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本を書くプロジェクトマネジメントは
WBSかアジャイルか
稲山文孝
illustration りふぁ
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今日話すこと話さないこと
• 話せないこと
• 秘守義務とか事前調整でぼやかすようにお願いされていることは、
   話せません
• 話すこと
• プロジェクトマネジメント管理から見た執筆
• システム開発手法の観点から見た執筆
• ツール&テクニックの観点で見た執筆
• マインドセットの観点で見た執筆
このくらいで
本が書けるのかと
執筆するキッカケ
になれば
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おことわり
• 今日は、お仕事ではないので…
• このスライドの内容は著者の意見であり、所属する組織の意見を代表する
ものではありません
もし同一の名称が
あった場合も、実在す
る人物、団体とは
一切関係ありません
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謝辞
• 出版の企画から著書の発刊後のPOP貼りまでサポートをしていただいた、 
マイナビ山口さんに感謝をしています
• アウトラインだけの登場人物を魅力あるキャラクタに変えてくれた、りふぁ
さんにも感謝をしています
本日講演に
足を運んでいただいた
みなさんにも
感謝いたします
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agenda
1.プロジェクト概要
2.プロジェクト計画
3.執筆手法
4.ツール
5.マインドセット
6.進
7.進 (実績)
8.執筆プロジェクトまとめ
9.付録
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自己紹介
稲山 文孝(いなやまふみたか)
@inayamafumitaka(ほぼbot) 公式twitterアカウント
XP祭り参加は3∼4回目くらい
登壇ははじめて!
株式会社エクサ
PMI認定 Project Management Professional(2003年∼)
 無線制御システム開発プロジェクト、ビジネスアプリケーションシステム開発プロジェクト、
公共大型システム開発プロジェクトPMO
 セキュリティシステム開発プロジェクト・プロジェクトマネージャ、ラインマネージャを経
てプロジェクト監査・推進部門。
読書会などのコミュニティ活動なども主宰。
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著書の紹介
アプリ開発チームのためのプロジェクトマネジメント
  ∼チーム駆動開発でいこう!∼
マイナビ
2015年4月28日発行
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キャラクター
• 絵師さんのここがすごい
• Wordのオブジェクトで描いたアウトラインがこんなに!
• かなり、編集山口さんの好みが入っているらしい…
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絵師さん
• 編集山口さんから、
「イラストレーターさん、希望があったら連絡ください」
• twitterのTLでたまたま流れていた擬人化ゲームで好みなイラストの絵師さん
を数人選んで編集山口さんにメール
• 一人は時期調整であればオーケー
• 別の一人は…
• 別の人を探して連絡したタイミングで、りふぁさんから応諾の返事が!
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illustration りふぁ
執筆プロジェクト概要
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出版企画
• 企画時にインプットしたこと
• 対象読者層
• タイトル(仮)
• 目次(仮)
• ページ数
• 設定集
• 参考
書籍の企画についての情報はこちら
 【本を書きたい人必見】本の企画を通す方法
  つ http://togetter.com/li/255887
どこも同じ
みたいだね
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規模感
• 見積もりの対象…250ページ程度の書物
• ちなみに、B5の用紙1枚にぎっしり書くと1kb ※らしい
  ということは、250ページで25万字相当!
  でも、図表もいれますからね
書けるの
かしら
随分と
書く
ボリュームが
あるのね
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プロジェクト・タイムライン
2014年 2015年
8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月
執筆スタイルの試行
執筆スタイルの確立と量産試作
本格的な執筆開始
企画
4月28日発行
店頭
POP置き
どおして?
あまり
良い計画じゃ
ないわ
プロジェクト計画
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契約
• システムエンジニアにも契約に関する知識は必要です!!
• 出版社と著者との間で契約を取り交わす
• 著者は、原稿を引き渡す義務を負う
• 仕事柄、見積もりの契約書をレビューする機会があり、こんなところで役に
立つとは思わなかった
• システムエンジニアも契約形態とか権利の帰属とか読み慣れていた方がいい
• 自分が書くときには自分で理解できないといけないから
用語に
慣れること
からね
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プロジェクト憲章
• 企画がプロジェクトの目的であり、実現しないといけない要件で   
とても定性的
• 企画のインプット情報がプロジェクトの原点であり、立ち戻る場所
• 企画がMVP(minimum viable product)と言うより、それが全てであり
神様
企画が
神様
なのよ
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スコープ
• 目次構成(仮)とページ数(仮)は企画のために提示したが、作風が決まる
までは、どんな本が出来上がるのかは誰もわからない
• 作者自身も「これ」と決めているわけじゃない
• つまり要件は決まっているけど「技術仕様が決まっていない」という状態
• 「技術仕様は決まっていない」が「定量的な目標」は決まっている
• 言い換えると、試作しないと誰も何が出来上がるかわからない状態
だったら
書いてから
考えてみたら
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スケジュールとマイルストーン
• 全体スケジュールのイメージ
• 刊行する時期感を押さえる…「2015年春に出したい」
• このプロジェクトのマイルストーン…校了日、発行日
• 作業項目
• 物書きの作業なので目次構成と付帯作業をWBSにすればいい
• WBSを作りました
計画は
全体感を
押さえて
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リソース(人/物/金/時間)
• 人的リソース  わたし…単独なのでリソースは自分だけ
           関係者…編集山口さん/ 絵師さん(編集山口さん配下)
原稿書くのは
自分だけだよ
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リソース(人/物/金/時間)
• 物       ハードウェア(PC)
           家  vaio(A4サイズなので実質デスクトップ)
           通勤 iPad AIR + Belkin キーボードケース
           → Appleのキーボードなので慣れるのに時間が!
  
どこでも
原稿を
書くのよ
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リソース(人/物/金/時間)
• 予算      Belkin キーボードケース
          参考文献の補充
これで
電車の中でも
原稿
書けるゾ
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リソース(人/物/金/時間)
• 時間      週末(土日) + 平日 深夜早朝
          通勤時間!
          もともと短い睡眠時間が…
2年前の
プロジェクトの
経験が
生きたわね
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リスク
• 初めての執筆でどれだけ書けるか自分自身も未知数
• どんな作風の書籍になるのかもわかっていない
だって
書いたこと
ないもん
執筆力が
わからなければ
ゴールが予測で
きないよ
単位あたりに
どのくらい書ける
かを知る必要が
あるんだから
執筆手法
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想像していた作業プロセス
• ぼんやりとイメージしていたこと
• 目次構成(仮)が作業の全て
• 付帯作業としての図表の作成
• それを踏まえて執筆時はこう進むのかな
• 作風の決定 → 校正 → 加筆修正 → 校正 → 校了
こんな
感じで進めるの
かなぁ
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環境
• 執筆環境
• お家での執筆環境(最終形) 
• 通勤での執筆環境
ツール
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ツール(執筆用)
• 執筆 
      Microsoft word
• 編集からの執筆のツール、ファイル形式の指定は無し
• スタイルを活用して
    普段から使い慣れているのでとても安心して使えました
一番
使い慣れてるん
じゃないの
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ツール(作業メモ用など)
• アプリ
       evernote…メモ取りに
   企画段階から、執筆途中でのネタのメモに
       dropbox…原稿の保管、原稿の渡し
        フォルダを作ってなんでも入れておきました
       Kindle Reader…iPad AIRでの校正原稿の閲覧に
•       操作に慣れているので。PMBOKもこれで読み直していました
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ツール(辞書)
• 辞書アプリ
    三省堂 スーパー大辞林
   
    使い勝手がいいです
   講談社 類語辞典 ※現在は配信中止
•        類語の表示が直感的んでいいです
人生で
一番辞書を
引いたね
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図表
• 表はWordで
• 手書きでも良いと言われたけれどワープロの方が早い
• 挿絵
• サインペンで手書きして、スキャンしたデータを送付
• 3月中旬に一気に
_■−∴一′・い・一二二
‘:中「毛阜二王こ」−_
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絆
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−
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.
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も
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ツール(校正用)
• PDFビューワ
      acrobat reader
• ツールの指定は無し
• PDFファイル変換した原稿にコメントを書く
      PDF-XChange Viewer…途中で使うのをやめた
• コメントの表示に差異があり、最後はAcrobatに
マインドセット
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マインドセット
• 目的は「本を出すこと」ということを常に意識していた
• 「自分で書かないとねー」と割と冷静に思っていた
• ウトウトしたら「ここもう1節書こう」と書いてた
• 出来高の数字を確認することが楽しみに
• 日曜の午後にお風呂に入りながらデレマスのStar!!              
を聴いてリフレッシュ
本業だって
頑張るのよ
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優先順位
• 1月から4月にかけて何かとイベントの多い時期ですね
• バレンタインデー
• ひな祭り
• 週末の運動も一旦中止
執筆に集中
しましょうね
進
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進 しないスケジュール
• 昨日書いたことを見直し始める
• 不安要素どおり、作風が決まらないから
• そもそもWBSがいいのか
• 埋まらない実績開始日と実績終了日
• PMBOKの受験本でWBSを作って書かれた本もあるけど
レベル1 レベル2 レベル3 入力情報 数量 成果物
理想時
間 予定開始日 予定終了日
実績時
間 実績開始日 実績終了日
執筆要件確定 ー
キャンバス定義 企画時版 キャンバス 1 2014/12/15 2014/12/15 0.25 2014/12/15 2014/12/15
書籍名定義 企画時書籍名 書籍名 0.25 2014/12/16 2014/12/16 0.125 2014/12/16 2014/12/16
補助資料 ー
ペルソナ 企画時登場人物 ペルソナ 1 2014/12/16 2014/12/16 0.125 2014/12/16
シナリオアウト
ライン
企画時アウトライ
ン
シナリオアウトライ
ン 1 2014/12/16 2014/12/16 0.125 2014/12/16
執筆ルール 2014/12/15入手 出版社ガイドライン 0
自分のルール 0.5
目次 ー
目次仮決定 企画時目次 目次 1 2014/12/16 2014/12/16 0.125 2014/12/16 2014/12/16
書籍構成
節以降検討 ー
章立て 章節項 2014/12/16 2014/12/16 0.125 2014/12/16 2014/12/16
ページ数(目
安)
章節項ごとのページ
数
日程 仮日程設定 WBS 仮出稿日 2014/12/21 2014/12/21 2014/12/21
スプリントゼロ ー
仮見積り
試し執筆 ー
執筆 はじめに 2014/12/21 2014/12/21 2 2014/12/21 2014/12/21
レビュー 2014/12/22 2014/12/22
日程への実績反
映 2014/12/22 2014/12/28
普段人に
言っていること
自分でやって
どうするの
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でも、EAC(Estimate At Cost)は知りたい
• いつ終わるのか見通しを立てたい
• 実績に基づいた進 のペースがわかればいい
そんなの
簡単だよね
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定量的に計測する
• 1月の年初から記録を始める
• 執筆した翌日の朝に前日の文字数を記録する
開始 差分 平均
1月19日 月 10456
1月20日 火 11555 1099
1月21日 水 12855 1300
1月22日 木 13382 527
1月23日 金 13988 606
1月24日 土 20966 6978
1月25日 日 24259 3293 2300.5
1月26日 月 25331 1072
1月27日 火 26483 1152
1月28日 水 26483 0
1月29日 木 28500 2017
1月30日 金 29521 1021
1月31日 土 31542 2021
メトリクスを
計測するのは
地味だけど
基本よ
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EAC(Estimate At Cost)を見積もってみたら
• なぜか校了時期が9月ごろになってしまった…なぜ?
• 計測結果に安全係数を掛けて
• さらに週あたりの執筆スピードを下げた
• 実績からの積み上げは、バッファを積み上げる
レベル1 レベル2 レベル3 入力情報 数量 成果物 理想時間 予定開始日 予定終了日 実績時間 実績開始日 実績終了日
執筆 ー
はじめに 2 導入部 2014/12/21
執筆 2014/12/21 2014/12/26 2014/12/21 2014/12/21
レビュー 2014/12/27 2014/12/27
1章
執筆 2014/12/28 2015/01/02
レビュー 2015/01/03 2015/01/03
1 はじめまして 執筆 2015/01/04 2015/01/09
レビュー 2015/01/10 2015/01/10
1.1 わたしたちのプロジェクト
チームへようこそ 執筆 2015/01/11 2015/01/16
レビュー 2015/01/17 2015/01/17
5.4 ふりかえりがチームを伸ば
す 執筆 2015/08/16 2015/08/21
レビュー 2015/08/22 2015/08/22
5.5 長所はシンプル 執筆 2015/08/23 2015/08/28
レビュー 2015/08/29 2015/08/29
5.6プロジェクトは続く 執筆 2015/08/30 2015/09/04
レビュー 2015/09/05 2015/09/05
春だよ
秋じゃない
のよ
バッファ
取りすぎでしょ
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スケジュール(実績&見通し)
2014年 2015年
8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月
執筆スタイルの格闘と試行錯誤
企画
• WBSを積み上げたら校了は9月まで突入しちゃう⁉
積み上げたら秋までかかりそう
春に
刊行ですよ
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WBSは捨てました
• WBSは成果物を作成する作業に分解するためのもの
• その点では本来の役に立った
• ただ、執筆力がわからない場合には先を見通すためには…
レベル1 レベル2 レベル3 入力情報 数量 成果物 理想時間 予定開始日 予定終了日 実績時間 実績開始日 実績終了日
スプリントゼロ ー
仮見積り
試し執筆 ー
執筆 はじめに 2014/12/21 2014/12/21 2 2014/12/21 2014/12/21
レビュー 2014/12/22 2014/12/22
日程への実績反映 2014/12/22 2014/12/28
日程 ー
マイルストーン 山口さんに聞く
日付設定
執筆 ー
はじめに 2 導入部 2014/12/21
執筆 2014/12/21 2014/12/26 2014/12/21 2014/12/21
レビュー 2014/12/27 2014/12/27
1章
執筆 2014/12/28 2015/01/02
レビュー 2015/01/03 2015/01/03
1 はじめまして 執筆 2015/01/04 2015/01/09
レビュー 2015/01/10 2015/01/10
1.1 わたしたちのプ
ロジェクトチームへ
ようこそ 執筆 2015/01/11 2015/01/16
レビュー 2015/01/17 2015/01/17
WBS
本来の
作業を切り出す
目的は果たした
のね
でも
進 管理
としては
ダメね
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執筆スタイルの変更
• 執筆スタイルを試行錯誤の末、「ストーリー仕立て」に変えることにした
• 「ストーリー仕立て」のスタイルならどのくらいで書けるのか
• 「節を書くために必要な時間」
• 「その時間で書ける文字数の平均」
• 内心、技術書界のラノベになったらいいなぁ、と。
わかったわ
さっさと
書きなさい
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2月9日 月 37249
2月10日 火 38096 847
2月11日 水 38914 818
2月12日 木 38914 0
2月13日 金 39883 969
2月14日 土 40653 770
2月15日 日 40932 279
2月16日 月 42935 2003
2月17日 火 44008 1073
2月18日 水 44261 253
2月19日 木 44829 568
2月20日 金 45089 260
2月21日 土 46215 1126
2月22日 日 47327 1112
2月23日 月 47415 88
2月24日 火 48197 782
2月25日 水 48848 651
2月26日 木 49686 838
0
750
1500
2250
3000
0
12500
25000
37500
50000
• 1月下旬から変化が
• 作風がストーリー仕立てで固まりかける
• 試作から量産試作で出来高に自信が持てそう
• なにより、執筆のリズムが出来てきた
進 の変化
出来高
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スケジュール(作風変更時点)
2014年 2015年
8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月
執筆スタイルの格闘と試行錯誤
ストーリー仕立ての作風に変更して試作
本格的な執筆開始
企画
• 2月末まではストーリー仕立てで数節だけ‼
それより
納期の見通しを
立てようよ
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この時期いつも考えていたこと
• いくつかの「節」を試作して計測してみて、仕上げられそうかを自問した
• 何を根拠に校了日までにできると言えるの
• できないと債務不履行だよ
そろそろ
納期を
コミット
しなさい
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スケジュール(セミファイナル)
2014年 2015年
8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月
絵師さん
決めて!
執筆スタイルの格闘と試行錯誤
ストーリー仕立ての作風に変更して試作
企画 企画書と
違います!
• 内容がずれると編集山口さんからしっかりツッコミ
• 絵師さんを決めたのはこの頃
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この時期に考えていたこと
• 「校正は大変だ」と聞いたことがあった
• 校正を大変にするのも楽にするのも自分自身
• だったら、執筆するときに表現したいと思ったように書けているかを気に
した
設計品質を
作り込みなさい
進 (実績)
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進
• 2月中旬あたりから執筆量がイメージできるように
• 節あたり1時間あればここまで出来る
• あの時間帯で1節書こう
-50,000
-37,500
-25,000
-12,500
0
12,500
0
30,000
60,000
90,000
120,000
開始 差分
1月19日 月 10456
1月20日 火 11555 1099
1月21日 水 12855 1300
1月22日 木 13382 527
1月23日 金 13988 606
1月24日 土 20966 6978
1月25日 日 24259 3293
1月26日 月 25331 1072
1月27日 火 26483 1152
出来高
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スケジュール
2014年 2015年
8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月
執筆スタイルの格闘と試行錯誤
ストーリー仕立ての作風に変更して試作
本格的な執筆開始
企画
4月28日発行
刊行は
GW前に!
校了のリミット
• 3月月初に編集山口さんから詰められる
 「ゴールデンウィーク前に出しましょう!」
 「校了は4月上旬に」
ゴールデン
ウィーク
前に決定よ
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店頭POP置き「やりました」
• ジュンク堂池袋本店/書泉ブックタワー/丸善丸の内本店/紀伊国屋本店など
撮影許可済み
執筆プロジェクトまとめ
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• 5つのステップを踏んでお話してきました
プロジェクトの過程
プロジェクト計画
ツール
執筆手法
マインドセット
出版企画
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プロジェクトの過程で起きていること
プロジェクト計画
ツール
執筆手法
マインドセット
出版企画
プロジェクト目的の定義
企画情報から執筆プロジェクト
の管理項目を押さえる
執筆作業の段取りと目次構成か
らWBSに作業分解する
メトリクスとして執筆量を計測
する
計測したがスケジュールどおり
進まず
作風の試行錯誤 出来高に基づくスケジュールの
見直し
プロジェクトの目的を
リマインド
出来高のモニタリング
進行の調整
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• 4つの階層の関係をプロジェクトマネージメントフレームワークと呼びます。
この本でその要素と関係を定義しました
• 執筆プロジェクトそのものが、著書の中で書いていたプロジェクトマネジ
メントフレームワークを無意識に実践していた
プロジェクトマネジメントフレームワーク
プロジェクト計画
ツール
執筆手法
マインドセット
出版企画
マインドセット
システム開発手法
ツール&テクニック
プロジェクトマネジメント管理
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• 5つのステップは固定観念にとらわれずプロジェクトが進むかどうかで、 
採用する手段を判断する
プロジェクトマネジメントに採用する手段の判断基準
プロジェクトマネジメント管理
ツール&テクニック
システム開発手法
マインドセット
プロジェクトマネジメントの
管理メッシュに一致させる
プロジェクトの目的を実現できる
プロセスを選択
制約条件や前提条件を吸収できる
道具を選択
目的を達成する動機付けと
リフレッシュできるイベント
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• プロジェクトに関わる人が幸せになるためには、
• プロジェクトの進め方を
• メンバが同じ理解をもって
• 取り組める文化を創ることです
• そのための文化を創るヒントがここに!
おすすめする理由
付録
copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved.
参考文献
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書籍上に掲載した参考または引用文献
入手可 PMBOK 5th /Project Management Institute
入手可 組織行動のマネジメント /Stephen P. Robbins 髙木晴夫 訳
古本  ピアレビュー 高品質ソフトウェア開発のために /Karl Wiegers 大久保雅一 監訳
入手可 最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと /Marcus Buckingham 加賀山卓朗訳
プロジェクトマネジメントで参考になる文献
入手可 アート・オブ・プロジェクトマネジメント /Scott Berkun 村上 雅章 翻訳
入手可 アジャイルな見積りと計画づくり /Mike Cohn, マイク コーン, 安井 力 角谷 信太郎 翻訳
入手可 リーンソフトウェア開発と組織改革 /Mary and Tom Poppendieck 依田光江 翻訳 依田智夫 監訳
入手可 リーン開発の現場 /Henrik Kniberg 角谷 信太郎 市谷 聡啓 藤原 大 翻訳
入手可 なぜ、システム開発はモメるのか /細川 義洋
入手可 プロジェクト迷走す Helga Drummond 沢田 芳郎 山口 健二 翻訳
入手可 熊とワルツを /トム・デマルコ ティモシー・リスター 伊豆原 弓 翻訳
入手可 トヨタ生産方式 /大野 耐一
注 入手については、2015年8月28日時点調べ
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「本を書くプロジェクトマネジメントはWbsかアジャイルか」 XP祭り2015

  • 1. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. 本を書くプロジェクトマネジメントは WBSかアジャイルか 稲山文孝 illustration りふぁ
  • 2. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. 今日話すこと話さないこと • 話せないこと • 秘守義務とか事前調整でぼやかすようにお願いされていることは、    話せません • 話すこと • プロジェクトマネジメント管理から見た執筆 • システム開発手法の観点から見た執筆 • ツール&テクニックの観点で見た執筆 • マインドセットの観点で見た執筆 このくらいで 本が書けるのかと 執筆するキッカケ になれば
  • 3. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. おことわり • 今日は、お仕事ではないので… • このスライドの内容は著者の意見であり、所属する組織の意見を代表する ものではありません もし同一の名称が あった場合も、実在す る人物、団体とは 一切関係ありません
  • 4. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. 謝辞 • 出版の企画から著書の発刊後のPOP貼りまでサポートをしていただいた、  マイナビ山口さんに感謝をしています • アウトラインだけの登場人物を魅力あるキャラクタに変えてくれた、りふぁ さんにも感謝をしています 本日講演に 足を運んでいただいた みなさんにも 感謝いたします
  • 5. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. agenda 1.プロジェクト概要 2.プロジェクト計画 3.執筆手法 4.ツール 5.マインドセット 6.進 7.進 (実績) 8.執筆プロジェクトまとめ 9.付録
  • 6. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. 自己紹介 稲山 文孝(いなやまふみたか) @inayamafumitaka(ほぼbot) 公式twitterアカウント XP祭り参加は3∼4回目くらい 登壇ははじめて! 株式会社エクサ PMI認定 Project Management Professional(2003年∼)  無線制御システム開発プロジェクト、ビジネスアプリケーションシステム開発プロジェクト、 公共大型システム開発プロジェクトPMO  セキュリティシステム開発プロジェクト・プロジェクトマネージャ、ラインマネージャを経 てプロジェクト監査・推進部門。 読書会などのコミュニティ活動なども主宰。
  • 7. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. 著書の紹介 アプリ開発チームのためのプロジェクトマネジメント   ∼チーム駆動開発でいこう!∼ マイナビ 2015年4月28日発行
  • 8. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. キャラクター • 絵師さんのここがすごい • Wordのオブジェクトで描いたアウトラインがこんなに! • かなり、編集山口さんの好みが入っているらしい…
  • 9. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. 絵師さん • 編集山口さんから、 「イラストレーターさん、希望があったら連絡ください」 • twitterのTLでたまたま流れていた擬人化ゲームで好みなイラストの絵師さん を数人選んで編集山口さんにメール • 一人は時期調整であればオーケー • 別の一人は… • 別の人を探して連絡したタイミングで、りふぁさんから応諾の返事が!
  • 10. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. illustration りふぁ
  • 12. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. 出版企画 • 企画時にインプットしたこと • 対象読者層 • タイトル(仮) • 目次(仮) • ページ数 • 設定集 • 参考 書籍の企画についての情報はこちら  【本を書きたい人必見】本の企画を通す方法   つ http://togetter.com/li/255887 どこも同じ みたいだね
  • 13. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. 規模感 • 見積もりの対象…250ページ程度の書物 • ちなみに、B5の用紙1枚にぎっしり書くと1kb ※らしい   ということは、250ページで25万字相当!   でも、図表もいれますからね 書けるの かしら 随分と 書く ボリュームが あるのね
  • 14. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. プロジェクト・タイムライン 2014年 2015年 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 執筆スタイルの試行 執筆スタイルの確立と量産試作 本格的な執筆開始 企画 4月28日発行 店頭 POP置き どおして? あまり 良い計画じゃ ないわ
  • 16. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. 契約 • システムエンジニアにも契約に関する知識は必要です!! • 出版社と著者との間で契約を取り交わす • 著者は、原稿を引き渡す義務を負う • 仕事柄、見積もりの契約書をレビューする機会があり、こんなところで役に 立つとは思わなかった • システムエンジニアも契約形態とか権利の帰属とか読み慣れていた方がいい • 自分が書くときには自分で理解できないといけないから 用語に 慣れること からね
  • 17. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. プロジェクト憲章 • 企画がプロジェクトの目的であり、実現しないといけない要件で    とても定性的 • 企画のインプット情報がプロジェクトの原点であり、立ち戻る場所 • 企画がMVP(minimum viable product)と言うより、それが全てであり 神様 企画が 神様 なのよ
  • 18. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. スコープ • 目次構成(仮)とページ数(仮)は企画のために提示したが、作風が決まる までは、どんな本が出来上がるのかは誰もわからない • 作者自身も「これ」と決めているわけじゃない • つまり要件は決まっているけど「技術仕様が決まっていない」という状態 • 「技術仕様は決まっていない」が「定量的な目標」は決まっている • 言い換えると、試作しないと誰も何が出来上がるかわからない状態 だったら 書いてから 考えてみたら
  • 19. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. スケジュールとマイルストーン • 全体スケジュールのイメージ • 刊行する時期感を押さえる…「2015年春に出したい」 • このプロジェクトのマイルストーン…校了日、発行日 • 作業項目 • 物書きの作業なので目次構成と付帯作業をWBSにすればいい • WBSを作りました 計画は 全体感を 押さえて
  • 20. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. リソース(人/物/金/時間) • 人的リソース  わたし…単独なのでリソースは自分だけ            関係者…編集山口さん/ 絵師さん(編集山口さん配下) 原稿書くのは 自分だけだよ
  • 21. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. リソース(人/物/金/時間) • 物       ハードウェア(PC)            家  vaio(A4サイズなので実質デスクトップ)            通勤 iPad AIR + Belkin キーボードケース            → Appleのキーボードなので慣れるのに時間が!    どこでも 原稿を 書くのよ
  • 22. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. リソース(人/物/金/時間) • 予算      Belkin キーボードケース           参考文献の補充 これで 電車の中でも 原稿 書けるゾ
  • 23. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. リソース(人/物/金/時間) • 時間      週末(土日) + 平日 深夜早朝           通勤時間!           もともと短い睡眠時間が… 2年前の プロジェクトの 経験が 生きたわね
  • 24. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. リスク • 初めての執筆でどれだけ書けるか自分自身も未知数 • どんな作風の書籍になるのかもわかっていない だって 書いたこと ないもん 執筆力が わからなければ ゴールが予測で きないよ 単位あたりに どのくらい書ける かを知る必要が あるんだから
  • 26. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. 想像していた作業プロセス • ぼんやりとイメージしていたこと • 目次構成(仮)が作業の全て • 付帯作業としての図表の作成 • それを踏まえて執筆時はこう進むのかな • 作風の決定 → 校正 → 加筆修正 → 校正 → 校了 こんな 感じで進めるの かなぁ
  • 27. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. 環境 • 執筆環境 • お家での執筆環境(最終形)  • 通勤での執筆環境
  • 29. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. ツール(執筆用) • 執筆        Microsoft word • 編集からの執筆のツール、ファイル形式の指定は無し • スタイルを活用して     普段から使い慣れているのでとても安心して使えました 一番 使い慣れてるん じゃないの
  • 30. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. ツール(作業メモ用など) • アプリ        evernote…メモ取りに    企画段階から、執筆途中でのネタのメモに        dropbox…原稿の保管、原稿の渡し         フォルダを作ってなんでも入れておきました        Kindle Reader…iPad AIRでの校正原稿の閲覧に •       操作に慣れているので。PMBOKもこれで読み直していました
  • 31. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. ツール(辞書) • 辞書アプリ     三省堂 スーパー大辞林         使い勝手がいいです    講談社 類語辞典 ※現在は配信中止 •        類語の表示が直感的んでいいです 人生で 一番辞書を 引いたね
  • 32. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. 図表 • 表はWordで • 手書きでも良いと言われたけれどワープロの方が早い • 挿絵 • サインペンで手書きして、スキャンしたデータを送付 • 3月中旬に一気に _■−∴一′・い・一二二 ‘:中「毛阜二王こ」−_ l′ ごガ一一才〆 ノ「・ 〆叫㌧l予も七二ノ//〆_▼_一一一一㌫こす ニ ーt・■ ニ 丁 協声養欒 ̄\\\\、 葦蔀溌巌摘心 ∵∴−_ヰ∵杢∴了一十 :妄言「∼㌔、㌔、塩㌦ノ も   ー∴∴∴ 一一二 二 \ ぅ 絆 山 陰攣 − . ′ ︼ . . ■ l も
  • 33. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. ツール(校正用) • PDFビューワ       acrobat reader • ツールの指定は無し • PDFファイル変換した原稿にコメントを書く       PDF-XChange Viewer…途中で使うのをやめた • コメントの表示に差異があり、最後はAcrobatに
  • 35. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. マインドセット • 目的は「本を出すこと」ということを常に意識していた • 「自分で書かないとねー」と割と冷静に思っていた • ウトウトしたら「ここもう1節書こう」と書いてた • 出来高の数字を確認することが楽しみに • 日曜の午後にお風呂に入りながらデレマスのStar!!               を聴いてリフレッシュ 本業だって 頑張るのよ
  • 36. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. 優先順位 • 1月から4月にかけて何かとイベントの多い時期ですね • バレンタインデー • ひな祭り • 週末の運動も一旦中止 執筆に集中 しましょうね
  • 37.
  • 38. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. 進 しないスケジュール • 昨日書いたことを見直し始める • 不安要素どおり、作風が決まらないから • そもそもWBSがいいのか • 埋まらない実績開始日と実績終了日 • PMBOKの受験本でWBSを作って書かれた本もあるけど レベル1 レベル2 レベル3 入力情報 数量 成果物 理想時 間 予定開始日 予定終了日 実績時 間 実績開始日 実績終了日 執筆要件確定 ー キャンバス定義 企画時版 キャンバス 1 2014/12/15 2014/12/15 0.25 2014/12/15 2014/12/15 書籍名定義 企画時書籍名 書籍名 0.25 2014/12/16 2014/12/16 0.125 2014/12/16 2014/12/16 補助資料 ー ペルソナ 企画時登場人物 ペルソナ 1 2014/12/16 2014/12/16 0.125 2014/12/16 シナリオアウト ライン 企画時アウトライ ン シナリオアウトライ ン 1 2014/12/16 2014/12/16 0.125 2014/12/16 執筆ルール 2014/12/15入手 出版社ガイドライン 0 自分のルール 0.5 目次 ー 目次仮決定 企画時目次 目次 1 2014/12/16 2014/12/16 0.125 2014/12/16 2014/12/16 書籍構成 節以降検討 ー 章立て 章節項 2014/12/16 2014/12/16 0.125 2014/12/16 2014/12/16 ページ数(目 安) 章節項ごとのページ 数 日程 仮日程設定 WBS 仮出稿日 2014/12/21 2014/12/21 2014/12/21 スプリントゼロ ー 仮見積り 試し執筆 ー 執筆 はじめに 2014/12/21 2014/12/21 2 2014/12/21 2014/12/21 レビュー 2014/12/22 2014/12/22 日程への実績反 映 2014/12/22 2014/12/28 普段人に 言っていること 自分でやって どうするの
  • 39. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. でも、EAC(Estimate At Cost)は知りたい • いつ終わるのか見通しを立てたい • 実績に基づいた進 のペースがわかればいい そんなの 簡単だよね
  • 40. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. 定量的に計測する • 1月の年初から記録を始める • 執筆した翌日の朝に前日の文字数を記録する 開始 差分 平均 1月19日 月 10456 1月20日 火 11555 1099 1月21日 水 12855 1300 1月22日 木 13382 527 1月23日 金 13988 606 1月24日 土 20966 6978 1月25日 日 24259 3293 2300.5 1月26日 月 25331 1072 1月27日 火 26483 1152 1月28日 水 26483 0 1月29日 木 28500 2017 1月30日 金 29521 1021 1月31日 土 31542 2021 メトリクスを 計測するのは 地味だけど 基本よ
  • 41. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. EAC(Estimate At Cost)を見積もってみたら • なぜか校了時期が9月ごろになってしまった…なぜ? • 計測結果に安全係数を掛けて • さらに週あたりの執筆スピードを下げた • 実績からの積み上げは、バッファを積み上げる レベル1 レベル2 レベル3 入力情報 数量 成果物 理想時間 予定開始日 予定終了日 実績時間 実績開始日 実績終了日 執筆 ー はじめに 2 導入部 2014/12/21 執筆 2014/12/21 2014/12/26 2014/12/21 2014/12/21 レビュー 2014/12/27 2014/12/27 1章 執筆 2014/12/28 2015/01/02 レビュー 2015/01/03 2015/01/03 1 はじめまして 執筆 2015/01/04 2015/01/09 レビュー 2015/01/10 2015/01/10 1.1 わたしたちのプロジェクト チームへようこそ 執筆 2015/01/11 2015/01/16 レビュー 2015/01/17 2015/01/17 5.4 ふりかえりがチームを伸ば す 執筆 2015/08/16 2015/08/21 レビュー 2015/08/22 2015/08/22 5.5 長所はシンプル 執筆 2015/08/23 2015/08/28 レビュー 2015/08/29 2015/08/29 5.6プロジェクトは続く 執筆 2015/08/30 2015/09/04 レビュー 2015/09/05 2015/09/05 春だよ 秋じゃない のよ バッファ 取りすぎでしょ
  • 42. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. スケジュール(実績&見通し) 2014年 2015年 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 執筆スタイルの格闘と試行錯誤 企画 • WBSを積み上げたら校了は9月まで突入しちゃう⁉ 積み上げたら秋までかかりそう 春に 刊行ですよ
  • 43. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. WBSは捨てました • WBSは成果物を作成する作業に分解するためのもの • その点では本来の役に立った • ただ、執筆力がわからない場合には先を見通すためには… レベル1 レベル2 レベル3 入力情報 数量 成果物 理想時間 予定開始日 予定終了日 実績時間 実績開始日 実績終了日 スプリントゼロ ー 仮見積り 試し執筆 ー 執筆 はじめに 2014/12/21 2014/12/21 2 2014/12/21 2014/12/21 レビュー 2014/12/22 2014/12/22 日程への実績反映 2014/12/22 2014/12/28 日程 ー マイルストーン 山口さんに聞く 日付設定 執筆 ー はじめに 2 導入部 2014/12/21 執筆 2014/12/21 2014/12/26 2014/12/21 2014/12/21 レビュー 2014/12/27 2014/12/27 1章 執筆 2014/12/28 2015/01/02 レビュー 2015/01/03 2015/01/03 1 はじめまして 執筆 2015/01/04 2015/01/09 レビュー 2015/01/10 2015/01/10 1.1 わたしたちのプ ロジェクトチームへ ようこそ 執筆 2015/01/11 2015/01/16 レビュー 2015/01/17 2015/01/17 WBS 本来の 作業を切り出す 目的は果たした のね でも 進 管理 としては ダメね
  • 44. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. 執筆スタイルの変更 • 執筆スタイルを試行錯誤の末、「ストーリー仕立て」に変えることにした • 「ストーリー仕立て」のスタイルならどのくらいで書けるのか • 「節を書くために必要な時間」 • 「その時間で書ける文字数の平均」 • 内心、技術書界のラノベになったらいいなぁ、と。 わかったわ さっさと 書きなさい
  • 45. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. 2月9日 月 37249 2月10日 火 38096 847 2月11日 水 38914 818 2月12日 木 38914 0 2月13日 金 39883 969 2月14日 土 40653 770 2月15日 日 40932 279 2月16日 月 42935 2003 2月17日 火 44008 1073 2月18日 水 44261 253 2月19日 木 44829 568 2月20日 金 45089 260 2月21日 土 46215 1126 2月22日 日 47327 1112 2月23日 月 47415 88 2月24日 火 48197 782 2月25日 水 48848 651 2月26日 木 49686 838 0 750 1500 2250 3000 0 12500 25000 37500 50000 • 1月下旬から変化が • 作風がストーリー仕立てで固まりかける • 試作から量産試作で出来高に自信が持てそう • なにより、執筆のリズムが出来てきた 進 の変化 出来高
  • 46. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. スケジュール(作風変更時点) 2014年 2015年 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 執筆スタイルの格闘と試行錯誤 ストーリー仕立ての作風に変更して試作 本格的な執筆開始 企画 • 2月末まではストーリー仕立てで数節だけ‼ それより 納期の見通しを 立てようよ
  • 47. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. この時期いつも考えていたこと • いくつかの「節」を試作して計測してみて、仕上げられそうかを自問した • 何を根拠に校了日までにできると言えるの • できないと債務不履行だよ そろそろ 納期を コミット しなさい
  • 48. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. スケジュール(セミファイナル) 2014年 2015年 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 絵師さん 決めて! 執筆スタイルの格闘と試行錯誤 ストーリー仕立ての作風に変更して試作 企画 企画書と 違います! • 内容がずれると編集山口さんからしっかりツッコミ • 絵師さんを決めたのはこの頃
  • 49. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. この時期に考えていたこと • 「校正は大変だ」と聞いたことがあった • 校正を大変にするのも楽にするのも自分自身 • だったら、執筆するときに表現したいと思ったように書けているかを気に した 設計品質を 作り込みなさい
  • 51. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. 進 • 2月中旬あたりから執筆量がイメージできるように • 節あたり1時間あればここまで出来る • あの時間帯で1節書こう -50,000 -37,500 -25,000 -12,500 0 12,500 0 30,000 60,000 90,000 120,000 開始 差分 1月19日 月 10456 1月20日 火 11555 1099 1月21日 水 12855 1300 1月22日 木 13382 527 1月23日 金 13988 606 1月24日 土 20966 6978 1月25日 日 24259 3293 1月26日 月 25331 1072 1月27日 火 26483 1152 出来高
  • 52. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. スケジュール 2014年 2015年 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 執筆スタイルの格闘と試行錯誤 ストーリー仕立ての作風に変更して試作 本格的な執筆開始 企画 4月28日発行 刊行は GW前に! 校了のリミット • 3月月初に編集山口さんから詰められる  「ゴールデンウィーク前に出しましょう!」  「校了は4月上旬に」 ゴールデン ウィーク 前に決定よ
  • 53. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. 店頭POP置き「やりました」 • ジュンク堂池袋本店/書泉ブックタワー/丸善丸の内本店/紀伊国屋本店など 撮影許可済み
  • 55. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. • 5つのステップを踏んでお話してきました プロジェクトの過程 プロジェクト計画 ツール 執筆手法 マインドセット 出版企画
  • 56. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. プロジェクトの過程で起きていること プロジェクト計画 ツール 執筆手法 マインドセット 出版企画 プロジェクト目的の定義 企画情報から執筆プロジェクト の管理項目を押さえる 執筆作業の段取りと目次構成か らWBSに作業分解する メトリクスとして執筆量を計測 する 計測したがスケジュールどおり 進まず 作風の試行錯誤 出来高に基づくスケジュールの 見直し プロジェクトの目的を リマインド 出来高のモニタリング 進行の調整
  • 57. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. • 4つの階層の関係をプロジェクトマネージメントフレームワークと呼びます。 この本でその要素と関係を定義しました • 執筆プロジェクトそのものが、著書の中で書いていたプロジェクトマネジ メントフレームワークを無意識に実践していた プロジェクトマネジメントフレームワーク プロジェクト計画 ツール 執筆手法 マインドセット 出版企画 マインドセット システム開発手法 ツール&テクニック プロジェクトマネジメント管理
  • 58. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. • 5つのステップは固定観念にとらわれずプロジェクトが進むかどうかで、  採用する手段を判断する プロジェクトマネジメントに採用する手段の判断基準 プロジェクトマネジメント管理 ツール&テクニック システム開発手法 マインドセット プロジェクトマネジメントの 管理メッシュに一致させる プロジェクトの目的を実現できる プロセスを選択 制約条件や前提条件を吸収できる 道具を選択 目的を達成する動機付けと リフレッシュできるイベント
  • 59. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. • プロジェクトに関わる人が幸せになるためには、 • プロジェクトの進め方を • メンバが同じ理解をもって • 取り組める文化を創ることです • そのための文化を創るヒントがここに! おすすめする理由
  • 61. copyright (C) 2015 Fumitaka Inayama All Right Reserved. 参考文献 (Amazonの書評にリクエストがありましたので) 書籍上に掲載した参考または引用文献 入手可 PMBOK 5th /Project Management Institute 入手可 組織行動のマネジメント /Stephen P. Robbins 髙木晴夫 訳 古本  ピアレビュー 高品質ソフトウェア開発のために /Karl Wiegers 大久保雅一 監訳 入手可 最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと /Marcus Buckingham 加賀山卓朗訳 プロジェクトマネジメントで参考になる文献 入手可 アート・オブ・プロジェクトマネジメント /Scott Berkun 村上 雅章 翻訳 入手可 アジャイルな見積りと計画づくり /Mike Cohn, マイク コーン, 安井 力 角谷 信太郎 翻訳 入手可 リーンソフトウェア開発と組織改革 /Mary and Tom Poppendieck 依田光江 翻訳 依田智夫 監訳 入手可 リーン開発の現場 /Henrik Kniberg 角谷 信太郎 市谷 聡啓 藤原 大 翻訳 入手可 なぜ、システム開発はモメるのか /細川 義洋 入手可 プロジェクト迷走す Helga Drummond 沢田 芳郎 山口 健二 翻訳 入手可 熊とワルツを /トム・デマルコ ティモシー・リスター 伊豆原 弓 翻訳 入手可 トヨタ生産方式 /大野 耐一 注 入手については、2015年8月28日時点調べ