2016年11月10日に行われたVR Tech Tokyo #4( http://vrtokyo.connpass.com/event/40235/ )で講演した際の資料です。UE4.14でVRと相性がいいと言われているForward Renderingが導入されます。そのForward Renderingを採用することによるメリット・デメリットについて解説させていただきます。

1. UE4.14で広がるVRの可能性
VR TECH TOKYO #4 (2016/11/10)
EPIC GAMES JAPAN
SUPPORT ENGINEER
岡田 和也
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2. 本日お伝えしたいこと
UE4.14 (今月リリース予定) で
Forward Rendering（for VR）
が入ります！MSAA使えます！
UE4でVR開発を始めるなら
今でしょ！
2

3. はい
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4. お品書き
⦿ VRにおけるForward Rendering
● なぜForwardなのか
● 長所と短所について
⦿ 本当に「始めるなら今」なのか？
⦿ まとめ
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5. VR Tech Tokyo #2にて
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6. VRにおけるDeferred Rendering
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1. 処理負荷が高い
2. MSAAが使えない
Deferred の短所
Deferred の長所が活かせず
短所がそのままでてくる
1. Lightを沢山置ける
2. 豊富なPostProcess
Deferred の長所

7. VRにおけるDeferred Rendering
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1. 処理負荷が高い
2. MSAAが使えない
Deferred の短所
Deferred の長所が活かせず
短所がそのままでてくる
1. Lightを沢山置ける
2. 豊富なPostProcess
Deferred の長所

8. VRにおけるForward Rendering
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Forward の長所をフルに活かすことができる！
1. Lightの数に制限
2. マテリアルに制限
Forward の短所
1. 処理負荷が低い
2. MSAAが使える
Forward の長所

9. 処理負荷の軽減
Robo Recall (GTX 970)の場合
22%高速化 ( 12.3ms -> 9.6ms )
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10. 処理負荷の軽減
Reflectionデモ( GTX980 )の場合
Forward Shadingを有効にしただけ
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11. Deferred + Instanced Stereo
22.32ms
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12. Forward + Instanced Stereo
22.32ms -> 19.79ms ( 12% 高速化 )
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13. 12% ???…思ってたよりも効果少ない？？？
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と感じる方もいるかと思います

14. No Silver Bullet
過度な期待は禁物
Oculus Connect 3
● 「What’s New in Unreal VR」
● https://youtu.be/y92tmn1pCbg
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15. あくまでボーナス
軽減された分をどう活かすかが重要！
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エフェクトを追加？
オブジェクト数を増やす？
描画解像度を上げる？
保険として残しておく？

16. VRにおけるForward Rendering
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Forward の長所をフルに活かすことができる！
1. Lightの数に制限
2. マテリアルに制限
Forward の短所
1. 処理負荷が低い
2. MSAAが使える
Forward の長所

17. MSAA ？
Multi Sample Anti-Aliasing
●ポリゴンのジャギー排除に特化した
アンチエイリアス
NVIDIA 武重さんによる解説が
とても分かり易いです
NVIDIA，独自のアンチエイリアシング技法「FXAA」「TXAA」をア
ピール。いまあらためて振り返るアンチエイリアシングの歴史
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18. MSAAの長所
他の手法( temporal AA )に比べて
ヘッドトラッキングによる
オブジェクトの輪郭線のぼけが少ない
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temporal AA MSAA
※イメージ

19. MSAAの短所
奥行き情報(デプス)を
処理を行うか否かの判定に使用
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カメラから見て平坦な部分には
アンチエイリアス処理が機能しない
テクスチャ・スペキュラにおける
ジャギーは排除されない…

20. temporal AA
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21. MSAA
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22. MSAAを使用する上での注意
スペキュラの削減
●粗いノーマルマップの利用
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23. MSAAを使用する上での注意
テクスチャボケ対策
●r.MipMapLODBias -1
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r.MipMapLODBias = 0 r.MipMapLODBias = -1

24. Tips
コンソールコマンド ”r.MSAACount X“
●各ピクセルにおけるサンプル数を設定
●r.MSAACount 1 = temporal AA (TAA)
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r.MSAACount 4

25. VRにおけるForward Rendering
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Forward の長所をフルに活かすことができる！
1. Lightの数に制限
2. マテリアルに制限
Forward の短所
1. 処理負荷が低い
2. MSAAが使える
Forward の長所

26. Materialの制限
G-Bufferが使えない
● 一部のバッファは使用可能
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27. Deferred
27

28. Forward
28
※未調整

29. Forwardの短所
Light・Materialの自由度が下がる
●Deferred Renderingで実現していた
リッチな表現は困難…？
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30. 結局のところ
「描画負荷」と「表現の自由度」の
トレードオフ
実現したい内容・表現と要相談
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31. お品書き
⦿ VRにおけるForward Rendering
● なぜForwardなのか
● メリットとデメリットについて
⦿ 本当に「始めるなら今」なのか？
⦿ まとめ
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32. 今から始める人にはオススメ！
開発途中のプロジェクトの場合は
慎重にご検討ください
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33. UE4.14で入る他の機能
⦿LODの自動生成機能
●Simplygonにも対応
⦿NVIDIA Anselのサポート
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34. 34

35. 35

36. 36

37. 37

38. 38

39. UE4.14で入る他の機能
⦿LODの自動生成機能
●Simplygonにも対応
⦿NVIDIA Anselのサポート
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41. Forward Renderingを使うには
プロジェクト設定の
Forward shading フラグを有効 + エディタ再起動
大量のシェーダコンパイルが走るので注意…
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42. Forwardにおける未対応項目
⦿Screen space techniques
●SSR, SSAO, Contact Shadow
⦿Shadow Casting Moveble Lights
⦿Dynamically shadowed translucency
⦿Translucency receiving environment
shadows from a Stationary light
⦿Light functions and IES profiles
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43. MSAAにおける未対応項目
⦿D-Buffer Decal
⦿Dynamic / Capsule Shadow
⦿Motion blur
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44. 今後の予定
UE4.15には改善された
Forward Rendering が入る予定
皆様のフィードバックを
お待ちしています！
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45. まとめ
⦿ VRと相性のいいForward Renderingが
UE4.14で入りました！
⦿ デメリットはあるため、
実現したいものと要相談です！
⦿ 他にも便利な機能が
UE4.14で入ります！
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46. ありがとうござました！
弊社作成のRobo Recallを
持ってきましたので、ぜひ体験して下さい！
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