  5. 5. 5 「日射量」が少なくても安くなっている 太陽光発電は日本より2割方日射量の少ない ドイツですら、全電源で一番安くなってきている (下図)。風力も同じぐらい。 →実例:電源を指定しない入札を実施したら、 太陽光が全て落札する事態に(右記事) Fraunhofer ISE, STROMGESTEHUNGSKOSTEN ERNEUERBARE ENERGIEN  発電コスト 太陽光 (小) (大) (地上) 風力 (陸) (洋) バイオマス 褐炭 石炭 汽力 ガス
  6. 6. 6 加減が大切 再エネ普及によってドイツ全体では雇用増加 (実績(左端)と予測) 楽観的なシナリオ 中間的 悲観的 雇用増加(×1000人) Beschäftigung durch erneuerbare Energien in  Deutschland: Ausbau und Betrieb, heute und morgen より Source:Why are residential PV prices in Germany so much lower than in the united states?, LBNL, Feb 2013 Revision 太陽光発電の 導入単価 FITの 買取価格 価格低下に合わせて買取価格も どんどん下げたのが要因 (日本では阻害された;後編にて) 国全体でコストと便益のバランスを取るのも大切 ドイツは「環境大事」「原発嫌い」だけで動いてない (でも挑戦的でもある)
  7. 7. 7 電気料金に注意賦課金(ユーロセント/kWh) 年 ドイツにおける卸売り電力価格と再エネ賦課金 energytransition.orgより ・賦課金は減少するまで年数がかかる。 野放図に増やしてはいけない。 ・長い目では、無くなっていくべきもの。
  8. 8. 8 組み合わせもだいじ 電源はどれも特性が異なるので、色んなものを組み合わせる。 再エネ同士でも同様。 例えば上記で再エネが太陽光だけ、もしくは風力だけ、だったら、調整がずっと大変に。 (日本は今のところ太陽光ばっか…後編にて) 一つの例:ドイツにおける供給実績 www.energy‐charts.deより 太陽光 風力
  9. 9. 9 将来予測の信頼性にご注意 太陽光発電の普及予測と実績の例 実績 IEAのシナリオは良く引用されるが、 再エネの普及に関しては ・実績として、信頼性が低い ・原因:価格低下に伴う市場拡大を ろくに想定してない、等々 実際には、業界団体がgreenpeaceと 組んで示したシナリオすら超えてる IEA等の悲観的シナリオだけに将来計画を限定するのは 実績からみる限り、非合理的
  10. 10. 10 将来のシナリオは様々 世界の太陽光発電の普及シナリオの例 世界の風力発電の普及シナリオの例 2010   2015    2020     2030    2040    2050 50 40 30 20 10 0 世界の電力需要に占めるシェア 年 GWEC, Global Wind Energy Outlook 2016 より 価格低下等を考慮した場合はIEA等より急速な普及が想定されている 2050年までに電力を粗方、再エネで賄うことも可能か
  11. 11. 11 パリ協定だけでは、まだ排出量が多すぎる The Emissions Gap Report 2017 より 年間の温暖化ガス排出量 2℃目標でもまだこれだけ削減幅が 足りてない(2030年時点) →削減圧力が強まるリスク 排出コスト高騰、 未達成国産品に対する関税強化等?
  12. 12. 12 後編予告 「日本の再エネ、ここが変?」 ・お金 賦課金&未稼働案件、急拡大→急減… ・環境 森林破壊、粗悪設備、リサイクル未整備… ・組み合わせ 太陽光ばっか、送電線占拠…
  13. 13. 13 「極端は損、慌てず急げ」 後編:日本の再エネ、ここが変? 産業技術総合研究所 太陽光発電研究センター 主任研究員 櫻井啓一郎 v1.0: 2018.5.23 注:本スライドには、櫻井の私見が 含まれてます。 たくさん
  14. 14. 14 本日の内容 ・お金 賦課金&未稼働案件、急拡大→急減… ・環境 森林破壊、粗悪設備、リサイクル未整備… ・組み合わせ 太陽光ばっか、送電線占拠…
  15. 15. 15 高ければ良いってもんじゃない ドイツが本格的に太陽光普及を始めた頃は: 70~90円/kWh以上で買取 (それぐらいでないと、メーカーが量産しなかった時代) 代わりにドイツ国内に工場等が建って、 その輸出等で元を取った solarserver.comより 現在:太陽電池モジュールの値段は 化石燃料より安価に (日本の条件で2~3円/kWhぐらい相当) 既に中国・台湾・マレーシア等で量産 太陽電池の安さを活かす方が重要
  16. 16. 16 ところが… メガソーラー等 (全量、20年固定) 本来、家庭用より 安価に出来るハズ 10kW未満(家庭等) (余剰分のみ、10年固定)
  17. 17. 17 しかも… この頃、 「認可だけ受けて、着工・稼働は後年」 というのを認めてしまった (FITの調整機能を殺してしまった) 認定 着工・稼働 (20年間買取)→ 設備導入費用が安くなってる分、儲けが増大 →認定だけ受けて、費用低下を待つ事例が多発 (「認定済み未稼働案件」) メガソーラーにお金が かかりすぎる事態に (しかも、取り消し不能?) バイオマスでも発生
  18. 18. 18 結果:市場過熱(暴走) (第36回新エネルギー部会配付資料より) (図:JPEA) 当初予定では、メガソーラーは年当たりに直して 0.2~0.3GW/年程度の予定が… 当初予定の数十倍の導入ペースに まだ高いうちから急増→買取費用・賦課金も急増 送電線が塞がり、導入ペース急減 (せっかく参入した企業も、すぐ撤退)
  19. 19. 19 高価格・市場過熱の影響 ・確かに導入は進んだ (5年間でシェア5%増加) でも ・太陽光ばっか(95%)(建設が速いので) ・送電線容量が塞がる(そんなに速く増やせない) ・導入ペース急増→急減。雇用や投資に悪影響 ・賦課金が増加 費用のわりには量が少ない ・粗悪設備・迷惑設備が増加 風で飛ぶ、土砂崩れ、森林伐採、フェンス無し… ・コスト低減をむしろ阻害
  20. 20. 20 未稼働案件への対応? ・認可済みの案件の取り消しは難しい? 取り消し→運営放棄→国が裁判で負けるリスク (電力も得られず、賠償金だけ払うリスク) →裁判で勝てる見込みが無ければ、お勧めできない (ものすごく取り消して欲しいけど) ・法令を守ってない案件に 稼働停止を命じることは可能ではないか (事業者が対応するまでの間ではあるが) (悪質なら、認定も取り消せるか?) ・ある程度は暴走のツケとして残ってしまう
  21. 21. 21 (太陽光の)粗悪案件への対応 ・耐風設計、火災安全等のガイドラインや法令の 整備は進んでいる →徹底を図る段階。 認可段階の審査厳格化 立ち入り・抜き打ち検査 →改善命令、稼働停止命令 →悪質なら認定取り消し? ・自治体による条例整備 ・地元資本の参画を義務づけるのはどうか?
  22. 22. 22 再エネごとの課題 ・共通:太陽光未稼働案件が送電線を塞いでいる (太陽光以外の方が貴重なのに) →今からでも、優先順位設定やゾーニング? ・風力:バブルの危険性、不備案件等 ・バイオマス: ・バブルの危険性 ・大規模・発電専用・燃料輸入案件 →本来、小規模・熱電併給・ローカル燃料 ・地熱: ・「温泉枯渇」等のデマの蔓延(実際は湯が増えた一例のみ) ・開発に時間がかかる(でも資源量は多い)
  23. 23. 23 太陽光のリサイクルについて ・リサイクルの技術自体は既にある ・欧州等で長年の稼働実績もある 日本でも稼働実績あり 回収・リサイクルの義務づけが課題 →経産省・環境省合同で調査中 (でも業界が及び腰なので、圧力必要?) 太陽電池に限らず、欧州WEEEのような仕組みを導入すべき?
  24. 24. 24 産業育成・コスト低減策について ・国内市場拡大はそこそこで良い ・人材教育支援、転職支援、セーフティネット… ・技術やノウハウの開発支援・標準化… ・法規制&業界再編、トップランナー制度… ・特区、試験設備提供、公的融資… ・長期戦略策定、事業リスク低減策… ・関連産業まで考えて、セットで売る ・再エネに限らぬ、国全体での構造問題も ・国全体での影響について、継続的に監視を (コストと便益の見積もりを定期的に)
  25. 25. 25 今後の電力構成について ・新規再エネ案件は、価格低減と品質向上を 粛々と進める→なるべく早期に世界レベルに ・洋上風力の発達次第で資源量変わる ・蓄電池の価格次第で太陽光・風力の上限変わる →複数シナリオの検討を ・地熱の開発に時間がかかる。辛抱も必要 ・原発:使えるものは使われてはどうか。 ・石炭は短期的には安価だが、中長期では コスト増要因&再エネにコストで負けるリスク。
  26. 26. 26 他にも切羽詰まった課題が (電力ばっかりで考えてたらアカン) 熱 エアコン 寒 日本の住宅の4割が無断熱 エネルギーダダ漏れ、断熱推進が急務
  27. 27. 27 どこに気をつける? ・万能の技術はない どれも一長一短。組み合わせる ・極端は損 技術・お金・スピード… どこか中間に最適なところが ・慌てず急ぐ 遠くの目標に向かいながらも、 息が続くようなペースで
  28. 28. 28 何が必要? ・幅広く知る 「キライ」な技術の使い方や、 「好き」な技術の注意点も ・加減を知る 「どのぐらい」が良いかを考える ・可能性を知る 複数の将来シナリオを比べる 計画を修正しながら進む

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