2019年3月の人工知能学会ことば工学研究会で発表したスライドです Author: Hiroki Fukushima Title: On the discussions of the Aesthetics of the Taste and Smell Abstract: In this presentation, the author considers the feasibility of the aesthetic appreciation of the haptics, smells, and tastes. Generally, these sensory domains are not regarded as the subject of the aesthetics mainly because they do not have an artefactual object. The presentation will be started with introducing Sibley's issue (Tastes, Smells, and Aesthetics) and defensive argument of the theoretical issues of olfactory art by Shiner and Kriskovets(2007). Here the author does not give a conclusion for the question whether they could be the subject of the aesthetics or not. Instead, the author illustrates some examples of the "haptic aesthetics" through the Japanese teacups, and gives some examples of the "aesthetic concepts of the taste" through the descriptions of the taste of Japanese sakes.

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• 鑑賞の対象にならない
• 美的価値をもたない
• 美的関心aesthetic interestをもたない
• 美的判断にふさわしくない
• Works of art がない（人の手によるものではない）
• 「複雑さ」や「構造」がない
etc...

4. • 味覚，好み(have a taste for...)
• 趣味
佐々木『美学辞典』
• 美的経験の中で与えられた感覚的印象を反省的に賞味しつつ，対象の微妙
な差異を見分ける能力，およびそのような能力を示す
• 「美の判定能力は味覚のようなものである」という特殊な見方が，その背
後にある．この見方によれば，美的判断は対象を味わって，その微妙な差
異を識別することを旨とするものである．
• hobbyではなくtaste
• 美学ではtasteというと基本的に「趣味」概念をあらわす
• 美の判定能力としての趣味という概念は17C半ばに始まり，18C末にはそ
の重要性を失ったが，未だに用いられることもある

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B
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9. • 統一感がある（unified）
• バランスが取れた（balanced）
• まとまっている（integrated）
• 生気がない（lifeless）
• のどかな（serene）
• 陰気な（sombre）
• ダイナミックな（dynamic）
• 力強い（powerful）
• 鮮やかな（vivid）
• 繊細な（delicate）
• 感動的な（moving）
• 古臭い（trite）
• センチメンタル（sentimental）
• 悲壮な（tragic）
優美な（graceful）
華奢な（dainty）
かっこいい（handsome）
端麗な（comely）
優雅な（elegant）
けばけばしい（garish）
かわいらしい（lovely）
きれいな（pretty）
美しい（beautiful）
物憂げな（melancholy）
ごてごてした（flamboyant）
らんらんとした（fiery）
どぎつい（gaudy）
安らかな（restful）
病的な（sickly）
味気ない（insipid）
威風堂々たる（majestic）
壮大な（grand）
壮麗な（splendid）
荒々しい（violent）
どっしりした（massive）
しまりのない（flaccid）
弱々しい（weakly）
枯れた（washed out）
ひょろい（lanky）
無気力な（anemic）
青ざめた（wan）
愉快な（joyous）
がっしりした（robust）
きんきんした（strident）
乱雑な（turbulent）
無秩序な（chaotic）
元気な（vigorous）
力に満ちた（energetic）
生き生きとした（lively）
単調な（monotonous）
簡素な（austere）

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16. • Angela Ellsworth wore a jersey cocktail dress soaked in her
own urine for the duration of the opening reception for the
Token City installation (a subway simulation) by artist Muriel
Magenta
• While wearing the smelly dress, the artist was fanning herself
and spreading the odor with a hand fan, one side of which was
lettered with the word “actual” and the other side with the word
“odor”.

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Ø Jahaiには嗅覚を直接表現する語がある
Ø 実験では色と同レベルでに匂いに名前をつけることができた
Ø 嗅覚の識別能力は西欧人と差がない
Ø 狩猟生活の中での必要性が，匂いを表す能力につながっている

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29. 基本五味（甘味，酸味，うま味，苦味，渋味）について
• シブリーの議論では，美的概念は特殊な能力や趣味の働きでもって見出されるもの
• 絵画における絵の具の「色」や描かれている「線」は非-美的概念
• 絵画における「色」や「線」はおよそ健常な視覚を持つものであれば誰でも見てとるこ
とができるため
• 絵画において色や線が美的概念ではないということに沿って考えれば
日本酒の味覚における「甘味」や「旨味」は，美的概念ではない
• 甘味や旨味は，それを構成する物質に還元して考

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38. 味覚鑑賞表現において，オノマトペ（音による比喩表現）は何を修飾するために用いられるか？
味覚表現における共起関係の分析
l 「味わいの最初と最後」
l 「出現と消失」
オノマトペは，味の静的な状態や様態ではなく，経時的変化点を表現する
l 味覚表現のオノマトペの語型の特徴
ü 同音反復型（クルクル等）が少ない
ü 撥音（ッ）が多い
Ø「不安定，一時的，消えやすい，反復しない」を味覚，嗅覚の特性として考えると，
ソムリエは味覚の特性を，それでもなんとか表現するために比喩方略を用いる

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