Mais conteúdo relacionado Semelhante a IIJmio meeting 13 海外トラベルSIMはどうしていつものSIMと違うのか? (20) Mais de techlog (Internet Initiative Japan Inc.) (20) IIJmio meeting 13 海外トラベルSIMはどうしていつものSIMと違うのか?4. ‐ 4 ‐
海外トラベルSIMのサービスエリア
世界42ヶ国・地域で利用できます
2016年10月1日現在のサービスエリアです。
各国の携帯電話会社のネットワークを利用しています。
各国すべての地域の利用を保証するものではありません。
3G(WCDMA/UMTS)・GSMでの通信が行えます。
6. ‐ 6 ‐
SIMコレクター向け情報
券面は白紙・マルチFFです
• 切り取る場所を変えると、SIMサイズが変わります
標準SIM
microSIM
nanoSIM
一度小さく切り取ると、大きなサイズには戻せません。
切り取った枠の部分をSIMアダプタとして利用しないでください。
7. ‐ 7 ‐
海外トラベルSIMのデメリット
安くない
• データ通信500MB・14日有効で、3,000円+3,850円
• 海外で販売されているプリペイドSIMの方が安い場合も
LTEに対応していない
• 現在鋭意協議中です……
電話番号が変わる
※音声付きサービスの場合
• IIJmio(みおふぉん)と異なる電話番号が割り当てられます
• オランダの電話番号が割り当てられます
• リチャージしてSIMを継続利用している間は、同じ電話番号が使え
ます
参考価格 (アメリカ)
T-Mobile Tourist SIM Activation Kit
2GB・21Day・$30
8. ‐ 8 ‐
海外トラベルSIMのメリット
1枚のSIMで複数の国で利用できる
日本国内で購入できる
• 海外のSIM売り場でありがちなトラブル
• SIM売り場が見つからない・飛行機が到着したタイミングが営業時間外
• 購入時にパスポートの呈示など手続きが必要な場合も
• 店員と言葉が通じない!
日本国内でテスト通信ができる
• 国内でSIMをスマホに取り付けてテスト通信が行えます
• 音声通話はできません
• 動作確認用のIIJmioのWebだけが見られます
日本語でサポートが受けられる
SIMの購入 テスト通信
日本国内 出国
9. ‐ 9 ‐
(参考) 海外で販売されているSIMの落とし穴
海外で販売されている「現地の通信事業者」のSIMカード
には、各国の事情による通信規制がかけられていることが
あります
例)中国の通信事業者のSIMカードでは、Google・Twitter
などのサービスの利用が禁止されている場合がある。
• 政府の方針により、中国では自由な通信が許可されていないため
IIJmio海外トラベルSIMでは、中国国内(大陸側)でも
Google・Twitterが使えることを確認しています。
(2016年9月時点)
11. ‐ 11 ‐
docomo, au, SoftBankの場合
いつものスマホ(SIM)をそのまま海外に持ち出せる、
「海外ローミングサービス」が提供されている
パケット定額も約1,000円/日~利用可能
docomo au
SoftBank
12. ‐ 12 ‐
IIJmioの場合
IIJmioのSIMを取り付けたスマホを海外に持ち出した場合、
限定的な海外ローミングサービスが利用可能
• タイプD・タイプAで細かい料金が異なります。
どうしてIIJmioのSIMでは海外ローミングでデータ通信が
利用できないのか?
機能 利用可否 注意事項
データ通信 利用できません
SMS 送受信可能
• 国内からの送信と料金が異なります
• 受信時に料金は発生しません
通話 発着信可能
• 国内からの発信と通話料金が異なります
• みおふぉんダイアルは使えません
• 電話の着信時に「着信料」が発生します
• タイプD: 海外でSMSが利用できるのは音声通話対応SIMのみ
• タイプA: データSIMでも海外でSMSが利用可能
• SMS・通話の電話番号は日本国内と同じものが利用できます
14. ‐ 14 ‐
自分が契約している携帯電話会社のネットワークと
異なる携帯電話会社のネットワークに接続すること
ローミングとは
契約中の携帯電話会社の
ネットワーク
別の携帯電話会社の
ネットワーク
この携帯電話会社から見た場合
ローミングアウト (アウトローミング) と呼ぶ
この携帯電話会社から見た場合
ローミングイン (インローミング) と呼ぶ
15. ‐ 15 ‐
携帯電話会社のネットワーク
PLMN
• Public Land Mobile Network (公衆陸上モバイルネットワーク)
• 携帯電話会社が運用するネットワークを指す用語
一つの携帯電話会社が複数のPLMNを運用する場合も
• 同じアンテナ(基地局)で複数のPLMNを運用する
• 異なるアンテナ(基地局)でそれぞれ別のPLMNを運用する
同じ携帯電話会社が運用していても、PLMNが異なれば、
携帯電話網的には「別のネットワーク」扱い
携帯電話会社X
PLMN X
携帯電話会社Y
PLMN Y
携帯電話会社Y
PLMN Y’
16. ‐ 16 ‐
PLMNを区別するコード
PLMNを表すために”MCC + MNC”を使用する
MCC: Mobile Country Code
• 国を示すコード (日本は440, 441)
MNC: Mobile Network Code
• ネットワークを示すコード
(日本では総務省が管理)
日本の代表的なPLMN
MCC MNC 運用者 補足
440 00 SoftBank Y!mobile (旧emobile)
440 10 NTT DOCOMO
440 20 SoftBank
440 50 KDDI (au)
440 51 KDDI (au)
441 00 Wireless City Planning AXGP (SoftBank提供)
441 10 UQ Communications WiMAX / WiMAX 2+
https://ja.wikipedia.org/wiki/Mobile_Network_Code より
※arrows M03での表示。TD-LTE非対応機
種 の た め 、 TD-LTE で 運 用 さ れ て い る
44100,44110は受信していない
17. ‐ 17 ‐
SIMカードにおけるMCC, MNC
SIMカードに書き込まれているID (抜粋)
• MSISDN: 電話番号
• IMSI: International Mobile Subscriber Identity
• 15桁の10進数
• 先頭に、MCC・MNCが含まれている
4 4 0 1 0 n n n n n n n n n n
MCC MNC
IMSIを確認できるアプリもあります
18. ‐ 18 ‐
ローミングとは (再定義)
SIMカード(IMSI)のPLMNと異なるPLMNに接続すること
ローミング接続先のPLMNを”Visited PLMN”と呼ぶ
NTT DOCOMO
PLMN: 44010
Home PLMN
(HPLMN)
他の携帯電話会社
PLMN: 00101
Visited PLMN
(VPLMN)
ローミング接続を行
うかどうかの設定。
IMSI
44010nnnnnnnnnn
19. ‐ 19 ‐
携帯電話網から見たローミング
Visited PLMNは、接続してきた端末のIMSIから特定した
Home PLMNに通信を中継する
• データ通信はHome PLMNを経由する (Home Routing)
SGW
SGSN
PGW
GGSN
PDN (Internet)
PGW
GGSN
PDN (Internet)
SGW
SGSN
HLR
HSS等
HLR
HSS等
Home PLMN (44010)
Visited PLMN
IMSI
44010nnnnnnnnnn
※接続制御をHome PLMNが行い、
データ通信はVisited PLMNを使う
方式もある (Local Breakout)
接続制御 (C-plane)
データ通信 (U-plane)
44010のPLMNに接続する
20. ‐ 20 ‐
ローミングのまとめ
Home PLMN
• 自分が契約している携帯電話会社のネットワーク
• SIMにはHome PLMNの情報が書き込まれている (IMSIの先頭)
Visited PLMN
• ローミング先の携帯電話会社のネットワーク
• 接続してきた端末(SIM)から通知されたIMSI(MCC+MNC)を見て、
Home PLMNを特定
ローミング接続の条件
• 端末でローミング接続が有効になっていること
• Home PLMN・Visited PLMN双方の事業者がローミングについて
の協定を結んでいること
• 対象のSIMについて、Home PLMNがローミングを許可すること
(ローミングオプションの契約など)
22. ‐ 22 ‐
キャリアとMVNOのL2接続
ポイント
• MVNOはキャリアの携帯電話網と接続する設備を持っている
• MVNO利用者の通信は、MVNOの設備を通過している
• MVNOの設備で、通信量のカウントや通信速度の制御を行っている
おさらい: キャリアとMVNOの関係
SGW
SGSN
PGW
GGSN
PDN (Internet)
PGW
GGSN
HLR
HSS等
PDN (Internet)認証
通信制御
(通信量カウント)
MVNO
キャリア
23. ‐ 23 ‐
日本のMVNOが提供するSIM
MVNOが提供するSIMカードはキャリアのSIMカードです
SIMカードに書き込まれているIMSI
(MCC, MNC)はキャリアのもの
IIJmio タイプDの場合
• docomoのMCC, MNCが書き込まれている
• MCC: 440
• MNC: 10
携帯電話網上は、完全に「docomoのSIM」でしかない
4 4 0 1 0 n n n n n n n n n n
MCC MNC
25. ‐ 25 ‐
MVNOはローミングアウトを提供できないのか?
L2接続では提供できない
docomoの海外ローミングの「サービス卸し」を受け、
利用者に提供することは可能
• docomoのサービスと同じ仕様
• docomoの設備で完結する (MVNOの設備を経由しない)
• 利用量に応じてdocomo→MVNOへ費用請求
音声通話のローミングアウトについて
音声通話は、国内通話分についてもdocomoのサービスを「卸し」で提供を
受けているため、海外ローミングについても、そのままま「卸し」で提供し
ている。
従量制・後払い 請求額の確定は翌月 割引サービス無し
26. ‐ 26 ‐
(仮定) サービス卸しで海外ローミングを実現すると
予想される提供価格
• データ通信の提供形態が国内・国外でアンバランスになってしまう
• 定額制と従量制の違い (クーポン制は実現不可)
• 極端な価格差
• MVNO側では翌月にならないと利用料金がわからないので、
「利用しすぎ」に歯止めをかけることが困難
音声通話と異なり、データ通信では、利用者が気がつかな
いうちに大量の通信が発生することがある
• キャリアの海外ローミングでも「海外パケ死」は多発
• このままサービスを提供すると、事故発生不可避
• (意図せず大量の通信をしてしまった利用者の救済のために、通信量を減免したとしてもdocomoからの請求は減
らないため、MVNOに重すぎる負担が…)
国内での利用 海外での利用
音声通話 従量制 30秒/20円 従量制 1分/140円
(アメリカ→日本)
データ通信 定額制
(クーポン制)
3GB/900円 従量制 1MB/約1,600円
(1パケット0.2円)
29. ‐ 29 ‐
IIJmio海外トラベルSIM
docomo・auではない別の通信事業者と提携
• オランダのフルMVNO(MVNE) Teleena よりSIMの提供を受ける
• Teleenaは各国の携帯電話事業者とローミング協定を結んでいる
Teleenaのサービス形態
• Teleenaが提供するSIMは、プリペイド制
(あらかじめチャージした通信量だけ通信できる)
• 使いすぎ「パケ死」回避
• IIJ~Teleena間はAPI連携により、通信量をチャージ可能
• 通信量が足りなくなった場合、オンラインで追加可能
• 支払いはIIJmioに登録したクレジットカードを利用
30. ‐ 30 ‐
海外トラベルSIMの構成
GGSN PDN (Internet)
PGW
GGSN
PDN (Internet)
SGW
SGSN
HLR等
HLR
HSS等
課金
IIJmio
TeleenaHome PLMN
Visited PLMN
通信制御
(通信量カウント)
API連携で追加チャージなど実行
※海外トラベルSIMに差し替え
31. ‐ 31 ‐
まとめ
海外ローミングとは?
• PLMNについて
• MCC・MNCとは?
• SIMに書き込まれているIMSI(に含まれるMCC+MNC)が重要
日本のMVNOと海外ローミング
• docomoとのL2接続では実現不可能
• サービス卸により海外ローミングを提供することは可能
• 但し、料金面で現実的なサービスは困難
IIJmio 海外トラベルSIM
• オランダのMVNE Teleenaとの提携で提供しています
• プリペイドタイプなので使いすぎが防止できます