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20220808視察対応資料「佐賀県における産業DX及びスタートアップの取組」.pptx
- 3. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 3
ABOUT ME
北村 和人
KITAMURA Kazuhito
所 属 ・ 職
佐賀県産業労働部 DX・スタートアップ総括監(& DX・スタートアップ推進室長)
こ れ ま で
新採で入庁した水産局でノリ養殖業の協業化を立ち上げ。以来、救急医療・災害医療の体制整備や学力調査を活
用した学力向上・学校組織マネジメント、ふるさと納税など各分野で新たな取組。
産業労働部ではIT産業の振興や起業・創業支援、産業人材の育成・確保に取り組み、昨年度、新たに創設された
DX・スタートアップ推進室に。
で き る こ と
大和総研への派遣研修を契機にマクロ経済学や計量経済学を足場の一つに。
またこれを契機に統計分析やデータサイエンス、機械学習などもたしなむ程度には習得。
コ ン タ ク ト
個人:www.facebook.com/kazuhitokitamura1 DXST室:www.facebook.com/SagaIClab
- 5. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 5
DX・スタートアップ推進室の取組
DXやスタートアップという“手段”を用いてイノベーションにチャレンジできる地域
(しかも、「佐賀であっても」程度ではなく、「佐賀だからこそ」)
“フロントランナー”として
DXを「ビジネスの常識」に
“聖地”へ向けて
「世界」を目指せる起業環境を
“佐賀型”産業DXの進め方 “佐賀型”スタートアップの育て方
体験・相談からマッチングまで
全国初のDX推進ハブ
開発者や社内推進役など
DX人材の大量養成
裾野拡大へ向けた
アウトリーチ活動と事例創出
1
2
3
成長フェーズに合わせた
3本の個別指導プログラム
未来を評価する手法を開拓
民間資金の調達へつなぐ
採択シード等とは日ごろから
密なコミュニケーション
1
2
3
- 6. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref.
佐賀県の産業構造
6
0
0.5
1
1.5
農林水産
機械工業
金属・化学
製造その他
建設
卸・小売・
飲食・宿泊
金融保険・
不動産
運輸・通信
専門・学術
保健衛生
その他
産業別特化係数(実質GDP 2018年)
佐賀県 長崎県 福岡県 東京都
出典)県民経済計算
0% 20% 40% 60% 80% 100%
2006
2009
2012
2015
2018
佐賀県:産業別構成比(実質GDP)
農林水産 機械工業
金属・化学 製造その他
建設 卸・小売・飲食・宿泊
金融保険・不動産 運輸・通信
保健衛生 専門・学術
その他
- 7. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 7
産業別の労働生産性
出典)経済センサス活動調査
0.00
0.50
1.00
1.50
農林水産
機械工業
金属・化学
製造その他
建設
卸・小売・飲食・宿泊
金融保険・不動産
運輸・通信
専門・学術
生活関連サービス
保健衛生
その他
産業別労働生産性
(全国同産業の労働生産性を1.0とした指数:2016年)
佐賀県 長崎県 福岡県 東京都
- 8. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 8
分工場経済(Branch Plant Economy)の光と影
高校卒業後の人材流出率は
全国的に見ても高い
出典)学校基本調査、県民経済計算
人は稼げないところから
稼げるところへ
以前は赤字の地域は公的部門の
所得移転で補填されていた
20% 25% 30% 35% 40%
青森県
鹿児島県
宮崎県
熊本県
佐賀県
奈良県
高知県
就職に伴う県外流出率
70% 75% 80% 85%
奈良県
島根県
和歌山県
佐賀県
香川県
茨城県
鳥取県
進学に伴う県外流出率
(2001)
y = -0.4772x + 0.1667
R² = 0.3622
(2018)
y = -0.6125x + 0.1949
R² = 0.4597
0%
5%
10%
15%
20%
25%
30%
35%
40%
45%
50%
-40% -20% 0% 20% 40%
就職に伴う県外流出率
移出超過/名目GDP
各県の移出超過と県外流出率
2001
2018
線形 (2001)
線形 (2018)
佐賀
(2001)
y = -0.3003x + 0.1609
R² = 0.3202
(2018)
y = -0.1837x + 0.1724
R² = 0.1174
5%
10%
15%
20%
25%
30%
35%
40%
-40% -20% 0% 20% 40%
公的部門の移転所得/県民所得
移出超過/名目GDP
移出超過と移転所得
2001
2018
線形 (2001)
線形 (2018)
佐賀
- 9. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 9
地方を取り巻く“システム”の変化
カネ
ヒト
地方 都市
生産要素:ヒト=余剰労働力、カネ=家計の貯蓄超過
成長の果実の再分配
(都市の供給過剰に対する)移出先市場の提供
重点投入で
効率的に成長
(工業化社会の論理)
かつての地銀の
最重要の
ミッション
かつては
規格化されたルーティンワーカーの大量供給
これからは
自ら問題を発見・定義し価値を生み出す
加えてできれば地域の成長・発展に
かつては
間接金融を通じた都市への成長資金の供給
これからは
地域の余剰資金は地域に再投資
さらに域外からの資金供給チャネルも
古くは集団就職から
東京一極集中以降の
都市部への人口流入
- 10. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 10
なぜ、DXやスタートアップにフォーカスしているのか?
人材流出
||
地域社会の持続可能性にかかわる重要な問題に
相対的に低い賃金 就業機会の多様性の欠如
誰もが工場で働きたいわけではない…
働くのであれば、賃金は高い方が望ましい!
生産性の向上 多様な産業の発展
○○○ DX ○○○ IT産業 ○○○ スタートアップ ○○○
そのうえで、東京や福岡とは違った方法やアプローチで
||
人や企業の関係性の「量」ではなく「質」を生かして…
顔の見えるコミュニケーション、個にフォーカスした支援、長期的なフォローアップなど
都市と地方との間での(都市への生産
要素の)集中と(地方への成長の果実
の)再分配という時代の終焉によって
- 11. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 11
最近のトピックス
田畑総務副大臣がお越しになりました
(2022年1月)
フィンランド大使にプレゼンしました
(2022年3月)
Webメディアや県採用サイトに掲載
(2022年4月、5月)
知事定例会見や県広報誌でもピックアップ
(2022年1月、5月、6月)
Webメディア「So-gud」 県職員採用サイト
1月会見
5月会見 6月広報誌
- 13. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 13
なぜ今、DX?
ヒト
の軸
ビジネス
の軸
学びと変化を迫る
変革を促し、主導する
デジタルの破壊的な性格が、産業や社会のカタチを変え
ていく…(ネットワーク経済性、限界費用ゼロなど)
サブスクやシェアエコ、XaaSなど新たなビジネスモデルの実現
例えば既存のプロダクトやサービスを圧倒的な低コストで代替、顧客を根
こそぎ奪う新興企業も台頭
変化の時間軸が早まったことで、各々が一生の職業人生
の中で学びなおす必要が生じた…
かつては「お母さんはそろばん、私は電卓」でよかった
でも今は「昨日は電卓、今日はパソコン、明日はスマホ」といった具合に
たとえあなたがそこに留まりたくとも周囲が追い越し、顧客や市場を奪っていく、そんな時代
- 14. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 14
デジタルについての3つの視点
民主化・
コモディティ化
リープフロッグ データ資本主義
格差を生み出すのは単に
知っているかどうか
行動したかどうか
積み上げる必要はない
最先端の安くて便利な
ツールをまずは入口に
手間なく取得する
何であれまずは溜める
何かあれば試してみる
SaaS
No-Code
Cloud
Subscription
Freemium
あんなツールが
月数千円で
開発も簡単
自分でできる
なまじきちっとした
ものがあると
かえって足かせに…
むしろ
何もない方が
しがらみもない
イマドキのAI=
パターン認識技術の
価値の源泉はデータ
多種多様なデータ
があるのは現場
実は地方って、案外、捨てたものじゃないのかも?
- 15. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 15
“佐賀型”産業DXの進め方・広げ方
DXを「佐賀のビジネスの常識」に
裾野拡大へ向けた
アウトリーチ
開発者や社内推進役など
DX人材の大量養成
体験・相談からマッチングまで
全国初のDX推進ハブ
“自分もやれる”と思わせる
モデル事例創出
AI・IoT等活用可能性実証事業(H30~R2)
DXマインド創出・実現事業(R3)
DXフラッグシップ創出事業(R2~)
SAGA Smart Samurai(R2~)
SAGA Smart Ninja(R4~)
DXコミュニケータ
& アクセラレータ(R4~)
- 16. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref.
利用者数:延3,148名(R3)
延2,551名(R2)
相談件数: 131件(R3)
16
産業スマート化センター(H30~)
目的
テクノロジーを活用した県内産業の
生産性向上及びビジネス創出の支援
受託者 EWM、佐賀銀行、佐賀電算センター
所在地 工業技術センター生産技術棟内
開館時間 平日午前9時から午後5時まで
提供する
機能
個別相談(オンライン可)
DXリサーチ(簡易診断)
アプリやデバイスの体験
セミナー・イベント
マッチング支援
URL https://www.saga-smart.jp
運営状況
外観 サイト
ショールーム セミナー風景
ITフェア(イベント) 交流会(イベント)
平均して
250名/月
平成30年10月に開設、当時、同種の施設は全国初。今年度から他県でも類似施設を開設する例も。
- 17. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 17
スマート化センターの運営状況
(53)
(88)
(139)
(179) (228)
0
100
200
300
1,488 1,548
2,551
3,148
0
1,000
2,000
3,000
開設時 H30 R1 R2 R3
延利用者数
協力企業数
利用者数は
協力企業数は
4.3倍に
利活用の
個別相談
&マッチング
アプリや
デバイスの
体験
セミナーや
イベントへの
参加
ソリューション
や事例の検索
(R2~)
コミュニティ
活動の支援
(R3~)
オンライン相談対応
サイトで事前予約を
協力企業が提供
自由に体験が可能
月1~2回程度開催
サイトでも一部公開
センターのサイトに
各種情報を掲載
コミュニティの可視
化と活動支援
- 18. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 18
最近のセミナー等(例)
■ マイクロソフト流データサイエ
ンスの極意(2022.2.26)
■ AI実践研修(2022.1.28、
2.10、2.25)
■ SNSを活用した広報戦略
(2022.1.26)
■ ピンチをチャンスに変えた県内
企業から学ぶ(2022.1.19)
■ 人材難時代をDXで乗り越える
(2021.11 2)
■ DXで売上アップって具体的に何
をする?(2021.10 13)
■ デジタル変革が及ぼす未来の姿
とデータ分析基礎(2021.12. 8)
- 19. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 19
AI・IoT等活用推進事業(H30~R2)
DXマインド創出・実現補助事業(R3)
サガコア&カッター
JAさが
ドローン画像で
害虫や生育管理
LIGHTz
画像認識で沿線
工事見張り業務
オプティム
サイネージで店
頭広告最適化
スーパーモリナガ
センサーで図書
館利用者の把握
ローカルメディアラボ
画像認識で有田
焼の特徴抽出
佐賀電算
WiFiで人 流 デー
タの動態分析
松栄技建
IoTによる工場の
環境データ取得
藤津碍子
クラウドツール
やリモート勤務
クラウドツール
やリモート勤務
中小企業団体中央会
IoTによる河川氾
濫監視システム
中島製作所
画像認識による
給食の誤配検知
福博印刷
セイブ
画像認識による
端折れ検知
西研グラフィックス
IoTによる河川水
質の遠隔監視
西部環境調査
店舗の動線分析
や需要予測
ASUKARU
生体データで事
務の生産性計測
ECO-5
画像認識による
昇降客検知
ローカルメディアラボ
画像認識による
害鳥駆除音発報
画像認識による
検品の自動化
両事業をあわせて43件の事例を創出
- 20. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 20
DXフラッグシップモデル事業(R2~)
目的
概要
実績
新型コロナを契機にDXの取組が加速している状況を踏まえ、各産業分野に
応じた旗艦モデルを創出し、県内に波及
各産業分野に応じたフラッグシップとなりうる県内企業のDXへの取組に対する補助
補助率 3/4
上限 業種・業態に応じて設定
百貨店:佐賀玉屋
• チャネル(店頭、外
商、EC)間のデータ連
携
• 非接触型接客や外商の
高度化 など
(産業政策課)
R2 R3
物流:KITSライン
• 貨物や車両情報などの
集約・一元管理
• バックオフィス業務の
クラウド化など
(産業政策課)
製造:実松製作所
• 生産管理システムの刷
新・クラウド化
• 社内情報の可視化・共
有、マネジメント改善
(ものづくり産業課)
製造:光武酒造場
• IoTなどによる生産工程
の管理
• MAによるマーケティン
グの高度化 など
(ものづくり産業課)
- 21. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 21
サイトやWebメディアへの事例掲載(例)
センターサイトではインタビュー形式で事例紹介
(www.saga-smart.jp/column) 県サイトには実証事業のレポート掲載
(www.pref.saga.lg.jp/kiji00381619)
WebメディアEditorsSAGAでも展開
(editors-saga.jp/editors/sagadx)
- 22. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 22
SAGA Smart Samurai(R2~)
目的
概要
応募・
受講数
テクノロジーが経済社会を様変わりさせる中、
担い手たるプログラミング人材を育成・確保
機械学習やデータサイエンスで用いられる言語
Pythonを中心とした4ヶ月程度のオンライン講座
採用側企業との交流・コミュニティ形成
令和2年度 令和3年度
応募 受講 修了 応募 受講 修了
在職者 373 49 46 469 104 85
求職者・
転職志望
219 42 24 231 73 57
学生など 125 9 5 162 23 16
合計 717 100 75 862 200 158
IoTデバイス製作 オフライン会場
就職支援セミナー スマート化センター視察
協力企業訪問 修了式
自治体での大規模な育成事例は少なく、他県からの照会も
- 23. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 23
SAGA Smart Community(R3~)
目的
概要
取組
状況
ITエンジニアやクリエイターなどの継続的な学びと
組織を超えた創発とイノベーションへの足場づくり
産業スマート化センターへの委託事業
セミナーや展示会、ハッカソンなどのイベントを公募
適切なものには広報及び一部開催経費を支援
Smart Samurai受講者にも参加を勧奨
R3.12から事業に着手
昨年度はSamurai卒業生によるセミナーや勉強会、民
間企業によるハッカソンイベントなど5件を採択
R4からはコミュニティの可視化などにも着手
- 24. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 24
IT企業やDXに取り組む企業(例)
木村情報技術 オプティム 佐賀電算センター 福博印刷
EWMファクトリー とっぺん ウェアサーブ ローカルメディアラボ
セイブ ゴール サガ・コア&カッター 佐賀銀行
創業15年のIT企業。
H28にAI事業に参
入、チャットボッ
ト や コ ー ル セ ン
ター支援など。
代表者が佐大在学
時に起業。画像認
識及びIoTで農業や
建設、医療等をス
マート化。
10 年 前 に 社 内 に
データ分析チーム
RyuTsu.JP を 立 ち
上げ。数値解析・
予測に強み。
地場SIerで、AIや
RPAの新規事業。
他にスマート化セ
ンターとプログラ
ミング人材も受託。
Web制作を主業と
してきたが、地方
創生事業へと展開。
産業スマート化セ
ンターを受託。
コンサルビジネス
強化を模索し、R3
にDI本部を創設。
ス マ ー ト 化 セ ン
ターを受託。
地場碍子メーカー。
画像認識とロボッ
トによる検品無人
化やIoTでの工場制
御などにトライ。
カギ製造の誘致企
業。IoTによる設備
の稼働監視、機械
学習による人員最
適化など。
文化財調査で創業
後、デジタルコン
テンツに展開。VR
やMRなどxRコン
テンツの制作など。
少数精鋭のエンジ
ニア集団。システ
ム開発やWeb制作、
クラウドサービス
など。
Web 制 作 や プ ロ
モーション支援な
どの他、オープン
データ関係。Code
for Sagaを主宰。
地場建設業。社員
の出産等を機にテ
レワークやモバイ
ルワークを推進、
事務部門を効率化。
- 25. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref.
PHOTO
25
3つほど事例のご紹介
サガ・コア&カッター工業
(建設業・白石町)
セイブ
(製造業・有田町)
KITSライン
(運輸業・吉野ヶ里町)
紙の帳票を全てデジタル化
経理や労務管理でクラウド活用
画像認識AIで製品検査を自動化
IoTで工場のデータを取得・共有
ボイスピッキングやハンディー
ターミナルで倉庫管理をペーパレス化
勘と経験と度胸(KKD)に
頼るものづくりを変えたい
紙の帳票だらけの現場を
すっきりできないものか
前田本部長
煩雑な事務作業を効率化して
育児と両立したい
重松さん 秋山社長
属人化した作業が誰でも
できるように 残業も削減
製品検査の時間が半分に
社員がIT活用を提案する組織に
8時間かかった作業が
たった30分に
- 26. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 26
今年度の県の新たな取組
ヒト
の軸
ビジネス
の軸
これまでの産業スマート化センターによる取組に加えて…
DXコミュニケータ
年間1,000社を訪問、デジタルの啓発やセンターの紹介など
DXアクセラレータ
年間10社を対象に数ヶ月程度伴走支援、モデル事例を創出
開発者人材の育成はもちろん、社内DXリーダーも…
SAGA Smart Samurai(開発者人材)
AIや機械学習で用いる言語Pythonを学ぶ講座(定員100名)
SAGA Smart Ninja(社内DX人材)
プログラミング不要の業務効率化ツールを学ぶ講座(100名)
- 28. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 28
未来を“想像”し、“創造”するのが起業家
「こんな世の中にしたい」を思い描き、実現していく
太陽光発電とランタンで
アフリカの子ども達に
灯りと希望を届けたい
企業とNPOによる
社会課題の解決への
新たな基盤を作りたい
自然と共生しながら
離島の経済を再生し
人々を呼び戻したい
スマートロックを起点に
便利で安心な生活への
エコシステムを作りたい
上手くなりたいのに
指導者も財源もない
そんな部活を救いたい
川口スチール工業 川口さん Dessun 高橋さん
Retocos 三田さん
NEXS 梶原さん 学生団体WIDE 北原さん フレル 江口さん
あそびを通じて
”考えること=楽しい“と
感じる子ども達を育てたい
- 29. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 29
ポイント①:地方でスタートアップに取り組む意義は?
都市 地方
優れたビジネス環境
協業先・商談先が見つけやすい
専門性が高い支援者・協力者も
資金調達の機会や選択肢も多い
困ったら“ライス”ワークも様々
得意なことを生かし
気が利いたプロダクトを作って
評価に満足出来たら売却して次へ
とかならたぶん、都合がいい
ビジネス環境ではかないませんが…
仕事も生活も時間を安く買える
起業家が少ない
=もてはやされやすい
現場もデータもイシューも多々
時間や現場や理解者があることで
「自分の問題」に向き合い
「みんなの問題」に昇華させ
世の中を変えていく(かも?)
果たしてどちらがスタートアップ的だろうか?
- 30. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 30
ポイント②:“多様性の中からこそ創発が生まれる”のなら
数が多くとも、同質的な小集団に
分断されたら面白くないかも?
数が少ないがゆえに、嫌が応にも
異質な人々と組まざるを得ないかも?
“自分の問題”を“みんなの問題”にしていくには多様性に富んだ居心地の悪さも大事
- 31. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 31
ポイント③:都市部には都市部の、地方には地方の方法論
母数が多ければ
競わせて選りすぐるのは一つの策
母数が少なければ
育てて成功確率を高めることが必要?
競争・選抜
競争・選抜
成功確率を高めるために
継続的かつ直接的に関わる
同じやり方をしても
“そして誰も居なくなった”
になるのがオチ?
Messengerや
Slack、Teams等
の活用
個々のフェーズや
課題に応じた数年
越しの機会提供
コンシェルジュに
よる伴走支援 etc.
本物志向の課題について異質な人々との継続的な関わりの中で育っていく…
- 32. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 32
“佐賀型”スタートアップの見つけ方・育て方
成長フェーズに合わせた
3本の個別指導プログラム
未来を評価する手法を開拓
民間資金の調達へつなぐ
採択シード等とは日ごろから
密なコミュニケーション
佐賀を拠点に世界を目指すスタートアップの「聖地」へ
- 33. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 33
“佐賀型”①:個別指導プログラム編
資金調達に向け現役投資家が磨き上げ
磨
Startup
Boost オプト創業者メンバーの海老根智仁氏などが
創設したベンチャーキャピタルが受託
みがく
R2~:13件採択
アイデアをビジネスプランへ
始
Startup
Gateway 全国各地でスタートアップ支援を手掛ける
監査法人のトーマツが受託
はじめる
R1~:16件採択
商談先やパートナーを紹介・斡旋
繋
Startup
Connect ブロードバンドタワー創業者の藤原洋氏などが
創設したスタートアップ育成の専門機関が受託
つなぐ
R3~:6件採択
フェーズに応じた3本の各数ヶ月に渡る個別指導プログラム
- 34. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 34
R3のプログラム実施状況
区分 受託者・概要 プログラム 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
Startup
Gateway
受託者:デロイト
トーマツ
概要:ビジネス創
出へ向けたビジネ
スプランのブラッ
シュアップ
キックオフ&DEMO DAY ● ●
コミュニティイベント ● ● ● ● ● ● ●
アクセラレーションプログラム 募集
学生向け事業創出WS ● ●●
一般向け事業創出WS ● ●● ●●
Startup
Boost
受託者:NES-VC
概要:VC等からの
資金調達へ向けた
メンタリングや引
き合わせ
リアル合宿&勉強会 募集 ●●
オンライン合宿 ●
個別指導プログラム
プレゼン会、合同DEMO DAY ● ●
Startup
Connect
受託者:毎日みら
い創造ラボ
概要:実証・協業
案件などの紹介・
マッチング
初回メンタリング 募集 ●
個別メンタリング&マッチング
外部イベント等参加 ● ● ●
- 35. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 35
プログラムの実施風景
Gatewayキックオフ(2021.7.7)
事業創出WS(2021.10.28-29)
Gatewayコミュニティイベント(2021.7.20)
学生対象アイディアソン(2021.10.13)
Gateway/Launch/やわらかBiz交流会(2021.10.22)
Boostリアル合宿・個別メンタリング(2021.11.18-19)
- 36. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 36
“佐賀型”②:資金調達支援編
事業拡大期
事業化期
アイデア期
令和2年度の
全国知事会先進政策バンクで
商工労働部門1位を受賞
ふるさと納税を
活用した起業家支援
Startup Launch
事業化補助事業
クラウドファンディング・
ベンチャーキャピタル投資
公的な財政支援から民間からの資金調達が可能なビジネスへ
県主催ビジネスプランコンテスト
さがラボチャレンジカップ受賞特典
さらに県費上乗せ(30万円)
ふるさと納税を募って助成
“佐賀型”個別支援採択企業が対象の
佐賀県版“マ○ーの虎”
H30~ 4件 合計600万円
(1件あたり 60~250万円)
R3~ 3件 合計1,500万円
24社と協定締結
6年間で 71件 合計 1億1,600万円
さらに事業拡大を目指す企業へ
民間からの調達機会を提供
要件を満たす約15社対象に公募
選ばれた3社に上限500万円で
事業実現への資金を助成
調達を支援する企業と協定締結
調達成功の際には
調達額の10~20%を県が支給
民間資金の調達を視野に入れた支援スキーム
- 38. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 38
Startup Launch事業化補助事業
Startup Gateway
採択者
Startup Boost
採択者
Startup Connect
採択者
(年間5~6社:R1から) (年間5~6社:R2から) (年間5~6社:R3から)
採択審査会(佐賀県版マ○ーの虎?)
ピッチ(ショートプレゼン)イベント形式での審査
DXST室長以外は民間の審査員(VC、会計士、アクセラレータ、銀行、起業家など)
応募 応募 応募
採択
上位3社
これらに準じる
アワード受賞者
(チャレンジカップ等)
- 39. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 39
CF協定調達実績
H28 H29 H30 R1 R2 R3
調達件数
(調達額)
2
(1,467千円)
1
(230千円)
11
(14,472千円)
14
(17,411千円)
20
(60,154千円)
32
(40,915千円)
A-noker
(H30 1,101千円)
Dessun
(R3 9,400千円:投資型CF)
山城機巧(学生)
(H30 3,001千円)
コールドリバー
(R3 1,823千円)
ジーンスレッド
(R1 13,246千円)
サウンドスピリッツ
(R2 2,357千円)
アルミス
(H30 6,738千円)
吉田刃物
(R2 2,808千円)
- 40. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 40
参考:CF協定のスキーム
起案
寄附、購入、出資
返礼、商品、配当
起案者 プラットフォーム 賛同者
ファンドレイザー
案件を掘り起こし、
起案をサポート
プロモーションなど
目標達成を支援
佐賀県
協定先は常時公募
案件は公平に紹介
実績はサイト掲載
【なぜ起案者への補助ではないのか】
もともと士業・コンサルなどの層が
薄いのが地方の課題の一つ
支援者の層を厚くする呼び水に
- 41. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 41
“佐賀型”③:コミュニケーション編
各プログラムの採択シードとは日頃からコミュニケーション可能な場を設置
スタートアップコミュニティの
運営が緻密で、
自分達も参考にしています
自治体の職員さん方でありながら、
スタートアップ界隈の「言葉」が普通に通じるというのは
すごく仕事がやりやすいと思う
コンシェルジュ
& 当室スタッフ
Gateway
受託者
Boost
受託者
Connect
受託者
プログラムの採択シードやコミュニティの参加者など
その都度ごとに改めて連絡をとる等ではなく、
SNSやメッセージングアプリであらかじめ連絡チャネルを設け、
必要な際は互いにそこに放り込む
スタートアップ支援の専門機関関係者 他県のスタートアップ関係事業の受託者
- 42. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref.
DX
42
カオスマップ(一部)
Startup
スマート化センター
ジェピック
CF
ファンド
レーザー
MAIC周辺
スマート化センター
ユーザー企業
ベンチャー交流
ネットワーク周辺 学生シード
佐賀共栄
三井住友信託
サガテレビ
佐賀新聞
毎日みらい
創造ラボ
Connect
デロイトTVS
Gateway
NES
Boost
イノベーション
センター
コンシェルジュ
EWM
佐賀銀行
佐賀電算
Smart Samurai
フォーバル
やわらかBiz
以来のシード Duchamp
ポイ
九州コーユー
ベジビュー
Wanders
エスビー
ジャパン
manaview
政策金融公庫
クラファン
ニューワールド
ジーンスレッド
未来基金
日本クラウド
キャピタル
伊万里商議所
SA-GA
AS
ロケモAI
山城機巧
WIDE
1mStore
NEXS
ノギ
アトリエ
佐大
Gateway
以降の
シード
海男
A-noker
フレル
川口スチール
Dessun
リトコス
B.Gate
Notuje すみなす
nano
ミュージカル
クエスト
ドアーズ
LightGear
木村情報
KMTec
キャリアサプライ 幸楽窯
ITインペル
志ITC
織島・二葉
セイブ
西研 オプティム
中島製作所
サガ
コア&カッター
福博
ゴール
藤津碍子
ハードコア
LIGHTz
MiSERU
九州国際情報
松栄技研
西部環境
ocomoji NTTビジネス
ソリューションズ
DXコミュニケータ
プログラミング
受講者
キャリア
バンク
MS
とっぺん
ウェアサーブ
ローカルメディアラボ
グルーヴ
ノーツ
Smart Ninja
パイプドビッツ
鹿島印刷
ACR
NTT-BS
DXアクセラレータ
- 43. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 43
最近の県外でのアワード受賞例
毎日みらい創造ラボ
第7期DEMO DAY
アガルート特別賞
山城機巧
腰痛を軽減する器具
フワットを開発、
WBS「トレたま」な
どでも報道
Retocos Dessun フレル
離島の持続可能な経
済活動と自然との共
生のため、香りの原
料の企画提案や供給
中小企業とNPOとで
社会課題解決の新た
な形を実現するTIE
UP PROMOTION
“考えることを楽しい
と感じる子どもたち
を育む”ための独自の
知育あそびを考案
第16回
キャンパスベンチャー
グランプリ全国大会
経産大臣賞
女性社長が選ぶ
女性社長のための
J300アワード
2021年度大賞
川口スチール工業
どんな屋根にもOKの
薄型太陽光、国際協
力銀の資金でアフリ
カでの売電ビジネス
Forbes Japan
SMALL GIANTS
AWARD 2019-2020
グランプリ
九州・山口ベンチャー
マーケット2021
スタートアップ部門
優秀賞
DXの核心を意識して、大手プラットフォーマーを
しのぐ企業が生まれるよう期待する
令和3年度地方創生推進交付金の採択時の有識者コメント
佐賀のスタートアップは
実直かつ本物志向で成長意欲が強い
IT企業の創業者でエンジェル投資家
- 44. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 44
最後に
イノベーションには「あきらめの悪さ」が不可欠
なぜなら、「仕方ない」「こんなもの」とあきらめてたら、何も
始まらないから
なので、DX・スタートアップ推進室では、
• 皆さん誰にでもある「あきらめないココロ」をくすぐり
• あきらめずにチャレンジする人達に光を当て、機会を提供します
そんな人達が佐賀に集い、互いに刺激し合うことで、
きっと世界を牽引するイノベーションの苗床になっていくはず